JP4223890B2 - 折り畳み式コンテナ - Google Patents

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本発明は、貨物を運搬、格納するためのコンテナに関し、より詳しくは、少なくともパレットと側壁とからなる折り畳み式コンテナに関する。
荷崩れ防止や、効率的運搬及び格納の省スペース化といった要求から、側壁を備えたパレットが存在するが、パレットに側壁を設けると、貨物の積み卸し時に邪魔となったり、貨物を積んでいないときには無駄に嵩張ったりするため、運搬や、保管の効率上難点が生じる。
そのため、特許文献1〜3等には、パレットの周縁部に側壁を着脱可能に立設したコンテナ等に関する発明が開示されている。
上記のようなコンテナは、矩形のパレットの周縁のうちの一辺を基本的に一枚の側壁で覆う構造であるため、例えばフォークリフトの爪が当たる等により側壁が破損した場合、側壁の交換が困難である、或いは側壁一枚の大きさが大きいために交換による無駄が大きいといった問題があった。
また、コンテナを積み重ねて使用する際、例えば自動車のエンジンやミッション、トランスファー等の重貨物を積載する必要が生じた場合に、側壁構造が当初の設計によってしばられているため、側壁の強度が足りなければ別のコンテナを用意する必要があり、積載貨物の重量等に対して柔軟に対応することができなかった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、側壁破損時の交換の無駄を減少することができる折り畳み式コンテナを提供することを目的とする。
更に本発明は、積載貨物の大きさ、重量等に対応して柔軟に側壁等の壁材構造を変化させることのできる折り畳み式コンテナを提供することを目的とする。
特開平1−23944号公報 特開平6−298247号公報 特開平6−24444号公報
上記課題を解決するための発明は、
矩形のベースパレットの周縁部に着脱自在に立設された複数枚の側壁板を有する折り畳み式コンテナにおいて、
各側壁板が、着脱可能なヒンジ部を介して左右に連結された4枚以上の単位側壁板に分割されていると共に、各側壁板が、いずれかのヒンジ部を介して折り曲げられて、少なくともベースパレットの直交する2辺に跨って配置され、ヒンジ部が、90°と180°の折り曲げ位置で擦り抜け可能な状態で噛み合って折り曲げ抵抗となる係止突起と係止凹部を有することを特徴とする折り畳み式コンテナである。
さらに本発明は、
「各単位側壁板が、内外一方に凸で他方に凹の凹凸リブが当該単位側壁板を縦断して形成された合成樹脂成形品であること」、
「凹凸リブが外側に凸に形成されており、しかも凹凸リブの凸側又は凹側に、立設された単位側壁板の側端部を挟み込み可能な挟持構造が凹凸リブを縦断して設けられていること」、
「各側壁板が、幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板の2種類を備えており、幅広又は幅狭の単位側壁板同士が連なる中央部の1箇所を除いて、幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板が交互に配置されていて、それぞれの幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板に形成された凹凸リブは、前記幅広又は幅狭の単位側壁板同士が連なる中央部の1箇所の両端の連結位置のうちのいずれか一方のヒンジ部を介して凹凸リブの凸方向を向き合わせて折り重ねたときに、相互に凹凸リブが凹凸リブ間に重なり合う位置とピッチで形成されていること」、
「側壁板を構成する単位側壁板の枚数が偶数枚であり、中央の連結位置に隣接する左右2つの連結位置のうちのいずれか一方において同種の単位側壁板同士が連結されていること」
ベースパレットの周縁部に立設された側壁板上から、ベースパレットと同じ構造の上パレットが着脱可能に被せられて取り付けられていること」、
をその好ましい態様として含むものである。
本発明によれば、側壁板が少なくとも4枚以上の単位側壁板に分割されて着脱可能なヒンジ部を介して連結されていることにより、貨物非積載時には側壁板を所望の連結位置にて折り畳んで運び、必要に応じて組み立てが容易に行えるのみならず、矩形のベースパレットの各辺に2枚以上の単位側壁板を配置することができるため、仮に1枚の単位側壁板が破損してもその単位側壁板のみを交換すれば済み、従来よりも側壁部分の破損等による交換時の無駄が少なく済む。また、側壁を合成樹脂の射出成形等により作成する場合においても、単一の部材(単位側壁板)の大きさが小さいため、金型の大きさも小さくて済むのでコスト削減にもつながる。また、このように多数枚の単位側壁板をヒンジ部により左右に連結して側壁板を構成しておくことで、側壁板の配置の自由度が増し、大きさや縦横寸法比等が異なるベースパレットに対しても、側壁板をそれに応じた形状に変形して使用することができる。さらに、ヒンジ部が着脱可能であるため、貨物非積載時には側壁板を分解して小さくまとめて運び、必要時に再び組み立てて運ぶこともできる。
また、凹凸リブが外側に凸に形成されており、しかも凹凸リブの凸側又は凹側に、立設された単位側壁板の側端部を挟み込み可能な挟持構造が凹凸リブを縦断して設けられていることにより、単位側壁板を利用して隔壁を構成し、該隔壁を構成する単位側壁板の端部を挟持構造に挟み込んで安定して隔壁を立設する事ができる。このような隔壁も、側壁板と同様に自由な変形が可能であるため、積載貨物の形状等に併せて配置が可能であり、複数段構造のコンテナとする際に積載貨物の重量が大きく側壁板のみでは複数段構造の荷重に耐えられないといった場合にも、適宜隔壁を配置して側壁板と隔壁とを含む壁材構造全体としての耐圧強度を高めることで、重量の大きな貨物にも対応可能となる。
以下、本発明の折り畳み式コンテナの具体的な実施形態を示しながら本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の折り畳み式コンテナの一実施形態の概略を示す斜視図である。
図1において、1は折り畳み式コンテナ、2は側壁板、3はベースパレット、5aは幅広単位側壁板、5bは幅狭単位側壁板、17は桁部である。
側壁板2は、矩形のベースパレット3の周縁部のうち直交する2辺に跨って着脱自在に立設されている。図1においては、ベースパレット3の周縁部のうち、斜視図上における手前側の2辺に1枚の側壁板が立設され、奥側の2辺に別の1枚の側壁板が立設されている。それぞれの側壁板2は、幅広単位側壁板5a同士がヒンジ部により連結された連結位置にて直角に折り曲げられて配置されている。
また、各側壁板は2種類の単位側壁板5a、5bからなり、それぞれが互いに着脱可能なヒンジ部を介して左右に連結されていて、該ヒンジ部によって連結されている連結位置のうちの所望の連結位置にて折り曲げ、折り畳みが可能となっている。尚、図1においては側壁板2が14枚の単位側壁板から構成されているが、少なくとも4枚以上あれば、矩形のベースパレットの各辺に2枚以上の単位側壁板を配置することができる。
このように本発明においては、矩形のベースパレット3の周縁部に着脱自在に立設された複数枚の側壁板2を有する折り畳み式コンテナ1において、各側壁板2が、着脱可能なヒンジ部4を介して左右に連結された4枚以上の単位側壁板(5a、5b)に分割されていると共に、各側壁板2が、いずれかのヒンジ部4を介して折り曲げられて、少なくともベースパレット3の直交する2辺に跨って配置されている。
側壁板が少なくとも4枚以上の単位側壁板に分割されて着脱可能なヒンジ部を介して連結されていることにより、貨物非積載時には側壁板を所望の連結位置にて折り畳んで運び、必要に応じて組み立てが容易に行えるのみならず、矩形のベースパレットの各辺に2枚以上の単位側壁板を配置することができるため、仮に1枚の単位側壁板が破損してもその単位側壁板のみを交換すれば済み、従来よりも側壁部分の破損等による交換時の無駄が少なく済む。また、側壁を合成樹脂の射出成形等により作成する場合においても、単一の部材(単位側壁板)の大きさが小さいため、金型の大きさも小さくて済むのでコスト削減にもつながる。また、このように多数枚の単位側壁板をヒンジ部により左右に連結して側壁板を構成しておくことで、側壁板の配置の自由度が増し、大きさや縦横寸法比等が異なるベースパレットに対しても、側壁板をそれに応じた形状に変形して使用することができる。さらに、ヒンジ部が着脱可能であるため、貨物非積載時には側壁板を分解して小さくまとめて運び、必要時に再び組み立てて運ぶこともできる。
さらに好ましくは、側壁板が6枚以上の単位側壁板に分割されていることである。これにより、ベースパレットの周縁部のうち隣り合う3辺に跨ってコの字型に側壁板を配置しても、各辺に2枚以上の単位側壁板を配置することができ、側壁板の変形の自由度もより大きくなる。また、ベースパレットの2辺に跨って配置された状態では1辺あたり3枚の単位側壁板が配置されることになり、破損時等に交換する単位側壁板の大きさがより小さくて済む。
単位側壁板の材料としてはポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂が強度や耐久性、成形性等の観点から好ましく用いられ、これを用いて射出成形等により作成することで、ヒンジ部も一体で強度も高く形成できる。ベースパレットについても同様にポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂を用いて射出成形や真空成形により作成できる。
単位側壁板の寸法は、ベースパレットの寸法や積載物の大きさ、重量等を考慮し、かつ材料も考慮した上で適宜設計により決定される。例えば上記のような合成樹脂を用いた場合に、ベースパレットの縦横寸法が1000mm〜1200mm×1300mm〜1500mm程度の大きさであれば、単位側壁板の幅を150mm〜250mm、高さを300mm〜500mm、厚みを10mm〜15mm程度としておき、これを10〜16枚程度連結して側壁板とする等が挙げられる。
本発明の側壁板、該側壁板を構成する単位側壁板及びそれを連結するヒンジ部についての好ましい実施形態を図2〜図4を用いて説明する。図2は本発明の折り畳み式コンテナを構成する側壁板の一実施形態の概略構成を示す展開図、図3はヒンジ部の概略構成を示す部分拡大斜視図、図4は2種類の単位側壁板の連結状態を説明する上面図であり、(a)は180°展開した状態の図、(b)は折り畳んだ状態の図である。これらの図において、4はヒンジ部、4aはヒンジ軸側部、4bはヒンジ軸受部、6は凹凸リブ、6aはリブ凹側、6bはリブ凸側、8は挟持板、9はヒンジ部により連結された連結位置、9aは中央部にて同種の単位側壁板同士を連結する同種単位側壁板連結位置、9bは折り畳む際にこの位置で折り畳む連結位置である折り畳み位置を示している。なお、図4に示すような凹凸リブを有する幅広、幅狭単位側壁板(5a、5b)は、好ましい一実施形態に過ぎず、本発明の幅広、幅狭単位側壁板はこれらに限定されるものではない。
図3、図4に示す形態においては、単位側壁板5a、5bはそれぞれ、凹凸リブ6が単位側壁板を縦断して形成された合成樹脂成形品である。図4の形態においては、各凹凸リブ6は外側に凸となっており(リブ凸側6bの側が外側)、リブ凹側6aの側に、立設された単位側壁板の側端部を挟み込み可能な挟持構造としての挟持板8が、凹凸リブ6の凹側6aを縦断して内側に突出して設けられている。
このように凹凸リブが形成されている合成樹脂成形品を用いることで、側壁板の上下方向の耐圧強度が増し、立設された側壁板の上にさらに貨物を積載しても耐えうる構造となる。また、合成樹脂を用いればこのように多少複雑な形状の部材であっても射出成形により容易に製造することができる。挟持板8については後に詳述するが、このような挟持構造を設けておくことにより、単位側壁板を隔壁として利用することも可能となり、内容物の重量にあわせてコンテナの側壁板を含む壁材構造全体の耐圧性を調節することも可能となる。
次にヒンジ部について説明する。それぞれの単位側壁板において、一方の端には回転軸となる突起が上下に設けられたヒンジ軸側部4aが突設されており、逆の側の端には、前記ヒンジ軸側部4aの突起を受け入れる軸受け穴の空いたヒンジ軸受部4bが設けられていて、これらは単位側壁板と一体で形成されている。ヒンジ軸受部4bの部分は、合成樹脂材料の弾性を利用して弾性的に変形させることにより前記ヒンジ軸側部の突起を受け入れられるように、軸受け穴の間は平板状等の弾性変形がしやすい形状としておく。
また好ましくは、図2に示すように、側壁板が、幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板の2種類を備えており、幅広又は幅狭の単位側壁板同士が連なる中央部の1箇所を除いて、幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板が交互に配置されていて、それぞれの幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板に形成された凹凸リブは、前記幅広又は幅狭の単位側壁板同士が連なる中央部の1箇所の両端の連結位置のうちのいずれか一方のヒンジ部を介して凹凸リブの凸方向を向き合わせて折り重ねたときに、相互に凹凸リブが凹凸リブ間に重なり合う位置とピッチで形成されていることである。
2種類のみの単位側壁板で構成することで、射出成形時に必要となる異なる形状の金型の数を少なくすることができる。また、このように単位側壁板を配列しておくことで、図2に示す同種単位側壁板連結位置9bにて側壁板2を折り畳むと、Aの連結位置のヒンジ部はA’の位置に、Bの連結位置のヒンジ部はB’の位置にそれぞれ対応して重なっていくため、折り畳み時にヒンジ部同士が干渉することがない。但し、凹凸リブとの関係では、折り畳み時にヒンジ部が収まる部分であるヒンジ部対応部分A’、B’・・・には凹凸リブを設けないようにしておく必要がある。これにより、ヒンジ部同士、凹凸リブ同士、さらにはヒンジ部と凹凸リブとが干渉し合うことが無く、容易かつ収まりよく側壁板2の二つ折りが可能となり、貨物非積載時に側壁板をベースパレットの上に重ねてコンパクトにして運搬することができる。
また特に、側壁板を構成する単位側壁板の枚数が偶数枚であり、中央の連結位置に隣接する左右2つの連結位置のうちのいずれか一方において同種の単位側壁板同士が連結されていることで、折り畳み状態においてどちらかの単位側壁板が端からはみ出すといったことがなく、良好な折り畳み状態が実現される。
さらに側壁板2は、側壁として用いるため、単位側壁板同士が180°の角度をなした平面状態の位置で安定していることが好ましく、さらに直交する2辺に跨って配置するために単位側壁板同士が90°の角度をなした状態の位置でも安定していることが好ましい。また、これにより、組立時の作業性も向上させることができる。従って、ヒンジ部が図5に示すように、90°と180°の折り曲げ位置で擦り抜け可能な状態で噛み合って折り曲げ抵抗となる係止突起11と第一係止凹部12a及び第二係止凹部12bとを有することが好ましい形態として挙げられる。
以上では、図10(a)に示すように矩形のベースパレットの周縁部のうち直交する2辺に跨って側壁板を配置した形態を例にとって説明したが、他にも図10(b)に示すように3辺に跨ってコの字型に側壁板2を配置することもできる。さらには図には示していないが、矩形のベースパレットの4頂点を挟む夫々の2辺の組に対して1枚ずつ側壁板を配置して、合計4枚の側壁板を配置することもできる。
次に、図6〜図9を用いて、本発明の折り畳み式コンテナの好ましい実施形態のより具体的な構成を説明する。
図6は本発明の折り畳み式コンテナを構成するベースパレットの一実施形態を示す斜視図である。図7は部品受けトレーの一実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。図8は本発明の折り畳み式コンテナを積み重ねた状態を示す斜視図である。図9は本発明の折り畳み式コンテナを構成する側壁板とベースパレットとの立設及び被嵌構造等を示す縦断面図である。図6において、3はベースパレット、13bは案内板、13cは内側支持壁、19は桁材固定用凹部、20は部品受けトレー、21は部品受け凹部、22は嵌合枠、23は嵌合凸部を示している。図7〜図9においては図6と同じ符号は同じ部材を示しており、図9において、13は側壁板立設部、13aは立設部底面、16は被嵌凹部、17は桁部、18はねじをそれぞれ示している。
図6及び図9の下部に示されているように、ベースパレット3には側壁板2を立設するための側壁板立設部13として、立設部底面13aの両脇に案内板13bと内側支持壁13cとが設けてある。
側壁板は、これら案内板13bと内側支持壁13cとの間に挿入されて立設される。側壁板を支持する構造のうち、片方が側壁板に端辺を当接する形で支持する案内板13bであり、該案内板13bは図9に示されているように側壁板2を挿入しやすいように角に丸みが付けられており、側壁板2の挿入時に案内する形状となっているため、側壁板2の立設が円滑に行えるようになっている。
また、図6、図9に示すベースパレット3においては、複数の部品受けトレー20を安定に配置できるように、部品受けトレー20が有する嵌合凸部23と嵌合する位置と形状で、嵌合枠22が設けられている。これは、積載物を梱包等せずに直接ベースパレット上に載せる場合に、安定性を考慮すると積載物の形状に合わせてベースパレット上に凹部が形成されていることが好ましいが、ベースパレットに直接凹部を形成してしまうとベースパレットに汎用性を持たせることができない。そこで、部品受け凹部21が設けられた部品受けトレー20をベースパレット3上に安定して敷き詰められるように、嵌合枠22を設けておくことが好ましい。
部品受けトレー20の形状は、ベースパレット上にできるだけ隙間無く敷き詰められる形状が好ましく、図6、図7に示されるように平面形状が矩形状であるのが好ましい。また図7の断面図に示されるように、部品受けトレー20の4隅には、頂部を部品受けトレー20の底面と揃えて下方に凸に形成された嵌合凸部23が設けられている。この嵌合凸部23を上記嵌合枠22に嵌合させることにより、部品受けトレー20の安定配置が可能となる。材料については、耐荷重性、軽量性等を考慮すると合成樹脂であることが好ましく、これを用いた射出成形品、真空成形品、発泡ポリスチレン品等であることが好ましい形態として挙げられる。
桁部17は、ベースパレット3の底面下方にフォークリフトの爪を挿入したり、ロープを通したりするために床面等との間に隙間を形成するため、図1のような1段構造のコンテナであればそのベースパレットに、図8のような複数段構造のコンテナであれば最下段のベースパレットに取り付けられるようにしておくことが好ましい。図6、図9に示すベースパレット3においては、このような桁部取り付け構造として、桁材固定用凹部19が、ベースパレットの対向する2辺に平行な方向に沿って、ベースパレットの両端及び中央の3列に並べて設けられている。この部分で、図9の下部に示されているようなねじ18の他、釘等の固定部品でベースパレット3と桁部17とを固定することが可能となる。
また本発明は、このようにしてベースパレットの周縁部に立設された側壁板上から、ベースパレットと同じ構造の上パレットが着脱可能に被せられて取り付けられた、図8に示すようなコンテナを好ましい態様として含んでいる。図6、図9に示すような構造を有するベースパレットはこの構成を実現するベースパレットの一実施形態となっている。即ち、上記のような側壁板立設部13を有すると同時に、この直下に対応する位置に被嵌凹部16を設けておき、立設部底面13aの上面及び下面に側壁板2が突き当たるよう構成しておくことで、側壁板2に大きな荷重がかかっても容易に破損するといったことがないだけでなく、被嵌凹部16は外部に突出する構造ではないため、桁部17の取り付け時にも干渉せず、複数段のコンテナのどの段にも同じベースパレットを使用することができる。
図11は、本発明の折り畳み式コンテナにおいて、側壁板を構成する単位側壁板を利用した隔壁を配置した形態を示す図である。(a)は平面概略図である。(b)はB部詳細図である。図11において2は側壁板、3はベースパレット、5は単位側壁板、8は挟持板、24は隔壁を示している。
このように本発明においては、側壁板に設けられた凹凸リブが外側に凸に形成されており、しかも凹凸リブの凹側に、立設された単位側壁板の側端部を挟み込み可能な挟持構造としての挟持板8が、凹凸リブの凹側を縦断して内側に突出していることにより、図11に示すように単位側壁板を利用して隔壁24を構成し、該隔壁24を構成する単位側壁板の端部を挟持板8の間に挟み込んで安定して隔壁24を立設する事ができる。このような隔壁24も、側壁板2と同様に自由な変形が可能であるため、積載貨物の形状等に合わせて配置が可能であり、複数段構造のコンテナとする際に積載貨物の重量が大きく側壁板のみでは複数段構造の荷重に耐えられないといった場合にも、適宜隔壁を配置して側壁板と隔壁とを含む壁材構造全体としての耐圧強度を高めることで、重量の大きな貨物にも対応可能となる。尚、挟持構造としては、図11(b)のような挟持板8の形態の他に、凹凸リブの凸部を単位側壁板の側端部を挟み込み可能な間隔で設けることにより挟持構造としても良く、これにより図11(b)に示したものとは逆の方向から単位側壁板を挟み込むこともできる。そしてこれらの挟持構造を一枚の側壁板に適宜混ぜ合わせて形成することにより、単位側壁板の両面において単位側壁板の側端部挟持が可能となるため、隔壁の4方連結構造も可能となり、さらに構成の自由度が向上できる。
本発明の折り畳み式コンテナの一実施形態の概略を示す斜視図である。 本発明の折り畳み式コンテナを構成する側壁板の一実施形態の概略構成を示す展開図である。 ヒンジ部の概略構成を示す部分拡大斜視図である。 2種類の単位側壁板の連結状態を説明する上面図である。(a)は180°展開した状態の図である。(b)は折り畳んだ状態の図である。 ヒンジ部の係止構造を示す部分拡大上面図である。 本発明の折り畳み式コンテナを構成するベースパレットの一実施形態を示す斜視図である。 部品受けトレーの一実施形態を示す図である。(a)は平面図である。(b)はA−A断面図である。 本発明の折り畳み式コンテナを積み重ねた状態を示す斜視図である。 本発明の折り畳み式コンテナを構成する側壁板とベースパレットとの立設及び被嵌構造等を示す縦断面図である。 本発明の折り畳み式コンテナにおける側壁板の異なる配置形態を示す平面概略図である。 本発明の折り畳み式コンテナにおいて、側壁板を構成する単位側壁板を利用した隔壁を配置した形態を示す図である。(a)は平面概略図である。(b)はB部詳細図である。
符号の説明
1 折り畳み式コンテナ
2 側壁板
3 ベースパレット
4 ヒンジ部
4a ヒンジ軸側部
4b ヒンジ軸受部
5 単位側壁板
5a 幅広単位側壁板
5b 幅狭単位側壁板
6 凹凸リブ
6a リブ凹側
6b リブ凸側
8 挟持板
9 連結位置
9a 同種単位側壁板連結位置
9b 折り畳み位置
11 係止突起
12a 第一係止凹部(180°位置)
12b 第二係止凹部(90°位置)
13 側壁板立設部
13a 立設部底面
13b 案内板
13c 内側支持壁
16 被嵌凹部
17 桁部
18 ねじ
19 桁材固定用凹部
20 部品受けトレー
21 部品受け凹部
22 嵌合枠
23 嵌合凸部
24 隔壁

Claims (6)

  1. 矩形のベースパレットの周縁部に着脱自在に立設された複数枚の側壁板を有する折り畳み式コンテナにおいて、
    各側壁板が、着脱可能なヒンジ部を介して左右に連結された4枚以上の単位側壁板に分割されていると共に、各側壁板が、いずれかのヒンジ部を介して折り曲げられて、少なくともベースパレットの直交する2辺に跨って配置され、ヒンジ部が、90°と180°の折り曲げ位置で擦り抜け可能な状態で噛み合って折り曲げ抵抗となる係止突起と係止凹部を有することを特徴とする折り畳み式コンテナ。
  2. 各単位側壁板が、内外一方に凸で他方に凹の凹凸リブが当該単位側壁板を縦断して形成された合成樹脂成形品であることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式コンテナ。
  3. 凹凸リブが外側に凸に形成されており、しかも凹凸リブの凸側又は凹側に、立設された単位側壁板の側端部を挟み込み可能な挟持構造が凹凸リブを縦断して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式コンテナ。
  4. 各側壁板が、幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板の2種類を備えており、幅広又は幅狭の単位側壁板同士が連なる中央部の1箇所を除いて、幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板が交互に配置されていて、それぞれの幅広の単位側壁板と幅狭の単位側壁板に形成された凹凸リブは、前記幅広又は幅狭の単位側壁板同士が連なる中央部の1箇所の両端の連結位置のうちのいずれか一方のヒンジ部を介して凹凸リブの凸方向を向き合わせて折り重ねたときに、相互に凹凸リブが凹凸リブ間に重なり合う位置とピッチで形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の折り畳み式コンテナ。
  5. 側壁板を構成する単位側壁板の枚数が偶数枚であり、中央の連結位置に隣接する左右2つの連結位置のうちのいずれか一方において同種の単位側壁板同士が連結されていることを特徴とする請求項4に記載の折り畳み式コンテナ。
  6. ベースパレットの周縁部に立設された側壁板上から、ベースパレットと同じ構造の上パレットが着脱可能に被せられて取り付けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の折り畳み式コンテナ。
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