JP3227947U - 医療用輸送容器 - Google Patents

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近藤 大輔
大輔 近藤
政男 阿部
政男 阿部
徹 小田
徹 小田
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Abstract

【課題】蓄温材又は保冷材が、ブロック状のものに限らず、パック状のものも収容することができ、蓄温材等の適用範囲が広い発泡樹脂製の医療用輸送容器を提供する。【解決手段】発泡樹脂製の医療用輸送容器1は、平面視矩形のパレット本体2と、パレット本体の周縁に立設されて前面、左右の側面及び背面の4面を成す壁体3と、壁体の上端部に設けられる蓋体6と、を備える。壁体、パレット本体又は蓋体は、その内面に形成された複数の収容凹部76を有する。収容凹部は、蓄温材71が収容されるように形成される第1凹部と、第1凹部に収容された蓄温材の周縁を保持する額縁状の枠体73が嵌め込まれ、第1凹部の周縁に形成される第2凹部と、を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、フォークリフト等を用いた荷物の運搬に使用される発泡樹脂製のパレットに壁体及び蓋体を配置して保冷空間を形成した医療用輸送容器に関する。
従来から、フォークリフトやハンドリフト等によって荷物を運搬する際の荷台として、各種のパレットが広く使用されている。一般的なパレットとして、木製、プラスチック製、金属製(鉄合金)又は紙製のものが知られている。しかしながら、最も一般的な木製のパレットは、10kg以上の重量があり、紙製パレットも、形状安定性を確保するために高密度で圧縮加工されており、かなりの重量がある。そこで、紙製パレットよりも更に軽量なパレットとして、発泡樹脂製のパレットがあり、それを用いた輸送容器が知られている(特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載された輸送容器は、側壁に設けられて、蓄温材又は蓄冷材を収納するための収納凹部を有する。この収納凹部は、蓄温材等の左右両縁を保持する脱落防止片が鉛直方向に渡って形成され、下端が閉塞している一方で、上端は開放されている。そのため、収納凹部に蓄温材等を収納する際には、開放された上端から蓄温材等をスライドさせながら差し込み、所定個数の蓄温材を収納凹部の上端まで積み上げて、輸送容器の蓋を装着することで、収納凹部の上端が閉じられ、これにより蓄温材等が側壁に保持される。
WO2014/125878号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された輸送容器では、蓄温材等は、その左右両縁を脱落防止片で保持しているだけで、上下に積み上げられるので、保冷材等が所定の硬さがあるブロック状のものである必要があり、例えば、柔軟性のある袋(パック)状のものは使用できない。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、蓄温材又は保冷材が、ブロック状のものに限らず、パック状のものも壁体等の収容することができ、蓄温材等の適用範囲が広い発泡樹脂製の医療用輸送容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案は、平面視矩形のパレット本体と、前記パレット本体の周縁に立設されて前面、左右の側面及び背面の4面を成す壁体と、前記壁体の上端部に設けられる蓋体と、を備えた発泡樹脂製の医療用輸送容器であって、前記壁体、前記パレット本体又は前記蓋体は、その内面に形成された複数の収容凹部を有し、前記収容凹部は、蓄温材又は保冷料が収容されるように形成される第1凹部と、該第1凹部に収容された蓄温材又は保冷料の周縁を保持する額縁状の枠体が嵌め込まれ、前記第1凹部の周縁に形成される第2凹部と、を有することを特徴とする。
上記医療用輸送容器において、前記枠体は、4辺の外側面に形成された篏合凸部を有し、前記第2凹部は、4辺の内側面に形成され前記篏合凸部と係合する篏合凹部を有することが好ましい。
上記医療用輸送容器において、前記枠体は、前記第2凹部に嵌め込まれたとき、前記枠体の表面が、前記壁体、前記パレット本体又は前記蓋体の内面と面一となるように形成されていることが好ましい。
上記医療用輸送容器において、前記壁体は、側面、前面の一部及び背面の一部を成す平面視コの字形状の側部と、前面の一部又は背面の一部を成す平板形状の板部と、を有し、前記側部は、前記壁体の側面を成す長板と、前記長板の両縁に夫々一体的に設けられて前記壁体の前面の一部及び背面の一部を成す一対の短板と、を有し、前記壁体の前面又は背面は、正面視又は背面視において、前記短板より前記板部の占める面積が大きいことが好ましい。
本考案に係る医療用輸送容器によれば、額縁状の枠体が第2凹部に嵌められることにより、第1凹部に収容された蓄温材等の4辺が保持されるので、蓄温材を壁体に安定的に保持することができる。
(a)本考案の一実施形態に係る医療用輸送容器の正面及び平面を主とした斜視図、(b)は同医療用輸送容器の一部分解斜視図。 (a)は上記医療用輸送容器の正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は(c)のA−A線断面図、(f)は(c)のB−B線断面図。 (a)は上記医療用輸送容器に用いられるパレット本体の平面を主とした斜視図、(b)は分解斜視図。 (a)は上記パレット本体の平面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)は(a)のD―D線断面図、(d)は(c)のE領域の一部拡大図。 (a)は上記パレット本体の側面図、(b)は平面図、(c)は底面図。 (a)は上記パレット本体を成すパレット部の平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は左側面図、(e)は(a)のF−F線断面図、(f)は左側面図、(g)は(a)のG−G線断面図、(h)は(a)のH−H線断面図。 (a)は上記医療用輸送容器に用いられる板部の内面を主とした斜視図、(b)は外面を主とした斜視図。 (a)は上記板部の正面(内面)図、(b)は背面(外面)図、(c)は底面図、(d)は(a)のI−I線断面図、(e)は(d)のJ領域の拡大図。 (a)は上記医療用輸送容器に用いられる枠体の斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は(c)のK領域の拡大図。 (a)は上記医療用輸送容器に用いられる側部の内面を主とした斜視図、(b)は外面を主とした斜視図。 (a)は上記医療用輸送容器に用いられる蓋部の外面を主とした斜視図、(b)は内面を主とした斜視図。
本考案の一実施形態に係る医療用輸送容器について、図面を参照して説明する。図1(a)(b)及び図2(a)乃至(f)に示すように、本実施形態の医療用輸送容器1は、物流の現場等においてフォークリフト等を用いた荷物の管理・運搬に好適に使用されるものであり、平面視矩形のパレット本体2と、パレット本体2の周縁に立設される壁体3(側部4、板部5)と、壁体の上端部に設けられる蓋体6と、を備える。壁体3は、略正方形状のパレット本体2の4辺から立設され、前面31、左側面32、右側面33、背面34の4面を有する(図1(a)参照)。パレット本体2は、一対のパレット部20により構成され、蓋体6もまた一対の蓋部60により構成される。
パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂といった発泡合成樹脂製であり、本実施形態では、発泡ポリスチレン(EPS(expanded polystyrene))により成型される。なお、パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、夫々同じ樹脂材料により構成されていてもよいが、夫々密度や硬さが異なるものが用いられてもよい。
パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、夫々別体として成型されており、それらを組み立てることで医療用輸送容器1が完成する。壁体3は、側面32(33)、前面31の一部及び背面34の一部を成す平面視コの字形状の側部4(左側部4a、右側部4b)と、前面31の一部又は背面34の一部を成す平板形状の板部5(正面板部5a、背面板部5b)と、を有する。左側部4a及び右側部4bは、パレット本体2に対して左右の配置及び向きが異なるだけで夫々同じ形状の部材であり、正面板部5a及び背面板部5bも前後の配置及び向きが異なるだけで夫々同じ形状の部材である。
壁体3(側部4、板部5)の内面、パレット本体2の内面(上面)及び蓋体6の内面(下面)は、夫々彫り込まれるように形成された複数の収容凹部72、74、75、76(図2(f)参照)を有する。これらの収容凹部72、74、75、76(図1(b)、図2(e)(f)参照)には、蓄温材71(又は保冷材)が収容され、蓄温材71は、枠体73により収容凹部72、74、75、76に保持される。
図3(a)乃至(c)及び図4(a)乃至(d)に示すように、パレット本体2は、一対のパレット部20を組み合わせることにより構成される。なお、パレット本体2の形状は、平面視で多角形状を含む各種の形状から適宜に選択され得るが、本実施形態で示すパレット本体2は、一対のパレット部20を組み合わせた状態では、一方の辺L1(図3(a)の例では、正面視の辺)が、他方の辺(側面視の辺)L2よりも長い、平面視で長方形であるものである。一方、図3(b)に示すように、分割された個別のパレット部20の正面視の辺(L1/2)は、側面視の辺L2よりも短くなっている。
パレット部20は、荷物が積載される積載面となる上面21と、桁体22が設けられる下面23(図3(c)参照)と、上面21及び下面23を繋ぐ側面と、を有する。側面は、一対のパレット部20を組み合わせた状態で外側面として見られる外側面24aと、3つのパレット部20の合わせ側面24b(図3(b)参照)と、から成る。外側面24aの角部は丸みを帯びるように面取りされている。
桁体22は、積載面となる上面21の高さを嵩上げする支持部材であり、パレット本体2の長手辺L1と直交する方向に長尺な箱形状に設けられている。桁体22は、1つのパレット部20に対して2つ設けられ、所定間隔を空けて配置され、それら桁体22の間が、フォークを差し込み部2Aとなる。パレット本体2としては、4つの桁体と2つのフォーク差し込み部2Aがあり、前後の2方からフォークを差し込むことができる。
桁体22は、医療用輸送容器1が載置される際に底面となる載置面と、箱形状の4面を成す側面と、を有し、載置面には、肉抜き(軽量化)のための凹部が形成されている。桁体22の側面のうち、2つのフォーク差し込み部2Aとは反対側の面は、パレット部20の外側面24aや合わせ側面24bと連続した面を構成する。本実施形態の桁体22は、パレット部20と一体的に成型されているが、別体として成型されて任意の手段によりパレット本体2に固定されたものであってもよい。また、桁体22は、例えば、フォークリフトを用いた複数回の運搬による発泡スチロールの劣化や屑ごみの発生を防止するため、載置面に硬化性樹脂、木材、金属等から成るカバー等(不図示)が取り付けられてもよい。
パレット部20の上面21には、蓄温材71(又は保冷材)が収容される収容凹部72と、板部5を連結された一対のパレット部20に跨って支持するための架設溝部25と、側部4を支持するための側部用溝部26と、を有する。収容凹部72は、本例では、縦2×横4の計8つ設けられている。収容凹部72の形状は、後述する板部5の収容凹部75と同じである。
架設溝部25は、パレット部20の正面側辺と背面側辺に沿って夫々一対形成される。側部用溝部26は、パレット部20の両側面側辺に沿って夫々一対形成される。架設溝部25及び側部用溝部26は、パレット部20の周縁から所定の間隔を空けてやや内側に形成される。架設溝部25には、棒状の補強部材8が、一対のパレット部20を跨ぐように嵌挿される(図2(e)(f)も参照))。また、パレット部20は、前後一対の架設溝部25の中間に、架設溝部25と平行に形成された中間溝部27を有し。この中間溝部27にも、補強部材8が嵌挿される。補強部材8は、樹脂、木材、金属等の、少なくともパレット部20等を構成する発泡樹脂より耐荷性の高い材質で形成される。
図5(a)(b)及び図6(a)乃至(h)に示すように、パレット部20は、対となるパレット部20に向けて突出した連結用凸部28と、対となるパレット部20の連結用凸部28が篏合される連結用凹部29と、を有する。また、複数の連結用凸部28及び複数の連結用凹部29が(本実施形態では夫々2つ)、フォーク差し込み方向に沿って互い違いに配置されている。これら複数の連結用凸部28及び連結用凹部29がジグザグに噛み合うことで、2つのパレット部20が水平方向にズレることなく強固に接合される。
連結用凸部28及び連結用凹部29は、いずれもパレット部20の厚み方向のうち上面21側に位置しており、連結用凸部28は、その上面がパレット部20の上面21と面一となるように形成されている(図3(a)も参照)。
連結用凸部28及び連結用凹部29は、夫々の上面及び下面に形成された凸部28a、29a及び凹部28b、29bが係合する。本実施形態では、上方に設けられた連結用凸部28の下面には、先端側に凸部28aが、基端側に凹部28bが形成されている。一方、下方に設けられた連結用凹部29の上面にも、先端側に凸部29aが、基端側に凹部29bが形成されている。このように形成された2つのパレット部20を、合わせ側面24bを対向させた状態で水平に移動させて、連結用凸部28及び連結用凹部29を互いに押し込み、各凸部28a、29aの先端同士が当接させる。
このとき、各凸部28a、29aの先端は切り欠かれている(図4(d)参照)ので、凸部28a、29a同士はスムーズに頭頂部を乗り越えて、更に夫々が押し込まれることで、一方の凸部28aが他方の凹部29bに、他方の凸部29aが一方の凹部28bに収まることで、連結用凸部28及び連結用凹部29が篏合する。一方、凸部28a、29aの基端側は切り欠かれていないので、一度、凸部28a、29aが凹部28b、29bに収まると、2つのパレット部2を引き離す方向に力がかかっても、連結用凸部28及び連結用凹部29の篏合は容易には外れなくなる。
また、架設溝部25は、板部5の下端部が嵌挿される板部用溝部25aと、板部用溝部25aと段違いに更に彫り込まれるように形成された補強部材用溝部25bと、を有する(図5(a)、図6(f)参照)。補強部材8は、補強部材用溝部25bに嵌挿される。本実施形態のパレット部20は、上記の連結用凸部28及び連結用凹部29だけでなく、板部用溝部25aに嵌挿された板部5が、対となるパレット部20を連結させる機能を果たす。更に、補強部材用溝部25bや、上述した中間溝部27に嵌挿された補強部材8もまた、対となるパレット部20を連結させる機能を果たす。従って、別体として成型された2つのパレット部20が強固に接合され、一つのパレット本体2として機能する。
また、本実施形態では、長尺状に形成された桁体22が、パレット部20の両端部に夫々設けられ、連結された一対のパレット部20における隣り合う桁体22の側面(合わせ側面24b)同士が当接する。パレット部20の合わせ側面24bは、パレット部20の板状部と桁体22の両方の厚みにより、最も厚み(高さ)がある。対となるパレット部20が互いに広い面で接することで、パレット本体2の中心部の厚みが増強され、パレット本体2の中心部が下方に押されても、パレット本体2の変形を抑制することができる。
また、連結用凸部28及び連結用凹部29が、パレット部20の厚み方向のうち上面側に位置しており、この箇所が最も強固に連結しているので、パレット本体2の中心部に下方の力がかかっても、対となるパレット部20が分離される難くなる。また、連結用凸部28は、その上面がパレット部20の上面21と面一となるように形成されているので、その上に積載される収納部を水平に維持することができる。
図7(a)(b)及び図8(a)乃至(e)に示すように、板部5は、側部4と同じ高さの板状部材である。板部5の下端面には、パレット本体2(パレット部20)の板部用溝部25aに嵌挿される下凸部51が形成されている。下凸部51は、板部5の厚み方向の中央に設けられている(図8(c)参照)。また、板部5の上端面には、蓋体6に対応する上凸部52が、下凸部と同様に形状で形成されている。更に、板部5の左右の側端面には、その上端から下端まで側凸部53、54が形成されている。なお、板部5は、上下対称、左右対称であり、下凸部51及び上凸部52は同形状であり、側凸部53、54も同形状である。
また、板部5の正面を成す面、すなわち医療用輸送容器1として組み立てたときに、容器の内側面となる面には、蓄温材71(又は保冷材)が収容される複数の収容凹部75が、本例では、縦2×横4の計8つ設けられている。収容凹部75は、蓄温材71が収容されるサイズに形成される第1凹部75aと、第1凹部75bの周縁に形成され第1凹部75aに収容された蓄温材71を保持する枠体73が嵌め込まれる第2凹部75bと、を有する(図7(a)、図8(e)参照)。第1凹部75aは、蓄温材71を収容できる大きさと深さに形成されており、第2凹部75bは、第1凹部75aよりも大きく、浅く形成されている。すなわち、収容凹部75は、第2凹部75bと第1凹部75aとが段違いに形成された凹部となっている。また、第2凹部75bは、4辺の内側面に、篏合凹部75cが形成されている(特に、図8(e)参照)。篏合凹部75cは、円弧状の凹面となるよう形成される。
枠体73は、中央に開口73aを有する額縁状の部材であり、4辺の外側面に篏合凸部73bを有する。開口73aは、蓄温材71が収容される第1凹部75aよりも僅かに小さく、蓄温材71の周縁を保持することができ、且つ蓄温材71の中央部分を十分に容器内面に開放できるサイズとされる。篏合凸部73bは、板部5の篏合凹部75cに対応するように、円弧状の凸面となるよう形成される(特に、図9(d)参照)。
枠体73は、第2凹部75bに嵌め込まれたとき、枠体73の表面が、壁体3(板部5)の内面と面一となるように、その厚さが、第2凹部75bの深さと同じになるように形成されている。そのため、枠体73や蓄温材71が収容空間に突出することなく、収容物に対して物理的な影響を及ぼすこともない。
蓄温材71は、本実施形態では、ゲル状の蓄温材料が柔軟性のある袋パックに封入されたパック状の蓄温材が好適に用いられる。このような柔軟性のあるパック状の蓄温材であっても、額縁状の枠体73が第2凹部75bに嵌められるにより、第1凹部75aに収容された蓄温材71の4辺が保持されるので、蓄温材71を板部5(壁体3)に安定的に保持することができる。なお、蓄温材71は、第1凹部75aに収納できれば、所定の硬さがあるブロック状のものであってもよい。
図10(a)(b)に示すように、側部4は、壁体3の側面32(33)を構成する長板41と、長板41の正面側及びの背面側の両縁部に夫々設けられ、前面31の一部及び背面34の一部を構成する1対の短板42、43と、を有し、これら長板41及び短板42、43は一体成型されている。側部4を成す長板41の下端面には、パレット部20の側部用溝部26に嵌挿される下凸部41aが設けられている。側部4を成す短板42、43の各々の側端面には、板部5の側凸部53、54が嵌挿される側凹部42a、43aが設けられている(特に、図10(a)参照)。また、長板41の上端面には、蓋体6に対応する上凸部41bが形成されている(図10(a)参照)。なお、側部4も、上下対称、左右対称であり、上凸部41a及び下凸部41bは同形状であり、側凸部42a、43aも同形状である。また、側部4の長板41部分の内面には、蓄温材71を収容するための収容凹部74が、本例では、縦2×横4の計8つ設けられている。この収容凹部74の形状は、上述した板部5の収容凹部75と同じである。
図11(a)(b)に示すように、蓋体6は、パレット本体2と同様に一対の蓋部60を組み合わせから成る。蓋体6は、上面61及び下面62を有し、その外形寸法がパレット本体2と略等しくなるように形成される。桁体が無い以外は、パレット本体2とは上下を反転した形状であり、蓋体6の下面62には、蓄温材71(又は保冷材)が収容される収容凹部76と、板部5を連結された一対の蓋部60に跨って支持するための架設溝部65と、側部4を支持するための側部用溝部66と、を有する。収容凹部76は、本例では、縦2×横4の計8つ設けられている。収容凹部76の形状は、上述した板部5の収容凹部75と同じである。また、蓋部60は、パレット部20と同様に、補強部材8が嵌挿される中間溝部67を有する。対となる蓋部60を接合するための連結用凸部68及び連結用凹部69を有する点も、パレット部20と同様である。なお、蓋体6には、パレット本体2ほどの強度は要求されないので、補強部材は必要なく、架設溝部65に補強部材用溝部はなく、中間溝部もない。
上記のように構成された医療用輸送容器1では、パレット本体2が、フォーク差し込み方向に直交する方向で連結される個別の一対のパレット部20により構成されるので、非使用時には、厚みの大きなパレット本体2を分解でき、コンパクトに収納することができ、持ち運びが容易となる。また、板部5が、連結された一対のパレット部20に跨って架設溝部25によって支持されるので、組み立てたパレット本体20に十分な強度を得ることができる。
なお、本考案は、上記実施の形態の構成に限られず、考案の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記実施の形態においては医療用輸送容器1の構造をフォークリフトによる荷物の運搬に適用する例を説明したが、他の発泡合成樹脂製の構造物にも適用できることは言うまでもない。ただし、組立体の一辺が1mを超える大きな輸送用部材であるパレット連結式の医療用輸送容器1に適用することが、組み立ての便益上、特に有用である。
1 医療用輸送容器
2 パレット本体
20 パレット部
22 桁体
25 架設溝部
25a 板部用溝部
25b 補強部材用板部
28 連結用凸部
28a 凸部
28b 凹部
29 連結用凹部
29a 凸部
29b 凹部
3 壁体
31 前面
32 側面
33 側面
34 背面
4 側部
5 板部
6 蓋体
71 蓄温材
72 収納凹部
73 枠体
74 収納凹部
75 収納凹部
75a 第1凹部
75b 第2凹部
76 収納凹部
8 補強部材

Claims (4)

  1. 平面視矩形のパレット本体と、前記パレット本体の周縁に立設されて前面、左右の側面及び背面の4面を成す壁体と、前記壁体の上端部に設けられる蓋体と、を備えた発泡樹脂製の医療用輸送容器であって、
    前記壁体、前記パレット本体又は前記蓋体は、その内面に形成された複数の収容凹部を有し、
    前記収容凹部は、蓄温材又は保冷料が収容されるように形成される第1凹部と、該第1凹部に収容された蓄温材又は保冷料の周縁を保持する額縁状の枠体が嵌め込まれ、前記第1凹部の周縁に形成される第2凹部と、を有することを特徴とする医療用輸送容器。
  2. 前記枠体は、4辺の外側面に形成された篏合凸部を有し、
    前記第2凹部は、4辺の内側面に形成され前記篏合凸部と係合する篏合凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の医療用輸送容器。
  3. 前記枠体は、前記第2凹部に嵌め込まれたとき、前記枠体の表面が、前記壁体、前記パレット本体又は前記蓋体の内面と面一となるように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医療用輸送容器。
  4. 前記壁体は、側面、前面の一部及び背面の一部を成す平面視コの字形状の側部と、前面の一部又は背面の一部を成す平板形状の板部と、を有し、
    前記側部は、前記壁体の側面を成す長板と、前記長板の両縁に夫々一体的に設けられて前記壁体の前面の一部及び背面の一部を成す一対の短板と、を有し、
    前記壁体の前面又は背面は、正面視又は背面視において、前記短板より前記板部の占める面積が大きいことを特徴とする医療用輸送容器。
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