JP6803418B2 - 氷室タイプ輸送用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフト等を用いた荷物の運搬に使用されるパレットに発泡樹脂製の壁体及び蓋体を配置して保冷空間を形成した氷室タイプ輸送用容器に関する。
従来から、フォークリフトやハンドリフト等によって荷物を運搬する際の荷台として、各種のパレットが広く使用されている。一般的なパレットとして、木製、プラスチック製、金属製(鉄合金)又は紙製のものが知られている。しかしながら、最も一般的な木製のパレットは、10kg以上の重量があり、紙製パレットも、形状安定性を確保するために高密度で圧縮加工されており、かなりの重量がある。そこで、紙製パレットよりも更に軽量なパレットとして、発泡樹脂製のパレットがある(特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載されたパレットは、底部の周縁から壁体が一体的に立設されており、所定の収容空間を有するパレット一体成形容器として構成されている。発泡樹脂は、軽量であるだけでなく、断熱性が高いので、上記特許文献1に記載されたパレットは、輸送時にはその容器部分の内部に氷や保冷材を配置することで氷室として使用することができる。
特開2003−72754号公報
しかしながら、パレットは、通常、1辺の長さが1mを超える大きな輸送用部材である。特に、上記特許文献1に記載されたパレットを用いた氷室では、底部だけでなく底部に一体形成された壁体があるので、非使用時には非常に嵩張り、大容積の保管場所等を必要とする。
壁部を底部とは別体とした組み立て式の氷室であれば、非使用時にはコンパクトに収納することができる。ところが、組み立て式の氷室の場合、壁部を構成する板材を適切に固定しなければ、輸送用容器として必要な強度を確保できない虞がある。また、壁部を構成する板材は大きなサイズになるので、その組み立てに際しては、底部に対して大きな板材を垂直に立てる作業等が必要になり、組み立て作業が困難になると懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、非使用時にコンパクトに収納することができ、使用時に組み立てが容易で、しかも、輸送用容器として必要な強度を確保できる発泡樹脂製の氷室タイプ輸送用容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、平面視略正方形のパレット本体と、前記パレット本体の周縁に立設されて前面、左右の側面及び背面の4面を成す壁体と、前記壁体の上端部に設けられる蓋体と、を備えた発泡樹脂製の氷室タイプ輸送用容器であって、前記壁体は、側面、前面の一部及び背面の一部を成す平面視コの字形状の側部と、前面の一部又は背面の一部を成す平板形状の板部と、を有し、前記側部は、各々の側端面の上端から下端まで形成された凹溝を有し、前記板部は、各々の側端面の上端から下端まで形成された凸条を有し、前記凸条が前記側部の前記凹溝にスライド可能に嵌挿されることを特徴とします。
上記氷室タイプ輸送用容器において、前記パレット本体は、4辺の周縁に沿って形成された周溝を有し、前記側部及び前記板部は、各々の下端面に前記周溝に嵌挿される凸部を有することが好ましい。
上記氷室タイプ輸送用容器において、前記側部及び前記板部は、各々の上端面に各々の前記凸部に対応するように形成された凹部を有することが好ましい。
上記氷室タイプ輸送用容器において、前記側部及び前記板部の高さは、前記パレット本体の1辺の長さよりも小さいことが好ましい。
上記氷室タイプ輸送用容器において、前記壁体で囲まれる空間に嵌挿され、保冷材を保持するための保冷材保持板を更に備えることが好ましい。
本発明に係る氷室タイプ輸送用容器によれば、壁体を成す側部及び板部とを組み立て式にしたので、非使用時にコンパクトに収納することができる。また、側部は、各板を鉛直に立てたときに自立するので、作業者は、側部を容易に配置することができ、氷室の使用時の組み立て作業を容易にすることがでできる。また、側部は、側面と前面の一部及び背面の一部が一体成形されているので、氷室の4方の角部には、一体成形物が配置されることになり、損傷を受け易い角部が頑丈になり、輸送用容器として必要な強度を確保することができる。
(a)本発明の一実施形態に係る氷室タイプ輸送用容器の平面を主とした構成を示す斜視図、(b)は上記氷室の底面を主と下構成を示す斜視図。 (a)は同氷室タイプ輸送用容器の正面図、(b)は左側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は(c)のA−A線断面図。 同氷室タイプ輸送用容器の分解斜視図 (a)は同氷室タイプ輸送用容器に用いられるパレット本体の平面を主とした斜視図、(b)は(a)底面を主とした斜視図。 (a)は上記パレット本体の側面図、(b)は平面図、(c)は底面図。 (a)は上記氷室タイプ輸送用容器に用いられる側部であって、主に外面と下端面を主とした斜視図、(b)は内面と下端面を主とした斜視図、(c)は内面と上端面を主とした斜視図。 (a)は上記側部の正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は平面図、(e)は底面図。 (a)は上記氷室タイプ輸送用容器に用いられる板部であって、外面を主とした斜視図、(b)は内面を主とした斜視図、(c)は正面図、(d)は背面図、(e)は右側面図、(f)は平面図、(g)は底面図。 (a)は上記氷室タイプ輸送用容器に用いられる蓋体であって、平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図、(c)は上記蓋体の正面図、(d)は平面図、(e)は底面図。 (a)乃至(d)は上記氷室タイプ輸送用容器を組み立てる手順を示す斜視図。 (a)は上記氷室タイプ輸送用容器に用いられる平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図。 (a)は上記氷室タイプ輸送用容器の変形例で壁体が1段の構成例を示す斜視図、(b)は壁体が3段の構成例を示す斜視図。
本発明の一実施形態に係る氷室タイプ輸送用容器(以下、氷室1と言う。)について、図面を参照して説明する。図1(a)(b)及び図2(a)乃至(e)に示すように、本実施形態の氷室1は、物流の現場等においてフォークリフト等を用いた荷物の管理・運搬に好適に使用されるものであり、平面視略正方形のパレット本体2と、パレット本体2の周縁に立設される壁体3(側部4、板部5)と、壁体の上端部に設けられる蓋体6と、を備える。壁体3は、略正方形状のパレット本体2の4辺から立設され、前面31、左側面32、右側面33、背面34の4面を有する。なお、以下の説明では、パレット本体2、壁体3(側部4、板部5)及び蓋体6のいずれの部材においても、図1(a)で示した6面の方向を基準とする。例えば、板部5であれば、板部5を鉛直に配置して外側面を成す面を正面と言う。
パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂といった発泡合成樹脂であり、本実施形態では、発泡ポリスチレン(EPS(expanded polystyrene))が用いられる。なお、パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、夫々同じ樹脂材料により構成されていてもよいが、夫々密度や硬さが異なるものが用いられてもよい。パレット本体2は、軽量で断熱性があり、環境負荷も小さい発泡樹脂製のものが特に好ましいが、木製、樹脂製等の汎用のパレットを用いることもできる。
図3に示すように、パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、夫々別体として成型されており、それらを組み立てることで氷室1が完成する。壁体3は、側面32(33)、前面31の一部及び背面34の一部を成す平面視コの字形状の側部4(左側部4a、右側部4b)と、前面31の一部又は背面34の一部を成す平板形状の板部5(正面板部5a、背面板部5b)と、を有する。左側部4a及び右側部4bは、パレット本体2に対して左右の配置及び向きが異なるだけの同じ形状の部材であり、正面板部5a及び背面板部5bも前後の配置及び向きが異なるだけ同じ形状の部材である。図3では、4つの側部4と、4つの板部5を用いて、2段の壁体3を組み立てる例を示している。
図4(a)(b)及び図5(a)乃至(c)に示すように、パレット本体2は、所定の肉厚を有する板状部材である。なお、パレット本体2の形状は、平面視で多角形状を含む各種の形状から適宜に選択され得るが、一般的なパレットと同様に、平面視で略正方形であることが好ましい。パレット本体2は、荷物が積載される積載面となる上面21と、複数(本実施形態では9個)の桁体7が設けられる下面22と、上面21及び下面22を繋ぐ側面23と、を有する。上面21及び下面22は、夫々外形寸法が略等しく、各側面23の角部は丸みを帯びるように面取りされている。パレット本体2は、平面視における1辺の長さLが1m以上になる大型部材であり、図例のものでは、例えば、1100mmである。なお、図5(a)にパレット本体2の正面図を示しているが、パレット本体2は、左右側面、背面も正面と同形状である。
上面21は、4辺の周縁に沿って形成された周溝24を有する。周溝24は、周縁から、所定の間隔を空けて、荷物が積載される積載面を囲うように全周に亘って形成されている。周溝24は、周溝24の外側塀に必要な強度を確保するため、例えば、上面21の周縁から30mm程内側の位置に形成される。また、この場合、周溝24は、後述する側部4の凸部41a、42a、43a及び板部5の凸部51を嵌挿・保持できるように、例えば、幅30mm、深さ30mmで形成される。
桁体7は、積載面となる上面21の高さを嵩上げする支持部材であり、複数の桁体7(図例では9個)が、隣り合う桁体7と所定間隔を空けて配置されることにより、フォークリフトのフォークが差し込まれるフォーク差し込み部20が形成される。本実施形態の桁体7では、フォークリフトのフォークを4方から差し込み可能とすべく、パレット本体2の下面22の四隅、これら4隅の側部側の中間位置、及び下面22の中心部に夫々設けられる。
桁体7は、氷室1が載置される際に底面となる載置面71と、載置面71とパレット本体2の下面22とを繋ぐ側面72と、を有する。本実施形態の桁体7では、載置面71が平面視で矩形状であり、側面72が4面あるブロック形状のものである。載置面71には、肉抜き(軽量化)のための凹部73が形成されている。本実施形態の桁体7は、パレット本体2と一体的に成形されているが、別体として成形されて任意の手段によりパレット本体2に固定されたものであってもよい。また、桁体7は、図示した形状に限らず、例えば、円柱形状、四角柱以外の多角柱形状であってもよい。更に、桁体7は、例えば、フォークリフトを用いた複数回の運搬による発泡スチロールの劣化や屑ごみの発生を防止するため、載置面71に硬化性樹脂、木材、金属等から成るカバー等(不図示)が取り付けられてもよい。
図6(a)乃至(c)及び図7(a)乃至(e)に示すように、側部4は、壁体3の側面32(33)を構成する長板41と、長板41の正面側及びの背面側の両縁部に夫々設けられ、前面31の一部及び背面34の一部を構成する1対の短板42、43と、を有し、これら長板41及び短板42、43は一体成形されている。側部4を成す長板41及び短板42、43の各々の下端面には、パレット本体2の周溝24に嵌挿される凸部41a、42a、43aが形成されている(特に、図6(a)(b)参照)。凸部41a、42a、43aは、各下端面の外側よりも内側が高くなるように段違いに形成された塀状の部材として構成される。なお、図7(a)では、氷室1の右側部4bの正面を示しているが、背面は右側部4bと左右対称である。
また、長板41及び短板42、43の各々の上端面には、凸部41a、42a、43aに対応する凹部41b、42b、43bが形成されている(図6(c)参照)。凹部41b、42b、43bは、各上端面の外側よりも内側が低くなるように段違いに形成された階段状の部材として構成される。更に、短板42、43の側端面には、その上端から下端まで凹溝42c、43cが形成されている(図6(b)(c)参照)。凹溝42c、43cは、各側縁面の外側よりも内側が窪むように段違いに形成され、また内側が鍔状に突出した堀状の部材として構成される(図7(d)(e)参照)。これら凹溝42c、43cには、後述する板部5の凸条53、54が嵌挿される。
図6(a)に示したように、長板41の幅W1は、パレット本体2の1辺の長さL(図4(a)と等しい。短板の幅W2は、パレット本体2の1辺の長さLの半分より小さく、好ましくは、1/3より小さい。パレット本体2の1辺の長さLが1100mmであれば、例えば、短板の幅W2は300mmとされる。
また、側部4の高さT1は、パレット本体2の1辺の長さL(図4)よりも小さい。パレット本体2の1辺の長さLが1100mmであれば、例えば、側部4の高さT1は、730mmとされる(長板41及び短板42、43の高さ(700mm)及び凸部41a、42a、43aの高さ(30mm))。このように、側部4の高さを抑えることで、氷室1の非使用時に分解したとき、側部4が嵩張ることを抑制することができる。一方、図1(b)で示したように、壁体3を2段とすることで、氷室1として十分な収容容量を得るための高さを実現することができる。
図8(a)乃至(g)に示すように、板部5は、側部4と同じ高さT1の板状部材である。板部5の下端面にも、側部4と同様に、パレット本体2の周溝24に嵌挿される凸部51が形成されている(図8(b)(e)参照)。凸部51は、板部5の下端面の外側よりも内側が高くなるように段違いに形成された塀状の部材として構成される。また、板部5の上端面には、凸部51に対応する凹部52が形成されている(図8(d)(e)参照)。凹部52は、板部5の上端面の外側よりも内側が低くなるように段違いに形成された階段状の部材として構成される。更に、板部5の左右の側端面には、その上端から下端まで凸条53、54が形成されている(図8(a)(f)(g)参照)。凸条53、54は、各側縁面の外側よりも内側が窪むように段違いに形成され、側部4の凹溝42c、43cの形状に対応するように形成されている。板部5の幅W3は、例えば、パレット本体2の1辺の長さLが1100mm、側部4の短板42(43)の幅W2が300mmであれば、500mmとされる(凸条53、54を除く)。
図9(a)乃至(e)に示すように、蓋体6は、上面部61及び下面部62を有する板状部材である。上面部61は、その外形寸法がパレット本体2と略等しくなるように形成される。下面部62は、上面部61よりも一回り小さく、側部4の上端面の凹部41b、42b、43bに嵌り込む形状とされる。なお、図9(c)に蓋体6の正面図を示しているが、蓋体6は、左右側面、背面も正面と同形状である。
上記のように構成された氷室1の組み立て手順について、上述した図3に加えて加えて図10(a)乃至(d)を参照して説明する。ここでは、図3で示したように、パレット本体2と、4つの側部4(左側部4a、右側部4b各2つ)及び4つの板部5を用いた2段の壁体3と、蓋体6とで構成した氷室1を例とする。
まず、パレット本体2に対して、側部4(左側部4a、右側部4b)を夫々配置する。このとき、側部4は、側面32(33)を構成する長板41と、前面31の一部及び背面34の一部を構成する短板42、43とで構成された平面視でコの字形状となっているので、各板を鉛直に立てたときに自立する。そのため、組み立て作業者は、壁体が通常の平板材である場合に比べて、側部4をパレット本体2の周溝24の位置に容易に配置することができる。また、側部4の高さT1が、パレット本体2の1辺の長さLよりも小さいので、側部4の持ち運びも容易である。
そして、側部4の下端面に形成された凸部41a、42a、43a(図6(a)(b)参照)を、パレット本体2の周溝24(図4(a)参照)に嵌挿させる。これにより、図10(a)に示すように、パレット本体2と側部4とが連結される。このとき、凸部41a、42a、43aの3箇所が周溝24に嵌るので、パレット本体2に対して側部4を強固に連結することができる。
次に、板部5を、その両縁部に形成された凸部が、左右の側部4a、4bで挟まれた凹溝42c、43cに、板部5の凸条53、54を当て嵌めて、板部5を上方から下方へスライドさせ、板部5の下端部の凸部51がパレット本体2の周溝24に嵌め入れられる。これにより、図10(b)に示すように、1段目の壁体3が組み立てられる。側部4の凹溝42c、43cは、内側が鍔状に突出した堀状の部材となっているので(図7(d)(e)参照)、板部5の凸条53、54が側部4の凹溝42c、43cによって挟持され、板部5に容器の内外から力が加わっても、板部5に側部4から外れることを抑制することができる。氷室1に荷物を収容する際には、1断面の壁体3を組み立てた後に、パレット本体2の上面21に荷物を積載していくこともできる。
続いて、図10(c)に示すように、1段目の壁体3の上に、2段目の壁体3を組み立ていく。1段目は、パレット本体2の周溝24に側部4の凸部41a等を嵌めていったが、2段目は、1段目の壁体3を構成する側部4及び板部5の各上端面(各凹部41b、42b、43b、52)に、1段目と同様の手順で、2段目の側部4の凸部41a等を嵌挿していく。そして、図10(d)に示すように、2段目の壁体3を組み立てたら、更に氷室1内に荷物を収容し、その上から、例えば、保冷材8を保持するための保冷材保持板9が配置されて、2段目の壁体3の上端部に蓋体6が被せられる。
保冷材保持板9は、所定の厚みを有する板状部材であり、壁体3(側部4及び板部5)で囲まれる空間にに嵌挿されように、その外寸法が、氷室1の内寸法と略同じか僅かに小さくなるように形成されている。保冷材保持板9も、他の構成部材と同様、発泡樹脂製であることが望ましい。図11(a)に示すように、保冷材保持板9は、その上面に、保冷材8が配置・保持される複数の保持凹部91(図例では4つ)が設けられており、保持凹部91には保冷材8の冷気を通すための通気孔92が複数形成されている。通気孔92は、保持凹部91だけでなく、保冷材保持板9の適宜の位置にも形成される。氷室1の内面に保冷材保持板9を係止するための突起が設けられてもよいが、氷室1に収容される荷物は段ボール等の箱状のものであることが多いことから、保冷材保持板9は、荷物の上に直接的に載置されてもよい。保冷材保持板9を荷物の上に直接的に載置した方が、保冷材8と荷物の距離が近くなるので、冷気を効果的に荷物に伝えることができる。保冷材保持板9は、軽量であることが好ましく、図11(b)に示すように、保冷材保持板9の下面には、肉抜きのための凹堀部93が複数形成されている。
また、図12(a)に示すように、壁体3は1段構成であってもよく、図12(b)に示すように、3段構成であってもよい。このように、氷室1に収容される荷物の量や大きさに応じて、高さを調節し、内部の収容容量を変えることができる。
上記のように構成された氷室1では、壁体3に、側面32(33)、前面31の一部及び背面34の一部を成す平面視コの字形状の側部4と、前面31の一部又は背面34の一部を成す平板形状の板部5とを用い、組み立て式の構成にしたので、非使用時にコンパクトに収納することができる。また、側部4は、各板を鉛直に立てたときに自立するので、組み立て作業者は、側部4を容易に配置することができ、氷室1の使用時に容易に組み立てることがでできる。また、側面32(長板41)と前面31の一部(短板42)及び背面34の一部(短板43)が一体成形されているので、氷室1の4方の角部には、一体成形物が配置されることになるので、4方に配置した板材を角部で連結させるよりも、角部が安定し、輸送用容器として必要な強度を確保することができる。
また、パレット本体2の辺の周縁に沿って形成された周溝24に、側部4及び板部5の下端部に形成された凸部を嵌挿させることで、パレット本体2と壁体3(側部4及び板部5)を容易に連結させることができる。また、側部4及び板部5は、各々の上端面に各々の凸部41a等に対応するように形成された凹部41bが形成されているので、側部4及び板部5の上段に更に側部4及び板部5を連結させることができ、壁体3の段数を変えて、氷室1の収容容量を変えることができる。更に、板部5を、側部4に対してスライド可能に嵌挿させることで、板部5と側部4とを容易に連結させることができ、蓋体6を外して、板部5をスライドさせれば、氷室1の内部を底面近くまで容易に確認することもできる。
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記実施の形態においては氷室1の構造をフォークリフトによる荷物の運搬に適用する例を説明したが、他の発泡合成樹脂製の構造物にも適用できることは言うまでもない。ただし、一辺が1mを超える大きな輸送用部材であるパレット連結式の氷室1に適用することが、組み立ての便益上、特に有用である。
1 氷室タイプ輸送用容器(氷室)
2 パレット本体
24 周溝
3 壁体
4 側部
4a 左側部
4b 右側部
41a、42a、43a 凸部
41b、42b、43b 凹部
5 板部
51 凸部
52 凹部
53、54 凸条
6 蓋体
9 保冷材保持板

Claims (5)

  1. 平面視略正方形のパレット本体と、前記パレット本体の周縁に立設されて前面、左右の側面及び背面の4面を成す壁体と、前記壁体の上端部に設けられる蓋体と、を備えた発泡樹脂製の氷室タイプ輸送用容器であって、
    前記壁体は、側面、前面の一部及び背面の一部を成す平面視コの字形状の側部と、前面の一部又は背面の一部を成す平板形状の板部と、を有し、
    前記側部は、各々の側端面の上端から下端まで形成された凹溝を有し、
    前記板部は、各々の側端面の上端から下端まで形成された凸条を有し、前記凸条が前記側部の前記凹溝にスライド可能に嵌挿されることを特徴とすることを特徴とする氷室タイプ輸送用容器。
  2. 前記パレット本体は、4辺の周縁に沿って形成された周溝を有し、
    前記側部及び前記板部は、各々の下端面に前記周溝に嵌挿される凸部を有することを特徴とする請求項1に記載の氷室タイプ輸送用容器。
  3. 前記側部及び前記板部は、各々の上端面に各々の前記凸部に対応するように形成された凹部を有することを特徴とする請求項2に記載の氷室タイプ輸送用容器。
  4. 前記側部及び前記板部の高さは、前記パレット本体の1辺の長さよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の氷室タイプ輸送用容器。
  5. 前記壁体で囲まれる空間に嵌挿され、保冷材を保持するための保冷材保持板を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の氷室タイプ輸送用容器。
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