JP2022012172A - 輸送用容器 - Google Patents

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大輔 近藤
Daisuke Kondo
徹 小田
Toru Oda
大地 深澤
Daichi Fukazawa
隆正 久徳
Takamasa Hisatoku
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Abstract

【課題】発泡樹脂製の輸送用容器において、搬送物の下層中央寄りの箇所にも冷気を届けることができるものとする。【解決手段】発泡樹脂製の輸送用容器1は、平面視略正方形のパレット本体2と、パレット本体2の周縁に立設されて前面、左右の側面及び背面の4面を成す壁体3と、壁体3の上端部に設けられる蓋体6と、を備える。壁体3は、その下端面から突出した凸条部45、51を有し、パレット本体2は、その上面21において4辺の周縁に沿って設けられ凸条部45、51が嵌挿される周溝24と、周溝24の内方に設けられる通気溝25、26と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、フォークリフト等を用いた荷物の運搬に使用される発泡樹脂製のパレットに壁体及び蓋体を配置して保冷空間を形成した輸送用容器に関する。
従来から、フォークリフトやハンドリフト等によって荷物を運搬する際の荷台として、各種のパレットが広く使用されている。一般的なパレットとして、木製、プラスチック製、金属製(鉄合金)又は紙製のものが知られている。しかしながら、最も一般的な木製のパレットは、10kg以上の重量があり、紙製パレットも、形状安定性を確保するために高密度で圧縮加工されており、かなりの重量がある。そこで、紙製パレットよりも更に軽量なパレットとして、発泡樹脂製のパレットがある(特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載されたパレットは、底部の周縁から壁体が一体的に立設されており、所定の収容空間を有するパレット一体成型容器として構成されている。発泡樹脂は、軽量であるだけでなく、断熱性が高いので、上記特許文献1に記載されたパレットは、輸送時にはその容器部分の内部に氷や保冷剤を配置することで氷室タイプの輸送用容器として使用することができる。
特開2003-72754号公報
上記のような発泡樹脂製の輸送用容器において、冷気は上方から下方に伝わるので、保冷剤は、搬送物を収納した後、搬送物の上部や蓋体に配置されることが一般的である。しかしながら、パレットは、通常、1辺の長さが1mを超える大きな輸送用部材であり、その上に壁体が立設された氷室タイプの輸送用容器の容積も大きく、保冷剤の冷気が搬送物の下層まで届き難い。輸送容器内に積層された搬送物の周囲と壁体との間には、ある程度は隙間が設けられるので、この隙間を介して冷気が周囲には流れるが、搬送物の下層でも特に中央寄りの箇所には冷気が殆ど流れない。また、発泡樹脂は暖気を伝え難い一方で、冷気も伝え難いので、パレット自体を介した冷却効果も期待できない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、パレットに壁体を立設させた構成において、搬送物の下層中央寄りの箇所にも冷気を届けることができる発泡樹脂製の輸送用容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、平面視略正方形のパレット本体と、前記パレット本体の周縁に立設されて前面、左右の側面及び背面の4面を成す壁体と、前記壁体の上端部に設けられる蓋体と、を備えた発泡樹脂製の輸送用容器であって、前記壁体は、その下端面から突出した凸条部を有し、前記パレット本体は、その上面において4辺の周縁に沿って設けられ前記凸条部が嵌挿される周溝と、前記周溝の内方に設けられる通気溝と、を有することを特徴とする。
上記輸送用容器において、前記通気溝は、前記周溝の内側に沿って設けられる4辺の囲い溝と、前記囲い溝の内方に列状に設けられる列溝と、を有することが好ましい。
上記輸送用容器において、前記囲い溝又は前記列溝に嵌挿されることで支持される板状の内壁部材を更に備えることが好ましい。
上記輸送用容器において、前記壁体は、その上端面に前記凸条部が嵌挿される凹条部を有し、前記凹条部は、前記凸条部の厚みより径が大きい丸穴部を有することが好ましい。
上記輸送用容器において、前記蓋体は、その上面に設けられ蓄温剤又は保冷剤が保持される収容凹部と、前記収容凹部を覆うカバー部材と、を有することが好ましい。
上記輸送用容器において、前記壁体の高さは、前記パレット本体の1辺の長さよりも小さいことが好ましい。
本発明に係る輸送用容器によれば、パレット本体の上面に通気溝が設けられているので、容器上方の冷気は、搬送物の周囲を通って下降した後、通気溝を通って、搬送物の下層中央寄りの箇所にも冷気を届けることができる。
(a)本発明の一実施形態に係る輸送用容器の正面及び平面を主とした斜視図、(b)は板部をスライド嵌挿させる状態を示す斜視図。 (a)は同輸送用容器の正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は(c)のA-A線断面図、(f)は(c)のB-B線断面図。 同輸送用容器の分解斜視図。 同輸送用容器に用いられるパレット本体の平面を主とした斜視図。 (a)は上記パレット本体の側面図、(b)は平面図、(c)は底面図。 (a)は上記輸送用容器に用いられる側部(標準タイプ)であって、主に外面と下端面を主とした斜視図、(b)は内面と下端面を主とした斜視図。 (a)は上記側部の正面図、(b)は左側面(内面)図、(c)は右側面図、(d)は平面図、(e)は底面図。 (a)は上記輸送用容器に用いられる板部(標準タイプ)であって、内面を主とした斜視図、(b)は外面を主とした斜視図、(c)は正面図、(d)は背面(内面)図、(e)は右側面図、(f)は平面図、(g)は底面図。 (a)は上記蓋体の平面(外面)及び背面を主とした斜視図、(b)は(a)のC-C線断面図。 (a)は上記蓋体の正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図。 (a)は上記輸送用容器の蓋体の切欠部に装着される上止部の平面を主とした斜視図、(b)は底面を主とした斜視図。 (a)は上記輸送用容器の蓋体の収容凹部に装着されるカバー部材の斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図。 (a)は上記輸送用容器を分解してコンパクト収納した状態の斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図。 (a)は上記輸送用容器に内壁容器を設けた使用例を示す斜視図、(b)はパレット本体に内壁部材を支持させる使用例を示す斜視図。 (a)は上記輸送用容器の変形例で壁体が2段の構成例を示す斜視図、(b)は壁体が1段の構成例を示す斜視図。
本発明の一実施形態に係る輸送用容器について、図面を参照して説明する。図1(a)(b)及び図2(a)乃至(f)に示すように、本実施形態の輸送用容器1は、物流の現場等においてフォークリフト等を用いた荷物の管理・運搬に好適に使用されるものであり、平面視略正方形のパレット本体2と、パレット本体2の周縁に立設される壁体3(側部4、板部5)と、壁体の上端部に設けられる蓋体6と、を備える。壁体3は、略正方形状のパレット本体2の4辺から立設され、前面31、左側面32、右側面33、背面34の4面を有する(図1(a)参照)。
パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂といった発泡合成樹脂製であり、本実施形態では、発泡ポリスチレン(EPS(expanded polystyrene))により成型される。なお、パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、夫々同じ樹脂材料により構成されていてもよいが、夫々密度や硬さが異なるものが用いられてもよい。
パレット本体2、壁体3及び蓋体6は、夫々別体として成型されており、それらを組み立てることで輸送用容器1が完成する。壁体3は、側面32(33)、前面31の一部及び背面34の一部を成す平面視コの字形状の側部4(左側部4a、右側部4b)と、前面31の一部又は背面34の一部を成す平板形状の板部5(正面板部5a、背面板部5b(図3も参照))と、を有する。左側部4a及び右側部4bは、パレット本体2に対して左右の配置及び向きが異なるだけで夫々同じ形状の部材であり、正面板部5a及び背面板部5bも前後の配置及び向きが異なるだけで夫々同じ形状の部材である。
図4及び図5(a)乃至(c)に示すように、パレット本体2は、所定の肉厚を有する板状部材である。なお、パレット本体2の形状は、平面視で多角形状を含む各種の形状から適宜に選択され得るが、一般的なパレットと同様に、平面視で略正方形であることが好ましい。パレット本体2は、荷物が積載される積載面となる上面21と、複数(本実施形態では9個)の桁体7が設けられる下面22と、上面21及び下面22を繋ぐ側面23と、を有する。上面21及び下面22は、夫々外形寸法が略等しく、各側面23の角部は丸みを帯びるように面取りされている。パレット本体2は、平面視における1辺の長さLが1m以上になる大型部材であり、例えば、図示した辺L1の長さは1100mm、辺L2の長さも1100mmである。
上面21は、4辺の周縁に沿って、荷物が積載される積載面を囲うように全周に亘って形成された周溝24を有する。周溝24は、パレット本体2の上面21の周縁から所定の間隔を空けてやや内側に設けられており、例えば、上面21の周縁から20mm程内側の位置に、溝幅20mm、深さ20mmで形成される。
また、パレット本体2の上面21には、周溝24の内方に通気溝が設けられている。この通気溝は、周溝24の内側に沿って設けられる4辺の囲い溝25と、囲い溝25の内方に列状に設けられる列溝26と、を有する。本例では、囲い溝25内に6本の列溝26が設けられており、囲い溝25と列溝26は繋がっている。なお、図例では、列溝26が一方向に並んでいるが、格子状に設けられていてもよく(不図示)、その本数も図例に限られない。
桁体7は、積載面となる上面21の高さを嵩上げする支持部材であり、複数の桁体7(図例では9個)が、隣り合う桁体7と所定間隔を空けて配置されることにより、フォークリフトのフォークが差し込まれるフォーク差し込み部20が形成される。本実施形態の桁体7では、フォークリフトのフォークを4方から差し込み可能とすべく、パレット本体2の下面22の四隅、これら4隅の側部側の中間位置、及び下面22の中心部に夫々設けられる。
桁体7は、輸送用容器1が載置される際に底面となる載置面71と、載置面71とパレット本体2の下面22とを繋ぐ側面72と、を有する。本実施形態の桁体7では、載置面71が平面視で矩形状であり、側面72が4面あるブロック形状のものである。本実施形態の桁体7は、パレット本体2と別体として成型され、パレット本体2に接着により固定されているが、桁体7とパレット本体2とが一体として成型されていてもよい。桁体7は、図示した形状に限らず、例えば、円柱形状、四角柱以外の多角柱形状であってもよい。また、桁体7は、例えば、フォークリフトを用いた複数回の運搬による発泡スチロールの劣化や屑ごみの発生を防止するため、載置面71に硬化性樹脂、木材、金属等から成るカバー等(不図示)が取り付けられてもよい。
図6(a)(b)及び図7(a)乃至(e)に示すように、側部4は、壁体3の側面32(33)を構成する長板41と、長板41の正面側及びの背面側の両縁部に夫々設けられ、前面31の一部及び背面34の一部を構成する1対の短板42、43と、を有し、これら長板41及び短板42、43は一体成型されている。なお、長板41の外側面には、側部4の上下方向を示す矢印が形成されている。側部4の下端面には、パレット本体2の周溝24に嵌挿される凸条部44が設けられている。(図6(b)参照)。
また、側部4の上端面には、上段に配置される側部4の凸条部44が嵌挿される凹条部45が設けられている(図6(a)参照)。凹条部45の幅、深さは、凸条部44の厚み、高さに対応している。また、凹条部45には、凸条部44の厚みより径が大きい丸穴部46が設けられている。更に、短板42、43の鉛直辺を成す側端面には、その上端から下端まで縦溝47が設けられている(図6(b)参照)。これら縦溝47には、後述する板部5の縦凸条54が差し込まれる。
図6(a)に示したように、長板41の幅W1は、パレット本体2の長手辺L1の長さ(図4参照)と略等しい。短板の幅W2は、パレット本体2の短辺L2の長さの1/3より小さい。パレット本体2の短辺L2の長が1100mmであれば、短板の正面視(背面視)の幅W2は、例えば、150mmとされる。
また、側部4の高さT1は、パレット本体2の1辺の長さL1、L2(図4)よりも小さい。例えば、側部4の高さT1は340mmとされる。このように、側部4の高さを抑えることで、輸送用容器1の非使用時に分解したとき、側部4が嵩張ることを抑制することができる。一方、図1(b)で示したように、壁体3を3段とすることで、輸送用容器1として十分な収容容量を得るための高さを実現することができる。
図8(a)乃至(f)に示すように、板部5は、側部4と同じ高さT1(340mm)の板状部材である。板部5の下端面には、側部4と同様に、パレット本体2の周溝24に嵌挿される凸条部51が設けられている。また、板部5の上端面には、上段に配置される板部5の凸条部51に対応する凹条部52が設けられている。板部5の凹条部52にも、側部4と同様に、丸穴部53が設けられている。更に、板部5の左右の側端面には、その上端から下端まで縦凸条54が設けられている。板部5の正面視(背面視)の幅W3は、例えば、830mmとされる。また、板部5の外面の下辺部には、板部5をスライドさせ易いように、持ち手部55が設けられている。
図9(a)(b)及び図10(a)乃至(d)に示すように、蓋体6は、上面61及び下面62を有する板状部材である。上面61は、その外形寸法がパレット本体2と略等しくなるように形成される。下面62には、側部4の凹条部45や板部5の凹条部52に嵌め込まれる凸条部63が設けられている(図10(a)(d)参照)。
また、蓋体6の正面側の辺には、板部5をスライドにより着脱可能とする切欠部64が設けられている。この切欠部64には上止部8が嵌め込まれる。切欠部64は、正面側に、上止部8と平面で直接的に接する段差部65が設けられている。この段差部65があることで、上止部8と水平面で接することで接触面積が大きくなり、外れに難くなると共に、過度に押し下げられた際に板部5の破損等を抑制することができる。更に、段差部65には窪み65aが設けられており、後述する上止部8の当接部82に設けられた突起82aと係合し、上止部8がより外れ難くなる。
蓋体6は、その上面61に、保冷剤(又は蓄温剤、不図示)が保持される収容凹部66が設けられている。本実施形態では、収容凹部66は、8箇所に設けられているが、個数や配置は図例に限られない。収容凹部66は、保冷剤が支持される支持凹部66aと、収容凹部66を施蓋するカバー部材9を取り付けるための枠条凹部66bと、を有する。支持凹部66aは、下面62側には貫通しておらず、保冷剤を支持する一方で、発泡樹脂の肉厚が薄く、また、通気孔62aが多数設けられているので、保冷剤の冷気を下面62に通すことができる。枠条凹部66bは、支持凹部66aの周縁から外方に開口を広げるように形成されている。また、下面62は、収容凹部66が設けられていない箇所に、肉抜き部62bが設けられている。
図11(a)(b)に示すように、上止部8は、蓋体6の一辺の一部に相当する形状とされ、内面側には、板部5の凹条部52に嵌め込まれる凸条部81と、蓋体6の段差部65との当接部82が設けられている。この当接部82には、段差部65には窪み65aと係合する突起82aが設けられている。
図12(a)乃至(c)に示すように、カバー部材9は、収容凹部66の枠条凹部66bに嵌まり込む板状部材である。カバー部材9の厚みは、枠条凹部66bの深さと対応しており、枠条凹部66bに嵌め込まれたとき、蓋体6の表面と面一となる。なお、カバー部材の4側面には、凸条が設けられており(図12(c)参照)、枠条凹部66の内周面に設けられた凹条と嵌合し、カバー部材9が容易に外れることを防止する。
上記のように構成された輸送用容器1の組み立て手順について、上述した図3を参照して説明する。まず、パレット本体2に対して、側部4(左側部4a、右側部4b)を夫々配置する。このとき、側部4は、側面32(33)を構成する長板41と、前面31の一部及び背面34の一部を構成する短板42、43とで構成された平面視でコの字形状となっているので、各板を鉛直に立てたときに自立する。そのため、組み立て作業者は、壁体が通常の平板材である場合に比べて、側部4をパレット本体2の周溝24の位置に容易に配置することができる。また、図示したように、側部4の上に更に側部4を積み重ねることもできる。更に、側部4の高さT1が、パレット本体2の1辺の長さL1、L2よりも小さいので、側部4の持ち運びも容易である。
そして、側部4の下端面に形成された凸条部44を、パレット本体2の周溝24に嵌挿させる。同様に、板部5も、凸条部51をパレット本体2の周溝24に嵌挿させる。これにより、パレット本体2と側部4、板部5とが連結される。同様の手順で、1段目の壁体3の上に、2段、3段目の壁体3を組み立ていく。そして、3段目の壁体3を組み立てたら、輸送用容器1内に荷物を収容し、3段目の壁体3の上端部に蓋体6が被せられ、蓋体6の切欠部64には、上止部8が装着される。なお、上止部8、蓋体6、板部5は、テープなどで固定されてもよい。このように組み立て、荷物が収容された輸送用容器1は、図1(b)に示したように、上止部8及び板部5を外せば、内容物を容易に確認することができる。
輸送用容器1は、分解して収納する際には、図13(a)乃至(d)に示すように、パレット本体2の上に、側部4を、内側面を上にして配置し、短板42、43の間に、板部5を収納し、次に、板部5を挟む様に側部4を、内側面を下にして配置し、最後に、蓋体6を載せることで、図示したように、コンパクトに収納することができる。特に、側部4の短板42、43の幅W2を小さくしたので、収納時の高さを抑制することができる。なお、短板42、43の幅W2は、板部5の厚さの4倍より小さいことが望ましく、略3倍であることが更に望ましい。こうすれば、3枚重ねた板部5を側部4間に効率的に収納することができる。
また、本実施形態の輸送用容器1は、パレット本体2の上面21に通気溝(囲い溝25、列溝26)が設けられているので、パレット本体2の上面21に搬送物が載置されたとき、搬送物とパレット本体2との間には、通気溝による空間が存在する。そのため、蓋体6の収容凹部66に収容された保冷剤の冷気は、パレット本体2の上面21に積載された搬送物の周囲を通って下降した後、通気溝を通って、パレット本体2の中央寄りの箇所にも届く。従って、輸送用容器1によれば、搬送物の下層中央寄りの箇所にも冷気を届けることができる。また、通気溝として、囲い溝25とそれと繋がる列溝26を設けたので、搬送物の周囲を通って下降した冷気を、効率的に搬送物の下層中央寄りの箇所に届けることができる。
また、本実施形態の輸送用容器1は、図14(a)(b)に示すように、壁体3の内面に沿って、板状の内壁部材10を設けることができる。この内壁部材10は、囲い溝25に嵌挿されることで支持される。この内壁部材10を設けることで、壁体3の断熱性能を向上させることができる。また、内壁部材10は、列溝26に嵌挿させて、容器内のパーテーションとして利用することもできる。
また、図15(a)に示すように、壁体3は1段構成であってもよく、図15(b)に示すように、1段構成であってもよい。このように、輸送用容器1に収容される荷物の量や大きさに応じて、高さを調節し、内部の収容容量を変えることができる。
上記のように構成された輸送用容器1では、壁体3に、側面32(33)、前面31の一部及び背面34の一部を成す平面視コの字形状の側部4と、前面31の一部又は背面34の一部を成す平板形状の板部5とを用い、組み立て式の構成にしたので、非使用時にコンパクトに収納することができる。また、壁体3の前面又は背面は、正面視又は背面視において、側部4の短板42、43より板部5の占める面積が大きい。つまり、側部4の短板42、43の水平幅が小さいので、収納時に嵩張らず、また、側部4の間に板部5を収納することができ、更にコンパクトになる。また、側部4は、各板を鉛直に立てたときに自立するので、組み立て作業者は、側部4を容易に配置することができ、輸送用容器1の使用時に容易に組み立てることができる。また、側面32(長板41)と前面31の一部(短板42)及び背面34の一部(短板43)が一体成型されているので、輸送用容器1の4方の角部には、一体成型物が配置されることになるので、4方に配置した板材を角部で連結させるよりも、角部が安定し、輸送用容器として必要な強度を確保することができる。
また、壁体3(側部4、板部5)の上端面に設けられた凹条部45、52は、凸条部44、51の厚みより径が大きい丸穴部46、53が設けられている。凹条部45、52と凸条部44、51とが全面的に接触していると、接触面の摩擦が大き過ぎて、上下段の壁体3が強固に接合され、分解するのが困難になる。一方、本実施形態の輸送用容器1では、丸穴部46、53が設けられているので、凹条部45、52と凸条部44、51とは、部分的に接触していない箇所があり、壁体3を分解し易くすることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記実施の形態においては輸送用容器1の構造をフォークリフトによる荷物の運搬に適用する例を説明したが、他の発泡合成樹脂製の構造物にも適用できることは言うまでもない。ただし、一辺が1mを超える大きな輸送用部材であるパレット連結式の輸送用容器1に適用することが、組み立ての便益上、特に有用である。
1 輸送用容器
2 パレット本体
24 周溝
25 囲い溝(通気溝)
26 列溝(通気溝)
3 壁体
4 側部
44 凹条部
45 凸条部
46 丸穴部
5 板部
51 凸条部
52 凹条部
53 丸穴武
6 蓋体
66 収容凹部
9 カバー部材
10 内壁部材

Claims (6)

  1. 平面視略正方形のパレット本体と、前記パレット本体の周縁に立設されて前面、左右の側面及び背面の4面を成す壁体と、前記壁体の上端部に設けられる蓋体と、を備えた発泡樹脂製の輸送用容器であって、
    前記壁体は、その下端面から突出した凸条部を有し、
    前記パレット本体は、その上面において4辺の周縁に沿って設けられ前記凸条部が嵌挿される周溝と、前記周溝の内方に設けられる通気溝と、を有することを特徴とする輸送用容器。
  2. 前記通気溝は、前記周溝の内側に沿って設けられる4辺の囲い溝と、前記囲い溝の内方に列状に設けられる列溝と、を有することを特徴とする請求項1に記載の輸送用容器。
  3. 前記囲い溝又は前記列溝に嵌挿されることで支持される板状の内壁部材を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の輸送用容器。
  4. 前記壁体は、その上端面に前記凸条部が嵌挿される凹条部を有し、
    前記凹条部は、前記凸条部の厚みより径が大きい丸穴部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の輸送用容器。
  5. 前記蓋体は、その上面に設けられ蓄温剤又は保冷剤が保持される収容凹部と、前記収容凹部を覆うカバー部材と、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の輸送用容器。
  6. 前記壁体の高さは、前記パレット本体の1辺の長さよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の輸送用容器。
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