JP4222307B2 - 電子写真感光体、電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ - Google Patents
電子写真感光体、電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ Download PDFInfo
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Description
導電性アルミニウム基体上に最上層として電荷輸送層を有する電子写真感光体であり、該導電性アルミニウム基体と少なくとも最上層との間に、酸化チタン粒子とバインダーとを含有する中間層を有する電子写真感光体において、
該電荷輸送層を構成する樹脂が、下記P−1で表されるポリアリレート樹脂を含有するものであり、
該中間層が数平均一次粒径5〜300nmの酸化チタン粒子とポリアミド樹脂を含有し、該中間層が電荷輸送層に覆われていることを特徴とする電子写真感光体。
前記中間層の膜厚が、0.2〜40μmであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
導電性アルミニウム基体上に最上層として電荷輸送層を有する電子写真感光体であり、該導電性アルミニウム基体と少なくとも最上層との間に、酸化チタン粒子とバインダーとを含有する中間層を有する電子写真感光体を帯電する帯電工程、該帯電された電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する露光工程、該静電潜像をトナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像工程、該トナー像を記録材に転写する転写工程を経由して画像を形成する電子写真画像形成方法において、
該電荷輸送層を構成する樹脂が、下記P−1で表されるポリアリレート樹脂を含有するものであり、
該中間層が数平均一次粒径5〜300nmの酸化チタン粒子とポリアミド樹脂を含有し、該中間層が電荷輸送層に覆われていることを特徴とする電子写真画像形成方法。
前記帯電工程が、電子写真感光体に帯電部材を接触させて帯電することを特徴とする請求項3に記載の電子写真画像形成方法。
前記帯電部材が、帯電ローラであることを特徴とする請求項4に記載の電子写真画像形成方法。
前記帯電部材が、磁気ブラシであることを特徴とする請求項4に記載の電子写真画像形成方法。
請求項3〜6の何れか1項に記載の電子写真画像形成方法を用いたことを特徴とする電子写真画像形成装置。
帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段の少なくとも何れかと、電子写真感光体が結合され、請求項7に記載の電子写真画像形成装置本体に対して出し入れ可能に形成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
酸化チタン粒子は、数平均一次粒径が5〜300nmのもので、好ましくは10〜200nmのものである。
図1は、本発明に係る感光体の層構成の一例を示す模式図である。
中間層が感光層で覆われている感光体は、例えば、浸漬塗布で浸漬の深さを調整して、或いは円形量規制型塗布(CSH塗布)、或いは浸漬塗布と円形量規制型塗布を組み合わせて塗膜を設けた後、不要な塗膜部分を除去するこのにより作製することができるがこれに限定されるものではない。尚、円形量規制型塗布については例えば特開昭58−189061号公報に詳細に記載されている。
基体は、形状が円筒状で、表面をダイヤモンドバイトで鏡面加工後、洗浄したものが好ましい。尚、基体の比抵抗は103Ωcm以下のものが好ましい。
中間層は、前記酸化チタン粒子、バインダー及び分散溶媒等から構成される中間層塗布液を塗布、乾燥して形成される。
測定条件:測定プローブ HRS
印加電圧:500V
測定環境:20±2℃、65±5RH%
体積抵抗をこの範囲にすることで、中間層による電荷ブロッキング性が良好で黒ポチの発生を防止でき、電位保持性も良好で、且つ繰り返しプリントしても残留電位が上昇せず、露出した中間層に付着したトナー粒子を良好にクリーニングでき、高品質の画質を得ることができる。
本発明に係る感光層は、前記中間層上に電荷発生機能と電荷輸送機能を1つの層に持たせた単層構造でも良いが、より好ましくは感光層の機能を電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)に分離した層構成をとるのがより好ましい。機能を分離した構成をとることにより繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さく制御でき、その他の電子写真特性を目的に合わせて制御しやすい。負帯電用の感光体では中間層の上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層(CTL)の構成を取る。正帯電用の感光体では前記層構成の順が負帯電用感光体の場合の逆の構成を取る。好ましい感光層の層構成は前記機能分離構造を有する負帯電感光体である。
電荷発生層は電荷発生物質(CGM)を含有する。その他の物質としては必要によりバインダー樹脂、その他添加剤を含有しても良い。
電荷輸送層には電荷輸送物質(CTM)及びCTMを分散し製膜するバインダー樹脂を含有する。その他の物質としては必要により酸化防止剤等の添加剤を含有しても良い。
次に、本発明に係る画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジについて説明をする。
(基体)
アルミニウム合金引抜管を用意し、両端インロー加工後、ダイヤモンドバイトで鏡面加工を施した。鏡面加工を施したアルミニウム素管を洗浄して基体を作製した。
下記成分を混合した液を、サンドミル分散機を用いて10時間、バッチ式にて分散した後、同じ混合溶媒にて2倍に希釈し、一夜静置後に濾過(フィルター;日本ポール社製リジメッシュフィルター公称濾過精度:5μm、圧力;50kPa)して中間層塗布液を調製した。
ルチル型酸化チタン 3.5部(1.0体積部)
混合溶媒 10.0部
(エタノール/n−プロピルアルコール/テトラヒドロフラン
=45質量比/20質量比/30質量比)
(電荷発生層の形成)
下記成分を混合した液を、サンドミル分散機を用いて分散し、電荷発生層塗布液を調製した。
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン 700部
t−ブチルアセテート 300部
(電荷輸送層の形成)
下記成分を混合した液を、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。
70部
ポリアリレート(例示化合物P−1) 100部
酸化防止剤「Irganox1010」(日本チバガイギー社製) 8部
テトラヒドロフラン/トルエン(体積比8/2) 750部
上記「感光体1」の作製で用いた電荷発生層の「バインダー樹脂」と中間層の「酸化チタン粒子」を、表1に示すように変更した以外は同様にして「感光体7、8、10〜12」を作製(図1の(d)に該当)した。
上記「感光体1」の中間層の作製で用いた「酸化チタン粒子」を、添加しない以外は同様にして「感光体13」を作製(図1の(d)に該当)した。
上記で作製した「感光体1」の感光層(電荷発生層と電荷輸送層)を、テトラヒドロフランとt−ブチルアセテートの混合溶媒(50:50質量%)を含浸したテープで基体の両端部から20mmまで除去し、中間層が感光層端部より5mm露出した「感光体14」を作製(図2の(f)に該当)した。
評価装置としては、図3に記載の画像形成装置を用いた。
(塗膜の膜剥離)
塗膜の膜剥離は、連続10万枚プリント後の感光体を目視で観察し、塗膜端部の膜剥離状態で評価した。
○:塗膜端部の膜剥離が、認められない
×:塗膜端部の膜剥離が、認められた。
クリーニングブレードのキズとトナー固着は、10万枚プリント終了後のクリーニングブレードを取り外し、感光体の塗膜端部が接触していた部分のキズとトナー固着を目視で観察して行った。
○:クリーニングブレードに、キズとトナー固着共に認められなかった。
〈画像評価〉
(かぶり)
かぶりは、印字されていないプリント用紙(白紙)の濃度を20カ所、絶対画像濃度で測定し、その平均値を白紙濃度とし、次に、無地画像形成がなされた評価用紙の白地部分を同様に20カ所、絶対画像濃度で測定し、その平均濃度から前記白紙濃度を引いた値をかぶり濃度として評価した。測定は「RD−918」(マクベス反射濃度計)を用いて行った。
◎:初期と10万枚プリント後の両方共に0.005以下で良好
○:初期は0.005以下、10万枚プリント後は0.01以下で実用上問題ないレベル
×:初期と10万枚プリント後の両方共に0.01より大きく実用上問題となるレベル。
黒ポチは、10万枚プリント後、高温高湿(30℃80%RH)の環境において無地画像を100枚プリントして評価した。評価は、黒ポチ発生の周期性が感光体の周期と一致し、目視できる(径0.4mm以上)黒ポチがA4サイズ当たり何個あるかで行った。
◎:黒ポチ頻度:全てのプリント画像が3個/A4以下で良好
○:黒ポチ頻度:4個/A4以上、10個/A4以下が1枚以上発生するが実用上問題なし
×:黒ポチ頻度:11個/A4以上が1枚以上発生し実用上問題有り。
画像濃度は、ベタ黒画像部のプリント画像の濃度で評価した。画像濃度の測定は「RD−918」(マクベス社製)を使用し、紙の反射濃度を「0」とした相対反射濃度で測定した。
◎:初期と10万枚プリント後の両方共に1.2以上で良好
○:初期は1.2以上、10万枚プリント後は1.0以上で実用上問題ないレベル
×:初期と10万枚プリント後の両方共に1.0未満で実用上問題となるレベル。
鮮鋭度は、10万枚プリント後、高温高湿(30℃80%RH)の環境において文字画像(3ポイント、5ポイントの文字)をプリントし、文字画像を目視で評価した。
◎:3ポイント、5ポイントとも明瞭であり、容易に判読可能で良好
○:3ポイントは一部判読不能、5ポイントは明瞭であり、容易に判読可能で実用上問題ないレベル
×:3ポイントは殆ど判読不能、5ポイントも一部或いは全部が判読不能で実用上問題となるレベル。
200 中間層
210 酸化チタン粒子
220 バインダー
300 感光層
400 電荷発生層
500 電荷輸送層
600 中間層の露出部
700 基体の露出部
Claims (8)
- 前記中間層の膜厚が、0.2〜40μmであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 導電性アルミニウム基体上に最上層として電荷輸送層を有する電子写真感光体であり、該導電性アルミニウム基体と少なくとも最上層との間に、酸化チタン粒子とバインダーとを含有する中間層を有する電子写真感光体を帯電する帯電工程、該帯電された電子写真感光体を露光して静電潜像を形成する露光工程、該静電潜像をトナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像工程、該トナー像を記録材に転写する転写工程を経由して画像を形成する電子写真画像形成方法において、
該電荷輸送層を構成する樹脂が、下記P−1で表されるポリアリレート樹脂を含有するものであり、
該中間層が数平均一次粒径5〜300nmの酸化チタン粒子とポリアミド樹脂を含有し、該中間層が電荷輸送層に覆われていることを特徴とする電子写真画像形成方法。
- 前記帯電工程が、電子写真感光体に帯電部材を接触させて帯電することを特徴とする請求項3に記載の電子写真画像形成方法。
- 前記帯電部材が、帯電ローラであることを特徴とする請求項4に記載の電子写真画像形成方法。
- 前記帯電部材が、磁気ブラシであることを特徴とする請求項4に記載の電子写真画像形成方法。
- 請求項3〜6の何れか1項に記載の電子写真画像形成方法を用いたことを特徴とする電子写真画像形成装置。
- 帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段の少なくとも何れかと、電子写真感光体が結合され、請求項7に記載の電子写真画像形成装置本体に対して出し入れ可能に形成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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