JP4165565B2 - 電子写真画像形成装置、電子写真画像形成方法、プロセスカートリッジ - Google Patents
電子写真画像形成装置、電子写真画像形成方法、プロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4165565B2 JP4165565B2 JP2006009669A JP2006009669A JP4165565B2 JP 4165565 B2 JP4165565 B2 JP 4165565B2 JP 2006009669 A JP2006009669 A JP 2006009669A JP 2006009669 A JP2006009669 A JP 2006009669A JP 4165565 B2 JP4165565 B2 JP 4165565B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image forming
- layer
- forming apparatus
- electrophotographic image
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Liquid Developers In Electrophotography (AREA)
Description
導電性基体と最上層の間に、無機粒子とバインダーとを含む中間層を有する電子写真感光体上に、帯電手段、露光手段、トナーを含む現像剤により現像する現像手段、現像手段により形成したトナー像を中間転写体を介して或いは介さずに記録材に転写する転写手段とを有する電子写真画像形成装置において、該現像手段が液体現像剤を用いた湿式の現像手段であり、該液体現像剤が、キャリア液体中にトナーを10〜50質量%濃度で分散させたもので、該キャリア液体がシリコーンオイルを主成分とするものであり、且つ該無機粒子の数平均一次粒子径が5〜300nmであり、該中間層が最上層に覆われていることを特徴とする電子写真画像形成装置。
前記最上層が、感光層であることを特徴とする前記1に記載の電子写真画像形成装置。
前記無機粒子が、N型半導電性粒子であることを特徴とする前記1又は2に記載の電子写真画像形成装置。
前記無機粒子が、無機酸化物であることを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
前記無機粒子が、酸化チタンであることを特徴とする前記1〜4の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
前記無機粒子が、表面処理されていることを特徴とする前記1〜5の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
前記中間層の膜厚が、0.2〜40μmであることを特徴とする前記1〜6の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
前記中間層のバインダーが、ポリアミド樹脂であることを特徴とする前記1〜7の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
前記電子写真感光体の層構成が、少なくとも中間層の上に、電荷発生層と電荷輸送層を有する感光層をこの順に設けた積層型であることを特徴とする前記1〜8の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
前記電荷発生層が、最上層に覆われていることを特徴とする前記9に記載の電子写真画像形成装置。
前記最上層が、電荷輸送層であることを特徴とする前記1〜10の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
前記最上層が、保護層であることを特徴とする前記11に記載の電子写真画像形成装置。
前記液体現像剤が、キャリア液体中にトナーを20〜40質量%濃度で分散させた液体現像剤であることを特徴とする前記1に記載の電子写真画像形成装置。
前記1〜13の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置に用いられることを特徴とする電子写真画像形成方法。
前記電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段から選ばれる少なくとも1つの手段とが結合され、前記1〜13の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置の本体に出し入れ可能に形成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
1.液体現像剤のキャリア液体に溶解或いは膨潤し易い組成の中間層が、溶解も膨潤もしにくい最上層に覆われているため、塗膜端部からキャリア液体の浸透を防止できるので、塗膜端部から膜剥がれを起こさず多数枚プリントができる。特に、中間層に高品質画像を得るため表面処理した無機粒子を含有させると基体との接着性が低下し、液体の浸透により容易に膜剥がれが発生しやすくなる。膜剥がれして生じた無機粒子やバインダー片が液体現像剤中に混入すると、粒子の細かいトナーが凝集しやすくなり、鮮鋭度が低下したり、凝集したトナーが感光体表面付着し、画像欠陥となる。
本発明に用いられる画像形成装置、本発明に係る画像形成方法、プロセスカートリッジについて図面に沿って説明する。
本発明に係る感光体は、特定粒径の無機粒子を含有する中間層が最上層で覆われていることを特徴としている。
本発明で用いられる無機粒子は、数平均一次粒径が5〜300nmのもので、好ましくは10〜200nmのものである。
中間層が最上層で覆われている感光体は、例えば、浸漬塗布で浸漬の深さを調整して、或いは円形量規制型塗布、或いは浸漬塗布と円形量規制型塗布を組み合わせて塗膜を設けた後、不要な塗膜部分を除去するこのにより作製することができがこれに限定されるものではない。尚、円形量規制型塗布については例えば特開昭58−189061号公報に詳細に記載されている。
(基体)
本発明に用いられる導電性基体は、ベルト状或いは円筒状で、比抵抗が103Ωcm以下のものが好ましい。具体例として、切削加工後表面洗浄した円筒状アルミニウムを挙げることができる。
中間層は、前記無機粒子、バインダー及び分散溶媒等から構成される中間層塗布液を塗布、乾燥して形成される。
測定条件:測定プローブ HRS
印加電圧:500V
測定環境:20±2℃、65±5RH%
(感光層)
感光層は、電荷発生機能と電荷輸送機能を1つの層に持たせた単層構造でも良いが、より好ましくは感光層の機能を電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)に分離した層構成をとるのがより好ましい。機能を分離した構成をとることにより繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さく制御でき、その他の電子写真特性を目的に合わせて制御しやすい。負帯電用の感光体では中間層の上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層(CTL)の構成をとる。正帯電用の感光体では前記層構成の順が負帯電用感光体の場合の逆の構成ととる。好ましい感光層の層構成は前記機能分離構造を有する負帯電感光体である。
電荷発生層には電荷発生物質(CGM)を含有する。その他の物質としては必要によりバインダー樹脂、その他添加剤を含有しても良い。
電荷輸送層には電荷輸送物質(CTM)及びCTMを分散し製膜するバインダー樹脂を含有する。その他の物質としては必要により酸化防止剤等の添加剤を含有しても良い。
露光がレーザー光の場合は、干渉縞発生防止のために中間層と円筒状基体の間に導電層を設けることが好ましい。導電層はカーボンブラックや金属粒子等の導電性を有する無機粒子を結着樹脂中に分散した溶液を中間層上に塗布し、乾燥することによって形成することができる。導電層の膜厚は5〜40μmが好ましく、5〜30μmがより好ましい。
感光体の表面特性を改良するために保護層を感光層の上に設けることができる。保護層は、その耐摩耗性、表面硬度を高める点から、耐摩耗性の有る樹脂や硬化性樹脂を用いることが好ましい。その他にも硬化性樹脂に関しては、保護層の抵抗の環境変動が小さく、粒子の分散性、分散後の安定性の点においても優れているため、保護層の結着樹脂として従来から用いられているものである。保護層用の樹脂としては、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、及びシロキサン樹脂等が用いられる。
本発明で用いられるトナーを含む現像剤は、液体現像剤である。
〈感光体1の作製〉
(基体)
基体としては、切削加工(JISB−0601規定の十点表面粗さRz:0.81μmに加工)した後、表面洗浄した円筒状アルミニウム基体を用いた。
下記成分を混合した液を、バッチ式のサンドミル分散機を用いて10時間分散した後、同じ混合溶媒にて2倍に希釈し、一夜静置後に濾過(フィルター;日本ポール社製リジメッシュフィルター公称濾過精度:5μm、圧力;50kPa)して中間層塗布液を調製した。
前記「N−9」の化学構造のポリアミド樹脂 1.0質量部(1.0体積部)
ルチル型酸化チタン(数平均一次粒子径33nm) 3.5質量部(1.0体積部)
溶媒 10.0質量部
(エタノール/n−プロピルアルコール/テトラヒドロフラン
=質量比5/2/3)
上記中間層塗布液を、浸漬塗布の侵入深度を調整し、基体の上端部から15mmまで塗布、乾燥して中間層塗膜を形成した。
下記成分を混合した液を、サンドミル分散機を用いて分散し、電荷発生層塗布液を調製した。
Y形オキシチタニルフタロシアニン(Cu−Kα特性X線によるX線回折のスペクトルで、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.3°に最大回折ピークを有するチタニルフタロシン顔料) 20質量部
シリコン変性ポリビニルブチラール 10質量部
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン 700質量部
t−ブチルアセテート 300質量部
この塗布液を、浸漬塗布の侵入深度を調整し、基体の上端部から13mmまで塗布、乾燥して電荷発生層を形成した。
下記成分を、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。
4−メトキシ−4′−(4−メチル−α−フェニルスチリル)トリフェニルアミン
70質量部
ビスフェノールZ型ポリカーボネート「ユーピロン−Z300」(三菱ガス化学社製) 100質量部
酸化防止剤「Irganox1010」(日本チバガイギー社製) 8質量部
溶媒(テトラヒドロフラン/トルエン(質量比8/2)) 750質量部
この塗布液を、浸漬塗布の侵入深度を調整し、基体の上端部から10mmまで塗布、乾燥して電荷輸送層を形成した。
上記「感光体1」の中間層で用いた「無機粒子」を、表2に示すように変更し、「感光体1」と同様に電荷輸送層を、溶媒(t−ブチルアセテート/テトラヒドロフラン(質量比5/5))を含浸したテープで基体両端部から13mmまで除去し、電荷発生層と電荷輸送層の端部が略同位置の「感光体2〜7、10、11」を作製(図6の(b)に該当)した。
(保護層の形成)
下記成分を混合した液を、溶解して保護層塗布液を調製した。
4−メトキシ−4′−(4−メチル−α−フェニルスチリル)トリフェニルアミン
70質量部
ビスフェノールZ型ポリカーボネート「ユーピロン−Z800」(三菱ガス化学社製) 100質量部
酸化防止剤「Irganox1010」(日本チバガイギー社製) 8質量部
溶媒(テトラヒドロフラン/トルエン(質量比8/2)) 750質量部
上記で作製した「感光体1」の表面に、上記保護層塗布液を円形量規制型塗布装置により塗布、乾燥して膜厚3μmの保護層塗膜を形成した。
上記で作製した「感光体1」の電荷輸送層塗膜を溶媒(t−ブチルアセテート/テトラヒドロフラン(質量比5/5))を含浸したテープで基体両端部からさらに3mm除去し、電荷発生層と電荷輸送層の塗膜端部が略同位置の「感光体9」を作製(図6の(a)に該当)した。
上記「感光体1」の作製で用いた「無機粒子」を、添加しない以外は同様にして「感光体12」を作製(図6の(b)に該当)した。
上記で作製した「感光体4」の感光層(電荷発生層と電荷輸送層)塗膜を、溶媒(t−ブチルアセテート/テトラヒドロフラン(質量比5/5))を含浸したテープで基体端部から20mmまで除去し、中間層塗膜が感光層塗膜端部より5mm露出した「感光体13」を作製(図7の(d)に該当)した。
〈結着樹脂溶液Sの作製〉
溶媒として鎖状ジメチルシリコン「SH200−0.65」(東レ・ダウコーニング社製)100質量部を用い、モノマーとして片末端メタクリロキシ基変性シリコン樹脂「MF0711」(チッソ社製)30質量部、酢酸ビニル65.5質量部、N−ビニル−2−ピロリドン3.5質量部、エチレングリコールメタクリレート1.0質量部を添加し、窒素雰囲気下80℃に保持し、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)1.7質量部添加し、4時間重合し、重合率98質量%、樹脂濃度49質量%の溶液を製造し、その後溶媒を環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)に置換し、樹脂濃度50質量%の「結着樹脂溶液S」を得た。
(着色剤Bの作製)
着色剤として、カーボンブラック「Regal250R」(キャボット社製)100質量部をアミノアルキッド樹脂30質量部に混合・分散して樹脂カプセル化した「着色剤B」を得た。
着色剤として、β型銅フタロシアニンブルー「C.I.Pigment Blue15.3」100質量部をアミノアルキッド樹脂30質量部に混合・分散して樹脂カプセル化した「着色剤C」を得た。
着色剤として、ローダミン「C.I.Pigment Red81.1」100質量部をアミノアルキッド樹脂30質量部に混合・分散して樹脂カプセル化した「着色剤C」を得た。
着色剤として、不溶性ジスアゾ系アセト酢酸アリリド「C.I.Pigment Yellow13」100質量部をアミノアルキッド樹脂30質量部に混合・分散して樹脂カプセル化した「着色剤Y」を得た。
(液体現像剤B−1の作製)
キャリア液体として鎖状ジメチルシリコン「SH200−50」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部、「結着樹脂溶液S」20質量部、「着色剤B」10質量部、流動パラフィン5質量部、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート(味の素社製46B)0.25質量部を3本ロールで混練分し、トナー濃度(結着樹脂固形分+着色剤)20質量%の「液体現像剤B−1」を作製した。
液体現像剤B−1の作製で用いた鎖状ジメチルシリコン「SH200−50」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、15質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度40質量%の「液体現像剤B−2」を作製した。
液体現像剤B−1の作製で用いた鎖状ジメチルシリコン「SH200−50」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、165質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度10質量%の「液体現像剤B−3」を作製した。
液体現像剤B−1の作製で用いた鎖状ジメチルシリコン「SH200−50」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、5質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度50質量%の「液体現像剤B−4」を作製した。
キャリア液体として環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部、「結着樹脂溶液S」20質量部、「着色剤C」10質量部、流動パラフィン5質量部、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート(味の素社製46B)0.25質量部を3本ロールで混練分し、トナー濃度(結着樹脂固形分+着色剤)20質量%の「液体現像剤C−1」を作製した。
液体現像剤C−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、15質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度40質量%の「液体現像剤C−2」を作製した。
液体現像剤C−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、165質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度10質量%の「液体現像剤C−3」を作製した。
液体現像剤C−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、5質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度50質量%の「液体現像剤C−4」を作製した。
キャリア液体として環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部、「結着樹脂溶液S」20質量部、「着色剤M」10質量部、流動パラフィン5質量部、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート(味の素社製46B)0.25質量部を3本ロールで混練分し、トナー濃度(結着樹脂固形分+着色剤)20質量%の「液体現像剤M−1」を作製した。
液体現像剤M−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、15質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度40質量%の「液体現像剤M−2」を作製した。
液体現像剤M−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、165質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度10質量%の「液体現像剤M−3」を作製した。
液体現像剤M−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、5質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度50質量%の「液体現像剤M−4」を作製した。
キャリア液体として環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部、「結着樹脂溶液S」20質量部、「着色剤Y」10質量部、流動パラフィン5質量部、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート(味の素社製46B)0.25質量部を3本ロールで混練分し、トナー濃度(結着樹脂固形分+着色剤)20質量%の「液体現像剤Y−1」を作製した。
液体現像剤Y−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、15質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度40質量%の「液体現像剤Y−2」を作製した。
液体現像剤Y−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、165質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度10質量%の「液体現像剤Y−3」を作製した。
液体現像剤Y−1の作製で用いた環状シリコン「DC345」(東レ・ダウコーニング社製)65質量部を、5質量%に変更した以外は同様にして、トナー濃度50質量%の「液体現像剤Y−4」を作製した。
(評価1)
評価1では、市販の湿式現像複写機「リコピーCT−5085」(リコー社製)を改造(帯電器の極性変更(正帯電→負帯電)及びデジタル光学系への変更)した評価試験機を用いた。
(感光体の塗膜端部剥離)
感光体の塗膜端部剥離は、10万枚プリント終了後の感光体を取り外し、感光体の塗膜端部の塗膜状態を目視で観察して行った。
○:塗膜剥離が認められなかった
×:塗膜剥離が認められた。
クリーニングブレードのキズは、10万枚プリント終了後のクリーニングブレードを取り外し、感光体の塗膜端部が接触していた部分にキズが認められるかどうかを目視で観察して評価した。
○:感光体の塗膜端部が接触していた部分に、クリーニングブレードのキズが認められなかった
×:感光体の塗膜端部が接触していた部分に、クリーニングブレードのキズが認められた。
画像評価は、画素率が7%の文字画像、人物顔写真(ハーフトーンを含むドット画像)、ベタ白画像、ベタ黒画像がそれぞれ1/4等分にあるオリジナル画像をA4版の中性紙(64g/m2)にプリントして得られたトナー画像で行った。
かぶりは、印字されていない中性紙(白紙)の濃度を20カ所、絶対画像濃度で測定し、その平均値を白紙濃度とし、次に、無地画像形成がなされた中性紙の白地部分を同様に20カ所、絶対画像濃度で測定し、その平均濃度から前記白紙濃度を引いた値をかぶり濃度として評価した。測定は「RD−918」(マクベス反射濃度計)を用いて行った。
◎:初期と10万枚プリント後の両方共に0.005以下で良好
○:初期は0.005以下、10万枚プリント後は0.01以下で実用上問題ないレベル
×:初期と10万枚プリント後の両方共に0.01より大きく実用上問題となるレベル。
黒ポチは、10万枚プリント後、無地画像を100枚プリントして評価した。評価は、ハードコピー上に、黒ポチ発生の周期性が感光体の周期と一致し、目視できる(径0.4mm以上)黒ポチがA4版1枚当たり何個あるかで行った。
◎:全てのハードコピーで、黒ポチの発生頻度が3個/A4版以下で良好
○:全てのハードコピーで、黒ポチの発生頻度が4個/A4以上、10個/A4版以下が1枚以上発生するが実用上問題なし
×:全てのハードコピーで、黒ポチの発生頻度が11個/A4版以上が1枚以上発生し実用上問題あり。
画像濃度は、プリント画像のベタ黒画像部の濃度で評価した。画像濃度の測定は「RD−918」(マクベス社製)を使用し、紙の反射濃度を「0」とした相対反射濃度で測定した。
◎:初期と10万枚プリント後、両方共に画像濃度が1.2以上で良好
○:初期は画像濃度が1.2以上、10万枚プリント後も画像濃度が1.0以上で実用上問題ないレベル
×:初期と10万枚プリント後の両方共に画像濃度が1.0未満で実用上問題あり。
鮮鋭度は、10万枚プリント後、文字画像(3ポイント、5ポイントの文字)をプリントし、文字画像を目視で評価した。
◎:3ポイント、5ポイントとも明瞭であり、容易に判読可能で良好
○:3ポイントは一部判読不能、5ポイントは明瞭であり、容易に判読可能で実用上問題ないレベル
×:3ポイントは殆ど判読不能、5ポイントも一部或いは全部が判読不能で実用上問題あり。
評価2では、前記図3に記載の高濃度トナーの液体現像剤に適した画像形成装置を用いた。
目視観察の感光体の塗膜端部剥離とクリーニングブレードのキズは前記評価1と同様にして行った。
画像評価のかぶり、黒ポチ、画像濃度及び鮮鋭度は、前記評価1と同様にして行った。ベタ画像の均一性と色再現性の評価は下記の方法で行った。
画像比率5.5%のテストチャート上の5カ所の5mmφトナー単色のプリント画像の反射濃度を、反射濃度計「RD918」(マクベス社製)により測定し、その最高値と最低値との差を画像濃度ムラ(ΔID)として、同時に目視評価を行い、以下のように評価した。◎、○及び△を合格とし、×を不合格とした。
◎:ΔIDが0.05未満、目視観察でほとんど差が認められない
○:ΔIDが0.05以上0.1以下、目視観察でやや濃度ムラが目立つが実用上問題なし
△:ΔIDが0.1を越え0.2以下、目視観察で濃度ムラが目立つが実用上問題なし
×:ΔIDが0.2を越える、目視ではっきりとした濃度ムラが確認され、実用上問題。
1枚目のカラープリント画像と100枚目のカラープリント画像のY、M、C各液体現像剤のトナーにおける二次色(レッド、ブルー、グリーン)のソリッド画像部の色を「MacbethColor−Eye700」(マクベス社製)により測定し、CMC(2:1)色差式を用いて各ソリッド画像の1枚目と100枚目の色差を算出した。
◎:色差が2より小さく良好
○:色差が2〜3で問題なし
×:色差が3より大きく実用上問題有り。
200 中間層
210 無機粒子
220 バインダー
300 感光層
400 電荷発生層
500 電荷輸送層
600 基体の露出部
700 中間層の露出部
800 保護層
Claims (15)
- 導電性基体と最上層の間に、無機粒子とバインダーとを含む中間層を有する電子写真感光体上に、帯電手段、露光手段、トナーを含む現像剤により現像する現像手段、現像手段により形成したトナー像を中間転写体を介して或いは介さずに記録材に転写する転写手段とを有する電子写真画像形成装置において、該現像手段が液体現像剤を用いた湿式の現像手段であり、該液体現像剤が、キャリア液体中にトナーを10〜50質量%濃度で分散させたもので、該キャリア液体がシリコーンオイルを主成分とするものであり、且つ該無機粒子の数平均一次粒子径が5〜300nmであり、該中間層が最上層に覆われていることを特徴とする電子写真画像形成装置。
- 前記最上層が、感光層であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記無機粒子が、N型半導電性粒子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記無機粒子が、無機酸化物であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記無機粒子が、酸化チタンであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記無機粒子が、表面処理されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記中間層の膜厚が、0.2〜40μmであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記中間層のバインダーが、ポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記電子写真感光体の層構成が、少なくとも中間層の上に、電荷発生層と電荷輸送層を有する感光層をこの順に設けた積層型であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記電荷発生層が、最上層に覆われていることを特徴とする請求項9に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記最上層が、電荷輸送層であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記最上層が、保護層であることを特徴とする請求項11に記載の電子写真画像形成装置。
- 前記液体現像剤が、キャリア液体中にトナーを20〜40質量%濃度で分散させた液体現像剤であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真画像形成装置。
- 請求項1〜13の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置に用いられることを特徴とする電子写真画像形成方法。
- 前記電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段から選ばれる少なくとも1つの手段とが結合され、請求項1〜13の何れか1項に記載の電子写真画像形成装置の本体に出し入れ可能に形成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009669A JP4165565B2 (ja) | 2005-02-23 | 2006-01-18 | 電子写真画像形成装置、電子写真画像形成方法、プロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005046822 | 2005-02-23 | ||
JP2006009669A JP4165565B2 (ja) | 2005-02-23 | 2006-01-18 | 電子写真画像形成装置、電子写真画像形成方法、プロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006268011A JP2006268011A (ja) | 2006-10-05 |
JP4165565B2 true JP4165565B2 (ja) | 2008-10-15 |
Family
ID=37203984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006009669A Expired - Fee Related JP4165565B2 (ja) | 2005-02-23 | 2006-01-18 | 電子写真画像形成装置、電子写真画像形成方法、プロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4165565B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6555877B2 (ja) | 2013-12-26 | 2019-08-07 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、及び、該電子写真感光体の製造方法、及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
-
2006
- 2006-01-18 JP JP2006009669A patent/JP4165565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006268011A (ja) | 2006-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE69130278T2 (de) | Überzug für elektrophotographische Bildempfangsmaterialien | |
KR20100032937A (ko) | 전자 사진 감광체, 프로세스 카트리지 및 전자 사진 장치 | |
JP2007086734A (ja) | 電子写真画像形成装置、電子写真感光体、画像形成ユニット | |
US20060188803A1 (en) | Electrophotographic image forming apparatus, electrophotographic image forming method, and electrophotographic photoreceptor | |
JP4745542B2 (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
US20060120773A1 (en) | Image forming method and image forming apparatus | |
JP2001194810A (ja) | 電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2011095528A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4165565B2 (ja) | 電子写真画像形成装置、電子写真画像形成方法、プロセスカートリッジ | |
JP4222307B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP3979222B2 (ja) | 有機感光体、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ | |
KR0163997B1 (ko) | 화상 형성 방법 | |
JP2005017580A (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JPH08248663A (ja) | 電子写真感光体、電子写真装置用ユニットおよび電子写真装置 | |
JP4135696B2 (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2007057657A (ja) | 電子写真画像形成装置、タンデム型画像形成装置、電子写真感光体、画像形成ユニット | |
JP2011095648A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005345783A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP4114578B2 (ja) | 有機感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2004151321A (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2823942B2 (ja) | 帯電用部材 | |
JP2004029489A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007086131A (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP3586011B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP4174245B2 (ja) | 電子写真装置及びプロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080331 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080708 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080721 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |