JP4221736B2 - フォトレジスト膜除去方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オゾンを含有した純水をフォトレジスト膜の残留している基板と接触させてフォトレジスト膜を除去するフォトレジスト膜除去方法及びこの方法を実施するための装置に関し、例えばシリコンウエハや化合物半導体のIC、フラットパネルディスプレーのような半導体等の電子部品の微細加工を行う工程においてフォトレジスト膜を剥離する工程部分に好都合に利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体部品等の製造過程で形成されるフォトレジスト膜を剥離するめには、硫酸及び過酸化水素からなる薬品を使用したり有機溶剤を使用して処理する方法が一般的であった。これに対して、取り扱いの難しい薬品に代えてオゾン水を使用した革新的方法及び装置が提案されている(特表平9−501017号公報参照)。
【0003】
この方法及び装置は、容器内に剥離されるべきフォトレジスト膜の付着した多数枚のウエハを並設し、容器内の脱イオン水を冷却器で5〜9℃の温度に冷却しつつ循環させると共に、オゾン発生器でオゾンを発生させて容器内に供給し、PTFE等から成り25〜40μm程度の大きさの多孔を有するガス透過性部材を備えたガスディフューザーを容器内に設け、この膜にオゾンを通すことによってオゾンを微細化し、これを容器内の脱イオン水中に拡散させ、低温による飽和溶解度上昇効果と小気泡オゾンの拡散効果とによって脱イオン水中の溶存オゾン濃度を高くし、高濃度に溶解したオゾン水によってフォトレジスト膜を剥離しようとするものである。
【0004】
又この装置では、レジストストリップ時に0.5gpm(約2L/mim )という低流量で冷却脱イオン水の連続流れを提供するようにしている。この流量は、仮にピッチ5mmで8インチのウエハが25枚入れられているとすれば、レジスト面に対する脱イオン水の流速が0.001m/sec 程度になる流量である。即ち、従来の数%乃至数10%という濃度の薬品処理時の0又は低流速処理時の低流速に相当する程度の流速である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置では、純水中の溶存オゾン濃度を上げられるとしても、オゾン水の温度を低くするため、酸化反応が緩慢でフォトレジスト膜の剥離速度が遅いという問題がある。そこで本発明は、従来技術に於ける上記問題を解決し、半導体製品製造工程において実用可能な程度に短時間でフォトレジスト膜を剥離できるフォトレジスト膜除去方法及びこの方法の実施に有効な装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、オゾン含有純水をフォトレジスト膜の残留している基板と接触させて前記フォトレジスト膜を除去するためのオゾン水接触装置で前記オゾン含有純水を前記フォトレジスト膜の残留している前記基板と接触させて前記フォトレジスト膜を除去するフォトレジスト膜除去方法において、
前記オゾン含有純水をほぼ22℃以上の温度とほぼ30ppm以上の溶存オゾン濃度とを含む条件にして前記オゾン水接触装置に供給することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、オゾン含有純水をフォトレジスト膜の残留している基板と接触させて前記フォトレジスト膜を除去するフォトレジスト膜除去装置において、
オゾン水製造装置と前記基板が入れられるオゾン水接触装置とを有し、
前記オゾン水製造装置は、純水を供給する純水供給系と、前記純水を加熱するように前記純水供給系に設けられた加熱器と、前記純水を供給する方向である純水流れ方向において前記加熱器の後流側に設けられたオゾン溶解装置であって多孔性チューブを備えていて前記純水が前記多孔性チューブの中を通過すると共に高濃度化されたオゾンが供給されて外から前記多孔性チューブを通過して前記純水中に溶解し前記純水が前記オゾン含有純水になるように構成されたオゾン溶解装置と、オゾンを発生させるオゾン発生装置と発生させたオゾンを高濃度化して前記オゾン溶解装置に供給するオゾン高濃度化装置とを備えたオゾン供給装置と、を有し、
前記オゾン水接触装置は、前記基板が入れられ前記オゾン溶解装置から前記オゾン含有純水が供給され前記基板と前記オゾン含有純水とを接触させて前記フォトレジスト膜を除去するように構成されている、
ことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、上記に加えて、前記オゾン水接触装置が、槽本体と、前記基板が複数枚並列して支持されるように前記槽本体内に設けられた支持部と、供給された前記オゾン含有純水が前記並列した前記基板の間を通過するように設けられた供給口及び排出口と、通過する前記オゾン含有純水の自由表面を閉鎖するように前記槽本体に設けられた天井部と、該天井部から外部に導通するように設けられた開口と、を有し、
前記供給されるオゾン含有純水の量のほぼ10倍以上のオゾン含有純水を前記排出口から取り出して前記槽本体の外を経由して前記供給口から入れて前記並列した基板の間を通過するように循環させる循環系を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2の発明の特徴に加えて、前記オゾン水接触装置が、槽本体と、前記基板が複数枚並列して支持されるように前記槽本体内に設けられた支持部と、供給された前記オゾン含有純水が前記並列した前記基板の間を通過するように設けられた供給口及び排出口と、通過する前記オゾン含有純水の自由表面を閉鎖するように前記槽本体に設けられた天井部と、該天井部から外部に導通するように設けられた開口と、を有し、
前記オゾン含有純水が前記基板の間を通過する速度がほぼ0.1m/sになるように前記オゾン含有純水を前記排出口から取り出して前記槽本体の外を経由して前記供給口から入れて前記並列した基板の間を通過するように循環させる循環系を設けたことを特徴とする
【0010】
請求項5の発明は、請求項2の発明の特徴に加えて、前記オゾン水接触装置が、前記基板が前記フォトレジスト膜の形成された膜面を上面にして置かれる支持部と、前記膜面の中心位置に前記オゾン含有純水を供給するオゾン含有純水供給部と、前記膜面と対向し該膜面との間に間隙を持って配置された覆い部であって前記基板の外周部での前記オゾン含有純水の流速がほぼ0.1m/sになるように前記隙間が設けられている覆い部と、を有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を適用したフォトレジスト膜除去方法の構成例を示す。
フォトレジスト膜除去方法は、オゾンを純水に溶解させて製造されるオゾン含有純水であるオゾン水を、フォトレジスト膜を用いて加工されフォトレジスト膜の残留している例えば半導体ウエハのような電子部品等の基板100と接触させ、前記フォトレジスト膜を除去する方法であり、オゾン水をほぼ22℃以上の温度にする加熱工程A1、加熱されたオゾン水をほぼ30ppm以上の溶存オゾン濃度にするオゾン溶解工程A2、等で構成されている。この場合、加熱工程A1とオゾン溶解工程A2とは何れの工程が前であってもよい。
【0012】
符号B1乃至B4はそれぞれ、純水である本例では超純水を供給する超純水供給工程、オゾン溶解工程A2を実施するために高濃度にオゾンを含有するオゾンガスを発生させるオゾンガス製造工程、必要によって設けられオゾンガスを超高濃度化させるオゾンガス濃縮工程、及びオゾン水を適当な流速で基板100に接触させるオゾン水接触工程である。
【0013】
(a)の加熱工程A1では、オゾン水を製造するための超純水が供給される系統に加熱器を設けて超純水を加熱することにより、供給するオゾン水を加熱するようにしている。但し、オゾン水を22℃程度の低い側の温度に加熱する場合において、超純水を製造する装置自体に加熱器が設けられていて、超純水を製造するための原料水の温度が低いときにその加熱器によって加熱されて22℃程度の超純水が供給されるときには、超純水供給系に別に加熱器を設けてこれによってオゾン水を再加熱する必要はない。
【0014】
図2は本発明を適用したフォトレジスト膜除去用オゾン水製造装置の全体構成の一例を示す。
本装置は、上記フォトレジスト膜除去方法に好都合に適用される装置であり、オゾン供給装置としてのオゾン発生装置1及びオゾン高濃度化装置2、純水供給系3、加熱器4、オゾンを溶解させるために設けられたオゾン溶解装置であるオゾン溶解モジュール5、等によって構成されている。オゾン供給装置は固体高分子電解質膜を備えた電解式オゾン発生装置の発生させるオゾン濃度以上の濃度のオゾンを供給するが、本例では上記の如く、オゾン発生装置1とオゾン高濃度化装置2とで構成されている。
【0015】
オゾン発生装置1は、図3に示す如く、陽極板11及び陰極板12間に陽極13及び陰極14並びにそれらの間に固体高分子電解質膜15を設けて形成されている。この装置では、開口16から原料水として純水が供給され、その一部分が酸素、水素及びオゾンに電気分解され、陽極側の開口17から酸素及びオゾンが取り出され、陰極側の開口18から水素が取り出される。符号19及び20は純水循環系及び気液分離タンクである。陽極側から発生するオゾン含有ガスは、高純度のオゾンを200〜250g/Nm3 という高濃度で含んでいる。
【0016】
なお、350〜400g/Nm3 という超高濃度のオゾンを発生させる特殊構造の放電式オゾン発生装置も最近開発されているが、このような装置を使用するようにしてもよい。剥離されるべきフォトレジスト膜の種類等によっては、オゾン発生装置で発生させたオゾンを更に高濃度化させるオゾン高濃度化装置2を省略した構成にすることができるが、上記のような超高濃度オゾンを発生させる装置であれば、そのような構成が一層容易になる。
【0017】
オゾン高濃度化装置2は、オゾン発生装置1で発生させたオゾンを高濃度化してオゾン溶解モジュール5に供給する装置であり、本例では除湿器20と第1乃至第4の吸脱着槽21〜24とで構成されている。吸脱着槽21〜24は、それぞれ冷却用の冷媒配管及び加熱用の温水配管を備えていて、内部にシリカゲルが充填されている通常の構造のものであり、シリカゲルを例えば温度−20℃と40℃との間で交互に冷却−加熱を繰り返すように構成されている。そして、4基の吸脱着槽21〜24のそれぞれでは、冷却−加熱サイクルの位相が1/4サイクル分だけずれるように運転設定されている。なお、このような除湿器及び吸脱着装置に代えて、オゾンを低温で液化させて濃縮するような装置も使用可能である。
【0018】
純水供給系3には、通常、図示しない製造装置で製造された常温の超純水が供給される。加熱器4は、電熱式や温水又は蒸気加熱式等の適当な形式のものであり、所定の温度として、電子部品等に形成され剥離処理されるべきフォトレジスト膜の剥離難易性等の性状に応じて、純水である超純水を22℃程度から45〜50℃程度の温度に加熱する。
【0019】
加熱器4は、純水又はオゾン水の何れかを加熱すればよいが、本例では純水供給系3に加熱器4を設けて、供給される超純水を加熱することにより、オゾン溶解モジュール5を出た後のオゾン水を加熱された状態にしている。このようにすれば、加熱器4に耐オゾン性のある材料を使用する必要がなくなると共に、オゾン溶解後の加熱によるオゾン気泡発生の可能性を防止することができる。一方、加熱器4をオゾン溶解モジュール5の後のオゾン水供給系に設ければ、使用先でのオゾン水の温度をより正確に管理できると共に、溶存オゾン濃度を飽和又は過飽和にしてより高い値にすることができる。この場合、加熱器4を、図4に示すオゾン水循環供給系66に設けるようにしてもよい。
【0020】
なお、前記の如く、フォトレジスト膜の種類によって22℃程度に加熱すれば良い場合には、超純水製造装置に設けられる加熱器を利用し、図2の加熱器4を省略できる可能性がある。又、図示していないが温度センサや温度制御器等を必要に応じて設けることができる。
【0021】
オゾン溶解モジュール5は、PTFE等のフッ素樹脂製の多孔質中空ファイバーから成る多孔性チューブ51を多本数備えていて、入口側の水室52から加熱器4で加熱された超純水が供給されると共に、オゾン発生装置1で発生しオゾン高濃度化装置2で高濃度化されたオゾンがオゾン入口53から胴体54内で多孔性チューブ51の外側に超純水と対向流になる状態で供給され、このオゾンが多孔性チューブ51を透過して超純水中に溶解されるように構成されている通常の構造のものである。符号55乃至57は、出口の水室、オゾン出口及び排オゾン分解器である。
【0022】
この装置では、多孔性チューブ51の多孔は1μ程度の微小サイズになっていて、オゾンが超純水中に拡散して気泡を含むことなく溶解していく。その結果、オゾン溶解効率が極めて良い。この場合、オゾンの溶解度を上げるために、通常、超純水を0.1〜0.2MPa程度の圧力で流され、オゾン側の圧力も0.05〜0.1MPa程度まで上げられる。超純水に溶解しなかった余剰オゾンはオゾン出口56から排出され、二酸化マンガン等のオゾン分解触媒を有する排オゾン分解器57によって分解処理される。
【0023】
図4は本発明を適用したオゾン水接触装置の概略構造の一例を示す。
オゾン水接触装置である基板平行配置式のオゾン水接触装置6は、オゾン水をフォトレジスト膜の残留している基板100と接触させてフォトレジスト膜を除去するための装置であり、槽本体61、基板100が複数枚並列して支持されるように設けられた支持部62、オゾン水が基板100の並列方向にこれらの間を通過するように設けられた供給口63及び排出口64、通過するオゾン水の自由表面を閉鎖するように設けられ天井部65、この部分から外部に導通するように槽本体61の上端を部分的に切り欠いて形成された開口66、排出口64から供給口63にオゾン水を流すように設けられた循環系67を構成する管系67a及び循環ポンプ67b、天井部65までオゾン水を充満させるように設けられたオゾン含有水供給系であるオゾン水補給系68、等で構成されている。符号69はオゾン水を平行層流化するための抵抗付与用の多孔板である。
【0024】
支持部62は、詳細図示を省略するが、例えば25枚並設された8インチウエハから成る基板100の並設方向の両端であって図において紙面に直角方向の両端に設けられた支持板62a、両端を支持板62aで支持され中間にピッチ4.5mmで設けられた基板保持用の溝62bを備えた2本の支持棒62c等で形成されている。このような支持構造によれば、オゾン水の流れを妨げる部分が最小になるため、基板のピッチ間にオゾン水を効果的流すことができる。
【0025】
オゾン水循環供給系67及び補給系68は、循環水と製造されたオゾン水から成る補給水とを供給口63から槽内に入れ、循環水量に相当する量を排出口64から排出して再循環させると共に、補給水量に相当する量を開口66からオーバーフローさせるようにしている。符号70はオーバーフロー水を受けるトレイである。
【0026】
図5は本発明を適用したオゾン水接触装置の概略構造の他の例を示す。
本例の基板平面配置式のオゾン水接触装置7は、基板100がフォトレジスト膜の形成された膜面100aを上面にして置かれる支持部である台板71、膜面100aと対向するように0.5mm程度の狭い間隙を持って配置された覆い部であるカバー72、基板100のほぼ中心位置である中心Cから膜面100aにオゾン水を流すようにカバー72に設けられたオゾン水供給部である水路部73、等で構成されている。符号74は基板100の外周の外側部分に形成された排水溝で、符号75は排水溝部分に等ピッチで多数個形成された排水穴である。
【0027】
なお図5では、台板71及びカバー72が1枚の基板を処理するように示しているが、1列状又は面状に多数枚の基板を置けるような装置にして、多数枚の基板を同時処理できるようにしてもよい。又、基板100がウエハのように円板状のものであれば、図5の如く中心Cからオゾン水を流すのが良いが、LCDガラス基板のように角形の場合には、その何れかの側面側からオゾン水を流すようにしてもよい。
【0028】
以上のようなフォトレジスト膜除去用オゾン水製造装置は次のように運転され、このオゾン水及びオゾン水接触装置を用いてフォトレジスト膜除去方法が実施され、本発明の作用効果が発生する。
【0029】
超純水供給工程B1において常温で供給される超純水は、加熱工程A1において加熱器4で例えば45℃に加熱され、オゾン溶解工程A2においてオゾン溶解モジュール5の入口側の水室52に導入され、その中の多孔性チューブ51内を流れて出口側の水室55から送出される。
【0030】
一方、オゾンガス製造工程B2においては、オゾン発生装置1で230g/Nm3 程度に高濃度にオゾンを含んだオゾン含有ガスが発生し、このガスはオゾンガス濃縮工程B3において、除湿器20を通過するときに随伴している水蒸気分を除去されて乾燥し、吸脱着槽21〜24に送られる。吸脱着槽21〜24では、それぞれの槽でほぼ等しく位相をずらして冷媒供給及び温水供給が行われていて、槽内に充填されているシリカゲルは−20℃に冷却されたり40℃に加熱されている。そして、オゾン含有ガス中のオゾンは、シリカゲルが冷却され低温になっているときにこれに吸着され、加熱されて温度が高くなっているときにシリカゲルから脱着され、オゾンが濃縮されてオゾン含有ガス中のオゾン濃度が800g/Nm3 又はこれより少し高い程度に超高濃度化されて排出され、オゾン溶解モジュール5に送られる。
【0031】
このようなオゾン含有ガスがオゾン溶解工程A2においてオゾン入口53からオゾン溶解モジュール5に導入されると、多数の多孔性チューブ51の外側の周囲からチューブ内を流れる超純水と対向流に流れ、多孔性チューブ51の1μ程度の微小孔から超純水側に透過し、内部に拡散しつつ溶解する。従って、従来技術で示されている25〜40μ程度の小孔を持つ膜状部材からオゾンを気泡状に噴出される方法に較べて、オゾンの溶解効率が格段に良くなる。その結果、独立に装備されオゾン溶解効率の良いオゾン溶解モジュール5とオゾン高濃度化装置2による超高濃度オゾン含有ガスの供給との総合作用により、本来的にはオゾン溶解度の低い加熱された超純水に対しても、50ppm程度の高濃度にオゾンを溶解させたオゾン水を製造することができる。
【0032】
このように加熱昇温され超高濃度にオゾンを溶解した加熱高濃度オゾン水は、従来の薬品処理の薬液の流速又は従来のオゾン処理のオゾン水の流速より格段に速い流速である約0.05m/sec 以上の流速でオゾン水を基板100に接触させるオゾン水接触工程B4に供給される。このオゾン水は、薬品処理時の薬品濃度に較べると1/100〜1/1000の50ppmという低濃度であるが、高流速化によってオゾン分を連続して基板表面に供給するようにしているため、電子部品等のフォトレジスト膜を表面から強力に酸化して剥離されるようにこれを除去することができる。そして、例えばイオン打ち込みの環境に曝されたような難剥離性フォトレジスト膜であっても、実用可能な剥離速度で処理することができる。即ち、通常1μ程度の厚みに形成されているフォトレジスト膜を、0.1μm/分以上の速度で剥離し、5〜10分程度という実際の装置に採用可能な時間で処理を終了することができる。
【0033】
このようなオゾン水接触工程B4では、例えば図4に示す如く、多数の基板100を並設した槽本体61内に上記オゾン水を基板面に平行に0.05m/sec 程度以上で通常0.1m/sec の適当な速度で5〜10分程度流し、一度に全基板のフォトレジスト膜を剥離するバッチ処理を行う。この場合、加熱高濃度オゾン水を供給すると共に、槽本体61を介してオゾン水を循環させることにより、その流速を上記の如く適当に速くする。
【0034】
又図4の装置では、補給オゾン水量に相当する量の水を天井部65に設けた開口66からオーバーフローさせ、槽本体内において天井部65までオゾン水を充満させることによってオゾン水の外気との接触を防止するようにしているので、オゾン水の濃度維持性が良い。その結果、フォトレジスト膜の剥離性を良くすることができる。
【0035】
上記オゾン水接触工程Bでは図5に示すオゾン水接触装置7を使用することもできる。この装置では、カバー72を開けた状態で基板100を台板71上に設置してカバー72を閉じ、中心Cの水路部73からオゾン水を圧送し、最も遅い基板外周部での流速が例えばほぼ0.1m/sec 程度の適当な流速になるように、基板の膜面100a上の0.5mm程度の狭い間隙内に流し、排水溝74及び排水穴75を介して反応済みのオゾン水を排出する。この処理では、基板100を1枚づつ順次枚葉処理することが多い。
【0036】
図5のようなオゾン水接触装置によれば、オゾン水の水量が一定であれば、膜面上の間隙によってオゾン水の流速を定めることができる。この場合、このような間隙を十分狭く自由に定めることができるので、例えば0.5mm程度の隙間にすることにより、少ないオゾン水量で必要な剥離速度の得られる流速にすることができる。又、オゾン水が中心から放射状に流れるので、ウエハのように円形の基板では、オゾン水が無駄なく基板面に作用することになる。更に、基板の外周部で必要流速を維持するようにすれば、外周部から内側の中心までの部分では流速が速くなるので、中心近傍の部分では膜剥離速度が加速され、全体としてフォトレジスト膜を速く剥離することができる。
【0037】
ところで、電子部品等に形成されたフォトレジスト膜の種類によっては、ある程度容易に剥離するものもあり、そのような製品に対しては、加熱温度、オゾン発生装置で発生させるオゾン濃度、オゾン高濃度化装置の採否等にある程度の選択性がある。この点については後述する。
【0038】
発明者等は、実施例及び比較例として、本発明を適用した図1の方法、図2及び図4の装置並びに図2の装置の加熱器4を冷却器として使用した装置により、各種フォトレジスト膜を有する製品のサンプルを用いて以下のような実験を行った。図4の装置では、基板100のフォトレジスト膜面に対するオゾン水の流速をほぼ0.1m/sec とした。
〔使用したフォトレジスト膜〕
特にサブミクロンの微細加工に最適に利用されるポジ型ノボララック系のフォトレジスト膜をシリコンウエハの基板上に塗布後、
C−160℃で20分間焼成したもの
B−更にフッ素系ガスにより400 Wで20分間プラズマエッチングしたもの
A−同様に焼成しリンイオンを打ち込み強度として1cm2 当たりの原子数を10の14乗したもの
E−120℃で20分間焼成したもの
D−更にフッ素系ガスにより400 Wで20分間プラズマエッチングしたもの
Figure 0004221736
以上の実験結果を考察すれば次のとおりである。
・実施例1−1
剥離非容易性の最も高い難剥離性フォトレジスト膜Aであっても、本発明を適用した図2の装置で実施例1−1のような条件で運転すれば、膜剥離速度を0.16μm/分とし、通常の1μm厚みのフォトレジスト膜を約6分という十分実用性のある短い時間で剥離することができた。
・比較例1−1〜3
難剥離性フォトレジスト膜Aでは、比較例1−1〜3に示すように、オゾン水温度を35℃以下にすると、溶存オゾン濃度を上げることはできても、総合的効果として剥離速度が低下し、従来技術のように温度条件を7℃にしたものを含めて、実用可能なレベルには到達しないことが明確になった。
・実施例2
剥離非容易性が中程度の通常剥離性フォトレジスト膜Bでは、本発明を適用した図2の装置により、実施例2−1のように加熱器でオゾン水を常温より少し高い温度である25℃程度の温度まで加熱することにより、0.25μm/分という十分に実用性のある剥離速度を得ることができた。なお、このようにオゾン水が25℃であれば、図2の装置によって前記比較例1−2のように溶存オゾン濃度を110ppmまで上げられるが、実施例2ではその実験目的からオゾン水濃度を50ppmまで下げて運転した。
【0039】
この例によれば、図2の装置でオゾン高濃度化装置2を省略することも可能である。即ち、オゾン水が25℃であれば、比較例1−2のように濃度800g/Nm3 の超高濃度オゾンで110ppmの超高濃度オゾン水を製造できるので、例えばオゾン発生装置1で濃度200〜250g/Nm3 の高濃度オゾンを発生させ、オゾン高濃度化装置2を使用することなく、30ppm程度以上のオゾン水を製造可能であることが推定される。
【0040】
なお計算によれば、詳細計算を省略するが、温度25℃の水に対する濃度200g/Nm3 のオゾンガスの飽和溶解度は約54ppmであるため、実質的には溶存オゾン濃度40ppm程度のオゾン水を得ることが可能である。従って、上記30ppm程度の濃度のオゾン水の製造は確実に実現可能であり、この濃度のオゾン水でも、約0.15μm/分のフォトレジスト膜剥離速度が得られることになる。その結果、通常剥離性フォトレジスト膜Bを処理する場合には、オゾン高濃度化装置を設けない構成にすることが可能である。なお、オゾン発生装置1を特殊放電式の濃度350〜400g/Nm3 の装置にすれば、オゾン高濃度化装置を設けることなく剥離時間を短縮することができる。
・比較例2
通常剥離性フォトレジスト膜Bでは、本発明のオゾン水を加熱する構成部分を適用することなく、その反対にオゾン水を7℃まで冷却しても、オゾン高濃度化装置を設ける構成を採用すれば、比較例2から一応実用可能な剥離速度が得られる。しかし、冷却して溶存オゾン濃度を上げるのは、総合的膜剥離効果の点で不利になる方向であると共に、冷水や冷媒を必要とする冷却は加熱に較べて実施容易性の点で劣っていることから、比較例2の方法は実用的でないということができる。
・実施例3及び比較例3
剥離容易なフォトレジスト膜Cを対象とした実施例3及び比較例3は、上記実施例2及び比較例2と同様の結果になっている。但し、実施例3では膜剥離速度がより大きくなっているので、オゾン発生装置1としてオゾン濃度200〜250g/Nm3 程度の電解式オゾン発生装置を使用し、オゾン高濃度化装置2を設けることなく、約0.3μm/分という十分高い剥離速度を得ることができる。
・実験結果4及び5
更に剥離容易なフォトレジスト膜D及びEでは、各実施例のようにオゾン水温度を22℃まで低くしても、十分高い膜剥離速度が得られた。そしてこの速度は、比較例の温度7℃の場合よりも十分高い値であった。
【0041】
以上の如く、発明者等は、オゾン水の温度を上げることが溶存オゾン濃度を上げる点で相当のマイナス作用をすることが知られているにもかかわらず、敢えてオゾン水を加熱・昇温させることにより、酸化作用を促進させる効果が大きくなり、プラスマイナスを総合した効果としてフォトレジスト膜剥離に極めて有効であることを見出した。
【0042】
この場合、オゾン水の加熱温度を45℃とし、オゾン高濃度化装置を設けた装置構成にすれば、難剥離性フォトレジスト膜Aのような製品にも対処可能であるが、温度条件や装置構成としては、処理対象となるフォトレジスト膜の剥離難易性やオゾン発生装置の種類とオゾン濃度等によって選択の幅がある。そのような選択性を実験データ又は実験データからの推定によってまとめると、次のようになる。
【0043】
フォトレジスト膜剥離非容易性ランク A B C
加熱器の有無 有 有 有
最低加熱温度(℃) 40〜45 25 25
オゾン発生装置のオゾン濃度(g/Nm3) 200〜250 同左又は約400 200〜250
オゾン高濃度化装置 有 無 無
オゾン水濃度(ppm) 50 約30又は50 約30
膜剥離速度(μm/ 分) 0.16 約0.15又は0.25 約0.3
フォトレジスト膜剥離非容易性ランクがD及びEの基板では、上記Cのオゾン濃度条件で最低加熱温度を22℃まで下げても十分速い膜剥離速度を得ることができる。
【0044】
以上のような実施例及び比較例から成る諸実験に加えて、発明者等は、本発明を適用した図4の装置の特に循環系の効果を実証するために次のような比較実験を行った。
〔実験条件〕
使用したフォトレジスト膜:前記D及びE
オゾン水温度 :22℃
オゾン水濃度 :100ppm
循環水量 :120 L/min ,60L/min 又は0の3種類
新補給オゾン水量 :10L/min
〔実験結果6〕
A)フォトレジスト膜Dの剥離速度(μm/分)
循環水量120L/min のとき : 0.4
60L/min のとき : 0.05
0 のとき : 0.02
B)フォトレジスト膜Eの剥離速度(μm/分)
循環水量120L/min のとき : 0.5
60L/min のとき : 0.08
0 のとき : 0.03
以上のような実験結果によれば、循環水量を補給水量の10倍程度より多くすれば、極めて大きな膜剥離速度を得られることが明らかになった。その結果、本発明を適用した図4の装置によれば、オゾン発生装置1、オゾン高濃度化装置2、オゾン溶解モジュール5等の高価な主要機器の容量を大きくしてオゾン水量を増加させることなく、管系67a及び循環ポンプ67bを設けるだけの極めて安価で簡易な構成により、膜剥離速度を大きくし、処理時間を短縮した実用性の高い装置を提供することができる。なお、上記の循環水量120L/min のときには、基板100のフォトレジスト膜面に対するオゾン水の流速はほぼ0.1m/sec であった。
【0045】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、請求項1の発明においては、オゾン含有純水(以下「オゾン水」という)をフォトレジスト膜の残留している基板と接触させてフォトレジスト膜を除去するフォトレジスト膜除去方法を、オゾン水をほぼ22℃以上の温度とほぼ30ppm以上の溶存オゾン濃度とを含む条件にするので、例えば120℃で20分間焼成したフォトレジスト膜やこれをフッ素ガスによるプラズマエッチング条件に曝した程度の比較的剥離容易な膜から、焼成温度を上げたりイオン打ち込み条件に曝した難剥離性膜まで、オゾン水の温度及び濃度に対応して、0.1μm/min 程度以上の剥離速度でフォトレジスト膜を剥離できるという実用的なフォトレジスト膜除去方法を提供することができる。
【0046】
請求項2の発明においては、フォトレジスト膜剥離用オゾン水製造装置が所定の構成を備えたオゾン供給装置と純水供給系と加熱器とを有するので、半導体部品等の製造過程で形成されるフォトレジスト膜の種類に対応して、その膜剥離工程部分における膜剥離処理を実用的な処理速度で行うことができるオゾン水を製造することができる。
【0047】
即ち、例えばフッ素ガスによるプラズマエッチング条件に曝された程度のフォトレジスト膜であって剥離難易性が通常程度である膜では、オゾン供給装置を固体高分子電解質膜を備えた電解式オゾン発生装置として200〜250g/m3 程度の濃度のオゾンを発生させ、純水供給系から供給される純水中に高い溶存オゾン濃度で溶解させ、純水供給系又はこれから後流側のオゾン水供給系の純水を22℃程度以上に加熱することにより、少なくとも純水中の溶存オゾン濃度を30ppm程度にすると共に加熱によるオゾン水酸化反応を促進させることにより、総合的にフォトレジスト膜の剥離速度を約0.15μm/分程度という速い速度にすることができる。なお、オゾンを純水に溶解させる装置としては、多数の多孔性チューブを備えオゾン溶解効率の高い通常オゾン溶解モジュールと称されるオゾン溶解装置を独立して設けることが望ましい。
【0048】
その結果、通常1μm程度の厚みのフォトレジスト膜を実用可能な速度である10分程度以内の短時間で剥離することができる。なお、オゾン供給装置を特殊構造の放電式のものであって濃度350〜400g/m3 のオゾンを発生可能な装置にすれば、更に剥離時間を短縮することができる。
【0049】
このようなフォトレジスト膜剥離用オゾン水製造装置によれば、オゾン供給装置と純水供給系とオゾン溶解装置と加熱器という通常の構成機器から成る簡易な装置構成にすることができる。そして、取り扱いの難しい薬品を使用することなく、又、従来のオゾン使用の剥離装置のように長い剥離時間を必要とすることなく、半導体の製造工場等におけるフォトレジスト膜剥離工程に実際に使用可能なオゾン水を供給することができる。
【0050】
、オゾン供給装置をオゾン発生装置と発生させたオゾンを高濃度化してオゾン溶解装置に供給するオゾン高濃度化装置とで構成するので、例えばオゾン発生装置を上記電解式の200〜250g/m3 程度の濃度のオゾンを発生させる装置とし、このオゾンを吸脱着式等のオゾン高濃度化装置で800g/m3 又はこれより少し高い程度の濃度まで高濃度化すると共に、加熱器によって純水を45℃程度に加熱することにより、フォトレジスト膜のうち最も剥離の困難なイオン打ち込み条件に曝された膜であっても、十分実用可能な剥離時間で剥離させるオゾン水を供給することができる。
【0051】
請求項3及び4の発明においては、オゾン水をフォトレジスト膜の残留している基板と接触させてフォトレジスト膜を除去するためのオゾン水接触装置を、所定の構成を備えた支持部とオゾン水供給口と天井部と開口とオゾン水供給系とを有する構成にするので、供給オゾン水量に相当する量の水を天井部に設けた開口からオーバーフローさせ、槽本体内において天井部までオゾン水を充満させることにより、オゾン水の外気と接触を防止することができる。その結果、オゾン水の濃度維持性が良く、フォトレジスト膜の剥離性の良いオゾン接触装置を提供することができる。
【0052】
又、オゾン水の排出口とこれからオゾン水を供給口まで戻す循環系とを設けているので、オゾン供給装置やオゾン溶解装置等の諸装置を大きくしたり純水供給量を多くしてオゾン水量を増やすことなく、基板を通過するオゾン水の膜面に対する流速を速くして、膜面へのオゾン供給量を多くすることができる。その結果、フォトレジスト膜の剥離性を一層良くすることができる。
【0053】
請求項5の発明においては、オゾン接触装置を、基板がフォトレジスト膜の形成された膜面を上面にして置かれる支持部と膜面と対向するように間隙を持って配置された覆い部と膜面にオゾン水を流すように設けられたオゾン水供給部とを有する構成にするので、前記間隙を十分狭く自由に定めることができる。
【0054】
その結果、少ないオゾン水量で必要な剥離速度の得られる流速を得ることができる。又、基板がウエハのような円形の場合には、オゾン水供給部を膜面の中心位置にすることにより、オゾン水を中心から放射状に流し、オゾン水を無駄なく基板面に作用させることができる。又、基板の外周部で必要流速を維持するようにすれば、外周部から内側の中心までの部分では流速が速くなるので、中心近傍の部分では膜剥離速度が加速され、全体としてフォトレジスト膜を速く剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したフォトレジスト膜除去方法の一例を示す説明図である。
【図2】上記方法に適用できる本発明を適用したフォトレジスト膜除去用オゾン水製造装置の全体構成の一例を示す説明図である。
【図3】上記装置のオゾン発生装置の構成例を示す説明図である。
【図4】前記方法に適用できる本発明を適用したオゾン水接触装置の構造例を示す説明図である。
【図5】前記方法に適用できる本発明を適用したオゾン水接触装置の他の構造例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 オゾン発生装置(オゾン発生装置、オゾン供給装置)
2 オゾン高濃度化装置(オゾン供給装置)
3 純水供給系
4 加熱器
6 基板平行配置式のオゾン水接触装置
7 基板平面配置式のオゾン水接触装置
20 除湿器(オゾン高濃度化装置)
21〜24 吸脱着槽(オゾン高濃度化装置)
62 支持部
63 供給口
64 排出口
65 天井部
66 開口
67 循環系
67a 管系(循環系)
67b 循環ポンプ(循環系)
68 オゾン水補給系(オゾン含有水供給系)
71 台板(支持部)
72 カバー(覆い部)
73 水路部(オゾン含有純水供給部)
100 基板
100a 膜面
A1 加熱工程
A2 オゾン溶解工程 C 中心(中心位置)

Claims (5)

  1. オゾン含有純水をフォトレジスト膜の残留している基板と接触させて前記フォトレジスト膜を除去するためのオゾン水接触装置で前記オゾン含有純水を前記フォトレジスト膜の残留している前記基板と接触させて前記フォトレジスト膜を除去するフォトレジスト膜除去方法において、
    前記オゾン含有純水をほぼ22℃以上の温度とほぼ30ppm以上の溶存オゾン濃度とを含む条件にして前記オゾン水接触装置に供給することを特徴とするフォトレジスト膜除去方法。
  2. オゾン含有純水をフォトレジスト膜の残留している基板と接触させて前記フォトレジスト膜を除去するフォトレジスト膜除去装置において、
    オゾン水製造装置と前記基板が入れられるオゾン水接触装置とを有し、
    前記オゾン水製造装置は、純水を供給する純水供給系と、前記純水を加熱するように前記純水供給系に設けられた加熱器と、前記純水を供給する方向である純水流れ方向において前記加熱器の後流側に設けられたオゾン溶解装置であって多孔性チューブを備えていて前記純水が前記多孔性チューブの中を通過すると共に高濃度化されたオゾンが供給されて外から前記多孔性チューブを通過して前記純水中に溶解し前記純水が前記オゾン含有純水になるように構成されたオゾン溶解装置と、オゾンを発生させるオゾン発生装置と発生させたオゾンを高濃度化して前記オゾン溶解装置に供給するオゾン高濃度化装置とを備えたオゾン供給装置と、を有し、
    前記オゾン水接触装置は、前記基板が入れられ前記オゾン溶解装置から前記オゾン含有純水が供給され前記基板と前記オゾン含有純水とを接触させて前記フォトレジスト膜を除去するように構成されている、
    ことを特徴とするフォトレジスト膜除去装置。
  3. 前記オゾン水接触装置が、槽本体と、前記基板が複数枚並列して支持されるように前記槽本体内に設けられた支持部と、供給された前記オゾン含有純水が前記並列した前記基板の間を通過するように設けられた供給口及び排出口と、通過する前記オゾン含有純水の自由表面を閉鎖するように前記槽本体に設けられた天井部と、該天井部から外部に導通するように設けられた開口と、を有し、
    前記供給されるオゾン含有純水の量のほぼ10倍以上のオゾン含有純水を前記排出口から取り出して前記槽本体の外を経由して前記供給口から入れて前記並列した基板の間を通過するように循環させる循環系を設けたことを特徴とする請求項2に記載のフォトレジスト膜除去装置。
  4. 前記オゾン水接触装置が、槽本体と、前記基板が複数枚並列して支持されるように前記槽本体内に設けられた支持部と、供給された前記オゾン含有純水が前記並列した前記基板の間を通過するように設けられた供給口及び排出口と、通過する前記オゾン含有純水の自由表面を閉鎖するように前記槽本体に設けられた天井部と、該天井部から外部に導通するように設けられた開口と、を有し、
    前記オゾン含有純水が前記基板の間を通過する速度がほぼ0.1m/sになるように前記オゾン含有純水を前記排出口から取り出して前記槽本体の外を経由して前記供給口から入れて前記並列した基板の間を通過するように循環させる循環系を設けたことを特徴とする請求項2に記載のフォトレジスト膜除去装置。
  5. 前記オゾン水接触装置が、前記基板が前記フォトレジスト膜の形成された膜面を上面にして置かれる支持部と、前記膜面の中心位置に前記オゾン含有純水を供給するオゾン含有純水供給部と、前記膜面と対向し該膜面との間に間隙を持って配置された覆い部であって前記基板の外周部での前記オゾン含有純水の流速がほぼ0.1m/sになるように前記隙間が設けられている覆い部と、を有することを特徴とする請求項2に記載のフォトレジスト膜除去装置。
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