JP4221548B2 - ネットワーク接続装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばLANボードやLANカードとしての機能を備えた通信制御装置、たとえばネットワークプリンタやインターネット端末としての機能を備えたネットワーク接続装置、および通信制御装置やネットワーク接続装置を制御するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、最近のファクシミリ装置には、LANに接続された状態でネットワークプリンタとしての機能を備えたものがある。また、LANを介してインターネット上で電子メールなどをやり取りできるものもある。この種のファクシミリ装置は、内蔵されたLANボードなどを介してLANに接続されている。
【0003】
一般に、ノードとしてのLANボードは、LAN上におけるパケットデータの流れを常に監視しており、あるノードから送信されたパケットデータは、他のノード全てに伝わる。具体的に言うと、全てのLANボードには、製造段階などで個別に固有のMACアドレスが書き込まれている。また、LAN上を流れるパケットデータには、断片化されたデータそのもののほか、宛先のノードを指定するための宛先MACアドレスや、送信元のノードを示すための送信元MACアドレスなどが含まれる。そして、各LANボードは、自己のMACアドレスと同値の宛先MACアドレスを持つパケットデータを検出すると、そのパケットデータをLANから取り込み、入出力端末としてのファクシミリ装置本体にパケットデータを受信した旨を内部連絡している。
【0004】
ところで、LANボードは、LAN上におけるパケットデータの流れを常に監視しなければならないため、内部回路全体に対する電力供給がカットされることなく、常に一定レベルの電力供給を受けて動作している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、あるLANボードがパケットデータの流れを監視していても、LAN上に自ノード宛のパケットデータが流れていない状態では、そのLANボードが特に動作を行うことはないため、LANボードに無駄な待機電力が消費され、ひいては、ファクシミリ装置本体でも無駄な待機電力が消費されるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、ネットワーク上でのデータの流れに応じて消費電力を抑えることができる通信制御装置、ネットワーク接続装置、およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項に記載した発明のネットワーク接続装置は、ネットワークにノードとして接続され、そのネットワーク上に流れる自ノード宛のデータを取り込む通信制御部と、この通信制御部に接続され、当該通信制御部から転送される前記データに応じた所定の処理を行う処理部と、を備えたネットワーク接続装置であって、前記通信制御部は、前記ネットワーク上におけるデータの流れを監視し、自ノード宛のデータがあれば、そのデータを取り込み、前記処理部に転送するデータ取込手段と、前記ネットワーク上に自ノード宛のデータがない状態になると、時間を計時する計時手段と、前記計 時手段による計時時間が一定時間を超えるか否か判断し、超えると判断すると、前記通信制御部の動作モードを通常の動作モードから当該通常の動作モードよりも消費電力の少ない省電力動作モードに移行させて前記通信制御部の状態を動作待機状態にするとともに、前記通信制御部の動作モードが前記省電力動作モードに移行した旨を前記処理部に伝え、前記省電力動作モード中に前記ネットワーク上に自ノード宛のデータが流れると、前記通信制御部の動作モードを前記省電力動作モードから前記通常の動作モードに移行させる電力制御手段と、有し、前記処理部は、前記通信制御部から前記データが転送されると、そのデータに応じた所定の処理を行う処理実行手段と、前記通信制御から前記省電力動作モードに移行した旨を伝えられたことを条件として前記処理実行手段が処理を実行中であるかどうかを判断し、実行中でないと判断すると、前記処理部の動作モードを前記通常の動作モードから前記省電力動作モードに移行させて前記処理部の状態を前記動作待機状態にするよう制御する一方、実行中であると判断すると、前記処理部の動作モードを前記省電力動作モードに移行しないよう制御する第2の電力制御手段と、を有することを特徴とする
【0010】
このようなネットワーク接続装置によれば、ネットワーク上に自ノード宛のデータがない状態が一定時間にわたって続くと、通信制御部は省電力動作モードに移行して自装置の電力消費が通常の動作モードよりも少ない動作待機状態となるので、たとえば自ノード宛のデータを取り込んで処理し始めるまではそれほど電力が消費されることなく、ネットワーク上でのデータの流れに応じて消費電力を抑えることができ、かつ、処理部は通信制御の省電力動作モードへの移行に同調して、処理実行手段が処理を実行中であるかどうかを判断し、実行中でないと判断すると、処理部の動作モードも省電力動作モードに移行するよう制御する一方、実行中であると判断すると、処理部の動作モードを前記省電力動作モードに移行しないよう制御するので、さらに装置全体の消費電力を抑えることができる。
【0011】
さらに、請求項に記載した発明のネットワーク接続装置は、請求項に記載のネットワーク接続装置であって、前記通信制御装置及び前記データ処理装置の前記省電力動作モードにおける動作待機状態は、各装置の内部回路を動作させるための動作クロックをそれぞれ低減した状態である。
【0012】
このような通信制御装置によれば、請求項に記載のネットワーク接続装置による効果
に加えて、動作待機状態では、各装置の内部回路を動作させるための動作クロックがそれぞれ低減されるので、その動作クロックに応じて装置全体で消費される電力を減らすことができる。
【0013】
また、請求項に記載した発明のネットワーク接続装置は、請求項に記載のネットワーク接続装置であって、前記通信制御の前記省電力動作モードにおける動作待機状態は、前記通信制御部の内部回路のうち、前記ネットワーク上の自ノード宛のデータを取り込む機能に関係する回路以外の一部回路に対する電源供給を停止させた状態であり、前記ネットワーク接続装置の前記省電力動作モードにおける動作待機状態は、割り込みを受けるための回路以外の一部回路に対する電源供給を停止させた状態である。
【0014】
このような通信制御装置によれば、請求項に記載のネットワーク接続装置による効果に加えて、動作待機状態では、各装置の内部回路の一部回路に対する供給電源をそれぞれ停止させるので、装置全体で消費される電力を減らすことができる。
【0015】
さらに、請求項に記載した発明のネットワーク接続装置は、請求項のいずれかに記載のネットワーク接続装置であって、多機能複合機であるファクシミリ装置に、前記通信制御部としてのLANボードコネクタにより取り付け、取り外しが可能に内蔵した 構成である
【0016】
このようなネットワーク接続装置によれば、請求項のいずれかに記載のネットワーク接続装置と同様の効果を奏することができる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態として、ファクシミリ装置およびLANボードの構成を示したブロック図である。この図に示すように、本発明に係るネットワーク接続装置としてのファクシミリ装置Aは、CPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、EEPROM15、ゲートアレイ16、コーデック17、DMAC18、読取部21、印刷部22、操作部23、および表示部24などを備えて構成されている。また、本発明に係る通信制御装置としてのLANボードBは、ファクシミリ装置Aに組み込まれたものであって、CPU30、RAM31、ROM32、NVRAM33、およびMACコントローラ34を備えて構成されている。ちなみに、LANボードBは、ファクシミリ装置A本体に対して取り付け・取り外し可能とされ、ファクシミリ装置Aの本体内部に設けられたコネクタに接続して用いられる。
【0023】
ファクシミリ装置AのCPU10、NCU11、RAM12、モデム13、ROM14、EEPROM15、ゲートアレイ16、コーデック17、およびDMAC18は、バス線27により相互に接続されている。バス線27には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ16には、読取部21、印刷部22、操作部23、表示部24、およびLANボードBが接続されている。NCU11には、公衆電話回線28が接続されている。
【0024】
LANボードBのCPU30、RAM31、ROM32、NVRAM33、およびMACコントローラ34は、バス線により相互に接続されている。MACコントローラ34には、他のノードに通じるLANケーブル40が接続されている。つまり、ファクシミリ装置Aは、LANボードBを介してLANに接続された入出力端末であって、LAN上におけるネットワークプリンタとしての機能を備える。また、ファクシミリ装置Aは、LAN上の図示しないゲートウェイ(ルータやネットワークサーバなど)を介してインターネットに接続され、電子メールなどをやり取りする機能を備える。
【0025】
ファクシミリ装置AのCPU10は、ファクシミリ装置全体の動作を制御する。NCU11は、公衆電話回線28に接続されて網制御を行う。RAM12は、CPU10の作業領域や各種データの格納領域などを提供する。モデム13は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。ROM14は、CPU10が実行すべきプログラムや設定値などのデータを記憶している。EEPROM15は、各種のフラグや設定データなどを記憶する。ゲートアレイ16は、CPU10と各部21〜24とのインターフェイスとして機能する。コーデック17は、ファクシミリデータの符号化や復号化を行う。DMAC18は、主にRAM12へのデータの書き込みや読み出しを行う。読取部21は、イメージセンサやLED光源などを備え、原稿などから文字や図形などの画像を読み取る。印刷部22は、たとえば電子写真方式などにより文字や図形などの画像を印刷する。操作部23は、テンキーや文字キーなどのキースイッチ群を備え、使用者のキー操作に応じた指令をCPU10に伝える。表示部24は、LCDなどのディスプレイを備え、文字や画像などを表示する。
【0026】
LANボードBのCPU30は、LANボード全体の動作を制御する。このCPU30には、所定のタイミングに応じて経過時間を計時するためのタイマ機能が備えられている。RAM31は、CPU30の作業領域を提供するほか、ファクシミリ装置AのCPU10からもアクセス可能な共有データ格納領域などを提供する。ROM32は、CPU30が実行すべきプログラムや設定値などのデータを記憶している。NVRAM33は、各種のフラグや設定データなどを記憶する。このNVRAM33には、LANボードBをネットワーク上で識別するためのMACアドレスが書き込まれている。このMACアドレスは、LAN上で宛先となるノードを指定したり、送信元のノードを示すために用いられる。MACコントローラ34は、LANケーブル40を通じてパケットデータを送受信する。
【0027】
具体的に言うと、MACコントローラ34は、LAN上におけるパケットデータの流れを極めて短いタイムスライスの下で常に監視しており、自己のMACアドレスと同値の宛先MACアドレスを持つパケットデータを検出すると、そのパケットデータをLANケーブル40を通じて取り込む。こうして取り込まれたパケットデータは、RAM31の共有データ格納領域に一旦格納されるが、その旨がMACコントローラ34からCPU30に伝えられ、さらに、CPU30からファクシミリ装置AのCPU10に伝えられる。これにより、RAM31に取り込まれたパケットデータは、ファクシミリ装置AのRAM12へと転送される。なお、パケットデータには、宛先MACアドレスや送信元MACアドレスなどのほか、データそのものとして断片化されたプリントデータや電子メールデータなどが含まれる。
【0028】
要点について説明すると、ファクシミリ装置Aは、LAN上に存在する図示しないコンピュータ装置などからのプリントデータを受け、それに応じて印刷動作を行ったり、LANを経由しつつインターネットを通じて電子メールを受信し、その電子メールの内容などを印刷したり、あるいは転送先が予め指定されている場合には、LANに接続された指定のコンピュータ装置に転送するように構成されている。
【0029】
ところで、LANにおける代表的な通信プロトコルのCSMA/CD方式では、LAN上に信号が流れていないとき、どのノードからもパケットデータの送信が可能とされ、データ送信を最初に開始したノードが占有権を獲得する。あるノードからLAN上に送出されたパケットデータは、他の全てのノードに伝えられ、各ノードでは、MACアドレスに基づいて自ノード宛のパケットデータか否かがチェックされる。そして、自ノード宛のパケットデータを確認したノードは、そのパケットデータを取り込んで装置本体へと転送し、これにより、装置本体上でデータの内容に応じた動作が行われる。一方、他のノード宛のパケットデータを確認したノードでは、そのパケットデータが取り込まれることなく無視される。
【0030】
つまり、LANボードBは、LAN上におけるパケットデータの流れを常に監視する必要があるが、自ノード宛のパケットデータがLAN上にない状態では、パケットデータを取り込んでRAM31に格納したり、ファクシミリ装置AのCPU10にその旨を通知するといった本質的な動作を行うことはない。このようにLANボードBで本質的動作が行われないときには、必然的にファクシミリ装置Aでも、ネットワークプリンタとしての印刷動作や電子メールの受信動作などが行われることはない。
【0031】
そのため、本実施形態では、LAN上に自ノード宛のパケットデータがなくなり、LANボードBがファクシミリ装置Aに伝えるべきデータもない状態となってから一定時間が経過すると、LANボードBが省電力動作モードによる動作待機状態となるように構成されている。また、LANボードBが動作待機状態となるのに同調し、ファクシミリ装置Aも省電力動作モードによる動作待機状態となるように構成されている。
【0032】
LANボードBが省電力動作モードとされた状態では、LANボードB全体の内部回路を動作させるための動作クロックを引き下げられる。また、自ノード宛のパケットデータをチェックしてCPU30に割り込みをかけるための回路(MACコントローラ34など)を除き、その他の機能に応じた回路に対して部分的に電力供給がカットされる。このように所定の条件に応じて自動的に動作クロックを引き下げたり、一部回路に対する電力供給をカットしたりするか否かは、ユーザがファクシミリ装置A上で所定のキー操作を行うことにより選択可能とされ、それぞれの動作態様ごとに有効とするか無効とするかをあらかじめ設定しておくことができる。
【0033】
上記したような動作態様で省電力動作モードが実行されると、LANボードBにおいては、自ノード宛のデータを取り込んで転送する際の通常の動作モードに比べて、内部回路全体に要する電力が低減されて消費電力が抑えられる。また、ファクシミリ装置Aでは、LANボードBも含めて装置全体に要する電力が低減され、待機電力の消費が抑えられることとなる。なお、ファクシミリ装置Aでは、キー操作やファクシミリ送受信に関連する動作が実行中にない状態に限り、省電力動作モードが実行され、操作状況などに応じて消費電力の少ない動作待機状態とされる。
【0034】
つまり、LANボードBのCPU30は、ネットワーク上に自ノード宛のデータがなく、処理すべきデータもない状態での経過時間を計時する計時手段と、計時手段により計時中の経過時間が一定時間を超えると、省電力動作モードによる動作待機状態とする動作待機手段とを実現している。
【0035】
ファクシミリ装置AのCPU10は、通信制御装置が省電力動作モードによる動作待機状態となると、それに同調して省電力動作モードによる動作待機状態とする動作待機同調手段を実現している。
【0036】
LANボードBのROM32に記憶されたプログラムは、ネットワークにノードとして接続され、そのネットワーク上におけるデータの流れを監視するとともに、ネットワークから自ノード宛のデータを取り込んで処理する機能を備えた通信制御装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、ネットワーク上に自ノード宛のデータがなく、処理すべきデータもない状態での経過時間を計時するための計時プログラムと、計時プログラムに基づき計時中の経過時間が一定時間を超えると、省電力動作モードによる動作待機状態とするための動作待機プログラムとを含むコンピュータプログラムを実現している。
【0037】
ファクシミリ装置AのROM14に記憶されたプログラムは、通信制御装置を介してネットワークに接続されるネットワーク接続装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、通信制御装置が省電力動作モードによる動作待機状態となると、それに同調して省電力動作モードによる動作待機状態とするための動作待機同調プログラムを含むコンピュータプログラムを実現している。
【0038】
次に、動作について説明する。
【0039】
図2は、LANボードBが省電力動作モードに移行する際の処理手順を示すフローチャートである。なお、この省電力動作モード移行処理は、LANボードBのCPU30により繰り返し実行されるものである。また、自動的に電力供給カットしたり、動作クロックを低減するといった省電力動作モードは、いずれも有効に設定されているものとする。
【0040】
まず、ファクシミリ装置Aに電源を投入すると、ファクシミリ装置AからLANボードBに対して所定電圧レベルの電力が供給され、図2に示すように、LANボードBのCPU30は、タイマをリセットする(S1)。このとき、CPU30を含むLANボードB内の内部回路は、所定の動作クロックに同期して所要の動作が可能な通常の動作モードとされる。また、ファクシミリ装置A内における内部回路も、所定の動作クロックに同期して所要の動作を実行可能な通常の動作モードとされる。リセットされたタイマは、その後の経過時間を計時する。
【0041】
そして、CPU30は、トラフィック監視処理を実行する(S2)。このトラフィック監視処理では、LAN上におけるパケットデータの流れが監視され、自ノード宛のパケットデータがLAN上に流れていないかチェックされる。
【0042】
自ノード宛のパケットデータがLAN上に流れていない場合(S3:NO)、CPU30は、現時点でタイマにより計時中の経過時間が一定時間を超えたか否かを判定する(S4)。
【0043】
一定時間経過している場合(S4:YES)、CPU30は、省電力動作モードの実行処理を行う(S5)。これによれば、先述したようにLANボードB全体の内部回路を動作させるための動作クロックを引き下げられ、また、自ノード宛のパケットデータをチェックしてCPU30に割り込みをかけるための回路(MACコントローラ34など)を除き、一部回路に対する電力供給がカットされる。このとき、LANボードBのCPU30からは、ファクシミリ装置AのCPU10に対して省電力動作モードに移行する旨が伝えられる。これを受けたファクシミリ装置Aでは、キー操作やファクシミリデータを送受信する状態にない限り、装置本体内の内部回路を動作させるための動作クロックを引き下げられ、また、割り込みを受けるための回路を除き、一部回路に対する電力供給がカットされる。なお、S4において、一定時間経過していない場合には(S4:NO)、一定時間経過するまで繰り返しS2に戻ってトラフィック監視処理が実行される。
【0044】
以上のようにして省電力動作モードの実行中にあっても、CPU30は、S2のトラフィック監視処理を実行可能とされ、自ノード宛のパケットデータがLAN上に流れていないかチェックする。
【0045】
そして、自ノード宛のパケットデータがLAN上に流れている場合(S3:YES)、CPU30は、省電力動作モードを実行中であれば(S6:YES)、省電力動作モードを解除して通常の動作モードとし(S7)、自ノード宛のパケットデータを取り込んでファクシミリ装置AのRAM12に転送するといったデータ受信転送処理を実行する(S8)。つまり、データ受信転送処理を実行する際には、その処理に必要な周辺回路に対して電力が供給され、動作クロックも元のレベルとされ、高速にデータ処理を実行し得る状態となる。なお、S8の処理を終えると、CPU30は、再びS1に戻る。
【0046】
一方、S6において、省電力動作モードではなく通常の動作モードを実行中の場合(S6:NO)、CPU30は、そのまま通常の動作モードとした状態でS8に進む。
【0047】
したがって、上記実施形態によれば、LAN上に自ノード宛のパケットデータがなくなり、LANボードBで処理すべきデータもない状態が一定時間にわたって続くと、LANボードBが省電力動作モードによる動作待機状態となるので、自ノード宛のデータを取り込んでデータ処理する通常の動作モードに比べて省電力動作モードでは、LANボードBにおいてそれほど電力が消費されることなく、LAN上でのデータの流れに応じて消費電力を抑えることができる。
【0048】
また、ファクシミリ装置Aも、LANボードBに連動して省電力動作モードによる動作待機状態となるので、たとえばネットワークプリンタとしてファクシミリ装置Aがある程度の時間にわたって利用されない状況では、待機電力としての無駄な電力が消費されることなく、LAN上でのデータの流れに応じて消費電力を抑えることができる。
【0049】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0050】
上記実施形態は、特にLANに適したものであるが、公衆電話回線網をネットワークとし、モデムなどを通信制御装置として適用しても良い。
【0051】
通信制御装置としては、LANボードBなどとは異なる機能を提供する、ルータやハブなどであっても良い。
【0052】
ネットワーク接続装置としては、多機能複合機としたファクシミリ装置に限らず、単にネットワーク対応機能しか持たないプリンタや、パーソナルコンピュータなどであっても良い。
【0053】
【発明の効果】
【0054】
以上説明したように、請求項2に記載した発明のネットワーク接続装置によれば、ネットワーク上に自ノード宛のデータがない状態が一定時間にわたって続くと、通信制御部が省電力動作モードに移行して自装置の電力消費が通常の動作モードよりも少ない動作待機状態となるので、たとえば自ノード宛のデータを取り込んで処理し始めるまではそれほど電力が消費されることなく、ネットワーク上でのデータの流れに応じて消費電力を抑えることができ、通信制御の省電力動作モードへの移行に同調して、処理実行手段が処理を実行中であるかどうかを判断し、実行中でないと判断すると、処理部の動作モードも省電力動作モードに移行するよう制御する一方、実行中であると判断すると、処理部の動作モードを前記省電力動作モードに移行しないよう制御するので、さらに装置全体の消費電力を抑えることができる。
【0055】
さらに、請求項に記載した発明のネットワーク接続装置によれば、請求項に記載のネットワーク接続装置による効果に加えて、動作待機状態では、各装置の内部回路を動作させるための動作クロックが低減されるので、その動作クロックに応じて装置全体で消費される電力を減らすことができる。
【0056】
また、請求項に記載した発明のネットワーク接続装置によれば、請求項に記載のネットワーク接続装置による効果に加えて、動作待機状態では、各装置の内部回路の一部回路に対する供給電源を停止させるので、装置全体で消費される電力を減らすことができる。
【0057】
さらに、請求項に記載した発明のネットワーク接続装置によれば、請求項1〜3のいずれかに記載のネットワーク接続装置と同様の効果を奏することができる。
【0058】
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として、ファクシミリ装置およびLANボードの構成を示したブロック図である。
【図2】 LANボードが省電力動作モードに移行する際の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU
11 NCU
12 RAM
13 モデム
14 ROM
15 EEPROM
16 ゲートアレイ
17 コーデック
18 DMAC
21 読取部
22 印刷部
23 操作部
24 表示部
30 CPU
31 RAM
32 ROM
33 NVRAM
34 MACコントローラ
40 LANケーブル
A ファクシミリ装置
B LANボード

Claims (4)

  1. ネットワークにノードとして接続され、そのネットワーク上に流れる自ノード宛のデータを取り込む通信制御部と、この通信制御部に接続され、当該通信制御部から転送される前記データに応じた所定の処理を行う処理部と、を備えたネットワーク接続装置であって、
    前記通信制御部は、
    前記ネットワーク上におけるデータの流れを監視し、自ノード宛のデータがあれば、そのデータを取り込み、前記処理部に転送するデータ取込手段と、
    前記ネットワーク上に自ノード宛のデータがない状態になると、時間を計時する計時手段と、
    前記計時手段による計時時間が一定時間を超えるか否か判断し、超えると判断すると、前記通信制御部の動作モードを通常の動作モードから当該通常の動作モードよりも消費電力の少ない省電力動作モードに移行させて前記通信制御部の状態を動作待機状態にするとともに、前記通信制御部の動作モードが前記省電力動作モードに移行した旨を前記処理部に伝え、前記省電力動作モード中に前記ネットワーク上に自ノード宛のデータが流れると、前記通信制御部の動作モードを前記省電力動作モードから前記通常の動作モードに移行させる電力制御手段と、
    を有し、
    前記処理部は、
    前記通信制御部から前記データが転送されると、そのデータに応じた所定の処理を行う処理実行手段と、
    前記通信制御から前記省電力動作モードに移行した旨を伝えられたことを条件として前記処理実行手段が処理を実行中であるかどうかを判断し、実行中でないと判断すると、前記処理部の動作モードを前記通常の動作モードから前記省電力動作モードに移行させて前記処理部の状態を前記動作待機状態にするよう制御する一方、実行中であると判断すると、前記処理部の動作モードを前記省電力動作モードに移行しないよう制御する第2の電力制御手段と、
    を有することを特徴とする、ネットワーク接続装置。
  2. 前記通信制御部及び前記処理部の前記省電力動作モードにおける動作待機状態は、各部の内部回路を動作させるための動作クロックをそれぞれ低減した状態である、請求項に記載のネットワーク接続装置。
  3. 前記通信制御の前記省電力動作モードにおける動作待機状態は、前記通信制御部の内部回路のうち、前記ネットワーク上の自ノード宛のデータを取り込む機能に関係する回路以外の一部回路に対する電源供給を停止させた状態であり、前記処理部の前記省電力動作モードにおける動作待機状態は、割り込みを受けるための回路以外の一部回路に対する電源供給を停止させた状態である、請求項に記載のネットワーク接続装置。
  4. 多機能複合機であるファクシミリ装置に、前記通信制御部としてのLANボードコネクタにより取り付け、取り外しが可能に内蔵した構成である、請求項1ないし3のいずれかに記載のネットワーク接続装置。
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