JP4221237B2 - 液体封入マウント用封入液の封入装置、及び液体封入マウントの製造方法 - Google Patents
液体封入マウント用封入液の封入装置、及び液体封入マウントの製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体封入マウントを製造する際に、マウントワークの液室内に封入液を封入する封入装置、及び液体封入マウントの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンを車体フレームに取り付ける際に、そのエンジンからの振動が車体フレームに伝わることを防止するためにエンジンマウントが用いられる。このエンジンマウントとして、その内部に封入液が封入される液室を有する液体封入エンジンマウントが広く用いられている。このものは、上記液室が圧縮された際にその封入液を流動させることによって、振動減衰性能を高めるようにしている。
【0003】
こうした液体封入マウントを製造するときには、マウントワーク(封入液が封入される前のもの)の液室内に封入液を封入する必要があるが、液室内にエアが残留してしまうと、液室が圧縮されてもその残留エアが圧縮されることになり、封入液の流動が生じない。このため、十分な防振性能が発揮されないという問題や、また、液室内で残留エアが移動することによって、異音が発生してしまうという問題が生じる。
【0004】
そこで、例えば特許文献1には、マウントワークの液室内に封入液を封入する前に、この液室内の空気を真空ポンプによって除去し、その後に封入液を液室内に封入する方法が開示されている。
【0005】
また、液室内に封入する封入液を予め脱気しておくことにより、封入液の流動の際等にその封入液に溶け込んでいる溶存エアが析出することが防止され、液室内にエアが残留することをより確実に防止することができる。
【0006】
こうした、液体内に溶存するエアを除去する一般的な脱気方法として、真空ポンプが接続された容器内に脱気対象の液体を貯留し、この真空ポンプを作動させて容器内を真空状態にすることにより液体に溶存したエアを析出させる真空脱気方法が知られている(例えば特許文献2,3参照)。尚、特許文献2では、容器内を、気液分離膜によって通液部(液体が通過する部分)と減圧部とに分割している。こうした真空脱気方法では、液体の脱気をしている最中は真空ポンプを常時運転して、容器内の真空状態を維持するようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−241489号公報
【特許文献2】
特開2000−350902号公報
【特許文献3】
特開2000−342903号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図3は、マウントワークの液室内に封入液を封入する従来の封入装置30の構成を示している。この封入装置30は、封入液LをマウントワークWの液室24に注入する注入ライン31と、上記封入液Lを貯留する貯留タンク36内を減圧する脱気ライン34と、液室24内の空気を排気する排気ライン32と、上記液室24に接続されるノズル35に残留する封入液Lを回収する回収ライン33とから構成されている。
【0009】
上記注入ライン31は、上記貯留タンク36の下部に接続される一方で、上記ノズル35に接続された切替バルブ4に接続されている。
【0010】
上記脱気ライン34は、上記貯留タンク36の上部に接続される一方で、第1の真空ポンプ38に接続されており、この脱気ライン38上には、気液分離タンク37が介設されている。
【0011】
上記排気ライン32は、上記切替バルブ4に接続されている一方で、第2の真空ポンプ39に接続されている。
【0012】
上記回収ライン33は、上記脱気ライン34における貯留タンク36と分離タンク37との間に接続されていると共に、上記切替バルブ4に接続されている。
【0013】
上記切替バルブ4は、ノズル35を注入ライン31側、排気ライン32側又は回収ライン33側に連通させる状態と、閉状態とに切り替えるべく、各ライン31〜33上に介設された開閉バルブ41〜43によって構成されている。
【0014】
この構成の封入装置30においては、先ず、第1の真空ポンプ38を作動させることで貯留タンク36内を真空状態にし、これにより、この貯留タンク36内に貯留されている封入液Lを脱気する。この封入液Lを脱気している最中は、第1の真空ポンプ38が作動させ続ける。
【0015】
そして、封入液の脱気が完了すれば、上記切替バルブ4によりノズル35を排気ライン32側に連通させると共に、第2の真空ポンプ39を作動させる。こうして、ノズル35を介してマウントワークWの液室24内の空気を吸引する。
【0016】
そして、切替バルブ4を切り替えることによりノズル35を注入ライン31側に連通させ、これにより、貯留タンク36内の脱気した封入液Lを、ノズル35を介して液室24内に注入する。こうして液室24内に所定量の封入液Lを注入すれば、この液室24の開口を閉塞し、これにより、液体封入マウントが完成することになる。
【0017】
そして、次のマウントワークWに封入液Lを注入する前に、ノズル35に残留する封入液Lを回収すべく、切替バルブ4を切り替えることによりノズル35を回収ライン33側に連通させ、これと共に第1の真空ポンプ38を作動させる。このことにより、ノズル35に残留する封入液Lを吸引して分離タンク37内に貯留させる。
【0018】
このように、従来の封入装置30では、封入液Lの脱気とノズル35に残留する封入液Lの回収とのそれぞれにおいて作動させる第1の真空ポンプ38と、ワークWの液室24内の空気を排気するために作動させる第2の真空ポンプ39との、少なくとも2台の真空ポンプが必要である。
【0019】
これは、マウントワークWの液室24内の空気を排気するには、その液室24内を所定の高真空圧下まで減圧することが要求されるため、第2の真空ポンプ39として、比較的高圧の真空ポンプを用いる必要がある一方で、封入液Lを脱気するには、貯留タンク36内を所定の中真空圧下まで減圧すればよいため、第1の真空ポンプ38としては、比較的低圧の真空ポンプでよいのである。また、封入液Lの脱気をしている間は第1の真空ポンプ38は作動させ続けなければならないため、消費エネルギ量の小さい真空ポンプが好ましいという理由もある。さらに、封入液Lの脱気には長時間を要するため、生産効率の観点から貯留タンク36を2つ設け、一方の貯留タンク36内の封入液LをマウントワークWに封入している最中に、他方の貯留タンク36内の封入液Lを脱気することが行われる。この場合、封入液Lを脱気するために真空ポンプが一台必要である一方、液室24内の空気を排気するために真空ポンプがもう一台必要である。
【0020】
このように、従来の封入装置30では、真空ポンプが少なくとも2台必要であることにより、封入装置30の大型化を招くと共に、封入装置30の設備コストが増大してしまうという不都合がある。また、真空ポンプの台数が多いことで、エネルギ消費量の増大を招いてしまうという不都合もある。
【0021】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、液体封入マウント用封入液の封入装置を小型化することにあり、同時に液体封入マウントの製造で消費されるエネルギ消費量の低減化を図ることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の装置は、マウントワークの液室内に封入液を封入する液体封入マウント用の封入装置である。
【0023】
この封入装置は、上記マウントワークの液室に接続されるノズルと、上記液室内に注入する封入液を貯留する貯留タンクと、上記封入液注入前の液室内の空気を除去する真空ポンプと、上記ノズルに接続されると共に、上記貯留タンクに連通する注入ラインと上記真空ポンプに連通する排気ラインとがそれぞれ接続されて、上記ノズルを注入ライン側又は排気ライン側に連通させる状態と閉状態とに切り替える切替バルブと、上記真空ポンプと貯留タンクとを連通させて、該真空ポンプの作動により貯留タンク内を減圧させる脱気ラインと、上記脱気ライン上に介設された開閉バルブと、を備える。
【0024】
そして、この封入装置は、上記脱気ライン上に介設された開閉バルブを開状態にして真空ポンプを作動させることにより、上記貯留タンク内を所定圧力まで減圧し、その後、上記開閉バルブを閉状態にすることにより、密閉された貯留タンク内で液室内に注入する封入液を脱気するように構成されている。
【0025】
また、この封入装置は、上記切替バルブの切替により上記ノズルを排気ライン側に連通させた状態にして真空ポンプを作動させることにより上記液室内の空気を除去し、その後、切替バルブの切替により上記ノズルを注入ライン側に連通させた状態にして、該貯留タンク内の脱気した封入液を上記液室内に注入するように構成されている。
【0026】
この構成によると、真空ポンプの作動によって所定圧力まで減圧した貯留タンクを密閉空間とし、この状態で貯留タンク内に貯留している封入液を脱気する。封入液を脱気している最中は、真空ポンプを作動させても、停止させてもよい。
【0027】
またこのように、密閉した貯留タンク内で封入液の脱気を行うため、封入液を十分に脱気するには、貯留タンク内の圧力を十分に下げる必要があり、上記真空ポンプは、比較的高圧の真空ポンプであることが好ましい。さらに、上記真空ポンプは、封入液の脱気の際に常時作動させる必要がないことで、エネルギ消費量の比較的大きい高圧の真空ポンプにすることが可能である。高圧の真空ポンプであれば、マウントワークの液室内の空気を除去することに用いることが可能になる。そこで、上記封入装置では、切替バルブの切替によりノズルを排気ライン側に連通させた状態にして、上記貯留タンクの減圧に用いる真空ポンプを作動させることにより上記液室内の空気を除去する。
【0028】
このように、封入液の脱気を貯留タンクを密閉して行い排気系統から分離することで、従来は少なくとも2台必要であった真空ポンプを、封入液の脱気用と、液室内の排気用とに兼用させることができる。その結果、本発明の封入装置は真空ポンプが一つだけとなるため、封入装置の小型化が図られる。このことは、仮に貯留タンクが2つ以上であっても同じである。つまり、封入液の脱気は開閉バルブを閉状態にして真空ポンプから分離された状態で行うため、2つの貯留タンクのうちの一方のタンク内の封入液をマウントワーク内に封入すべく、液室内の空気の排気に真空ポンプを利用している最中でも、他方のタンク内で封入液の脱気を行うことが可能である。また、真空ポンプの台数が減ることにより、省エネルギ化も図られる。
【0029】
上記封入装置は、切替バルブと真空ポンプとを互いに接続しかつ、ノズルに残留する封入液を回収する回収タンクが介設された回収ラインをさらに備え、上記切替バルブは、上記ノズルを、注入ライン側、排気ライン側又は回収ライン側に連通させる状態と閉状態とに切り替えるように構成してもよい。
【0030】
この場合、封入装置は、上記真空ポンプを作動させることにより回収タンク内を減圧した後に、上記真空ポンプから分離された状態にし、その後、上記切替バルブの切替によりノズルを回収ライン側に連通させた状態にして、上記回収タンクの負圧によりノズルに残留する封入液を該回収タンク内に吸引するように構成すればよい。
【0031】
この構成によると、封入液の脱気用と液室の排気用とに兼用する真空ポンプによって回収タンク内を減圧し、この回収タンクの負圧によってノズルに残留する封入液を吸引する。尚、この回収タンクの減圧は、貯留タンク内を減圧するのと同時に行ってもよい。
【0032】
本発明の製造方法は、マウントワークの液室内に封入液を封入して液体封入マウントを製造する製造方法である。
【0033】
この製造方法は、上記封入液を貯留する貯留タンク内を減圧した密閉空間とすることによって該封入液を脱気するステップと、上記マウントワークの液室内の空気をノズルを介して除去するステップと、上記マウントワークの液室内に、貯留タンク内で脱気した封入液を上記ノズルを介して注入するステップとを含む。
【0034】
上記製造方法は、マウントワークの液室内に封入液を注入した後に、ノズルに残留する封入液を、該ノズルに連結されかつ内部が減圧された回収タンクの負圧によって、該回収タンク内に吸引するステップをさらに含んでもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液体封入マウント用封入液の封入装置、封入方法によれば、封入液の脱気を貯留タンクを密閉して行うことで、1台の真空ポンプを、封入液の脱気用とマウント内の排気用とに兼用することができるようになり、封入装置を小型化することができると共に、設備コストを低減することができる。また、真空ポンプの台数が従来よりも減ることで、省エネルギ化を図ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0037】
図1は、液体封入マウントの一つとして、縦型のエンジンマウント10を示していて、この液体封入エンジンマウント10は、エンジンが取り付けられる金属製の取付部材11と、この取付部材11に相対して配設されかつ、車体フレーム等に支持される金属製の支持部材12と、これら取付部材11と支持部材12とを互いに連結するゴム製弾性体13とを備えている。
【0038】
上記取付部材11は、上下方向に貫通した貫通孔を有する略円筒形状に形成されていて、その上端部11aに連なる中間部分が、この上端部11aの外径よりも外径が拡大した拡径部11bとされていると共に、この拡径部に連なる下端部分が、下端に向かって外径が縮小するテーパ部11cとされている。
【0039】
また、上記取付部材11の貫通孔は、上記上端部11a及び拡径部11bに対応する部分が、比較的大孔径のねじ溝が形成されたボルト孔14とされ、上記テーパ部11cに対応する部分が、比較的小孔径の液注入孔15とされている。上記ボルト孔14にエンジン側のボルトを螺合することにより、液体封入エンジンマウント10をエンジンに取り付けるようになっている。また、上記液注入孔15には金属球16が嵌入されて保持され、これにより、貫通孔を閉塞するようにしている。
【0040】
この取付部材11の下端には、その中心位置に上記液注入孔と連なる貫通孔が形成されると共に径方向の外方に広がる傘状部材17が、かしめ留めにより取り付けられている。
【0041】
上記支持部材12は、略筒状に形成されており、取付部材11の下方位置に、この取付部材11と同軸となるように配設されている。この支持部材12の下端は、その全周に亘って径方向の内方に折り曲げられたかしめ部12aとされている。
【0042】
上記ゴム製弾性体13は、上記取付部材11のテーパ部11cと支持部材12の上端開口部分とを互いに連結するように、略円錐状に形成されている。このゴム製弾性体13は、加硫一体化成形により上記支持部材11と支持部材12とに一体に形成されている。また、上記支持部材12の内周面を覆いながら、上記ゴム製弾性体13の下端位置から支持部材12の下端側にまで至るゴム層18が形成されており、このゴム層18における上下方向の略中間位置には段部18aが設けられている。
【0043】
上記ゴム層18の段部18aには、下方から樹脂製のオリフィス部材19が嵌入されており、このオリフィス部材19の上面周縁部が上記段部18aと当接することで、このオリフィス部材19の位置決めがなされている。
【0044】
また、このオリフィス部材19よりも下側位置には、ゴム製のダイヤフラム23が配設されており、このダイヤフラム23の周縁部が、上記オリフィス部材19の下面と上記取付部材12のかしめ部12aとによって挟持されている。尚、上記ダイヤフラム23の周縁部には、ダイヤフラム23の形状保持のために金属製のリング部材23aが埋め込まれている。
【0045】
こうして、上記ゴム製弾性体13、ゴム層18及びダイヤフラム23によって、封入液Lが封入される液室24が区画形成されている。
【0046】
上記液室24は、オリフィス部材19によって、取付部材11側の主液室24aと、ダイヤフラム23側の副液室24bとに分けられており、それらの両液室24a,24bは、上記オリフィス部材19の周縁に螺旋状に形成されたオリフィス20により連通している。
【0047】
このオリフィス部材19は、オリフィス20が形成された本体部19aと、この本体部19aの上面に接触して設けられた円盤状の蓋部19bとから構成されている。
【0048】
本体部19aの上面側中央には可動板用凹部21が形成されており、この凹部21の中央位置には貫通孔が形成されている。また、上記蓋部19bの中央位置にも同様に貫通孔が形成されている。この凹部21は、高周波振動吸収用の可動板22が嵌入されるものであり、この可動板22が凹部21に嵌入された状態で、上記蓋部19bが本体部19aの上面に設けられることで、この可動板22の脱落が防止されるようになっている。
【0049】
上記ダイヤフラム23は、常時は、図1に示すように、その中央部分がオリフィス部材19側に没入した形態を呈するが、上記オリフィス20を介して主液室24aから副液室24b内に封入液Lが多く流入した際には、図1に二点鎖線で示すように、中央部分が下方に膨出した形態を呈する。
【0050】
以上の構成の液体封入エンジンマウント10は、液室24が変形してオリフィス20内を封入液Lが行き来する際の封入液Lの慣性力を制振力とし、それによってエンジンの振動が車体フレームに伝わるのを防止するようになっている。尚、こうした液体封入エンジンマウント20に封入される封入液としては、ジエチレングリコールが好適である。
【0051】
次に、この液体封入エンジンマウント10の製造方法について説明する。ここでは先ず、マウントワーク(液室24内に封入液が封入される前のもの)に封入液を封入する封入装置3について、図2を参照しながら説明し、その後に、この封入装置3を用いた液体封入エンジンマウント10の製造手順について説明する。
【0052】
−封入装置の構成−
封入装置3は、加硫一体化成形によって別途作成された液体封入エンジンマウント10(マウントワークW)の液室24内に封入液Lを封入するためのものである。この封入装置3は、封入液Lを貯留する貯留タンク36として、第1及び第2の貯留タンク36a,36bを備えている。各貯留タンク36a,36bは、マウントワークWが載置される載置台90よりも高所に配置されている。
【0053】
上記各貯留タンク36a,36bの下部には、この各タンク36a,36bに封入液Lを供給する供給ライン51が接続されており、このライン51上には、電磁開閉バルブ52a,52bが介設されている。この供給ライン51は図示省略の供給装置に接続されており、このライン51を介して各貯留タンク36a,36bに封入液Lが供給される。
【0054】
また、上記各貯留タンク36a,36bの下部には、ドレンバルブ52c,52dと、後述するバルブユニット4に接続される注入ライン31a,31bとが接続されており、この各注入ライン31a,31b上には開閉バルブ31c,31dが介設されている。
【0055】
上記各貯留タンク36a,36bの上部には、大気に連通する大気連通ライン53a,53bと、真空ポンプ39に連通する脱気ライン34とが接続されており、各大気連通ライン53a,53bには電磁開閉バルブ54a,54bが介設されていると共に、脱気ライン34にも電磁開閉バルブ55a,55bが介設されている。
【0056】
上記脱気ライン34には、上述したように、真空ポンプ39が接続されていると共に、このライン34上には、真空ポンプ39から貯留タンク36a,36bに至るまでの間に、分離タンク37と、真空レギュレータ56と、真空計57とが順に介設されている。上記分離タンク37は気液を分離するものであり、その上部には開放バルブ58が、その下部にはドレンバルブ59がそれぞれ取り付けられている。
【0057】
上記脱気ライン34における分離タンク37と真空レギュレータ56との間には、排気ライン32が接続されている。この排気ライン32は、後述するように、マウントワークWの液室24内圧力をモニタするための真空圧力スイッチ61を介して上記バルブユニット4に接続されている。
【0058】
また、上記脱気ライン34における真空計57と貯留タンク36a,36bとの間には、回収ライン33が接続されている。この回収ライン33は、ノズル35に残留する封入液Lを回収して貯留する回収タンク62を介して上記バルブユニット4に接続されている。回収タンク62は、上記分離タンク37と同様の構成であり、その上部には開放バルブ63が、その下部にはドレンバルブ64がそれぞれ取り付けられている。
【0059】
上記バルブユニット4は、上記2つの注入ライン31a,31b、排気ライン32、及び回収ライン33の4つのラインをそれぞれノズル35に接続するように構成されていて、各ライン31〜33上には、エアシリンダ71a,71b,72,73によって開閉操作がされる開閉バルブ41a,41b,42,43が介設されている。この4つの開閉バルブ41〜43を有するバルブユニット4によって、上記ノズル35を、注入ライン31側、排気ライン32側又は回収ライン33側に連通させる状態と閉状態とに切り替える切替バルブが構成される。
【0060】
上記各エアシリンダ71〜73は、電磁切替バルブ81a,81b,82,83を介してエア供給ライン80に接続されており、このエア供給ライン80は、フィルター・レギュレータ84を介して、エア供給装置(図示省略)に接続されている。上記載置台90は、エアシリンダ85によって上下方向に移動可能に構成されている。マウントワークWに封入液Lを封入するときには、エアシリンダ85によって載置台90を上昇させ、この載置台90に載置されたマウントワークWをノズル35に対して押し付けるように構成されている。このエアシリンダ85も、電磁切替バルブ86を介して上記エア供給ライン80に接続されている。
【0061】
−液体封入マウントの製造手順−
次に、上記液体封入マウント10の製造手順について説明する。この製造手順は、マウントワークWを製造する工程と、このマウントワークWの液室24内に封入液Lを封入する工程とからなる。
【0062】
(マウントワークの製造工程)
マウントワークWは、先ず、取付部材11及び支持部材12(このときかしめ部12aは形成していない)を金型にセットすると共に、ゴム製弾性体13及びゴム層18となる所定量の未加硫ゴム組成物も金型にセットした後、それらを加熱及び加圧して加硫一体化成形する。このとき、取付部材11及び支持部材12のゴム製弾性体13及びゴム層18との接触部には加硫接着剤を塗布しておく。
【0063】
そして、上記一体化形成物の取付部材11の先端に傘状部材17をかしめ留めする。
【0064】
また、オリフィス部材19の本体部19aの可動板用凹部21に可動板22を嵌め入れ、それに蓋部19bを載せてオリフィス部材19を構成する。そして、このオリフィス部材19を蓋部19b側からゴム層18に嵌め入れ、その上面周縁を段部18aに当接させることにより位置決めする。
【0065】
続いて、ダイヤフラム23をその周縁がオリフィス部材19の下面周縁に当接するように嵌め入れる。
【0066】
そして、支持部材12の下部を全周に渡って内側に折り曲げてかしめ部12aを形成し、そのかしめ部12aとオリフィス部材19の下面周縁とでダイヤフラム23の周縁を狭持し、液室24を形成する。以上のようにして、液体未封入のマウントワークWが構成される。
【0067】
(封入液の封入工程)
マウントワークWに対する封入液Lの封入工程は、上記の封入装置3を用いて、封入液Lを脱気する工程と、マウントワークWの液室24内の空気を排気する工程と、脱気した封入液LをマウントワークWの液室24内に封入する工程と、ノズル35に残留した封入液Lを回収する工程とからなる。
【0068】
<脱気工程>
脱気工程は、貯留タンク36内の封入液Lを脱気する工程であり、第1及び第2の貯留タンク36a,36bにおいて、交互に脱気が行われる。つまり、一方のタンク36で脱気をした封入液LをマウントワークWに封入する封入工程を行っている最中に、他方のタンク36で封入液Lの脱気を行うようにする。以下の説明では、第1及び第2の貯留タンク36a,36bを区別することなく、単に貯留タンク36とする。また、貯留タンク36には、既に封入液が貯留されているものとする。
【0069】
先ず、脱気ライン34上に介設された電磁開閉バルブ55を開にすると共に、真空ポンプ39を作動させて、真空計57により貯留タンク36(及び回収タンク62)内の圧力をモニタしながら、この貯留タンク36内の圧力を下げる。尚、貯留タンク36に設けられた他のバルブは全て閉である。そして、貯留タンク36内が所定の高真空圧力に到達すれば、上記電磁開閉バルブを55を閉にして、貯留タンク36内を密閉空間にする。こうして、密閉された貯留タンク36内で封入液Lの脱気を所定時間、行う。このように、封入液(ジエチレングリコール)の脱気に必要な圧力は中真空圧力であるが、その中真空圧力よりも、貯留タンク36内の圧力をかなり低くすることによって、貯留タンク36を密閉しても、封入液Lを十分に脱気することができる。
【0070】
尚、上記真空ポンプ39を作動させることにより、貯留タンク36と共に、回収タンク62内も減圧される。この回収タンク62は、真空ポンプ39から分離されても、減圧状態を維持することになる。
【0071】
<排気工程>
マウントワークWを載置台90に載置し、エアシリンダ85によってこのワークWの取付部材11をノズル35に押し付ける。この状態で、バルブユニット4における排気ライン32上の開閉バルブ42のみを開にすると共に上記真空ポンプ39を作動させる。これにより、真空圧力スイッチ61をモニタしながらワークWの液室24内の空気を吸引して、液室24内の空気を排気させる。例えば、液室24内の圧力を所定の高真空圧力とする。
【0072】
<封入工程>
上記マウントワークWの液室24内の空気が排気されれば、バルブユニット4における排気ライン32上の開閉バルブ42を閉にすると共に、脱気された封入液Lを貯留する貯留タンク36に接続されている注入ライン31上の開閉バルブ41を開にする。このとき、貯留タンク36は、大気連通ライン53上の開閉バルブ54を開にして、大気に開放させる。こうして、貯留タンク36内と液室24内との圧力差によって、貯留タンク36内の封入液Lを、ノズル35を介してマウントワークWの液室24内に注入する。そして、所定量の封入液LがワークW内に注入されれば、上記開閉バルブ41を閉にして封入液Lの注入を終了する。
【0073】
このようにして、封入液LをワークW内に注入すれば、このワークWをノズル35から離し、液注入孔15に金属球16を打ち込む。こうして、液室24が封止されることで、液体封入エンジンマウント10が完成する。
【0074】
<回収工程>
回収工程は、次のマウントワークWに対する排気工程を行う前に実行する工程であり、上記の注入工程を行うことでノズル35内に残留している封入液Lを回収する工程である。具体的には、バルブユニット4における回収ライン33上の開閉バルブ43を開にする。これにより、回収タンク62内の負圧によってノズル35に残留している封入液Lが吸引され、この封入液Lが回収タンク62内に貯留されることになる。
【0075】
こうして回収工程を行えば、次のマウントワークWに対して、排気工程、封入工程の順に各工程を実行し、次の液体封入エンジンマウント10を製造する。
【0076】
このように、上記封入装置3は、封入液Lの脱気用と、液室24内の排気用とに兼用される1台の真空ポンプ39のみを備えるため、封入装置3を小型化することができると共に、設備コストを低減化することができる。また、真空ポンプの台数が従来よりも減ることで、省エネルギ化も図られる。
【0077】
また、第1及び第2の貯留タンク36a,36bを備えることで、一方のタンク36で封入液Lの脱気を行いながら、他方のタンク36の脱気された封入液LをマウントワークWに封入することができるため、生産効率を向上させることができる。
【0078】
−他の実施形態−
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態は、縦型の液体封入エンジンマウント10を製造する形態であるが、特にこれに限定されるものではなく、本発明の封入装置及び製造方法は、その他の液体封入マウントにも適用可能である。
【0079】
また、上記封入装置3は、貯留タンク36として、第1及び第2の貯留タンク36a,36bの2つのタンクを有するが、貯留タンク36は1つであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体封入エンジンマウントを示す縦断面図である。
【図2】封入液の封入装置を示す構成図である。
【図3】従来の封入装置を示す構成図である
【符号の説明】
10 液体封入エンジンマウント(液体封入マウント)
24 液室
3 封入装置
31 注入ライン
32 排気ライン
33 回収ライン
34 脱気ライン
35 ノズル
36,36a,36b 貯留タンク
39 真空ポンプ
4 バルブユニット(切替バルブ)
55a,55b 開閉バルブ(脱気ライン上)
62 回収タンク
L 封入液
W マウントワーク
Claims (4)
- マウントワークの液室内に封入液を封入する液体封入マウント用の封入装置であって、
上記マウントワークの液室に接続されるノズルと、
上記液室内に注入する封入液を貯留する貯留タンクと、
上記封入液注入前の上記液室内の空気を除去する真空ポンプと、
上記ノズルに接続されると共に、上記貯留タンクに連通する注入ラインと上記真空ポンプに連通する排気ラインとがそれぞれ接続されて、上記ノズルを上記注入ライン側又は上記排気ライン側に連通させる状態と閉状態とに切り替える切替バルブと、
上記真空ポンプと上記貯留タンクとを連通させて、該真空ポンプの作動により上記貯留タンク内を減圧させる脱気ラインと、
上記脱気ライン上に介設された開閉バルブと、を備え、
上記脱気ライン上に介設された上記開閉バルブを開状態にして上記真空ポンプを作動させることにより、上記貯留タンク内を所定圧力まで減圧し、その後、上記開閉バルブを閉状態にすることにより、密閉された上記貯留タンク内で上記液室内に注入する封入液を脱気するように構成されていると共に、
上記切替バルブの切替により上記ノズルを上記排気ライン側に連通させた状態にして上記真空ポンプを作動させることにより上記液室内の空気を除去し、その後、上記切替バルブの切替により上記ノズルを上記注入ライン側に連通させた状態にして、該貯留タンク内の脱気した封入液を上記液室内に注入するように構成されていることを特徴とする液体封入マウント用封入液の封入装置。 - 請求項1において、
上記切替バルブと上記真空ポンプとを互いに接続しかつ、上記ノズルに残留する封入液を回収する回収タンクが介設された回収ラインをさらに備え、
上記切替バルブは、上記ノズルを、上記注入ライン側、上記排気ライン側又は上記回収ライン側に連通させる状態と閉状態とに切り替えるように構成され、
上記真空ポンプを作動させることにより上記回収タンク内を減圧した後に、上記切替バルブの切替により上記ノズルを上記回収ライン側に連通させた状態にして、上記回収タンクの負圧により上記ノズルに残留する封入液を該回収タンク内に吸引するように構成されていることを特徴とする液体封入マウント用封入液の封入装置。 - マウントワークの液室内に封入液を封入して液体封入マウントを製造する製造方法であって、
上記封入液を貯留する貯留タンク内を減圧した密閉空間とすることによって該封入液を脱気するステップと、
上記マウントワークの液室内の空気をノズルを介して除去するステップと、
上記マウントワークの液室内に、貯留タンク内で脱気した封入液を上記ノズルを介して注入するステップとを含むことを特徴とする液体封入マウントの製造方法。 - 請求項3において、
上記マウントワークの上記液室内に封入液を注入した後に、上記ノズルに残留する封入液を、該ノズルに連結されかつ内部が減圧された回収タンクの負圧によって、該回収タンク内に吸引するステップをさらに含むことを特徴する液体封入マウントの製造方法。
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