JP5649420B2 - 液体注入装置及び液体注入装置の使用方法 - Google Patents

液体注入装置及び液体注入装置の使用方法 Download PDF

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Description

この発明は、液室を有する被注入部材に接続され、該被注入部材の液室内を排気減圧して、所要の液体を注入する液体注入装置に関するものであり、特に複数種類の液体を、液室から漏らすことなく、所期した量を精度良く注入して液室を封止することができる液体注入装置、及び液体注入装置の使用方法に関するものである。
例えば、車両の振動発生側となるエンジンと、振動伝達側となる車体との間に取り付けられて、エンジンの振動を吸収して車体側への振動の伝達を抑制する防振装置としては、被注入部材の液室内に所要の液体を封入した液入りエンジンマウントがある。所要の液体を被注入部材の液室内に注入して該液室を封止するに当たっては、例えば特許文献1に記載のように、真空ポンプ等につながる配管と給液タンクにつながる配管とを1つのニップルに連結し、このニップルを液室の入口に接続して液室内を排気減圧させ、しかる後、ニップルを接続したままで給液タンクの液体を注入し、その後、ニップルを液室の入口から切り離して液室を密閉栓で封止するようにした液体の充填方法が知られている。
特開2001−241489号公報
しかるに、上記の方法によって液体を液室内に注入するに当たっては、液体が液室内に注入されるに従って、減圧された液室内の圧力が大気圧に近づいて、液体が充填されにくくなるため、液体の注入量が不足する憂いがある。しかもこの方法に従って複数種類の液体を注入する場合は、ある種類の液体を注入後、注入装置の注入部を被注入部材から取り外して、別の種類の液体用の注入部を取り付けるに際して、液体が液室内からそれの外に溢れ出るおそれに加え、外気が被注入部材内へ混入するおそれがあった他、この漏れ出しは、比重の小さい液体が優先的に溢れることになるため、特に比重の小さい液体は、封止後の注入量の精度を保証することが困難であった。
また従来は、密閉栓で液室を封止するに際しての、液室内への空気の混入を確実に防止するため、液室の入口近くまで液体を注入して、密閉栓が液室の入口に入り込む分の液体を溢れさせながら封止が行われており、この場合も比重の小さい液体が優先的に溢れることとなるため、注入量の精度の確保がより一層困難となっていた。この一方で、予め溢れ出し分を加味して注入する場合にあって、比重の小さい液体が高価であるときは、コストが嵩む懸念があったので、複数種類の液体を、液室から漏らすことなく、所期した量を精度良く注入して封止することができる液体注入装置が切に望まれていた。
本発明の課題は、液室を有する被注入部材に接続して、液室内を排気減圧して所要の液体を注入するに当たり、所要の注入液体が一種類であると、複数種類であるとの別なく、液体を液室から漏らすことなしに、更に、外気を被注入部材内へ混入させずに所期した量を精度良く注入して封止することができる新たな液体注入装置、及びこの液体注入装置の使用方法を提供することにある。
本発明は、液室を有する被注入部材に接続されて、該液室内を排気減圧して、排気室内へ所要の液体を注入する注入ノズルを備える液体注入装置であって、
複数種類の液体の供給路、及び液室内を減圧する排気路のそれぞれに連通するメイン通路を前記注入ノズルに形成し、各液体の供給路及び排気路に、メイン通路に対する開放、及び閉止を司る開閉弁を設け、前記注入ノズルのメイン通路出口を、被注入部材の液室の入口に向けて移動させる駆動手段を設け、各液体を加圧して注入する液体注入装置において、被注入部材の液室の入口を封止する封止部材を保持するとともに、前記メイン通路に摺動可能に挿通されるプランジャーを備えてなる液体注入装置である。
また好ましくは、前記被注入部材の少なくとも一部に可撓性部分を設け、該可撓性部分を押圧して液室の容積を減らす押圧手段を配設してなり、前記メイン通路の、メイン通路出口から前記プランジャーが保持した封止部材に至る部分の容積を、前記液室の、減じられた容積と等しくする。
そしてまた好ましくは、被注入部材と注入ノズルとの間に、前記プランジャーの摺動方向と直交する向きに移動可能に配設されて、前記液室の入口を封止した封止部材に向けて前進変位して該封止部材を保持する保持手段を設ける。
そしてこの発明の、プランジャーを備える液体注入装置の使用方法は、プランジャーに封止部材を保持し、次いで、注入ノズルのメイン通路出口を液室の入口に向けて変位させて両者を整合させた後、排気路を開放して液室内を排気減圧し、しかる後、排気路を閉止した状態で、一もしくは複数の液体の供給路を開放して所要の液体を加圧下で液室内へ注入し、さらに、該供給路を閉止した状態で、封止部材を保持したプランジャーを、被注入部材の液室の入口に向けて変位させて該入口を封止するにある。
またこの発明の、押圧手段を備える液体注入装置の使用方法は、プランジャーに封止部材を保持し、次いで、注入ノズルのメイン通路出口を液室の入口に向けて変位させて両者を整合させた後、押圧手段により液室の容積を減じさせた状態のまま、排気路を開放して液室内を排気減圧し、しかる後、排気路を閉止した状態で、一もしくは複数の液体の供給路を開放して所要の液体を加圧下で液室内へ注入し、さらに、該供給路を閉止した状態で、押圧手段の押圧を解除して液室の容積を復元して、封止部材を保持したプランジャーを、被注入部材の液室の入口に向けて変位させて該入口を封止するにある。
なお、上述した液体注入装置に保持手段を設ける場合は、液室の入口を封止した後、保持手段を前進変位させて封止部材を保持させて、注入ノズル及びプランジャーをともに被注入部材の液室の入口から離れる向きに変位させる。
この発明の液体注入装置は、複数種類の液体の供給路、及び液室内を減圧する排気路のそれぞれに連通するメイン通路を注入ノズルに形成し、各液体の供給路及び排気路に、メイン通路に対する開放、及び閉止を司る開閉弁を備えており、被注入部材の液室の入口に注入ノズルを接続したままで、液室内の排気減圧と、複数種類の液体の注入とを行うことができるので、別の種類の液体を注入する際、及び封止部材を被注入部材の液室の入口へ挿入する際に発生していた液体の溢れ出し、更には、外気の被注入部材内への流入による被注入部材内へのエアーの残留を十分に防ぐことができる。
また、被注入部材の液室の入口を封止する封止部材を保持するとともに、メイン通路に摺動可能に挿通されるプランジャーを設ける場合は、液体を注入後、注入ノズルを被注入部材に接続したまま、液室を封止することができるので、注入した液体が外側に溢れるのを効果的に防止して、所期した注入量精度を確実に実現することができる。
そして、被注入部材の少なくとも一部に可撓性部分を設け、液体注入装置に、この可撓性部分を押圧して液室の容積を減らす押圧手段を配設するとともに、メイン通路の、メイン通路出口からプランジャーが保持した封止部材に至る部分の容積を、被注入部材の液室の、減じられた容積と等しくする場合は、予め液室の容積を減らした状態で液体を注入し、封止部材をプランジャーで押し込む前に液室の容積を元に戻すことにより、プランジャーを押し込む前にメイン通路に残留していた液体が、プランジャーの押し込みとともに液室に注入されることとなって、液室の容積に対して過不足なく液体が注入されることになるので、より有利に注入量の精度が保証される。
さらに、被注入部材と注入ノズルとの間に、プランジャーの摺動方向と直交する向きに移動可能に配設されて、液室の入口を封止した封止部材に向けて前進変位して封止部材を保持する保持手段を設けた場合は、例えば、プルステム式ブラインドリベット、ドライブピン式ブラインドリベット等とすることができる、封止部材の抜け止めを行うにあたって、注入ノズルとプランジャーを被注入部材の液室の入口から離れる向きに変位させても、保持手段で封止部材を位置決め保持することができるので、液室の封止状態を、封止部材の抜け止めが終了するまで確実に維持することができる。
本発明にしたがう液体注入装置にて、液体を注入する被注入部材を示す、(a)は液体を注入する前の略線側面図であり、(b)は被注入部材の可撓性部分を外側から押し込んで、液室の容積を減じた状態を例示する概念図であり、(c)は可撓性部材の押し込みを解除して、容積を増加させた液室に液体を充填させて、その液室を封止部材で封止した状態を例示する図である。 本発明にしたがう液体注入装置の、注入ノズル及びプランジャーの要部を示す略線側面図である。 図2に示す液体注入装置の、注入ノズル及びプランジャーのA−A線に沿う断面図である。 図3に示す液体注入装置の、注入ノズル及びプランジャーのB−B線に沿う断面図である。 本発明にしたがう液体注入装置の使用方法を示す図であり、液室に液体を注入する前の、注入ノズルが上限位置に変位している状態を示す、一部を省略した断面図である。 図5に示す状態から、プランジャーを中間位置に変位させるとともに、注入ノズルを下降変位させる途中の状態を示す図である。 図6に示す状態から、注入ノズルが下限位置に変位した状態を示す図である。 図7に示す状態から、プランジャーが上限位置に変位した状態を示す図である。 図8に示す状態から、プランジャーが下限位置に変位し、注入ノズルがサックバック位置に変位した状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1(a)に示すところにおいて、Mは、被注入部材の全体を示し、mは、被注入部材Mの液室を示す。被注入部材Mは、例えばエンジンと車体との間に取り付けられる防振装置としてのエンジンマウントの一部であり、液室mには、一種もしくは複数種類の所要の液体を封入することができる。ここで、被注入部材Mは、その外壁が剛体等によって形成されていて液室の容積が変化しないものであってもよいが、外壁の一部又は全部に、ゴム等からなる可撓性部分を設けて、図1(b)に示すように、後述する押圧部材等によって、この可撓性部分を外側から押し込んで液室mの容積を減じるようにできるものとすることが好ましい。ここにおいて、液室mの容積とは、図1(c)に示すように、可撓性部材を押し込み変形させていない状態であって、後述する封止部材sが液室mに入り込む部分を除いた部分(図にハッチングを施して示す部分)の容積をいう。なお、図1(c)に示すvは、液室mの、押圧部材によって減じられる容積をいう。
また図2〜4に示すところにおいて、1は、本発明にしたがう液体注入装置の注入ノズルを示す。この注入ノズル1は、図3、4に示すように、例えば真空ポンプ等を接続して空気を吸引することができる排気路2、及び図示しない液体供給手段等を接続して所要の液体を供給することができる供給路3を備えており、これら排気路2と供給路3は、それぞれメイン通路4に連通されている。メイン通路4の出口には、図示の例ではOリングとなるパッキンが設けられている。これにより、メイン通路4の出口を被注入部材Mの液室mの入口に当接させることで、液室m内の排気減圧と、液室m内への所要の液体の注入とを漏れなく行うことができる。ここで供給路3は、図示の例では3個設けられており(第1供給路3a〜第3供給路3c)、3種類の液体を供給できる上、水頭圧や、加圧ポンプ等による加圧手段によって、それぞれの液体を加圧した状態で送給できるように構成されている。さらに、それぞれの液体について所要の量をより正確に注入する必要がある場合は、各供給路3a〜3cのそれぞれに、例えばシリンジ等の、液体の計量供給手段を設けることが好ましい。なお、ここに示す例では、排気路2及び供給路3を同一の構成としているので、何れをも排気路2又は供給路3として使用することができる。
そして、排気路2と供給路3にそれぞれ、メイン通路4に対するそれらの開放、及び閉止を司る開閉弁5が配設されている。排気路2及び供給路3と、メイン通路4との連結部には、シール部材6が設けられており、開閉弁5の先端のテーパ部分と密着して、排気路2又は供給路3を閉止することができる。図示の例で、開閉弁5は、弾性部材7によりシール部材6に向けて押し付けられて、排気路2又は供給路3を閉止する一方、リンク機構を介して連結したシリンダー8を、図示しない電磁弁等で駆動させて、開閉弁5を後退変位させることで、排気路2又は供給路3を開放することができる。これにより、例えば電磁弁の電源が切れた場合や、シリンダー8を駆動させるためのエアーが漏れる等の故障が生じた場合でも、開閉弁5は弾性部材7によって閉止されたままなので、排気路2の意図しない吸引や、供給路3の不用意な液体の漏れ出しを防ぐことができる。
さらに、注入ノズル1に、メイン通路4に対して摺動可能に挿通されるプランジャー9を設け、このプランジャー9の先端に、被注入部材Mの液室mの入口を封止する封止部材sを保持させる場合は、注入ノズル1を液室mの入口に接続したまま、液室mを封止することができる。図示の例で封止部材sは、プルステム式ブラインドリベットとすることができ、例えばプランジャー9の先端に設けた穴に封止部材sの長尺ピンを挿通させるとともに、プランジャー9の根元に設けた磁化装置9aによって、その封止部材sをプランジャー9に吸着保持することができる。なお封止部材sの保持は、封止部材sの一部を挟みこむ挟持手段とすることもできる。
そして、注入ノズル1とプランジャー9は、図2に示す昇降駆動手段10、11によって、それぞれ垂直移動できるようになっている。図示例の昇降駆動手段10は、プランジャー9とともに注入ノズル1を垂直移動させるシリンダーであり、昇降駆動手段11は、プランジャー9のみを垂直移動させるシリンダーであって、少ストローク用の第1の注入ノズル昇降シリンダー10aの移動部に、大ストローク用の第2の注入ノズル昇降シリンダー10bを配置し、第2の注入ノズル昇降シリンダー10bの移動部に第1のプランジャー昇降シリンダー11aを配置し、第1のプランジャー昇降シリンダー11aの移動部に第2のプランジャー昇降シリンダー11bを配置している。これにより、プランジャー9とともに昇降する注入ノズル1は、図5に示す上限位置、図9に示すサックバック位置、図7、図8に示す下限位置(注入ノズル1と被注入部材Mが当接する位置)の3箇所で停止することができ、また、プランジャー9は、注入ノズル1に対して、図8に示す上限位置、図6、図7に示す中間位置、図5、図9に示す下限位置の3箇所で停止することができる。なお、昇降駆動手段10、11は、例えばねじ機構とモータとの組合せ等とすることもできる。
また好ましくは、被注入部材Mの少なくとも一部に可撓性部分を設ける。例えば図5に示すように、液体注入装置に押圧手段12を設けた場合は、この押圧手段12で可撓性部分を押圧することで、液室mの容積を所要に応じて減じさせることができる。ここでは、プランジャー9が中間位置に変位している場合において、図6の拡大図で示す、メイン通路4の出口からプランジャー9が保持した封止部材sに至る部分の容積vは、被注入部材Mの、押圧部材12によって減じられる容積vと等しくする。また被注入部材Mは、液体を注入するに際して液体注入装置のテーブルTに固定されるが、テーブルTには、押圧手段12が上昇変位して被注入部材Mを押圧できる穴を設けている。そして、押圧手段12が下降変位した際には、図9に示すように、押圧手段12の上面が、テーブルTの上面と同一高さか僅かに下がった位置となるようにしている。なお、液体注入装置に、プランジャー9の中間位置調整機構、及び押圧手段12の上昇変位調整機構の少なくとも1つを設ける場合には、容積v、vを同一とする調整を簡易に行うことができる。
加えて、図5に示すように、被注入部材Mと液体注入装置の注入ノズル1との間に、プランジャー9の摺動方向と直交する向きに移動可能に配設されて、液室mの入口を封止した封止部材sに向けて前進変位して、封止部材sを保持する保持手段13を設けた場合は、封止部材sを被注入部材Mに固定等するにあたって、この保持手段13で封止部材sを位置決め保持することで、注入ノズル1とプランジャー9を上昇変位させても、液室mの封止状態を、封止部材sの固定等が終了するまで確実に維持することができる。
次に、上記の構造となる液体注入装置の使用方法について説明する。ここでは、3種類の液体(第1〜第3の液体)が、それぞれ第1供給路3a〜第3供給路3cから注入されるものとする。また、第2供給路3b、及び第3供給路3cは、計量供給手段を備えているものの、第1供給路3aは、計量供給手段を備えていないものとする。
まず、各液体を液室mに注入するに当たっては、押圧手段12を備える場合には、図5に示すように、テーブルTに固定した被注入部材Mの可撓性部分を押圧手段12で押圧して、液室mの容積を予め減じておく。そして、第1のプランジャー昇降シリンダー11a、及び第2のプランジャー昇降シリンダー11bをともに下降変位させて、プランジャー9を、先端が注出ノズル1から突出する下限位置に変位させ、さらに磁化装置9aを作動させて封止部材sをプランジャー9に保持させる。この時、第1の注入ノズル昇降シリンダー10a、及び第2の注入ノズル昇降シリンダー10bをともに上昇変位させて、注入ノズル1を、上限位置とする。
次に、第1の注入ノズル昇降シリンダー10a、及び第2の注入ノズル昇降シリンダー10bをともに下降変位させて、注出ノズル1を被注入部材Mに向けて下降させる。図6は、注入ノズル1を下降変位させている途中の状態を示す。この時、プランジャー9は、第1のプランジャー昇降シリンダー11aの上昇変位により、中間位置に変位している。
そして、図7に示すように、注入ノズル1を被注入部材Mに当接させて、メイン通路4の出口と液室mの入口を整合させた後、排気路2の開閉弁5を駆動させて排気路2を開放して、液室m内の排気減圧を行う。この排気減圧によって、液室m内が所要の負圧度に達した時は、排気路2を閉止し、続いて第1供給路3aに配設した開閉弁5を作動させて第1供給路3aを開放する。この時、第1供給路3aは、計量供給手段を備えていないため、この時点では液室内へ高い精度で第1の液体を注入することはできないが、液室mに注入すべき所要量よりも少なくなる範囲で、第1供給路3aを所定の時間だけ開放し、例えば最終的に第1の液体を注入すべき量に対して8割〜9割程度の量を注入する。
しかる後、図8に示すように、第2のプランジャー昇降シリンダー11bの上昇変位により、プランジャー9を上限位置に変位させ、第2供給路3b、及び第3供給路3c内に配設した開閉弁5をそれぞれ作動させて、計量供給手段によって計量された第2の液体、及び第3の液体をそれぞれ注入する。液室mにこれらの液体が注入されるに従って、液室mは次第に大気圧に近づいていくが、それぞれの液体は加圧手段によって加圧下で注入されるので、十分に充填を行うことができる。
その後、図7に示すように、再び第2のプランジャー昇降シリンダー11bを下降変位させ、プランジャー9を中間位置に変位させる。そして、第1供給路3aを開放すると、加圧されている第1の液体は、押圧手段12によって容積が減じられた液室mだけでなく、メイン通路4の出口からプランジャー9が保持した封止部材sに至る部分の空間にも充填される。
そして第1の液体がメイン通路4等に十分に充填された後、第1供給路3aを閉止するとともに、押圧手段12を、図9に示すように、下降変位させる。さらに、第1のプランジャー昇降シリンダー11aの下降変位により、プランジャー9を下限位置に変位させて、メイン通路4に残留する液体を液室mに注入するとともに、プランジャー9に保持した封止部材sを、液室mの入口へ差し込んで液室mを封止する。ここで、液室mの、押圧部材12によって減じられる容積vと、メイン通路4の出口からプランジャー9が保持した封止部材sに至る部分の容積vは等しいため、計量供給手段による第2、第3の液体はもちろん、計量供給手段によらずに注入される第1の液体についても、所期した量を過不足なく注入することができる。
液室mを封止した後は、第1の注入ノズル昇降シリンダー10aを上昇変位させて、図9に示すように、注入ノズル1をサックバック位置に変位させる。そして、保持手段13を前進変位させて封止部材sを位置決め保持する。これにより、磁化装置9aを停止させてプランジャー9による封止部材sの保持を解除し、注入ノズル1を上限位置に変位させても、封止部材sの浮き上がり等による液体の溢れ出し、更には、外気の被注入部材内への流入による被注入部材内へのエアーの残留は十分に防止されることになる。そして、例えば封止部材sとしてプルステム式ブラインドリベットを用いた場合には、長尺ピンを引き抜くことによって、封止部材sを液室入口に抜け止めすることができる。
なお、上述した液体注入装置は、第1供給路3aの計量供給手段を省くことができるので、装置の構成を簡素化し、コストの低減を十分に図ることができる点で有利であるが、第1供給路3aに計量供給手段を設ける場合には、押圧手段12による液室mの容積を減じさせる工程は不要となり、第1の液体を2度に分けて注入する工程を1度で行うことができる。
また、上述した例は3種類の液体で示したが、本発明にしたがう液体注入装置は、1種類の液体及び2種類の液体の場合にも使用することができ、1種類の液体については、上述した第2、第3の液体を注入する工程を省いた工程とし、2種類の液体については上述した第3の液体を注入する工程を省いた工程とすることで、第1供給路3aの計量供給手段を省いてなお、全種類の液体を定量注入することができる。
1 注入ノズル
2 排気路
3 供給路
4 メイン通路
5 開閉弁
6 シール部材
7 弾性部材
8 シリンダー
9 プランジャー
10 昇降駆動手段
11 昇降駆動手段
12 押圧手段
13 保持手段
M 被注入部材
m 液室
s 封止部材

Claims (6)

  1. 液室を有する被注入部材に接続されて、該液室内を排気減圧して、排気室内へ所要の液体を注入する注入ノズルを備える液体注入装置であって、
    複数種類の液体の供給路、及び液室内を減圧する排気路のそれぞれに連通するメイン通路を前記注入ノズルに形成し、各液体の供給路及び排気路に、メイン通路に対する開放、及び閉止を司る開閉弁を設け、前記注入ノズルのメイン通路出口を、被注入部材の液室の入口に向けて移動させる駆動手段を設け、各液体を加圧して注入する液体注入装置において、
    被注入部材の液室の入口を封止する封止部材を保持するとともに、前記メイン通路に摺動可能に挿通されるプランジャーを備えてなる液体注入装置
  2. 前記被注入部材の少なくとも一部に可撓性部分を設け、該可撓性部分を押圧して液室の容積を減らす押圧手段を配設してなり、前記メイン通路の、メイン通路出口から前記プランジャーが保持した封止部材に至る部分の容積を、前記液室の、減じられた容積と等しくしてなる請求項に記載の液体注入装置。
  3. 被注入部材と注入ノズルとの間に、前記プランジャーの摺動方向と直交する向きに移動可能に配設されて、前記液室の入口を封止した封止部材に向けて前進変位して該封止部材を保持する保持手段を備えてなる請求項に記載の液体注入装置。
  4. 請求項に記載の液体注入装置の使用方法であって、
    プランジャーに封止部材を保持し、次いで、注入ノズルのメイン通路出口を液室の入口に向けて変位させて両者を整合させた後、排気路を開放して液室内を排気減圧し、しかる後、排気路を閉止した状態で、一もしくは複数の液体の供給路を開放して所要の液体を加圧下で液室内へ注入し、さらに、該供給路を閉止した状態で、封止部材を保持したプランジャーを、被注入部材の液室の入口に向けて変位させて該入口を封止する液体注入装置の使用方法。
  5. 請求項に記載の液体注入装置の使用方法であって、
    プランジャーに封止部材を保持し、次いで、注入ノズルのメイン通路出口を液室の入口に向けて変位させて両者を整合させた後、押圧手段により液室の容積を減じさせた状態のまま、排気路を開放して液室内を排気減圧し、しかる後、排気路を閉止した状態で、一もしくは複数の液体の供給路を開放して所要の液体を加圧下で液室内へ注入し、さらに、該供給路を閉止した状態で、押圧手段の押圧を解除して液室の容積を復元し、封止部材を保持したプランジャーを変位させて液室の入口を封止する液体注入装置の使用方法。
  6. 請求項に記載の液体注入装置の使用方法であって、
    プランジャーに封止部材を保持し、次いで、注入ノズルのメイン通路出口を液室の入口に向けて変位させて両者を整合させた後、押圧手段により液室の容積を減じさせた状態のまま、排気路を開放して液室内を排気減圧し、しかる後、排気路を閉止した状態で、一もしくは複数の液体の供給路を開放して所要の液体を加圧下で液室内へ注入し、さらに、該供給路を閉止した状態で、押圧手段の押圧を解除して液室の容積を復元し、封止部材を保持したプランジャーを変位させて液室の入口を封止し、その後、保持手段を前進変位させて封止部材を保持させた後、注入ノズル及びプランジャーをともに被注入部材の液室の入口から離れる向きに変位させる液体注入装置の使用方法。
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