JP5135715B2 - 密閉型電池及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、リチウムイオン電池等の密閉型電池に係り、詳しくは、外装容器に注液孔から電解液を注入した後、前記注液孔の仮封止を行い、電池調整を行った後に注液孔の本封止を行った密閉型電池及びその製造方法に関する。
従来より、リチウムイオン電池を製造するには、その最終段階で、密閉構造の外装容器内に電解液を含む発電要素を収納した後、初充電等の電池調整を行う必要がある。この初充電にはガス発生を伴うことから、発生ガスを放出させたままで初充電を行うと、外装容器内の電解液がこぼれるおそれがある。これを防ぐために、初充電は電池の外装容器を封止して行う必要があり、初充電後にその発生ガスを放出させ、発生ガスを放出させた後には、再び外装容器を封止する必要がある。
そこで、下記の特許文献1に記載の製造方法には、初充電の前後で仮封止と本封止を行う電池の製造方法が開示されている。すなわち、この製造方法は、外部から力を加えて変形させることで開弁する常閉弁構造のゴム弾性質の封止栓を使用する。そして、この封止栓によって外装容器を仮封止し、その仮封止状態で初充電を行った後、外装容器内の気液分離操作を行ってから、封止栓を操作して外装容器内のガスを放出させ、更に、封止栓の常閉弁構造を塞いで外装容器の本封止を行うようにしている。
2001−338674号公報 2000−353547号公報 2004−172012号公報
ところが、特許文献1に記載の製造方法では、仮封止と本封止を同じ封止栓を使用して行うことから、仮封止の残留物が本封止を阻害する要因となり、本封止不良を引き起こすおそれがあった。本封止不良があると、電池の保証期間を通して外装容器の密閉性を確保することができなくなる懸念があった。例えば、ガス放出後に本封止を行う前には、封止面に付着した電解液の拭き取りが必要になる場合があるが、拭き取りが不十分なために本封止不良が起きるおそれがあった。また、仮封止で注液口の状態が変化し、本封止の品質が不安定になるというおそれがあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、仮封止後に行う本封止の不良を低減させることを可能とした密閉型電池の製造方法を提供することにある。また、この発明の別の目的は、多重封止構造により本封止品質の向上を図ることを可能とした密閉型電池を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、密閉構造の外装容器内に発電要素を収容した後、外装容器の注液孔から電解液を注入し、注液孔を仮封止し、電池調整を行った後に、仮封止を解除し、仮封止、電池調整及び仮封止解除よりなる一連の工程を少なくとも1回行った後に、注液孔を本封止する密閉型電池の製造方法において、仮封止は、注液孔の周囲に仮封止部材を封着することにより行い、本封止は、仮封止部材を封着した位置とは異なる位置にて注液孔の周囲に本封止部材を封着することにより行うこと、封止部材を封着する位置は、仮封止部材を封着した位置より外側であり、仮封止部材の上に本封止部材を配置することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、注液孔の周囲に仮封止部材が封着されることにより仮封止が行われ、仮封止部材を封着した位置とは異なる位置にて注液孔の周囲に本封止部材が封着されることにより本封止が行われるので、仮封止が本封止部材の封着に与える影響が少ない。また、仮封止部材の上に本封止部材を配置することができ、仮封止部材を取り除く必要がない。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、密閉構造の外装容器内に発電要素を収容した後、外装容器の注液孔から電解液を注入し、注液孔を仮封止し、電池調整を行った後に、仮封止を解除し、仮封止、電池調整及び仮封止解除よりなる一連の工程を少なくとも1回行った後に、注液孔を本封止する密閉型電池の製造方法において、仮封止は、注液孔の周囲に仮封止部材を封着することにより行い、本封止は、仮封止部材を引き剥がしてから、仮封止部材を封着した位置とは異なる位置にて注液孔の周囲に本封止部材を封着することにより行うこと、本封止部材を封着する位置は、仮封止部材を封着した位置より内側であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、注液孔の周囲に仮封止部材が封着されることにより仮封止が行われ、仮封止部材を引き剥がしてから、仮封止部材を封着した位置とは異なる位置にて注液孔の周囲に本封止部材が封着されることにより本封止が行われるので、仮封止が本封止部材の封着に与える影響が少ない。また、仮封止部材を取り除いてから本封止部材を封着することとなり、仮封止部材を残す必要がない。
上記発明の構成によれば、仮封止部材の上に本封止部材を配置することとなり、仮封止部材が封着された位置より外側の位置にて本封止部材が封着されるので、仮封止部材が本封止部材の封着の邪魔にならない。また、注液孔が、仮封止部材と本封止部材による多重構造により本封止される。
請求項1に記載の発明によれば、仮封止後に行う本封止の封止不良を低減させることができ、仮封止部材を取り除く手間を省くことができ、電池製造の効率化を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、仮封止後に行う本封止の封止不良を低減させることができ、本封止部材を小型化することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の密閉型電池及びその製造方法を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明の密閉型電池としてのリチウムイオン電池(以下、単に「電池」と言う。)1を正面図により示す。図2に、この電池1を平面図により示す。電池1は、外装缶2と、外装缶2の中に収容された発電要素3と、外装缶2に注入された電解液とを備える。外装缶2は、本発明における密閉構造の外装容器に相当し、扁平箱形をなす金属製の缶本体4と、缶本体4の開口を封鎖する金属製の封口蓋5とを含む。封口蓋5には、ガスケット6を介して正極端子7と負極端子8とが取り付けられる。封口蓋5は安全弁9と注液部10とを含む。注液部10は、外装缶2の中に電解液を注入するための注液孔11を含む。注液孔11は、外装缶2の中で発生するガスを抜くためのガス抜孔を兼ねる。
安全弁9は、外装缶2が内圧過剰となったときに緊急的に開いてガス抜きをするためのものであり、金属薄板からなる弁片より形成され、その中央に刻み線9aを有する。外装缶2が内圧過剰となったときには、安全弁9が刻み線9aの部分で破断して開き、外装缶2のガス抜きを行うようになっている。
上記した電池1に係る製造の最終段階では、電池1を直ちに使用可能な充電済みの状態に製品化するために、予め初充電をしておく必要がある。この初充電には、ガスの発生を伴うことから、この発生ガスを製品化前に抜いておく必要がある。そこで、注液部10は、注液孔11から電解液を注入し、注液孔11を仮封止して初充電を行った後に、その仮封止を解除して外装缶2のガス抜きを行い、最終的に注液孔11の本封止を行うようになっている。
ここで、注液部10の構造につき、図3〜7を参照して説明する。図3に、注液部10及びその近傍を拡大して平面図により示す。図4に、注液部10及びその近傍を拡大して正面図により示す。図5に、図3のA−A線断面図を示す。図6に、図4のB−B線断面図を示す。図7に、図6の破線中を拡大して断面図により示す。
図3,4に示すように、注液部10は、外観上、封口蓋5に設けられた封止座12と、本発明の本封止部材としての本封止蓋13とを含む。封止座12及び本封止蓋13は、それぞれ樹脂より形成される。図5〜7に示すように、封止座12は、封口蓋5に設けられた穿孔5aを中心に封口蓋5と一体的に樹脂成形され、封口蓋5の板厚に対し上下に突出している。封止座12には、注液孔11が形成される。封止座12の上面には、注液孔11を中心にして円形に突出した段部12aが形成され、その段部12aの上面が平坦な封止面14となっている。この封止面14には、注液孔11を仮封止する本発明の仮封止部材としての2枚の樹脂シート15,16が上下に重ねて配置され封着される。本封止蓋13は、段部12aの外周に嵌め合わされて配置され、封止座12の上面に封着される。ここで、2枚の樹脂シート15,16は、仮封止に必要な密閉性(耐圧、耐リーク、耐水分透過)と、ガス抜きのし易さとを満たす厚みに形成される。この厚みは、例えば「0.025mm」程度のものである。上側の第2樹脂シート16は、下側の第1樹脂シート15よりも大径に形成される。一方、本封止蓋13は、本封止に必要な電池保証期間内の密閉性を満たす構造をなす。すなわち、本封止蓋13は、例えば「0.7mm」程度の板厚を有し、キャップ形状をなす。本封止蓋13が封止座12に封着された状態は、電池1が、初充電やガス抜き等の電池調整を済ませて製品化された状態であることを意味する。
ここで、上記した電池1を製品化する最終段階の製造方法につき、図8〜14を参照して説明する。この製造方法は、外装缶2の中に発電要素3を収容した後に行われる。
図8に、この製品化前の一連の製造工程をフローチャートにより示す。図9〜14に、各工程を概念図により示す。先ず、工程1では、電解液を注入する。すなわち、図9に示すように、封止座12の注液孔11を通じて外装缶2の中に電解液を注入する。
次に、工程2では、封止面14の拭き取りを行う。すなわち、封止面14に付着した電解液等を拭き取って封止面14を清浄にする。
工程3では、1番仮封止を行う。すなわち、図10に示すように、第1樹脂シート15を封止面14に載せて封着することにより、注液孔11を仮封止する。この実施形態では、注液孔11を囲む第1封着位P1にて、第1樹脂シート15を封止面14にレーザ溶着により封着する。
工程4では、電池1に初充電を行う。その後、工程5では、1番ガス抜きを行う。すなわち、図11に示すように、第1樹脂シート15に針等で通気孔15aを空けて、外装缶2の中で発生したガスを注液孔11及び通気孔15aを通じて外部へ放出させる。
工程6では、2番仮封止を行う。すなわち、図12に示すように、第1樹脂シート15の上に第2樹脂シート16を重ね、その樹脂シート16を封止面14に封着することにより、注液孔11を仮封止する。そして、第1封着位置P1の外側で注液孔11を囲む第2封着位置P2にて、第2樹脂シート16を封止面14にレーザ溶着により封着する。
工程7では、電池1に2番充電を行う。その後、工程8では、2番ガス抜きを行う。すなわち、図13に示すように、第1樹脂シート15と同様に第2樹脂シート16にも針等で通気孔16aを空けて、外装缶2の中で発生したガスを注液孔11及び通気孔15a,16aを通じて外部へ放出させる。
そして、工程9では、本封止を行う。すなわち、図14に示すように、段部12aの外周に本封止蓋13を嵌め合わせて配置し、段部12aの外側の第3封着位置P3にて、本封止蓋13を封止座12の上面にレーザ溶着により封着する。このようにして、初充電及び2番充電と、それらに伴う1番ガス抜き及び2番ガス抜きとを含む電池調整を済ませることにより、製品化された電池1を得る。
以上説明したこの実施形態における電池1の製造方法によれば、1番仮封止のための第1樹脂シート15を注液孔11の周囲の封止面14における第1封着位置P1に封着する。その後、2番仮封止のための第2樹脂シート16を第1樹脂シート15の上に重ね、第1封着位置P1の外側で注液孔11を囲む第2封着位置P2にて、第2樹脂シート16を封止面14に封着する。そして、これら樹脂シート15,16を封着する二つの封着位置P1,P2とは異なる第3封着位置P3に本封止のための本封止蓋13を注液孔11の周囲に封着する。従って、1番仮封止及び2番仮封止が本封止蓋13の封着に与える影響が少ない。このため、1番仮封止及び2番仮封止の後に行う本封止の封止不良を低減させることができる。
特に、この実施形態では、1番仮封止及び2番仮封止のための第1及び第2の封着位置P1,P2より外側の第3封着位置P3にて、本封止のために本封止蓋13が注液孔11の周囲に封着される。従って、1番仮封止及び2番仮封止が本封止蓋13の封着に与える影響が少ない。すなわち、本封止蓋13が、2枚の樹脂シート15,16を内包するように2枚の樹脂シート15,16の上に配置されることから、2枚の樹脂シート15,16が本封止蓋13の封着の邪魔になることがなく、2枚の樹脂シート15,16を封止座12から引き剥がす必要もなく、引き剥がした後の残留物を除去する必要もない。この意味で、1番仮封止及び2番仮封止の後に行う本封止の不良を低減させることができる。また、2枚の樹脂シート15,16を取り除く必要がないことから、その分だけ製造の手間を省くことができ、本封止の工程を簡略化することができる。また、第3封着位置P3が第1及び第2の封着位置P2,P2より外側であり、注液孔11から適度に離れているので、電解液が付着し難い位置となっている。このため、本封止前に封止面14から電解液を拭き取る手間を省くことができ、その意味でも本封止の工程を簡略化することができ、本封止不良を低減させることができる。
また、この実施形態の電池1によれば、2枚の樹脂シート15,16の上を覆うように本封止蓋13が配置され、2枚の樹脂シート15,16が封着された第1及び第2の封着位置P1,P2とは異なる第3封着位置P3にて本封止蓋13が封着されるので、2枚の樹脂シート15,16が本封止蓋13の封着の邪魔にならない。また、注液孔11が、2枚の樹脂シート15,16と本封止蓋13による多重構造により本封止される。つまり、本封止蓋13の内側に2枚の樹脂シート15,16が残ることから、それらに通気孔15a,16aはあるものの、通気孔15a,16aが注液孔11に比べて極めて小さいことから、2枚の樹脂シート15,16が外装缶2の中の電解液の通過を制限する機能を発揮し、本封止蓋13による本封止を補助する機能を発揮する。この意味で、2枚の樹脂シート15,16と本封止蓋13による多重の封止構造が得られ、本封止の品質を向上させた電池1を得ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の密閉型電池の製造方法を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、本封止部材を封着する位置が仮封止部材を封着した位置より内側である点で前記実施形態と構成が異なる。ここで、本実施形態の密閉型電池を製品化するための最終段階の製造方法につき、図15〜19を参照して説明する。この製造方法も、第1実施形態と同様、外装缶の中に発電要素を収容した後に行われる。
図15に、この製品化前の一連の製造工程をフローチャートにより示す。図16〜19に、各工程を概念図により示す。図16〜19に示すように、この実施形態では、外装容器の封止座21に形成された注液孔22を中心に、その周囲に凹部23が形成される。
先ず、工程1では、電解液を注入する。すなわち、図16に示すように、封止座21の注液孔22を通じて外装容器の中に電解液を注入する。
次に、工程2では、封止座21の封止面24の拭き取りを行う。すなわち、封止面24に付着した電解液等を拭き取って封止面24を清浄にする。
工程3では、仮封止を行う。すなわち、図17に示すように、樹脂製の仮封止部材25を封止座21の封止面24に載せて封着することにより、注液孔22を仮封止する。この実施形態では、注液孔22を囲む第1封着位置P1にて、仮封止部材25を封止面24にレーザ溶着により封着する。
工程4では、この電池に初充電を行う。その後、工程5では、ガス抜きを行う。すなわち、図18に示すように、仮封止部材25を引き剥がして注液孔22をあけることにより、外装容器の中で発生したガスを注液孔22を通じて外部へ放出させる。
そして、工程6では、本封止を行う。すなわち、図19に示すように、凹部23の中に金属製の本封止部材26を嵌め合わせて配置し、その凹部23の底面の第2封着位置P2にて、その本封止部材26を凹部23の底面にレーザ溶着により封着する。このようにして、初充電とガス抜きを含む電池調整を済ませることができ、製品化された密閉型電池を得ることができる。
以上説明したこの実施形態の製造方法によれば、仮封止のための仮封止部材25を注液孔22の周囲の封止面24の第1封着位置P1に封着し、その位置P1とは異なる第2封着位置P2に本封止部材26を注液孔22の周囲に封着している。従って、仮封止が本封止部材26の封着に与える影響がほとんどない。このため、仮封止後に行う本封止の封止不良を低減させることができる。
特に、この実施形態では、仮封止のための仮封止部材25を注液孔22の周囲の第1封着位置P1に封着し、その仮封止部材25を引き剥がしてから、第1封着位置P1より内側の凹部23の中の第2封着位置P2にて本封止部材26を封着している。このため、仮封止部材25を残す必要がなく、本封止部材26の構造を簡略化することができる。また、仮封止部材25を引き剥がした後の残留物を気にする必要がないので、仮封止部材25の除去作業が容易となり、その分だけ製造を簡略化することができ、生産性を向上させることができる。更に、仮封止部材25を引き剥がした後に、残留物がある程度残ってもよいので、比較的強固な仮封止部材を使用して仮封止を行うことができる。この意味で、本封止が行われるまで注液孔22の気密性を高めることができ、その意味で電池の品質を向上させることができる。
また、この実施形態の電池1によれば、本封止部材26が注液孔22の周囲の凹部23に嵌め込まれるので、本封止部材26が外部へ突出することがなく、本封止完了後の外観を簡素に見せることができる。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、封止座12が封口蓋13の板厚方向へ上下に突出して一体に樹脂成形されるが、図20〜23に示すように、封口蓋31に筒状に突出した筒部31aを形成し、その筒部31aの中に、注液孔32を含む封止座33を埋設するように固定してもよい。ここで、図20〜23に示すように、封止座33には、注液孔32を中心に、その周囲に凹部34が形成される。そして、図20,21に示すように、この凹部34に1番仮封止部材35を封着して1番仮封止を行い、その後、通気孔35aを形成して仮封止を解除して1番ガス抜きを行った後、封止座33の上面に2番仮封止部材36を封着して2番仮封止を行う。その後、通気孔36aを形成して仮封止を解除して2番ガス抜きを行った後、図22,23に示すように、封口蓋31の筒部31aの上端に本封止部材37を封着して本封止を行うようにしてもよい。この場合も、基本的には、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
(2)前記第1実施形態では、各樹脂シート15,16及び本封止蓋13を封止座12に対しレーザ溶着により封着したが、図20に示すように、各仮封止部材35,36を樹脂製として、封止座33に対し熱型38を使用して熱溶着により封着してもよく、図21に示すように、各仮封止部材35,36を樹脂製として、封止座33に対しレーザ溶着により封着してもよい。
(3)前記第1実施形態では、樹脂製の本封止蓋13を樹脂製の封止座12に対しレーザ溶着により封着したが、図22に示すように、金属製の本封止部材37を金属製の筒部31aの上端にレーザ溶着により封着してもよい。また、図23に示すように、本封止部材37を金属製の安全弁により構成し、その安全弁を金属製の筒部31aの上端にレーザ溶着により封着してもよい。
(4)前記第2実施形態では、仮封止部材25の封着にレーザ溶着を採用したが、熱型による加熱溶着や超音波振動溶着を採用してもよい。
(5)前記第2実施形態では、本封止部材26の封着にレーザ溶着を採用したが、超音波圧接や抵抗圧接を採用してもよい。
(6)前記第1実施形態では、仮封止部材として樹脂シート15,16を使用したが、仮封止部材として、ゴム栓やネジを使用したり、バネ押さえを使用したりしてもよい。
電池を示す正面図。 電池を示す平面図。 注液部及びその近傍を拡大して示す平面図。 注液部及びその近傍を拡大して正面図。 図3のA−A線断面図。 図4のB−B線断面図。 図6の破線中を拡大して示す断面図。 一連の製造工程を示すフローチャート。 各工程を示す概念図。 各工程を示す概念図。 各工程を示す概念図。 各工程を示す概念図。 各工程を示す概念図。 各工程を示す概念図。 一連の製造工程を示すフローチャート。 各工程を示す概念図。 各工程を示す概念図。 各工程を示す概念図。 各工程を示す概念図。 別の実施形態を示す断面図。 別の実施形態を示す断面図。 別の実施形態を示す断面図。 別の実施形態を示す断面図。
符号の説明
1 電池
2 外装缶(外装容器)
3 発電要素
4 缶本体
5 封口蓋
10 注液部
11 注液孔
12 封止座
13 本封止蓋(本封止部材)
14 封止面
15 第1樹脂シート(仮封止部材)
16 第2樹脂シート(仮封止部材)
21 封止座
22 注液孔
24 封止面
25 仮封止部材
26 本封止部材
31 封口蓋
32 注液孔
33 封止座
35 1番仮封止部材
36 2番仮封止部材
37 本封止部材
P1 第1封着位置
P2 第2封着位置
P3 第3封着位置

Claims (2)

  1. 密閉構造の外装容器内に発電要素を収容した後、前記外装容器の注液孔から電解液を注入し、前記注液孔を仮封止し、電池調整を行った後に、前記仮封止を解除し、前記仮封止、前記電池調整及び前記仮封止解除よりなる一連の工程を少なくとも1回行った後に、前記注液孔を本封止する密閉型電池の製造方法において、
    前記仮封止は、前記注液孔の周囲に仮封止部材を封着することにより行い、前記本封止は、前記仮封止部材を封着した位置とは異なる位置にて前記注液孔の周囲に本封止部材を封着することにより行うこと、
    前記本封止部材を封着する位置は、前記仮封止部材を封着した位置より外側であり、前記仮封止部材の上に前記本封止部材を配置する密閉型電池の製造方法。
  2. 密閉構造の外装容器内に発電要素を収容した後、前記外装容器の注液孔から電解液を注入し、前記注液孔を仮封止し、電池調整を行った後に、前記仮封止を解除し、前記仮封止、前記電池調整及び前記仮封止解除よりなる一連の工程を少なくとも1回行った後に、前記注液孔を本封止する密閉型電池の製造方法において、
    前記仮封止は、前記注液孔の周囲に仮封止部材を封着することにより行い、前記本封止は、前記仮封止部材を引き剥がしてから、前記仮封止部材を封着した位置とは異なる位置にて前記注液孔の周囲に本封止部材を封着することにより行うこと、
    前記本封止部材を封着する位置は、前記仮封止部材を封着した位置より内側である密閉型電池の製造方法。
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