JP2011060600A - 電池及び電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低気圧環境下等に置かれたときでも、保護膜が電池ケースに確実に固着した状態を維持でき、保護膜の固着耐久性を向上させた電池等を提供すること。
【解決手段】 リチウム二次電池100は、非復元型の安全弁部125を外部から覆って電池ケース110に固着し、安全弁部125を封止する保護膜140を備える。この保護膜140は、安全弁部125に面すると共に、電池ケース110に固着していない弁対応非固着部144と、この周囲を取り囲み、電池ケース110のうち、安全弁部125の周囲をなす弁周囲部131に固着してなる固着部146とを有し、弁対応非固着部146は、安全弁部125に向かって凹んでなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、破断により開弁する非復元型の安全弁部を有する電池ケースと、安全弁部を外部から覆って電池ケースに固着し、安全弁部を封止する保護膜とを備える電池、及び、このような電池の製造方法に関する。
従来より、破断により開弁する非復元型の安全弁(防爆弁)を有する電池ケースと、この安全弁を外部から覆って電池ケースに固着し、安全弁を封止する保護膜とを備える電池が知られている。図6に、このような従来形態の電池900のうち、安全弁925及びその近傍の断面を示す。この電池900は、破断により開弁する非復元型の安全弁925が形成された電池ケース910と、この安全弁925を外部から覆って電池ケース910に固着し、安全弁925を封止する保護膜940とを有する。
このうち保護膜は940は、電池ケース910に固着することなく、安全弁925に面する弁対応非固着部944と、この弁対応非固着部944の周囲を取り囲み、電池ケース910に固着した固着部946とからなる。このうち弁対応非固着部944は、平坦な形態とされ、安全弁925と平行に配置されている。保護膜940は、安全弁925、特に、そのうちの厚みの薄くされた溝状の破断部926に、異物や水、油等の液滴が付着し、これによって、安全弁925が腐食されるのを防止するなどの目的で用いられている。なお、例えば特許文献1にも、このような保護膜を有する電池が開示されている。
特開2005−142115号公報
しかしながら、従来の電池900では、低気圧環境下や高温環境下に置かれると、保護膜940の弁対応非固着部944と安全弁部925との間に形成された封止空間FLの空気が膨張する。すると、図7に示すように、保護膜940の弁対応非固着部944が、安全弁925と平行で平坦な状態から、安全弁925とは逆側に向かって膨らんで、更には、保護膜940の固着部946の一部が電池ケース910から剥がれてしまうことがある。その結果、保護膜940と電池ケース910との固着面積が減少して、保護膜940の固着強度が低下したり、場合によっては、保護膜940と安全弁部925との間の封止空間FLが外部と連通する不具合が生じるおそれがある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電池が低気圧環境下や高温環境下に置かれたときでも、保護膜が電池ケースに確実に固着した状態を維持でき、保護膜の固着耐久性を向上させた電池、及び、このような電池の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、破断により開弁する非復元型の安全弁部を有する電池ケースと、前記安全弁部を外部から覆って前記電池ケースに固着し、前記安全弁部を封止する保護膜と、を備える電池であって、前記保護膜は、前記安全弁部に面すると共に、前記電池ケースに固着していない弁対応非固着部と、前記弁対応非固着部の周囲を取り囲み、前記電池ケースのうち、前記安全弁部の周囲をなす弁周囲部に固着してなる固着部と、を有し、前記弁対応非固着部は、標準大気圧Po(1013hPa)、標準環境温度To(298K)の環境下において、前記安全弁部に向かって凹んでなる電池である。
この電池では、電池ケースの弁周囲部に固着して安全弁部を封止する保護膜のうち、安全弁部に面する弁対応非固着部が、標準大気圧Po(1013hPa)で標準環境温度To(298K)の環境下において、安全弁部に向かって凹んでいる。このため、この電池が標準大気圧Po(1013hPa)や標準環境温度To(298K)よりも低気圧環境下や高温環境下に置かれたために、保護膜の弁対応非固着部と安全弁部との間に形成された封止空間の空気が膨張した場合でも、保護膜の弁対応非固着部が、図7に示したように安全弁部とは逆側に向かって膨らむ形態に変形することを、防止または抑制できる。これにより、この電池が低気圧環境下や高温環境下に置かれても、図7を用いて説明したように保護膜の一部が電池ケースから剥がれるのを防止できるので、保護膜が電池ケースに確実に固着した状態を維持できる。かくして、この電池は、保護膜の固着耐久性が向上したものとなる。
なお、「安全弁部」は、弁周囲部よりも低位に(電池内部側に)設けられていればよく、その形態としては、例えば、電池ケースと一体的に形成されたものや、電池ケースと別体で形成された後に電池ケースに接合されたものなどが挙げられる。
「電池ケース」の形状としては、例えば、円柱状や直方体状などが挙げられる。
「保護膜」の形状(平面視形状)としては、例えば、矩形状、円状、長円状、楕円状、多角形状などが挙げられる。
保護膜の弁対応非固着部を凹んだ形態とする手法としては、保護膜(弁対応非固着部)と安全弁部との間の封止空間内を負圧にする、弁対応非固着部を予め凹ませた形態の保護膜を電池ケースに固着する、保護膜を電池ケースに固着する際に手指や治具で弁対応非固着部を凹ませるなどの手法が挙げられる。
また、保護膜と電池ケースとの固着手法としては、保護膜や電池ケースの材質などを考慮して適宜選択すればよく、例えば、接着による固着、ハンダによる固着、溶接による固着などが挙げられる。
更に、上記のいずれかに記載の電池であって、標準大気圧Po、標準環境温度Toの環境下において、前記保護膜の前記弁対応非固着部と前記安全弁部との間に形成された封止空間の気圧が、標準大気圧Poよりも小さい電池とすると良い。
この電池では、標準大気圧Poで標準環境温度Toの環境下において、保護膜の弁対応非固着部と安全弁部との間に形成された封止空間の気圧が、標準大気圧Poよりも小さいので、電池が低気圧環境下や高温環境下に置かれて封止空間の空気が膨張しても、保護膜の弁対応非固着部が安全弁部とは逆側に向かって膨らむ形態に変形するのを、更に効果的に防止または抑制できる。よって、この電池は、低気圧環境下や高温環境下に置かれても、保護膜が電池ケースに確実に固着した状態をより確実に維持でき、保護膜の固着耐久性が更に向上したものとなる。
更に、上記のいずれかに記載の電池であって、この電池を、大気圧Pc=600hPa、標準環境温度Toの環境下に置いたときでも、前記保護膜の前記弁対応非固着部が、前記安全弁部に向かって凹んだ形態となる電池とすると良い。
大気圧Pc=600hPa、標準環境温度Toの環境は、標高が3000mで電池温度が60℃のときに相当し、電池の実用上、非常に厳しい低気圧及び高温環境と考えることができる。これに対し、この電池は、大気圧Pc=600hPa、標準環境温度Toの環境下に置かれたときでも、保護膜の弁対応非固着部が安全弁部に向かって凹んだ形態となるようにしてある。従って、この電池は、実用上置かれ得る様々な低気圧環境下や高温環境下でも、保護膜の一部が電池ケースから剥がれるのを防止でき、保護膜が電池ケースに確実に固着した状態を維持できる。従って、この電池では、保護膜の固着耐久性がより一層向上している。
また、他の態様は、破断により開弁する非復元型の安全弁部を有する電池ケースと、前記安全弁部を外部から覆って前記電池ケースに固着し、前記安全弁部を封止する保護膜であって、前記安全弁部に面すると共に、前記電池ケースに固着していない弁対応非固着部、及び、前記弁対応非固着部の周囲を取り囲み、前記電池ケースのうち、前記安全弁部の周囲をなす弁周囲部に固着してなる固着部、を有する保護膜と、を備える電池の製造方法であって、気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度To(298K)と標準大気圧Po(1013hPa)との比To/Poよりも大きい環境下において、前記保護膜を前記電池ケースの前記弁周囲部に固着して、前記安全弁部を封止する保護膜固着工程を備える電池の製造方法である。
この電池の製造方法は、気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度To(298K)と標準大気圧Po(1013hPa)との比To/Poよりも大きい環境下において、保護膜を電池ケースの弁周囲部に固着して、安全弁部を封止する保護膜固着工程を備える。この工程により、保護膜の弁対応非固着部は、標準大気圧Poで標準環境温度Toの環境下において、安全弁部に向かって凹んだ形態となる。このため、この製造方法により製造された電池は、標準大気圧Poや標準環境温度Toよりも低気圧環境下や高温環境下に置かれたために、保護膜の弁対応非固着部と安全弁部との間に形成された封止空間の空気が膨張した場合でも、保護膜の弁対応非固着部が安全弁部とは逆側に向かって膨らむ形態に変形することを、適切に防止または抑制できる。これにより、この電池が低気圧環境下や高温環境下に置かれても、図7で示したように保護膜の一部が電池ケースから剥がれるのを防止できるので、保護膜が電池ケースに確実に固着した状態を維持できる。よって、この電池の製造方法によれば、保護膜の固着耐久性を向上させた電池を製造できる。
更に、上記の電池の製造方法であって、前記保護膜固着工程を、気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度Toと大気圧Pc=600hPaとの比To/Pc(298K/600hPa)以上となる環境下で行う電池の製造方法とすると良い。
この電池の製造方法では、前述の保護膜固着工程を、気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度Toと大気圧Pc=600hPaとの比To/Pc(298K/600hPa)以上となる環境下で行う。このため、この製造方法により製造された電池は、大気圧Pc=600hPa、標準環境温度Toの環境下など、実用上考えられる様々な低気圧環境下や高温環境下に置かれても、保護膜の弁対応非固着部が安全弁部とは逆側に向かって膨らむのを防止できる。従って、保護膜が電池ケースに確実に固着した状態を、更に確実に維持できる。よって、この電池の製造方法によれば、保護膜の固着耐久性をより一層向上させた電池を製造できる。
実施形態に係るリチウム二次電池の概略を示す斜視図である。 実施形態に係るリチウム二次電池のうち、安全弁部及びその近傍の部分拡大平面図である。 実施形態に係るリチウム二次電池のうち、保護膜が無い状態における安全弁部及びその近傍の部分拡大平面図である。 実施形態に係るリチウム二次電池のうち、安全弁部及びその近傍の断面図であり、図2におけるA−A断面図である。 実施形態に係るリチウム二次電池を低気圧環境下に置いたときの、安全弁部及びその近傍の様子を示す断面図である。 従来技術に係る電池のうち、安全弁部及びその近傍の部分拡大断面図である。 従来技術に係る電池を低気圧環境下に置いたときの、安全弁部及びその近傍の様子を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施形態に係るリチウム二次電池(電池)100の概略を示す。また、図2〜図4に、このリチウム二次電池100のうち、安全弁部125及びその近傍を示す。なお、図2は、保護膜140を固着した状態を示し、図3は、保護膜140を固着していない状態を示している。また、図4は、図2におけるA−A断面図である。このリチウム二次電池100は、ハイブリットカーや電気自動車に搭載されて、その動力源として利用される角型電池である。
このリチウム二次電池100は、電池ケース110、電池ケース110内に収容された図示しない電極体、電池ケース110にそれぞれ固設された正極端子161及び負極端子163等から構成されている(図1参照)。また、このリチウム二次電池100には、電池ケース110に設けられた安全弁部125を外部から保護するために、安全弁部125を覆う形態で保護膜140が電池ケース110に固着している。
このうち電池ケース110は、金属により形成されて直方体状をなす。電池ケース110は、ケース上壁部111と、これに対向するケース下壁部112と、これらの間を結ぶ4つのケース側壁部113,114,115,116とを有する。これらケース上壁部111、ケース下壁部112、ケース側壁部113,114,115,116は、それぞれ概略平板状をなす。
このうち、ケース上壁部111について詳述する。ケース上壁部111は、平面視細長い矩形状をなし、その周縁部分において各ケース側壁部113,114,115,116に溶接されている。ケース上壁部111の長手方向の両端近傍の所定位置には、正極端子161と負極端子163がそれぞれ固設されている(図1参照)。正極端子161は、電池内部において図示しない電極体の正極集電体と電気的に接続する一方、ケース上壁部111から上方に突出しており、外部との電気的接続に利用される。また、負極端子163は、電池内部において図示しない電極体の負極集電体と電気的に接続する一方、ケース上壁部111から上方に突出しており、外部との電気接続に利用される。
また、ケース上壁部111の中央よりも負極端子163側の所定位置には、電解液を電池ケース110内に注入する為の注液口121が設けられている(図1参照)。
また、ケース上壁部111の中央には、矩形状の窪み123を囲む弁周囲部131が設けられている。そして、この弁周囲部131の内側には、弁周囲部131よりも電池内部側の低位に位置する平面視矩形状の安全弁部125が設けられている(図4参照)。この安全弁部125は、ケース上壁部111と一体的に形成されてケース上壁部111の一部をなす。安全弁部125は、ケース上壁部111よりも薄い板状に形成されると共に、その外側にはV字溝で構成された破断部126が所定形状に形成されている。この安全弁部125は、リチウム二次電池100の内圧が所定圧力に達した際に作動する。即ち、内圧が所定圧力に達したときに破断部126が破断して、電池ケース110内部のガスを安全弁部を通じて電池外部に放出する。
また、ケース上壁部111の周縁部分には、口字状の環状をなすと共に、上方に向かって突出する周縁環状凸部133が、ケース上壁部111と一体的に形成されている。
ケース上壁部111には、安全弁部125をケース外部から(上方から)覆う形態で保護膜140が固着している。具体的には、保護膜140は、接着によりケース上壁部111に貼り付けられている。
この保護膜140は、基材である保護膜本体141と、このうちケース上壁部111を向く下面141bの全体に形成された接着層142とから構成されている。保護膜本体141は、合成樹脂(本実施形態ではPPS)のフィルムからなり、接着層142は、アクリル系接着剤からなる。
この保護膜140は、自身の中央に位置して矩形状をなす弁対応非固着部144と、この弁対応非固着部144の周囲を取り囲む口字状の環状をなす固着部146とを有する。
このうち弁対応非固着部144は、安全弁部125に面する部分であり、ケース上壁部111には固着していない。この弁対応非固着部144は、標準大気圧Po(1013hPa)、標準環境温度To(298K)の環境下において、図4に示すように、安全弁部125に向かって凹んでおり、ケース上壁部111のうち、安全弁部125の周囲をなす弁周囲部131よりも安全弁部125側に低位に位置している。
また、標準大気圧Po、標準環境温度Toの環境下において、弁対応非固着部144と安全弁部125との間に形成された封止空間FKの気圧は、標準大気圧Poよりも小さくされている。
更に具体的には、このリチウム二次電池100を、大気圧Pc=600hPa、標準環境温度To=298Kの環境下に置いたときでも、図5に示すように、図4に示した状態よりも封止空間FKの空気は膨張するが、保護膜140の弁対応非固着部144が凹んだ形態となるようにしてある。
固着部146は、ケース上壁部111の弁周囲部131の固着した部分である。この固着部146は、接着層142により弁周囲部131に固着している。このように保護膜140をケース上壁部111に固着させることにより、安全弁部125、特にそのうちの破断部126に、異物や水、油等の液滴が付着し、これによって、安全弁部125が腐食されるのを防止できる。
以上で説明したように、実施形態のリチウム二次電池100では、保護膜140の弁対応非固着部144が、標準大気圧Po、標準環境温度Toの環境下において、安全弁部125に向かって凹んでいる。このため、このリチウム二次電池100が標準大気圧Poや標準環境温度Toよりも低気圧環境下や高温環境下に置かれたために、保護膜140の弁対応非固着部144と安全弁部125との間の封止空間FKの空気が膨張した場合でも、保護膜140の弁対応非固着部144が、安全弁部125とは逆側に向かって膨らむ形態に変形することを防止できる。これにより、このリチウム二次電池100が低気圧環境下や高温環境下に置かれても、保護膜140の一部が電池ケース110から剥がれるのを防止できるので、保護膜140が電池ケース110に確実に固着した状態を維持できる。かくして、このリチウム二次電池100は、保護膜140の固着耐久性が向上したものとなっている。
また、本実施形態では、標準大気圧Poで標準環境温度Toの環境下において、保護膜140の弁対応非固着部144と安全弁部125との間の封止空間FKの気圧が、標準大気圧Poよりも小さくされている。このため、リチウム二次電池100が低気圧環境下や高温環境下に置かれて封止空間FKの空気が膨張しても、保護膜140の弁対応非固着部144が安全弁部125とは逆側に向かって膨らむ形態に変形するのを更に効果的に防止できる。よって、このリチウム二次電池100は、低気圧環境下や高温環境下に置かれても、保護膜140が電池ケース110に確実に固着した状態をより確実に維持でき、保護膜140の固着耐久性が更に向上したものとなっている。
特に、本実施形態では、リチウム二次電池100が、電池の実用上、非常に厳しい環境と考えられる大気圧Pc=600hPa、標準環境温度Toの環境下(標高3000m、電池温度60℃に相当する環境下)に置かれたときでも、保護膜140の弁対応非固着部144が安全弁部125に向かって凹んだ形態となるようにしてある。従って、このリチウム二次電池100は、実用上置かれ得る様々な低気圧環境下や高温環境下でも、保護膜140の一部が電池ケース110から剥がれるのを防止でき、保護膜140が電池ケース110に確実に固着した状態を維持できる。従って、このリチウム二次電池100では、保護膜140の固着耐久性がより一層向上している。
次いで、上記リチウム二次電池100の製造方法について説明する。正極集電体と負極集電体がセパレータを介して捲回された捲回型の電極体(不図示)を用意する。そして、この電極体の軸方向の両端に正極端子161と負極端子163を電気的に接続する。その後、電極体に接続された正極端子161及び負極端子163を、図示しないガスケットなどを用いて、後にケース上壁部111となるケース蓋部材に固設する。
次に、開口を有する箱状のケース本体部材を用意し、このケース本体部材内に電極体を収容すると共に、ケース本体部材の開口にケース蓋部材を配置する。そして、ケース蓋部材の周縁部分とケース本体部材の開口部分とをレーザ溶接して、直方体状の電池ケース110を形成する。その後、ケース上壁部111の注液口121から電池ケース110内に電解液を注入し、この注液口121を封止する。
次に、このリチウム二次電池100を、気温Tと大気圧Pを調整可能なチャンバー内に置く。そして、チャンバー内の環境を、気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度To(298K)と標準大気圧Po(1013hPa)との比To/Poよりも大きい環境とする。具体的には、気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度Toと大気圧Pc=600hPaとの比To/Pc(298K/600hPa)以上となる環境とする。本実施形態では、減圧して、気温T=298K、大気圧P=590hPaとした。その後、この環境下において、保護膜140を電池ケース110ケース上壁部111の弁周囲部131に位置合わせをして固着して、安全弁部125を封止する。この工程が、前述の保護膜固着工程に相当する。
その後、チャンバー内の気圧を戻して、標準大気圧Poにすると、保護膜140の弁対応非固着部144と安全弁部125との間の封止空間FK内が負圧となり、弁対応非固着部144が電池外部の標準大気圧Poに押されて凹んだ状態となる。かくして、リチウム二次電池100が完成する。
このように、本実施形態のリチウム二次電池100の製造方法は、気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度Toと標準大気圧Poとの比To/Poよりも大きい環境下、更には、標準環境温度Toと大気圧Pc=600hPaとの比To/Pc(298K/600hPa)以上となる環境下において、保護膜140を電池ケース110の弁周囲部131に固着して、安全弁部125を封止する保護膜固着工程を備える。
この工程により、保護膜140の弁対応非固着部144は、標準大気圧Poで標準環境温度Toの環境下において、安全弁部125に向かって凹んだ形態となる。このため、この製造方法により製造されたリチウム二次電池100は、前述したように、標準大気圧Poや標準環境温度Toよりも低気圧環境下や高温環境下に置かれたために、保護膜140の弁対応非固着部144と安全弁部125との間の封止空間FKの空気が膨張した場合でも、保護膜140の弁対応非固着部144が安全弁部125とは逆側に向かって膨らむ形態に変形することを適切に防止できる。これにより、このリチウム二次電池100が低気圧環境下や高温環境下に置かれても、保護膜140の一部が電池ケース110から剥がれるのを防止できるので、保護膜140が電池ケース110に確実に固着した状態を維持できる。よって、このリチウム二次電池100の製造方法によれば、保護膜140の固着耐久性を特に向上させたリチウム二次電池100を製造できる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、安全弁部125の形態として、電池ケース110のケース上壁部111と一体的に形成されたものを示したが、安全弁部を電池ケースと別体で形成した後に電池ケースに接合したものについても、同様に本発明を適用できる。
また、上記実施形態では、保護膜140の弁対応非固着部144と安全弁部125との間の封止空間FK内を負圧にすることにより、弁対応非固着部144を安全弁部125に向けて凹ませている。しかし、これ以外の手法を用いて、弁対応非固着部144が安全弁部125に向けて凹んだ形態の保護膜140を形成してもよい。例えば、保護膜140を電池ケース110に固着する前に、予め弁対応非固着部144となる部分を凹ませておき、この保護膜140を電池ケース110に固着してもよい。また、保護膜140を電池ケース110に固着する際に、手指や治具で弁対応非固着部144を凹ませてもよい。
100 リチウム二次電池(電池)
110 電池ケース
111 ケース上壁部
125 安全弁部
126 破断部
131 弁周囲部
140 保護膜
141 保護膜本体
142 接着層
144 弁対応非固着部
146 固着部

Claims (5)

  1. 破断により開弁する非復元型の安全弁部を有する電池ケースと、
    前記安全弁部を外部から覆って前記電池ケースに固着し、前記安全弁部を封止する保護膜と、を備える
    電池であって、
    前記保護膜は、
    前記安全弁部に面すると共に、前記電池ケースに固着していない弁対応非固着部と、
    前記弁対応非固着部の周囲を取り囲み、前記電池ケースのうち、前記安全弁部の周囲をなす弁周囲部に固着してなる固着部と、を有し、
    前記弁対応非固着部は、標準大気圧Po(1013hPa)、標準環境温度To(298K)の環境下において、前記安全弁部に向かって凹んでなる
    電池。
  2. 請求項1に記載の電池であって、
    標準大気圧Po、標準環境温度Toの環境下において、前記保護膜の前記弁対応非固着部と前記安全弁部との間に形成された封止空間の気圧が、標準大気圧Poよりも小さい
    電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電池であって、
    この電池を、大気圧Pc=600hPa、標準環境温度Toの環境下に置いたときでも、
    前記保護膜の前記弁対応非固着部が、前記安全弁部に向かって凹んだ形態となる
    電池。
  4. 破断により開弁する非復元型の安全弁部を有する電池ケースと、
    前記安全弁部を外部から覆って前記電池ケースに固着し、前記安全弁部を封止する保護膜であって、前記安全弁部に面すると共に、前記電池ケースに固着していない弁対応非固着部、及び、前記弁対応非固着部の周囲を取り囲み、前記電池ケースのうち、前記安全弁部の周囲をなす弁周囲部に固着してなる固着部、を有する保護膜と、を備える
    電池の製造方法であって、
    気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度To(298K)と標準大気圧Po(1013hPa)との比To/Poよりも大きい環境下において、前記保護膜を前記電池ケースの前記弁周囲部に固着して、前記安全弁部を封止する保護膜固着工程を備える
    電池の製造方法。
  5. 請求項4に記載の電池の製造方法であって、
    前記保護膜固着工程を、気温T(絶対温度)と大気圧Pとの比T/Pが、標準環境温度Toと大気圧Pc=600hPaとの比To/Pc(298K/600hPa)以上となる環境下で行う
    電池の製造方法。
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