JP4220178B2 - 電動弁 - Google Patents

電動弁 Download PDF

Info

Publication number
JP4220178B2
JP4220178B2 JP2002140654A JP2002140654A JP4220178B2 JP 4220178 B2 JP4220178 B2 JP 4220178B2 JP 2002140654 A JP2002140654 A JP 2002140654A JP 2002140654 A JP2002140654 A JP 2002140654A JP 4220178 B2 JP4220178 B2 JP 4220178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
compression coil
receiving member
rotor shaft
coil spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002140654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003148643A (ja
Inventor
靖雄 小宮
総一郎 富岡
吐句児 谷井
忠顕 池田
誠一 中野
隆史 林
志信 河村
雅弘 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2002140654A priority Critical patent/JP4220178B2/ja
Publication of JP2003148643A publication Critical patent/JP2003148643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4220178B2 publication Critical patent/JP4220178B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/31Expansion valves
    • F25B41/34Expansion valves with the valve member being actuated by electric means, e.g. by piezoelectric actuators
    • F25B41/35Expansion valves with the valve member being actuated by electric means, e.g. by piezoelectric actuators by rotary motors, e.g. by stepping motors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動弁に関し、特に、冷凍システム用の電動式膨張弁等として使用されるステッピングモータ駆動型の電動弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
可変絞り弁や流量制御弁等として使用されるステッピングモータ駆動型の電動弁は、ステッピングモータのロータ軸の雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記ロータ軸を軸線方向に変位させ、ロータ軸の軸線方向変位によって弁体を開閉駆動する。
【0003】
上述したような電動弁では、弁体の弁座部への喰い込みを防止するために、実公平3−11491号公報、特開平6−174129号公報、特開平8−219317号公報、特開平9−170664号公報、特開平10−220616号公報等に示されているように、弁ホルダに弁体を軸線方向に変位可能に設け、弁ホルダ内に設けられたばねによって弁体を弁座側に付勢した緩衝ばね内蔵型のものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の緩衝ばね内蔵型の電動弁では、弁ホルダがステッピングモータのロータ軸に直結され、弁ホルダはロータ軸と同軸回転するため、弁ホルダを弁ハウジング側に設けられたガイド孔に嵌合させて弁ホルダをガイド保持する構造にすると、弁ホルダは弁開閉駆動時にガイド孔に対して回転移動すると共に軸線方向に移動するため、弁ホルダとガイド孔との間の摩擦抵抗が大きくなり、弁開閉に必要な駆動力を多く必要とすることになり、ステッピングモータの出力トルクを大きくする必要が生じる。
【0005】
また、弁ホルダ内に設けられるばねの取付同心性が悪いと、摩擦係合部に偏荷重が作用し、回転摩擦が増大することになり、このことによっても弁開閉に必要な駆動力を多く必要とすることになり、ステッピングモータの出力トルクを大きくする必要が生じる。
【0006】
また、弁ホルダの外径が大きいほど、これと嵌合するガイド孔による弁ホルダのガイド保持精度はよくなるが、弁ホルダの外径が大きいほど、弁ホルダとガイド孔との間の摩擦抵抗が大きくなり、弁開閉に必要な駆動力を更に多く必要とすることになり、ステッピングモータの出力トルクを大きくする必要が生じる。
【0007】
また、弁ホルダの外径部と弁ハウジングとに雄ねじ部、雌ねじ部が形成されると、雄ねじ径が弁ホルダの外径により決まることにより大径になり、このことによってステッピングモータの出力トルクを大きくする必要が生じる。
【0008】
このようなことは、電動弁が冷凍システム用の電動式膨張弁等として使用される場合、使用冷媒が、ハイドロフルオルカーボン(HFC)やCO2 等の代替冷媒の使用によって冷媒回路圧力が高くなることにより、弁開閉の必要駆動力が高くなる状況において、大きい問題になる。
【0009】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、弁ホルダの外径を大きくしても弁開閉に必要な駆動力が大きくなることがなく、また、弁ホルダ内に設けられるばねの取付同心性を改善し、使用冷媒がハイドロフルオルカーボン(HFC)やCO2 等の代替冷媒の使用によって冷媒回路圧力が高くなることにより、弁開閉の必要駆動力が高くなっても、低電力で弁開閉を良好に行うことができ、併せて動作騒音の低減を図ることができる電動弁を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による電動弁は、ステッピングモータのロータ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記ロータ軸を軸線方向に変位させ、当該ロータ軸の軸線方向変位によって弁体を開閉駆動する電動弁において、前記弁ハウジング側に設けられたガイド孔に嵌合して前記弁ハウジングより軸線方向に摺動可能に支持された弁ホルダを有し、前記弁ホルダと前記ロータ軸は互いに対向するスラスト面を有し、当該スラスト面間にスラストベアリングが挟まれて相対的に回転可能に接続され、前記弁ホルダは、円筒状をなして一端部に前記弁体を固定され、他端部に前記スラスト面をなす端板部を有し、当該端板部の中央部に貫通孔を貫通形成され、当該貫通孔に前記ロータ軸の先端部が遊嵌合状態で貫通し、前記弁ホルダ内に位置している前記ロータ軸の先端部に前記スラスト面をなすフランジ部が設けられ、前記端板部と前記フランジ部との間に前記スラストベアリングが配置され、前記弁ホルダ内の前記ロータ軸の先端部と前記弁体の背面部との間に圧縮コイルばねが装着されている。
【0011】
この発明による電動弁によれば、ロータ軸と弁ホルダとが相対的に回転可能に接続されているから、弁ホルダとガイド孔との間の摩擦抵抗が大きくてもロータ軸は弁ホルダに対して相対回転でき、これによって推力が得られ、弁ホルダは弁体を担持して弁開閉駆動時にガイド孔を軸線方向に変位するだけで、回転しなくてよくなり、弁ホルダが回転する場合に比して弁開閉に必要な駆動力(トルク)が軽減されるとともに、ロータ軸と弁ホルダとの回転方向の摩擦抵抗をスラストベアリング、例えば、高滑性表面の金属製ワッシャ、高滑性樹脂製ワッシャあるいは高滑性樹脂コーティングのワッシャにより充分少なくすることができる
【0014】
また、この発明による電動弁は、前記圧縮コイルばねの一方の巻端と前記ロータ軸の先端部との間と前記圧縮コイルばねの他方の巻端と前記弁体の背面部との間の少なくとも一方に高滑性樹脂製のばね受け部材が挟まれており、圧縮コイルばねとロータ軸、弁体の相対回転が低摩擦抵抗で行われるようになる。
【0015】
また、この発明による電動弁は、前記圧縮コイルばねの一方の巻端と前記ロータ軸の先端部との間と前記圧縮コイルばねの他方の巻端と前記前記弁体の背面部との間の少なくとも一方にばね受け部材が挟まれており、前記圧縮コイルばねは前記ばね受け部材に径方向拘束状態で係合し、前記ばね受け部材は前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部に凹凸係合して前記弁ホルダの中心に誘導されている。
【0016】
この発明による電動弁によれば、ばね受け部材によって圧縮コイルばねの弁ホルダ内における配置位置が中心に誘導され、この圧縮コイルばねの取付同心性が改善される。
【0017】
また、この発明による電動弁は、前記圧縮コイルばねの一方の巻端と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との間にばね受け部材が挟まれており、前記圧縮コイルばねは前記ばね受け部材に径方向拘束状態で係合し、前記ばね受け部材は前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部に凹凸係合して前記弁ホルダの中心に誘導され、前記圧縮コイルばねの他方の巻端にはばね軸心位置にて軸線方向に折曲された突出線部が設けられ、当該突出線部はこれに対向する前記弁体の背面部あるいは前記ロータ軸の先端部に形成された中心小孔に係合している。
【0018】
この発明による電動弁によれば、ばね受け部材によって圧縮コイルばねの弁ホルダ内における配置位置が中心に誘導されると共に、圧縮コイルばねの突出線部が弁体の背面部あるいはロータ軸の先端部の中心小孔に係合することによって相手側の中心を押すことができ、圧縮コイルばねの取付同心性が改善される。
【0019】
また、この発明による電動弁は、前記圧縮コイルばねの一方の巻端と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との間にばね受け部材が挟まれており、前記圧縮コイルばねは前記ばね受け部材に径方向拘束状態で係合し、前記ばね受け部材は前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部に凹凸係合して前記弁ホルダの中心に誘導され、前記圧縮コイルばねの他方の巻端がピックテールエンド形状をなしてこれに対向する前記弁体の背面部あるいは前記ロータ軸の先端部中心部に当接している。
【0020】
この発明による電動弁によれば、ばね受け部材によって圧縮コイルばねの弁ホルダ内における配置位置が中心に誘導されると共に、ピックテールエンド形状の巻端をもって圧縮コイルばねが弁体の背面部あるいはロータ軸の先端部に当接することによって相手側の中心を押すことができ、圧縮コイルばねの取付同心性が改善される。
【0021】
さらに、前記圧縮コイルばねのピックテールエンド形状の巻端の当接部がピックテールエンド形状の巻端と係合する円錐凸形状をなしていることが好ましい。
【0022】
また、この発明による電動弁は、前記圧縮コイルばねは円錐コイルばねにより構成され、大径側の巻端と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との間にばね受け部材が挟まれており、前記圧縮コイルばねは前記ばね受け部材に径方向拘束状態で係合し、前記ばね受け部材は前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部に凹凸係合して前記弁ホルダの中心に誘導され、前記圧縮コイルばねの小径側の巻端がこれに対向する前記弁体の背面部あるいは前記ロータ軸の先端部の中心部に当接している。
【0023】
この発明による電動弁によれば、ばね受け部材によって円錐コイルばねによる圧縮コイルばねの弁ホルダ内における配置位置が中心に誘導されると共に、小径側の巻端をもって圧縮コイルばねが弁体の背面部あるいはロータ軸の先端部に当接することによって相手側の中心を押すことができ、圧縮コイルばねの取付同心性が改善される。
【0024】
さらに、円錐コイルばねの小径側の巻端が対向する前記弁体の背面部あるいは前記ロータ軸の先端部に半球状凸形部が形成され、前記圧縮コイルばねの小径側の巻端が前記半球状凸形部に係合していることが好ましい。
【0025】
また、この発明による電動弁は、圧縮コイルばねの座屈、傾き防止のために、前記ばね受け部材が、前記圧縮コイルばねの内径部をガイドする延長軸状部、あるいは前記圧縮コイルばねの外径部をガイドする延長筒状部を有している。
【0026】
さらに、前記ばね受け部材の前記延長軸状部に軸心孔が形成され、当該ばね受け部材と対向するばね受け側に延長形成されたガイド軸状部が前記軸心孔に軸線方向に摺動可能に嵌合している。
【0027】
また、この発明による電動弁は、前記ばね受け部材と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との凹凸係合は、良好な中心誘導作用を得るために、浅皿状の凹凸による平面的係合、略半球状の凹凸による球面的係合、略円錐状の凹凸によるピポット的係合の何れかを選ぶことができる。
【0028】
また、この発明による電動弁では、弁体側に設けられた前記ばね受け部材の前記弁体との接触位置と弁閉時における前記弁体の弁座部材との着座位置との間の距離がこの着座位置における弁ポートの口径より小さいことが好ましい。
【0029】
また、この発明による電動弁は、前記ロータ軸が雄ねじ部とは反対側に軸線方向に延在する延長軸部を有し、ステッピングモータのロータを収容するキャップ形状のロータケースに円筒体が前記ロータと同心位置に固定され、前記円筒体に前記延長軸部を支持する軸受部材が軸線方向に移動可能に設けられ、前記円筒体内に前記軸受部材を前記延長軸部の側に付勢するばねが設けられている。
【0030】
この発明による電動弁によれば、ロータ軸は、一方を雄ねじ部において雌ねじ部材より支持され、他方を延長軸部によって軸受部材より支持され、両端支持となり、片持ち支持である場合に比してロータの回転振動が低減する。
【0031】
軸受部材を支持する円筒体を、ロータの原点位置を機械的に設定するストッパ機構の可動ストッパ部材の移動を案内する螺旋ガイド線体を支持する螺旋ガイド線体支持用の円筒体とし、部品点数の削減を図ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1はこの発明による電動弁の一つの実施の形態を示している。
【0033】
電動弁は弁ハウジング(本体)10を有している。弁ハウジング10は、ステンレス鋼板のプレス加工により製作されたプレス成形品であり、内部に弁室11を画定している。弁ハウジング10には、弁室11に直接連通する銅製の第1の管継手12と、弁ポート13を画定するステンレス鋼あるいは焼結金属製の中央(中心位置)配置の弁座部材14と、弁ポート13を介して弁室11に連通する銅製の第2の管継手15とが、各々溶接、ろう付け等によって固定装着されている。
【0034】
尚、この実施の形態では、第1の管継手12が1次側となり、第2の管継手15が2次側となるように冷媒が流れる場合を例に取って説明するが、この実施の形態の電動弁は、第2の管継手15が1次側となり、第1の管継手12が2次側となるように冷媒が流れる場合にも用いることのできる双方向型のものである。
【0035】
弁室11には弁体16が設けられている。弁体16は、弁座部材14に対する軸線方向(上下方向)移動によって弁ポート13の開閉および実効開口面積を定量的に増減するニードル弁部17を有し、基部を円筒状の弁ホルダ18の一端部(下端)に溶接等によって固着されている。
【0036】
弁ハウジング10にはステンレス鋼板のプレス成形品による弁ガイド部材19が固定されている。弁ガイド部材19には弁ホルダ18の外径とほぼ同寸法の内径を有する円筒体によるガイド孔20が中央部に成形されており、ガイド孔20に弁ホルダ18が軸線方向に摺動可能に嵌合している。
【0037】
弁ホルダ18の他端部(上端)には端板部21があり、端板部21の中央部に貫通孔22が貫通形成されている。貫通孔22にはステッピングモータ40のロータ軸41の一端部(下端部)41Aが、遊嵌合状態で、弁ホルダ18に対して回転可能、且つ径方向に変位可能に貫通している。ロータ軸41の先端部(下端部)41Aは弁ホルダ18内に位置しており、この先端部41Aにはフランジ付きスリーブによる止金具24が固定されている。
【0038】
ロータ軸41と弁ホルダ18とが互いに径方向に変位可能であることにより、後述する雌ねじ部材31などの取付精度により決まるロータ軸41の配置位置と、弁ガイド部材19などの取付精度により決まる弁ホルダ18の配置位置に関して、これらの組み付け時にさほど高度な同心取付精度を求められることがなく、弁ホルダ18および弁体16と弁座部材14との同心性が得られる。
【0039】
弁ホルダ18の端板部21と止金具24のフランジ部25とは互いに対向するスラスト面をなし、このスラスト面間には、スラストベアリング26として、高滑性表面の金属製ワッシャ、フッ素樹脂等の高滑性樹脂製ワッシャあるいは高滑性樹脂コーティングのワッシャが挟まれている。
【0040】
この構造により、ロータ軸41と弁ホルダ18とはスラストベアリング26を介して相対的に回転可能に接続され、この接続によってロータ軸41は、低摩擦抵抗で弁ホルダ18に対して回転できる態様で、弁ホルダ18を持ち上げる(弁開方向移動)ことができる。
【0041】
弁ホルダ18の下端は弁体16によって閉じられており、弁ホルダ18内の弁体16側には半球状当接部27をもって弁体16の背面に当接する高滑性樹脂製のばね受け部材28が設けられている。弁ホルダ18内のばね受け部材28と止金具24のフランジ部25との間に圧縮コイルばね29が所定の予荷重を与えられた状態で装着されている。
【0042】
この構造により、ロータ軸41、止金具24、圧縮コイルばね29、ばね受け部材28は、弁体16と弁ホルダ18との連結体に対して低摩擦抵抗で回転できる。
【0043】
弁ハウジング10には弁ガイド部材19によってステンレス鋼板のプレス成形品による雌ねじホルダ30が固定されており、雌ねじホルダ30には雌ねじ部材31が固定されている。雌ねじ部材31は、固体潤滑材入りの焼結金属あるいはフッ素樹脂等の潤滑性がよいフィラを充填されたPPS樹脂等の合成樹脂により構成され、中央部に雌ねじ孔32を貫通形成されている。
【0044】
ロータ軸41には弁ホルダ18の外径より充分に小径の雄ねじ部33が一体形成されている。雄ねじ部33は雌ねじ孔32をねじ係合状態で貫通しており、ロータ軸41は、自身の中心軸線周りに回転することにより、雄ねじ部33と雌ねじ孔32とのねじ係合によって回転しつつ軸線方向に移動する。
【0045】
電動弁がハイドロフルオルカーボン(HFC)やCO2 等の代替冷媒による高圧仕様の冷凍システム用の電動式膨張弁等として使用される場合、後述するステッピングモータ40のロータ径が15〜20mm程度のものであれば、雄ねじ部33の有効径が弁ホルダ18の外径より充分に小径であることから、雌ねじ孔32、雄ねじ部33の有効径は2.5〜6.0mm、ねじピッチを0.35〜0.60mm程度に設定することができる。
【0046】
ロータ軸41はセレーション軸部42によってステッピングモータ40のロータ43と固定連結されている。ロータ43の外周部43Aは、フェライト焼結品、希土類の焼結磁石、或いはプラスチックマグネット等により構成されたN極S極交互の多極の永久磁石をなしている。
【0047】
弁ハウジング10の上端面部34にはステンレス鋼板のプレス成形品による円筒状横断面のカップ形状のロータケース44が気密に固定されている。このロータケース44の気密固定は、ロータケース44の円環状開口縁部44Cを弁ハウジング10の平らな上端面部34に突き当て、TIG溶接、プラズマ溶接あるいはレーザ溶接により全周を突合わせ溶接することにより行われている。この突合わせ溶接部は、図1では、符号35により示されている。
【0048】
突合わせ溶接部35で示される突合わせ溶接は、図2に示されているように、ロータケース44の肉厚厚さにと同じ深さまで行われ、弁ハウジング10とロータケース44との間に面同士の接合による境界面が存在しない。
【0049】
なお、弁ハウジング10とロータケース44との突合わせ溶接は、弁ハウジング10の上端縁部の形状に応じて図3に示されているように行われてもよく、何れの場合も、突合わせ溶接部35で示される突合わせ溶接は、弁ハウジング10とロータケース44との間に面同士の接合による境界面が存在しないよう、ロータケース44の肉厚厚さにと同じ深さまで行われる。
【0050】
このような突合わせ溶接により、ロータケース44の内圧が弁ハウジング10とロータケース44との溶接面部を引き離す方向に作用することがなく、弁ハウジング10とロータケース44との接合部の耐圧強度が向上する。
【0051】
ロータケース44は、内側にステッピングモータ40のロータ43を同心状態で回転可能に収容しており、外側に円環形状のステータエレメント45が固定配置されている。
【0052】
ステータエレメント45は、上下2段にステータコイル46を有し、全体を電気絶縁性樹脂47によりモールドされ、内周部全体に複数個の磁極歯(図示省略)を等間隔に有している。
【0053】
ステータエレメント45にはロータケース44の頂部形状に倣って湾曲した湾曲部48を有するマウント片49の一端が固定されている。マウント片49は、ステータエレメント45の磁極歯の周方向位置に関連した所定位置に位置決めされてステータエレメント45に固定されており、中間部にステータ用位置決め形状部として半球状突起部50をプレス成形されている。
【0054】
ロータケース44にはディンプル51がプレス成形されている。ディンプル51は、ロータケース外周面側の凹部51Aにて半球状突起部50が嵌合するステータ用位置決め形状部をなし、ロータケース内周面側の凸部51Bにて後述するガイド支持体用位置決め形状部をなしている。
【0055】
マウント片49は、湾曲部48にてロータケース44の頂部外周面44Aに整合係合し、同時に半球状突起部50がディンプル51の凹部51Aに嵌合することにより、ステータエレメント45の抜止めと同時にステータエレメント45のロータケース44に対する周方向の取付位置を設定している。
【0056】
ロータケース44内にはガイド支持体52が固定されている。ガイド支持体52は、垂下円筒部(円筒体)53と、垂下円筒部53の上端側に形成された傘状部54とを有し、全体をプレス加工により一体成形されている。傘状部54はロータケース44の頂部内側44Bと同形状に成形され、傘状部54にはガイド支持体用位置決め形状部としてディンプル51の凸部51Bと係合する切欠き係合部55をプレス成形されている。
【0057】
ガイド支持体52は、傘状部54がロータケース44の頂部内側44Bに整合係合し、切欠き係合部55がディンプル51の凸部51Bに係合することにより、ロータケース44に対する周方向の取付位置を設定された状態でロータケース44内に固定されている。
【0058】
垂下円筒部53はロータ43と同心状態でロータケース44の頂部中央より軸線方向に垂下延在している。垂下円筒部53の根元部(傘状部54との接続部)の所定の周方向位置にはキー状の弁開ストッパ突起部56が軸線方向に所定長さに亘ってプレス成形されている。また、垂下円筒部53の先端部(下端部)には、切欠き係合部55と所定の周方向位置関係をもった位置に位置決め孔57がルーバ成形型によりプレス成形されている。位置決め孔57の奥部にはルーバ成形による切起こし片(切残し片)58が存在する。
【0059】
垂下円筒部53には、垂下円筒部53の外周を取り巻くように、ばね性を有する線材によりコイルばね状に形成された螺旋ガイド線体60が設けられている。螺旋ガイド線体60は、下端部に軸線方向に延長されたストッパ線体部(弁閉ストッパ部)61と、ストッパ線体部61の先端を径方向内方に折曲形成された係合端62とを一体に有している。
【0060】
螺旋ガイド線体60は上端側にて弁開ストッパ突起部56の端面56Aに当接し、係合端62が位置決め孔57に挿入嵌合し、係合端62の先端が螺旋ガイド線体60の径方向弾性力によって切起こし片58に突当っている。
【0061】
これにより、螺旋ガイド線体60は、軸線方向のばね荷重によって弁開ストッパ突起部56の端面56Aと位置決め孔57との間に挟まれ、がたつきを有することなく軸線方向の取付位置を決められ、ストッパ線体部61が位置決め孔57の配置位置により決まる位置に垂下円筒部53に位置決め係止されている。
【0062】
螺旋ガイド線体60には可動ストッパ部材63が回転可能に係合している。可動ストッパ部材63は、1巻コイルばね状に形状され、一端に径方向外方に延びたストッパ線体部64を有している。ロータ43には永久磁石の磁極位置に基づいた所定の周方向位置に可動ストッパ部材63を蹴り回すためのピン状突起部43Bが一体成形されている。
【0063】
可動ストッパ部材63は、ストッパ線体部64にてロータ43のピン状突起部43Bと当接し、ロータ43の回転によって蹴り回されることにより、回転しつつ螺旋ガイド線体60に案内されて螺旋運動して螺旋ガイド線体60の軸線方向に移動し、ストッパ線体部64が螺旋ガイド線体60のストッパ線体部61に突き当ることにより、それ以上の左回転を止められ、弁閉基準で、ロータ43の原点位置を機械的に設定される。また、ストッパ線体部64が弁開ストッパ突起部56に当接することにより、それ以上の右回転を止められ、弁開(全開)位置を機械的に決められる。
【0064】
垂下円筒部53はロータ軸受ガイドを兼ねており、垂下円筒部53内には軸受部材65が軸線方向に移動可能に嵌合している。軸受部材65は、金属あるいは合成樹脂による潤滑材入り素材あるいは表面処理を施された部品により構成され、ロータ軸41の上方への延長軸部41Bの半球状先端部41Cを回転可能に受け入れている。
【0065】
これは、軸受部材65を支持する円筒体を、ロータ43の原点位置を機械的に設定するストッパ機構の螺旋ガイド線体60を支持する螺旋ガイド線体支持用の円筒体とすることを意味し、部品点数の削減を図ることができる。
【0066】
垂下円筒部53内には、ロータケース44の頂部と軸受部材65の背面部との間に、圧縮コイルばね66が所定の予荷重を与えられた状態で設けられており、圧縮コイルばね66は、軸受部材65をロータ軸41へ向けて付勢している。
【0067】
上述の構成による電動弁は、ステータエレメント45に駆動パルス信号が与えられることにより、パルス数に応じてロータ43が回転し、これに伴いロータ軸41が回転し、ロータ軸41の雄ねじ部33と固定配置の雌ネジ部材31とのねじ係合関係によってロータ軸41が回転しつつ軸線方向に移動する。
【0068】
ロータ軸41の上昇移動(弁開方向移動)は、止金具24、スラストベアリング26、端板部21の当たりによって弁ホルダ18に伝えられ、圧縮コイルばね66を圧縮して軸受部材65を垂下円筒部53内を上昇移動させつつ、弁ホルダ18および弁体16が上昇移動する。
【0069】
この上昇移動において、ロータ軸41はスラストベアリング26によって弁ホルダ18に対して低摩擦抵抗のもとに相対的に滑り回転でき、弁ホルダ18とガイド孔20との摩擦抵抗が大きいときも、ロータ43は、回転でき、推力を発生して弁ホルダ18、弁体16を上昇移動させる。これにより、弁ホルダ18の外径が大きくても弁開に必要な駆動力が少なくて済み、低電力で弁開を行うことができる。
【0070】
ロータ軸41の降下移動(弁閉方向移動)も、止金具24、スラストベアリング26、端板部21、圧縮コイルばね29、ばね受け部材28の当たりによって弁ホルダ18に伝えられ、圧縮コイルばね66を伸長して軸受部材65を垂下円筒部53内を降下移動させつつ、弁ホルダ18および弁体16が降下移動する。
【0071】
この降下移動においても、ロータ軸41はスラストベアリング26によって弁ホルダ18に対して低摩擦抵抗のもとに相対的に滑り回転でき、弁ホルダ18とガイド孔20との摩擦抵抗が大きいときも、ロータ43は、回転でき、推力を発生して弁ホルダ18、弁体16を降下動させる。これにより、弁ホルダ18の外径が大きくても弁閉に必要な駆動力が少なくて済み、低電力で弁閉を行うことができる。
【0072】
なお、弁開、弁閉の何れにおいても、弁ホルダ18内の圧縮コイルばね29は止金具24との係合によってロータ軸41と共に連れ回りし、ばね受け部材28が弁体16の背面に対して回転することになるが、ばね受け部材28は、高滑性樹脂製で、半球状当接部27をもって弁体16の背面に実質的に点接触状態で当接しているから、ばね受け部材28と弁体16との間にも大きい摩擦抵抗が生じることがなく、圧縮コイルばね29が捻られることがない。
【0073】
また、ロータ軸41は、一方(下端)を雄ねじ部33において雌ねじ部材31より支持され、他方(上端)を延長軸部41Bによって軸受部材65より支持され、両端支持になっているから、片持ち支持である場合に比してロータ43の回転振動が低減する。これにより、弁開閉時の動作騒音が低減する。
【0074】
図4〜図30は各々この発明による電動弁の他の実施の形態を示している。なお、図4〜図30において、図1に対応する部分や等価な部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0075】
図4に示している実施の形態では、弁ホルダ18内に位置するロータ軸41の先端部(下端部)にフランジ部25が一体形成されており、圧縮コイルばね29の一方の巻端29Aとフランジ部25との間にばね受け部材71が挟まれている。
【0076】
図5に示されているように、ばね受け部材71は短軸状のばね止め部71Aを有し、ばね止め部71Aの外周に圧縮コイルばね29の巻端29Aが嵌合することにより、圧縮コイルばね29の径方向移動を拘束している。換言すれば、圧縮コイルばね29の巻端29A側がばね受け部材71に径方向拘束状態で係合している。
【0077】
ばね受け部材71がフランジ部25に対向する面部中央には台形状断面の浅皿状の凸部71Bが形成され、フランジ部25がばね受け部材71に対向する面部中央には台形状断面の浅皿状の凹部25Aが形成され、凸部71Bと凹部25Aとが互いに平面的に係合している。
【0078】
圧縮コイルばね29の他方の巻端29Bは、弁体16の背面部に形成された短軸状のばね止め部16Aの外周に嵌合し、径方向移動を拘束されている。
【0079】
ばね受け部材71を用いた上述の圧縮コイルばね29の取り付け構造により、ロータ回転時にはフランジ部25とばね受け部材71とで相対回転摩擦が生じ、圧縮コイルばね29の弁ホルダ18内における配置位置が中心に誘導されて圧縮コイルばね29の取付同心性がよくなり、ロータ軸41の回転によるフランジ部25とばね受け部材71との回転摩擦抵抗が低減する。また、ニードル弁部17が傾くことなく弁座部材14に均一に当たるようになり、このことにより、弁ホルダ18とガイド孔20との摩擦係合部(嵌合部)に偏荷重が作用することがない。
【0080】
これにより、弁開閉時の摩擦抵抗が増大することがなく、動作性能が向上し、従来のものに比して弁開閉に必要な駆動力が低減し、ステッピングモータ40の出力トルクの低減を図ることができる。あるいは、高圧対応になる。
【0081】
なお、図4に示されている実施の形態では、ロータ軸41の上端の軸受部材65に代えてガイド支持体52の垂下円筒部53に延長軸部41Bが回転可能に、且つ軸線方向に摺動可能に嵌合する軸受スリーブ72が設けられ、圧縮コイルばね66を省略されている。
【0082】
ばね受け部材71は、図6に示されているように、圧縮コイルばね29の一方の巻端29Aとフランジ部25との間に代えて、圧縮コイルばね29の他方の巻端29Bと弁体16の背面部との間に挟み設けることもできる。
【0083】
この場合には、フランジ部25に短軸状のばね止め部25Bを設けてばね止め部25Bに圧縮コイルばね29の一方の巻端29Aを径方向拘束状態で係合させ、ばね受け部材71に対向する弁体16の背面中央に台形状断面の浅皿状の凹部16Bを設けてばね受け部材71の凸部71Bと弁体16の凹部16Bとを互いに平面的に係合させればよく、ロータ回転時には、弁体16とばね受け部材71とで相対回転摩擦が生じる。
【0084】
また、図7に示されているように、ばね受け部材71は、圧縮コイルばね29の一方の巻端29Aとフランジ部25との間と、圧縮コイルばね29の他方の巻端29Bと弁体16の背面部との間の両方に設けてもよく、この場合には、ロータ回転時には、フランジ部25とばね受け部材71との間と弁体16とばね受け部材71との間で相対回転摩擦が生じる。
【0085】
また、図8、図9に示されているように、弁体16の背面部に深い凹部16Cを設けてこれの底部に16Bを形成し、ばね受け部材71の凸部71Bは凹部16Cの深さに応じて軸長を延ばし、凸部71Bを凹部16Cに遊嵌合させて凹部16Bに平面的に係合させてもよい。
【0086】
また、図9、図10に示されているように、ばね受け部材71に浅皿状の凹部71Cを設け、これに対向する部材、例えばフランジ部25に浅皿状の凸部25Cを設け、凹部71Cと凸部25Cとを互い係合させてもよい。
【0087】
図11、図12、図13に示されている実施の形態では、ばね受け部材71のばね止め部71Aが軸長を延ばされて延長軸状部71Dとされ、延長軸状部71Dの外周に圧縮コイルばね29の内径部が係合している。
【0088】
実施の形態では、ばね受け部材71の延長軸状部71Dが圧縮コイルばね29の内径部をガイドすることにより、圧縮コイルばね29が、座屈すること、傾くことが防止され、作動性能が更に向上する。
【0089】
図14に示されている実施の形態では、ばね受け部材71の延長軸状部71Dに軸心孔71Eが形成され、このばね受け部材71と対向するばね受け側をなす弁体16にガイド軸状部16Dが一体形成され、ガイド軸状部16Dが軸心孔71Eに摺動可能に嵌合している。
【0090】
この実施の形態では、ばね受け部材71がガイド軸状部16Dと軸心孔71Eとの嵌合に案内されて移動するから、その移動の直進性が向上し、圧縮コイルばね29が、座屈すること、傾くことが、より一層確実に防止され、作動性能が更に向上する。
【0091】
図15に示されているように、ばね受け部材71と対向するばね受け側がロータ軸41である場合には、フランジ部25にガイド軸状部25Dが一体形成されてガイド軸状部25Dがばね受け部材71の軸心孔71Eに摺動可能に嵌合すればよく、また、図16に示されているように、圧縮コイルばね29の両側にばね受け部材71が配置される場合には、一方のばね受け部材71に軸心孔71Eを、他方のばね受け部材71にガイド軸状部71Fを設け、軸心孔71Eとガイド軸状部71Fとを摺動可能に嵌合させればよい。
【0092】
図17、図18に示されている実施の形態では、ばね受け部材71に弁ホルダ18の内周に軸線方向に摺動可能に嵌合するピストン状の延長筒状部71Gが一体形成されており、延長筒状部71Gの内周に圧縮コイルばね29の外径部が係合している。
【0093】
実施の形態では、ばね受け部材71の延長筒状部71Gが圧縮コイルばね29の外径部をガイドすることにより、圧縮コイルばね29が、座屈すること、傾くことが防止され、作動性能が更に向上する。また、延長筒状部71Gがホルダ18の内周に軸線方向に摺動可能に嵌合していることにより、ばね受け部材71の移動の直進性が向上し、圧縮コイルばね29が、座屈すること、傾くことが、より一層確実に防止される。
【0094】
図19、図20に示されている実施の形態では、ばね受け部材71の長軸状の凸部71Hの先端が略半球状に形成され、弁体16の深底の凹部16Eの底部が略半球状に形成され、この凸部71Hと凹部16Eとが互いに球面継手式に係合している。
【0095】
これにより、圧縮コイルばね29の弁ホルダ18内における配置位置が中心に誘導されて圧縮コイルばね29の取付同心性がよくなり、ロータ軸41の回転による弁体16とばね受け部材71との回転摩擦抵抗が低減する。また、ニードル弁部17が傾くことなく弁座部材14に均一に当たるようになり、弁ホルダ18とガイド孔20との摩擦係合部に偏荷重が作用することがない。
【0096】
このことにより、弁開閉時の摩擦抵抗が増大することがなく、動作性能が向上し、従来のものに比して弁開閉に必要な駆動力が低減し、ステッピングモータ40の出力トルクの低減を図ることができる。
【0097】
なお、図20に示されている実施の形態では、弁体16側のばね受け部材71が回転止めピン74によって弁体16に対して回り止めされている。
【0098】
図21に示されている実施の形態では、ばね受け部材71の凸部71Jの先端が略円錐状に形成され、弁体16の凹部16Fの底部が略円錐状に形成され、この凸部71Jと凹部16Fとが互いにピポット式に係合している。
【0099】
これにより、圧縮コイルばね29の弁ホルダ18内における配置位置が中心に誘導されて圧縮コイルばね29の取付同心性がよくなり、ロータ軸41の回転によるフランジ部25あるいは弁体16とばね受け部材71との回転摩擦抵抗が低減する。また、ニードル弁部17が傾くことなく弁座部材14に均一に当たるようになり、弁ホルダ18とガイド孔20との摩擦係合部に偏荷重が作用することがない。このことにより、弁開閉時の摩擦抵抗が増大することがなく、動作性能が向上し、従来のものに比して弁開閉に必要な駆動力が低減し、ステッピングモータ40の出力トルクの低減を図ることができる。
【0100】
図22に示されている実施の形態では、圧縮コイルばね29の一方の巻端29Aとロータ軸先端のフランジ部25との間にばね受け部材71が挟まれていて、圧縮コイルばね29の巻端29Aがばね受け部材71に径方向拘束状態で係合し、ばね受け部材71は、前述した実施の形態のものと同様に、凸部71Bと凹部25Aによってフランジ部25に凹凸係合している。
【0101】
圧縮コイルばね29の他方の巻端29Bにはばね軸心位置にて軸線方向に折曲された突出線部29Cが折曲形成されており、突出線部29Cはこれに対向する弁体16の背面部に形成された中心小孔16Gに挿入係合している。なお、中心小孔16Gの底部には小さいボール73がスラスト軸受として配置されている。
【0102】
この実施の形態によれば、ばね受け部材71によって圧縮コイルばね29の弁ホルダ18内における配置位置が中心に誘導されると共に、圧縮コイルばね29の突出線部29Cが弁体16の背面部の中心小孔16Gに係合していることにより、相手側を中心で押すことができ、圧縮コイルばね29の取付同心性(中心配置性能)が改善される。
【0103】
これにより、ロータ軸41の回転によるフランジ部25とばね受け部材71との回転摩擦抵抗が低減する。また、ニードル弁部17が傾くことなく弁座部材14に均一に当たるようになり、弁ホルダ18とガイド孔20との摩擦係合部に偏荷重が作用することがない。このことにより、弁開閉時の摩擦抵抗が増大することがなく、動作性能が向上し、従来のものに比して弁開閉に必要な駆動力が低減し、ステッピングモータ40の出力トルクの低減を図ることができる。
【0104】
なお、図23に示されているように、圧縮コイルばね29の下側の巻端29Bと弁体16の背面との間にばね受け部材71に配置し、圧縮コイルばね29の上側の巻端29Aに突出線部29Dを折曲形成し、突出線部29Dをこれに対向するフランジ部25に形成された中心小孔25Dに挿入係合させてもよい。
【0105】
図24に示されている実施の形態では、圧縮コイルばね29の一方の巻端29Aとロータ軸先端のフランジ部25との間にばね受け部材71が挟まれていて、圧縮コイルばね29の巻端29Aがばね受け部材71に径方向拘束状態で係合し、ばね受け部材71は、前述した実施の形態のものと同様に、凸部71Bと凹部25Aによってフランジ部25に凹凸係合している。
【0106】
圧縮コイルばね29の他方の巻端29Eは、ピックテールエンド形状をなしており、これに対向する弁体16の背面部の中心部に当接している。
【0107】
この実施の形態では、ばね受け部材71によって圧縮コイルばね29の弁ホルダ18内における配置位置が中心に誘導されると共に、ピックテールエンド形状の巻端29Eをもって圧縮コイルばね29が弁体16の背面部に当接することによって相手側を中心で押すことができ、圧縮コイルばね29の取付同心性が改善される。
【0108】
これにより、ロータ軸41の回転によるフランジ部25とばね受け部材71との回転摩擦抵抗が低減する。また、ニードル弁部17が傾くことなく弁座部材14に均一に当たるようになり、弁ホルダ18とガイド孔20との摩擦係合部に偏荷重が作用することがないから、弁開閉時の摩擦抵抗が増大することがなく、動作性能が向上し、従来のものに比して弁開閉に必要な駆動力が低減し、ステッピングモータ40の出力トルクの低減を図ることができる。
【0109】
なお、図25に示されているように、圧縮コイルばね29の下側の巻端29Bと弁体16の背面との間にばね受け部材71に配置し、圧縮コイルばね29の上側の巻端29Fをピックテールエンド形状としてロータ軸先端のフランジ部25の凹部25Aに当接させてもよい。
【0110】
さらに、図26、図27に示されているように、圧縮コイルばね29のピックテールエンド形状の巻端29Eあるいは29Fの当接部(当接相手)を円錐凸形状16Hあるいは25Eとし、この係合に自動求心性を持たせてもよい。
【0111】
図28に示されている実施の形態では、圧縮コイルばね29が円錐コイルばねにより構成され、大径側の巻端29Gと弁体16の背面部との間にばね受け部材71が挟まれていて、圧縮コイルばね29の巻端29Gがばね受け部材71に径方向拘束状態で係合し、ばね受け部材71は、前述した実施の形態のものと同様に、凸部71Bと凹部25Aによってフランジ部25に凹凸係合している。
【0112】
圧縮コイルばね29の小径側の巻端29Hはこれに対向するロータ軸先端のフランジ部25の中央にある凹部25Aに当接している。
【0113】
この実施の形態では、ばね受け部材71によって圧縮コイルばね29の弁ホルダ18内における配置位置が中心に誘導されると共に、圧縮コイルばね29の小径側の巻端29Gがピックテールエンド形状のものと同等に機能してフランジ部25の中心部に当接することによって相手側を中心で押すことができ、圧縮コイルばね29の取付同心性が改善される。
【0114】
これにより、ロータ軸41の回転による弁体16とばね受け部材71との回転摩擦抵抗が低減する。また、ニードル弁部17が傾くことなく弁座部材14に均一に当たるようになり、弁ホルダ18とガイド孔20との摩擦係合部に偏荷重が作用することがないから、弁開閉時の摩擦抵抗が増大することがなく、動作性能が向上し、従来のものに比して弁開閉に必要な駆動力が低減し、ステッピングモータ40の出力トルクの低減を図ることができる。
【0115】
さらに、図29に示されているように、円錐コイルばねによる圧縮コイルばね29の小径側の巻端29Hが対向するロータ軸先端のフランジ部25に半球状凸形部25Eとし、圧縮コイルばね29の小径側の巻端29Hを半球状凸形部25Eに係合させて自動求心性を持たせてもよい。
【0116】
上述した実施の形態では、弁ホルダ18の端板部21とフランジ部25との間に低摩擦抵抗のスラストベアリング26を挟んだが、弁ホルダ18の端板部21とフランジ部25との回転摩擦抵抗が低い場合には、図30に示されているように、スラストベアリング26を省略することができ、また、この両者の摺動面にフッ素樹脂等の高滑性樹脂をコーティングしてもよい。
【0117】
また、図8、図9、図19、図20、図21に示されている実施の形態では、弁体側のばね受け部材71の弁体16との接触位置と弁閉時における弁体16の弁座部材14との着座位置との間の距離Lがこの着座位置における弁ポート13の口径Dより小さく、距離Lを極力短くしている。
【0118】
これにより、弁体16の弁座部材14に対する傾きの発生を抑え、弁漏れを少なくすることができる。また、弁開閉の繰り返しによる弁座部材14の偏摩耗を少なくすることができる。
【0119】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による電動弁によれば、ロータ軸と弁ホルダとが相対回転可能に接続されているから、弁ホルダとガイド孔との間の摩擦抵抗が大きくても、ロータ軸は弁ホルダに対して相対回転することができ、推力が得られ、弁ホルダは弁開閉駆動時にガイド孔を軸線方向に変位するだけで、回転しなくてよくなり、弁ホルダの外径を大きくしても弁開閉に必要な駆動力が大きくなることがなく、低電力で弁開閉を行うことができる。
【0120】
また、この発明による電動弁によれば、ばね受け部材によって圧縮コイルばねの弁ホルダ内における配置位置が中心に誘導され、この圧縮コイルばねの取付同心性が改善されるから、回転摩擦抵抗が減少し、また、弁体が傾くことなく弁座に均一に当たるようになり、このことにより、弁ホルダとこれのガイド孔との摩擦係合部に偏荷重が作用することがなくなり、弁開閉時の摩擦抵抗が減少して動作性能が向上し、従来のものに比して弁開閉に必要な駆動力が低減し、ステッピングモータの出力トルクの低減を図ることができる。
【0121】
さらに、ロータ軸は、一方を雄ねじ部において雌ねじ部材より支持され、他方を延長軸部によって軸受部材より支持され、両端支持となるから、片持ち支持である場合に比してロータの回転振動が低減し、弁開閉時の動作騒音が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電動弁の一つの実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】この発明による電動弁における弁ハウジングとロータケースとの突合わせ溶接部の一例を拡大して示す断面図である。
【図3】この発明による電動弁における弁ハウジングとロータケースとの突合わせ溶接部の他の例を拡大して示す断面図である。
【図4】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図5】この発明による電動弁の他の実施の形態の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図6】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図7】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図8】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図9】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図10】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図11】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図12】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図13】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図14】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図15】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図16】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図17】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図18】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図19】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図20】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図21】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図22】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図23】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図24】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図25】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図26】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図27】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図28】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図29】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【図30】この発明による電動弁の他の実施の形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 弁ハウジング
14 弁座部材
16 弁体
18 弁ホルダ
19 弁ガイド部材
20 ガイド孔
26 スラストベアリング
29 圧縮コイルばね
31 雌ねじ部材
33 雄ねじ部
40 ステッピングモータ
41 ロータ軸
43 ロータ
44 ロータケース
45 ステータ
52 ガイド支持体
53 円筒部
60 螺旋ガイド線体
63 可動ストッパ部材
65 軸受部材
66 圧縮コイルばね
71 ばね受け部材

Claims (18)

  1. ステッピングモータのロータ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記ロータ軸を軸線方向に変位させ、当該ロータ軸の軸線方向変位によって弁体を開閉駆動する電動弁において、
    前記弁ハウジング側に設けられたガイド孔に嵌合して前記弁ハウジングより軸線方向に摺動可能に支持された弁ホルダを有し、
    前記弁ホルダと前記ロータ軸は互いに対向するスラスト面を有し、当該スラスト面間にスラストベアリングが挟まれて相対的に回転可能に接続され
    前記弁ホルダは、円筒状をなして一端部に前記弁体を固定され、他端部に前記スラスト面をなす端板部を有し、当該端板部の中央部に貫通孔を貫通形成され、当該貫通孔に前記ロータ軸の先端部が遊嵌合状態で貫通し、
    前記弁ホルダ内に位置している前記ロータ軸の先端部に前記スラスト面をなすフランジ部が設けられ、前記端板部と前記フランジ部との間に前記スラストベアリングが配置され、
    前記弁ホルダ内の前記ロータ軸の先端部と前記弁体の背面部との間に圧縮コイルばねが装着されていることを特徴とする電動弁。
  2. 前記スラストベアリングは、高滑性表面の金属製ワッシャ、高滑性樹脂製ワッシャあるいは高滑性樹脂コーティングのワッシャであることを特徴とする請求項1記載の電動弁。
  3. 前記圧縮コイルばねの一方の巻端と前記ロータ軸の先端部との間と前記圧縮コイルばねの他方の巻端と前記弁体の背面部との間の少なくとも一方に高滑性樹脂製のばね受け部材が挟まれていることを特徴とする請求項1または2記載の電動弁。
  4. 前記圧縮コイルばねの一方の巻端と前記ロータ軸の先端部との間と前記圧縮コイルばねの他方の巻端と前記弁体の背面部との間の少なくとも一方にばね受け部材が挟まれており、前記圧縮コイルばねは前記ばね受け部材に径方向拘束状態で係合し、前記ばね受け部材は前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部に凹凸係合して前記弁ホルダの中心に誘導されていることを特徴とする請求項1または2記載の電動弁。
  5. 前記圧縮コイルばねの一方の巻端と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との間にばね受け部材が挟まれており、前記圧縮コイルばねは前記ばね受け部材に径方向拘束状態で係合し、前記ばね受け部材は前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部に凹凸係合して前記弁ホルダの中心に誘導され、前記圧縮コイルばねの他方の巻端にはばね軸心位置にて軸線方向に折曲された突出線部が設けられ、当該突出線部はこれに対向する前記弁体の背面部あるいは前記ロータ軸の先端部に形成された中心小孔に係合していることを特徴とする請求項1または2記載の電動弁。
  6. 前記圧縮コイルばねの一方の巻端と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との間にばね受け部材が挟まれており、前記圧縮コイルばねは前記ばね受け部材に径方向拘束状態で係合し、前記ばね受け部材は前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部に凹凸係合して前記弁ホルダの中心に誘導され、前記圧縮コイルばねの他方の巻端がピックテールエンド形状をなしてこれに対向する前記弁体の背面部あるいは前記ロータ軸の先端部の中心部に当接していることを特徴とする請求項1または2記載の電動弁。
  7. 前記圧縮コイルばねのピックテールエンド形状の巻端の当接部がピックテールエンド形状の巻端と係合する円錐凸形状をなしていることを特徴とする請求項6記載の電動弁。
  8. 前記圧縮コイルばねは円錐コイルばねにより構成され、大径側の巻端と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との間にばね受け部材が挟まれており、前記圧縮コイルばねは前記ばね受け部材に径方向拘束状態で係合し、前記ばね受け部材は前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部に凹凸係合して前記弁ホルダの中心に誘導され、前記圧縮コイルばねの小径側の巻端がこれに対向する前記弁体の背面部あるいは前記ロータ軸の先端部の中心部に当接していることを特徴とする請求項1または2記載の電動弁。
  9. 前記圧縮コイルばねの小径側の巻端が対向する前記弁体の背面部あるいは前記ロータ軸の先端部に半球状凸形部が形成され、前記圧縮コイルばねの小径側の巻端が前記半球状凸形部に係合していることを特徴とする請求項8記載の電動弁。
  10. 前記ばね受け部材は前記圧縮コイルばねの内径部をガイドする延長軸状部を有していることを特徴とする請求項4〜9の何れか1項記載の電動弁。
  11. 前記ばね受け部材の前記延長軸状部に軸心孔が形成され、当該ばね受け部材と対向するばね受け側に延長形成されたガイド軸状部が前記軸心孔に軸線方向に摺動可能に嵌合していることを特徴とする請求項10記載の電動弁。
  12. 前記ばね受け部材は、前記圧縮コイルばねの外径部をガイドする延長筒状部を有していることを特徴とする請求項4〜9の何れか1項記載の電動弁。
  13. 前記ばね受け部材と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との凹凸係合は、浅皿状の凹凸による平面的係合であることを特徴とする請求項4〜12の何れか1項記載の電動弁。
  14. 前記ばね受け部材と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との凹凸係合は、略半球状の凹凸による球面的係合であることを特徴とする請求項4〜12の何れか1項記載の電動弁。
  15. 前記ばね受け部材と前記ロータ軸の先端部あるいは前記弁体の背面部との凹凸係合は、略円錐状の凹凸によるピポット的係合であることを特徴とする請求項4〜12の何れか1項記載の電動弁。
  16. 弁体側に設けられた前記ばね受け部材の前記弁体との接触位置と弁閉時における前記弁体の弁座部材との着座位置との間の距離がこの着座位置における弁ポートの口径より小さいことを請求項4〜15の何れか1項記載の電動弁。
  17. 前記ロータ軸は雄ねじ部とは反対側に軸線方向に延在する延長軸部を有し、ステッピングモータのロータを収容するキャップ形状のロータケースに円筒体が前記ロータと同心位置に固定され、前記円筒体に前記延長軸部を支持する軸受部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜16の何れか1項記載の電動弁。
  18. 前記円筒体は、ロータの原点位置を機械的に設定するストッパ機構の可動ストッパ部材の移動を案内する螺旋ガイド線体を支持する螺旋ガイド線体支持用の円筒体であることを特徴とする請求項17記載の電動弁。
JP2002140654A 2001-09-03 2002-05-15 電動弁 Expired - Fee Related JP4220178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002140654A JP4220178B2 (ja) 2001-09-03 2002-05-15 電動弁

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001266270 2001-09-03
JP2001-266270 2001-09-03
JP2002140654A JP4220178B2 (ja) 2001-09-03 2002-05-15 電動弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003148643A JP2003148643A (ja) 2003-05-21
JP4220178B2 true JP4220178B2 (ja) 2009-02-04

Family

ID=26621555

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002140654A Expired - Fee Related JP4220178B2 (ja) 2001-09-03 2002-05-15 電動弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4220178B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104197030A (zh) * 2011-10-27 2014-12-10 株式会社鹭宫制作所 电动阀
EP4242499A4 (en) * 2020-12-14 2024-04-24 Guangdong Welling Motor Mfg Co VALVE NEEDLE ASSEMBLY, ELECTRONIC EXPANSION VALVE AND COOLING DEVICE

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4576440B2 (ja) * 2001-07-16 2010-11-10 株式会社不二工機 開閉弁
KR101165314B1 (ko) * 2004-09-17 2012-07-18 가부시기가이샤 후지고오키 전동밸브
JP4612377B2 (ja) * 2004-09-17 2011-01-12 株式会社不二工機 電動弁
WO2006064865A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Kabushiki Kaisha Saginomiya Seisakusho 電動式コントロールバルブ
JP2006292149A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Fuji Koki Corp 電動弁
JP4895532B2 (ja) * 2005-05-27 2012-03-14 株式会社不二工機 電動弁
JP4779088B2 (ja) * 2006-12-22 2011-09-21 Smc株式会社 流量調整装置
JP2008232276A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Fuji Koki Corp 電動弁
JP5164579B2 (ja) * 2008-01-10 2013-03-21 株式会社不二工機 電動弁及びその組立方法
JP5291477B2 (ja) * 2009-01-22 2013-09-18 株式会社不二工機 電動弁
EP2211077B1 (en) * 2009-01-22 2016-10-19 Fujikoki Corporation Motor-driven valve
CN102042416B (zh) * 2009-10-09 2012-11-21 浙江三花股份有限公司 电子膨胀阀
JP5560403B2 (ja) * 2010-09-07 2014-07-30 株式会社テージーケー ステッピングモータ駆動式の制御弁
CN102410395B (zh) * 2010-09-20 2014-03-19 浙江三花股份有限公司 电子膨胀阀
CN102454818A (zh) * 2010-10-15 2012-05-16 浙江三花股份有限公司 一种电动阀
CN103261765B (zh) * 2010-10-15 2015-05-20 浙江三花股份有限公司 一种电动阀
CN102454819B (zh) * 2010-10-15 2013-03-06 浙江三花股份有限公司 电动阀及其止动装置
CN102454797B (zh) * 2010-10-26 2013-02-20 浙江三花股份有限公司 电磁膨胀阀
JP5627612B2 (ja) * 2012-02-10 2014-11-19 株式会社鷺宮製作所 膨張弁
CN103375624A (zh) * 2012-04-17 2013-10-30 浙江三花股份有限公司 电动阀及其止动装置
CN103672131B (zh) * 2012-09-06 2016-06-08 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 电子膨胀阀
JP6472637B2 (ja) * 2014-10-30 2019-02-20 株式会社鷺宮製作所 電動弁
JP6563213B2 (ja) * 2015-02-24 2019-08-21 株式会社不二工機 電動弁及びその組立方法
DE112016003702T5 (de) 2016-08-04 2018-05-03 Pacific Industrial Co., Ltd. Motorbetätigtes Ventil
CN108343749B (zh) * 2017-01-24 2021-12-21 浙江盾安机械有限公司 一种电子膨胀阀
JP6726124B2 (ja) * 2017-03-23 2020-07-22 株式会社鷺宮製作所 電動弁およびそれを用いた冷凍サイクルシステム
CN108999990B (zh) * 2017-06-07 2021-07-20 浙江盾安禾田金属有限公司 电子膨胀阀
CN110094525B (zh) * 2018-01-31 2021-07-30 浙江三花制冷集团有限公司 一种电动阀及其制造方法
KR102408887B1 (ko) * 2018-01-31 2022-06-14 저장 산후아 클라이메이트 앤드 어플라이언스 컨트롤스 그룹 컴퍼니 리미티드 전기 밸브
CN110296266B (zh) * 2018-03-23 2021-08-27 浙江三花智能控制股份有限公司 电子膨胀阀
CN110296265A (zh) * 2018-03-23 2019-10-01 浙江三花智能控制股份有限公司 电子膨胀阀
JP6790012B2 (ja) * 2018-04-04 2020-11-25 株式会社鷺宮製作所 電動弁
JP6791508B2 (ja) * 2018-05-29 2020-11-25 株式会社不二工機 電動弁
CN109186144A (zh) * 2018-09-03 2019-01-11 浙江杭强制冷设备有限公司 一种制冷设备用膨胀阀
JP7333045B2 (ja) 2019-02-20 2023-08-24 株式会社不二工機 流量制御弁
JP7113770B2 (ja) * 2019-03-04 2022-08-05 株式会社鷺宮製作所 電動弁
CN112824689B (zh) * 2019-11-21 2022-05-13 盾安环境技术有限公司 螺母组件以及电子膨胀阀
JP7254678B2 (ja) * 2019-10-28 2023-04-10 株式会社鷺宮製作所 電動弁および冷凍サイクルシステム
CN114183547A (zh) * 2019-11-19 2022-03-15 浙江盾安禾田金属有限公司 电子膨胀阀
JP7405781B2 (ja) 2020-08-20 2023-12-26 株式会社鷺宮製作所 流量制御弁および冷凍サイクルシステム
KR20230063366A (ko) * 2020-10-16 2023-05-09 제지앙 둔안 아트피셜 인바이런먼트 컴퍼니 리미티드 밸브 코어 어셈블리 및 전자 팽창 밸브
JP7161515B2 (ja) 2020-11-30 2022-10-26 株式会社鷺宮製作所 電動弁及び冷凍サイクルシステム
WO2023030462A1 (zh) * 2021-09-02 2023-03-09 浙江盾安人工环境股份有限公司 阀组件及具有其的电子膨胀阀

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104197030A (zh) * 2011-10-27 2014-12-10 株式会社鹭宫制作所 电动阀
CN104197030B (zh) * 2011-10-27 2016-08-24 株式会社鹭宫制作所 电动阀
EP4242499A4 (en) * 2020-12-14 2024-04-24 Guangdong Welling Motor Mfg Co VALVE NEEDLE ASSEMBLY, ELECTRONIC EXPANSION VALVE AND COOLING DEVICE

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003148643A (ja) 2003-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4220178B2 (ja) 電動弁
JP2003329158A (ja) 電動弁
JP6472637B2 (ja) 電動弁
JP6392685B2 (ja) 電動弁
JP3937029B2 (ja) 電動弁
CN110094514B (zh) 电动阀以及冷冻循环系统
JP4786834B2 (ja) 電動弁
KR101165314B1 (ko) 전동밸브
JP4263426B2 (ja) 電動弁
JP6542806B2 (ja) 電動弁
JP2008032215A (ja) 電動弁
JP6392686B2 (ja) 電動弁
JP2003148642A (ja) 電動弁
JP2017161052A (ja) 電動弁
JP2004197800A (ja) 電動弁
JP6691064B2 (ja) 電動弁および冷凍サイクルシステム
CN113685559A (zh) 一种电子膨胀阀
JP2019128022A (ja) 電動弁
JP2010065744A (ja) 電動弁
JP2004360762A (ja) 電動弁
CN112879573A (zh) 一种电子膨胀阀
JP2021148182A (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP4615693B2 (ja) 電動式コントロールバルブ
CN112728122B (zh) 电动阀以及冷冻循环系统
JP7328381B2 (ja) 電動弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4220178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees