JP4216428B2 - バックラッシフリーギア部品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、機械の駆動手段における主軸のギア部品として使用されるバックラッシが無い、バックラッシフリーギア部品(バックラッシフリーギアボックスを含む。)に関する。より好ましくは、機械シャフトにおける減速ギアとして用いられるバックラッシフリーギア部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ギア加工では、いくつかの独立した回転運動および直線運動をするツールと、ワークピースとの間に、極めて正確、かつ複雑な相対運動が必要とされる。また、ワークピースに加え、連続したギアの加工工程では、他の相対運動とともに、高速で回転するツールが、所定の角度を持った位置で、各ポイントごとに相対運動に組み合わせられて調節されている必要がある。
一方、過去においては、複雑、かつ、高精度の機械的ギア列(歯車列と称する場合がある。)では、全ての可変運動が良好に動作するように、当該ギア列が調節される必要性があった。
しかしながら、今日におけるギア部品の制御技術によれば、選択可能な種々のカップリング要素を有する、直接測定システムが備わった、個々の数値制御軸を介して、各種の部品を制御しながら駆動することができるようになっている。
【0003】
機械加工中のワークピースにおける回転角度の正確さと、かかるワークピースにおけるシャフトの回転角度の正確さとは、主として、最終的に仕上がったギア部品の品質によって決定されるものである。このため、ギア部品の駆動部は、静かな運転操作、高度な回転の緻密さに加えて、バックラッシ(隙間)が完全に無いことが好ましい。
したがって、過去、これらの厳しい要求を満足するために、各種の方法が考慮されて、試みられてきた。例えば、連続的な研磨装置においては、バックラッシが少ないウォームギアか、あるいは、バックラッシが無いバックラッシフリーのウォームギアが、この目的のために使用されており、また、バックラッシフリーのスプールギア(平歯車)、あるいは、単純な摩擦ホイールギアをそれぞれ研磨して作成するにあたり使用されてきた。すなわち、この研磨機械において、ワークピース用スピンドルに対して、わずかなモーメントを付与するにあたり、バックラッシが無いカップリングを介して、直接的駆動させることが行われてきた。
このような直接的駆動は、多くの利点を有するものである。例えば、一方、モーターと、ワークピース用スピンドルとの間のバックラッシが無いことにより、高度な回転の緻密さが、容易に得ることができる。さらに、一方で、直接的駆動は、ギア部品を使用した解決方法と比較して、構成の複雑さも小さいと言える。
【0004】
しかしながら、直接的駆動をする場合であっても、仮に、より大きなギアホイールが機械に取り付けられて機械作業がなされると、第1に、普通は、要求されるワークピースの最大スピードが小さくなり、第2に、機械力によって生じるモーメントが大きくなるという問題が見られた。
これらの場合に、現実的な理由であって、また、技術的な制御理由から、ワークピース用スピンドルの駆動に、直接駆動をするのに対応した大きなモーターを使用するよりも、減速ギアに接続された、より小さいモーターを使用する方がより有利である。このことは、現実的であって、また、技術的な制御面からは重要である。すなわち、ワークピース用スピンドル上に与えられるモーメントは、減速ギアによって一次的(直線的)に減少するものの、ワークピースの内部モーメントは、モーターシャフトの減衰比の二乗に比例して減少することによるためである。
【0005】
また、ワークピース用スピンドルが要するスピードの範囲に対して、必要なギア減衰比がかなり大きいという理由から、ウォームギアは、もはや不要であると考えられることもしばしばである。加えて、完全にバックラッシが無いウォームギアには、大きな摩擦が生じることになり、結果として、低効率となり、特定場所において不必要な熱を発生することになる。
また、スプールギアは、注意深く作成しても、常に、小さく、邪魔なオシレーション(振動)が生じる結果、どうしてもワークピース用スピンドルのギア歯の噛み合わせによる摩擦が伝動されてしまうという欠点がある。
さらに、摩擦ホイールは、大変すばらしい伝動特性を有しているものの、モーメントの伝動に関しては、通常限界があるものである。なぜならば、このような摩擦ホイールは、モーメントを伝動するための摩擦ポイントがたった一つしかないためである。
加えて、仮に、ワークピース用スピンドルの位置決めが、軸方向力や径方向力を吸収しないような場合には、かかる力を補償するための測定が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、本願発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、静かな運転動作を実現し、高いモーメントの伝動を可能とし、かつ、緻密に回転することができる、バックラッシ(隙間)が無いバックラッシフリーギア部品を提供することを目的としている。よって、このような本願発明によって上記の問題点が解消されるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1には、ハウジング12と、
当該ハウジング12に取りつけられており、リム(16)に内側駆動表面7を有する環状ホイール8と、
当該ハウジング12に回転可能に支持されており、環状ホイール8に対して同軸である第1のシャフト9と、
当該第1のシャフトに取り付けられているプラネタリーキャリア6と、
当該プラネタリーキャリア6に回転可能に取り付けられている一つまたは複数のプラネタリーホイール(プラネタリーギアと称する場合がある。)3と、
第1のシャフト9に対して同軸となるように取り付けられている第2のシャフト1と、
当該第2のシャフトに取り付けられており、外側駆動表面21を有しているサンホイール(サンギアと称する場合がある。)2と、
を含むバックラッシフリーギア部品において、
前記プラネタリーホイール3は、環状ホイール8の内側駆動表面7およびサンホイール2の外側駆動表面21と接触して回転するとともに、
リム16の内径を、取り付けられる前の状態では、サンホイール2の直径と、プラネタリーホイール(3)の直径の2倍値との合計値よりも小さくしてあるとともに、
プラネタリーホイール3のシャフト5が、ベアリングキャリアー13に設けられており、当該ベアリングキャリアー13は、シャフト5を通るプラネタリーキャリア6の半径方向に対して対称となるように対向する2箇所において、各2つの連結部15を介してプラネタリーキャリアー本体19に連結されており、前記各2つの連結部15が、それぞれ平行の位置関係であることによって、当該プラネタリーホイール3と、プラネタリーキャリア6との周方向のバックラッシを無くしてあるとともに、当該プラネタリーホイールを半径方向にはフレキシブル(弾性変形的)に移動可能としてあること
を特徴とするバックラッシフリーギア部品が開示してある。
【0008】
また、請求項2には、環状ホイール8は、弾性変形可能なリム16を有するポット型形状をしており、ハウジング12に強固に取りつけられたフランジ17に対して、弾性変形可能な中間部18を介して結合されていることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品が開示してある。
【0009】
また、請求項3には、連結部15が、プラネタリーキャリアー本体19とベアリングキャリアー13との両方に対して、弾性変形可能な薄肉部分である結合部14を介して結合してあることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品が開示してある。
【0010】
また、請求項4には、プラネタリーキャリアー本体19と、連結部15と、ベアリングキャリアー13とが一体化してあることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品が開示してある。
【0011】
また、請求項5には、ベアリングキャリアー13が、台形状であり、各連結部15の長さが等しいことを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品が開示してある。
【0012】
【0013】
【0014】
また、請求項6には、プラネタリーホイール3、あるいは、駆動表面7、21を、テーパ状とすることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品が開示してある。
【0015】
また、請求項7には、第2のシャフト1が、モーター10に結合した入力シャフトであるとともに、第1のシャフト9が、当該ギア部品の出力シャフトであることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品が開示してある。
【0016】
すなわち、本願発明は、ワークピースの駆動機構について関するものである。当該駆動機構は、摩擦による車ホイールの駆動機構、すなわち、大部分の場合において、衝撃がないような回転角度への移行が規則正しく行うことができるという優れた特性を有している。しかしながら、その一方で、当該駆動機構は、車ホイールの回転により生じるモーメントの伝動を限定してしまうという欠点が生じることなく、しかも力を補償するための装置を設ける必要性もない。さらに、当該駆動機構の仕様として、緻密に回転させることもできる。
【0017】
すなわち、本願発明の駆動機構によれば、構造上の用語で言うところの、ハウジングに対して環状ホイールがしっかりと取り付けられたプラネタリーギア部品を提供することができる。したがって、本願発明のプラネタリーギア部品に関する駆動機構は、環状ホイールとプラネタリーホイールとの間に、またはその一方で、プラネタリーホイールとサンホイールとの間にプレス力(押圧力)を発生させると同時に、そのプレス力に応じて、環状ホイールとプラネタリーホイールとの間に、適当な弾性変形が生じる働きを有するものである。
【0018】
【発明の実施形態】
以下、本願発明における好ましい実施形態について、図1〜3を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、ハウジングを除いて、ギア部品を構成する個々のパーツを、それぞれ分解した状態で示した図である。
モーターシャフト1上において、サンホイール2は、プラネットホイール(遊星ホイール)3がその表面で接触した状態で回転するための、円柱状の駆動表面21を有している。また、このプラネットホイール3における駆動表面22は、サンホイール2の駆動表面21および環状ホイール8の駆動表面7との間に、それぞれ一定の接触面積を生じさせるため、好ましくはその円周上において、わずかにテーパ状となるように形成してあることが好ましい。
また、プラネットホイール3は、ベアリング4およびベアリングボルト5を介してプラネタリーキャリアー6に対して結合されており、ハウジング12に密着した環状ホイール8の内部にある駆動表面7と、十分に接触することにより回転することができるように構成してある。かかる環状ホイール8は、ポット型をしており、ハウジング12が取り付けられていない状態では、円筒状であることが好ましい。
また、用いることのできるプラネットホイール3の数は、望まれるギアの減速率、または環状ホイール8の直径とサンホイール2の直径との比率によって決定されることが好ましい。
なお、プラネタリーキャリアー6は、出力シャフト9を構成するワークピース用スピンドルに対して直接結合していることが好ましい。
【0020】
図2は、ハウジング12が取り付けられた状態における、プラネタリーギア部品の断面図である。ドライブモーター10は、回転モーメントを、シャフト1とプラネットホイール3上で接触するサンホイール2とを介して伝達する。そして、プラネットホイール3の円周上で生じた回転モーメントは、ベアリングボルト5を通じてプラネタリーキャリアー6に伝わるので、その結果、かかる回転モーメントは、直接ワークピース用スピンドル9にも伝達されることになる。
なお、ワークピース用スピンドル9は、ベアリング11によって支持されており、ハウジング12と連結されたモーター10に対して、同軸方向に存在することが好ましい。
【0021】
図3は、プラネットホイール3が、3つの場合のプラネタリーキャリアー6を図2のIII−III方向から見た図である。かかる図は、円形状の場合のプラネタリーキャリアとの区別がし易いように、あえて非円形状に誇張して示したものである。
なお、プラネットホイール3が1つの場合には、プラネタリーキャリアー6は、1つのプラネタリーボルト5が、ベアリングキャリアー13に取り付けられるだけである。
しかしながら、ベアリングキャリアー13が3つの場合には、プラネタリーキャリアー本体19に、弾性領域としての変形可能な結合部14、および連結部(ウェブ)15を介して結合することが好ましい。なお、図3の例では、3つのベアリングキャリアー13のうち、1つだけが変形可能な結合部14、および連結部15により取り付けられたものを示しているが、残りの2つについても全く同様に構成することができる。
また、各ベアリングキャリアー13の連結部15は、互いに平行の位置関係になるように配置されていることが好ましい。また、各連結部15は、全て同じ長さであり、サンホイール2のシャフトとそれぞれのプラネット3との共通面に対しては、対称の関係であることが好ましい。さらに、ベアリングキャリアー13は、図3に示すように、実質的に台形状であることが好ましい。このベアリングキャリアー13の例では、周囲側の辺が短く、出力シャフト側の辺が長い台形状としてある。したがって、サンホイール2側に面している両連結部15は、より離れた位置関係になっており、また、半径方向に対して高い剛性が達成される。
また、ベアリングキャリアー13を図3に示す構造とするのに必要なスリット23およびオープニング(開口部)24、連結部15、および変形可能な結合部14である弾性部は、例えば、レーザーやウォータージェットを用いて切除したり、火花放電を用いて侵食除去したり、あるいは、機械的に切除することにより製造することができる。
なお、環状ホイール8は、内部の駆動表面7がプラネットホイール3と接触するように設けてある。
【0022】
また、モーター10からワークピース用スピンドル9へのスリップフリーの回転モーメントを大部分伝達するためには、十分大きいプレス力(押圧力)が、プラネットホイール3、サンホイール2、および環状ホイール8の間で必要とされる。そして、本願発明においては、このようなプレス力を、環状ホイール8の下部にあるリム16が伸縮することによって発生させることができる。
また、このようなプレス力は、環状ホイール8の内部にあるリム16の内径(駆動表面7の直径)が、サンホイール2の直径と、プラネットホイール3の直径の2倍値との合計値よりも小さいという条件から作り出されるものである。
このようにして、環状ホイール8は、駆動表面7によって、リム16の任意の場所を変形させて、プラネットホイール3を押圧して、部分的に囲い込む状態とすることが可能となる。
また、図3では、例えば、3つのプラネタリーホイール3が図示されている。したがって、この場合のリム16は、ほんのわずかだけ三角形状を呈している。また、環状ホイール8が取り付けられた状態では、リム16が本来の円形状になる傾向は、取り付けられた状態のリム16における元の円形形状に依存しているが、この円形状になる傾向により、摩擦ホイールを動作するのに十分な接触得るために必要な弾性変形力を生み出すことができる。
なお、環状ホイール8のリム16が接触する大きさ、およびその接触による非円形度の大きさに関しては、得られるプレス力を主に変化させることにより、必要に応じて変えることができる。
【0023】
プラネタリーギアが、正確な機能を発揮するためには、環状ホイール8は、回転が緻密に行える最高の状態でギアハウジング12と結合されていなけらばならない。そして、かかる結合が達成されるように、環状ホイール8は、補強の目的で、フランジ17を備えた状態でハウジング12に対して強固に取り付けられていることが好ましい。ただし、この取り付け位置ではまだ、環状ホイール8の変形は生じていないことになる。
しかしながら、それにもかかわらず、内部にある駆動表面7を有するリム16は、依然としてほんのわずかながら三角形状を呈している。この理由は、フランジ17に対して、ポット型の極めて薄く、伸縮可能な中間領域(中間部18)が結合しているためである。したがって、このような構成とすることにより、ハウジング12に対して極めて強いねじれが生じているにもかかわらず、リム16には、柔軟性を付与することが可能になる。
【0024】
また、環状ホイール8が、プラネットホイール3におよぼす力と同様の力が、プラネットホイール3およびサンホイール2の間にも生じなけばならない。この理由は、ギア部品の動作により生じる摩擦力が、プラネットホイール3およびサンホイール2の接触部位では同じ大きさであるからである。
しかしながら、プラネットホイール3は、サンホイール2に対し、所定の力を伴って位置することができるように、プラネットホイール3は、半径方向に極めて小さな程度に動けるものでなけばならない。
すなわち、この半径方向の動きは、可能な限り大きな剛性を有しており、しかもプラネタリーキャリアー6に対するプラネットホイール3のバックラッシ(隙間)を無くすことが可能であるとともに、それが保証されなければならない。なぜならば、このような半径方向の動きができなければ、ギア部品全体の回転剛性が、逆に衝撃となるためである。
【0025】
本願発明によれば、上記の問題点は、プラネタリーキャリアー6が少なくとも1つあれば解決するものである。すなわち、かかるプラネタリーキャリアー6は、ベアリングキャリアー13によって支持されており、そして、当該ベアリングキャリアー13には、プラネタリーホイール3のシャフト5が、変形可能な結合部14および放射状に形成されている連結部(ウェブ)15を介して、伸縮可能な状態でもって結合してあることが好ましい。
しかしながら、その一方において、かかるプラネタリーキャリアー6は、プラネタリーキャリアー本体19の周方向に対しては、極めて強固に備えてあることが好ましい。
【0026】
【発明の効果】
本発明の構造は、摩擦力を利用したホイールギア部品の製造を可能なものとするものである。すなわち、当該ホイールギア部品は、高い回転の緻密性を有しており、バックラッシ(隙間)が完全に取除かれた状態である。また、駆動表面の直径は、サンホイール2の直径と、プラネットホイール3の直径の2倍値との合計値よりも小さいため、リム16は、伸縮自在に変形が可能であって、プラネットホイール3は、プラネタリーキャリアー6の半径方向に対して適宜伸縮が可能である。
したがって、このように構成することにより、接触して摩擦を生じる位置に対して、所定のプレス力を正確に付与することを保証するものであり、出力シャフト9に対して、逆方向へ力を及ぼすことがなくなる。
また、プラネタリーホイール3のシャフト5における円周上における摩擦力の伝達ポイントは、プラネットホイール3における伝達ポイントの2倍となる。
すなわち、本発明の構造によれば、当該ギア部品の操作をとても静かに行なうことができ、高いモーメントの伝動を可能とし、かつ、緻密に回転することができるという効果を得ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明のギア部品において、ハウジングがない状態での構成部品をそれぞれ分解した状態で示した図である。
【図2】 本願発明に係るギア全体の断面図である。
【図3】 非円形状の場合の本願発明に係るプラネタリーキャリアーの平面図である。
【符号の説明】
1 第2のシャフト(入力用シャフト)
2 サンホイール(サンギア)
3 プラネタリーホイール(プラネタリーギア)
5 シャフト
6 プラネタリーキャリア
側駆動表面
8 環状ホイール
9 第1のシャフト(出力用シャフト、ワークピース用スピンドル)
10 ドライブモーター
11 ベアリング
12 ハウジング
13 ベアリングキャリアー
14 変形可能な結合部
15 連結部(ウェブ)
16 リム
17 フランジ
18 弾性変形可能な中間部
19 プラネタリーキャリアー本体
21側駆動表面
22 プラネットホイールにおける駆動表面
23 スリット
24 オープニング

Claims (7)

  1. ハウジング(12)と、
    当該ハウジング(12)に取りつけられており、リム(16)に内側駆動表面(7)を有する環状ホイール(8)と、
    当該ハウジング(12)に回転可能に支持されており、環状ホイール(8)に対して同軸である第1のシャフト(9)と、
    当該第1のシャフト(9)に取り付けられているプラネタリーキャリア(6)と、
    当該プラネタリーキャリア(6)に回転可能に取り付けられている一つまたは複数のプラネタリーホイール(3)と、
    前記第1のシャフト(9)に対して同軸となるように取り付けられている第2のシャフト(1)と、
    当該第2のシャフト(1)に取り付けられており、外側駆動表面(21)を有しているサンホイール(2)と、
    を含むバックラッシフリーギア部品において、
    前記プラネタリーホイール(3)は、前記環状ホイール(8)の内側駆動表面(7)およびサンホイール(2)の外側駆動表面(21)と接触して回転するとともに、
    前記リム(16)の内径を、取り付けられる前の状態では、前記サンホイール(2)の直径と、プラネタリーホイール(3)の直径の2倍値との合計値よりも小さくしてあるとともに、
    前記プラネタリーホイール(3)のシャフト(5)が、ベアリングキャリアー(13)に設けられており、当該ベアリングキャリアー(13)は、前記シャフト(5)を通る前記プラネタリーキャリア(6)の半径方向に対して線対称となる2箇所において、各2つの連結部(15)を介してプラネタリーキャリアー本体(19)に連結されており、前記各2つの連結部(15)が、それぞれ平行の位置関係であることによって、当該プラネタリーホイール(3)と、前記プラネタリーキャリア(6)との周方向のバックラッシを無くしてあるとともに、当該プラネタリーホイール(3)を半径方向にはフレキシブルに移動可能としてあることを特徴とするバックラッシフリーギア部品。
  2. 前記環状ホイール(8)は、弾性変形可能な前記リム(16)を有するポット型形状をしており、前記ハウジング(12)に強固に取りつけられたフランジ(17)に対して、弾性変形可能な中間部(18)を介して結合されていることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品。
  3. 前記連結部(15)が、プラネタリーキャリアー本体(19)とベアリングキャリアー(13)との両方に対して、弾性変形可能な薄肉部分である結合部(14)を介して結合してあることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品。
  4. 前記プラネタリーキャリアー本体(19)と、前記連結部(15)と、前記ベアリングキャリアー(13)とが一体化してあることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品。
  5. 前記ベアリングキャリアー(13)が、台形状であり、各連結部(15)の長さが等しいことを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品。
  6. 前記プラネタリーホイール(3)、あるいは、前記駆動表面(7、21)を、テーパ状とすることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品。
  7. 前記第2のシャフト(1)が、モーター(10)に結合した入力シャフトであるとともに、前記第1のシャフト(9)が、当該ギア部品の出力シャフトであることを特徴とする請求項1に記載のバックラッシフリーギア部品。
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