JP6847632B2 - 工具径可変主軸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械用の工具径可変主軸装置に関するものである。
工作機械用の工具径可変主軸装置には、先端に工具を有する偏心軸を所定量偏心させて主軸内に設け、主軸に対して偏心軸を回転させることにより、工具が主軸廻りに描く工具径(加工径)を適宜変更可能にしたものがある(特許文献1〜3)。
特許文献1の工具径可変主軸装置は、主軸を回転自在に支持する可動台側に、主軸と平行に配置された偏心軸用モータを備え、この偏心軸用モータの駆動により偏心軸を回転させるねじ式の伝達機構と、偏心軸を任意の回転位置で主軸に固定するクランプ手段とを備え、偏心軸用モータの駆動により伝達機構を介して偏心軸を回転させて工具径を変更し、所定の工具径に変更した後にクランプ手段により偏心軸を主軸に対して固定するようになっている。
また特許文献2の工具径可変主軸装置は、主軸の軸芯上に配置された主軸用モータと、主軸と平行に配置された偏心軸用モータとを可動台側に備え、偏心軸用モータの駆動により工具径可変機構を介して偏心軸を回転させて工具径を変更するようになっている。
更に特許文献3の工具径可変主軸装置は、主軸及び偏心軸を軸芯方向に偏平状に構成し、その主軸内に、偏心軸の外周に噛合するウォームギヤ機構を備え、主軸の軸芯上の他端側に配置された偏心軸用モータにより、ウォームギヤ機構を介して偏心軸を回転させて工具径を変更するようになっている。
特開平7−204910号公報 特開2014−69290号公報 特開2009−190157号公報
従来の特許文献1及び2の工具径可変主軸装置は、偏心軸用モータを主軸と平行に可動台側に配置しているため、偏心軸用モータを含む装置全体が大型化するという問題があり、また主軸の回転中に工具径を変更するということはできない。
一方、従来の特許文献3の工具径可変主軸装置は、主軸及び偏心軸を軸芯方向に偏平状に構成し、その主軸側に偏心軸、ウォームギヤ機構及び偏心軸用モータを備えているため、主軸の回転中に工具径を変更することができるが、主軸を含む全体の外径が非常に大型化するという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、工具の主軸廻りの工具径を変更でき、しかも装置全体を小型化できる工具径可変主軸装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、主軸と、工具を有し且つ前記主軸内に偏心して配置された偏心軸と、前記偏心軸に対して前記工具と反対側に配置され且つ前記偏心軸を前記主軸に対して回転させる偏心軸用モータとを備え、前記偏心軸を回転させて前記工具の前記主軸廻りの工具径を変更可能にした工具径可変主軸装置において、前記偏心軸と前記偏心軸用モータとの間に配置され且つ前記偏心軸用モータの回転を減速して前記偏心軸に伝達する内歯ギヤ式の減速手段を備え、前記主軸は、軸方向に着脱可能に接合された第1主軸部と第2主軸部とを備え、前記偏心軸用モータは、前記第2主軸部と一体回転可能に前記第2主軸部内で前記偏心軸の軸芯上に配置され、前記減速手段前記第1主軸部内に配置され、且つ前記第1主軸部に固定された前記内歯ギヤを備えたものである。
前記偏心軸用モータは前記減速手段の入力軸に連結される回転軸を備え、前記回転軸及び前記入力軸は前記偏心軸の軸芯上に配置されたものでもよい。前記減速手段は波動ギヤ装置であってもよい。前記偏心軸用モータ側で前記主軸を回転自在に支持する支持部材を設け、前記主軸と前記支持部材との間に前記偏心軸用モータの給電用のスリップリングを設けたものでもよい。
本発明によれば、主軸と、工具を有し且つ主軸内に偏心して配置された偏心軸と、偏心軸に対して工具と反対側に配置され且つ偏心軸を主軸に対して回転させる偏心軸用モータとを備え、偏心軸を回転させて工具の主軸廻りの工具径を変更可能にした工具径可変主軸装置において、偏心軸と偏心軸用モータとの間に配置され且つ偏心軸用モータの回転を減速して偏心軸に伝達する内歯ギヤ式の減速手段を備え、主軸は、軸方向に着脱可能に接合された第1主軸部と第2主軸部とを備え、偏心軸用モータは、第2主軸部と一体回転可能に第2主軸部内で偏心軸の軸芯上に配置され、減速手段第1主軸部内に配置され、つ第1主軸部に固定された内歯ギヤを備えているので、主軸の回転中に工具径を変更でき、しかも装置全体を小型化できる利点がある。
本発明の第1の実施形態を示す工具径可変主軸装置の断面図である。 同要部の拡大断面図である。 同主軸、偏心軸、工具の偏心量の説明図である。 同波動ギヤ装置の一部破断側面図である。 同工具の工具径の説明図である。 本発明の第2の実施形態を示す主軸、偏心軸、工具の偏心量の説明図である。 同工具の工具径の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜図5は本発明に係る工作機械用の工具径可変主軸装置の第1の実施形態を例示する。図1は工具径可変主軸装置の概略を示し、その要部を図2に示す。
この工具径可変主軸装置は、図1、図2に示すように、前後方向に往復移動可能に配置された可動台1と、この可動台1に前後方向に固定された軸受ケース2と、この軸受ケース2内に回転自在に配置され且つ前後方向の軸芯3bを有する主軸3と、主軸3内に回転自在に配置され且つ主軸3の軸芯3bから所定の偏心量aだけ偏心する軸芯4bを有する偏心軸4と、偏心軸4の前端側に着脱自在に固定された工具5と、主軸3の後端側に一体回転可能に配置され且つ偏心軸4をその軸芯4b廻りに駆動する偏心軸用モータ6と、偏心軸4と偏心軸用モータ6との間に配置された減速手段7と、偏心軸用モータ6と減速手段7との間に配置された連結軸8とを備えている。
軸受ケース2は工具5に近い前端側で可動台1に固定されている。主軸3は円筒状であって、軸受ケース2内にその前後両側の軸受9を介して回転自在に支持された第1主軸部10と、この第1主軸部10の後端側に同心状に接合された第2主軸部11とを備え、第1主軸部10の後端側に配置された伝動機構12を介して主軸用モータ(図示省略)の駆動により軸芯3b廻りに回転自在である。伝動機構12は第1主軸部10に固定されたプーリ13と、このプーリ13に巻き掛けられたベルト14とを有する。主軸用モータは主軸3と平行に配置され、可動台1に固定されている。
偏心軸4は主軸3と平行であって、図3に示すように、偏心軸中心4aが主軸3の主軸中心3aから所定の偏心量aだけ偏心しており、第1主軸部10内に軸受16を介してその軸芯4b廻りに回転自在に支持されている。そして、この偏心軸4は、偏心軸用モータ6の駆動により軸芯4b廻りに回転可能である。
偏心軸4の前端には工具ホルダ17を介して工具5が着脱自在に取り付けられている。工具5は工具ホルダ17に前側から着脱自在に固定された取り付け軸18と、この取り付け軸18の前端側に設けられた刃部19とを有し、図3に示すように偏心軸4が原点位置p1のときに取り付け軸18が主軸3の主軸中心3a(=軸芯3b)上に位置するように構成されている。つまり、偏心軸4の偏心軸中心4aに対する取り付け軸18の偏心量は、主軸3と偏心軸4との間の偏心量aと同じ量になっている。
第1主軸部10及び第2主軸部11内には、偏心軸用モータ6、減速手段7、連結軸8が収容されている。偏心軸用モータ6には位置決め・停止位置保持が可能なステッピングモータが採用されている。そして、この偏心軸用モータ6は偏心軸4の後方の後端側で主軸3の第2主軸部11内に固定され、前側に突出する回転軸20が偏心軸4の軸芯4b上に配置されている。
減速手段7には小型で減速比の大きい波動ギヤ装置21が採用されている。この波動ギヤ装置21は、図2、図4に示すように、偏心軸4の軸芯4b上で第1主軸部10内に固定された内歯ギヤ22と、内歯ギヤ22に内側から噛合し且つ弾性変形可能な薄肉平ギヤ23と、偏心軸4の軸芯4b上に配置された入力軸24と、この入力軸24の外周に固定され且つ外周側に套嵌された薄肉軸受25を介して薄肉平ギヤ23の内周側に摺接する楕円形状の偏心カム26とを備えている。
そして、この波動ギヤ装置21は、入力軸24の回転に連動して楕円形状の偏心カム26が回転したときに、その偏心カム26の外周に追随して弾性変形する薄肉平ギヤ23と、この薄肉平ギヤ23が噛合する真円状の内歯ギヤ22との差動を利用して、偏心軸用モータ6の回転を減速するようになっている。
入力軸24は連結軸8、軸継ぎ手27を介して偏心軸用モータ6の回転軸20に連結されている。連結軸8、軸継ぎ手27は偏心軸4の軸芯4b上に前後に配置されている。連結軸8は前後方向の中間部が第1主軸部10と第2主軸部11との間の軸受ケース28により軸受29を介して支持されている。薄肉平ギヤ23の連結部30は偏心軸4の端面に着脱自在に固定されている。
主軸3は第1主軸部10側が軸受ケース2により支持されると共に、第2主軸部11の後端部側が軸受31を介して支持部材32により回転自在に支持されている。支持部材32は周方向に複数の取り付け部材33を介して軸受ケース2の後端側に着脱自在に固定されている。
主軸3の第2主軸部11の後端には、第2主軸部11と一体回転可能な回転軸部35が配置され、その回転軸部35にクーラント導入口36が、また回転軸部35と支持部材32との間に偏心軸用モータ6に給電用のスリップリング37が夫々設けられている。
クーラント導入口36は回転管継ぎ手(図示省略)を介してクーラント供給系統(図示省略)のクーラントを受け入れて、回転軸部35内のクーラント通路38から第2主軸部11及び第1主軸部10のクーラント通路39、偏心軸4の軸芯4b上のクーラント通路40、工具ホルダ17を経て工具5側の加工部位へと供給するようになっている。なお、主軸3と偏心軸4との間には、両者のクーラント通路39,40を連通させる2個のオイルシール41が所定の間隔で設けられている。
スリップリング37は回転軸部35の外周に固定されたロータ42と、支持部材32側に固定されたステータ43とを備えている。ステータ43は軸受31を押える軸受押えカバー44に固定され、また軸受押えカバー44は支持部材32に固定されている。なお、ステータ43は回転しない程度に支持部材32側に取り付けられておればよく、支持部材32に対して固定である必要はない。
この工具径可変主軸装置において、図3に示すように、偏心軸4が原点位置p1にある場合には、工具5の中心が主軸3の軸芯3bと一致した状態にある。従って、偏心軸4を原点位置p1に配置すれば、ボーリング加工用の工具5を装着してボーリング加工を行えるのは勿論のこと、ドリル加工用の工具5を装着してドリル加工を行ったり、エンドミル用の工具5を装着してエンドミル加工を行ったりすることも可能である。
工具径を変更する場合には、偏心軸用モータ6により連結軸8、波動ギヤ装置21を介して偏心軸4を偏心軸中心4a廻りに回転させる。すると偏心軸4が原点位置p1から180°回転位置p5へと回転する間に、偏心軸4の回転角に応じて工具5が主軸3の軸芯3b廻りに描く工具径を図5(A)〜(E)に示すように任意に変更することができる。
即ち、偏心軸4が原点位置p1にある場合には、図5(A)に示すように工具5の軸芯が主軸3の軸芯3bと一致するため、工具5の主軸3廻りの工具径が、工具5の取り付け位置の中心から刃先までの長さb(図3参照)に対応する最小径d1となる。また偏心軸4が原点位置p1から180°回転した180°回転位置p5では、図5(E)に示すように工具5が逆向きになり、工具5の工具径が長さbに偏心量aの2倍の2aを加算した寸法の2倍となり最大径d5(2a+b)×2となる。
また原点位置p1と180°回転位置p5との間で偏心軸4が45°、90°、135°の各回転位置p2〜p4まで回転すると、工具5の工具径が図5(B)〜(D)に示すように、最小径d1と最大径d5との間の中間径d2〜d4となる。
従って、ボーリング加工等に際しても1種類の工具5で工具径の異なる加工が可能であって工具径毎に工具5を準備する必要がなくなり、準備すべき工具5の種類数を少なくすることもできる。
特にこの工具径可変主軸装置では、偏心軸用モータ6と偏心軸4との間に波動ギヤ装置21を介在しており、小型で減速比の大きい波動ギヤ装置21を設けて、偏心軸用モータ6の回転を波動ギヤ装置21で十分に減速して偏心軸4に伝達することができる。そのため単位偏心量辺りの偏心軸用モータ6の回転角を大きく取ることができ、工具径を変更する際の工具5の偏心量の分解能を上げることができ、偏心量の微調整、工具径の微調整を容易且つ高精度で行うことができる。
また波動ギヤ装置21の減速比が大きいので、負荷トルクが大きくなり、加工時に掛かる切削負荷により偏心軸4が回転して工具5の偏心量がズレるようなことがなく、高い寸法精度を維持することができる。しかも偏心軸4を固定するクランプ手段が不要であるため、構造的に簡素化することができる。
更に減速比の大きい波動ギヤ装置21を使用しているため、偏心軸用モータ6として減速機付きモータ等のような大型のものを採用する必要がなく、偏心軸用モータ6から波動ギヤ装置21を含む駆動伝達系統を小型化することが可能である。従って、主軸3を構成する第1主軸部10と第2主軸部11内に偏心軸用モータ6、波動ギヤ装置21を組み込んでいるにも拘わらず、主軸3の大径化を防止でき、装置全体の小型軽量化に伴う機械的剛性を容易に促進することができる。
即ち、工具5によるボーリング加工等を行う場合には、主軸用モータにより伝動機構12を介して主軸3をその軸芯3b廻りに回転させる。このとき偏心軸用モータ6、波動ギヤ装置21、偏心軸4は、主軸3の軸芯3b廻りに一体に回転するが、偏心軸用モータ6、波動ギヤ装置21を小型化できるので、主軸3側の負担を軽減することができ、機械的剛性が向上する利点がある。
また波動ギヤ装置21を第1主軸部10内に配置し、この第1主軸部10に着脱自在に接合された第2主軸部11内に偏心軸用モータ6を配置しているので、偏心軸用モータ6、波動ギヤ装置21等の組立てを容易に行うことができる。しかも、第2主軸部11は、その端部を軸受31を介して軸受ケース2側の支持部材32により支持しているので、第2主軸部11側の軸振れ等も防止することができる。
また偏心軸用モータ6、波動ギヤ装置21が主軸3内にあり、しかも偏心軸4の軸芯4b上に偏心軸用モータ6、波動ギヤ装置21があるため、主軸3の回転中に偏心軸用モータ6により偏心軸4を回転させて工具径を変更することも可能である。従って、加工中に工具径を変更することにより、連続異径の鼓状加工やテーパ加工が可能であり、用途の向上を図ることができる。
因みに加工する穴径が判れば、余弦定理を用いて次の計算式から偏心軸用モータ6の回転角を求めることができる。但し、工具5の刃先は偏心軸4の半径方向の外側を向いているものとする。
Θ=arccos((a2 +(a+b)2 −r2 /2a(a+b))×減速比
Θ: 偏心軸用モータ6の回転角(原点からの角度)
a: 主軸中心と偏心軸中心との距離(偏心量)
b: 工具の取り付け位置の中心から刃先までの長さ
r: 加工する穴の半径
このような計算式に従って偏心軸用モータ6の回転角を変更して行けば、原点位置p1では取り付けた工具5の最小径d1で穴加工ができ、原点位置p1から180°では最大径d5で穴加工ができる。但し、実際の加工での偏心量は、回転角の変更で被削材に対する工具5の刃先角度が変化するため、その刃先角度の変化を考慮して偏心軸用モータ6の回転角を計算する必要がある。
図6、図7は本発明の第2の実施形態を例示する。この工具径可変主軸装置では、図6に示すように、工具5はその軸芯が主軸3の主軸中心3aから外れて偏心軸4の偏心軸中心4a上に配置されている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように工具5を偏心軸4の偏心軸中心4a上に配置した場合にも、偏心軸4が図7(A)に示す原点位置p1のときに最小径d1となり、偏心軸4が図7(E)に示す180°回転位置p5のときに最大径d5となる。そして、偏心軸4が図7(B)〜(D)に示す45°回転位置p2、90°回転位置p3、135°回転位置p4のときに、工具5の工具径が偏心軸4の各回転角に対応する中間径d2〜d4となる。
従って、工具5は偏心軸4の軸芯4b上に配置することも可能である。但し、この場合には、最小径d1、最大径d5が第1の実施形態の場合に比較して小さくなるため、小径のボーリング加工に適したものとなる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、実施形態では減速手段7として波動ギヤ装置21を採用しているが、波動ギヤ装置21以外の減速手段7、例えば遊星ギヤ式、差動式等の減速機を用いることも可能である。
また偏心軸用モータ6はステッピングモータが一般的であるが、サーボモータ等を用いることも可能である。更に偏心軸用モータ6にステッピングモータを使用する場合には、その回転角をパルス数により管理できるので、回転角の制御を容易に行うことができる。しかし、偏心軸用モータ6に他の一般的なモータを使用する場合には、その回転軸20にパルスエンコーダ等の回転角検出手段を設けて、その回転角検出手段を介して偏心軸用モータ6の回転軸20の回転角を監視しながら、工具5の偏心量を制御することも可能である。
偏心軸用モータ6は回転軸20を偏心軸4の偏心軸中心4a上に配置するが、全体の重心は極力主軸3の主軸中心3a上にあることが望ましい。また実施形態では、偏心軸用モータ6の回転軸20と減速手段7との間に連結軸8を介在しているが、偏心軸用モータ6の回転軸20を減速手段7に連結して、連結軸8を省略することも可能である。
また第1の実施形態では、偏心軸4が原点位置p1のときに主軸3の軸芯3b上に位置するように工具5を設けており、第2の実施形態では、偏心軸4の軸芯4b上に位置するように工具5を設けているが、この工具5は原点位置p1の主軸3の軸芯3b上、及び偏心軸4の軸芯4b上以外の位置、例えば主軸3の軸芯3bと偏心軸4の軸芯4bとの中間に配置することも可能である。
更に実施形態では、偏心軸4、減速手段7を第1主軸部10内に配置し、偏心軸用モータ6を第1主軸部10に連結された第2主軸部11に配置しているが、主軸3は偏心軸4側から偏心軸用モータ6側までを一体として、その主軸3内に偏心軸4、減速手段7及び偏心軸用モータ6を前後方向に配置してもよい。
3 主軸
3a 主軸中心
3b 軸芯
4 偏心軸
4a 偏心軸中心
4b 軸芯
5 工具
6 偏心軸用モータ
7 減速手段
8 連結軸
21 波動ギヤ装置
32 支持部材
37 スリップリング

Claims (4)

  1. 主軸と、
    工具を有し且つ前記主軸内に偏心して配置された偏心軸と、
    前記偏心軸に対して前記工具と反対側に配置され且つ前記偏心軸を前記主軸に対して回転させる偏心軸用モータとを備え、
    前記偏心軸を回転させて前記工具の前記主軸廻りの工具径を変更可能にした工具径可変主軸装置において、
    前記偏心軸と前記偏心軸用モータとの間に配置され且つ前記偏心軸用モータの回転を減速して前記偏心軸に伝達する内歯ギヤ式の減速手段を備え、
    前記主軸は、軸方向に着脱可能に接合された第1主軸部と第2主軸部とを備え、
    前記偏心軸用モータは、前記第2主軸部と一体回転可能に前記第2主軸部内で前記偏心軸の軸芯上に配置され、
    前記減速手段前記第1主軸部内に配置され、且つ前記第1主軸部に固定された前記内歯ギヤを備える
    ことを特徴とする工具径可変主軸装置。
  2. 前記偏心軸用モータは前記減速手段の入力軸に連結される回転軸を備え、
    前記回転軸及び前記入力軸は前記偏心軸の軸芯上に配置され
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具径可変主軸装置。
  3. 前記減速手段は波動ギヤ装置である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の工具径可変主軸装置。
  4. 前記偏心軸用モータ側で前記主軸を回転自在に支持する支持部材を設け、
    前記主軸と前記支持部材との間に前記偏心軸用モータの給電用のスリップリングを設けた
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の工具径可変主軸装置。
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