JP4215097B2 - 廃液回収機構及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、廃液回収機構及び同廃液回収機構を備えた液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドに形成された複数のノズルから液体を噴射する液体噴射装置として、例えば、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」と言う)が知られている。こうしたプリンタにおいては、ノズル内のインクが増粘して生じる目詰まりを予防・修復するメンテナンス装置が装備されているのが一般的である。
メンテナンス装置には液体噴射ヘッドのノズル形成面を覆うキャップが備えられ、印刷を行わない待機中の液体噴射ヘッドはキャップで封止されるようになっている。また、印刷の開始前などには、封止したキャップ内を減圧することで液体噴射ヘッド内のインクをノズルから排出させるクリーニングが行われる。また、液体噴射ヘッドがキャップで封止されていないときには、定期的に印刷とは関係のないインクを吐出するフラッシングを行い、ノズル内のインクを新しいインクと交換してノズルの目詰まりを防止するようにしている。
そして、クリーニング等によって液体噴射ヘッドから排出された廃液は、プリンタの装置内を汚染することがないように回収され、所定の容器内に収容される。このように廃液を回収して収容する廃液回収機構を備えたプリンタにあっては、プリンタが傾けられた場合などに、容器内に貯留された廃液の水頭が高くなって廃液が漏出してしまうという問題があった。
そこで、こうした問題に対応するため、容器内を仕切板で区切って複数の収容室を形成し、回収された廃液を廃インク流路によって容器内に導入した上で、分配部材によって廃液を各収容室内に分配して収容するように構成された廃液回収機構が提案されている(例えば、特許文献1)。すなわち、特許文献1の廃液回収機構では、廃インク流路の下流端に接続された高所部と、この高所部から一定の傾斜で降下するように放射状に延びる複数条の溝からなる分配部材によって、廃液を4つの収容室内に分配するようにしていた。そして、このように廃液を複数の収容室内に分配して収容することにより、プリンタが傾けられた場合の廃液の水頭を低く抑え、廃液の漏出を抑制するようにしている。
特開平8−318630号公報
ところが、特許文献1の廃液回収機構においては、容器内に廃インク流路を形成したり、複雑な形状の分配部材を容器内に組み込んだりしなければならないため、装置の構成が複雑になっていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で廃液の漏出を抑制することのできる廃液回収機構及び同廃液回収機構を備えた液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の廃液回収機構は、液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に、前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を回収するために備えられた廃液回収機構であって、内部に複数の廃液収容部が区画形成された収容ケースを備え、該収容ケース内には、環状壁によって囲み形成された所定容量の廃液を貯留可能な廃液受け部を、前記各廃液収容部に前記環状壁を境にして隣接するように配置し、前記廃液受け部内に導入された廃液を、その貯留量が前記所定容量を超えた場合に、前記環状壁を越流して前記各廃液収容部内に分配されるようにした。
この構成によれば、簡易な構成で廃液を複数の廃液収容部内に分配して収容し、廃液の漏出を抑制することができる。
また、本発明の廃液回収機構において、前記環状壁にはスリット部が形成され、前記廃液受け部内に貯留された廃液は、前記スリット部を通じて隣接する前記廃液収容部内に排出される。
この構成によれば、廃液受け部内に貯留された廃液はスリット部を通じて隣接する廃液収容部内に排出されるため、廃液受け部内に長時間廃液が貯留されて増粘したり固化したりすることを抑制することができる。
また、本発明の廃液回収機構は、前記廃液受け部の内底面から立設された導入部材を更に備え、前記液体噴射ヘッドから排出された廃液は、前記導入部材を通じて前記廃液受け部内に導入される。
この構成によれば、廃液受け部の内底面から立設された導入部材によって、より確実に液体噴射ヘッドから排出された廃液を廃液受け部内に導入させることができる。
また、本発明の廃液回収機構において、前記各廃液収容部内には廃液を吸収保持するための吸収材が各々収容され、該吸収材には、前記廃液収容部の内底面上に載置される底層吸収材と、前記廃液受け部を覆うように前記底層吸収材よりも上側に配置される上層吸収材とが含まれる。
この構成によれば、廃液回収機構内に回収された廃液を吸収材によって吸収保持するので、廃液収容部外への廃液の漏出を抑制することができる。また、上層吸収材によって、廃液受け部内に導入された廃液が飛散して装置内を汚染することを抑制することができる。また、装置が傾けられたり、横倒しにされたりした場合に、廃液が廃液収容部外に漏出するのを抑制することができる。
また、本発明の廃液回収機構においては、前記廃液収容部に隣接する前記環状壁の堰として機能する部分の長さは、当該隣接する廃液収容部の廃液収容量に応じて設定されている。
この構成によれば、廃液収容部及び廃液受け部がどのような形状であっても、廃液収容量に応じて環状壁の堰として機能する部分の長さを設定することができるので、設計及び配置の自由度を向上させることができる。
また、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドから排出された廃液を回収するための上記廃液回収機構とを備える。
この構成によれば、上記発明の廃液回収機構と同様の作用効果が得られる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を前記廃液回収機構側に導入するための廃液導入路を更に備え、該廃液導入路の下流端は、前記廃液受け部内において又は前記廃液受け部の上方域において下向きに開口している。
この構成によれば、廃液導入路の下流端が廃液受け部内において又は廃液受け部の上方域において下向きに開口しているので、より確実に廃液を廃液受け部内に導入することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を前記廃液回収機構側に導入するための廃液導入路を更に備え、該廃液導入路の下流端は、前記廃液受け部内において又は前記廃液受け部の上方域において横向きに開口している。
この構成によれば、廃液導入路の下流端が廃液受け部内において又は廃液受け部の上方域において開口しているので、より確実に廃液を廃液受け部内に導入することができる。また、廃液導入路の配置の自由度を向上させることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をインクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタという)に具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ11は、略矩形箱状の本体ケース12を備える。本体ケース12の左右側壁間には、主走査方向となる本体ケース12の長手方向に沿って棒状のガイド軸13が架設されている。そして、このガイド軸13にはキャリッジ14が主走査方向に移動可能に挿通支持されている。
また、本体ケース12内の後方側面においてガイド軸13の両端部付近には、駆動プーリ15及び従動プーリ16が回転自在に支持されている。駆動プーリ15には、キャリッジモータ17が連結されるとともに、一対のプーリ15,16間には無端状のタイミングベルト18が掛装されている。
キャリッジ14の背面側の一箇所は、タイミングベルト18の所定箇所に固定されている。したがって、キャリッジ14は、キャリッジモータ17の駆動により、ガイド軸13に沿って主走査方向に往復移動可能となっている。
キャリッジ14の下部には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド19が設けられており、この記録ヘッド19の下面は、液体としてのインクを噴射する複数列のノズル(図示略)が開口するノズル形成面19a(図2参照)となっている。また、キャリッジ14の上部には、記録ヘッド19にインクを供給するインクカートリッジ20が着脱可能に装着されている。そして、記録ヘッド19内には、インクカートリッジ20内のインクをノズルまで供給するためのインク供給路(図示略)が形成されている。
本体ケース12内のノズル形成面19aと対向する位置には、記録用紙Pを支持するプラテン21が設けられている。また、本体ケース12の背面側には、記録用紙Pを給紙するための給紙トレイ22が設けられているとともに、本体ケース12の図1における右側下部には、紙送りモータ23が配設されている。この紙送りモータ23が駆動されると、図示しない紙送りローラが回転駆動されて、給紙トレイ22上にセットされた記録用紙Pがプラテン21上を主走査方向と直交する副走査方向に搬送されるようになっている。そして、キャリッジ14を主走査方向に往復動させながら記録ヘッド19のノズル形成面19aから記録用紙Pにインクを吐出する動作と、記録用紙Pを副走査方向に所定の搬送量で搬送する動作とを交互に繰り返すことで、記録用紙Pに印刷が行われる。
図1及び図2においてキャリッジ14の移動経路上の右端部は、印刷を行わないときの待機場所となるキャリッジ14のホーム位置となっている。キャリッジ14がホーム位置に配置されたときの直下には、記録ヘッド19に対してクリーニング等のメンテナンスを行うメンテナンスユニット24が配設されている。
メンテナンスユニット24は、記録ヘッド19のノズル内のインクが乾燥することを防止するキャップ25と、キャップ25の内底面に上流端が開口する廃液導入路としての廃液チューブ26(図2参照)と、キャップ25内に負圧を生じさせる吸引ポンプ27とを備えている。
図2に二点鎖線で示すように、キャリッジ14がホーム位置に移動して記録ヘッド19がキャップ25の直上に位置した状態で、キャップ25が図示しない駆動装置によって上方向に移動されて記録ヘッド19のノズル形成面19aに密着することで、ノズル形成面19aがキャップ25によって封止される。そして、記録ヘッド19のノズル形成面19aをキャップ25によって封止した状態で、キャップ25内に吸引ポンプ27によって負圧を生じさせることで、インク供給路及びノズル内のインクを強制的に吸引排出させるクリーニングが行われる。
プラテン21のホーム位置と反対側となる端部(図1及び図2における左端部)には、プラテン21を上下方向に貫通する貫通孔21aが形成されている。記録ヘッド19が貫通孔21aと上下に対向する状態に配置されるキャリッジ14の位置(図2に実線で示す位置)がフラッシング位置となっている。そして、記録ヘッド19がキャップ25で封止されていないときには、キャリッジ14が定期的にこのフラッシング位置に移動されて、印刷とは関係のないインクを吐出することで、ノズル内のインクを排出させるフラッシングが行われる。
プラテン21の下側には、記録ヘッド19から排出された廃液を回収するための廃液回収機構28が裁置されている。フラッシング位置に配置された記録ヘッド19から貫通孔21aに向かって吐出されたインク(廃液)は、貫通孔21aを通って廃液回収機構28内に回収される。また、吸引ポンプ27によって記録ヘッド19より吸引排出されたインク(廃液)も、図2に示すように、キャップ25及び吸引ポンプ27に接続された廃液チューブ26を通じて廃液回収機構28内に回収される。
次に、廃液回収機構28の構成について詳述する。
図2及び図3に示すように、廃液回収機構28は、左右方向に延びる略長四角箱状をなすとともに、上側が開口した収容ケース29を備えている。そして、収容ケース29内は、長手方向の略中央となる位置に設けられた仕切板29aによって左右2つに区切られている。また、図3に示すように、仕切板29aには2枚の補助板29bが仕切板29aと交差するように設けられている。
収容ケース29の内底面において左右方向及び前後方向の略中央となる位置には、平面視長方形の環状壁30が立設されており、この環状壁30が側壁となる廃液受け部30aが形成されている。すなわち、環状壁30によって、所定容量の廃液を貯留可能な廃液受け部30aが囲み形成されている。
仕切板29aは、この廃液受け部30a内及び廃液受け部30a上方域にあたる部分が切り欠かれている。そして、収容ケース29内において、仕切板29aで左右に区切られた2つの空間から、廃液受け部30a内及び廃液受け部30a上方域の空間を除いた部分が、それぞれ廃液収容部29cとなっている。すなわち、廃液受け部30aは、2つの廃液収容部29cに環状壁30を境にして隣接するように配置されている。
環状壁30において、それぞれ廃液収容部29cと隣接する部分には、スリット部30bが形成されている。そして、廃液受け部30aの内底面において略中央となる位置には、導入部材31が立設されている。
図2及び図3において右側、すなわちメンテナンスユニット24と隣接する位置にある廃液収容部29c内には、図4に示す吸収材32が収容されている。この吸収材32は、底層吸収材としての吸収材32a、中層吸収材としての吸収材32b、及び上層吸収材としての吸収材32cによって構成される三層構造となっている。図4に示すように、吸収材32a,32b,32cには、補助板29bと嵌合する切り込み部32dが2カ所ずつ設けられているとともに、吸収材32a,32bには、廃液受け部30a内及び廃液受け部30a上方域に空間を形成するための切り欠き部32eが設けられている。ここで、吸収材32a,32bよりも上側に配置された吸収材32cには切り欠き部32eが設けられていないため、吸収材32cが収容ケース29内に収容された場合には、廃液受け部30aを覆うような態様となる。また、吸収材32bには、廃液チューブ26を収容するための溝32fが設けられている。
なお、廃液収容部29cの内底面上に載置される吸収材32aは、その上側に裁置される吸収材32b,32cよりも上下方向の幅が広く形成されている。また、溝32fが設けられる吸収材32bの上下方向の幅は、廃液チューブ26の外径よりもやや広くなるように形成されている。
図2及び図3において左側の廃液収容部29c内にも、右側の廃液収容部29cと同じく三層からなる吸収材32が収容されている。このうち、底層吸収材としての吸収材32a及び上層吸収材としての吸収材32cについては、右側の廃液収容部29c内に収容されたものと同形状であるが、中層吸収材としての吸収材32gは、図5に示すように、切り込み部32d及び切り欠き部32eは設けられているが、溝32fが設けられていない点が吸収材32bとは異なる。なお、図5においては、吸収材32aの図示を省略している。そして、これら吸収材32a,32g,32cは、右側の廃液収容部29cに収容された吸収材32に対して、仕切板29aを鏡面とした鏡像となる向きで左側の廃液収容部29c内に収容されている。
廃液チューブ26は、図2及び図5に示すように、収容ケース29のメンテナンスユニット24に隣接する側壁に形成された導入孔29d(図2及び図3参照)から廃液回収機構28内に挿入されて、吸収材32bに設けられた溝32f内に収容される。そして、廃液回収機構28内に挿入された廃液チューブ26の下流端開口26aは、図5に示すように、導入部材31の側面31a(図6参照)と対峙するようになっている。
図6に示すように、廃液チューブ26の下流端開口26aと対峙する導入部材31の側面31aは、水平面による断面が円弧形状をなしている。また、導入部材31の前後方向の幅は、廃液チューブ26の内径よりも狭くなっている。
次に、以上のように構成された廃液回収機構28の作用について説明する。
本実施形態のプリンタ11は、工場において製造された後、廃液回収機構28から廃液チューブ26を抜き出した状態で、出荷前のインク吐出テストが行われる。そして、テスト終了後、廃液チューブ26を導入孔29dから廃液回収機構28内に挿入すると出荷可能な完成品となる。このとき、廃液回収機構28は既に組み立てられた状態で、廃液回収機構28内は吸収材32cに覆われているために目視することができないが、挿入された廃液チューブ26の下流端は導入部材31にぶつかって行き止まるため、目視することなく位置決めが行われる。同時に、廃液チューブ26の開口26aが導入部材31と対峙する位置に配置される。
さて、プリンタ11での印刷開始前には、キャリッジ14はホーム位置に配置され、記録ヘッド19のノズル形成面19aはキャップ25によって封止されている。このとき、プリンタ11が工場から出荷されて初めて使用される場合には、インクカートリッジ20内のインクをインク供給路及びノズル内に充填するために、初期充填動作として、吸引ポンプ27による吸引力が強力な強力クリーニングが実施される。
初期充填動作後においては、定期的なメンテナンス動作として、吸引ポンプ27による吸引力の弱い通常クリーニングが実施される。なお、インクカートリッジ20が交換された場合や、ノズルからのインクの吐出不良が生じた場合にも、吸引力の強い強力クリーニングが実施される。
そして、強力クリーニングでは、通常クリーニングよりも多くのインクが吸引され、廃液チューブ26を通じて廃液回収機構28内に導入される。このような強力クリーニングが実施された場合、廃液チューブ26を通じて廃液回収機構28内に導入された廃液は、開口26aから廃液受け部30a上方域において横向きに吐出される。このとき、廃液チューブ26の開口26aと対峙する位置には導入部材31が配置されているため、吐出された廃液の勢いが抑制されるとともに、廃液が導入部材31を通じて、すなわち導入部材31の表面を伝い落ちることによって、廃液受け部30a内に導入される。
廃液回収機構28内に導入された廃液は、環状壁30が堰として機能することで廃液受け部30a内に貯留されるが、廃液受け部30aの貯留容量は、1回の強力クリーニングで排出される廃液の量よりも小さく設定されている。そのため、強力クリーニングが実施された場合には、廃液受け部30a内に導入された廃液は環状壁30を越流して各廃液収容部29c内に分配される。このとき、仕切板29aは収容ケース29の長手方向の略中央となる位置に設けられるとともに、環状壁30は収容ケース29の内底面において左右方向及び前後方向の略中央となる位置に設けられているので、2つの廃液収容部29cの貯留容量は等しく、各廃液収容部29cに隣接する環状壁30の堰として機能する部分の長さも等しい。したがって、環状壁30を越流した廃液は2つの廃液収容部29c内に略均等に分配され、吸収材32によって吸収保持される。そして、環状壁30を越流しなかった廃液は、環状壁30に形成されたスリット部30bから、それぞれ隣接する廃液収容部29c内に排出される。
また、廃液受け部30aの貯留容量は、1回の通常クリーニングで排出される廃液の量よりも大きく設定されている。そのため、通常クリーニングが1回のみ実施された場合には、廃液受け部30a内に導入された廃液は環状壁30を越流することなく、スリット部30bから隣接する廃液収容部29c内に排出される。なお、スリット部30bから廃液が排出されないうちに通常クリーニング又は強力クリーニングが連続して実施され、導入された廃液の量が廃液受け部30aの貯留容量を超えた場合には、環状壁30を越流して各廃液収容部29c内に排出される。
一方、記録ヘッド19がキャップ25で封止されていないときには、印刷とは関係のないインクを吐出するフラッシングが定期的に行われる。このフラッシングが行われる場合には、キャリッジ14がフラッシング位置に移動されてノズルからインクを吐出することで、ノズル内のインクが新しいインクと交換される。フラッシングによって記録ヘッド19から排出された廃液は、プラテン21に形成された貫通孔21aを通じて廃液回収機構28内に回収され、吸収材32によって吸収保持される。
上記説明した第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、所定容量の廃液を貯留可能な廃液受け部30aを2つの廃液収容部29cに環状壁30を境にして隣接するように配設するという簡易な構成で、廃液を複数の廃液収容部29c内に分配して収容可能であるため、廃液の漏出を抑制することができる。
(2)上記実施形態では、廃液受け部30a内に貯留された廃液はスリット部30bを通じて隣接する廃液収容部29c内に排出されるため、廃液受け部30a内に長時間廃液が貯留されて増粘したり固化したりすることを抑制することができる。
(3)上記実施形態では、廃液受け部30aの内底面から立設された導入部材31によって、より確実に廃液を廃液受け部30a内に導入させることができる。
(4)上記実施形態では、廃液回収機構28内に回収された廃液を吸収材32によって吸収保持しているため、廃液収容部29c外への廃液の漏出を抑制することができる。また、廃液受け部30aを覆う吸収材32aによって、廃液受け部30a内に導入された廃液が飛散してプリンタ11内を汚染するのを抑制することができる。また、プリンタ11が傾けられたり、横倒しにされたりした場合に、廃液が廃液収容部29c外に漏出するのを抑制することができる。
(5)上記実施形態では、廃液チューブ26の下流端が廃液受け部30a上方域において開口しているので、より確実に廃液を廃液受け部30a内に導入することができる。また、廃液チューブ26の配置の自由度を向上させることができる。
(6)上記実施形態では、廃液回収機構28内に挿入された廃液チューブ26の下流端開口26aは導入部材31と対峙するように配置されているため、吐出された廃液の勢いを抑制することができる。
(7)上記実施形態では、廃液チューブ26の開口26aと対峙する導入部材31の側面31aは断面が円弧形状をなしているため、吐出されて導入部材31にぶつかった廃液を導入部材31の開口26aと対峙していない側面にも速やかに回り込ませることができる。そのため、吐出された廃液を導入部材31の広い面積に伝わせることで、速やかに廃液を廃液受け部30a内に導入することができる。
(8)上記実施形態では、導入部材31の前後方向の幅は、廃液チューブ26の内径よりも狭くなっているため、廃液チューブ26の開口26aと導入部材31とが接している場合においても、開口26aを塞ぐことがない。
(9)上記実施形態では、出荷前のインク吐出テスト後に廃液チューブ26を廃液回収機構28内に挿入する際に、廃液収容部29c内を目視することができない状態にあっても、導入部材31によって廃液チューブ26の位置決めを行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図7(a)及び図7(b)に基づいて説明する。なお、この実施形態も先の第1の実施形態と同様、本発明に係る液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したものであるが、廃液回収機構に関する構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下では、第1の実施形態と相違する部分について主に説明する。
本実施形態の廃液回収機構33においては、図7(a)に示すように、収容ケース34の長手方向の略中央となる位置に設けられた区画板34aによって収容ケース34内が左右2つに区切られている。そして、区画板34aより左側の収容ケース34内を、長手方向の略中央となる位置に設けられた仕切板34bによって更に左右2つに区切ることで、2つの廃液収容部34cが形成されている。また、区画板34aより右側の収容ケース34内を、同じく長手方向の略中央となる位置に設けられた仕切板34bによって左右2つに区切ることで、2つの廃液収容部34dが形成されている。
そして、廃液収容部34c,34dにおける内底面の前後方向及び左右方向の略中央となる位置には、環状壁35によって囲み形成された廃液受け部35aがそれぞれ設けられている。すなわち、廃液回収機構33内には、2つの廃液収容部34cに隣接する廃液受け部35aと、2つの廃液収容部34dに隣接する廃液受け部35aとが設けられている。
また、図7(b)に示すように、収容ケース34の上側開口は、蓋部材36(図7(a)においては図示略)によって封止されている。この蓋部材36において、廃液受け部35aの上方域にあたる位置には、それぞれ導入孔36aが形成されている。そして、この導入孔36aからそれぞれ廃液チューブ26が廃液回収機構33内に挿入されている。廃液回収機構28内に挿入された廃液チューブ26の下流端開口26aは、図7(b)に示すように、それぞれ廃液受け部35a内において下向きに開口している。そのため、本実施形態においては、導入部材は設けられていない。
廃液収容部34c内に挿入された廃液チューブ26の上流端は、プラテン21の貫通孔21a下側に配置された回収容器(図示略)の内底面に開口している。すなわち、廃液収容部34c内には、フラッシングによって排出された廃液を収容するようになっている。一方、廃液収容部34d内に挿入された廃液チューブ26の上流端は、キャップ25の内底面に開口している。すなわち、廃液収容部34d内には、キャップ25を介してクリーニングによって吸引排出された廃液を収容するようになっている。
また、廃液収容部34c,34d内には、第1の実施形態における吸収材32aと同様に切り欠き部32eが形成された吸収材32hが収容されている。
次に、以上のように構成された廃液回収機構33の作用について説明する。
本実施形態のプリンタ11で強力クリーニングが行われた場合には、吸引排出された廃液がキャップ25に接続された廃液チューブ26を通じて、廃液収容部34dに隣接する廃液受け部35a内に導入される。そして、この廃液受け部35a内に貯留しきれなかった廃液は環状壁35を越流して各廃液収容部34d内に分配され、吸収材32hによって吸収保持される。このときに環状壁35を越流しなかった廃液は、次回の強力クリーニングが実施された際又は通常クリーニングが実施されて廃液受け部35a内の貯留量が貯留容量を超えた際に、環状壁35を越流して各廃液収容部34c内に分配される。
また、本実施形態のプリンタ11でフラッシングが行われた場合には、ノズルから吐出された廃液が回収容器に接続された廃液チューブ26を通じて、廃液収容部34cに隣接する廃液受け部35a内に導入される。そして、フラッシングが複数回行われて、廃液受け部35a内に廃液が貯留しきれなくなると、環状壁35を越流して各廃液収容部34c内に分配され、吸収材32によって吸収保持される。
以上説明した第2の実施形態によれば、上述した(1)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10)上記実施形態では、廃液回収機構33内に回収された廃液を吸収材32hによって吸収保持しているため、廃液収容部34c,34d外への廃液の漏出を抑制することができる。また、収容ケース34の開口を封止する蓋部材36によって、廃液受け部35a内に導入された廃液が飛散してプリンタ11内を汚染するのを抑制することができる。また、導入孔36aが吸収材32hよりも上側に設けられているため、プリンタ11がより大きく傾いた場合においても、廃液が廃液収容部34c,34d外に漏出するのを抑制することができる。
(11)上記実施形態では、廃液チューブ26の下流端が廃液受け部35a内において下向きに開口しているので、より確実に廃液を廃液受け部35a内に導入することができる。また、導入部材を備えなくてもよいため、構成を簡略化することができる。
(12)上記実施形態では、廃液回収機構33をプラテン21の下側以外にも配置することができるため、配置の自由度が向上する。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図8(a)及び図8(b)に基づいて説明する。なお、この実施形態も先の第1の実施形態と同様、本発明に係る液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したものであるが、廃液回収機構に関する構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下では、第1の実施形態と相違する部分について主に説明する。
本実施形態の廃液回収機構37は、左右方向に延びる略長四角箱状をなすとともに、上側が開口した収容ケース38を備えている。そして、図8(a)に示すように、収容ケース38内を長手方向にL1:L2(L1>L2)の比率で区分する位置に仕切板39が取り付けられている。
収容ケース38の内底面において仕切板39と交差する位置には、平面視長方形の有底箱形状をなす廃液受け部としての廃液受け部材40が固定されている。廃液受け部材40は、図8(b)に示すように、側壁としての環状壁40aと底壁40bとから構成されている。
仕切板39は、この廃液受け部材40内及び廃液受け部材40上方域にあたる部分が切り欠かれている。そして、収容ケース38内において、仕切板39で左右に区切られた2つの空間から、廃液受け部材40内及び廃液受け部材40上方域の空間を除いた部分が、それぞれ廃液収容部38a(図8(a)及び図8(b)において左側),38b(同図において右側)となっている。すなわち、廃液受け部材40は、廃液収容部38a,38bに環状壁40aを境にして隣接するように配置されている。
そして、廃液収容部38aと隣接する環状壁40aの堰として機能する部分の長さと、廃液収容部38bと隣接する環状壁40aの堰として機能する部分の長さとの比は、L1:L2となっているとともに、廃液収容部38aの廃液収容量をV1、廃液収容部38bの廃液収容量をV2とすると、V1:V2=L1:L2となっている。
なお、環状壁40aの高さと収容ケース38側壁の高さとの差は、第1及び第2の実施形態における環状壁高さと収容ケース側壁の高さとの差より小さくなっている。そして、本実施形態においては、廃液収容部38a,38b内に吸収材は収容されていない。
廃液受け部材40の環状壁40aには、図8(a)に示すように、廃液収容部38aと隣接する部分に2カ所、廃液収容部38bと隣接する部分に1カ所、それぞれスリット部40cが形成されている。
図8(b)に示すように、収容ケース38の上側開口はフィルム部材41(図8(a)においては図示略)によって封止されている。このフィルム部材41において、廃液受け部材40の上方域にあたる位置には、導入孔41aが形成されている。そして、この導入孔41aから、上流端がキャップ25内底面に開口した廃液チューブ26が廃液回収機構37内に挿入されている。廃液回収機構37内に挿入された廃液チューブ26の下流端開口26aは、図8(b)に示すように、廃液受け部材40の上方域において下向きに開口している。
廃液受け部材40の内底面からは、導入部材42が立設されている。廃液チューブ26の下流端開口26aは、図8(b)に示すように、導入部材42の上面と対峙するようになっている。この廃液チューブ26の下流端開口26aと対峙する導入部材42の上面は、前後方向に延びる垂直面による断面が円弧形状をなしている。また、導入部材42の前後方向の幅は、廃液チューブ26の内径よりも狭くなっている。
次に、以上のように構成された廃液回収機構37の作用について説明する。
本実施形態のプリンタ11は、工場において製造された後、廃液回収機構37から廃液チューブ26を抜き出した状態で、出荷前のインク吐出テストが行われる。そして、テスト終了後、廃液チューブ26を導入孔41aから廃液回収機構37内に挿入すると出荷可能な完成品となる。このとき、廃液回収機構37は既に組み立てられた状態で、廃液回収機構37内はフィルム部材41に覆われているために目視することができないが、挿入された廃液チューブ26の下流端は導入部材42にぶつかって行き止まるため、目視することなく位置決めが行われる。同時に、廃液チューブ26の開口26aが導入部材42と対峙する位置に配置される。
また、本実施形態のプリンタ11で強力クリーニングが行われた場合、廃液チューブ26を通じて廃液回収機構37内に導入された廃液は、開口26aから廃液受け部材40上方域において下向きに吐出される。このとき、廃液チューブ26の開口26aと対峙する位置には導入部材42が配置されているため、吐出された廃液の勢いが抑制されるとともに、廃液が導入部材42を通じて、すなわち導入部材42の表面を伝い落ちることによって、廃液受け部材40内に導入される。
そして、廃液受け部材40内に貯留しきれなかった廃液は環状壁40aを越流して廃液収容部38a,38b内にそれぞれV1:V2(=L1:L2)の割合で分配される。そして、環状壁40aを越流しなかった廃液は、環状壁40aに形成されたスリット部40cからそれぞれ隣接する廃液収容部38a,38b内にそれぞれ2:1の割合で排出される。
また、通常クリーニングが1回のみ行われた場合には、廃液受け部材40内に導入された廃液は環状壁40aを越流することなく、スリット部40cからそれぞれ隣接する廃液収容部38a,38b内に排出される。
なお、本実施形態のプリンタ11においては、フラッシングによって記録ヘッド19から排出された廃液は、貫通孔21aの下側に別途設けられた吸収材(図示略)によって吸収保持される。すなわち、廃液回収機構28はクリーニングによって吸引排出された廃液のみを収容するようになっている。
以上説明した第3の実施形態によれば、上述した(1)〜(3),(6)〜(9)及び(12)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(13)上記実施形態では、収容ケース38の開口を封止するフィルム部材41によって廃液回収機構37内に回収された廃液が飛散してプリンタ11内を汚染するのを抑制することができる。また、導入孔41aが上側に設けられているため、プリンタ11がより大きく傾いた場合においても、廃液が廃液収容部38a,38b外に漏出するのを抑制することができる。
(14)上記実施形態では、廃液チューブ26の下流端が廃液受け部材40上方域において下向きに開口しているので、より確実に廃液を廃液受け部材40内に導入することができる。
(15)上記実施形態では、廃液受け部材40及び仕切板39を収容ケース38とは別体としているので、既存の収容ケース38を利用することができる。
(16)上記実施形態では、廃液受け部材40(廃液収容部)は必ずしも収容ケース38の内底面中央となる位置に配置させる必要がない。また、廃液収容部38a,38b及び廃液受け部材40がどのような形状であっても、廃液収容量に応じて環状壁40aの堰として機能する部分の長さを設定すればよいので、設計及び配置の自由度を向上させることができる。
(17)上記実施形態では、スリット部40cの数を隣接する廃液収容部38a,38bの容量に応じて変化させているため、廃液受け部材40内に貯留された廃液も廃液収容部38a,38bの容量に応じて分配することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記第1の実施形態において、廃液収容部29cの内底面上に載置される吸収材32cは、その上側に裁置される吸収材32b,32cよりも厚く形成されるようにしたが、吸収材32aを吸収材32b,32cと同じ厚さに形成したものを複数枚重ねて用いるようにしてもよい。また、切り欠き部32e等が形成された厚い吸収材32を1枚のみ収容するようにしてもよい。
・上記第1及び第3の実施形態において、スリット部は廃液受け部に1つのみ設けるようにしてもよい。
・上記第2の実施形態において、廃液収容部34c内にはフラッシングによって生じる廃液を収容するようにしたが、クリーニングによって吸引排出された廃液を収容するようにしてもよい。例えば、性質の異なるインクをそれぞれ異なるノズル列から吐出するようにしている場合にも、これらのインクを別々に回収して廃液収容部34c,34dにそれぞれ収容することができる。また、廃液収容部34cと廃液収容部34dとで、廃液収容量を変化させてもよい。
・上記各実施形態において、1つの廃液受け部に隣接する廃液収容部の数は2つに限らず、例えば3つ又は4つなど、任意の数の廃液収容部と隣接するようにしてもよい。このように廃液の分配数を増やすことによって、水頭がより低く抑えられる。また、上記第2の実施形態においては、廃液収容部34cと廃液収容部34dとで、1つの廃液受け部に隣接する廃液収容部34c,34dの数を変化させてもよい。
・上記各実施形態において、廃液収容部は長四角箱状でなくてもよく、任意の形状とすることができる。また、廃液受け部の形状も、平面視長方形状に限らず、任意の形状とすることができる。この場合には、環状壁の堰として機能する部分の長さを、それぞれ隣接する廃液収容部の廃液収容量に応じて設定することで、効率よく廃液を収容することができる。例えば、2つの廃液収容部の廃液収容量をV1,V2とすると、各廃液収容部に隣接する環状壁の堰として機能する部分の長さをV1:V2とすればよい。
・上記各実施形態において、廃液受け部の貯留容量を強力クリーニング1回で排出される廃液量よりも小さくなるように設定したが、通常クリーニング1回で排出される廃液量よりも小さい貯留容量とするなど、任意の容量に設定することができる。
・上記各実施形態においては、本発明に係る液体噴射装置をインクジェット式プリンタに適用する場合について説明したが、こうしたプリンタに限らない他の液体噴射装置にも本発明は同様に適用することができる。例えば、ファクシミリや複写機等に用いられる印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、あるいは面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、更には精密ピペットとしての試料噴射装置等であってもよい。
実施形態におけるインクジェット式プリンタの斜視図。 実施形態におけるインクジェット式プリンタの模式断面図。 第1の実施形態における収容ケースの模式斜視図 第1の実施形態における吸収材の分解斜視図 第1の実施形態における廃液回収機構の模式斜視図 第1の実施形態における廃液回収機構の一部断面図 (a)は第2の実施形態における廃液回収機構の模式平面図で、(b)は(a)におけるA−A線矢視断面図。 (a)は第3の実施形態における廃液回収機構の模式平面図で、(b)は(a)におけるA−A線矢視断面図。
符号の説明
11…液体噴射装置としてのプリンタ、19…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、26…廃液導入路としての廃液チューブ、28,33,37…廃液回収機構、29,34,38…収容ケース、29c,34c,34d,38a,38b…廃液収容部、30,35,40a…環状壁、30a,35a…廃液受け部、30b,40c…スリット部、31,42…導入部材、32,32a,32b,32c,32g,32h…吸収材(32aは底層吸収材としての吸収材、32cは上層吸収材としての吸収材)、40…廃液受け部としての廃液受け部材。

Claims (8)

  1. 液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置に、前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を回収するために備えられた廃液回収機構であって、
    内部に複数の廃液収容部が区画形成された収容ケースを備え、
    該収容ケース内には、環状壁によって囲み形成された所定容量の廃液を貯留可能な廃液受け部を、前記各廃液収容部に前記環状壁を境にして隣接するように配置し、前記廃液受け部内に導入された廃液を、その貯留量が前記所定容量を超えた場合に、前記環状壁を越流して前記各廃液収容部内に分配されるようにしたことを特徴とする廃液回収機構。
  2. 前記環状壁にはスリット部が形成され、前記廃液受け部内に貯留された廃液は、前記スリット部を通じて隣接する前記廃液収容部内に排出されることを特徴とする請求項1に記載の廃液回収機構。
  3. 前記廃液受け部の内底面から立設された導入部材を更に備え、
    前記液体噴射ヘッドから排出された廃液は、前記導入部材を通じて前記廃液受け部内に導入されることを特徴とする請求項1又は2に記載の廃液回収機構。
  4. 前記各廃液収容部内には廃液を吸収保持するための吸収材が各々収容され、
    該吸収材には、前記廃液収容部の内底面上に載置される底層吸収材と、
    前記廃液受け部を覆うように前記底層吸収材よりも上側に配置される上層吸収材とが含まれることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の廃液回収機構。
  5. 前記廃液収容部に隣接する前記環状壁の堰として機能する部分の長さは、当該隣接する廃液収容部の廃液収容量に応じて設定されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の廃液回収機構。
  6. 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    該液体噴射ヘッドから排出された廃液を回収するための請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の廃液回収機構とを備えた液体噴射装置。
  7. 前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を前記廃液回収機構側に導入するための廃液導入路を更に備え、
    該廃液導入路の下流端は、前記廃液受け部内において又は前記廃液受け部の上方域において下向きに開口していることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
  8. 前記液体噴射ヘッドから排出された廃液を前記廃液回収機構側に導入するための廃液導入路を更に備え、
    該廃液導入路の下流端は、前記廃液受け部内において又は前記廃液受け部の上方域において横向きに開口していることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
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