JP4214603B2 - シート支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シート等をフロア上に支持するシート支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シート支持装置の一形式として、シートを支持するシートトラック等シート受承機構と、同シート受承機構の前端部に配設されて同シート受承機構をフロアに対して回動可能に支持する第1の支持機構と、前記シート受承機構の後端部に配設されて同シート受承機構をフロアに対して脱着可能に固定する第2の支持機構を備えた形式のシート支持装置がある。
【0003】
当該形式のシート支持装置においては、第2の支持機構によるシート受承機構の後端部のフロアに対する固定を解除して、シートを、シート受承機構の前端部を支持する第1の支持機構における支持部を中心に上方かつ前方へ回動して倒立させて、シートを倒立状態で格納すべく機能する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当該形式のシート支持装置においては、シートを使用する場合には、シート受承機構がフロアに対して確実に固定されていることが必要であり、特に、第2の支持機構がシート受承機構の後端部のフロアに対するロック状態を解除する解除機能を有することから、第2の支持機構によるシート受承機構の後端部のロックがハーフロック状態になる場合が想定される。このようなハーフロック状態が生じると、シート受承機構によるシートの受承状態が不安定な状態となる。この不安定な受承状態は、第2の支持機構の誤操作によりロック状態が解除される場合にも生じるおそれがある。
【0005】
従って、本発明の目的の第1は、第2の支持機構による、シート受承機構であるシートトラックの後端部のロックがハーフロック状態にある場合には、使用者等に対してハーフロック状態を知らせてハーフロック状態を解消させることにあり、また、本発明の目的の第2は、シートが所定の位置にある場合にのみ第2の支持機構のロック解除機構が機能するようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はシート支持装置に関し、特に、フロア側に取付けられるロアレールとシートを支持し前記ロアレールに長さ方向へ摺動可能に組付けられるアッパレールを備えるシートトラックと、前記シートトラックの前端部をフロアに対して回動可能に支持する第1の支持機構と、前記シートトラックの後端部をフロアに対して脱着可能に固定して支持する第2の支持機構を備え、前記第2の支持機構による固定を解除して前記シートを前記第1の支持機構の支持部を中心に上方かつ前方へ回動して倒立させる形式のシート支持装置を適用対象とするものである。
【0007】
しかして、本発明は上記した形式のシート支持装置であり、前記第2の支持機構、前記シートトラックの後端部をフロアに対してロックするロック機構と、前記ロック機構による前記シートトラックのフロアに対するロック状態を解除するロック解除機構と、前記シートトラックの前記ロック機構によるロック解除状態を検出して表示する解除状態検出手段を備え、前記第2の支持機構を構成する前記ロック機構は前記ロアレールの後端部に配置され、前記ロック解除機構は前記アッパレールの中間部に配置され、前記解除状態検出手段は前記アッパレールに支持された前記シートを構成するクッションフレームの前端部に配置されていることを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係るシート支持装置においては、前記第2の支持機構を構成するロック解除機構を、前記シートトラックのアッパレールが前後方向の所定の位置にあるときロック解除機能を発揮するように構成することができる。
【0009】
【発明の作用・効果】
本発明に係るシート支持装置においては、シートトラックの後端部を支持する第2の支持機構を、シートトラックの後端部をフロアに対してロックするロック機構と、ロック機構によるシートトラックのフロアに対するロック状態を解除するロック解除機構と、シートトラックの前記ロック機構によるロック解除状態を検出して表示する解除状態検出手段を備えた構成としているため、第2の支持機構によるシートトラックの後端部のロックが解除状態、ハーフロック状態等にある場合には、シートの前端部に位置する解除状態検出手段が使用者等に対してロック解除状態、ハーフロック状態等を的確に知らせる。これにより、使用者等は第2の支持機構によるシートトラックの後端部のロック解除状態、ハーフロック状態等を解消して、シートを安定した使用状態とすることができる。
【0010】
本発明に係るシート支持装置においては、シートが所定の位置にある場合にのみ第2の支持機構のロック解除機構が機能するように構成することができ、かかる構成によれば、シートの使用途中でロック解除機構を誤操作しても、第2の支持機構がロック解除されるおそれがほとんどなく、シートトラックのフロアに対するロック解除状態の発生、ハーフロック状態の発生を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明するに、図1〜図4には、本発明の一例に係るシート支持装置が示されている。当該シート支持装置は、シートトラック10a、スライドロック機構10bと、シートトラック10aの前端部をフロア側に対して解除可能にロックする第1ロック機構20a、第1ロック機構20aによるロック状態を解除する第1ロック解除機構20bと、シートトラック10aの後端部をフロア側に対して解除可能にロックする第2ロック機構30a、第2ロック機構30aによるロック状態を解除する第2ロック解除機構30bにて構成されている。
【0012】
当該シート支持装置はシートトラック装置に構成されており、当該シート支持装置を構成するシートトラック10aは本発明におけるシート受承機構に該当し、当該シート支持装置を構成する第1ロック機構20aおよび第1ロック解除機構20bは両者一体で本発明における第1の支持機構に該当し、かつ、当該シート支持装置を構成する第2ロック機構30aおよび第2ロック解除機構30bは両者一体で本発明における第2の支持機構に該当する。
【0013】
シートトラック10aは、図1〜図13に示すように、アッパレール11、ロアレール12、および支持手段13にて構成されている。アッパレール11は、断面が門形形状のレール本体11aの左右の下端部に上方へ開口する断面が略U字状の嵌合溝11bを有している。ロアレール12は、左右一対のプレート状のレール部材12a,12bからなる、断面が略T字のレール本体12cの左右の側端部に下方へ延びる嵌合突起12dを有するもので、ロアレール12の各嵌合突起12dとアッパレール11の各嵌合溝11bを互いに嵌合させることにより、アッパレール11がロアレール12にその長さ方向へ摺動可能に組付けられる。この組付け状態において、支持手段13はアッパレール11およびロアレール12間にてその前後の部位に介装されている。
【0014】
支持手段13は、図3および図7に示すように、ローラ13a、ボール13bおよびこれらを支持するガイド13cからなるもので、ローラ13aはガイド13cに支持された状態でアッパレール11とロアレール12の頂部間に介装され、かつ、左右の各ボール13bはガイド13cに支持された状態でアッパレール11とロアレール12の側部間に介装されている。この状態で、ローラ13aはアッパレール11をロアレール12の頂部に支承し、かつ、各ボール13bはアッパレール11をロアレール11の側部に支承していて、支持手段13はアッパレール11のロアレール12に対する円滑な摺動状態を確保すべく機能する。
【0015】
シートトラック10aを構成するアッパレール11において、レール本体11aの断面形状は、図8に2点鎖線で示す方形の基本断面形状Aに対して内外両側に膨出する膨出部を有する断面形状に形成されていて、アッパレール11の断面形状の周長が基本断面形状Aの周長に比較して長く形成されている。また、アッパレール11は、左右の幅方向の中央部を基準として左右対称の断面形状に形成されている。これにより、アッパレール11を形状的に高い剛性として、ロアレール12との嵌合部を高強度の構造とし、シートベルトからの負荷による、アッパレール11とロアレール12との嵌合部の変形を阻止し得て、アッパレール11のロアレール12からの離脱防止が配慮されている。
【0016】
一方、ロアレール12のレール本体12cは左右一対のレール部材12a,12bにて形成されているもので、両レール部材12a,12bには、図8に示すように、それらの長手方向の略中央部が互いに対向する膨出部を呈していて、両レール部材12a,12bは両膨出部を互いに当接した状態で接合され、かつ、先端部に介在させたリインホースメント12hにて接合されている。かかる接合状態の両レール部材12a,12bにて構成されているロアレール12は、両レール部材12a,12b間における前端部および中央部の接合部を除く全ての部位が収容空間部に形成されている。
【0017】
当該シートトラック10aにおいては、この収容空間部に、第1ロック機構20a、第2ロック機構30a、第1ロック解除機構20bの全てが配設されており、かつ、第2ロック解除機構30bの一部が配設されている。これにより、各種の機能性機構20a,20b,30a,30bを備えるシート支持装置の高さ方向、左右の幅方向の小型化を図り、かつ、両レール部材12a,12b間に配設されている機能性機構20a,20b,30a,30bにより、アッパレール11およびロアレール12を個々に、またはこれら両レール11,12を一体に高い強度として、シートトラック10aを高強度の構造としている。
【0018】
当該シートトラック10aにおいて、アッパレール11の各嵌合溝11bはロアレール12のレール本体12cに近接して形成されているとともに、ロアレール12のレール本体12cと各嵌合突起12dとの間隔が幅狭に形成されている。これにより、ロアレール12は高い剛性を有することになり、アッパレール11との嵌合部を、ロアレール12の高い剛性と協働して一層高い強度の構造としている。
【0019】
スライドロック機構10bは、図4および図9〜図11に示すように、ロックレバー14、シートトラックハンドル15、およびトーションスプリング16を備えたもので、ロックレバー14はシートトラックハンドル15に一体的に組付けられ、かつ、シートトラックハンドル15はブラケット17を介してアッパレール11に支持されている。この状態で、シートトラックハンドル15はアッパレール11の内側に沿って前後方向へ延びていて、その後端部の外周にトーションスプリング16が嵌合している。
【0020】
トーションスプリング16は、その一端をシートトラックハンドル15に掛止され、かつその他端をアッパレール11に掛止されていて、シートトラックハンドル15を付勢してロックレバー14を、アッパレール11に設けた一対の貫通孔11cを通してロアレール12に前後方向に多数設けたロック孔12eの1つに挿通させている。この状態においては、アッパレール11はロアレール12に対してロックされて前後方向への摺動を規制されており、シートトラックハンドル15のトーションスプリング16に抗する回動操作により、アッパレール11のロアレール12に対するロック状態が解除されて前後方向への摺動が可能になる。このスライドロック機構10bの作動により、アッパレール11に支持されている車両シートの前後方向の位置調整が可能である。
【0021】
第1ロック機構20aは、第1ロック解除機構20bとともに本発明の第1の支持機構を構成する。第1ロック機構20aは、図2、図3および図6に示すように、ブラケット21、ストライカ22、レリーズアーム23、ロックピン24、およびフック25を備えている。ブラケット21は左右一対備えているもので、フロア上に所定間隔を保って対向して立設されていて、ストライカ22を架橋状に支持している。一方、レリーズアーム23はロアレール12の両レール部材12a,12b間に介装された状態にて、その上端部にてロアレール12の前端部に回動可能に支持されていて、その回動端部にロックピン24が取付けられている。ロックピン24は、ロアレール12に設けた長孔12fを挿通しているとともに、フック25の回動基端部を貫通してロアレール12に設けた他方の長孔12fを挿通している。
【0022】
フック25は、カムピン25aおよび連結ピン25bを備えていて、カムピン25aはロアレール12に設けたカム孔12gを挿通し、かつ、連結ピン25bは後述する第1ロック解除機構20bを構成するレリーズハンドル26に連結している。この状態で、フック25はレリーズハンドル26により図示反時計方向へ付勢されていて、ロックピン24はブラケット21の外周カム面21aに弾撥的に当接している。また、ブラケット21における外周カム面21aの頂部には、係合凹所21bが形成されている。ロックピン24は、外周カム面21aを摺動して係合凹所21bに脱落して係合可能であり、また、レリーズハンドル26の操作により係合凹所21bから引上げて離脱可能である。
【0023】
第1ロック機構20aにおいては、ロアレール12側のフック25をフロア側のストライカ22に掛止した状態では、シートトラック10aの前端部をフロアにロックしていて、第1ロック解除機構20bにおけるレリーズハンドル26の操作により、シートトラック10aの前端部のフロアに対するロック状態を解除する。
【0024】
第1ロック解除機構20bは、図1、図3、図6および図7に示すように、レリーズハンドル26、固定ハンドル27、およびテンションスプリング28を備えている。レリーズハンドル26は、連結アーム部26aとハンドル部26bを備え、連結アーム部26aの先端には掛止凹所26cが形成されているとともに、後側部には長孔26dが形成されている。レリーズハンドル26は、掛止凹所26cをフック25の連結ピン25bに嵌合させた状態で、長孔26dを挿通する前後一対の取付ピン26e,26fを介してロアレール12に対して前後方向へ移動可能に組付けられていて、連結アーム部26aとロアレール12を構成する両レール部材12a,12b間を補強するリインホースメント12hとの間に介装したテンションスプリング28にて前方へ付勢されている。
【0025】
これにより、フック25はレリーズハンドル26により図示反時計方向へ付勢されていて、ロックピン24はブラケット21の外周カム面21aに弾撥的に当接している。この状態では、フック25はブラケット21に設けたストライカ22に掛止されていて、シートトラック10aの前端部をフロアにロックしている。この状態のシートトラック10aは、後述する第2ロック機構30aによるロック状態を解除することにより、ストライカ22を回動中心として上方かつ前方へ回動することができ、これにより、アッパレール11に支持されているシートを前方へ倒立状態に格納することができる。
【0026】
このシートトラック10aの前方への回動時には、ロックピン24はブラケット21の外周カム面21aを摺動して係合凹所21bに脱落して係合可能であり、ロックピン24が外周カム面21aの係合凹所21bに係合すると、シートトラック10aはそれ以上の回動を規制されてシートの倒立状態を保持する。
【0027】
また、この状態で、レリーズハンドル26をそのハンドル部26bと固定ハンドル27を一体に強く握り操作すると、レリーズハンドル26はテンションスプリング28に抗して摺動して、第1段階では、レリーズアーム23を図示反時計方向へ回動してロックピン24を係合凹所21bから引上げて離脱させる。これにより、シートトラック10aを図示時計方向へ回動させて復帰させることができる。
【0028】
さらに、レリーズハンドル26をテンションスプリング28に抗して摺動させる第2段階では、カムピン25aの作用にてフック25が図示時計へ回動して、フック25のストライカ21に対する掛止状態を解除する。これにより、倒立した格納状態にあるシートを、シートトラック10aと一体にフロアから取外すことができる。
【0029】
第2ロック機構30aは、第2ロック解除機構30bとともに本発明の第2の支持機構を構成する。第2ロック機構30aは、図2、図4、および図11〜図13に示すように、ストライカ31、前後一対のフック32,33、前後一対のレリーズアーム34,35、およびテンションスプリング36を備えている。ストライカ31は、フロアに互いに対向して立設されたブラケットに架橋状に支持されている。前側の第1フック32および第1レリーズアーム34は、図11に示すように、ロアレール12の両レール部材12a,12b間に介装された状態で、一体的に回動可能に支持されているとともに、後側の第2フック33および第2レリーズアーム35も、図13に示すように、ロアレール12の両レール部材12a,12b間に介装された状態で、一体的に回動可能に支持されている。テンションスプリング36は、第1レリーズアーム34と第2レリーズアーム35との間に介装されている。
【0030】
第2ロック機構30aにおいては、第1フック32と第1レリーズアーム34が互いに一体的に連結され、かつ、第2フック33と第2レリーズアーム35が第2フック33に設けた連結ピン33aを第2レリーズアーム35に設けた長孔35aに挿通することにより連結されている。これにより、両フック32,34は、テンションスプリング36に付勢されて互いに噛合し、第2フック33は、ロアアーム12の下端部に設けた凹所12iに突入しているストライカ31を掛止して、シートトラック10aの後端部をフロアにロックしていて、第2ロック解除機構30bにおけるコントロールハンドル37の操作により、シートトラック10aの後端部のフロアに対するロック状態が解除される。
【0031】
第2ロック解除機構30bは、図4、図9、図10、図14および図15に示すように、コントロールハンドル37、およびテンションスプリング38を備えている。コントロールハンドル37は、ハンドル部37aと作動アーム部37bを備え、テンションスプリング38はハンドル部37aとアッパレール11に設けたブラケット17との間に介装されている。これにより、コントロールハンドル37は図4、図14および図15の図示反時計方向へ付勢されていて、図10に示すように、作動アーム部37bをアッパレール11に設けた挿通孔11dに突入させて、ロアーレール12の両レール部材12a,12b間の上方に位置させている。
【0032】
当該シート支持装置においては、シートトラック10aのアッパレール11の摺動範囲が設定されていて、アッパレール11が最後端部に位置する場合に、第2ロック機構30aを構成する第1レリーズアーム34に設けた係合ピン34aが第2ロック解除機構30bを構成するコントロールハンドル37における作動アーム部37bの先端の回動軌跡上に位置する。図14(b)には、アッパレール11が当該位置に位置している状態を示している。
【0033】
従って、この状態でコントロールハンドル37をテンションスプリング38に抗して押込み操作して図示時計方向へ回動させると、作動アーム部37bの先端部は、ロアレール12の両レール部材12a,12b間に突入して図15(a)に示すように係合ピン34aと係合し、同図(b)に示すように係合ピン34aを押動して、第1レリーズアーム34および第1フック32をテンションスプリング36に抗して図示反時計方向へ回動する。この結果、第2レリーズアーム35および第2フック33が同方向へ回動して、第2フック33はストライカ31に対する掛止状態を解除し、シートトラック10aにおける後端部のフロアに対するロック状態を解除する。
【0034】
このように、当該シート支持装置においては、シートが所定の位置(最後端部)にある場合にのみ第2ロック解除機構30bが機能するため、シートの使用途中で第2ロック解除機構30bを誤操作しても、第2ロック機構30aがロック解除されるおそれがほとんどなく、シートトラック10aのフロアに対するロック解除状態の発生、ハーフロック状態の発生を防止することができる。
【0035】
当該シート支持装置においては、図14および図15に示すように、解除状態検出手段40を付加することができる。解除状態検出手段40は、シートを構成するクッションフレームの前端部に設けた取付ブラケット41に中間部を前後方向へ回動可能に支持した揺動アーム42と、取付ブラケット41に前後方向へ摺動可能に支持されて揺動アーム42と連結する表示片43と、表示片43を第2ロック解除機構30bのコントロールハンドル37のハンドル部37aに連結する連結ロッド44を備えている。
【0036】
図14(a)は、シートトラック10aのアッパレール11が第2ロック解除機構30bの作動可能位置より前方に位置している状態を示し、同図(b)は、アッパレール11が最後端部に移動して第2ロック解除機構30bの作動可能位置に位置している状態を示している。これらの状態では、解除状態検出手段40は非作動の状態にあり、第2ロック解除機構30bのコントロールハンドル37は図示反時計方向へ回動していて、解除状態検出手段40の揺動アーム42を図示時計方向へ回動して表示片43をフレーム41内に埋没させている。
【0037】
図15(a)は、第2ロック解除機構30bのコントロールハンドル37を操作途中の状態を示しており、コントロールハンドル37は図示時計方向へ回動して作動アーム部37bを第2ロック機構30aのレリーズアーム34の係合ピン34aに当接させている。同図(b)は、コントロールハンドル37をさらに図示時計方向へ回動操作して作動アーム部37bを係合ピン34aに係合させ、係合ピン34aを押動してレリーズアーム34を図示反時計方向へ回動させた状態を示している。この状態では、フック33がストライカ31から外れて、第2ロック機構30aによるシートトラック10aの後端部のロック状態が解除されている。
【0038】
この間、解除状態検出手段40においては、揺動アーム42が連結ロッド44に引張られて図示反時計方向へ回動し、表示片43を取付ブラケット41の内部から外部へ漸次突出させる。第2ロック機構30aによるシートトラック10aの後端部のロック状態が解除された状態では、表示片43は取付ブラケット41から最大限突出して、第2ロック機構30aがロック解除状態にあることを知らせる。これにより、使用者等は第2ロック機構30aによるシートトラック10aの後端部のロック解除状態を知ることができるとともに、シートトラック10aの後端部のハーフロック状態を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係るシート支持装置の平面図である。
【図2】同シート支持装置の側面図である。
【図3】同シート支持装置を構成するシートトラックの前側部を示す側面図である。
【図4】同シートトラックの後側部を示す側面図である。
【図5】図2における矢印5−5線方向に沿う断面図である。
【図6】図2における矢印6−6線方向に沿う断面図である。
【図7】図2における矢印7−7線方向に沿う断面図である。
【図8】図2における矢印8−8線方向に沿う断面図である。
【図9】図2における矢印9−9線方向に沿う断面図である。
【図10】図2における矢印10−10線方向に沿う断面図である。
【図11】図2における矢印11−11線方向に沿う断面図である。
【図12】図2における矢印12−12線方向に沿う断面図である。
【図13】図2における矢印13−13線方向に沿う断面図である。
【図14】解除状態検出手段を備えたシート支持装置の第2ロック機構におけるロック状態を示す概略側面図(a),(b)である。
【図15】解除状態検出手段を備えたシート支持装置の第2ロック機構におけるロック解除状態を示す概略側面図(a),(b)である。
【符号の説明】
10a…シートトラック、11…アッパレール11、11a…レール本体、11b…嵌合溝、11c…貫通孔、11d…挿通孔、12…ロアレール、12a,12b…レール部材、12c…レール本体、12d…嵌合突起、12e…ロック孔、12f…長孔、12g…カム孔、12h…リインホースメント、12i…凹所、13…支持手段、13a…ローラ、13b…ボール、13c…ガイド、10b…スライドロック機構、14…ロックレバー、15…シートトラックハンドル、16…トーションスプリング、17…ブラケット、20a…第1ロック機構、21…ブラケット、21a…外周カム面、21b…係合凹所、22…ストライカ、23…レリーズアーム、24…ロックピン、25…フック、25a…カムピン、25b…連結ピン、20b…第1ロック解除機構、26…レリーズハンドル、26a…連結アーム部、26b…ハンドル部、26c…掛止凹所、26d…長孔、26e,26f…取付ピン、27…固定ハンドル、28…テンションスプリング、30a…第2ロック機構、31…ストライカ、32,33…フック、33a…連結ピン、34,35…レリーズアーム、34a…係合ピン、35a…長孔、36…テンションスプリング、30b…第2ロック解除機構、37…コントロールハンドル、37a…ハンドル部、37b…作動アーム部、38…テンションスプリング、40…解除状態検出手段、41…取付ブラケット、42…揺動アーム、43…表示片、44…連結ロッド。

Claims (2)

  1. フロア側に取付けられるロアレールとシートを支持し前記ロアレールに長さ方向へ摺動可能に組付けられるアッパレールを備えるシートトラックと、前記シートトラックの前端部をフロアに対して回動可能に支持する第1の支持機構と、前記シートトラックの後端部をフロアに対して脱着可能に固定して支持する第2の支持機構を備え、前記第2の支持機構による固定を解除して前記シートを前記第1の支持機構の支持部を中心に上方かつ前方へ回動して倒立させるシート支持装置であり、前記第2の支持機構は、前記シートトラックの後端部をフロアに対してロックするロック機構と、前記ロック機構による前記シートトラックのフロアに対するロック状態を解除するロック解除機構と、前記シートトラックの前記ロック機構によるロック解除状態を検出して表示する解除状態検出手段を備え、前記第2の支持機構を構成する前記ロック機構は前記ロアレールの後端部に配置され、前記ロック解除機構は前記アッパレールの中間部に配置され、前記解除状態検出手段は前記アッパレールに支持された前記シートを構成するクッションフレームの前端部に配置されていることを特徴とするシート支持装置。
  2. 請求項1に記載のシート支持装置において、前記第2の支持機構を構成するロック解除機構は、前記シートトラックのアッパレールが前後方向の所定の位置にあるときロック解除機能を発揮するように構成されていることを特徴とするシート支持装置。
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