JP3555163B2 - 折畳式シートにおけるロック機構と支持部材との連結構造 - Google Patents
折畳式シートにおけるロック機構と支持部材との連結構造 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は折畳式シートにおけるロック機構と支持部材との連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
折畳式シートの一形式として図5および図6に示すように、シートクッション1の前部をフロアに設けた支持部材2に上下方向に回動可能に支持するとともに、シートクッション1の後部に回動可能に組付けたロック機構3によりシートクッション1の後部をフロアに対して解除可能にロックする構成の折畳シートがある。当該折畳シートにおいては、シートバック4を前方へ倒伏した状態でシートクッション1のロック機構3によるフロアに対するロックを解除することにより、シートクッション1を上方へ回動して図6に示すように前側へ折畳むことができるもので、この場合シートクッション1から下方へ大きく突出しているロック機構3を回動させてシートクッション1内に収納すべく、支持部材2とロック機構3とをリンク5により連結する手段が採られている。これにより、シートクッション1を上方へ回動させて前方へ折畳む際、ロック機構3がリンク5の作用により回動してシートクッション1内に収納される。
【0003】
なお、図6における符号7は、ロック機構3が掛止するストライカであり、ストライカ7がロック機構3に掛止された状態にある場合には、シートクッション1は図6に示すようにフロアに対してロックされている。
【0004】
しかして、当該折畳シートにおいては、前方の支持部材2はシートクッション1を最適状態に支持する位置に配置され、またロック機構3は折畳シートの構成部材の配置およびロック機構3に対する組付部材、例えばベルトアンカ6の配置等に適した位置に配置される。このため、支持部材2とロック機構3とは折畳シートにおける前後方向の直線上には配置されず、折畳シートの幅方向に互いに偏位して配置されることが多く、リンク5の後端部を屈曲させるとともにプレスして平板状となし、この平板部をロック機構3の側壁を形成するロックベース3aに突設した支持ピン3b上に嵌合して回動可能に連結している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当該折畳シートにおける支持部材2とロック機構3との連結構造においては、上記したごとくリンク5の後端平板部をロック機構3のロックベース3aに突設した支持ピン3b上に嵌合して連結しているため、構造上ロック機構3とリンク5との連結部にはガタが発生するとともに、このガタは支持部材2とロック機構3との幅方向の偏位量が大きくなるほどこれに対応して大きくなる。また、ロック機構3は折畳シートの折畳み時リンク5から前後方向に引っ張られて回動するが、リンク5が一方のロックベース3aに設けた支持ピン3bに連結されているため、ロック機構3全体としては斜め方向に引っ張られることになり、ロック機構3に斜め方向の不要な負荷が付与されるとともにずれが生じるおそれがある。従って、本発明の目的は、これらの問題に対処することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した形式の折畳式シートにおけるロック機構と支持部材との連結構造であり、前記ロック機構は同ロック機構の構成部品を挟持する左右一対のロックベースを備えていて、これら両ロックベースには前記ロック機構の回動軸の軸支部とは偏位した部位に円形状挿通孔が形成されており、一方、前記リンクは後端部を前記ロック機構の側部に対して直交状に屈曲形成されていて、前記後端部を前記両ロックベースの両円形状挿通孔に貫通させて回動可能に組付けられていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の作用・効果】
かかる構成の連結構造においては、リンクの後端部がロック機構を構成する左右一対のロックベースに支持されているため2点支持となり、リンクから付与される引っ張り力はロック機構に対して垂直方向となり、ロック機構が斜め方向の不要な負荷を受けたり、かかる負荷に起因して位置ずれを生じることがない。また、当該連結構造においては構造上、リンクの連結部におけるガタが少ないとともに、このガタはたとえ支持部材とロック機構との幅方向の偏位量が大きくても、偏位量に対応して大きくなることはない。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明するに、図1には本発明に係る連結構造を採用した折畳シートが概略的に示されている。当該折畳シートはシートバック11の下部をシートクッション12の後部に前後方向へ回動可能に組付けてなるもので、シートバック11は図示しないリクライニング機構によりシートクッション12に対して解除可能にロックされている。当該折畳シートにおいてシートクッション12は、その前部にて車体フロアに設けた左右一対の支持部材13,14に上下方向へ回動可能に支持されている。また、シートクッション12の後部には、ロック機構20aと連結ロッド21を介して連結された支持部材22とが設けられている。ロック機構20aはフロアに突設した後述するストライカと係合、離脱して、シートクッション12の後部をフロアに対して解除可能にロックするものであり、シートクッション12側に固定した連結ロッド21の先端部にシートベルト用のベルトアンカ15とともに回動可能に組付けられている。また、支持部材22はロック機構20aによりシートクッション12の後部がフロアにロックされた際、フロア上に載置されてシートクッション12の後部をロック機構20aとともにフロア上に支持するものである。ロック機構20aは支持部材13に対して、シートの幅方向の外側へ所定量偏位している。
【0009】
ロック機構20aは図1〜図3に示すように、左右一対のプレート状のロックベース23,24と、ロックプレート25と、ラチェット26と、掛止レバー27と、テンションスプリング28とにより構成されている。ロックプレート25およびラチェット26は両ロックベース23,24に挟持された状態で回動可能に支持されているもので、ロックプレート25は両ロックベース23,24に回転可能に支持された支持ピン29a上に回転可能に組付けられている。また、ラチェット26は掛止レバー27とともに支持ピン29b上に固定して組付けられているもので、支持ピン29bは両ロックベース23,24に回転可能に支持されてロックベース24から突出している。
【0010】
ロック機構20aにおいては、ロックプレート25の上端と掛止レバー27の上端間にテンションスプリング28が張設されていて、ロックプレート25とラチェット26とが回動されて図3に示すように互いに係合している。これにより、ロックプレート25の回動が規制されてフロアに突設されたストライカ16を掛止し、シートクッション12の後部をフロアにロックする。この状態で、ラチェット26がテンションスプリング28に抗して図3に示す反時計方向へ回動されると、ロックプレート25はラチェット26による回動規制を解除されてロックベース23の後壁23dに当接するまで回動し、この間にストライカ16に対する掛止状態を解除する。このため、シートクッション12の後部のフロアに対するロツクが解除される。
【0011】
しかして、ロック機構20aはリンク17を介して前側の支持部材13に連結されているとともに、ラチェット26を支持している支持ピン29bにロック解除操作機構30が連結されている。リンク17は後端部が略L字状に屈曲形成されてロック機構20aに対して直交し、図4に示すように、後端部をロックベース23,24に設けた各挿通孔23a,24aに嵌合させた樹脂製ブッシュ23b,24bに挿通させて、ロック機構20aに連結させている。各ロックベース23,24の挿通孔23a,24aは、連結ロッド21の挿通孔23c,24cに対して後方かつ下方へ偏位しており、シートクッション12の後部が上方へ回動した際には、リンク17がロック機構20aに対して図1および図2に示す反時計方向への回動力を付与する。
【0012】
ロック解除操作機構30は、操作レバー31と、操作ベルト32と、掛止金具33により構成されている。操作レバー31は略L字状のもので、ロック機構20aの支持ピン29bの外端部に固定されている。また、操作ベルト32はシートクッション12に埋設されているインサートワイヤ12aに掛止されて後方に折り返され、シートクッション12の後部に固定されている掛止金具33に掛止された状態で後方に延びている。なお、掛止金具33は操作ベルト32の環状部を挿通していて、この状態で操作ベルト32を掛止している。
【0013】
かかる構成の折畳シートにおいては、常態ではロック機構20aのロックプレート25が図3に示すようにフロアに突設したストライカ16を掛止していて、折畳シートは図1に示すようにフロア上に支持されている。この状態で、ロック解除操作機構30の操作ベルト32を後方へ引張操作すると、操作レバー31が図1および図2に示す時計方向(図3に示す反時計方向)へ回動してロック機構20aの支持ピン29bを回転させ、同支持ピン29bと一体のラチェット26および掛止レバー27をテンションスプリング28に抗して回動させる。このため、ラチェット26はロックプレート25から離間してロックプレート25の回動規制を解除し、ロックプレート25は図3に示す反時計方向へ所定量回動し掛止しているストライカ16を解放する。このため、シートクッション12の後部のフロアに対するロックが解除され、シートクッション12はシートバック11を前方へ倒伏した状態で上方へ回動させて、図6に示す状態に前方へ折畳むことができる。この際、ロック機構20aはリンク17から垂直方向の引張力を受けて図1および図2に示す反時計方向へ回動して、シートクッション12から下方へ大きく突出している部位がシートクッション12に収納される。
【0014】
ところで、ロック機構20aにおけるリンク17の連結部においては、リンク17の後端部がロック機構20aを構成する左右一対のロックベース23,24に貫通状態で支持されて2点支持となっているため、シートクッション12の上方への回動時にリンク17から付与される引張力はロック機構20aに対して垂直方向の力となり、ロック機構20aが斜め方向の不要な負荷を受けたり、かかる負荷に起因してロック機構20aが位置ずれを生じることがない。また、このようなリンク17の連結部においてはガタが少ないとともに、このガタはたとえ支持部材13とロック機構20aとの幅方向の偏位量が大きくても、偏位量に対応して大きくなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に連結構造を採用したロック機構を備えた折畳シートの概略的な斜視図である。
【図2】同ロック機構のリンク連結部を拡大して示す斜視図である。
【図3】同ロック機構の一方のロックベースを取外した状態の側面図である。
【図4】同ロック機構の両ロックベースにおけるリンクの挿通部を示す断面図である。
【図5】従来の連結構造を採用したロック機構を備えた折畳シートの図1に対応する概略的な斜視図である。
【図6】同折畳シートの折畳み状態を示す概略的な側面図である。
【符号の説明】
11…シートバック、12…シートクッション、13,14…支持部材、16…ストライカ、17…リンク、20a…ロック機構、22…支持部材、23,24…ロックベース、25…ロックプレート、26…ラチェット、30…ロック解除操作機構、31…操作レバー、32…操作ベルト。
Claims (1)
- フロアに設けられシートクッションの前部を回動中心として同シートクッションを上下方向に回動可能に支持する支持部材と、前記シートクッションの後部における左右方向の回動軸回りに回動可能に組付けられ同シートクッションの後部を前記フロアに対して解除可能にロックするロック機構と、同ロック機構と前記支持部材を互いに連結するリンクを備え、前記シートクッションを前記ロック機構によるロック解除時に前記支持部材の支持部を回動中心として上方へ回動させて折畳むとともに、前記ロック機構を前記リンクの作用により回動させて前記シートクッション内に収納させる折畳式シートにおいて、前記ロック機構は同ロック機構の構成部品を挟持する左右一対のロックベースを備えていて、これら両ロックベースには前記ロック機構の回動軸の軸支部とは偏位した部位に円形状挿通孔が形成されており、一方、前記リンクは後端部を前記ロック機構の側部に対して直交状に屈曲形成されていて、前記後端部を前記両ロックベースの両円形状挿通孔に貫通させて回動可能に組付けられていることを特徴とする折畳式シートにおけるロック機構と支持部材との連結構造。
Priority Applications (1)
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JP05379094A JP3555163B2 (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 折畳式シートにおけるロック機構と支持部材との連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH07257252A JPH07257252A (ja) | 1995-10-09 |
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JP6521661B2 (ja) * | 2015-02-17 | 2019-05-29 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
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1994
- 1994-03-24 JP JP05379094A patent/JP3555163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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