JP3561964B2 - 車両用シート装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、シート前部を中心としてシートを格納状態及びシートを係脱可能とする車両用シート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術としては、実公平5−46978号公報に示されるようなものが知られている。これは、車体のフロアに配設された係合部と、シートに固定され係合部に枢支軸を介して回動可能に連結された係合部材と、シートの後部を車体のフロアに等位して係脱自在とした固定機構とからなるものであり、固定機構により、シートの後部を車体のフロアより離脱し、シート前部の枢支軸を中心としてシートを起倒させ、着座状態から格納状態とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術では、シートの後部に配設された固定機構により車体のフロアとの係合を解除し、シートを起倒させ格納状態とするが、シートを手動で起倒させる必要があるため、容易に格納状態とすることができない。又、シートを着座状態から格納状態とするとき、枢支軸を回動中心として格納するが、係合部と係合部材とは枢支軸によって連結されているため、シートの係脱が困難である。
【0004】
本発明は、シートを格納状態とするときの操作性を向上させるとともに、シートの係脱を容易に行えることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために請求項1の発明において講じた手段は、シートの前部に配設された第1ブラケットと、シートの後部に配設された第2ブラケットと、前記第1ブラケットに配設された第1連結部材と、前記第2ブラケットに配設された第2連結部材と、前記第1及び第2連結部材を介して前記シートと略平行に配設された第3連結部材と、前記第3連結部材の一端を車体のフロアに対して回転可能に支持する回転支持機構と、前記第3連結部材の他端を車体のフロアに係脱可能に固定する固定機構と、前記第1連結部材と前記第3連結部材との連結部に巻回され一端が前記第1連結部材に係合し他端が前記連結部に係合された付勢部材と、前記第1連結部材は一部が前記車体のフロアに延在して常時当接し且つ前記付勢部材により付勢され、前記第3連結部材と前記連結部とを一体回転可能とし、シート及び前記カバー内への前記固定機構の格納と、着座状態とするときの前記固定機構の強制復帰を前記付勢部材により自動的に作動させた車両用シート装置としたことである。
【0006】
又、シート、第1連結部材、第2連結部材及び第3連結部材によって平行リンク機構が形成される。
【0007】
請求項2の発明において講じた手段は、回転支持機構を常時係合する第1係合部材と、係合可能とされた第2係合部材とを備え、シートを車体のフロアに固定された着座状態からシートを起倒し格納状態とする途中にシートを係脱可能としたことである。
【0008】
【作用】
上記した請求項1記載の車両用シート装置によれば、シートを着座状態から格納状態とするとき、シート後部に配設された固定機構により車体のフロアとの係合を解除することでシートを起倒させることが可能となる。又、付勢部材の一端が係合された第1連結部材の一端が車体のフロアに当接しており、シート後部の固定が解除されることで、付勢部材の他端が連結部を介して第3連結部材を回動させ、自動的にシートを起倒させることができる。又、平行リンク機構によって、シートを第3連結部材に対して上方へ移動させることができ、シートと第3連結部材との距離を小さくすることができる。これにより、例えば、シートにヘッドレストを取付けままで格納状態とすることができる。又、格納状態から着座状態とするときは、シートを車体のフロアに倒すことで、固定機構が平行リンク機構により固定される前に固定可能な状態になることができ、正確にシートを固定することができ着座状態とすることができる。
【0009】
以上のことから、シートを着座状態から格納状態とするときの操作を車体のフロアとの係合を解除するのみでシートを起倒させることができ、格納状態とするときの操作を簡単なものとすることができる。
【0010】
請求項2記載の車両用シート装置によれば、シートは、第2係合部材が係合部に係合する途中に係脱可能となるため、別の機構を必要とせずにシートを容易に取り外すことができる。
【0011】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は車両用シート装置10の側面図を示す。図2は腰部拡大図を示す。図に示されるように、シートクッション11にシートバック12が周知のリクライニング機構(図示せず)を介して支持されており、シートバック12にはヘッドレスト13が取り外し可能に装着されている。シートクッション11は、図示下側にシートレール14が配設されており、シートレール14の一端(図示左端部)に第1ブラケット15が配設され、他端(図示右端部)に第2ブラケット16が配設されている。第1ブラケット15には、略Y字状をした第1リンク(第1連結部材)17の一端がピン18によって回動可能に連結されており、他端には車両用シート装置に剛性を確保させるパイプ19が嵌挿されている。又、第1リンク17の残りの端部17aは、車体のフロア20に常時接触している。又、第2ブラケット16には、第2リンク(第2連結部材)22が連結されており、シートレール14に略平行となるように、第1リンク17と第2リンク22とに第3リンク(第3連結部材)23がピン24、25によって連結されている。第3リンク23を第1リンク17に連結するピン(連結部)24は、軸部分が矩形とされており、第3リンク23とピン24とが一体回転可能とされている。ピン24には、渦巻き状のスプリング(付勢部材)26の一端が係合されており、スプリング26の他端は、パイプ19に係止されている。又、第3リンク23の一端(図示右端部)には、固定機構が配設され、他端(図示左端部)には、回転支持機構が配設されている。又、シートクッション11には、カバー27が配設されており、夫々の機構を覆っている。又、第1リンク17の端部17aは、スプリング26によって、常時車体のフロア20に接触するように付勢されており、固定機構により、シートクッション11の固定を解除すると、スプリング26は、ピン24を介して第3リンク23を回動し、シートクッション11を自動的に起倒させることができる。
【0013】
固定機構は、ボルト28によって第3リンク23に固定された第3ブラケット29と、第3ブラケット29にピン30によって回動可能に軸支された第1フック31と、車体のフロア20の剛体21に配設され第1フック31が係合された第1ストライカ32と、第3ブラケット29にピン33によって軸支された解除レバー(解除部材)34と、第3リンク23にピン35によって回動可能に軸支され第2ブラケット16と第2リンク22とを連結するピン36に係合可能とされた第2フック37とから構成されている。解除レバー34を軸支するピン33には、係止部材34aが一体回転可能に取り付けられており、第1フック31と係止部材34aとは、スプリング38により連結され係止状態とされている。又、第2フック37を第3リンク23に軸支するピン35の軸部分は矩形とされており、一方に第2フック37を軸支し、他方にレリーズプレート39を軸支している。レリーズプレート39と解除レバー34とは例えばワイヤー等により連結されており、解除レバー34を操作することで第2フック37も連動されて作動される。又、シートレール14、第1リンク17、第2リンク22及び第3リンク23によって平行リンク機構が形成されている。
【0014】
回転支持機構は、第3リンク23の他端に固着された第3フック(第1係合部材)40と、車体のフロア20の剛体21に配設され第3フック40が軸支される第3ストライカ41と、第3フック40にピン42によって回動可能に軸支され一端が第3ストライカ41に係合可能で、他端が車体のフロア20の剛体21に当接する第4フック(第2係合部材)43とから構成されている。又、ピン42にはスプリング44が巻回されており、第4フック43を係合方向に付勢している。回転支持機構は、固定機構の作動でシートの後部が車体のフロア20から離間されると、スプリング44の付勢力によりシートクッション11を第3ストライカ41を回動中心として自動的に起倒させる。そして、シートクッション11が起倒され格納状態とされると、第3リンク23に対してシートは上方へ移動して、第3リンク23とシートレール14との距離を小さくすることができる。
【0015】
この状態を図3に示す。
【0016】
次に本実施例の作動について説明する。
【0017】
シートバック12を図示しないリクライニング機構によってシートクッション11側に倒し、解除レバー34をX方向に回動すると、係止部材34aが回動し、係止部材34aと第1フック31との係止を解除する。係止が解除されるとスプリング38の付勢力によって、第1フック31をX方向に回動し第1ストライカ32との係合が解除される。又、解除レバー31は同時に第2フック37と第2ストライカ(ピン36)36との係合を解除することで、固定時に規制されていたスプリング26の付勢力が、第3リンク23を回動してシートクッション11を自動的に起倒させる。又、第3リンク23が回動されるに連れて、シートレール14と第3リンク23の距離が徐々に小さくなり、シートクッション11が格納状態となったときシートの厚さを小さくすることができる。又、このとき、固定機構の係合部分は、シートレール14と第3リンク23との距離が短くなることでカバー27内に格納される。又、平行リンク機構によってシートレール14が上方へ移動するので、ヘッドレスト13を装着した状態でもシートクッション11をほぼ垂直とすることができる。シートクッション11を格納状態とすとき、第4フック43は他端が車体のフロア20の剛体21を摺動しながら係合方向に回動する。そして、シートクッション11が格納状態となる前に第4フック43は第3ストライカ41に係合してシートクッション11を固定する。
【0018】
又、シートクッション11を格納状態から着座状態とするときは、シートクッション11を車体のフロア20側に下げることで第4フック43が第3ストライカ41から離間して他端が車体のフロア20の剛体21に当接する。又、第1フック31と第3フック43とのピッチと、第1ストライカ32と第3ストライカ41とのピッチは、平行リンク機構によって変わることはないので、シートをそのまま回動させることで固定することができる。又、シートクッション11を回動させると、第1リンク17の端部17aが車体のフロア20上を摺接することで平行リンク機構が徐々に着座状態となり、第2フック37が第2ストライカ36に係合するとともに、第1フック31が第1ストライカ32に係合して、着座状態が完了され、スプリング26の一方の付勢力は第1リンク17の端部17aによって規制され、他方の付勢力は固定された第3リンク23によって規制される。
【0019】
以上のことから、固定機構によってシート後部の固定を解除すると、一端が第1リンク17に係合し他端がピン24に係合したスプリング26は、ピン24を介して第3リンク23を回動し、シートを自動的に起倒させる。又、スプリング26は、シートを起倒させると同時にシートを第3リンク23に対して上方へ移動させるため、シートにヘッドレスト13を装着したままで、容易に格納状態とすることができる。格納状態から着座状態とするときは、シートクッション11を車体のフロア20に倒すことで、固定機構が平行リンク機構により固定される前に固定可能な状態になることができ、正確にシートクッション11を固定することができ着座状態とすることができる。
【0020】
次に別実施例について説明する。
【0021】
図4は車両用シート装置50の側面図を示す。図5は腰部拡大図を示す。図に示されるように、シートクッション51にシートバック52が周知のリクライニング機構(図示せず)を介して支持されており、シートバック52にはヘッドレスト53が取り外し可能に装着されている。シートクッション51は、図示下側にシートレール54が配設されており、シートレール54の一端(図示左端部)に第1ブラケット55が配設され、他端(図示右端部)に第2ブラケット56が配設されている。第1ブラケット55には、略Y字状をした第1リンク(第1連結部材)57の一端がピン58によって回動可能に連結されており、他端には車両用シート装置に剛性を確保するパイプ59が嵌挿されている。又、第1リンク57の残りの端部57aは、車体のフロア60に常時接触している。又、第2ブラケット56には、第2リンク(第2連結部材)62が連結されており、シートレール54に略平行となるように、第1リンク55と第2リンク56とに第3リンク(第3連結部材)63がピン64、65によって連結されている。第3リンク63を第1リンク57に連結するピン64は、軸部分が矩形とされており、第3リンク63とピン64とが一体回転可能とされている。ピン(連結部)64には、渦巻き状のスプリング(付勢部材)66の一端が係合されており、スプリング66の他端は、パイプ59に係止されている。又、第3リンク63の一端(図示右端部)には、固定機構が配設され、他端(図示左端部)には、回転支持機構が配設されている。又、シートクッション51には、カバー67が配設されており、夫々の機構を覆っている。又、第1リンク57の端部57aは、スプリング66によって、常時車体のフロア60に接触するように付勢されており、固定機構により、シートクッション51の固定を解除すると、スプリング66は、ピン64を介して第3リンク63を回動し、シートクッション51を自動的に起倒させることができる。
【0022】
固定機構は、ボルト68によって第3リンク63に固定された第3ブラケット69と、第3ブラケット69にピン70によって回動可能に軸支された第1フック71と、車体のフロア60の剛体61に配設され第1フック71が係合された第1ストライカ72と、第3ブラケット69にピン73によって軸支された解除レバー74と、第3リンク63にピン75によって回動可能に軸支され、第2ブラケット56と第2リンク62とを連結するピン76に係合可能とされた第2フック77とから構成されている。解除レバー74を軸支するピン73には、係止部材74aが一体回転可能に取り付けられており、第1フック71と係止部材74aとはスプリング78により連結され係止状態とされている。又、第2フック77を第3リンク63に軸支するピン75の軸部分は矩形とされており、一方に第2フック77を軸支し、他方にレリーズプレート79を軸支している。レリーズプレート79と解除レバー74とは例えばワイヤー等により連結されており、解除レバー74を操作することで第2フック77も連動されて作動される。又、シートレール54、第1リンク57、第2リンク62及び第3リンク63によって平行リンク機構が形成されている。
【0023】
回転支持機構は、第3リンク63の他端に固着された第3フック(第1係合部材)80と、車体のフロア60の剛体61に配設され第3フック80が係合する第3ストライカ81と、第3フック80にピン82によって回動可能に軸支され一端が第3ストライカ81に係合可能で、他端が車体のフロア6 の剛体61に当接する第4フック(第2係合部材)83とから構成されている。又、ピン82にはスプリング84が巻回されており、第4フック83を係合方向に付勢している。回転支持機構は、固定機構の作動でシートの後部が車体のフロア60から離間されると、スプリング66の付勢力によりシートクッション51を第3ストライカ81を回動中心として自動的に起倒する。そして、シートクッション51が起倒され格納状態とされると、第3リンク63に対してシートは上方へ移動して、第3リンク63とシートレール54との距離を小さくすることができる。この状態を図6に示す。
【0024】
次に別実施例の作動について説明する。
【0025】
シートバック52を図示しないリクライニング機構によってシートクッション51側に倒し、解除レバー74をX’方向に回動すると、係止部材74aが回動し、係止部材74aと第1フック78との係止が解除される。係止が解除されるとスプリング78の付勢力によって、第1フック78をX’方向に回動し第1ストライカ72との係合が解除される。又、解除レバー74は同時に第2フック77と第2ストライカ(ピン76)76との係合を解除することで、固定時に規制されていたスプリング66の付勢力は、第3リンク63を回動してシートクッション51を自動的に起倒させる。又、第3リンク63が回動されるに連れて、シートレール54と第3リンク63の距離が徐々に小さくなり、シートクッション51が格納状態となったときシートの厚さを小さくすることができる。又、このとき、固定機構の係合部分は、シートレール54と第3リンク63との距離が短くなることでカバー67内に格納される。又、平行リンク機構によってシートレール54が上方へ移動するので、ヘッドレスト53を装着した状態でもシートクッション51をほぼ垂直とすることができる。シートクッション51を格納状態とするとき、第4フック83は他端が車体のフロア60の剛体61を摺動しながら係合方向に回動する。そして、シートクッション51が格納状態となる前に第4フック83は第3ストライカ81に係合し第3フック80と第4フック83とによってシートクッション51が車体のフロア60に固定される。シートの格納状態を図6に示す。又、シートの格納途中は、第3フック80が係合するのみなので、容易にシートを離脱することができる。
【0026】
又、シートクッション51を格納状態から着座状態とするときは、シートクッション51を車体のフロア60側に下げることで第4フック83が第3ストライカ81から離間して他端が車体のフロア60の剛体61に当接する。又、第1フック71と第3フック84とのピッチと、第1ストライカ72と第3ストライカ81とのピッチは、平行リンク機構によって変わることはないので、シートをそのまま回動させることで固定することができる。又、シートクッション51を回動させると、第1リンク57の端部57aが車体のフロア60上を摺接することで平行リンク機構が徐々に着座状態となり、第2フック77が第2ストライカ76に係合するとともに、第1フック71が第1ストライカ72に係合して、着座状態が完了され、スプリング57の一方の付勢力は第1リンク57の端部57aによって規制され、他方の付勢力は固定された第3リンク63によって規制される。
【0027】
以上のことから、一端が第1リンク57に係合し他端がピン64に係合したスプリング66により、固定機構によってシート後部の固定を解除すると、スプリング66は、ピン64を介して第3リンク63を回動し、シートを自動的に起倒させる。又、スプリング66は、シートを起倒させると同時にシートを第3リンク63に対して上方へ移動させるため、シートにヘッドレスト53を装着したままで、容易に格納状態とすることができる。又、第3、第4フック84、83により、シートを回転可能に支持するとともに、係合されているだけなので、固定機構の固定が解除されたとき、シートを特別な機構を必要とせず容易に係脱することができる。
【0028】
【発明の効果】
上記した請求項1の車両用シート装置によれば、一端が第1連結部材に係合し他端が連結部材に係合した付勢部材により、固定機構によってシート後部の固定を解除すると、付勢部材は、連結部を介して第3連結部材を回動し、シートを自動的に起倒させることができる。又、付勢部材は、シートを起倒させると同時にシートを第3連結部材に対して上方へ移動させるため、シートにヘッドレストを装着したままで、容易に格納状態とすることができ、格納状態とするときの操作を簡単にすることができる。又、格納状態から着座状態とするときは、シートを車体のフロアに倒すことで、固定機構が平行リンク機構により固定される前に固定可能な状態になることができ、正確にシートを固定することができ着座状態とすることができる。
【0029】
請求項2の車両用シート装置によれば、第2係合部材が係合部に係合する途中に係脱可能となるため、別の機構を必要とせずに、シートを容易に離脱することができ、且つ格納状態時のシートを安定した状態で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用シート装置の側面図である。
【図2】本発明の実施例に係る車両用シート装置の腰部拡大図である。
【図3】本発明の実施例に係る車両用シート装置の側面図である。
【図4】本発明の別実施例に係る車両用シート装置の側面図である。
【図5】本発明の別実施例に係る車両用シート装置の腰部拡大図である。
【図6】本発明の別実施例に係る車両用シート装置の側面図である。
【符号の説明】
15、55・・・第1ブラケット
16、56・・・第2ブラケット
17、57・・・第1リンク(第1連結部材)
17a、57a・・・端部
22、62・・・第2リンク(第2連結部材)
23、63・・・第3リンク(第3連結部材)
26、66・・・スプリング(付勢部材)
24、64・・・ピン(連結部)
Claims (2)
- シートの前部に配設された第1ブラケットと、シートの後部に配設された第2ブラケットと、前記第1ブラケットに配設された第1連結部材と、前記第2ブラケットに配設された第2連結部材と、前記第1及び第2連結部材を介して前記シートと略平行に配設された第3連結部材と、前記第3連結部材の一端を車体のフロアに対して回転可能に支持する回転支持機構と、前記第3連結部材の他端を車体のフロアに係脱可能に固定する固定機構と、前記第1連結部材と前記第3連結部材との連結部に巻回され一端が前記第1連結部材に係合し他端が前記連結部に係合された付勢部材と、前記第1連結部材は一部が前記車体のフロアに延在して常時当接し且つ前記付勢部材により付勢され、前記第3連結部材と前記連結部とを一体回転可能とし、シート及び前記カバー内への前記固定機構の格納と、着座状態とするときの前記固定機構の強制復帰を前記付勢部材により自動的に作動させたことを特徴とした車両用シート装置。
- 前記回転支持機構を常時係合する第1係合部材と、係合可能とされた第2係合部材とを備え、前記シートを車体のフロアに固定された着座状態からシートを起倒し格納状態とする途中に前記シートを係脱可能としたことを特徴とした請求項1記載の車両用シート装置。
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