JP3578905B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はリアシート等の車両用シートに関するもので、特にリクライニング装置を有してシートバックが最後傾の状態から最前傾状態まで回動できる構造を備えたシートの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用シートは、車両後部の荷室空間を可及的に増大しようとするもので、バンタイプやワンボックスタイプの車両に多く採用されている。すなわち、図11に示すように、車体12に載置したベースプレート1にセンターシャフト2を介して回動可能にアーム3を軸支し、アーム3にはシートバック4とブラケット3aとがボルト5にて連結固定されている。
【0003】
アーム3の上端部に設けたブラケット3aにはピンなどの軸6を介して連動プレート7の一端部が回動可能に軸着され、この連動プレート7の他端部はシートクッション9の一方の後側部がボルト8,8で固定されている。シートクッション9の他方の後側部にはリンク又はフリーヒンジが用いられる。
【0004】
そして、シートクッション9の前両側部にはリンク10の一端部が軸11を介して回動可能に軸支され、リンク10の下端部は車体12に載置したブラケット13に軸14を介して回動可能に軸支されている。なお、ベースプレート1にはアーム3の傾斜角度を調節するためのロック機構部15が設けられている。
【0005】
このロック機構部15は、図12に示すように、アーム3の下端部に、センターシャフト2を中心とする所定半径の円周上に歯部17を形成したツース部18を一体形成し、このツース部18の歯部17に噛合可能な歯部19を有するロアーツース20が軸21を介してベースプレート1に回動可能に軸支されている。センターシャフト2と軸21,24を両持ち支持するために、ホルダーカバー16がこれらのロック機構部15の上に冠して固定されている。また、これらロック機構部15を隠蔽するための図示しないカバーが設けられる。
【0006】
このロアーツース20の自由端部の下部に形成したガイド部20aと凹部22とに係脱するカム23を回動可能に軸24にてベースプレート1に軸支し、このカム23に突設されたピン25が係合する長孔26を開設したレバー27がベースプレート1に軸28を介して回動可能に軸支されている。
【0007】
この軸28には操作レバー29がベースプレート1のロック機構部15等を設けた側の反対側に一体で回動可能に軸着されている。レバー27はベースプレート1に係止したコイルスプリング等の弾機30にて時計方向へ回転付勢されている。レバー27と操作レバー29とは一体的に回転できるように軸28は断面小判型等の異形断面の係合部を有する。
【0008】
なお、ベースプレート1のロック機構部15等を設けたベースプレート1の裏面において、センターシャフト2には渦巻きばね31の内端部が掛止され、その外端部はアーム3に突設したピン32に掛止されて、アーム3は常に前倒れ方向へ回転付勢されている。
【0009】
上記装置において、操作レバー29を回動操作してレバー27が一体的に回転すると、長孔26とピン25を介してカム23がロアーツース20のガイド部20aから外れて凹部22に入り込み、ロアーツース20はカム23に押し下げられて軸21を中心として反時計方向へ回動して歯部17,19の噛合が解除される。
【0010】
したがって、アーム3は渦巻きばね31の力で前方へ回動しようとするが、着座しているときはその背に阻止されているので、背を伸ばすとシートバック4を所望の傾斜角度に後方へ傾斜させることができる。また、着座していないときは渦巻きばね31の力でシートバック4が前方へ回動してシートクッション9に重なるように前倒れする。
【0011】
そこで、シートバック4が所望の傾斜角度に後方へ傾斜すると、図11に示すように、アーム3の傾斜角度に応じて連動プレート7が後方へ引かれるとともに下方へ移動するため、シートクッション9の後部が後方へ移動しながら下方へ移動することになり、シートクッション9の前部は後方へ略水平に移動することになる。これにより、シートバック4の後部は後方へ移動しながら下方へ移動するとともに、シートバック4の前部は水平方向へ移動するだけであるため、クッション座面角が変化するのである。
【0012】
そして、シートバック4を前側へ押し倒すと、アーム3が連動プレート7を前側へ押し出すので、シートクッション9が前側へ移動する。また、図11に示すように、シートバック4をシートクッション9に重ねるごとく前倒しすると、連動プレート7を介してシートクッション9が前方へ移動するとともに、リンク10,10が前倒れしてシートクッション9が車体12側へ沈下するというものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の車両用シートにあっては、着座者が着座状態で操作レバー29を操作してリクライニング調節をしようとすると、ロックが解除された段階で渦巻きばね31の力でシートバック4は車体前方側へ倒れようとするから、着座者はシートバックとシートクッション間に挟まれて窮屈感を生じて不快感を催すことがある。
【0014】
そこで、この発明は上記のような事態が生じるのを防止したシートリクライニング装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記課題を解決するため、請求項1では、車体に支持したシートクッションの後部に一方側をシートリクライニング装置で、他方側をフリーヒンジで、前後方向へ揺動可能に支持したシートバックを備えた車両用シートにおいて、前記フリーヒンジのベースプレートに、シートバックがほぼ直立した状態から最後傾状態となる範囲内でセンターシャフトを中心とする所定半径の円弧凹部を形成するとともに、シートバックがほぼ直立した状態からシートクッション上に折り重ねられた状態となる範囲内で前記凹部より大径の円弧凸部を前記センターシャフトを中心として形成し、かつ、前記円弧凸部と円弧凹部間に段部を形成し、前記ベースプレートに回動可能に軸着されて前記シートバックを固定するアームには、前記円弧凹部と円弧凸部にそれぞれ摺接可能、かつ、前記段部に係合して前記シートバックの所定以上の前倒れを阻止するフック突部を形成したロックレバーを軸支し、該ロックレバーが前記シートバックの上部に設けた開口部に出没可能な操作ノブと連動用ワイヤにて連結されていることを特徴とする。
【0017】
請求項では、シートリクライニング装置のロック及びロック解除を行うレバーユニットにシートバックの上部に設けた前記操作ノブを連結しており、前記レバーユニットのロック解除操作により、シートバックがほぼ直立した状態から最後傾状態となる範囲内でのリクライニング調節が可能となるとともに、前記操作ノブの操作により、前記ロックレバーのフック突部が前記円弧凹部から外れて段部を乗り越すことでシートバックを前倒ししてシートクッションに折り重ねることが可能となることを特徴とする。
【0018】
請求項では、前記レバーユニットは、シートバックの側部に固定され、コ字形のブラケットに3つのレバーを同軸で軸支しおり、その第1のレバーには前記リクライニング装置のレバーと連動する連動用ロッドの上端部を連結し、第2のレバーには第1のレバーに突設したピンを係合する円弧長孔を形成して戻しばねにて付勢するとともに、前記操作ノブと連結した連動用ワイヤの一端部を連結し、第3のレバーには第1のレバーに突設したピンを係合する円弧長孔を形成して戻しばねにて付勢するとともに、ウェビングの一端部を連結してウェビングのみをシートバックから外部に露出させたことを特徴とする。
【0019】
したがって、リクライニング調節をするときは、ウェビングを引いてレバーユニットのレバーとそれに連結された連動用ロッドを介してシートリクライニング装置のロックを解除すると、フリーヒンジ側のロックレバーがベースプレートの円弧凹部を摺動する範囲内、すなわちシートバックが前倒れしない範囲内で最後傾状態までのリクライニング調節ができる。
【0020】
そして、荷室空間を大きくするためにシートバックを前倒しするときは、操作ノブを引いて連動用ワイヤを介しフリーヒンジ側のロックレバーを回動させてフック突部をベースプレートの段部に当接しないように円弧凹部から移動させるとともに、シートリクライニング装置のロックを解除することで、シートバックは付勢された方向へ回動する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図に基づき説明する。図において、前記従来例と同一構成部分には同一符号を用いた。図1に示すように、主としてリアシートのシートクッション9における前方左右両側はそれぞれリンク10によって車体に支持され、後方左右両側の一方はシートリクライニング装置50で、他方はフリーヒンジ51によってシートバック4に連結されると共に、車体に支持されている。シートバック4は下部左右両側の一方をシートリクライニング装置50で、他方をフリーヒンジ51で、前後方向へ揺動可能に支持されている。
【0022】
シートリクライニング装置50は前記従来例に記載したものと実質的に同じ構造でるが、異なる点としては、操作レバーの代わりにレバーユニット53が設けられている点、及び、渦巻きばねがフリーヒンジ51側に設けられている点である。シートリクライニング装置50のレバー27には連動用ロッド52の一端部が回動可能に止着され、連動ロッド52の他端部はシートバック4の略中央部に固定したレバーユニット53に延伸してその第1のレバー54に連結されている。
【0023】
このレバーユニット53の第3のレバー56にはウェビング57が連結され、該ウェビング57はシートバック4の外表面から露出している。レバー54に隣接する第2のレバー55から第1の連動用ワイヤ58がシートバック4の内部を経てシートバック4の上部に形成された開口部59に昇降可能に設けられた操作ノブ60に配索され、かつ、その操作ノブ60から第2の連動用ワイヤ61がフリーヒンジ51のアーム62に回動可能に軸支したロックレバー63に配索されている。
【0024】
そこで、上記各部の詳細を説明すると、まず、レバーユニット53は、図2〜5に示すように、シートバック4の側面に固定する断面コ字形のブラケット70にシャフト71を介し3つのレバー54,55,56をそれぞれ回転自在に軸支し、これら3つのレバーはピン72で連動し又は連動しないように構成されている。
【0025】
すなわち、第1のレバー54にはピン72が突設され、第2及び第3のレバー55,56にはそのピン72が係合する円弧長孔73,74がそれぞれ形成されるとともに、第1のレバー54には連動用ロッド52の上端部が、第2のレバー55には前記連動用ワイヤ58の一端部が、第3のレバー56にはウェビング57の一端部がピン75で、それぞれ連結され、ウェビング57の他端部はブラケット70に開設した窓孔76を挿通してシートバック4の外表面から外に延伸している。
【0026】
円弧長孔73,74はそれぞれシャフト71を中心として同一半径の円周上にあり、互いに同じ長さであって、図2に示すようにウェビング57及び連動用ワイヤ58のいずれもが操作されない通常時には互いに重なっている。そして、第2のレバー55には戻しばね77の一端部が、また、第3のレバー56には戻しばね78の一端部が、それぞれ連結され、戻しばね77,78はそれぞれシャフト71に捲回され、他端部はブラケット70に係止している。
【0027】
そこで、レバーユニット53において、図6に示すように、ウェビング57を窓孔76から引き出すと、第3のレバー56がシャフト71を中心として図上反時計方向へ戻しばね78の力に抗して回動し、その長孔74と係合するピン72を介して第1のレバー54が共に反時計方向へ回動して連動用ロッド52が上方へ引き上げられ、シートリクライニング装置50のレバー27を上方へ引き上げてロックを解除する。
【0028】
このとき、第2のレバー55はピン72を円弧長孔73内で移動させることができるために回動することはない。
【0029】
さらに、図7に示すように、操作ノブ60の操作により連動用ワイヤ58が上方へ引かれて第2のレバー55がシャフト71を中心として戻しばね77の力に抗して図上反時計方向へ回動すると、第1のレバー54が共に回動して連動用ロッド52が上方へ引かれ、シートリクライニング装置50のレバー27を上方へ引き挙げてロックを解除する。
【0030】
このとき、第3のレバー56はピン72を円弧長孔74内で移動させることができるために回動することはない。ウェビング57又は操作ノブ60を引く操作を放すと、第1のレバー54は第2又は第3のレバー55,56の戻しばね77,78の力により時計方向へ回動するとともに、連動用ロッド52が下方へ戻り、シートリクライニング装置50のレバー27が下方へ引き戻されてロックする。
【0031】
ついで、フリーヒンジ51は、図8,9に示すように、車体に固定するベースプレート65にセンターシャフト64を中心として回転可能にアーム62が軸支され、このアーム62はシートバック4の側面に当接してその上端部に穿設された孔80,81にボルト5(図1参照)を挿通することによりシートバック4に固定されている。
【0032】
ベースプレート65には、センターシャフト64を中心とする所定半径及び角度の円周からなる円弧凹部82が形成され、その円弧凹部82の車体前側には段部83を形成するとともに、その段部83からさらに車体前側にはセンターシャフト64を中心とする所定角度の円周からなる円弧凸部84が形成されている。円弧凹部82はリクライニング調節できる範囲内であり、シートバック4がほぼ直立する状態から最後傾位置までの範囲を規制する。
【0033】
そして前記ロックレバー63には上記円弧凹部82の周縁を摺動可能かつ前記段部83に係止可能なフック突部85が形成され、ロックレバー63は軸86を中心として回転可能にアーム62に軸支されている。このロックレバー63のフック突部85側の端部には、前記第2の連動用ワイヤ61の一端部がピン87で連結されている。
【0034】
連動用ワイヤ61を挿通するワイヤチューブの端部はアーム62に重ねられて軸86に固定されるとともに、アーム62に係止されて一体で回動するホルダーブラケット66に支持され、また、ロックレバー63には戻しばね67が装着されている。なお、68は渦巻きばねで、その内端部はセンターシャフト64に、外端部はベースプレート65に植設したピン69に形成している。センターシャフト64はアーム62と一体で回動できる。
【0035】
したがって、図10にaで示すように、アーム62がほぼ直立状態まで揺動すると、フック突部85が段部83に当接してシートバック4の前倒れは阻止され、この位置からアーム62が最後傾状態となるまでの間はフック突部85が円弧凹部82を摺動することにより、任意の位置でリクライニング調節ができる。
【0036】
また、操作ノブ60を操作して連動用ワイヤ61を上方へ引くとフック突部85が段部83を乗り越えて円弧凸部84を摺動することにより、図10にbで示すように、アーム62がシートクッション9とほぼ平行となるような前傾方向へ回動できる。さらに、前倒れ状態からアーム62を後方側へ起こしていくと、フック突部85は円弧凸部84を摺動した後、段部83から円弧凹部82に落ちてそれを摺動することができる。
【0037】
次に上記構成においてリクライニング調節は、着座者がシートクッション9に着座した状態でウェビング57を引いて行う。すなわち、ウェビング57をシートバック4から引き出すと、前記図6及びその説明をしたように、第3のレバー56が回動することにより、長孔74とピン72を介し第1のレバー54が回動して連動用ロッド52が引上げられてシートリクライニング装置50のレバー27が回動してロックを解除する。
【0038】
すなわち、レバー27が回転すると、長孔26とピン25を介してカム23がロアーツース20のガイド部20aから外れて凹部22に入り込み、ロアーツース20はカム23に押し下げられて軸21を中心として反時計方向へ回動して歯部17,19の噛合が解除される。したがって、フリーヒンジ51側のアーム62は渦巻きばね68の力で前方へ回動しようとするが、着座しているときは着座者の背に阻止されているので、背を伸ばすとシートバック4を所望の傾斜角度に後方へ傾斜させることができる。
【0039】
そこで、シートバック4を適宜傾斜させてウェビング57を放すと、その状態がロックされる。この場合、シートバック4を車体前方側へ最大限前倒ししても、フリーヒンジ51側でアーム62のフック突部85は円弧凹部82を摺動してベースプレート65の段部83に当接するからそれ以上の前倒しはすることができない。
【0040】
すなわち、リクライニング調節はフック突部85が円弧凹部82を摺動できる範囲内で行われる。したがって、シートリクライニング装置のロック解除時に着座者がシートバック4とシートクッション9に挟まれる窮屈感を生じながらリクライニング調節を行わねばならない事態を回避できる。
【0041】
一方、シートバック4をシートクッション9上に前倒しして荷室空間を大きくするときは、シートバック4の背面側で操作ノブ60を上方向へ引くと、第1及び第2の連動用ワイヤ58,61が上方へ引かれ、前記図7に示したように、第2のレバー55がシャフト71を中心に図7上で反時計方向へ回動するので、長孔73とピン72を介して第1のレバー54が共に反時計方向へ回動するため、連動用ロッド52を介してレバー27が回動するからシートリクライニング装置50のロックが解除される。
【0042】
このとき第3のレバー56はその円弧長孔74をピン72が移動できるために回動することはない。また、第2の連動用ワイヤ61が上方へ引かれることにより、フリーヒンジ51のロックレバー63が軸86を中心に図上反時計方向へ回動してフック突部85が段部83を乗り越えることができる位置に移動する。
【0043】
そこで、シートリクライニング装置50のロックが解除されているので、シートバック4は渦巻きばね68の力で前倒し方向へ回動して、ロックレバー63のフック突部85はベースプレート65の円弧凸部84を摺動するので、シートバック4はシートクッション9上に重なるように折り畳まれ、かつ、リンク10,10が車体前方側へ倒れるのでシートクッション9は車体に向けて下降するというものである。
【0044】
かくして、シートバック4がシートクッション9上に折り重ねられ、かつ、シートクッション9が車体側へ下降している状態(図10中のb及び図11参照)から、着座のためにシートバック4を車体後方側へ引き起こすと、ロックレバー63のフック突部85は円弧凸部84から段部83へ落ちて円弧凹部82に至り、円弧凹部82を摺動し(図10中のa及び図11参照)、シートリクライニング装置50で規制する所定位置で停止しロックする。この状態からリクライニング調節をするときは、前記したように、ウェビング57を引いて行う。
【0045】
このように、リクライニング調節をするウェビング57と、シートバック4を前倒ししてシートクッション9上に折り重ねる操作のための操作ノブ60とを使い分けるようにして、ウェビング57を操作するときはシートバック4が必要以上に前倒れしないようにフリーヒンジ51側でベースプレート65の段部83に係合するフック突部85を有するロックレバー63を設けたので、着座状態でリクライニング調節をした場合に、着座者がシートバック4とシートクッション9に挟まれる窮屈感を生じることがなく、しかも、シートクッションが車体側へ大きく沈下することがないので、不快感を生じることを防止できると云うものである。
【0046】
なお、上記したこの発明の実施の形態においては、シートリクライニング装置50に所謂外歯式を採用しているが、所謂内歯式のシートリクライニング装置としてもよい。また、シートリクライニング装置50の操作を行うレバーユニット53をシートバック4に設けているが、シートリクライニング装置50に操作レバーを設けて操作するようにしてもよい。さらに、渦巻きばね68をフリーヒンジ51側に設けているが、従来同様、シートリクライニング装置50側に設けるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したこの発明によれば、シートバックのリクライニング調節ができるとともに、シートバックを前倒しする場合には、シートバックの背面側で操作ノブを上方へ引くため、着座者がシートクッションに着座したままリクライニング調節をした場合に、シートバックとシートクッションの間に挟まれて窮屈感を生じることがなくなり、車両用シートとしての質的向上をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したシートの斜視概観図
【図2】レバーユニットの一部断面側面図
【図3】レバーユニットの正面図
【図4】レバーユニットの断面平面図
【図5】レバーユニットのウェビングを示す断面図
【図6】レバーユニットの作用説明図
【図7】レバーユニットの作用説明図
【図8】フリーヒンジの側面図
【図9】フリーヒンジの正面図
【図10】フリーヒンジの作用説明図
【図11】従来のリアシートを示す側面図
【図12】従来のシートリクライニング装置の要部側面図
【符号の説明】
50…シートリクライニング装置
51…フリーヒンジ
52…連動用ロッド
53…レバーユニット
54…第1のレバー
55…第2のレバー
56…第3のレバー
57…ウェビング
58,61…連動用ワイヤ
62…アーム
63…ロックレバー
65…ベースプレート
67,77,78…戻しばね
70…ブラケット
72…ピン
73,74…長孔
76…窓孔
82…円弧凹部
83…段部
84…円弧凸部
85…フック突部

Claims (3)

  1. 車体に支持したシートクッションの後部に一方側をシートリクライニング装置で、他方側をフリーヒンジで、前後方向へ揺動可能に支持したシートバックを備えた車両用シートにおいて、前記フリーヒンジのベースプレートに、シートバックがほぼ直立した状態から最後傾状態となる範囲内でセンターシャフトを中心とする所定半径の円弧凹部を形成するとともに、シートバックがほぼ直立した状態からシートクッション上に折り重ねられた状態となる範囲内で前記凹部より大径の円弧凸部を前記センターシャフトを中心として形成し、かつ、前記円弧凸部と円弧凹部間に段部を形成し、前記ベースプレートに回動可能に軸着されて前記シートバックを固定するアームには、前記円弧凹部と円弧凸部にそれぞれ摺接可能、かつ、前記段部に係合して前記シートバックの所定以上の前倒れを阻止するフック突部を形成したロックレバーを軸支し、該ロックレバーが前記シートバックの上部に設けた開口部に出没可能な操作ノブと連動用ワイヤにて連結されていることを特徴とする車両用シート。
  2. シートリクライニング装置のロック及びロック解除を行うレバーユニットにシートバックの上部に設けた前記操作ノブを連結しており、前記レバーユニットのロック解除操作により、シートバックがほぼ直立した状態から最後傾状態となる範囲内でのリクライニング調節が可能となるとともに、前記操作ノブの操作により、前記ロックレバーのフック突部が前記円弧凹部から外れて段部を乗り越すことでシートバックを前倒ししてシートクッションに折り重ねることが可能となることを特徴とする請求項記載の車両用シート。
  3. 前記レバーユニットは、シートバックの側部に固定され、コ字形のブラケットに3つのレバーを同軸で軸支しおり、その第1のレバーには前記リクライニング装置のレバーと連動する連動用ロッドの上端部を連結し、第2のレバーには第1のレバーに突設したピンを係合する円弧長孔を形成して戻しばねにて付勢するとともに、前記操作ノブと連結した連動用ワイヤの一端部を連結し、第3のレバーには第1のレバーに突設したピンを係合する円弧長孔を形成して戻しばねにて付勢するとともに、ウェビングの一端部を連結してウェビングのみをシートバックから外部に露出させたことを特徴とする請求項記載の車両用シート。
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