JP2009262733A - 横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置 - Google Patents

横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置 Download PDF

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智 木村
Toshiyuki Tanaka
俊之 田中
Nobuyoshi Teraoka
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Abstract

【課題】部品点数を増大することなく、シート跳ね上げ後のロアレールに対するアッパレールの移動規制をより確実に行うことができる横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置を提供する。
【解決手段】ロック手段31は、ポール35に設けられ、ラッチ32と係合する状態でロアレール3のロアレール折返し壁部14の下側に配置されてラッチ32との係合を解除する側のポール35の回動を規制するストッパ部35fと、ロアレール折返し壁部14に設けられアッパレール5がロアレール3に対してシートを跳ね上げる所定位置に配置されるときに、ラッチ32との係合を解除する側のポール35の回動を許容すべくロアレール折返し壁部14の下端から上向きに切り欠かれた切り欠き部14bとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車などの車両に搭載される横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置に関するものである。
従来、横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置として種々のものが提案されている。例えば特許文献1では、シートの跳ね上げが可能となるアッパレールのスライド位置を所定位置(跳ね上げ位置)に固定するため、解除ブラケット(2)に連動して作動するラッチ(1)及びポール(4)にそれぞれストッパ形状(13,43)を設けるとともに、前記所定位置にあるときにこれらストッパ形状に対向して開口する角孔(81,82)をロアレールの底壁部に設けている。これにより、アッパレールのスライド位置が前記所定位置のときにのみ、両ストッパ形状が角孔に対し挿脱自在となってロック解除位置までのラッチ及びポールの回動が許容され、ロック解除可能となる。一方、アッパレールのスライド位置が前記所定位置以外のときは、両ストッパ形状がロアレールの底壁部に接触して回動規制され、ロック解除不能となる。
また、特許文献2では、シートの跳ね上げが可能となるアッパレールのスライド位置を所定位置(跳ね上げ位置)に固定するため、ポール(52)に連動して作動するストッパ部材(54)を設けるとともに、前記所定位置にあるときに該ストッパ部材に対向して開口する角孔(211)をロアレールの底壁部に設けている。これにより、アッパレールのスライド位置が前記所定位置のときにのみ、ストッパ部材が角孔に対し挿脱自在となってロック解除位置までのストッパ部材の回動が許容され、ラッチ及びポールの回動に伴いロック解除可能となる。一方、アッパレールのスライド位置が前記所定位置以外のときは、ストッパ部材がロアレールの底壁部に接触して回動規制され、ロック解除不能となる。
特開平10−315830号公報(第1−3図) 特許第3755428号公報(第2図)
ところで、特許文献1のように、ラッチ及びポールにそれぞれ設けたストッパ形状と、ロアレールの底壁部との係合・非係合に応じてシート跳ね上げ時のアッパレールのスライド位置を規制する構造では、当該機能を果たすためにラッチ及びポールの形状(突出量)や移動量が制限されて、ストッパ形状の角孔に対する係合代が十分に確保できず、シート跳ね上げ後のアッパレールの移動規制の確実性が損なわれる可能性がある。
一方、特許文献2では、ラッチ及びポールの前述の制限を緩和すべく、専用部品(ストッパ部材)の追加によってシート跳ね上げ後のアッパレールの移動規制の確実性向上が図られている。しかしながら、この場合、部品点数及び加工工数が増大するとともに、組付作業が煩雑となり、コストの増大を余儀なくされてしまう。
本発明の目的は、部品点数を増大することなく、シート跳ね上げ後のロアレールに対するアッパレールの移動規制をより確実に行うことができる横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ロアレールに対しシート前後方向に移動可能に支持されるアッパレール及びシートの側部間をロックするロック手段を備え、前記シートを跳ね上げて格納すべく前記ロック手段による前記アッパレール及び前記シートの側部間のロックを解除する横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、前記ロアレールは、シート前後方向に延在する底壁部と、該底壁部のシート幅方向両端からそれぞれ立設された側壁部と、該両側壁部の上端からシート幅方向内側にそれぞれ張り出す張出壁部と、該張出壁部の先端から下側に折り返された折返し壁部とを有し、前記アッパレールは、前記両折返し壁部間で前記ロアレールに沿って延在する本体壁部を有し、前記ロック手段は、前記本体壁部に回動自在に連結され、前記シートの側部を保持可能なラッチと、前記ラッチを前記シートの側部の保持を解除する側に回動付勢するラッチ付勢手段と、前記本体壁部に回動自在に連結され、前記ラッチと係合して前記シートの側部を保持する前記ラッチの回動を係止可能であるとともに、前記ラッチとの係合を解除する操作力が入力されるポールと、前記ポールを前記ラッチと係合する側に回動付勢するポール付勢手段と、前記ポールに設けられ、前記ラッチと係合する状態で前記折返し壁部の下側に配置されて前記ラッチとの係合を解除する側の前記ポールの回動を規制するストッパ部と、前記折返し壁部に設けられ、前記アッパレールが前記ロアレールに対して前記シートを跳ね上げる所定位置に配置されるときに、前記ラッチとの係合を解除する側の前記ポールの回動を許容すべく前記折返し壁部の下端から上向きに切り欠かれた切り欠き部とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記ポールが前記ラッチと係合する状態、即ち前記シートの側部を保持する前記ラッチの回動を係止して前記ロック手段が前記アッパレール及び前記シートの側部間をロックする状態では、前記アッパレールが前記ロアレールに対して前記シートを跳ね上げる前記所定位置以外に配置されるときに、前記ストッパ部が前記折返し壁部の下側に配置されて前記ラッチとの係合を解除する側の前記ポールの回動が規制される。従って、前記ラッチが前記シートの側部を保持し続けて、前記ロック手段による前記アッパレール及び前記シートの側部間のロックが維持される。一方、前記アッパレールが前記ロアレールに対して前記シートを跳ね上げる前記所定位置に配置されるときに、前記ポールは、前記折返し壁部に設けられた前記切り欠き部によって前記ラッチとの係合を解除する側に回動可能となり、前記ポールの回動に伴い前記ラッチが前記ラッチ付勢手段に付勢されて前記シートの側部の保持を解除する側に回動し前記ロック手段による前記アッパレール及び前記シートの側部間のロックが解除される。同時に、前記切り欠き部により、前記ストッパ部が前記折返し壁部の下端よりも上側に突出されることで、前記ポールを支持する前記アッパレール(本体壁部)及び前記ロアレールの相対移動が規制される。この場合、前記本体壁部に支持された前記ポール及び前記折返し壁部は、基本的にシート幅方向に並設されていることで、前記ストッパ部及び前記切り欠き部の係合代を前記折返し壁部の高さに応じて十分に確保することができ、前記アッパレール及び前記ロアレールの相対移動をより確実に規制することができる。また、前記アッパレール及び前記ロアレールの相対移動の規制は、既存のポール及びロアレール(折返し壁部)にそれぞれ形成したストッパ部及び切り欠き部の係合で行うため、部品点数の増大を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、前記ポールの前記ラッチとの係合を解除する操作力が入力される操作入力部は、前記ラッチと係合するときに前記シート側に突出するとともに、前記ラッチとの係合が解除されるときに前記シートに対して引っ込むことを要旨とする。
同構成によれば、前記ポールが前記ラッチと係合する状態(ロック状態)では、前記操作入力部が前記シート側に突出することで、前記ラッチとの係合を解除する操作力を、前記シート側から容易に入力することができ、操作性を向上することができる。また、このとき、前記アッパレール(ポール)の上側に前記シートが配置されていることで、前記操作入力部の前記シート側への突出によって外観が損なわれることはない。一方、前記ポールが前記ラッチとの係合が解除された状態では、前記操作入力部が引っ込むことで、アッパレール側に不要な突出物が生じることが抑えられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、前記ロック手段は、前記本体壁部に回動自在に連結され、前記ラッチ付勢手段の付勢力のモーメントを増幅して前記ラッチに伝達するラッチ側伝達部材と、前記本体壁部に回動自在に連結され、前記ポール付勢手段の付勢力のモーメントを増幅して前記ポールに伝達するポール側伝達部材とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記ラッチ側伝達部材により前記ラッチ付勢手段の付勢力のモーメントを増幅して前記ラッチに伝達し、あるいは前記ポール側伝達部材により前記ポール付勢手段の付勢力のモーメントを増幅して前記ポールに伝達することができるため、前記ラッチ付勢手段及び前記ポール付勢手段の大型化を抑制するとともに、その配置のための自由度を向上することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、前記ラッチ、前記ラッチ側伝達部材、前記ポール及び前記ポール側伝達部材は、シート前後方向に沿って同一平面上に並設されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記ラッチ、前記ラッチ側伝達部材、前記ポール及び前記ポール側伝達部材は、シート前後方向に沿って同一平面上に並設されていることで、前記アッパレールの長手方向の空間を有効利用して配置するとともに、シート幅方向への収容スペースをよりコンパクト化することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、前記ロック手段を、シート前後方向に一致する車両前後方向に並設された一対で備えており、車両前方側に配置される前記ロック手段の前記ラッチの強度よりも、車両後方側に配置される前記ロック手段の前記ラッチの強度を大きく設定したことを要旨とする。
同構成によれば、車両後方側に配置される前記ロック手段の前記ラッチの強度を大きく設定したことで、例えば車両前突時にシートベルトアンカ負荷に起因する荷重が厳しくなる車両後方側で、前記シートの側部をより堅固に保持することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、前記一対のロック手段は、シート前後方向で、一対の前記ラッチ間に一対の前記ポールが挟まれるように配置されていることを要旨とする。
同構成によれば、一対の前記ラッチは、一対の前記ポールよりもシート前後方向に離隔して配置できるため、これらラッチによって前記シートの側部をより安定的に保持することができる。また、一対の前記ポールは、一対の前記ラッチよりもシート前後方向に近接して配置できるため、該ラッチとの係合を解除する操作力を互いのより近い位置で入力することができ、ひいては該操作力を一対の前記ポールに入力するための操作部材をよりコンパクトに配置することができる。
本発明では、部品点数を増大することなく、シート跳ね上げ後のロアレールに対するアッパレールの移動規制をより確実に行うことができる横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面に従って説明する。
図1(a)(b)(c)は、例えば自動車などの車両に搭載される横跳ね上げ収納式スライドシート1及びその展開・格納の推移を示す斜視図である。なお、本実施形態において、シート幅方向及びシート前後方向は、車両幅方向及び車両前後方向に一致する。同図に示すように、車両フロア2には、シート幅方向に並設されてシート前後方向に延在する金属製の一対のロアレール3,4が固定されるとともに、これらロアレール3,4には、金属製のアッパレール5,6がロアレール3,4に対しシート前後方向にそれぞれ移動可能に支持されている。
両アッパレール5,6には、前記シート1の座面を形成するシートクッション7の一側の側部及び他側の側部がそれぞれ支持されるとともに、該シートクッション7の後端部には、周知のリクライニング機構を介して前記シート1の背もたれ部を形成するシートバック8が前後方向に傾動可能に支持されている。
シート幅方向内側に配置される一方のアッパレール5には、シート前後方向両端部に略十字形の挿入口9a,9bをそれぞれ有するカバー部材9が載置されるとともに、各挿入口9a,9bに臨んで一対のロック手段31,41が設置されている。これらロック手段31,41は、前記シート1(シートクッション7)の一側の側部において、シート前後方向に並設されたコの字状の一対のストライカ10(図3参照)と係合してアッパレール5及びシート1の一側の側部間をロックする。
また、シート幅方向外側に配置される他方のアッパレール6には、図示しない連結手段(ヒンジ等)が設置されており、該連結手段にてアッパレール6及びシート1の他側の側部間が回動自在に連結されている。
このような構成にあって、ロック手段31,41によりアッパレール5及びシート1の一側の側部間がロックされる状態(図1(a)参照)では、ロアレール3,4に対するアッパレール5,6の移動によって前記シート1のシート前後位置の調整(スライド調整)が可能である。また、本実施形態では、前記シート1のシート前後位置が、所定の跳ね上げ位置に調整されたときに、例えばシートバック8の前傾(図1(b)参照)に連動してロック手段31,41が解除されるように設定されている。そして、ロック手段31,41によるアッパレール5及びシート1の一側の側部間のロックが解除される状態では、該シート1の他側の側部(連結手段)を中心に横方向に跳ね上げることで前記シート1が格納される(図1(c)参照)。このとき、図示しない付勢手段により、前記シート1の跳ね上げが助勢される。このように、本実施形態では、前記シート1に対する一連の操作(前後位置調整、シートバック8の前傾、跳ね上げ)を通じて前記シート1の格納(又は展開)が可能になっている。
次に、本実施形態に係る車両用シートスライド装置について、図2〜図4に従って説明する。なお、図2は、この車両用シートスライド装置の分解斜視図であり、図3(a)(b)は、アッパレール5がロアレール3に対して前記シート1を跳ね上げる所定位置に配置されるときの平面図及び側面図である。図3(b)では、便宜的にロアレール3の手前側の壁部を除去して描画している。
図2に示すように、前記ロアレール3は、シート前後方向に延在する底壁部11と、該底壁部11のシート幅方向両端からそれぞれ立設された側壁部12と、該両側壁部12の上端から幅方向内側にそれぞれ張り出すロアレール張出壁部13と、該ロアレール張出壁部13の先端から下側に折り返されたロアレール折返し壁部14とを一体的に有する。なお、前記ロアレール3は、前記両ロアレール折返し壁部14間で、上方に開口する開口部3aを有している。また、前記ロアレール折返し壁部14には、長手方向(シート前後方向)に並設された複数の四角形のロック孔14aが所定の間隔をもって形成されている。さらに、前記ロアレール折返し壁部14には、下端から上向きに略三角形に切り欠かれた一対の切り欠き部14bが長手方向(シート前後方向)に離隔配置されている。両切り欠き部14b間の距離は、前記一対のストライカ10間の距離と同等に設定されている。
前記アッパレール5は、車両幅方向に並設されて車両前後方向に延在する一対のアッパレール部5a,5bを備えるとともに、該アッパレール部5a,5bが背中合わせになるように互いの縦壁部21a,21b同士がシート幅方向に連結されて本体壁部21を形成する。また、前記アッパレール5は、本体壁部21の下端から幅方向両外側にそれぞれ張り出すアッパレール張出壁部22と、該アッパレール張出壁部22の先端から上側に折り返されて前記側壁部12、前記ロアレール張出壁部13及び前記ロアレール折返し壁部14に包囲されるアッパレール折返し壁部23とを一体的に有する。
さらに、前記アッパレール5は、前記アッパレール折返し壁部23の外側面に固着されて前記底壁部11を転動するベアリング30にて前記ロアレール3に支持される。アッパレール5は、前記ベアリング30が前記底壁部11上を転動することで、ロアレール3に対し長手方向(車両前後方向)に摺動自在に支持される。
なお、前記縦壁部21bの長手方向中間部には、該長手方向に並設された複数(3つ)の挿通孔21cが前記所定の間隔をもって形成されている。そして、これら複数の挿通孔21cは、前記ロアレール3の長手方向で隣り合う複数のロック孔14aと合致可能な位置に配置されている。また、前記縦壁部21b(アッパレール部5b)側のアッパレール折返し壁部23にも、同様の複数の挿通孔23aが前記所定の間隔をもって形成されている。これら挿通孔23aは、幅方向で前記挿通孔21cに対向するように配置されている。そして、各アッパレール部5a,5bは、挿通孔23a(挿通孔21c)の前側及び後側の範囲でアッパレール張出壁部22及びアッパレール折返し壁部23が切除されて下側に開放されている。
アッパレール5には、ロックレバー26が前記アッパレール5の長手方向に沿う回転軸周りに回動可能に連結されている。各ロックレバー26には、下方に延出して車両幅方向外側に折り返された複数のロック爪26aが前記所定の間隔をもって形成されている。これらロック爪26aは、前記本体壁部21を貫通して前記開口部3aに導入されており、ロックレバー26の回動に伴い、挿通孔21c,23aに対して挿脱可能に配置されている。そして、ロックレバー26の各ロック爪26aが前記挿通孔21c,23aとともに前記ロック孔14aへと挿入されると、前記ロアレール3及びアッパレール5の相対移動が規制され、これに支持されるシート1も位置決めされる。あるいは、ロックレバー26の各ロック爪26aが挿通孔23a、ロック孔14a及び挿通孔21cから順次、外されることで、ロアレール3及びアッパレール5の相対移動が許容される。
なお、前記ロックレバー26は、図示しない付勢手段(例えばトーションスプリング)にてロック爪26aが挿通孔21c,23aに挿入される側、即ち前記ロアレール3及びアッパレール5の相対移動を規制する側に常時回動付勢されている。そして、前記ロックレバー26は、例えばシート1側から外部の操作力が入力されると、付勢手段の付勢力に抗してロック爪26aが挿通孔21c,23a等から外れる側、即ち前記ロアレール3及びアッパレール5の相対移動を許容する側に回動する。
前記ロック手段31,41は、前記挿通孔23a(挿通孔21c)の前側及び後側の範囲で、前記両アッパレール部5a,5b(縦壁部21a,21b)間にそれぞれ介在されている。そして、シート前側に配置される一方のロック手段31は、縦壁部21aに固着された軸O1を中心に回動自在に連結された板材からなるラッチ32を備える。図3に示すように、このラッチ32は、係合凹部32aを有してU字形状を呈するとともに、該係合凹部32aを挟んでその一側及び他側(図3(b)において時計回転方向及び反時計回転方向の側)にそれぞれ第1爪部32b及び第2爪部32cを形成し、更に前記係合凹部32aの反対側に係止面32dを形成する。
また、前記ラッチ32の前側には、前記縦壁部21aに固着された軸O2を中心に回動自在に連結された板材からなる靴形のラッチ側伝達部材33が配置されている。このラッチ側伝達部材33の先端部33aは、図示反時計回転方向に回動する側で前記第2爪部32cに当接している。そして、ラッチ側伝達部材33は、前記軸O2に一端の係止されたラッチ付勢手段としてのラッチ付勢ばね34の他端が係止されることで、図示反時計回転方向に回動する側に付勢されている。これにより、前記ラッチ32は、ラッチ側伝達部材33の先端部33aにおいて図示時計回転方向に回動する側に押圧されている。なお、ラッチ側伝達部材33は、ラッチ付勢ばね34の付勢力のモーメントを増幅して前記ラッチ32に伝達するためのものである。
一方、前記ラッチ32の後側には、前記縦壁部21aに固着された軸O3を中心に回動自在に連結された板材からなるポール35が配置されている。このポール35は、その後側に溝部35aを有するとともに、該溝部35aを挟んでその一側及び他側(図3(b)において時計回転方向及び反時計回転方向の側)にそれぞれ第1延出片35b及び第2延出片35cを形成し、更に前記溝部35aの反対側(ラッチ32側)に湾出する係止面35dを形成する。そして、第1延出片35bに連続して幅方向外側(図3(a)の上側)に前記ロアレール折返し壁部14の下側まで延びる延出片35eは、その先端部が前側に爪状に突出してストッパ部35fを形成する。なお、前記ポール35は、前記軸O3を挟んで前記第1延出片35bの反対側(図3(b)の上側)に延出して操作入力部35gを形成する。
また、前記ポール35の後側には、前記縦壁部21aに固着された軸O4を中心に回動自在に連結された板材からなる靴形のポール側伝達部材36が配置されている。このポール側伝達部材36の先端部36aは、図示時計回転方向に回動する側で前記第2延出片35cに当接している。そして、ポール側伝達部材36は、前記軸O4に一端の係止されたポール付勢手段としてのポール付勢ばね37の他端が係止されることで、図示時計回転方向に回動する側に付勢されている。これにより、前記ポール35は、ポール側伝達部材36の先端部36aにおいて図示反時計回転方向に回動する側に押圧されている。なお、ポール側伝達部材36は、ポール付勢ばね37の付勢力のモーメントを増幅して前記ポール35に伝達するためのものである。
ここで、図3(b)に示されるように、前記係止面32d,35dが当接して前記ラッチ32の回動が係止され、該ラッチ32及び前記ポール35が各対応する所定の回動位置(ロック位置)に保持される状態では、前記係合凹部32aは、展開されたシート1の前記ストライカ10と係合してこれを抜け止めする。また、本実施形態では、前記アッパレール5が前記ロアレール3に対してシート1を跳ね上げる所定位置に配置されているとき(図3(b)参照)、前側に配置された一方の前記切り欠き部14bが前記ストッパ部35fの図示時計回転方向の回動軌跡上に配置されるように設定されている。従って、ポール35は、前記ストッパ部35fが切り欠き部14bに進入することで図示時計回転方向の回動、即ち前記ラッチ32の回動の係止を解除する側の回動が許容される。
そして、前記シート1側に突出する操作入力部35gからの操作力の入力により、ポール35が前記ポール付勢ばね37に抗して図示時計回転方向に回動すると、これに伴い前述の回動係止の解除された前記ラッチ32は、前記ラッチ付勢ばね34に付勢されて図示時計回転方向に回動するとともに、第1爪部32bが係止面35dに当接して再び回動が係止され、該ラッチ32及び前記ポール35が各対応する所定の回動位置(アンロック位置)に保持される(図4(a)参照、便宜的にロアレール3の手前側の壁部及びアッパレール部5bを割愛して図示)。このとき、前記ラッチ32は、ラッチ付勢ばね34に付勢されて前記係合凹部32aの内壁面によりストライカ10を押圧して、前記係合凹部32aにおける前記ストライカ10との係合を解除する。これにより、シート1の跳ね上げが可能となる。また、前記ポール35の操作入力部35gは、前記シート1に対して引っ込む。
同時に、前記切り欠き部14bにより、前記ストッパ部35fが前記ロアレール折返し壁部14の下端よりも上側に突出されることで、ポール35を支持するアッパレール5(本体壁部21)及びロアレール3の相対移動が規制される。つまり、ポール35(ストッパ部35f)は、前記ロックレバー26と協働して、ロアレール3及びアッパレール5の相対移動を規制する。これにより、仮にロックレバー26によるロアレール3及びアッパレール5の相対移動の規制が解除されたとしても、該相対移動の規制状態が継続されて、ラッチ32(ロック手段31)がストライカ10と係合可能な所定位置からずれることはない。
また、この状態では、前記係合凹部32aは、シート1の展開作動に伴う前記ストライカ10の進入経路に臨んで開口している。従って、シート1の展開に伴い、係合凹部32a内に前記ストライカ10が進入すると、該ストライカ10により係合凹部32aの内壁面が押圧されることで、図3(b)に示されるように、前記ラッチ32は、前記ラッチ付勢ばね34に抗して図示時計回転方向に回動し、前記係止面32d,35dが当接して前記ラッチ32の回動が係止されることで回り止めされる。そして、前記ラッチ32の係合凹部32aは、展開されたシート1の前記ストライカ10と係合してこれを抜け止めする。また、前記ポール35の操作入力部35gは、前記シート1側に突出する。
一方、前記係止面32d,35dが当接して前記ラッチ32の回動が係止され、該ラッチ32及び前記ポール35が各対応する所定の回動位置(ロック位置)に保持される状態で、前記アッパレール5が前記ロアレール3に対してシート1を跳ね上げる所定位置以外に配置されているとき(図4(b)参照、便宜的にロアレール3の手前側の壁部及びアッパレール部5bを割愛して図示)、ポール35は、前記ストッパ部35fが前記ロアレール折返し壁部14の下側に配置されることで該ロアレール折返し壁部14によって図示時計回転方向の回動、即ち前記ラッチ32の回動の係止を解除する側の回動が規制され、前記ストライカ10との係合が解除されることはない。
シート後側に配置される他方のロック手段41は、前記ロック手段31に準じて、縦壁部21aに固着された軸O11,O12,O13,O14を中心にそれぞれ回動自在に連結されたラッチ42、ラッチ側伝達部材43、ポール45及びポール側伝達部材46と、ラッチ付勢ばね44及びポール付勢ばね47とを備えている。ロック手段41は、ポール45が前記ロック手段31のポール35に対向するようにロック手段31に対しシート前後方向に対称配置されることを除けば基本的にその構造及び動作は前記ロック手段31と同様である。すなわち、ラッチ42は、前記ラッチ32と同様、係合凹部42a、第1及び第2爪部42b,42c、係止面42dを有する。そして、ラッチ42は、ラッチ付勢ばね44に付勢されたラッチ側伝達部材43の先端部43aにおいて図示反時計回転方向に回動する側に押圧されている。また、ポール45は、前記ポール35と同様、溝部45a、第1及び第2延出片45b,45c、係止面45d、ストッパ部45f、操作入力部45gを有する。そして、ポール45は、ポール付勢ばね47に付勢されたポール側伝達部材46の先端部46aにおいて図示時計回転方向に回動する側に押圧されている。なお、シート1の後部側(車両後部側)に設けられたストライカ10と係合するラッチ42は、ラッチ32よりも高強度にすべく大きく成形されている。
前記両アッパレール部5a,5b(縦壁部21a,21b)間に介在されているロック手段31(ラッチ32、ラッチ側伝達部材33、ラッチ付勢ばね34、ポール35、ポール側伝達部材36、ポール付勢ばね37)及びロック手段41(ラッチ42、ラッチ側伝達部材43、ラッチ付勢ばね44、ポール45、ポール側伝達部材46、ポール付勢ばね47)が、シート前後方向に沿って同一平面上に並設されていることはいうまでもない。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記ポール35,45が前記ラッチ32,42と係合する状態、即ち前記シート1の側部(ストライカ10)を保持する前記ラッチ32,42の回動を係止して前記ロック手段31,41が前記アッパレール5及び前記シート1の側部間をロックする状態では、前記アッパレール5が前記ロアレール3に対して前記シート1を跳ね上げる前記所定位置以外に配置されるときに、前記ストッパ部35f,45fが前記ロアレール折返し壁部14の下側に配置されて前記ラッチ32,42との係合を解除する側の前記ポール35,45の回動が規制される。従って、前記ラッチ32,42が前記シート1の側部を保持し続けて、前記ロック手段31,41による前記アッパレール5及び前記シート1の側部間のロックが維持される。
一方、前記アッパレール5が前記ロアレール3に対して前記シート1を跳ね上げる前記所定位置に配置されるときに、前記ポール35,45は、前記ロアレール折返し壁部14に設けられた前記切り欠き部14bによって前記ラッチ32,42との係合を解除する側に回動可能となり、前記ポール35,45の回動に伴い前記ラッチ32,42が前記ラッチ付勢ばね34,44に付勢されて前記シート1の側部の保持を解除する側に回動し前記ロック手段31,41による前記アッパレール5及び前記シート1の側部間のロックが解除される。
同時に、前記切り欠き部14bにより、前記ストッパ部35f,45fが前記ロアレール折返し壁部14の下端よりも上側に突出されることで、前記ポール35,45を支持する前記アッパレール5(本体壁部21)及び前記ロアレール3の相対移動が規制される。この場合、前記本体壁部21に支持された前記ポール35,45及び前記ロアレール折返し壁部14は、基本的にシート幅方向に並設されていることで、前記ストッパ部35f,45f及び前記切り欠き部14bの係合代を前記ロアレール折返し壁部14の高さに応じて十分に確保することができ、前記アッパレール5及び前記ロアレール3の相対移動をより確実に規制することができる。
また、前記アッパレール5及び前記ロアレール3の相対移動の規制は、既存のポール35,45及びロアレール3(折返し壁部14)にそれぞれ形成したストッパ部35f,45f及び切り欠き部14bの係合で行うため、部品点数の増大を抑制することができる。
(2)本実施形態では、前記ポール35,45が前記ラッチ32,42と係合する状態(ロック状態)では、前記操作入力部35g,45gが前記シート1側に突出することで、前記ラッチ32,42との係合を解除する操作力を、前記シート1側から容易に入力することができ、操作性を向上することができる。すなわち、前記シートバック8の傾動に合わせて該シートバック8にて前記操作入力部35g,45gを押圧するだけで、前記ポール35,45と前記ラッチ32,42との係合を解除する操作力を入力することができる。また、このとき、前記アッパレール5(ポール35,45)の上側に前記シート1が配置されていることで、前記操作入力部35g,45gの前記シート1側への突出によって外観が損なわれることはない。一方、前記ポール35,45が前記ラッチ32,42との係合が解除された状態では、前記操作入力部35g,45gが引っ込むことで、アッパレール5側に不要な突出物が生じることが抑えられる。
(3)本実施形態では、前記ラッチ側伝達部材33,43により前記ラッチ付勢ばね34,44の付勢力のモーメントを増幅して前記ラッチ32,42に伝達し、あるいは前記ポール側伝達部材36,46により前記ポール付勢ばね37,47の付勢力のモーメントを増幅して前記ポール35,45に伝達することができるため、前記ラッチ付勢ばね34,44及び前記ポール付勢ばね37,47の大型化を抑制するとともに、その配置のための自由度を向上することができる。
(4)本実施形態では、前記ラッチ32,42、前記ラッチ側伝達部材33,43、前記ポール35,45及び前記ポール側伝達部材36,46は、シート前後方向に沿って同一平面上に並設されていることで、前記アッパレール5の長手方向の空間を有効利用して配置するとともに、シート幅方向への収容スペースをよりコンパクト化することができる。
(5)本実施形態では、車両後方側に配置される前記ロック手段41の前記ラッチ42の強度を大きく設定したことで、例えば車両前突時にシートベルトアンカ負荷に起因する荷重が厳しくなる車両後方側で、前記シート1の側部をより堅固に保持することができる。
(6)本実施形態では、一対のロック手段31,41は、シート前後方向で、一対の前記ラッチ32,42間に一対の前記ポール35,45が挟まれるように配置されていることで、一対の前記ラッチ32,42は、一対の前記ポール35,45よりもシート前後方向に離隔して配置できるため、これらラッチ32,42によって前記シート1の側部(一対のストライカ10)をより安定的に保持することができる。また、一対の前記ポール35,45は、一対の前記ラッチ32,42よりもシート前後方向に近接して配置できるため、操作入力部35g,45gからの操作力を互いのより近い位置で入力することができ、ひいては該操作力を一対の前記ポール35,45に入力するための操作部材をよりコンパクトに配置することができる。
(7)本実施形態では、前記シート1に対する一連の操作(前後位置調整、シートバック8の前傾、跳ね上げ)を通じて前記シート1の格納(又は展開)が可能である。
(8)本実施形態では、前記ロック手段31,41(ラッチ32,42、ポール35,45等)は、その作動状態に関わらず、ロアレール3のレール断面内に収められ、底壁部11よりも下側への突出を回避することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、前記ポール35,45の操作入力部35g,45gに対する前記ラッチ32,42との係合を解除する操作力の入力は、シート1に設けた適宜の操作レバーを通じて行ってもよいし、アッパレール5に設けた適宜の操作レバーを通じて行ってもよい。
・前記実施形態において、アッパレール5の断面形状は一例である。例えば、アッパレール部5a,5bは一体形成されていてもよい。また、本体壁部21は、下側に開口するU字断面形状であってもよい。
・前記実施形態においては、車両の前方とシート前方とが一致することを前提に、アッパレール5の後端部に設けたラッチ42を、前端部に設けたラッチ32よりも高剛性とした。車両の前方とシート前方とが相反するシート(対面シートなど)の場合には、アッパレール5の車両後方側の端部である前端部に設けたラッチを、後端部に設けたラッチよりも高剛性としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
・車両フロアに固定されシート幅方向に並設されてシート前後方向に延在する第1ロアレール及び第2ロアレール、前記第1ロアレール及び前記第2ロアレールに対しシート前後方向にそれぞれ移動可能に支持される第1アッパレール及び第2アッパレール、前記第1アッパレール及びシートの一側の側部間をロックするロック手段、並びに前記第2アッパレール及び前記シートの他側の側部間を回動自在に連結する連結手段を備え、該連結手段を中心に前記シートを跳ね上げて格納すべく、前記ロック手段による前記第1アッパレール及び前記シートの一側の側部間のロックを解除する横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、
前記第1ロアレールは、
シート前後方向に延在する底壁部と、該底壁部のシート幅方向両端からそれぞれ立設された側壁部と、該両側壁部の上端からシート幅方向内側にそれぞれ張り出すロアレール張出壁部と、該ロアレール張出壁部の先端から下側に折り返されたロアレール折返し壁部とを有し、
前記第1アッパレールは、
前記第1ロアレールに沿って延在する本体壁部と、該本体壁部の下端からシート幅方向両外側にそれぞれ張り出すアッパレール張出壁部と、該アッパレール張出壁部の先端から上側に折り返されて前記側壁部、前記ロアレール張出壁部及び前記ロアレール折返し壁部に包囲されるアッパレール折返し壁部とを有し、
前記ロック手段は、
前記本体壁部に回動自在に連結され、前記シートの一側の側部(ストライカ)を保持可能なラッチと、
前記ラッチを前記シートの一側の側部の保持を解除する側に回動付勢するラッチ付勢手段と、
前記本体壁部に回動自在に連結され、前記ラッチと係合して前記シートの一側の側部を保持する前記ラッチの回動を係止可能であるとともに、前記ラッチとの係合を解除する操作力が入力されるポールと、
前記ポールを前記ラッチと係合する側に回動付勢するポール付勢手段と、
前記ポールに設けられ、前記ラッチと係合する状態で前記ロアレール折返し壁部の下側に配置されて前記ラッチとの係合を解除する側の前記ポールの回動を規制するストッパ部と、
前記ロアレール折返し壁部に設けられ、前記第1アッパレールが前記第1ロアレールに対して前記シートを跳ね上げる所定位置に配置されるときに、前記ラッチとの係合を解除する側の前記ポールの回動を許容すべく前記ロアレール折返し壁部の下端から上向きに切り欠かれて前記ストッパ部を前記ロアレール折返し壁部の下端よりも上側に突出可能な切り欠き部とを備えたことを特徴とする横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置。
(a)(b)(c)は、本発明の一実施形態が適用されるシート及びその格納・展開の推移を示す斜視図。 同実施形態を示す分解斜視図。 (a)(b)は、同実施形態を示す平面図及び側面図。 (a)(b)は、同実施形態の動作を示す側面図。
符号の説明
1…シート、3…ロアレール、5…アッパレール、10…ストライカ、11…底壁部、12…側壁部、13…ロアレール張出壁部(張出壁部)、14…ロアレール折返し壁部(折返し壁部)、14b…切り欠き部、21…本体壁部、31,41…ロック手段、32,42…ラッチ、33,43…ラッチ側伝達部材、34,44…ラッチ付勢ばね(ラッチ付勢手段)、35,45…ポール、35f,45f…ストッパ部、35g,45g…操作入力部、36,46…ポール側伝達部材、37,47…ポール付勢ばね(ポール付勢手段)。

Claims (6)

  1. ロアレールに対しシート前後方向に移動可能に支持されるアッパレール及びシートの側部間をロックするロック手段を備え、前記シートを跳ね上げて格納すべく前記ロック手段による前記アッパレール及び前記シートの側部間のロックを解除する横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、
    前記ロアレールは、
    シート前後方向に延在する底壁部と、該底壁部のシート幅方向両端からそれぞれ立設された側壁部と、該両側壁部の上端からシート幅方向内側にそれぞれ張り出す張出壁部と、該張出壁部の先端から下側に折り返された折返し壁部とを有し、
    前記アッパレールは、
    前記両折返し壁部間で前記ロアレールに沿って延在する本体壁部を有し、
    前記ロック手段は、
    前記本体壁部に回動自在に連結され、前記シートの側部を保持可能なラッチと、
    前記ラッチを前記シートの側部の保持を解除する側に回動付勢するラッチ付勢手段と、
    前記本体壁部に回動自在に連結され、前記ラッチと係合して前記シートの側部を保持する前記ラッチの回動を係止可能であるとともに、前記ラッチとの係合を解除する操作力が入力されるポールと、
    前記ポールを前記ラッチと係合する側に回動付勢するポール付勢手段と、
    前記ポールに設けられ、前記ラッチと係合する状態で前記折返し壁部の下側に配置されて前記ラッチとの係合を解除する側の前記ポールの回動を規制するストッパ部と、
    前記折返し壁部に設けられ、前記アッパレールが前記ロアレールに対して前記シートを跳ね上げる所定位置に配置されるときに、前記ラッチとの係合を解除する側の前記ポールの回動を許容すべく前記折返し壁部の下端から上向きに切り欠かれた切り欠き部とを備えたことを特徴とする横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置。
  2. 請求項1に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、
    前記ポールの前記ラッチとの係合を解除する操作力が入力される操作入力部は、前記ラッチと係合するときに前記シート側に突出するとともに、前記ラッチとの係合が解除されるときに前記シートに対して引っ込むことを特徴とする横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置。
  3. 請求項1又は2に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、
    前記ロック手段は、
    前記本体壁部に回動自在に連結され、前記ラッチ付勢手段の付勢力のモーメントを増幅して前記ラッチに伝達するラッチ側伝達部材と、
    前記本体壁部に回動自在に連結され、前記ポール付勢手段の付勢力のモーメントを増幅して前記ポールに伝達するポール側伝達部材とを備えたことを特徴とする横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置。
  4. 請求項3に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、
    前記ラッチ、前記ラッチ側伝達部材、前記ポール及び前記ポール側伝達部材は、シート前後方向に沿って同一平面上に並設されていることを特徴とする横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、
    前記ロック手段を、シート前後方向に一致する車両前後方向に並設された一対で備えており、
    車両前方側に配置される前記ロック手段の前記ラッチの強度よりも、車両後方側に配置される前記ロック手段の前記ラッチの強度を大きく設定したことを特徴とする横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置。
  6. 請求項5に記載の横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置において、
    前記一対のロック手段は、シート前後方向で、一対の前記ラッチ間に一対の前記ポールが挟まれるように配置されていることを特徴とする横跳ね上げ収納式スライドシートのロック装置。
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