JP4213660B2 - 無線通信システム及び無線送信機 - Google Patents
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Description
前記無線送信機は、前記データに対して誤り検出を行うためのパリティビットを付加する付加手段と、ある拡散パターンに基づいて、前記パリティビットが付加されたデータを拡散する拡散手段と、前記拡散されたデータを送信する送信手段を具備し、
前記無線受信機は、前記送信されたデータを受信する受信手段と、前記拡散パターンに基づいて前記受信したデータを逆拡散する逆拡散手段と、前記パリティビットに基づいて前記逆拡散されたデータの誤り検出を行う誤り検出手段と、前記逆拡散されたデータに誤りが検出された場合に、前記無線送信機にデータの再送を要求する再送要求信号を送信する送信手段を具備し、
前記無線送信機は、前記再送要求信号を受信する受信手段をさらに具備し、前記拡散手段は、前記再送要求信号を受けて、時間方向の拡散率及び周波数方向の拡散率の少なくともいずれかを変更した拡散パターンに基づいて、前記パリティビットが付加された再送データを拡散し、前記無線送信機に含まれる送信手段は、前記再送データを送信し、前記無線受信機に含まれる受信手段は、前記再送データを受信し、前記逆拡散手段は、前記変更した拡散パターンに基づいて前記再送データを逆拡散し、前記拡散手段は、2n+1回目(nは0以上の整数)にデータを再送する場合に時間方向の拡散率を前回のデータ送信時の時間方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、かつ、2n+2回目にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更する、若しくは、2n+1回目(nは0以上の整数)にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、かつ、2n+2回目にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、前記拡散手段は、(時間方向の拡散率)×(周波数方向の拡散率)が、前回の送信の際と再送信の際で等しいように拡散パターンを変更することを特徴とすることを特徴とする。
本実施形態の無線通信システムは、図1に示すように、送信機101と受信機102とからなる。送信機101と受信機102は、互いにマルチキャリアCDMA信号によって無線通信を行う。送信機101は、受信機102に対して送信信号103を送信する。受信機102は、送信信号103を正しく受信することができなかった場合に、再送要求信号104を送信機101に対して送信する。再送要求信号104を受け取った送信機101は再送要求のあったデータを再び受信機102に対して送信する。
第1の実施形態における送信機101及び受信機102での処理の一例について図2を参照して説明する。本実施形態では、送信機101と受信機102で使用される拡散パターンは予め設定されている。
ここで、Dk(0)に送信機101と受信機102の間で、何らかの原因により誤りが発生したものとする。誤りが発生したデータに対して受信機102はデータの受信処理を行う(ステップS206)。このとき受信機102は、誤り訂正復号を行い、誤り訂正復号を行っても誤りが訂正できない場合には、送信機101に対してデータDkの再送要求を行う。
送信機101は、誤り検出符号付加部301、誤り訂正符号化部302、QPSK(quadrature phase-shift keying)変調部303、S/P(シリアルパラレル変換)部304、時間及び周波数拡散部305、IFFT(inverse fast Fourier transformer)306、P/S(パラレルシリアル変換)部307、GI(ガードインターバル)挿入部308、DAC(digital-to-analog converter)309、IF/RF(intermediate-frequency/radio frequency)部310,313、拡散コード部311、拡散パターン決定部312、ADC(analog-to-digital converter)314、受信処理部315、分割処理部316、再送要求判定部317を備えている。
時間及び周波数拡散部305は、拡散コード部311から拡散コードを入力し、拡散パターン決定部312から拡散パターンを入力し、これらの拡散コード及び拡散パターンに基づいてパラレル信号に2次元拡散処理を行う。拡散パターンは時間方向及び周波数方向の拡散率を含んでいる。
IFFT306は、時間及び周波数拡散部305で2次元拡散された信号を逆フーリエ変換し、直交周波数上の信号に変換する。その後、P/S部307がIFFT306で変換されたパラレル信号をパラレルシリアル変換によりシリアル信号に変換する。
再送要求判定部317は、再送要求信号を使用して、どのパケットを再送するべきかどうかの判定を行う。再送要求判定部317は、上位レイヤに対して、再送要求のあったパケットを再送する手続きを指示するとともに、拡散パターン決定部312に対して、再送における拡散パターンの変更を要求する。
拡散パターン決定部312は、再送要求判定部317からの要求を受け、上位レイヤから再送要求のあったパケットに対して拡散パターンを決定する。拡散パターンは時間方向及び周波数方向の拡散率を含んでいる。
拡散コード部311は、上位レイヤから再送要求のあったパケットに対して拡散コードを決定する。
受信機102は、IF/RF部401、ADC402、GI除去部403、S/P部404、FFT405、時間及び周波数逆拡散部406、P/S部407、QPSK復調部408、誤り訂正復号部409、誤り検出部410、拡散コード部411、拡散パターン決定部412、再送要求処理部413、多重処理部414、送信処理部415、DAC416、IF/RF部417を備えている。
一方、誤り検出部410は、受信信号に誤りがあると検出された場合、該当するパケットの再送を要求するための処理を行う。
また、再送要求処理部413が生成する再送要求信号は予め送信機101と受信機102との間で決まっている、ある拡散パターンで拡散されるように拡散パターン決定部412に指示を出力してもよい。再送要求信号を拡散する拡散パターンは、システム上で予め決められていてもよいし、再送要求処理部413及び再送要求判定部317にいくつかの拡散パターンが記憶されていて、そこから送信機101と受信機102とで同一の拡散パターンになるように予め制御してもよい。
拡散コード部411は、上位レイヤから再送要求のあったパケットに対して拡散コードを決定する。
図2の拡散パターン決定処理のうちのステップS201及びS205においては、例えば、拡散パターンは図5のようなパターンである。すなわち、この拡散パターンは、周波数拡散率SF_freq_1が4、時間拡散率SF_time_1が2であり、CDMAとしての拡散率SF_freq_1×SF_time_1が8、つまり、8チップで1シンボルであるような拡散パターンであるとする。このような拡散パターンでは、時間拡散率に比べて周波数拡散率が大きいため、周波数選択性フェージングが激しいような伝送路環境において比較的低い誤り率を示す。しかし、時間変動が激しいような伝送路環境においては比較的高い誤り率となる。したがって、この拡散パターンの場合、図2で示した誤りの発生は時間変動が激しい伝送路環境において発生する可能性が高い。
例えば、20MHz帯域を用いてサブキャリアを1024本用いた場合、周波数方向の拡散を行うチップの間隔が約20kHzとなる。このとき、マルチパスによる周波数選択性フェージングにより、周波数方向のフェージングによる電力の落ち込みが40kHz間隔で発生する場合、周波数方向の電力落ち込みの発生チップ間隔は2チップとなる。また、フェージングのドップラー周波数がfd=10kHzであり、シンボル長が10msの場合、時間方向の電力落ち込みの発生チップ間隔は10チップとなる。このような場合、周波数選択性フェージングが激しい伝搬環境となり、周波数方向の拡散率を大きくすることで、伝送誤り率を低くすることができる。
図2の再送する際の拡散パターン決定処理であるステップS203、S207においては、例えば、拡散パターンは図6のようなパターンである。すなわち、この拡散パターンは、周波数拡散率SF_freq_1が2、時間拡散率SF_time_1が4であり、CDMAとしての拡散率SF_freq_1×SF_time_1が8、つまり、8チップで1シンボルであるような拡散パターンであるものとする。このような拡散パターンでは、周波数拡散率に比べ時間拡散率が大きいため、時間変動が激しいような伝送路環境において比較的低い誤り率となり、逆に、周波数選択性フェージングが激しいような伝送路環境において高い誤り率を示す。上述したように図5の拡散パターンを使用した場合での図2の誤りの発生した環境は、時間変動が激しい場合である確率が高いため、図6のような拡散パターンにすることによって、再送の際の誤り率を低減することが可能になる。また、周波数フェージングが激しい場合では再送が起こる確率が低いため、図6のような拡散パターンにすることによる誤り率の劣化の度合いは小さくなる。
例えば、図5のように周波数拡散率SF_freq_1が4、時間拡散率SF_time_1が2である場合にシンボル誤り率が2.00e-03であり、図6のように周波数拡散率SF_freq_1が2、時間拡散率SF_time_1が4である場合のシンボル誤り率が1.00e-05であるような伝送路であったとする。このとき、1回目の送信と再送に図5のような拡散パターンを用いた場合、スループットは1315kシンボルとなる。
これに対して、本実施形態の無線通信システムにおいて、1回目の送信で図5のような拡散パターンを用い、かつ、再送に図6のような拡散パターンにする。この場合は、スループットは5343kシンボルと大幅にスループットを向上することができる。また、1回目の送信と再送に図6のような拡散パターンを用いた場合、スループットは9905kシンボルである。さらに、本実施形態の無線通信システムにおいて、1回目の送信で図6のような拡散パターンを用いて送信し、かつ、再送で図5のような拡散パターンを用いた場合、スループットは9233kシンボルと、多少劣化するものの大きな劣化はない。
第2の実施形態における送信機101と受信機102での処理の一例について図8を参照して説明する。本実施形態では、再送の成功又は失敗の履歴を参照して拡散パターンを設定する。送信機101と受信機102では同じアルゴリズム及びデータを使用して拡散パターンを決定する。第1の実施形態で図2を参照して説明したステップと同様なステップは同一の符号を付し説明を省略する。
まず、データの送信を行う前に、送信機101及び受信機102ではそれぞれ、データ送受信を行うための拡散パターン決定処理(ステップS801及びステップS805)を行う。これらの拡散パターンは、過去の誤り発生状況を参照して誤り率の低い拡散パターンに決定するように、上位レイヤから指定される。このとき、送信機101と受信機102では同様のアルゴリズム及びデータを用いて拡散パターンを決定することで、送信機101と受信機102での拡散パターンの整合性を取っている。ここでは、送信機101と受信機102は、例えば、図9のような拡散パターン(周波数拡散率SF_freq_1が2、時間拡散率SF_time_1が2)を選択する。
再送要求判定部1201は、再送要求信号を使用して、どのパケットを再送するべきかどうかの判定を行う。再送要求判定部1201は、上位レイヤに対して、再送要求のあったパケットを再送する手続きを指示するとともに、再送結果履歴部1202に対して、使用された拡散パターンとともに、送信の成功又は失敗の結果を記憶させる。
また、上位レイヤからの再送要求によりDk(1)を送信する際は、図10の拡散パターンが図11の拡散パターンより誤り率が低いのならば、周波数選択性フェージングが激しい伝送路であることが予想されるため、拡散パターン決定部1203は、図10のような周波数拡散率を大きくするような拡散パターンを選択する。
また、再度の再送要求によりDk(2)を送信する際は、伝送路の状態が変わってしまっていることが考えられるため、拡散パターン決定部1203は、Dk(1)とは逆に図11のような時間拡散率を大きくするような拡散パターンを選択する。
再送結果履歴部1301は、再送要求処理部413の出力である、再送の際の拡散パターンの変更要求を記憶し、拡散パターンの変更要求信号を拡散パターン決定部1302に出力する。再送結果履歴部1301は、拡散パターン決定部1302で決定された拡散パターンを入力し、決定された拡散パターンと再送の際の拡散パターンの変更要求とを対応付けて記憶する。
第3の実施形態における送信機101及び受信機102の処理の一例について図14を参照して説明する。本実施形態では、受信機102が伝送路推定に基づいて拡散パターンを決定し、この拡散パターンを送信機101に通知する。第1の実施形態で図2を参照して説明したステップと同様なステップは同一の符号を付し説明を省略する。
次に、送信機101は、ステップS202を行い、受信機102に対して送信データDk(0)を送信する。ここで、Dk(0)に送信機101と受信機102の間で、何らかの原因により誤りが発生したものとする。受信機102は、誤りが発生したデータに対してデータの受信処理(ステップS206)を行う。
次に、ステップS1404では伝送路推定処理から得られたマルチパスの時間的広がり及び時間的変動を用いて、拡散パターンを決定する。受信機102は、例えば、マルチパスの時間的広がりが閾値を超えた場合に、周波数選択性のフェージングが激しい伝送路状況であると判定し、データDk(0)で用いられた拡散パターンよりも周波数拡散率が大きな拡散パターンを生成する。また、受信機102は、マルチパスの時間的変動が閾値を超えた場合、時間的変動が激しい伝送路状況であると判定し、データDk(0)で用いられた拡散パターンよりも時間拡散率が大きな拡散パターンを生成する。これらの閾値は、シミュレーション又は実験等によって、伝搬環境、無線通信システムの性能等に依存して予め決定される。受信機102は、ステップS1404で生成された拡散パターンを、データDkの再送要求とともに送信機101へ送信する。
分割処理部1501は、受信処理部315によって得られた受信信号を、受信データと、もし存在するならば再送要求及び拡散パターン情報の3つに分割する。なお、再送要求とともに受信される拡散パターン情報は、時間及び周波数の拡散率でもよいし、これらの拡散率を一意に決定することができるインデックスでもよい。
再送要求判定部1502は、分割処理部1501から再送要求を入力して、どのパケットを再送するべきかどうかの判定を行う。また、再送要求判定部1502は、上位レイヤに対して、再送要求のあったパケットを再送する手続きを指示する。
拡散パターン決定部1503は、分割処理部1501から拡散パターン情報を入力して、上位レイヤから再送要求のあったパケットに対して拡散パターンを決定する。そして、拡散パターン決定部1503は、決定された拡散パターンを時間及び周波数拡散部305に出力する。また、拡散パターン決定部1503は、データDk(0)の送信時は上位レイヤから指示された情報に基づいて拡散パターンを決定する。このとき上位レイヤは、拡散パターンそのものを指示してもよいし、個々の拡散パターンに対する過去の誤り率を指示して、拡散パターン決定部1503はこの誤り率に応じた拡散パターンを決定してもよい。
伝送路推定部1601は、マルチパスの状況を推定し、推定した伝送路状況を拡散パターン決定部1602に出力する。
拡散パターン決定部1602は、再送要求処理部413から入力した再送を行うべきスロットの情報と、伝送路推定部1601から得た伝送路状況の情報に基づいて、上位レイヤから再送要求のあったパケットに対して拡散パターンを決定する。拡散パターン決定部1602は、例えば、マルチパスの時間的広がりが閾値を超えた場合には、周波数選択性のフェージングが激しい伝送路状況であると判定し、データDk(0)で用いられた拡散パターンよりも周波数拡散率が大きな拡散パターンを選択する。
また、再送要求処理部413が生成する再送要求信号及び拡散パターンを知らせるための拡散パターン情報は予め送信機101と受信機102との間で決まっている、ある拡散パターンで拡散されるように拡散パターン決定部412に指示を出力してもよい。再送要求信号及び拡散パターン情報を拡散する拡散パターンは、システム上で予め決められていてもよいし、再送要求処理部413及び再送要求判定部317にいくつかの拡散パターンが記憶されていて、そこから送信機101と受信機102とで同一の拡散パターンになるように予め制御してもよい。
第4の実施形態における送信機101及び受信機102の処理の一例について図17を参照して説明する。本実施形態では、送信機101が伝送路推定に基づいて拡散パターンを決定し、この拡散パターンを受信機102に通知する。第1の実施形態で図2を参照して説明したステップと同様なステップは同一の符号を付し説明を省略する。
伝送路推定部1801は、受信した信号に基づいてマルチパスの状況を推定し、推定した伝送路状況を拡散パターン決定部1802に出力する。
拡散パターン決定部1802は、データDk(0)の送信時は上位レイヤから指示された情報に基づいて拡散パターンを決定する。このとき上位レイヤは拡散パターンそのものを指示してもよいし、個々の拡散パターンに対する過去の誤り率でもよい。拡散パターン決定部1802は、決定された拡散パターンを時間及び周波数拡散部305に出力し、時間及び周波数拡散部305は拡散する際にこの拡散パターンを使用する。また、拡散パターン決定部1802は、決定された拡散パターンを送信処理部1803にも出力する。
また、拡散パターン決定部1802は、再送要求判定部317が受信機102からデータDkの再送を要求されていると判定した場合には、伝送路推定部1801が推定した伝送路状況に応じて拡散パターンを決定する。この拡散パターンはデータDk(1)の拡散処理に用いられる。
分割処理部1901は、受信したデータをデータDkと拡散パターン情報に分割する。分割処理部1901は、多重処理部1804で行われた多重処理に対応した分割処理を行う。分割処理部1901は、データDkをGI除去部403に出力し、拡散パターン情報を受信処理部1902に出力する。
拡散パターン決定部1903は、復号結果に基づいて拡散パターンを決定する。この決定された拡散パターンは、時間及び周波数逆拡散部406で使用される。
再送要求処理部1904は、誤り検出部410からの出力を受けて、誤りが発生したスロットの特定を行う。再送要求処理部1904は、再送を要求するべきスロットが決定したら、再送要求を多重処理部414に出力する。
第5の実施形態における送信機101及び受信機102の処理の一例について図20を参照して説明する。本実施形態では、送信機101と受信機102では、第1の実施形態のように予め同じ拡散パターンを設定せず、さらに第2の実施形態のように、同じアルゴリズム及びデータを使用して拡散パターンを決定することもしない。第1、第4の実施形態でそれぞれ図2、図17を参照して説明したステップと同様なステップは同一の符号を付し説明を省略する。
まず、送信機101がステップS201を行う。また、送信機101は、第2の実施形態のように過去の拡散パターンとその拡散パターンを用いたときの誤り率を使用して誤り率の低い拡散パターンを選択してもよい。
拡散パターン決定部2101は、データDk(0)の送信時は上位レイヤから指示された情報に基づいて拡散パターンを決定する。このとき上位レイヤは拡散パターンそのものを指示してもよいし、個々の拡散パターンに対する過去の誤り率でもよい。拡散パターン決定部2101は、決定された拡散パターンを時間及び周波数拡散部305に出力し、時間及び周波数拡散部305は拡散する際にこの拡散パターンを使用する。
また、拡散パターン決定部2101は、再送要求判定部317が受信機102からデータDkの再送を要求されていると判定した場合には、伝送路推定部1801が推定した伝送路状況に応じて拡散パターンを決定する。この拡散パターンはデータDk(1)の拡散処理に用いられる。
バッファ2201は、受信したデータDkを一時的に記憶する。時間及び周波数逆拡散部406は、バッファ1919に記憶されたデータに対して拡散パターン決定部2203に指定された拡散パターンを用いて逆拡散処理を行う。
ブラインド拡散パターン推定処理部2202は、誤り検出部410の検出結果を入力し、誤りが検出されなければそのデータを受信データとして出力する。誤り検出部410が誤りを検出した場合には、ブラインド拡散パターン推定処理部2202は、他の候補の拡散パターンを用いた復号を行うように、バッファ2201及び拡散パターン決定部2203に対して指示を出力する。すべての拡散パターン候補について復号処理を行った結果、すべての拡散パターンに対して誤りが発生した場合は、再送要求処理部413に対して、データDkの再送要求を指示する。ここで、すべての拡散パターン候補は、送信機101の拡散パターン決定部2101で決定され得ると見なすことができる拡散パターンである。
Claims (9)
- 時間方向と周波数方向にデータを拡散して送信する無線送信機と、前記データを受信する無線受信機を備える無線通信システムにおいて、
前記無線送信機は、
前記データに対して誤り検出を行うためのパリティビットを付加する付加手段と、
ある拡散パターンに基づいて、前記パリティビットが付加されたデータを拡散する拡散手段と、
前記拡散されたデータを送信する送信手段を具備し、
前記無線受信機は、
前記送信されたデータを受信する受信手段と、
前記拡散パターンに基づいて前記受信したデータを逆拡散する逆拡散手段と、
前記パリティビットに基づいて前記逆拡散されたデータの誤り検出を行う誤り検出手段と、
前記逆拡散されたデータに誤りが検出された場合に、前記無線送信機にデータの再送を要求する再送要求信号を送信する送信手段を具備し、
前記無線送信機は、前記再送要求信号を受信する受信手段をさらに具備し、
前記拡散手段は、前記再送要求信号を受けて、時間方向の拡散率及び周波数方向の拡散率の少なくともいずれかを変更した拡散パターンに基づいて、前記パリティビットが付加された再送データを拡散し、
前記無線送信機に含まれる送信手段は、前記再送データを送信し、
前記無線受信機に含まれる受信手段は、前記再送データを受信し、前記逆拡散手段は、前記変更した拡散パターンに基づいて前記再送データを逆拡散し、
前記拡散手段は、2n+1回目(nは0以上の整数)にデータを再送する場合に時間方向の拡散率を前回のデータ送信時の時間方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、かつ、2n+2回目にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更する、若しくは、
2n+1回目(nは0以上の整数)にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、かつ、2n+2回目にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、
前記拡散手段は、(時間方向の拡散率)×(周波数方向の拡散率)が、前回の送信の際と再送信の際で等しいように拡散パターンを変更することを特徴とする無線通信システム。 - 前記拡散手段は、前回の送信の際に、
α×(時間方向の拡散率)>β×(周波数方向の拡散率) (ただし、α、βは実数)である場合、前記再送データを拡散する場合に、
α×(時間方向の拡散率)<β×(周波数方向の拡散率)
の関係が成立するように、拡散パターンを変更することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 前記拡散手段において、α及びβはそれぞれ1であることを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
- 前記拡散手段において、α及びβはそれぞれ−1であることを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
- 前記無線送信機及び前記無線受信機は、それぞれ、前記無線送信機と無線受信機の間でデータに誤りが発生した頻度を示す誤り率と、このデータを拡散した際の時間方向の拡散率及び周波数方向の拡散率とを対応付けて記憶している記憶手段をさらに具備し、
前記拡散手段及び前記逆拡散手段は、前記記憶手段を参照して、最も誤り率が低い拡散パターンを使用し、再送するにしたがって順に誤り率の高い拡散パターンを使用することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線通信システム。 - 前記無線受信機に含まれる送信手段は、前記再送要求信号を前記無線送信機との間で予め決められた拡散パターンで送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
- 前記逆拡散手段は、前記拡散手段が使用する可能性のある複数の拡散パターンから順次1つの拡散パターンを選択し、該選択された拡散パターンに基づいて前記受信したデータを逆拡散することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記無線受信機に含まれる送信手段は、前記データと前記再送要求信号を時間多重、周波数多重、及びコード多重のいずれかで多重して送信することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
- 時間方向と周波数方向にデータを拡散して送信し、データを受信する無線受信機から、データに誤りが検出された場合にデータの再送を要求する再送要求信号を受信する無線送信機において、
前記データに対して誤り検出を行うためのパリティビットを付加する付加手段と、
ある拡散パターンに基づいて、前記パリティビットが付加されたデータを拡散する拡散手段と、
前記拡散されたデータを送信する送信手段を具備し、
前記拡散手段は、前記再送要求信号を受けて、時間方向の拡散率及び周波数方向の拡散率の少なくともいずれかを変更した拡散パターンに基づいて、前記パリティビットが付加された再送データを拡散し、
前記送信手段は、前記再送データを送信し、
前記拡散手段は、2n+1回目(nは0以上の整数)にデータを再送する場合に時間方向の拡散率を前回のデータ送信時の時間方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、かつ、2n+2回目にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更する、若しくは、
2n+1回目(nは0以上の整数)にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、かつ、2n+2回目にデータを再送する場合に周波数方向の拡散率を前回のデータ送信時の周波数方向の拡散率よりも大きくなるように変更し、
前記拡散手段は、(時間方向の拡散率)×(周波数方向の拡散率)が、前回の送信の際と再送信の際で等しいように拡散パターンを変更することを特徴とする無線送信機。
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