JP4211829B2 - 媒体搬送装置、及び、搬送量の補正方法 - Google Patents

媒体搬送装置、及び、搬送量の補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、媒体搬送装置、及び、搬送量の補正方法に関する。
インクジェットプリンタ等の媒体を搬送するための媒体搬送装置は既によく知られている。このような媒体搬送装置の中には、回転することにより媒体を搬送する搬送ローラと、媒体の移動量を検出するための移動量検出部とを備えているものがある。
特開平5−96796号公報
ところで、搬送ローラが媒体を目標搬送量搬送しても、媒体の実際の移動量は当該目標搬送量とは一致せず、所謂搬送誤差が発生する。そして、搬送ローラが媒体を所定搬送量(目標搬送量)搬送するときの該媒体の実際の移動量が、回転する搬送ローラの回転位置に応じて変化することが知られており、したがって、搬送誤差も当該回転位置に応じて変化する。
このように、搬送誤差が生ずる場合には、搬送ローラが媒体を搬送するときの搬送量を補正する必要がある。すなわち、媒体の実際の移動量が目標搬送量に一致するように、搬送量を目標搬送量から増減させる必要がある。
そして、従来の媒体搬送装置においては、搬送ローラの回転位置を検出するための回転位置検出センサと、当該回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、搬送ローラの搬送特性情報、が記憶されている記憶部とが設けられ、回転位置検出センサにより検出された回転位置から搬送特性情報を用いて搬送誤差を求め、求められた搬送誤差に基づいて前記搬送量を補正していた。
しかしながら、前記回転位置検出センサを設けるのはコストがかかり過ぎるため、回転位置検出センサを設けることなく、前記搬送量を適切に補正できる媒体搬送装置の実現が要請されていた。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転位置検出センサがなくても、搬送ローラが媒体を搬送するときの搬送量を適切に補正できる媒体搬送装置及び搬送量の補正方法を実現することにある。
主たる本発明は、(A)回転することにより媒体を搬送する搬送ローラであって、該搬送ローラが媒体を所定搬送量搬送するときの該媒体の実際の移動量が、回転する該搬送ローラの回転位置に応じて変化する搬送ローラと、(B)前記回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、前記搬送ローラの搬送特性情報、が記憶されている記憶部と、(C)媒体の移動量を検出するための移動量検出部と、(D)前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、特定された該回転位置を示す回転位置情報に基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正するコントローラと、(E)を有することを特徴とする媒体搬送装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
(A)回転することにより媒体を搬送する搬送ローラであって、該搬送ローラが媒体を所定搬送量搬送するときの該媒体の実際の移動量が、回転する該搬送ローラの回転位置に応じて変化する搬送ローラと、(B)前記回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、前記搬送ローラの搬送特性情報、が記憶されている記憶部と、(C)媒体の移動量を検出するための移動量検出部と、(D)前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、特定された該回転位置を示す回転位置情報に基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正するコントローラと、(E)を有することを特徴とする媒体搬送装置。
かかる媒体搬送装置によれば、回転位置検出センサがなくても、搬送ローラが媒体を搬送するときの搬送量を適切に補正できる。
また、前記コントローラは、前記回転位置情報と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正することとしてもよい。
かかる場合には、厳密な補正が可能となる。
また、前記コントローラは、前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、媒体を搬送させる直前の前記搬送ローラの回転位置を特定することとしてもよい。
また、該媒体搬送装置は、インクを吐出するための印刷ヘッドを備えたインクジェットプリンタであり、前記コントローラは、前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、該回転位置が特定された後に、前記印刷ヘッドが、印刷を行うためのインクの吐出、を開始することとしてもよい。
かかる場合には、常に、インクが所望の位置に精度よく吐出される。
また、前記搬送ローラは、回転することにより媒体を所定の搬送方向に搬送し、該搬送方向において、前記移動量検出部は前記印刷ヘッドよりも上流側に位置することとしてもよい。
かかる場合には、媒体の上端又はその周辺部分へのインクの吐出が適切に行われる。
また、回転することにより媒体を搬送する搬送ローラであって、該搬送ローラが媒体を所定搬送量搬送するときの該媒体の実際の移動量が、回転する該搬送ローラの回転位置に応じて変化する搬送ローラと、前記回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、前記搬送ローラの搬送特性情報、が記憶されている記憶部と、媒体の移動量を検出するための移動量検出部と、前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、特定された該回転位置を示す回転位置情報に基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記回転位置情報と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正し、前記コントローラは、前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、媒体を搬送させる直前の前記搬送ローラの回転位置を特定し、前記媒体搬送装置は、インクを吐出するための印刷ヘッドを備えたインクジェットプリンタであり、前記コントローラは、前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、該回転位置が特定された後に、前記印刷ヘッドが、印刷を行うためのインクの吐出、を開始し、前記搬送ローラは、回転することにより媒体を所定の搬送方向に搬送し、該搬送方向において、前記移動量検出部は前記印刷ヘッドよりも上流側に位置することを特徴とする媒体搬送装置も実現可能である。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的がより有効に達成される。
次に、回転することにより媒体を搬送する搬送ローラであって、該搬送ローラが媒体を所定搬送量搬送するときの該媒体の実際の移動量が、回転する該搬送ローラの回転位置に応じて変化する搬送ローラ、による媒体の搬送、を実行しつつ、該媒体の移動量を検出するステップと、検出された該移動量と、前記回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、前記搬送ローラの搬送特性情報と、に基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定するステップと、特定された該回転位置を示す回転位置情報に基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正するステップと、を有することを特徴とする搬送量の補正方法。
かかる搬送量の補正方法によれば、回転位置検出センサがなくても、搬送ローラが媒体を搬送するときの搬送量を適切に補正できる。
===プリンタの構成===
<<<インクジェットプリンタの構成について>>>
図1は、媒体搬送装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下、プリンタ1ともいう)の全体構成のブロック図である。また、図2Aは、プリンタ1の全体構成の概略図である。また、図2Bは、プリンタ1の全体構成の断面図である。以下、プリンタの基本的な構成について説明する。
プリンタ1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、及びコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を印刷する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を所定の搬送方向に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に給紙するためのローラである。搬送ローラ23は、回転することにより、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、紙Sをプリンタの外部に排出するローラであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。なお、搬送ローラ23が紙Sを搬送するとき、紙Sは搬送ローラ23と従動ローラ26との間に挟まれている。これにより、紙Sの姿勢が安定する。一方、排紙ローラ25が紙Sを搬送するとき、紙Sは排紙ローラ25と従動ローラ27との間に挟まれている。
キャリッジユニット30は、インクを吐出するための印刷ヘッドの一例としてのヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモータ32によって駆動される。また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。このヘッド41はキャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
検出器群50には、キャリッジ位置検出器51、搬送ローラ回転量検出器52(図4参照)、移動量検出部の一例としての紙移動量検出器55(図8参照、図2Bにおいては不図示)、紙先端位置検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。キャリッジ位置検出器51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出する。搬送ローラ回転量検出器52は、搬送ローラ23の回転量を検出する(後に詳述する)。紙移動量検出器55は、搬送ローラ23により紙が搬送される際の該紙の移動量を検出する(後に詳述する)。紙先端位置検出センサ53は、給紙中の紙の先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている発光部と受光部により、紙の有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサ54は、状況に応じて、紙の先端(搬送方向下流側の端部であり、上端ともいう)・後端(搬送方向上流側の端部であり、下端ともいう)も検出できる。なお、本実施の形態に係るプリンタ1には、搬送ローラ23の回転位置を検出するための回転位置検出センサが、設けられていない。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、情報を記憶するための記憶部の一例としてのメモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、揮発性のメモリであるRAM、不揮発性のメモリであるEEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
<<<ノズルについて>>>
図3は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを90個備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが90dpi(1/90インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、k=8である。
各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯90)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯90よりも搬送方向の下流側に位置している。なお、前述の光学センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯90とほぼ同じ位置にある。
各ノズルには、それぞれインクチャンバー(不図示)と、ピエゾ素子が設けられている。ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバーが伸縮・膨張し、ノズルからインク滴が吐出される。
===搬送誤差===
<<<紙の搬送について>>>
図4は、搬送ユニット20の構成の説明図である。
搬送ユニット20は、コントローラ60からの搬送指令に基づいて、所定の駆動量にて搬送モータ22を駆動させる。搬送モータ22は、指令された駆動量に応じて回転方向の駆動力を発生する。搬送モータ22は、この駆動力を用いて搬送ローラ23を回転させる。つまり、搬送モータ22が所定の駆動量を発生すると、搬送ローラ23は所定の回転量にて回転する。そして、搬送ローラ23は、所定回転量回転することにより、紙を所定搬送量搬送する。本実施形態では、搬送ローラ23の周長は、1インチであり、したがって、例えば、搬送ローラ23が紙を1/4インチ搬送するためには、搬送ローラ23は、1/4回転(90度回転)する必要がある。
また、搬送ローラ23の回転量を検出するため、搬送ローラ回転量検出器52が設けられている。搬送ローラ回転量検出器52は、スケール521とスリット検知部522とを有する。スケール521は、所定の間隔毎に設けられた多数のスリットを有する。このスケール521は、搬送ローラ23に設けられている。つまり、スケール521は、搬送ローラ23が回転すると、一緒に回転する。そして、搬送ローラ23が回転すると、スケール521の各スリットがスリット検知部522を順次通過する。スリット検知部522は、スケール521と対向して設けられており、プリンタ本体側に固定されている。搬送ローラ回転量検出器52は、スケール521に設けられたスリットがスリット検知部522を通過する毎に、パルス信号を出力する。搬送ローラ23の回転量に応じてスケール521に設けられたスリットが順次スリット検知部522を通過するので、搬送ローラ回転量検出器52の出力に基づいて、搬送ローラ23の回転量が検出される。
そして、例えば、紙を1インチ搬送する場合、搬送ローラ23が1回転したことを搬送ローラ回転量検出器52が検出するまで、コントローラ60が搬送モータ22を駆動する。このように、コントローラ60は、目標とする搬送量(目標搬送量)に応じた回転量になることを搬送ローラ回転量検出器52が検出するまで、搬送モータ22を駆動する。
<<<搬送誤差について>>>
前述したとおり、コントローラ60は、目標とする搬送量(目標搬送量)に応じた回転量になることを搬送ローラ回転量検出器52が検出するまで、搬送モータ22を駆動するが、かかる際に、紙の実際の移動量は目標搬送量と厳密には一致せず、所謂搬送誤差が発生する。そして、搬送ローラ23が紙を所定搬送量(目標搬送量)搬送するときの該紙の実際の移動量が、回転する搬送ローラ23の回転位置に応じて変化することが知られており、したがって、搬送誤差も当該回転位置に応じて変化する。
図5は、搬送ローラ23の回転位置に応じた紙の実際の移動量(及び搬送誤差)の変化が表された図である。横軸は、搬送ローラ23のある回転位置(以下、基準回転位置とする)を基準とした搬送ローラ23の回転位置を、1周分を360度として示している。また、縦軸は、当該基準回転位置からの累積搬送誤差を示している。例えば、搬送ローラ23が基準回転位置から1/4(90度)回転して紙を1/4インチ搬送する場合には、δ_90インチの搬送誤差が生じ、紙の実際の移動量は1/4+δ_90インチとなる。また、搬送ローラ23が1/4(90度)回転した位置からさらに1/4(90度)回転して紙を1/4インチ搬送する場合には、−δ_90(=0−δ_90)インチの搬送誤差が生じ、紙の実際の移動量は1/4−δ_90インチとなる。このように、搬送ローラ23が紙を所定搬送量(目標搬送量)搬送するときの搬送誤差や紙の実際の移動量は、回転する搬送ローラ23の回転位置に応じて変化する。なお、図5に示した累積搬送誤差のグラフは、搬送ローラ23が紙の裏面に接触する際の摩擦係数の値や搬送ローラ23の製造精度により若干異なってくるものの、ほぼサインカーブとなる。
===搬送量の補正方法===
<<<概略説明>>>
前述したとおり、搬送ローラが紙を目標搬送量搬送しても、紙の実際の移動量は当該目標搬送量とは一致せず、所謂搬送誤差が発生する。そして、搬送ローラが紙を所定搬送量(目標搬送量)搬送するときの該紙の実際の移動量が、回転する搬送ローラの回転位置に応じて変化することが知られており、したがって、搬送誤差も当該回転位置に応じて変化する。
このように、搬送誤差が生ずる場合には、搬送ローラが紙を搬送するときの搬送量を補正する必要がある。すなわち、紙の実際の移動量が目標搬送量に一致するように、搬送量を目標搬送量から増減させる必要がある。
そして、従来のプリンタにおいては、搬送ローラの回転位置を検出するための回転位置検出センサと、当該回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、搬送ローラの搬送特性情報(例えば、図5に示されたグラフ)、が記憶されているメモリとが設けられ、回転位置検出センサにより検出された回転位置から搬送特性情報を用いて搬送誤差を求め、求められた搬送誤差に基づいて前記搬送量を補正していた。
しかしながら、前記回転位置検出センサを設けるのはコストがかかり過ぎるため、回転位置検出センサを設けることなく、前記搬送量を適切に補正できるプリンタの実現が要請されていた。
これに対し、本実施の形態に係るプリンタ1には、回転位置検出センサが設けられておらず、当該プリンタ1においては、回転位置検出センサがなくても、搬送ローラ23が紙を搬送するときの搬送量を適切に補正できる搬送量の補正方法が実行される。
図6は、本実施の形態に係る搬送量の補正方法を示したフローチャートである。本フローチャートに示されるように、当該補正方法は、前記搬送ローラ23に紙を搬送させながら紙移動量検出器55に紙の移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラ23の回転位置(より具体的には、紙を搬送する直前の搬送ローラ23の回転位置)を特定する回転位置特定プロセスと、特定された該回転位置を示す回転位置情報に基づいて、搬送ローラ23が媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正する搬送量補正プロセスと、に分けられる。
次項以降において、双方のプロセスについてより詳細に説明する。なお、以下に(次項以降において)説明されるプリンタ1の各種動作は、主として、プリンタ1内のコントローラ60により実現される。特に、本実施の形態においては、メモリ63に格納されたプログラムをCPU62が処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
また、本実施の形態においては、搬送特性情報として、搬送ローラ23の回転位置と累積搬送誤差との関係を表した図5に示したグラフが用いられる。当該グラフは、プリンタ1の出荷前のプリンタ1の製造工程等において取得され、前述したEEPROMに記憶される(すなわち、出荷後のプリンタ1のEEPROMには、予め、搬送特性情報としての前記グラフが記憶されている)。
<<<回転位置特定プロセス>>>
図7は、回転位置特定プロセスを示したフローチャートである。当該回転位置特定プロセスは、プリンタ1がコンピュータ110から印刷指令(印刷データ)を受け取ること等を契機として、開始される。
先ず、コントローラ60は、紙を所定搬送量(ここでは、所定搬送量は、予め決められており、前記メモリ63にその値が記憶されていることとする。当該値を、aインチとする)搬送するために、搬送ローラ23を所定角度(当該所定角度は360×a度となる)回転させる(ステップS2)。そして、かかる搬送による紙の実際の移動量を紙移動量検出器55が検出する(検出された移動量をb1インチとする。ステップS4)。
図8は、紙移動量検出器55の検出原理を説明するための説明図である。紙移動量検出器55は、紙の搬送方向に沿った移動に伴って、紙のおもて面と接触した状態で回転軸55aまわりに回転するローラ部55bと、ローラ部55bと一体的に回転し、所定の間隔ごとに設けられた多数のスリット55dを有するスケール55cと、当該スリット55dを検知するためのスリット検知部55eとを備えている。紙が搬送方向に沿って移動すると、スケール55cがローラ部55bと一体的に回転する。紙移動量検出器55は、スケール55cに設けられているスリット55dがスリット検知部55eを通過する毎に、パルス信号を出力し、当該パルス信号(の数)に基づいて、紙の移動量が検出される。
なお、当該紙移動量検出器55は、紙の幅方向端部に接触するように設けられており、紙に適切に接触するように不図示の付勢部材により紙の方向へ付勢されている。また、紙移動量検出器55が紙の(裏面ではなく)おもて面に接触するように設けられていることに起因して、その検出精度は非常に高くなっている。
ステップS4において、紙の実際の移動量が紙移動量検出器55により検出されたら、コントローラ60は、再度、紙をaインチ搬送するために、搬送ローラ23を360×a回転させる(ステップS6)。そして、このときも、紙の実際の移動量を紙移動量検出器55が検出する(このときに検出された移動量をb2インチとする。ステップS8)。
次に、検出された移動量b1、b2と前記搬送特性情報(図5のグラフ)とに基づいて、前記搬送ローラ23の回転位置(より具体的には、紙を搬送する直前の搬送ローラ23の回転位置)を特定する(ステップS10)。
図9は、搬送特性情報を用いて回転位置を特定する方法を説明するための説明図である。コントローラ60は、検出された移動量b1、b2から、ステップS2の搬送の際に生じた搬送誤差c1(=移動量b1−搬送量a)とステップS6の搬送の際に生じた搬送誤差c2(=移動量c2−搬送量a)とを求める。そして、aインチの搬送(360×a度の回転)によりc1インチの搬送誤差が発生するグラフ上のポイントを、数値解析等を用いてサーチする。
前述したとおり、搬送特性情報に係るグラフは、ほぼサインカーブとなるため、aインチの搬送(360×a度の回転)によりc1インチの搬送誤差が発生する前記ポイントは2箇所存在し(当該ポイントを、図9中、記号Pと記号P´で表す)、これらのポイントP、P´がサーチされる。
次に、上記2つのポイントP、P´のうち、さらなるaインチの搬送(360×a度の回転)によりc2インチの搬送誤差が発生するポイントはどちらであるかが判定される(二つが一つに絞り込まれる)。例えば、ポイントPにおいては、さらなるaインチの搬送(360×a度の回転)によりc21インチの搬送誤差が発生し、ポイントP´においては、さらなるaインチの搬送(360×a度の回転)によりc22インチの搬送誤差が発生することが、グラフに表されており、c22よりもc21の方がc2に近いこととする。この場合には、正しいポイントはPの方であると判定される。
そして、上記のように、グラフ上のポイントPが見つかると、紙を搬送する直前の搬送ローラ23の回転位置が特定されることとなる(当該回転位置を、図9中、記号Aで表す)。
<<<搬送量補正プロセス>>>
回転位置特定プロセスにより、紙を搬送する直前の搬送ローラ23の回転位置Aが特定されると、その後に搬送ローラ23が紙を搬送するときの搬送量が総て既知である(前記搬送量a等も含む)ことから、その後の回転位置も常に既知となる(換言すれば、現在の回転位置が図9のX軸上のどこなのかを常時把握することができる)。そして、前記回転位置の特定後には、搬送ローラ23が紙を搬送するときの搬送量、を適切に補正することができるようになる(以下で、説明する)。
コントローラ60が、紙をaxインチ搬送しようとする場合には、先ず、補正値αを求める。そして、紙をax+αインチ搬送するために、搬送ローラ23を360×(ax+α)回転させることとなる。
次に、補正値αの求め方について、図10を用いて説明する。図10は、搬送特性情報を用いて搬送量を補正する方法を説明するための説明図である。コントローラ60は、紙をax+Δインチ搬送すると、実際の紙の移動量がaxインチとなるような、値Δを図10のグラフから求める。より具体的には、既知である現在の回転位置(当該回転位置は、回転位置特定プロセスにて特定された前記回転位置Aから求められたものであり、これを、図10中、記号Dで表す)からの、ax+Δインチの搬送(360×(ax+Δ)度の回転)により、−Δインチの搬送誤差が発生するという条件を満たす値Δを、図10のグラフから数値解析等により(Δの値を振って)求める。そして、当該値Δが、前述した補正値αとなる。
なお、本実施の形態においては、補正された搬送量で紙を搬送する際にも、紙の実際の移動量が紙移動量検出器55により検出される。
前述したとおり、実際の紙の移動量が目標搬送量と一致するように搬送量が補正されることを考えると、紙移動量検出器55により検出される紙の実際の移動量は目標搬送量と一致するはずである。しかしながら、実際には、搬送ローラ23の搬送特性が搬送ローラ23の磨耗等によりEEPROMに記憶されている搬送特性情報に表されている特性から乖離していくため、双方間に若干の差異が発生することとなる。
このことを考慮して、本実施の形態においては、当該差異dif(搬送量をax、紙移動量検出器55により検出される紙の実際の移動量をbxとしたときに、差異dif=bx−axで表される)が算出され、次回の搬送量の補正の際に、算出結果が加味される。例えば、第n回目の搬送の際に差異difの値がdif1であった場合には、第n+1回目の搬送の際には、補正された搬送量(例えば、上記ax+αインチ)よりも値dif1分少ない搬送量で紙が搬送される。また、このときにも、紙の実際の移動量が検出された後に差異difが算出され(算出された値をdif2とする)、第n+2回目の搬送の際には、補正された搬送量よりも値dif2分少ない搬送量で紙が搬送される。
===インク吐出の開始タイミングについて===
図11A及び図11Bは、インク吐出の開始タイミングについての2つの例を示した図である。上述したとおり、また、図11A及び図11Bに示すとおり、回転位置特定プロセスは、プリンタ1がコンピュータ110から印刷指令(印刷データ)を受け取ること等を契機として開始され、当該プロセス中に2回(第1、2回目)の紙搬送(図7のフローチャートにおけるステップS2、ステップS6)が実行される。そして、回転位置特定プロセスにより回転位置が特定された後の紙搬送(第3回目以降の紙搬送)においては、搬送量が補正され得る。
図11Aは、本実施の形態に係る例であり、前記回転位置が特定された後に、ヘッド41が印刷を行うためのインクの吐出を開始している例である。回転位置が特定された後には、搬送量を補正することができるようになるため、紙搬送(第3回目以降の紙搬送)における搬送精度が高くなる。その一方で、回転位置が特定される前には、搬送量が補正されないため、紙搬送(第1、2回目の紙搬送)における搬送精度は低い。したがって、回転位置が特定された後にヘッド41が印刷を行うためのインクの吐出を開始する図11Aの例は、常に、インクが所望の位置に精度よく吐出される点で、より望ましいものとなる。
しかしながら、これに限定されるものではなく、図11Bに示すような例であってもよい。図11Bは、本実施の形態とは異なる例であり、前記回転位置が特定される前に、ヘッド41が印刷を行うためのインクの吐出を開始している例である。本例においては、回転位置特定プロセス中の第1回目の紙搬送と第2回目の紙搬送との間において、インクの吐出を開始する。そのため、第1回目及び第2回目の紙搬送における搬送量は、本実施の形態に係る例においては固定値(aインチ)であったのに対し、本例においては可変値となる。
また、特に、図11Aの例のような場合には、搬送方向において、紙移動量検出器55がヘッド41よりも上流側に位置する方が望ましい。
図12A及び図12Bは、紙移動量検出器55がヘッド41よりも上流側に位置することの優位性を説明するための説明図であり、図12Aには、紙移動量検出器55がヘッド41よりも上流側に位置する様子(優位な例)が、図12Bには、紙移動量検出器55がヘッド41よりも下流側に位置する様子(優位でない例)が、それぞれ表されている。
前述したとおり、回転位置特定プロセス中に紙が搬送される際(第1回目や第2回目の紙搬送が実行される際)には、紙移動量検出器55によって紙の実際の移動量が検出されるため、紙の上端が紙移動量検出器55に至っていなければならない。したがって、回転位置特定プロセスの終了後にインクの吐出が開始される際には、図12A及び図12Bに示すように、紙の上端が紙移動量検出器55よりも前記搬送方向下流側に位置することとなる。
ここで、図12Bに示すように、紙移動量検出器55がヘッド41よりも下流側に位置する場合には、インクの吐出が開始される際に紙の上端が搬送方向においてヘッド41を大きく越えてしまっているため、紙の上端又はその周辺部分へのインクの吐出の実行が不可能となる。これに対し、図12Aに示すように、紙移動量検出器55がヘッド41よりも上流側に位置する場合には、インクの吐出が開始される際に紙の上端が搬送方向においてヘッド41を越えておらず(または、越えていたとしても越え分は微小であり)、紙の上端又はその周辺部分へのインクの吐出が適切に行われる(特に、紙の全表面を対象として印刷を行う縁なし印刷が実行される際には、この優位性がより有効に働くこととなる)。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る媒体搬送装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記実施の形態においては、媒体搬送装置としてインクを吐出するための印刷ヘッドを備えたインクジェットプリンタを例にとって説明したが、本発明は、ドットインパクトプリンタ、熱転写プリンタ等の他のプリンタにも適用可能である。また、プリンタでなくても、媒体を搬送する装置(例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置など)であれば、本発明を適用することができる。
また、上記実施の形態において、コントローラ60は、搬送量補正プロセスにおいて、前記回転位置情報と前記搬送特性情報とに基づいて、搬送ローラ23が紙を回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、搬送特性情報に基づかずに、搬送量を補正することとしてもよい。
このような例としては、現在の回転位置(図10における点D)が、90〜270度の位置にある場合には、予め決められた値である+α´(α´は正の値)を補正値とし、0〜90度、270〜360度の位置にある場合には、予め決められた値である−α´(α´は正の値)を補正値とする例を挙げることができる。ただし、このような例よりも、上記実施の形態に係る方法の方が、厳密な補正が可能となるため、かかる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態において、コントローラ60は、紙を搬送させる直前の搬送ローラ23の回転位置(すなわち、図9における点A)を特定することとした。しかし、これに限定されるものではなく、これの代わりに、図9における点Bや点Cに係る回転位置を特定することとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、前記回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された搬送特性情報として、回転位置と累積搬送誤差との関係が示されたグラフ(図5等のグラフ)を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、回転位置と(累積でない)搬送誤差との関係が示されたグラフを用いてもよい。また、回転位置と搬送誤差との関係が示されたグラフでなく、例えば、回転位置と実際の移動量との関係が示されたグラフを用いてもよい。
プリンタ1の全体構成のブロック図である。 図2Aは、プリンタ1の全体構成の概略図である。また、図2Bは、プリンタ1の全体構成の断面図である。 ノズルの配列を示す説明図である。 搬送ユニット20の構成の説明図である。 搬送ローラ23の回転位置に応じた紙の実際の移動量(及び搬送誤差)の変化が表された図である。 本実施の形態に係る搬送量の補正方法を示したフローチャートである。 回転位置特定プロセスを示したフローチャートである。 紙移動量検出器55の検出原理を説明するための説明図である。 搬送特性情報を用いて回転位置を特定する方法を説明するための説明図である。 搬送特性情報を用いて搬送量を補正する方法を説明するための説明図である。 図11A及び図11Bは、インク吐出の開始タイミングについての2つの例を示した図である。 図12A及び図12Bは、紙移動量検出器55がヘッド41よりも上流側に位置することの優位性を説明するための説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 搬送モータ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25 排紙ローラ、26 従動ローラ、27 従動ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 キャリッジ位置検出器、52 搬送ローラ回転量検出器、
53 紙先端位置検出センサ、54 光学センサ、55 紙移動量検出器、
55a 回転軸、55b ローラ部、55c スケール、
55d スリット、55e スリット検知部、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路、
110 コンピュータ、521 スケール、522 スリット検知部

Claims (7)

  1. (A)回転することにより媒体を搬送する搬送ローラであって、該搬送ローラが媒体を所定搬送量搬送するときの該媒体の実際の移動量が、回転する該搬送ローラの回転位置に応じて変化する搬送ローラと、
    (B)前記回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、前記搬送ローラの搬送特性情報、
    が記憶されている記憶部と、
    (C)媒体の移動量を検出するための移動量検出部と、
    (D)前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、
    特定された該回転位置を示す回転位置情報に基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正するコントローラと、
    (E)を有することを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
    前記コントローラは、
    前記回転位置情報と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正することを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の媒体搬送装置において、
    前記コントローラは、
    前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、媒体を搬送させる直前の前記搬送ローラの回転位置を特定することを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
    該媒体搬送装置は、インクを吐出するための印刷ヘッドを備えたインクジェットプリンタであり、
    前記コントローラは、前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、
    該回転位置が特定された後に、前記印刷ヘッドが、印刷を行うためのインクの吐出、を開始することを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項4に記載の媒体搬送装置において、
    前記搬送ローラは、回転することにより媒体を所定の搬送方向に搬送し、
    該搬送方向において、前記移動量検出部は前記印刷ヘッドよりも上流側に位置することを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 回転することにより媒体を搬送する搬送ローラであって、該搬送ローラが媒体を所定搬送量搬送するときの該媒体の実際の移動量が、回転する該搬送ローラの回転位置に応じて変化する搬送ローラと、
    前記回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、前記搬送ローラの搬送特性情報、
    が記憶されている記憶部と、
    媒体の移動量を検出するための移動量検出部と、
    前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、
    特定された該回転位置を示す回転位置情報に基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正するコントローラと、
    を有し、
    前記コントローラは、
    前記回転位置情報と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正し、
    前記コントローラは、
    前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、媒体を搬送させる直前の前記搬送ローラの回転位置を特定し、
    前記媒体搬送装置は、インクを吐出するための印刷ヘッドを備えたインクジェットプリンタであり、
    前記コントローラは、前記搬送ローラに媒体を搬送させながら前記移動量検出部に前記移動量を検出させ、検出された該移動量と前記搬送特性情報とに基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定し、
    該回転位置が特定された後に、前記印刷ヘッドが、印刷を行うためのインクの吐出、を開始し、
    前記搬送ローラは、回転することにより媒体を所定の搬送方向に搬送し、
    該搬送方向において、前記移動量検出部は前記印刷ヘッドよりも上流側に位置することを特徴とする媒体搬送装置。
  7. 回転することにより媒体を搬送する搬送ローラであって、該搬送ローラが媒体を所定搬送量搬送するときの該媒体の実際の移動量が、回転する該搬送ローラの回転位置に応じて変化する搬送ローラ、による媒体の搬送、
    を実行しつつ、該媒体の移動量を検出するステップと、
    検出された該移動量と、前記回転位置に応じた前記実際の移動量の変化が表された、前記搬送ローラの搬送特性情報と、に基づいて、前記搬送ローラの回転位置を特定するステップと、
    特定された該回転位置を示す回転位置情報に基づいて、前記搬送ローラが媒体を該回転位置の特定後に搬送するときの搬送量、を補正するステップと、
    を有することを特徴とする搬送量の補正方法。
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