JP4466263B2 - 印刷装置、印刷方法、及び、印刷システム - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に向けてインクを吐出して印刷を行う印刷装置、印刷方法、及び、印刷システムに関する。
紙や布、フィルムなどの各種媒体に対して印刷を施す印刷装置として、インクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタは、往復移動するノズル列からインクを吐出する吐出動作と、印刷用紙を搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返して印刷を行っている。
このようなインクジェットプリンタの中には、「双方向印刷」といわれる機能を有するものがある。「双方向印刷」とは、ノズル列の往復移動の往路、及び、復路のそれぞれにおいて、ノズル列からインクを吐出して紙に画像を形成する印刷のことである。そして、この「双方向印刷」を行う場合には、往路におけるインク着弾位置と、復路におけるインク着弾位置とのズレを補正する必要がある。
通常、このズレを補正するため、往路に対する復路のインク吐出タイミングを段階的に変えて形成した複数のテストパターンを形成する。そして、複数のテストパターンをセンサで検出し、検出結果に基づいてインク着弾位置のズレが最も少ないテストパターンを検出し、検出されたテストパターンに基づいて、最適な補正量が決定される。
特開平10−329381号公報
テストパターンの形成直後は、インクが印刷用紙に十分に吸収されていない状態なので、印刷用紙が歪んでおり、このような状態でセンサがテストパターンを検出すると、センサの出力に誤差が含まれやすい。一方、淡い色のインクでテストパターンが形成される場合、テストパターンを検出する前後でのセンサの出力の変化量は比較的小さいので、センサの出力に誤差が含まれると、誤検出しやすい。このため、淡い色のインクで形成されたテストパターンを形成直後にセンサが検出すると、誤った補正量が決定されるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、センサが最適なテストパターンを検出することができるようにすることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、(A)第1インクと第2インクを吐出するヘッドと、(B)媒体に形成されたパターンを検出するためのセンサと、(C)前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ前記ヘッドに形成させ、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンとをそれぞれ前記センサに検出させるコントローラと、を備え、前記第1補正用パターンは前記第2補正用パターンよりも前記センサに検出される前後の前記センサの出力信号の変化量が小さく、前記第1補正用パターンが形成されてから前記センサに該第1補正用パターンが検出されるまでの時間が、前記第2補正用パターンが形成されてから前記センサに該第2補正用パターンが検出されるまでの時間よりも長い、印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(A)第1インクと第2インクを吐出するヘッドと、(B)媒体に形成されたパターンを検出するセンサと、(C)前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ前記ヘッドに形成させ、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンのうち、前記センサに検出される前後の前記センサの出力信号の変化量が小さい方の補正用パターンを先に、前記センサに検出させるコントローラと(D)を備えることを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置においては、センサが最適なテストパターンを検出することができるようになる。
また、前記ヘッドは、往路と復路とに移動可能であり、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンは、前記往路に対する復路のインク吐出タイミングをそれぞれ調整するためのものであることが好ましい。
このような印刷装置においては、前記往路に対する復路のインク吐出タイミングを適切に調整することができる。
また、前記媒体を搬送する搬送部を更に備え、前記センサが、前記変化量が大きい方の補正用パターンを検出した後、前記センサが、前記変化量が小さい方の補正用パターンを検出する前に、前記搬送部は、前記媒体を搬送することが好ましい。
このような印刷装置においては、搬送動作時間分だけ乾燥時間を長くすることができる。
また、前記第1補正用パターンは、前記第1のインクが前記媒体に着弾したドットから形成され、前記第2補正用パターンは、前記第2のインクが前記媒体に着弾したドットから形成され、前記第1補正用パターンを形成する前記ドットの密度と、前記第2補正用パターンを形成する前記ドットの密度は、等しいことが好ましい。
このような印刷装置においては、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンを同じように形成することができる。
また、前記ヘッドは、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンとを同時に形成することが好ましい。
このような印刷装置においては、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンを形成する時間を短縮することができる。
また、前記ヘッドは、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンのうち、前記変化量が小さい方の補正用パターンを先に形成することが好ましい。
このような印刷装置においては、変化量の大きい方のパターンを形成する時間分だけ、既に形成されている変化量の小さい方のパターンの乾燥時間を長くすることができる。
また、前記ヘッドは、前記第1インク、前記第2インク、及び、基準インクを吐出可能あり、前記第1補正用パターンは、前記ヘッドから前記基準インクを吐出するタイミングに対する、前記第1インクを吐出するタイミングを調整するためのものであり、前記第2補正用パターンは、前記ヘッドから前記基準インクを吐出するタイミングに対する、前記第2インクを吐出するタイミングを調整するためのものであることが好ましい。
このような印刷装置においては、前記第1補正用パターンは、前記ヘッドから前記基準インクを吐出するタイミングに対する、前記第1インクを吐出するタイミングを調整するためのものであり、前記第2補正用パターンは、前記ヘッドから前記基準インクを吐出するタイミングに対する、前記第2インクを吐出するタイミングを調整するためのものである。
また、(A)第1インクと第2インクを吐出するヘッドと、(B)媒体に形成されたパターンを検出するセンサと、(C)前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ前記ヘッドに形成させ、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンのうち、前記センサに検出される前後の前記センサの出力信号の変化量が小さい方の補正用パターンを後に、前記センサに検出させるコントローラと(D)を備え、前記ヘッドは、往路と復路とに移動可能であり、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンは、前記往路に対する復路のインク吐出タイミングをそれぞれ調整するためのものであり、前記媒体を搬送する搬送部を更に備え、前記センサが、前記変化量が大きい方の補正用パターンを検出した後、前記センサが、前記変化量が小さい方の補正用パターンを検出する前に、前記搬送部は、前記媒体を搬送し、前記第1補正用パターンは、前記第1のインクが前記媒体に着弾したドットから形成され、前記第2補正用パターンは、前記第2のインクが前記媒体に着弾したドットから形成され、前記第1補正用パターンを形成する前記ドットの密度と、前記第2補正用パターンを形成する前記ドットの密度は、等しく、前記ヘッドは、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンとを同時に形成することを特徴とする印刷装置。も実現可能である。
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、第1インクと第2インクを吐出するヘッドに、前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ媒体に形成させ、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンのうち、センサに検出される前後の前記センサの出力信号の変化量が小さい方の補正用パターンを後に、前記センサに検出させることを特徴とする印刷方法も実現可能である。
このようにして実現された印刷方法は、従来方法よりも優れた方法となる。
また、コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、前記印刷装置は、第1インクと第2インクを吐出するヘッドと、媒体に形成されたパターンを検出するセンサと、前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ前記ヘッドに形成させ、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンのうち、前記センサに検出される前後の前記センサの出力信号の変化量が小さい方の補正用パターンを後に、前記センサに検出させるコントローラとを備えることを特徴とする印刷システムも実現可能である。
このようにして実現された印刷システムは、従来システムよりも優れたシステムとなる。
===印刷システムの構成===
次に、印刷システム(コンピュータシステム)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態の記載には、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等に関する実施形態も含まれている。
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、印刷装置の一例であるプリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。
プリンタ1は、紙S、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置である。コンピュータ110は、プリンタ1と電気的に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザーインタフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザーインタフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
コンピュータ110には、プリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザーインタフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
なお、「印刷装置」とは、狭義にはプリンタ1を意味するが、広義にはプリンタ1とコンピュータ110とのシステムを意味する。
===プリンタ1の概要===
<プリンタ1の構成について>
図2は、本実施形態のプリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図3は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の概略図である。また、図4は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタ1の基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンタ1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、及び、コントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙Sに画像を形成する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。検出器群50から検出結果を受けたコントローラ60は、その検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙Sを搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙Sを搬送する搬送部となる。搬送ユニット20は、図3、及び、図4に示すように、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送部として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。
給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙Sをプリンタ内に自動的に給紙するためのローラである。給紙ローラ21は、D形の断面形状をしており、円周部分の長さは搬送ローラ23までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて紙Sを搬送ローラ23まで搬送できる。搬送モータ22は、紙Sを搬送方向に搬送するためのモータであり、DCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
キャリッジユニット30は、ヘッド41を所定の方向(以下、キャリッジ移動方向という)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、図3に示すように、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、キャリッジ移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッド41がキャリッジ移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジ90を着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31をキャリッジ移動方向に移動させるためのモータであり、DCモータにより構成される。
ヘッドユニット40は、紙Sにインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、インクを吐出するノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31がキャリッジ移動方向に移動すると、ヘッド41もキャリッジ移動方向に移動する。そして、ヘッド41がキャリッジ移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、キャリッジ移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙Sに形成される。なお、ヘッド41の詳細な構成等については、後述する。
検出器群50には、図3、及び、図4に示すように、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、及び、光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。
紙検出センサ53は、印刷される紙Sの先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙Sを給紙する途中で、紙Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙Sの先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は搬送方向に回転可能なレバーを有し、このレバーは紙Sの搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙Sの先端がレバーに接触し、レバーが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバーの動きを検出することによって、紙Sの先端の位置を検出する。
光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙Sに照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙Sの有無を検出する。そして、光学センサ54は、キャリッジ31によって移動しながら紙Sの端部の位置を検出する。光学センサ54は、光学的に紙Sの端部を検出するため、機械的な紙検出センサ53よりも、検出精度が高い。なお、光学センサ54は、後述するテストパターンの濃度を測定するための濃度測定器としても機能する。そのような、光学センサ54の機能、及び、詳細な構成等については、後で図5を参照して詳述する。
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニットである。コントローラ60は、図2に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶部を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
<光学センサの構成例について>
次に、図5を参照して光学センサの構成例について説明する。光学センサ54は、発光ダイオードから構成される発光部54aとフォトトランジスタから構成される受光部54bを有している。発光部54aから発した光(入射光)は、紙S上に所定径のスポットを形成する。そして、そのスポットからの反射光は、受光部54bにて受光され、電気信号に変換される。
一般に、濃度の濃いパターンに光が入射すると、多くの光がパターンに吸収されるので、反射光の光量は少なくなる。一方、濃度の淡いパターンに光が入射すると、パターンに光があまり吸収されないので、反射光の光量は多くなる。このため、光学センサ54は、反射光の光量に応じてパターンの濃度を測定することができる。
本実施形態の光学センサ54は、受光した反射光の光量が多いほど高い値を出力する。このため、パターンが形成されていない部分を検出したときの方が、パターンが形成された部分を検出したときよりも、光学センサ54の出力値が高くなる。また、濃度の淡いパターンを検出したときの方が、濃度の濃いパターンを検出したときよりも、光学センサ54の出力値が高くなる。したがって、濃度の淡いパターンを検出したときの方が、濃度の濃いパターンを検出したときよりも、検出前後のセンサの出力値の変化量が小さくなる。
<印刷動作について>
図6は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
コントローラ60は、コンピュータ110からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
まず、コントローラ60は、給紙処理を行う(S002)。給紙処理とは、印刷すべき紙Sをプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙Sを位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙Sを搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙Sを印刷開始位置に位置決めする。紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙Sと対向している。
次に、コントローラ60は、ドット形成処理を行う(S003)。ドット形成処理とは、キャリッジ移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させ、紙S上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31を移動方向に移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッド41からインクを吐出させる。ヘッド41から吐出されたインク滴が紙S上に着弾すれば、紙S上にドットが形成される。
次に、コントローラ60は、搬送処理を行う(S004)。搬送処理とは、紙Sをヘッド41に対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータ22を駆動し、搬送ローラ23を回転させて紙Sを搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
次に、コントローラ60は、印刷中の紙Sの排紙の判断を行う(S005)。印刷中の紙Sに印刷するためのデータが残っていれば(S005でNo)、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙Sに印刷する。印刷中の紙Sに印刷するためのデータがなくなれば(S005でYes)、コントローラ60は、その紙Sを排紙する(S006)。コントローラ60は、排紙ローラ25を回転させることにより、印刷した紙Sを外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う(S007)。次の紙Sに印刷を行うのであれば(S007でNo)、印刷を続行し、次の紙Sの給紙処理を開始する。次の紙Sに印刷を行わないのであれば(S007でYes)、印刷動作を終了する。
===ヘッド41の概要===
<ヘッド41の構成について>
次に、ヘッド41の構成について、図7を参照して説明する。図7に示すように、ヘッド41の下面には、イエローインクノズル群Y、ライトマゼンタインクノズル群LM、ライトシアンインクノズル群LC、シアンインクノズル群C、マゼンタインクノズル群M、及び、ブラックインクノズル群Kが、それぞれ形成されている。各ノズル群は、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720)である場合、k=4である。各ノズル群のノズルは、下流側のノズルほど若い番号が付されている(♯1〜♯180)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯180よりも搬送方向の下流側に位置している。また、光学センサ54は、搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯180とほぼ同じ位置にある。
===インクの着弾位置の補正===
図8に示すように、キャリッジ31をガイドレール36(キャリッジ移動方向)に沿って往復移動させながら、その往路、及び、復路の双方においてインクを吐出して印刷を行う、いわゆる「双方向印刷」の実行時に、往路、及び、復路におけるインクの着弾位置のズレが発生する。このズレについて詳しく説明する。
図9は、ヘッド41の往路と復路におけるインクの吐出のタイミングを説明する図である。この説明図は搬送方向から見た図なので、紙面に垂直な方向が搬送方向であり、紙面の左右方向がキャリッジ移動方向である。ヘッド41と紙Sとは、ギャップPGを隔てて対向して配置されている。
キャリッジ31が移動しながらヘッド41からインク滴Ipが吐出されると、吐出されたインク滴Ipは、慣性力によりキャリッジ移動方向に沿って移動しながら、ギャップPGの距離を移動して紙Sに到達する。このため、インク滴の吐出位置と実際の到達位置との間には、ズレが発生する。目標位置にインク滴Ipを到達させるためには、その目標位置よりも手前でインク滴Ipを吐出する必要がある。復路においても同様で、キャリッジ31の移動中にインク滴Ipが吐出されるから、目標位置にインク滴Ipを到達させるためには、その目標位置よりも手前でインク滴Ipを吐出する必要がある。
しかし、往路と復路とでは、キャリッジ31の移動方向が異なるため、同じ目標位置にインク滴Ipを到達させる場合であっても、その吐出タイミングが異なる。そこで、本実施形態に係るプリンタ1では、このような往路、及び、復路におけるインクの着弾位置のズレを解消するために、コントローラ60は、ヘッドユニット40を制御し、往路に対する復路のインク滴Ipの吐出タイミングをずらして、インク滴Ipの着弾位置を補正する。この補正は、予め設定された調整値に基づき行う。この調整値については、プリンタ1に備えられたメモリ63等の記憶部に記憶されているものや、印刷に際してホストから送られてきたものを使用する。また、このような補正のことを「Bi−d補正」ともいう。この調整値は、テストパターンの検出結果に基づいて決定される(後述)。
<インクの着弾位置を補正するためのテストパターンについて>
次に、インクの着弾位置を補正するためのテストパターンについて説明する。このようなテストパターンは、ノズル列毎に形成される。すなわち、インクの着弾位置の補正は、ノズル列毎になされる。図10Aの上部には、このようなテストパターンのうち、ある1列のノズル列から吐出されるインクによって形成されるテストパターンが代表として示されている。
図10Aの上部に示すように、テストパターンは、キャリッジ移動方向に沿って、例えば9個の補正用パターンCPを備えている。なお、各補正用パターンCPの上に印刷された番号#1〜#4、#−1〜#−4は、それぞれの補正用パターンCPに対応付けられた補正量を示している。そして、同図中では、その補正量が、それぞれの番号の下に示されている。補正量は、各補正用パターンCPに対して異なる値が対応付けられている。そして、それぞれの補正量に応じて、各補正用パターンCPに対応する第1ドット列群G1(後で詳しく説明する)、及び、第2ドット列群G2(後で詳しく説明する)のキャリッジ移動方向における相対位置が、所定差分ずつずらされている。例えば、テストパターンの中央には、補正量を0inchにした補正用パターンCP(#0)が印刷されている。そして、そこからキャリッジ移動方向に沿って右側または左側に離れるに従って、各補正用パターンCP(#1)〜CP(#4)、CP(#−1)〜CP(#−4)の補正量は、1/1440inch分ずつ変化している。なお、補正用パターンCP(#0)の右側にある補正用パターンCP(#1)〜CP(#4)と左側にある補正用パターンCP(#−1)〜CP(#−4)とでは、互いに逆向きに補正量を変化させている。
そして、これら補正用パターンCPの中から、第1ドット列群G1と第2ドット列群G2との互いの相対位置が最も揃った補正用パターンCPが選択され、選択された補正用パターンCPに対応付けられた補正量に基づき、これに相当するタイミング補正値が双方向印刷時の補正値としてメモリ63に記憶される。なお、図示例にあっては、この「最も揃った補正用パターン」は補正用パターンCP(#0)であり、この場合には、0inchに相当するタイミング補正値がメモリ63に記憶される。
また、図中に一部拡大して示すように、各補正用パターンCPは、キャリッジ移動方向に、例えば1/180inchのピッチP1で形成された5本のドット列R1を有する第1ドット列群G1と、この第1ドット列群G1のドット列R1と同じピッチで形成された複数のドット列R2を有する第2ドット列群G2とを有している。そして、第2ドット列群G2は、第1ドット列群G1の搬送方向上流側に配置されている。なお、各ドット列Rは、搬送方向に1/180inchのノズルピッチk・Dで形成された複数のドットから構成されている。
ここで、図中に一部拡大して示すように、第1ドット列群G1における搬送方向の上流側部分と、第2ドット列群G2における搬送方向の下流側部分とは、搬送方向に関して互いに重なって配置されており、これによって重なり部分Lapが形成されている。そして、この重なり部分Lapにおける第1ドット列群G1のドット列R1と第2ドット列群G2のドット列R2とのズレ量の大きさを参照することによって、9個の補正用パターンCPの中から、「最も揃った補正用パターンCP」が一つ選択される。
この重なり部分Lapにおけるドット列R1,R2同士のズレ量の大きさの測定は、光学センサ54にて重なり部分Lapの濃度を測定することによってなされる。すなわち、光学センサ54にて測定される濃度が最も淡い補正用パターンCPを選択することによって、「最も揃った補正用パターンCP」を特定する。
この重なり部分Lapの濃度によって、ズレ量の大きさを測定できる理由は、次の通りである。例えば、ズレ量が最も大きい補正用パターンCP(#4)では、ドット列R1、R2同士が、互いに相手方のドット列Rの中間に位置している。このため、重なり部分Lapでの空白部分の面積が小さくなる。この重なり部分Lapに光学センサ54の発光部54aから光が照射されると、反射光の光量が少なくなり、重なり部分Lapの濃度は濃く測定される。一方、ズレ量が最も小さい補正用パターンCP(#0)では、ドット列R1,R2同士の位置がキャリッジ移動方向に関して揃っている。このため、重なり部分Lapでの空白部分の面積が大きくなる。この重なり部分Lapに光学センサ54の発光部54aから光が照射されると、反射光の光量が多くなり、重なり部分Lapの濃度が淡く測定される。つまり、反射光の光量が最も多い補正用パターンが、ズレ量の最も小さい補正用パターンCPとなるのである。
このようなテストパターンの印刷は、キャリッジ移動の往路において第1ドット列群G1が形成され、次にキャリッジ移動の復路において第2ドット列群G2が形成されることによって行われる。なお、復路において第2ドット列群G2を形成する際には、各補正用パターンCPに対応付けられた補正量に基づいて、往路に対するインクの吐出タイミングを変化させている。これによって、第1ドット列群G1に対する第2ドット列群G2のキャリッジ移動方向の相対位置が所定差分ずつずらされて、各補正用パターンCPは印刷される。
<テストパターンを検出したときの光学センサの出力について>
次に、テストパターンを検出したときの光学センサ54の出力について説明する。まず、テストパターンがイエローインクで形成された場合の光学センサ54の出力について説明する。なお、説明の都合上、「最も揃った補正用パターンCP」が補正用パターンCP(♯0)であるものとする。
イエローインク(第1インク)によりテストパターン(第1補正用パターン)が形成された直後に光学センサ54でテストパターンを検出すると、光学センサ54の出力は図10A下部に示されるようになる。この検出結果では、補正用パターンCP(#0)を検出したときの光学センサ54の出力V(#0)が、補正用パターンCP(#1)を検出したときの光学センサ54の出力V(#1)よりも小さい。
次に、「最も揃った補正用パターンCP」であるはずの補正用パターンCP(♯0)の検出結果が相対的に小さくなった理由について説明する。テストパターンが形成された直後においては、イエローインクは紙Sに十分に吸収されておらず、紙Sが歪むという現象(コックリング)が発生する。紙Sが歪むと、光学センサ54と紙Sとの距離が変化してしまい、受光部54bの受光する紙Sからの反射光の光量は変化してしまう。例えば、光学センサ54と紙Sとの距離が、通常の距離(インクが紙Sに着弾していないときの光学センサ54と紙Sとの距離)よりも小さくなった場合には、受光部54bの受光する反射光の光量は大きくなる。この場合には、光学センサ54の出力は、大きくなる。従って、紙Sが歪んで、紙Sの補正用パターンCP(#1)が形成される部分が光学センサ54に近づいた場合には、光学センサ54の出力V(#1)は、V(#0)よりも大きくなる。このように、紙Sが歪んだ状態でテストパターンを検出すると、光学センサ54の出力にノイズ成分が多く含まれてしまう。
加えて、テストパターンが淡い色のインク(イエローインク、ライトマゼンタインク、ライトシアンインク等)で形成されている場合には、それぞれの補正用パターンを検出する前後における光学センサ54の出力の変化量は比較的小さい。この結果、隣り合う補正用パターンとの出力値の差が小さい状態になる。つまり、S/N比が低いので、紙Sが歪むと「最も揃った補正用パターンCP」を誤って検出するおそれがある。
一方、テストパターンが形成されてから所定の時間が経過した後では、イエローインクは紙Sに十分に吸収され、乾燥される。この結果、紙Sの歪みが緩和される。このため、光学センサ54の出力に含まれるノイズ成分が小さくなる。このときに、それぞれの補正用パターンを検出したときの光学センサ54の出力は、図10Bに示されるようになる。図10Bに示される例においては、補正用パターンCP(#0)を検出したときの光学センサ54の出力V(#0)は、補正用パターンCP(#1)、CP(#−1)を検出したときの光学センサ54の出力V(#1)、V(#−1)よりも大きい。よって、コントローラ60は、光学センサ54の出力に基づいて、補正用パターンCP(#0)を「最も揃った補正用パターンCP」として正確に検出することができる。
このように、テストパターンが淡い色のインクで形成されている場合には、インクが紙Sに十分に吸収されるだけの時間が経過した後に、それぞれの補正用パターンを光学センサ54で検出することが好ましい。
次に、テストパターンがブラックインクで形成された場合の光学センサ54の出力について説明する。ブラックインク(第2インク)によりテストパターン(第2補正用パターン)が形成された直後に光学センサ54でテストパターンを検出すると、光学センサ54の出力は図11Aに示されるようになる。そして、テストパターンが、濃い色のインク(シアンインク、マゼンタインク、ブラックインク等)で形成されている場合には、それぞれの補正用パターンを検出する前後における光学センサ54の出力の変化量は比較的大きい。この結果、隣り合う補正用パターンとの出力値の差が大きい状態になる。このような場合には、紙Sが歪んでいても、コントローラ60は、光学センサ54の出力に基づいて、「最も揃った補正用パターンCP」として補正用パターンCP(#0)を検出することができる。
図11Bは、形成されてから十分な時間が経過した後のブラックインクのテストパターンの検出結果の説明図である。紙Sの歪みが軽減しているので検出結果に含まれるノイズ成分が軽減されるが、図11Aの状態でも十分に検出可能なので、図11Bの状態になるまでテストパターンの検出を待機する必要はない。(なお、補正用パターンCP(♯−4)の検出結果について、図10Bの方が図11Bよりも高い値を示していることから、イエローインクのテストパターンの方が、ブラックインクのテストパターンよりも、センサに検出される前後のセンサの出力値の変化量が小さいことが分かる。)
このように、テストパターンが濃い色のインクで形成されている場合には、テストパターン形成直後に検出しても、コントローラ60は、光学センサ54の出力に基づいて、「最も揃った補正用パターンCP」を検出することができる。
以上をまとめると、光学センサ54に検出される前後の光学センサ54の出力信号の変化量が小さい方のテストパターン(淡い色のインクで形成されているテストパターン)を、光学センサ54に検出される前後の光学センサ54の出力信号の変化量が大きい方のテストパターン(濃い色のインクで形成されているテストパターン)よりも後で、光学センサ54で検出することが好ましい。
なお、光学センサ54に検出される前後の光学センサ54の出力信号の変化量は、ブラック色のテストパターン、マゼンタ色のテストパターン、シアン色のテストパターン、ライトシアン色のテストパターン、ライトマゼンタ色のテストパターン、イエロー色のテストパターンの順番で大きい。
<テストパターンを形成するドットの密度について>
ここで、テストパターンを形成するドットの密度について説明する。
テストパターンが淡い色のインクで形成される場合には、ドットの密度を高くすれば、テストパターンの濃度が濃くなるので、テストパターンを検出する前後における光学センサ54の出力信号の変化量を大きくすることができる。しかし、ドットの密度を高くすると、紙に吐出されるインクの量が多くなるため、インクが着弾した直後の紙Sの歪みも大きくなるので、光学センサ54の出力に含まれるノイズ成分が多くなってしまう。つまり、淡い色のインクで濃いパターンを形成してもS/N比は改善しない。
そのため、本実施形態では、淡い色のテストパターンのドットの密度を特に高くせず、濃い色のインクで形成されるテストパターンのドットの密度と等しい密度にしている。そして、光学センサ54の出力に含まれるノイズ成分を少なくするようにして、誤検出を抑制している。
なお、ドットの密度を等しくすることにより、コントローラ60は、ヘッドユニット40に対して、淡い色のインクを吐出する場合と濃い色のインクを吐出する場合とで、インク吐出量を変更する等の特別な制御を必要としなくて済む。
===インク吐出タイミング調整処理について===
次に、インク吐出タイミング調整処理について説明する。まず、図12を参照して全てのテストパターンを紙Sに同時に印刷する場合のインク吐出タイミング調整処理について説明する。
ステップS101において、コントローラ60は、コンピュータ110からテストパターンの印刷を指示する指示信号を受信する。
ステップS102において、コントローラ60は、図13に示されるように紙Sに全てのテストパターンを同時に印刷する。図13に示される例においては、イエロー、ライトマゼンタ、ライトシアン、シアン、マゼンタ、及び、ブラックのインクで形成されたテストパターンが、搬送方向下流側から上流側にかけて順番に並んでいる。つまり、淡いインクのテストパターンほど、搬送方向下流側に形成される。このようなテストパターンを形成するには、コントローラ60は、ヘッドユニット40を制御して、イエローインクノズル群Yの#30乃至#50のノズル、ライトマゼンタインクノズル群LMの#50乃至#70のノズル、ライトシアンインクノズル群LCの#70乃至#90のノズル、シアンインクノズル群Cの#90乃至#110のノズル、マゼンタインクノズル群Mの#110乃至#130のノズル、ブラックインクノズル群Kの#130乃至#150のノズルからそれぞれインクを吐出させればよい。
ステップS103において、コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して光学センサ54がブラックインクで形成されたテストパターンと対向する位置まで紙Sを搬送方向と逆方向に搬送する。
ステップS104において、コントローラ60は、検出器群50を制御し、光学センサ54にブラックインクで形成されたテストパターンを読み取らせる。
ステップS105において、コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して光学センサ54がマゼンタインクで形成されたテストパターンと対向する位置まで紙Sを搬送方向と逆方向に搬送する。
ステップS106において、コントローラ60は、検出器群50を制御し、光学センサ54にマゼンタインクで形成されたテストパターンを読み取らせる。
ステップS107において、コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して光学センサ54がシアンインクで形成されたテストパターンと対向する位置まで紙Sを搬送方向と逆方向に搬送する。
ステップS108において、コントローラ60は、検出器群50を制御し、光学センサ54にシアンインクで形成されたテストパターンを読み取らせる。
ステップS109において、コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して光学センサ54がライトシアンインクで形成されたテストパターンと対向する位置まで紙Sを搬送方向と逆方向に搬送する。
ステップS110において、コントローラ60は、検出器群50を制御し、光学センサ54にライトシアンインクで形成されたテストパターンを読み取らせる。
ステップS111において、コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して光学センサ54がライトマゼンタインクで形成されたテストパターンと対向する位置まで紙Sを搬送方向と逆方向に搬送する。
ステップS112において、コントローラ60は、検出器群50を制御し、光学センサ54にライトマゼンタインクで形成されたテストパターンを読み取らせる。
ステップS113において、コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して光学センサ54がイエローインクで形成されたテストパターンと対向する位置まで紙Sを搬送方向と逆方向に搬送する。
ステップS114において、コントローラ60は、検出器群50を制御し、光学センサ54にイエローインクで形成されたテストパターンを読み取らせる。
ステップS115において、コントローラ60は、光学センサ54の検出結果に基づいて、それぞれのインクの色毎に、最適なテストパターンの選択をする。
ステップS116において、コントローラ60は、それぞれのインクの色毎の最適なテストパターンに応じた調整値をメモリ63に保存する。そして、インク吐出タイミング調整処理は、終了する。
このように、全てのテストパターンを紙Sに同時に印刷する場合のインク吐出タイミング調整処理においては、光学センサ54は、濃い色のインクで形成されているテストパターンから順番にテストパターンを検出する。よって、淡い色のインクで形成されているテストパターンを検出するまでにかかる時間は、濃い色のインクで形成されているテストパターンを検出するまでにかかる時間よりも長くなる。従って、淡い色のインクで形成されているテストパターンを検出する時までには、淡い色のインクは紙Sに吸収され、紙Sの歪みが軽減され、光学センサ54は、補正用パターンCP(#0)を正確に検出することができる。
次に、図14を参照してテストパターンを紙Sに2回に分けて印刷する場合のインク吐出タイミング調整処理について説明する。
ステップS201において、コントローラ60は、コンピュータ110からテストパターンの印刷を指示する指示信号を受信する。
ステップS202において、コントローラ60は、図15上部に示されるように紙Sにイエロー、ライトマゼンタ、及び、ライトシアンのインクでテストパターンを同時に形成する。図15上部に示される例においては、イエロー、ライトマゼンタ、及び、ライトシアンのインクで形成されたテストパターンが、搬送方向下流側から上流側にかけて順番に並んでいる。このようなテストパターンを形成するには、コントローラ60は、ヘッドユニット40を制御して、例えば、イエローインクノズル群Yの#50乃至#80のノズル、ライトマゼンタインクノズル群LMの#80乃至#110のノズル、ライトシアンインクノズル群LCの#110乃至#140のノズルからそれぞれインクを同時に吐出させればよい。
ステップS203において、コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して紙Sを所定量搬送する。
ステップS204において、コントローラ60は、図15下部に示されるように紙Sのライトシアンのインクで形成されたテストパターンの搬送方向上流側に、シアン、マゼンタ、及び、ブラックのインクでテストパターンを同時に形成する。図15下部に示される例においては、シアン、マゼンタ、及び、ブラックのインクで形成されたテストパターンが、搬送方向下流側から上流側にかけて順番に並んでいる。このようなテストパターンを形成するには、コントローラ60は、ヘッドユニット40を制御して、例えば、シアンインクノズル群Yの#50乃至#80のノズル、マゼンタインクノズル群LMの#80乃至#110のノズル、ブラックインクノズル群LCの#110乃至#140のノズルからそれぞれインクを同時に吐出させればよい。
ステップS205乃至ステップS218の処理は、ステップS103乃至ステップS116の処理と同じであり、ここでは繰り返しになるので説明を省略する。
以上説明したように、本実施の形態においては、光学センサ54に検出される前後の光学センサ54の出力信号の変化量が大きいテストパターンの順(ブラック色のテストパターン、マゼンタ色のテストパターン、シアン色のテストパターン、ライトシアン色のテストパターン、ライトマゼンタ色のテストパターン、イエロー色のテストパターンの順)にテストパターンが検出される。そして、光学センサ54が、出力信号の変化量が大きい方のテストパターンを検出した後、光学センサ54が、出力信号の変化量が小さい方のテストパターンを検出する前に、コントローラ60は、搬送モータ22を駆動して紙Sを搬送方向と逆方向に搬送する。よって、出力信号の変化量が小さい方のテストパターンは、紙Sが搬送される時間分だけ乾燥される時間が長くなる。従って、インクが紙Sに吸収される時間が長くなり、紙Sの歪みが軽減され、光学センサ54は、テストパターンを正確に検出することができる。
このように、テストパターンを紙Sに2回に分けて印刷する場合のインク吐出タイミング調整処理においては、まず、淡い色のインクのテストパターンが形成される。次に、濃い色のインクのテストパターンが形成される。そして、光学センサ54は、濃い色のインクで形成されているテストパターンから順番にテストパターンを検出する。よって、淡い色のインクのテストパターンの形成から検出までの間の時間は、濃い色のインクのテストパターンの形成から検出までの間の時間よりも、長くなる。従って、淡い色のインクで形成されているテストパターンを検出するまでには、淡いインクは紙Sに吸収され、紙Sの歪みが軽減され、光学センサ54は、テストパターンを正確に検出することができる。
次に、テストパターンを紙Sに2回に分けて印刷することの利点について説明する。テストパターンを紙Sに2回に分けて印刷する場合には、全てのテストパターンを紙Sに同時に印刷する場合に比べて、それぞれのテストパターンを形成するときに使用するノズルの数が多い。従って、それぞれのテストパターンの搬送方向の長さが長くなり、光学センサ54がテストパターンを検出し易くなる。また、この場合には、ノズル列のより中央部付近のノズルから吐出されるインクによってテストパターンが形成される。従って、ノズル列のヘッドへの取り付け誤差によるテストパターンへの影響がより少なくなる。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等の印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
また、印刷装置側にて行っていた処理の一部をホスト側にて行ってよく、また印刷装置とホストの間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
<異なるノズル列から吐出されるインクの着弾位置を同じ位置に合わせる場合について>
本実施の形態においては、テストパターンは、「双方向印刷」の実行時に発生する往路、及び、復路におけるインクの着弾位置のズレを補正するためのものであった。しかしながら、テストパターンは、他の目的のテストパターンであっても良い。
図16は、他の目的のインク吐出タイミングの補正の説明図である。仮に、異なるノズル列から同時にインクを吐出すると、インクの着弾位置が図16に示されるように異なる位置になる。そこで、一方のノズル列のインク吐出タイミングに対して他方のノズル列のインク吐出タイミングをずらすことにより、インク着弾位置が同じになるように補正される。このような補正のことを「Uni−d補正」ともいう。
このような補正のためのテストパターンについて図17を参照して説明する。図17に示されるように、テストパターンは、キャリッジ移動方向に沿って、例えば9個の補正用パターンCPを備えている。各補正用パターンCPの上に印刷された番号#1〜#4、#−1〜#−4は、それぞれの補正用パターンCPに対応付けられた補正量を示している。そして、各補正用パターンCPは、それぞれ、基準インク(例えば、ブラックインク)によって形成されるドット列群(例えば、図中において実線で示されるドット列群)と、基準インクと着弾位置を合わせるカラーインクによって形成されるドット列群(例えば、図中において破線で示されるドット列群)とから構成される。そして、基準インクによって形成されるドット列群と、カラーインクによって形成されるドット列群のキャリッジ移動方向における相対位置は、所定差分ずつずらされている。テストパターン形成後、コントローラは、光学センサによってそれぞれのドット列群が一致するテストパターンを検出する。そして、ドット列群が一致するテストパターンに対応する補正量に基づいて、コントローラ60は、ブラックインクノズル群のインク吐出タイミングに対する、そのカラーインクノズル群のインク吐出タイミングを設定する。
このようにテストパターンは、基準インクを吐出するタイミングに対する、カラーインクを吐出するタイミングを調整するためのものである。このようなテストパターンは各色のインク毎に形成され、コントローラは、各色のテストパターンの検出結果に基づいて、ブラックインクノズル群に対する各色のノズル群のインク吐出タイミングを決定する。これにより、各色のインクの着弾位置とブラックインクの着弾位置とがそれぞれ一致するように調整される。
この場合、イエローインクのインク吐出タイミングを調整するためのテストパターン(第1補正用パターン)は、イエローインクとブラックインクにより形成される。一方、シアンインクのインク吐出タイミングを調整するためのテストパターン(第2補正用パターン)は、シアンインクとブラックインクにより形成される。イエローインクとシアンインクとではシアンインクの方が濃いパターンを形成できるので、イエローインクに対応するテストパターンの方が、シアンインクに対応するテストパターンよりも、検出前後のセンサの出力信号の変化量が小さい。すなわち、この場合も、イエローインクに対応するテストパターンの検出の方が、紙Sの歪みの影響を受けやすい。
つまり、このようなテストパターンの場合でも、淡い色のインクに対応するテストパターンは、濃い色のインクに対応するテストパターンと比較して、テストパターンの形成から検出までの時間が長いことが望ましい。このため、コントローラは、前述の実施形態と同様に、淡い色のインクに対応するテストパターンを、濃い色のインクに対応するテストパターンよりも後に、センサに検出させる。これにより、テストパターンを正確に検出することができる。
<媒体について>
媒体については、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、インクの吐出対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
<インクについて>
使用するインクについては、顔料インクであっても良く、また染料インクであっても良い。
印刷システムの外観構成を示した説明図である。 プリンタ1の全体構成のブロック図である。 プリンタ1の全体構成の概略図である。 プリンタ1の全体構成の横断面図である。 光学センサの構成例の説明図である。 印刷時の処理のフロー図である。 ヘッド41の構成の説明図である。 双方向印刷の説明図である。 ヘッドの往路と復路におけるインクの吐出タイミングの説明図である。 図10Aは、イエローインクが紙Sに着弾し、テストパターンが形成された直後の光学センサ54の出力の説明図である。図10Bは、イエローインクが紙Sに着弾し、テストパターンが形成されてから所定時間経過後の光学センサ54の出力の説明図である。 図11Aは、ブラックインクが紙Sに着弾し、テストパターンが形成された直後の光学センサ54の出力の説明図である。図11Bは、ブラックインクが紙Sに着弾し、テストパターンが形成されてから所定時間経過後の光学センサ54の出力の説明図である。 全てのテストパターンを紙Sに同時に印刷する場合のインク吐出タイミング調整処理についての説明図である。 全てのテストパターンが紙Sに同時に印刷される様子の説明図である。 テストパターンを紙Sに2回に分けて印刷する場合のインク吐出タイミング調整処理についての説明図である。 テストパターンを紙Sに2回に分けて印刷される様子の説明図である。 ヘッド41の異なるノズル列から吐出されるインクの着弾位置を同じ位置に合わせることの説明図である。 ヘッド41の異なるノズル列から吐出されるインクの着弾位置を同じ位置に合わせるためのテストパターンの説明図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、22 紙搬送モータ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、
36 ガイドレール、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、53 紙検出センサ、
54 光学センサ、54a 発光部、54b 受光部、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、63 メモリ、
64 ユニット制御回路、
100 印刷システム、110 コンピュータ本体、120 表示装置、
130 入力装置、130A キーボード、130B マウス、
140 読取装置、140A フレキシブルディスクドライブ装置、
140B CD−ROMドライブ装置、
S 紙

Claims (10)

  1. (A)第1インクと第2インクを吐出するヘッドと、
    (B)媒体に形成されたパターンを検出するためのセンサと、
    (C)前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ前記ヘッドに形成させ、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンとをそれぞれ前記センサに検出させるコントローラと、
    備え
    前記第1補正用パターンは前記第2補正用パターンよりも前記センサに検出される前後の前記センサの出力信号の変化量が小さく、
    前記第1補正用パターンが形成されてから前記センサに該第1補正用パターンが検出されるまでの時間が、前記第2補正用パターンが形成されてから前記センサに該第2補正用パターンが検出されるまでの時間よりも長い、印刷装置。
  2. (A)第1インクと、前記第1インクよりも濃度が濃い色の第2インクとを吐出するヘッドと、
    (B)媒体に形成されたパターンの濃度を検出するためのセンサと、
    (C)前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ前記ヘッドに形成させ、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンとをそれぞれ前記センサに検出させるコントローラと、
    を備え、
    前記第1補正用パターンが前記ヘッドに形成されてから前記センサに検出されるまでの時間が、前記第2補正用パターンが前記ヘッドに形成されてから前記センサに検出されるまでの時間よりも長い、印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置において、
    前記ヘッドは、往路と復路とに移動可能であり、
    前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンは、前記往路に対する復路のインク吐出タイミングをそれぞれ調整するためのものである
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記媒体を搬送する搬送部を更に備え、
    前記センサが、前記第2補正用パターンを検出した後、前記第1補正用パターンを検出する前に、前記搬送部は、前記媒体を搬送する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記第1補正用パターンは、前記第1のインクが前記媒体に着弾したドットから形成され、
    前記第2補正用パターンは、前記第2のインクが前記媒体に着弾したドットから形成され、
    前記第1補正用パターンを形成する前記ドットの密度と、前記第2補正用パターンを形成する前記ドットの密度は、等しい
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記ヘッドは、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンとを同時に形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記ヘッドは、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンのうち、前記第1補正用パターンを先に形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置において、
    前記ヘッドは、前記第1インク、前記第2インク、及び、基準インクを吐出可能あり、
    前記第1補正用パターンは、前記ヘッドから前記基準インクを吐出するタイミングに対する、前記第1インクを吐出するタイミングを調整するためのものであり、
    前記第2補正用パターンは、前記ヘッドから前記基準インクを吐出するタイミングに対する、前記第2インクを吐出するタイミングを調整するためのものである
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 第1インクと第2インクを吐出するヘッドに、前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ媒体に形成させ、
    前記第1補正用パターンは前記第2補正用パターンよりも前記センサに検出される前後の前記センサの出力信号の変化量が小さく、
    前記第1補正用パターンが形成されてから前記センサに該第1補正用パターンが検出されるまでの時間が、前記第2補正用パターンが形成されてから前記センサに該第2補正用パターンが検出されるまでの時間よりも、長くなるように前記センサに前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンとをそれぞれ検出させる
    ことを特徴とする印刷方法。
  10. コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、
    前記印刷装置は
    第1インクと第2インクを吐出するヘッドと、
    媒体に形成されたパターンを検出するセンサと、
    前記第1インクに対応する第1補正用パターンと前記第2インクに対応する第2補正用パターンとをそれぞれ前記ヘッドに形成させ、前記第1補正用パターンと前記第2補正用パターンとをそれぞれ前記センサに検出させるコントローラと、
    を備え
    前記第1補正用パターンは前記第2補正用パターンよりも前記センサに検出される前後の前記センサの出力信号の変化量が小さく、
    前記第1補正用パターンが形成されてから前記センサに該第1補正用パターンが検出されるまでの時間が、前記第2補正用パターンが形成されてから前記センサに該第2補正用パターンが検出されるまでの時間よりも長い、印刷システム。
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