JP4206720B2 - 半導電性ベルト及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に係り、特に像担持体に形成したトナー画像を一旦中間転写体に転写した後、これを用紙等の記録媒体に転写して再生画像を得るようにした画像形成装置に用いる中間転写体及び用紙搬送ベルトなどの半導電性ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた画像形成装置においては、まず、無機または有機材料からなる光導電性感光体からなる像担持体表面に一様な電荷を形成し、画像信号を変調したレーザー光等で静電濳像を形成した後、帯電したトナーで前記静電濳像を現像して可視化したトナー画像が形成される。そして、該トナー画像を中間転写体を介して、あるいは直接記録紙等の記録材に静電的に転写し、記録材に定着することにより所望の再生画像を得られる。
【0003】
特に、上記像担持体に形成したトナー画像を中間転写体に一次転写し、さらに中間転写体表面のトナー画像を記録紙に二次転写する方式を採用した画像形成装置が一般によく知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
前記中間転写体方式を採用した画像形成装置において、中間転写体に用いられる材料としては、ポリカーボネイト樹脂(例えば、特許文献2参照)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)(例えば、特許文献3、4参照)、ポリアルキレンフタレート(例えば、特許文献5参照)、ポリカーボネイト(PC)/ポリアルキレンテレフタレート(PAT)のブレンド材料(例えば、特許文献6参照)、エチレンテトラフロロエチレン共重合体(ETFE)/PC、ETFE/PAT、PC/PATのブレンド材料(例えば、特許文献7参照)などの熱可塑性樹脂に、カーボンブラックを添加した半導電性の無端ベルトを用いる提案がなされている。
【0005】
さらに、中間転写体方式を採用した画像形成装置に用いられるベルト材料としては、ポリエステルなどの織布とNBR(ニトリルブタジエンゴム)などの弾性部材とを積層してなる補強材入り弾性ベルトが提案されている(例えば、特許文献8、9参照)。
【0006】
また、用紙搬送ベルトに用いられる材料としては、上記 ETFE(エチレンテトラフロロエチレン共重合体)の樹脂材料、CR(クロロピレン)、EPDM(エチレンプロピレンジエンポリマー)などの弾性部材に導電剤を分散してなる半導電性の無端ベルトを用いる提案がなされている。
【0007】
しかし、半導電性領域で樹脂材料の抵抗値を制御することは非常に難しく、通常の樹脂材料に通常の導電性カーボンブラックを添加して所望の抵抗値を安定して得ることはほとんどできない。このため、半導電性の無端ベルト全数の抵抗値を計測して、選別する必要があるために、コスト高となっている。
【0008】
上記のように、抵抗値の制御が難しい理由は、樹脂材料などの高分子中にカーボンブラックを添加していくと、カーボンブラックの添加が少量であるうちは導電率が小さく、あるしきい値を超える添加量からカーボンブラックが高分子中に導体回路を形成し、導電性が急激に向上することにより、中抵抗値を得ることができないためである(例えば、非特許文献1参照)。
【0009】
また、前記カーボンブラックを分散したポリカーボネイト、カーボンブラックを分散したエチレン−テトラフロロエチレン共重合体の場合には、例えば葉書など、幅が中間転写体の幅より狭い記録媒体を、連続して3000枚以上転写した後に、ハーフトーンの画像(例えばマゼンタ色で画像濃度が30%)を転写すると、記録媒体走行部が白抜けしてしまう場合がある。この白抜けによる画質欠陥は、10℃、15%RHの低温低湿環境下において特に顕著である。
【0010】
上記記録媒体走行部が白抜けする原因は、二次転写部での記録媒体剥離時に、中間転写体と記録媒体との間で剥離放電が生じ、中間転写体の記録媒体走行部の表面抵抗率が周辺部位より低下するため、その部分の転写効率が周辺部位より低下することによるものであった。
【0011】
そして、この表面抵抗率の低下は、前記カーボンブラックを分散したポリカーボネイト、カーボンブラックを分散したエチレン−テトラフロロエチレン共重合体の表面抵抗率の電界依存性は、0.8〜1.5桁(logΩ/□)のレベルであることから、転写電圧による電界集中が起き、これが導電性の大きい部位の周辺の樹脂成分を劣化させたことによるものと考えられた。
【0012】
また、このように前記材料において表面抵抗率の電界依存性が大きいのは、中間転写体を構成する樹脂成分中にカーボンブラックを均一に分散させることが難しいため、カーボンブラックが不均一に樹脂中に分散しており、前記材料中に局部的に導電性の大きい部位があり、そこに電界が集中することが原因と考えられる。
【0013】
中間転写体を構成する材料に導電性を付与するには、組成材料中にカーボンブラックなどの電子伝導性を付与する導電剤を用いる方法と、イオン伝導性を付与する導電剤を用いる方法とがある。両者のうち、イオン伝導性を付与する導電剤を用いる方法は、中間転写体の面内の電気抵抗値のばらつきが0.5桁以下と極めて小さく、前記のように局部的に導電性の大きい部位があり、そこに電界が集中することで表面抵抗率が低下する問題が発生しにくいという点で望ましい。しかし、反面、温度や湿度などの環境変化に対する電気抵抗値の変動が大きく、例えば、30℃、85%RHの高温高湿環境(H/H環境)と10℃、15%RHの低温低湿環境(L/L環境)との表面抵抗率の差が、1.5〜4桁(logΩ/□)となるという問題を有している。
【0014】
さらに、一般に、イオン導電性を付与する導電剤は、低温低湿環境での電気抵抗値が高くなりやすく、所定の抵抗値を得るために、イオン導電性を付与する導電剤の量を多く添加する必要があるが、添加量を多くすると、前記導電剤が中間転写体の表面から滲み出て、像担持体の表面に移行(ブリードアウト)して、画像劣化、汚染や感光体侵食などを起こしやすいという新たな問題が生じることとなる。
【0015】
以上のような問題への対策として、イオン導電性を付与する導電剤を分散してなる材料と、電子伝導性を付与する導電剤を分散してなる材料とを積層して中間転写体用のベルトとして用いる提案がなされている(例えば、特許文献10参照)。しかし、両者を用いた場合、より高抵抗の層がベルトの全体抵抗を支配するため、2層以上の構成とした場合には、高抵抗の層の特性が、全体の挙動として発現することになる。例えば、電子伝導性を付与する導電剤を分散してなる材料の層が、イオン伝電性を付与する導電剤を分散してなる材料の層より高抵抗である場合には、全体として抵抗のばらつきが大きく、電界依存性が大きいなどの問題を生じてしまう場合がある。
【0016】
一方、中間転写体の電気抵抗値は、高品質の転写画質を得るために、所定の範囲内に制御され、かつ、中間転写体の面内の抵抗ばらつき(抵抗値の最大値と最小値の値との差)が少ないこと、かつ、使用環境条件が変化しても電気抵抗値が、大きく変化せずに、安定して高品質を得られることが求められる。
【0017】
例えば、実用的には、中間転写体の電気抵抗値の面内ばらつきは、1桁(logΩ/□)以内であること、10℃、15%RHの低温低湿環境(L/L環境)と30℃、85%RHの高温高湿環境(H/H環境)での電気抵抗値との差が1.5桁以内であること、などが要求されている。
【0018】
また、上記従来技術において、ベルトの駆動は、2本以上の金属ロール、金属の表面の樹脂層を被覆してなるロール、ゴムロールなどを用いて行われる。従来の高価格で一部の法人ユーザーを対象にしたフルカラー複写機やプリンターは、中小オフィイスや一般家庭までも含んだ、さらに広範囲のユーザーが対象になりつつある。こういったユーザーを対象にしたフルカラー複写機やプリンターは、今まで以上に本体の小型化、低価格化、高速度化が必要になる。
【0019】
こうした事情から、ベルト駆動系を簡易な構成とし、低価格化が必要となってきている。装置本体の小型化、ベルト駆動系を簡易な構成とするために、ベルトの周長が大きく変わって、ベルトテンションが変わった場合に、安定してベルト駆動速度を得ることが難しくなり、ベルトには装置本体の使用環境において、ベルト周長が一定の範囲内で変わらないことが求められる。
【0020】
すなわち、装置本体の使用環境の温度及び湿度が変化することによって、ベルトの周長が一定以上の範囲を超えて変化し、そのためにベルトテンションが、ベルト速度を安定して制御できる範囲からずれてしまう場合がある。。その結果、例えば、ベルト周長が長くなってベルトテンションが弱くなると、ベルトを駆動させるロールとのグリップ力が弱くなり、スリップするためにベルト速度が変動することで、多色のトナーを重ねるときに位置がずれる問題が発生してしまう。
【0021】
上記問題を回避するため、前記補強材入り弾性ベルトの場合においては、ポリエステルなどの織布を補強材として用いて、ベルト駆動時のテンションによる経時な伸びを低減化する試みがなされているが、効果が不十分である。べルトの場合には、安定な駆動を維持するためには、5kgfのテンションが必要であり、このベルトテンションによって、経時的なベルト周長の伸びが発生するために、弾性ベルトは、短期間での交換が必要となる問題がある。
【0022】
【特許文献1】
特開昭62−206567号公報
【特許文献2】
特開平6−95521号公報
【特許文献3】
特開平5−200904号公報
【特許文献4】
特開平6−228335号公報
【特許文献5】
特開平6−149081号公報
【特許文献6】
特開平6−149083号公報
【特許文献7】
特開平6−149079号公報
【特許文献8】
特開平9−305038号公報
【特許文献9】
特開平10−240020号公報
【特許文献10】
特開平8−110711号公報
【非特許文献1】
高分子加工,43(4),1977
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決することを目的とする。
すなわち、本発明は、転写電圧による抵抗低下がなく、電気抵抗の均一性を改善し、電界依存性のない、環境による電気抵抗の変化の少ない、かつ、経時での形状変化量を改善した高画質を得ることができる半導電性ベルトを提供し、さらに高品質の画像を安定して得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の本発明により達成される。すなわち本発明は、
<1> 電子写真用画像形成装置に用いられ、無機酸化物微粒子表面が電子伝導性を有する表面層で被覆された微細な複合粒子粉末を含有する導電性樹脂組成物からなり、
前記微細な複合粒子粉末が、アルコキシシランから生成するオルガノシラン化合物またはポリシロキサンを被覆してなり、該被覆面にカーボンブラックが付着している無機酸化物微粒子であることを特徴とする半導電性ベルトである。
【0025】
<2> 前記微細な複合粒子粉末が、カーボンブラック層を被覆してなる、平均長軸径が0.005μm以上で0.1μm未満の無機酸化物微粒子であることを特徴とする<1>に記載の半導電性ベルトである。
【0027】
> 前記微細な複合粒子粉末が、酸化鉄微粒子であることを特徴とする<1>または<2>に記載の半導電性ベルトである。
【0028】
> 前記導電性樹脂組成物を構成する樹脂が、熱可塑性樹脂であることを特徴とする<1>〜<>のいずれかに記載の半導電性ベルトである。
【0029】
> 前記導電性樹脂組成物に含有される微細な複合粒子粉末の量が、樹脂100質量部に対し、10〜50質量部の範囲であることを特徴とする<1>〜<>のいずれかに記載の半導電性ベルトである。
【0031】
> <1>〜<>のいずれかに記載の半導電性ベルトを、用紙搬送ベルトとして用いたことを特徴とする画像形成装置である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
<半導電性ベルト>
本発明の半導電性ベルトは、電子写真用画像形成装置に用いられ、無機酸化物微粒子の表面が電子伝導性を有する表面層で被覆された微細な複合粒子粉末を含有する導電性樹脂組成物からなることを特徴とする。
【0033】
上記のように、電子伝導性を有する例えばカーボンブラック層(表面層)で表面を被覆された微細な複合粒子粉末を樹脂中に均一に分散させることにより、所望の抵抗値を、環境変化による電気抵抗の変化を受けずに、安定して得ることができる。加えて、上記微細な複合粒子粉末を添加することにより、導電性樹脂組成物のクリープ変形量、熱膨張係数を小さくすることができ、ベルトなどの経時での周長の変化量を少なくすることができる。
【0034】
−電子伝導性を有する表面層で被覆された微細な複合粒子粉末−
本発明における電子伝導性を有する表面層で被覆された微細な複合粒子粉末に用いられる芯粒子粉末としては、無機酸化物微粒子が用いられる。また、該無機酸化物微粒子は、平均長軸径が0.005μm以上で0.1μm未満の微細な無機酸化物微粒子であることが好ましい。
【0035】
前記無機酸化物微粒子粉末の粒子の形状は、針状または直方体状であるのが好ましい。ここで「針状」とは、文字通りの針状はもちろん、紡錘状及び米粒状を含む意味である。
【0036】
本発明における無機酸化物微粒子としては、酸化鉄微粒子であることが好ましく、該酸化鉄微粒子としては、ゲータイト(α−FeOOH)粒子粉末及びレピドクロサイト(γ−FeOOH)粒子粉末などの含水酸化鉄微粒子が特に好ましく用いられる。得られるカーボンブラック被覆無機酸化物微粒子粉末の耐熱性を考慮すると、無機酸化物微粒子に耐熱処理を施した無機酸化物微粒子粉末が好ましく、具体的には、無機酸化物微粒子表面にアルミニウム化合物を処理した無機酸化物微粒子粉末、無機酸化物微粒子内部にアルミニウムを含有している無機酸化物微粒子粉末、無機酸化微粒子表面にアルミニウムと鉄からなる複合水酸化物層を有する無機酸化物微粒子粉末及びこれらの耐熱処理を複合化した無機酸化物微粒子粉末が好ましい。
【0037】
上記無機酸化物微粒子表面にアルミニウム化合物を処理した無機酸化物微粒子粉末のアルミニウム含有量は、該無機酸化物微粒子粉末に対してAl換算で0.1〜20.0質量%の範囲であることが好ましく、無機酸化物微粒子内部にアルミニウムを含有している無機酸化物微粒子粉末のアルミニウム含有量は、該無機酸化物微粒子粉末に対してAl換算で0.05〜50質量%の範囲であることが好ましい。また、無機酸化物微粒子表面にアルミニウムと鉄とからなる複合水酸化物層を有する無機酸化物微粒子粉末の粒子表面に被着されている複合水酸化物層中のアルミニウム含有量は、無機酸化物微粒子粉末に対してAl換算で0.1〜10質量%の範囲であることが好ましく、鉄含有量は、無機酸化物微粒子粉末に対してFe換算で0.1〜30質量%の範囲であることが好ましい。
【0038】
本発明における無機酸化物微粒子粉末の平均長軸径は、0.005μm以上で0.1μm未満であることが好ましい。平均長軸径が0.005μm未満の場合には、粒子の微細化により凝集を起こしやすいため、後述する無機酸化物微粒子粉末の粒子表面へのアルコキシシランまたはポリシロキサンによる均一な被覆処理及びカーボンブラックによる均一な付着処理が困難となる。平均長軸径が0.1μm以上の場合には、得られる微細なカーボンブラック粒子が粗大となって、好ましくない。
【0039】
上記微粒子粉末の粒子表面へのアルコキシシランまたはポリシロキサンによる均一な被覆処理及びカーボンブラックによる均一な付着処理、並びに得られる微細なカーボンブラック被覆粒子の均一な分散を考慮すると、平均長軸径は0.008〜0.096μmの範囲であることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.092μmの範囲である。
【0040】
一方、本発明における無機酸化物微粒子粉末は、平均短軸径が0.0025μm以上で0.05μm未満であることが好ましく、0.004〜0.048μmの範囲であることがより好ましく、さらに好ましくは0.005〜0.046μmの範囲である。
【0041】
平均短軸径が0.0025μm未満の場合には、粒子の微細化により凝集を起こしやすいため、無機酸化物微粒子粉末の粒子表面へのアルコキシシランまたはポリシロキサンによる均一な被覆処理及びカーボンブラックによる均一な付着処理が困難となる。平均短軸径が0.05μm以上のものは、工業的に得ることが困難である。
【0042】
また、軸比(平均長軸径と平均短軸径の比)(以下、「軸比」という。)は20以下であることが好ましく、より好ましくは15以下、さらに好ましくは10以下であり、下限値は2である。
【0043】
軸比が20を超える場合には、粒子相互間の絡み合いが多くなり、無機酸化物微粒子粉末の粒子表面へのアルコキシシランまたはポリシロキサンによる均一な被覆処理及びカーボンブラックによる均一な付着処理が困難となる。
【0044】
前記無機酸化物微粒子のBET比表面積値は50〜300m2/gが好ましく、より好ましくは70〜280m2/g、さらに好ましくは、80〜250m2/gである。長軸径の幾何標準偏差値は1.80以下であることが好ましく、より好ましくは1.70以下であり、下限値は1.01である。
【0045】
BET比表面積値が50m2/g未満の場合には、無機酸化物微粒子粉末が粗大であり、得られる微細なカーボンブラック被覆してなる粒子もまた粗大粒子となるため好ましくない。BET比表面積値が300m2/gを超える場合には、粒子の微細化により凝集を起こしやすいため、無機酸化物微粒子粉末の粒子表面へのアルコキシシランまたはポリシロキサンによる均一な被覆処理及びカーボンブラックによる均一な付着処理が困難となる。
【0046】
長軸径の幾何標準偏差値が1.80を超える場合には、存在する粗大粒子によって均一な分散が阻害されるため、無機酸化物微粒子粉末の粒子表面へのアルコキシシランまたはポリシロキサンによる均一な被覆処理及びカーボンブラックによる均一な付着処理が困難となる。幾何標準偏差値の下限値は1.01であり、1.01未満のものは工業的に得られ難い。
【0047】
本発明において、導電性を有する微細な複合粒子粉末の表面層は、発現する導電性が、環境による変動が少ないことより、電子伝導性を有することが好ましい。電子伝導性を発現させるための導電剤としては、例えば、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム、ニッケル、銅合金等の金属または合金、酸化錫、酸化亜鉛、チタン酸カリウム、酸化錫−酸化インジウムまたは酸化錫−酸化アンチモン複合酸化物等の金属酸化物等が挙げられ、一般に用いられる導電性を付与するために用いられる導電剤として、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックが好ましく用いられる。
【0048】
より具体的には、電気化学(株)製粒状アセチレンブラック、旭カーボン(株)製HS−500、アサヒサーマルFT、アサヒサーマルMT、ライオンアグゾ(株)製ケッチェンブラック、キャボット(株)製バルカンXC−72、キャボット社の「REGAL 400R」、「MONARCH 1300」、Degussa社の「Color Black FW200」、「SPECIAL BLACK 4」、「PRINTEX150T」、、「PRINTEX140T」、「PRINTEX U」等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0049】
また、本発明においては、アルコキシシランから生成するオルガノシラン化合物またはポリシロキサンを被覆する。この場合には電子伝導性を付与するために、被覆面にカーボンブラックを付着させる。
【0050】
上記アルコキシシランから生成するオルガノシラン化合物(以下、「オルガノシラン化合物」という。)は、アルコキシシランから生成するオルガノシラン化合物である。
アルコキシシランとしては、具体的には、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0051】
上記の中では、カーボンブラックの付着効果及び脱離率を考慮すると、メチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシランから生成するオルガノシラン化合物が好ましく、メチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン及びフェニルトリエトキシシランから生成するオルガノシラン化合物がより好ましい。
【0052】
本発明におけるポリシロキサンとしては、ポリシロキサン、変性ポリシロキサン、末端変性ポリシロキサンまたはこれらの混合物を用いることができる。
【0053】
オルガノシラン化合物またはポリシロキサンの表面層としての被覆量は、オルガノシラン化合物被覆無機酸化物微粒子粉末、または、ポリシロキサン被覆無機酸化物微粒子粉末に対して、Si換算で0.02〜5.0質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.03〜4.0質量%の範囲であり、さらにより好ましくは0.05〜3.0質量%の範囲である。
【0054】
被覆量が0.02質量%未満の場合には、無機酸化物微粒子粉末100質量部に対して5質量部以上のカーボンブラックを付着させることが困難である。また、5.0質量%を超える場合には、無機酸化物微粒子粉末100質量部に対してカーボンブラックを5〜30質量部付着させることができるため、必要以上に被覆する意味がない。
【0055】
無機酸化物微粒子粉末とアルコキシシランまたはポリシロキサンとの混合攪拌や、前記カーボンブラックと粒子表面にアルコキシシランから生成するオルガノシラン化合物またはポリシロキサンが被覆されている無機酸化物微粒子粉末との混合攪拌をするための機器としては、粉体層にせん断力を加えることのできる装置が好ましく、殊に、せん断、へらなで及び圧縮が同時に行える装置、例えば、ホイール形混練機、ボール型混練機、ブレード型混練機、ロール型混練機を用いることができる。本発明の実施にあたっては、ホイール型混練機がより効果的に使用できる。
【0056】
上記ホイール型混練機としては、具体的に、エッジランナー(「ミックスマラー」、「シンプソンミル」、「サンドミル」と同義語である)、マルチマル、ストッツミル、ウエットパンミル、コナーミル、リングマラー等があり、好ましくはエッジランナー、マルチマル、ストッツミル、ウエットパンミル、リングマラーであり、より好ましくはエッジランナーである。上記ボール型混練機としては、具体的に、振動ミル等がある。上記ブレード型混練機としては、具体的に、ヘンシェルミキサー、プラネタリーミキサー、ナウタミキサー等がある。上記ロール型混練機としては、具体的に、エクストルーダー等がある。
【0057】
混合撹拌の条件は、無機酸化物微粒子粉末の粒子表面にアルコキシシランまたはポリシロキサンができるだけ均一に被覆されるように、線荷重は19.6〜1960N/cm(2〜200kg/cm)の範囲、好ましくは98〜1470N/cm(10〜150kg/cm)の範囲、より好ましくは147〜980N/cm(15〜100kg/cm)の範囲で、処理時間は5〜120分の範囲、好ましくは10〜90分の範囲で処理条件を適宜調整すればよい。なお、撹拌速度は2〜2000rpmの範囲、好ましくは5〜1000rpmの範囲、より好ましくは10〜800rpmの範囲で処理条件を適宜調整すればよい。
【0058】
アルコキシシランまたはポリシロキサンの添加量は、無機酸化物微粒子粉末100質量部に対して0.15〜45質量部の範囲が好ましい。0.15質量部未満の場合には、目的とするカーボンブラックを付着させることが困難である。なお、上記0.15〜45質量部の範囲の添加により、無機酸化物微粒子粉末100質量部に対してカ−ボンブラックを5〜30質量部の範囲で付着させることができる。
【0059】
次いで、アルコキシシランまたはポリシロキサンを被覆した含無機酸化物微粒子粉末にカーボンブラックを添加し、混合攪拌して、アルコキシシラン被覆またはポリシロキサン被覆にカーボンブラックを付着させる。必要によりさらに、乾燥乃至加熱処理を行ってもよい。
なお、上記カーボンブラックとしては、前記導電剤として説明したものを使用することができる。
【0060】
−導電性樹脂組成物−
本発明における導電性樹脂組成物は、少なくとも樹脂材料中に前記微細な複合粒子粉末を添加し、混合することによって得ることができる。
【0061】
本発明における導電性樹脂組成物は、樹脂材料と前記カーボンブラック層などを表面層として被覆してなる微細な複合粒子粉末とをあらかじめよく混合し、次に、混練機もしくは押出機を用いて加熱下で強いせん断作用を加えて、カーボンブラック層を被覆してなる微細な複合粒子粉末の凝集体を破壊し、樹脂組成物中にカーボンブラック層を被覆してなる微細な複合粒子粉末を均一に分散させた後、目的に応じた形状に成形加工して使用する。
【0062】
本発明の半導電性ベルトを中間転写体とする場合、用いられる基材としては、ヤング率が100MPa(100kg/mm2)以上の材料からなることが好ましく、200MPa(200kg/mm2)以上の材料からなることがより好ましい。ヤング率が100MPa未満の材料からなる場合には、クリーニングブレードがあたる等の駆動時の外乱によってベルトが変形し、転写部に悪い影響を与える等の問題が発生することがある。
【0063】
このような樹脂材料としては、中間転写ベルト及び用紙搬送ベルトとして要求される機械強度などを満足すれば、特に限定されるものではなく、例えば、ポリイミド、ポチエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ポリカーボネイト、ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフロロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)などの熱可塑性樹脂材料及びこれらを主原料としてなる樹脂材料をあげることができる。
【0064】
さらには、樹脂材料と弾性材料をブレンドして用いることもできる。弾性材料としては、ポリウレタン、塩素化ポリイソプレン、NBR、クロロピレンゴム、EPDM、水素添加ポリブタジエン、ブチルゴム、シリコーンゴムなどを1種類または、2種類以上をブレンドしてなる材料を用いることができる。
【0065】
樹脂材料への微細な複合粒子粉末の添加量は、樹脂成分100質量部あたり、10〜50質量部の範囲であり、好ましくは20〜45質量部の範囲である。10質量部より少ない場合は、所定の電気抵抗値を安定して得ることができず、かつ、前記のようにクリープ変形量、熱膨張係数を小さくする効果が少ないなどの問題がある。添加量が50質量部より大きいと、ベルト外観が悪くなるなどの問題が生じる場合がある。
【0066】
(複合粒子粉末添加の熱膨張係数に対する効果)
複合粒子粉末を添加した場合の樹脂材料の熱膨張係数は、複合材料の複合則で規定される。複合粒子を添加した導電性樹脂組成物(複合材料)の熱膨張係数は、次の式(1)で表わされる。
αc=αm(1−Vf)+αfVf ・・・ 式(1)
上記式(1)中、各記号は以下を表す。
αc:複合粒子(無機系充填材料)を添加した複合材料の熱膨張係数
αm:樹脂材料の熱膨張係数
αf:複合粒子(無機系充填材料)の熱膨張係数
Vf:複合粒子(無機系充填材料)の容積分率
【0067】
ここで、一般の樹脂材料の熱膨張係数である20〜40ppm/°Kに対して、複合粒子の熱膨張係数は、4〜8ppm/°Kと約1/3〜1/10であるので、式(1)にもとづいて、添加する前よりも複合粒子を添加することで小さくすることができる。
【0068】
なお、上記熱膨張係数は、島津製作所(株)製熱分析装置TMA−50を用い、試料長さ10mmを基準長さとして、10℃/minで昇温しながら、基準長の変化量より求めた。
【0069】
(複合粒子粉末添加のクリープ変形量に対する効果)
複合粒子粉末を添加することによる樹脂材料のクリープ変形量、すなわち応力に対する経時変形量は、複合材料の複合則で規定され、複合粒子を添加した導電性樹脂材料(複合材料)のクリープ変形量は、次の式(2)で表される。
εc(t)=εl(t)(Em/Ec) ・・・ 式(2)
上記式(2)中、各記号は以下を表す。
εc(t):複合材料のある時間(t)におけるクリープ変形量
εl(t):複合粒子(無機系充填材料)のある時間(t)におけるクリープ変形量
Em:樹脂材料の剛性
Ec:複合材料の剛性
【0070】
一般に、Ec>Emの関係にあるので、複合粒子の添加によって、樹脂材料のクリープ量を小さくすることができる。
【0071】
なお、上記クリープ変形量は、長さ50mm、幅20mmの試験片を、40℃の環境下で、試験荷重300g/幅20mmの条件で引っ張った状態で100時間保持し、その後試験片の変形量を求めた。
【0072】
前記のようにして得られた本発明の半導電性ベルトを成型することにより、転写部材として用いることができる。具体的には、半導電性ベルトとして、転写部材である中間転写ベルトや用紙搬送ベルトなどに用いることもできる。
成型された半導電性ベルトの電気的特性は、以下のようにして測定することができる。
【0073】
−表面抵抗率−
本発明の半導電性ベルトを中間転写体として用いた場合、半導電性ベルトの表面抵抗率は1×1010〜1×1014Ω/□の範囲であることが好ましく、1×1011〜1×1013Ω/□の範囲であることがより好ましい。表面抵抗率が1×1014Ω/□より高い場合には、一次転写部の像担持体と中間転写体とが剥離するポストニップ部で剥離放電が発生し易くなり、放電が発性した部分が白抜けする画質欠陥が発生することがある。一方、該表面抵抗率が1×1010Ω/□未満の場合には、プレニップ部での電界強度が強くなり、プレニップ部でのギャップ放電が発生し易くなるために画質の粒状性が悪化することがある。従って、前記表面抵抗率を、前記範囲とすることで、表面抵抗率が高い場合に発生する放電による白抜け、表面抵抗率が低い場合に発生する画質の悪化を防止することができる。
【0074】
上記表面抵抗率は、円形電極(例えば、三菱油化(株)製ハイレスターIPの「HRプローブ」)を用い、JIS K6991に従って測定することができる。 以下、表面抵抗率の測定方法を、図5を用いて説明する。図5は、円形電極の一例を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。図5に示す円形電極は、第一電圧印加電極Aと板状絶縁体Bとを備える。第一電圧印加電極Aは、円柱状電極部Cと、該円柱状電極部Cの外径よりも大きい内径を有し、且つ円柱状電極部Cを一定の間隔で囲む円筒状のリング状電極部Dとを備える。第一電圧印加電極Aにおける円柱状電極部C及びリング状電極部Dと板状絶縁体Bとの間に中間転写体Tを挟持し、第一電圧印加電極Aにおける円柱状電極部Cとリング状電極部Dとの間に電圧V(V)を印可したときに流れる電流I(A)を測定し、下記式(3)により、中間転写体Tの転写面の表面抵抗率ρs(Ω/□)を算出することができる。ここで、下記式(3)中、d(mm)は円柱状電極部Cの外径を示し、D(mm)はリング状電極部Dの内径を示す。
ρs=π×(D+d)/(D−d)×(V/I) ・・・ 式(3)
【0075】
−体積抵抗率−
本発明の半導電性ベルトを中間転写体として用いた場合、半導電性ベルトの体積抵抗率は1×108〜1×1013Ωcmの範囲であることが好ましく、1×109〜1×1012Ωcmの範囲であることがより好ましい。体積抵抗率が1×108Ωcm未満である場合には、像担持体から中間転写体に転写された未定着トナー画像の電荷を保持する静電的な力が働きにくくなるため、トナー同士の静電的反発力や画像エッジ付近のフリンジ電界の力によって、画像の周囲にトナーが飛散してしまい(ブラー)、ノイズの大きい画像が形成されることがある。一方、前記体積抵抗率が1×1013Ωcmより高い場合には、電荷の保持力が大きいために、1次転写での転写電界で中間転写体表面が帯電するために除電機構が必要となることがある。従って、前記体積抵抗率を、上記範囲とすることで、トナーが飛散したり、除電機構を必要とする問題を解消することができる。
【0076】
上記体積抵抗率は、円形電極(例えば、三菱油化(株)製ハイレスターIPのHRプローブ)を用い、JIS K6991に従って測定することができる。前記体積抵抗率の測定方法を図を用いて説明する。図6は、円形電極の一例を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。図6に示す円形電極は、第一電圧印加電極A’と第二電圧印加電極B’とを備える。第一電圧印加電極A’は、円柱状電極部C’と、該円柱状電極部C’の外径よりも大きい内径を有し、且つ円柱状電極部C’を一定の間隔で囲む円筒状のリング状電極部D’とを備える。第一電圧印加電極A’における円柱状電極部C’及びリング状電極部D’と第二電圧印加電極B’との間に中間転写体Tを挟持し、第一電圧印加電極A’における円柱状電極部C’と第二電圧印加電極B’との間に電圧V(V)を印可したときに流れる電流I(A)を測定し、下記式(4)により、中間転写体Tの体積抵抗率ρv(Ωcm)を算出することができる。ここで、下記式(4)中、tは中間転写体Tの厚さを示す。
ρv=19.6×(V/I)×t ・・・ 式(4)
【0077】
<画像形成装置>
本発明の画像形成装置は、中間転写体方式の画像形成装置及び用紙搬送ベルト方式の画像形成装置であれば、特に限定されるものではない。例えば、現像装置内に単色のトナーのみを収容する通常のモノカラー画像形成装置や、感光体ドラム等の像担持体表面に担持されたトナー画像を中間転写体に順次一次転写を繰り返すカラー画像形成装置、各色毎の現像器を備えた複数の像担持体を中間転写体に沿ってに直列に配置したタンデム型カラー画像形成装置等に適用される。
【0078】
一例として、一次転写を繰り返すカラー画像形成装置の概要を図1に示す。
図1は本発明を適用する画像形成装置の要部部分を説明する模試図であって、1は、像担持体としての感光体ドラム、2は中間転写体としての転写ベルト、3は転写電極である2次転写ロール、4は転写媒体である記録紙を供給するトレー、5はB(ブラック)トナーによる現像装置、6はY(イエロー)トナーによる現像装置、8はC(シアン)トナーによる現像装置、9はベルトクリーナー、13は剥離爪、21、23、24はベルトローラ、22はバックアップロール、25は1次転写ロール、26は電極ロール、31はクリーニングブレード、41は記録紙、42はピックアップローラある。
【0079】
同図において、感光体ドラム1は矢印A方向に回転し、図示しない帯電装置でその表面が一様に帯電される。帯電された感光体ドラム1にレーザー書き込み装置などの画像書き込み手段により第一色(例えば、B)の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置5によってトナー現像されて可視化されたトナー画像Tが形成される。トナー画像Tは感光体ドラム1の回転で1次転写ロール25が配置された一次転写部に到り、1次転写ロール25からトナー画像Tに逆極性の電界を作用させることにより、上記トナー画像Tを静電的に転写ベルト2に吸着されつつ転写ベルト2の矢印B方向の回転で一次転写される。
以下、同様にして第2色のトナー画像、第3色のトナー画像、第4色のトナー画像が順次形成され転写ベルト2において重ね合わせ、多重トナー画像が形成される。
【0080】
転写ベルト2に転写された多重トナー画像は転写ベルト2の回転で2次転写ロール3が設置された二次転写部に到る。
二次転写部は転写ベルト2のトナー画像が担持された表面側に設置された2次転写ロール3と当該転写ベルト2の裏側から2次転写ロールに対向するごとく配置されたバックアップロール22及びこのバックアップロール22に圧接して回転する電極ロール26から構成される。
【0081】
記録紙41は、記録紙トレー4に収容された記録紙束からピックアップローラ42で一枚ずつ取り出され、フィードロールで二次転写部の転写ベルト2と2次転写ロール3との間に所定のタイミングで給送される。
給送された記録紙41は、2次転写ロール3及びバックアップロール22による圧接搬送と転写ベルト2の回転で、当該転写ベルト2に担持されたトナー画像が転写される。
【0082】
トナー画像が転写された記録紙41は、最終トナー画像の二次転写終了まで退避位置にある剥離爪13を作動せることにより転写ベルト2から剥離され、図示しない定着装置に搬送され、加圧/加熱処理でトナー画像を固定して永久画像とされる。
【0083】
なお、多重トナー画像の記録紙41への転写の終了した転写ベルト2は、二次転写部の下流に設けたベルトクリーナ9で残留トナーの除去が行われて次の転写に備える。また、2次転写ロール3にはポリウレタン等からなるクリーニングブレード31が常時当接するごとくとりつけられており、転写で付着したトナー粒子や紙紛等の異物が除去される。
【0084】
単色画像の転写の場合は、一次転写されたトナー画像Tを直ちに二次転写して定着装置に搬送するが、複数色の重ね合わせによる多色画像の転写の場合は各色のトナー画像が一次転写部で正確に一致するように転写ベルト2と感光体ドラム1との回転を同期させて各色のトナー画像がずれないようにする。
上記二次転写部では、2次転写ロール3と転写ベルト2を介して対向配置したバックアップロール22に圧接した電極ロール26にトナー画像の極性と同極性の出圧(転写電圧)を印加することで当該トナー画像を記録紙41に静電反発で転写する。
【0085】
また本発明の半導電性ベルトは、図2に示すようなタンデム型カラー画像形成装置の用紙搬送ベルト60にも適用される。尚、タンデム型カラー画像形成装置とは、感光体が2個以上ある画像形成装置であり、本実施例の感光体が4個ある構成は、タンデム型カラー画像形成装置の一例である。
【0086】
図2に例示する画像形成装置は、ブラック(K),イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の各色のトナー画像をそれぞれ形成する4つの画像形成装置ユニット3y、3m、3c、3kをこの順にならべて配置し、この各画像形成ユニット3の転写部(感光体ドラムの転写部)に用紙搬送ベルト60表面を用紙Pを通過させるように配設したタンデムタイプのカラー画像形成装置である。各画像ユニット3は、そのいずれも、前記図1に係る画像形成装置と同様に、矢印方向に回転する感光体ドラム22(y、m、c、k)を備え、その感光体ドラム22の周囲に、帯電ロール(導電性ロール)23、現像装置24、転写ロール(導電性ロール)25及びクリーニング装置26等を図2における左側からこの順に配設したものである。また、この各画像形成ユニット3の転写部で接触して矢印方向に回転するように、用紙搬送ベルト60は駆動ロール61、導電性ロール62、金属ロール63、テンションロール64間に張架して配設されている。そしてベルト周長の変化に対しては、テンションロール64の位置を変更して対応するようになっている。
【0087】
図2中の45は定着装置、67は、ベルト60のクリーニング装置である。そして、この画像形成装置においては、図示しない給紙部から搬送される用紙Pを、搬送ロール65によって用紙搬送ベルト60表面に搬送して、用紙搬送ベルト60表面の用紙Pにトナー画像を転写させ、定着装置45に送り込むことにより、用紙P表面のトナー画像を定着させてカラー画像を得るようになっている。
【0088】
【実施例】
以下、本発明を実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
【0089】
−微細な複合微粒子粉末の製造−
ゲータイト微粒子粉末(粒子形状:針状、平均長軸径0.0710μm、平均短軸径0.0081μm、軸比:8.8、幾何標準偏差値:1.38、BET比表面積値:159.8m2/g、アルミニウムの含有量:0.83質量%、L*値:51.6、a*値:31.4、b*値:61.7、h値:63.0°、隠蔽力:152cm2/g、耐熱性:245℃)11.0kgをエッジランナー「MPUV−2型」(製品名、株式会社松本鋳造鉄工所製)に投入し、メチルトリエトキシシラン(商品名:TSL8123、東芝シリコーン株式会社製)220gを200mlのエタノールで混合希釈して得られるメチルトリエトキシシラン溶液を、エッジランナーを稼動させながら上記ゲータイト微粒子粉末に添加し、392N/cm(40Kg/cm)の線荷重で20分間混合攪拌を行った。なお、このときの撹拌速度は22rpmで行った。
【0090】
次に、カーボンブラックとして、Degussa社のPRINTEX150T:1100gを、エッジランナーを稼動させながら10分間かけて添加し、さらに392N/cm(40kg/cm)の線荷重で20分間、混合攪拌を行い、メチルトリエトキシシラン表面層の表面にカーボンブラックを付着させた後、乾燥機を用いて105℃で60分間加熱処理を行い、カーボンブラック複合無機酸化物微粒子粉末を得た。なお、このときの撹拌速度は22rpmで行った。
【0091】
得られた微細なカーボンブラック被覆複合微粒子は、平均長軸径が0.0722μm、平均短軸径が0.0082μm、軸比が8.8の針状粒子粉末であった。メチルトリエトキシシランから生成したオルガノシラン化合物の被覆量は、Si換算で0.30質量%であった。
【0092】
(実施例1)
樹脂材料として、イーストマンケミカル(株)製の結晶性ポリエステルPCTG5445を用い、該樹脂100質量部に、上記カーボンブラックを被覆した微細な複合粒子粉末を32質量部分散してなる導電性樹脂組成物を得た。さらに、この導電性樹脂組成物のペレットを、1軸押出機を用いて、220℃の加熱温度にて、チューブ形状に押出成形して、厚み0.13mmで、幅350mm、外径168mmの無端ベルトを得た。
このベルトの表面抵抗率は1011.9Ω/□、体積抵抗率は1010.6Ωcmであった。
【0093】
(実施例2)
樹脂材料として、イーストマンケミカル(株)製の結晶性ポリエステルPCTG5445を用い、該樹脂100質量部に、上記カーボンブラックを被覆した微細な複合粒子粉末を45質量部分散してなる樹脂組成物を得た。さらに、この樹脂ペレットを、1軸押出機を用いて、220℃の加熱温度にて、チューブ形状に押出成形して、厚み0.13mmで、幅350mmの外径168mmの無端ベルトを得た。
このベルトの表面抵抗率は1011.2Ω/□、体積抵抗率は109.4Ωcmであった。
【0094】
(比較例1)
樹脂材料として、イーストマンケミカル(株)製の非結晶性ポリエステル樹脂PETG5445を用い、該樹脂100質量部に、カーボンブラックとして、PH8.5、揮発分1.5%の米Cabot社製VolcanXC72Xを14質量部添加して、2軸押出機を用いてカーボンブラック14質量部を添加してなる導電性樹脂組成物を得た。さらに、この樹脂ペレットを、1軸押出機を用いて、220℃で、チューブ形状に押出成形して、厚み0.13mmで、幅350mm、外径168mmの無端ベルトを得た。
このベルトの表面抵抗率は1011.9Ω/□、体積抵抗率は109.2Ωcmであった。
【0095】
(比較例2)
樹脂材料として、イーストマンケミカル(株)製の非結晶性ポリエステル樹脂PETG5445を用い、該樹脂100質量部に、カーボンブラックとして、PH5.7で有機揮発分0.9%の電気化学工業(株)製の粒状アセチレンブラックを15量部添加して、2軸押出機を用いて樹脂材料にカーボンブラックを混練して、カーボンブラック12質量部をしてなる導電性樹脂組成物を得た。さらに、この樹脂ペレットを、1軸押出機を用いて、220℃で、チューブ形状に押出成形して、厚み0.13mmで、幅350mm、外径168mmの無端ベルトを得た。
このベルトの表面抵抗率1011.4Ω/□、体積抵抗率109.8Ωcmであった。
【0096】
(比較例3)
樹脂材料として、日本ジーイープラスチックス(株)製のポリカーボ−ボネイト樹脂、レキサン131を用い、該樹脂100質量部にイオン導電性ポリマーとして、ポリエーテルを主セグメントとするブロック型ポリマーである、三洋化成工業(株)製のペレスタット6321(商品名)を25質量部加え、2軸押出機を用いて混練して導電性樹脂組成物を得た。つぎにこのペレットを用いて250℃の加熱温度にて、1軸押出機にて、チューブ形状に成型して、厚み0.15mmで、幅350mm、外径168mmの無端ベルトを得た。
このベルトの表面抵抗率は、1012.3Ω/□、体積抵抗率1012.5Ωcmであった。
【0097】
上記実施例1及び2、比較例1〜3で得られた半導電性ベルトについて、表面抵抗率、体積抵抗率、表面抵抗率の面内バラツキ(表面抵抗率の常用対数値の最大値と最小値との差)、表面抵抗率の高温高湿環境(28℃、85%RH)及び低温低湿環境(10℃、15%RH)での常用対数値の差、熱膨張係数、クリープ変形量、中間転写体として、葉書を3000枚連続コピー後の表面抵抗率の変化量(常用対数値の差)、及び葉書を3000枚連続コピー後、マゼンタ30%のハーフトーンをコピーした時の白抜け発生状況を評価した。
なお、上記各測定は以下のように行った。
【0098】
−表面抵抗率−
表面抵抗率の計測は、前述のように、図5に示す円形電極(三菱油化(株)製ハイレスターIPのHRプローブ)を用い、第一電圧印加電極Aにおける円柱状電極部Cとリング状電極部Dとの間に電圧100(V)を印可し、10秒後の電流値より求めた。
【0099】
−体積抵抗率−
体積抵抗率の計測は、前述のように、円形電極(三菱油化(株)製ハイレスターIPのHRプローブ)を用い、第一電圧印加電極A’における円柱状電極部C’と第二電圧印加電極B’との間に電圧100(V)を印可し、30秒後の電流値より求めた。
【0100】
−表面抵抗率の面内バラツキ−
表面抵抗率の面内バラツキ(最大値と最小値との差)は、作製した外径168mm、幅350mmの中間転写ベルトを長さ方向に8分割、幅方向に3分割し、ベルト面内24点について表面抵抗率を計測し、表面抵抗率の対数をとり、最大値と最小値との差をばらつき(ΔR)とした。
【0101】
−熱膨張係数の計測−
熱膨張係数は、島津製作所(株)製熱分析装置TMA−50を用い、試料長さ10mmを基準長さとして、10℃/minで昇温しながら、基準長の変化量より求めた。
【0102】
−クリープ変形量の計測−
クリープ変形量は、長さ50mm、幅20mmの試験片を40℃の環境下で、試験荷重300g/幅20mmの条件で引っ張った状態で、100時間保持して、試験片の変形量を求めた。
【0103】
−白抜けの評価−
葉書を3000枚連続コピー後、マゼンタ30%のハーフトーンをコピーした時の白抜け発生状況について、以下の基準により評価した。
○:白抜けの発生なし
×:白抜けの発生があり、画質上での問題あり
【0104】
なお、図3は、葉書を3000枚連続コピー後、マゼンタ30%のハーフトーンをコピーした時の白抜け発生状況を示す説明図である。10℃、15%RHの低温低湿環境下において、用紙(葉書)を連続走行して、表面抵抗率が、周囲の表面抵抗率より、1.1(logΩ/□)以上低くなると、図3に示すようにハーフトーン(マゼンタ30%)において、白ぬけが発生する。
【0105】
また図4は、中間転写体の二次転写部の表面抵抗率の低下を説明する図である。二次転写直後において、中間転写ベルト2表面はプラス側に帯電し、記録紙41のベルト側は、マイナス側に帯電しているため、中間転写ベルト2と記録紙41との間で剥離放電が発生し、中間転写ベルト2表面を劣化させ、表面抵抗が低下する。
以上の結果を表1に示す。
【0106】
【表1】
Figure 0004206720
【0107】
表1の結果から、本発明の実施例1〜2の半導電性ベルトは、表面抵抗率のばらつきがなく、高温高湿(H/H)環境と低温低湿(L/L)環境での表面抵抗率の環境変動が少なく、優れた画質を長期にわたり安定して得ることができた。一方、比較例1及び比較例2は、電子伝導性の導電剤であるカーボンブラックを分散しており、抵抗の環境変動は少ないが、ベルト面内の表面抵抗率のばらつき(ΔR)が大きく、3000枚連続コピーで画質欠陥(白抜けが)発生する問題が生じた。比較例3のイオン導電性ポリマー分散の半導電性ベルトは、ベルト面内の表面抵抗率のばらつき(ΔR)が0.2(logΩ/□)と小さいが、高音高湿(H/H)環境と低温低湿(L/L)環境での表面抵抗率の常用対数の差が1.8(logΩ/□)と大きい問題がある。また、中間転写ベルト、用紙搬送ベルトとして用いる場合には、小さいことが好ましい、熱膨張係数、クリープ変形量は、本発明の微細な複合粒子を添加した実施例1及び2は、カーボンブラックを分散した比較例1及び2に比べて、小さい結果であった。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、電子伝導性の導電剤の電気抵抗の均一性が改善され、環境による電気抵抗の変化が少なく、かつベルトの経時での変化量を改善した高画質を得ることができる半導電性ベルトを提供し、高品質の転写画質を安定して得られる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導電性ベルトを適用したカラー電子写真複写機の構成を示す概略図である。
【図2】 本発明の半導電性ベルトを適用したカラー電子写真複写機の他の構成を示す概略図である。
【図3】 3000枚連続コピー後の用紙走行部の白抜け発生状況を示す図である。
【図4】 中間転写体の二次転写部の表面抵抗率の低下を説明する図である。
【図5】 表面抵抗率の計測方法を示す図である。
【図6】 体積抵抗率の計測方法を示す図である。
【符号の説明】
1、22 感光体ドラム(潜像担持体)
2 中間転写体
3 導電性ロール、
4 用紙トレイ、
5 ブラック現像器
6 イエロー現像器、
7 マゼンタ現像器
8 シアン現像器、
9 中間転写体クリーナ
13 用紙剥離爪、
21、23、24 中間転写体支持ロール、
22 バックアップロール
25 1次転写ロール、
26 導電性ロール
31 導電性ロールクリーナ
41 記録媒体、
42 フィードローラ、
T 未定着トナー
3k、3y、3m、3c 帯電器
45 定着装置
60 用紙搬送ベルト
61 駆動ロール
62 導電性ロール
63 金属ロール
64 テンションロール
65 用紙吸着用ロール
67 クリーニング装置
P 記録媒体、

Claims (6)

  1. 電子写真用画像形成装置に用いられ、無機酸化物微粒子表面が電子伝導性を有する表面層で被覆された微細な複合粒子粉末を含有する導電性樹脂組成物からなり、
    前記微細な複合粒子粉末が、アルコキシシランから生成するオルガノシラン化合物またはポリシロキサンを被覆してなり、該被覆面にカーボンブラックが付着している無機酸化物微粒子であることを特徴とする半導電性ベルト。
  2. 前記微細な複合粒子粉末が、カーボンブラック層を被覆してなる、平均長軸径が0.005μm以上で0.1μm未満の無機酸化物微粒子であることを特徴とする請求項1に記載の半導電性ベルト。
  3. 前記微細な複合粒子粉末が、酸化鉄微粒子であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導電性ベルト。
  4. 前記導電性樹脂組成物を構成する樹脂が、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導電性ベルト。
  5. 前記導電性樹脂組成物に含有される微細な複合粒子粉末の量が、樹脂100質量部に対し、10〜50質量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導電性ベルト。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の半導電性ベルトを、用紙搬送ベルトとして用いたことを特徴とする画像形成装置
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