JP4206552B2 - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行する磁気テープの幅方向に沿って複数の磁気ヘッド素子が設けられた磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気テープを記録媒体として用いた記録再生システムが普及している。この磁気テープを記録媒体として用いた記録再生システムとしては、磁気ヘッド素子を回転ドラムに搭載し、回転操作される回転ドラムの周面に沿って磁気テープを走行させて、磁気テープ上を高速で摺動する磁気ヘッド素子によりこの磁気テープに対してデータの書き込み及び読み出しを行うヘリカルスキャン方式の記録再生システムと、磁気ヘッド素子を固定されたヘッド支持部材に搭載し、この固定されたヘッド支持部材上を摺動するように磁気テープを走行させて、固定された磁気ヘッド素子により磁気テープに対してデータの書き込み及び読み出しを行うリニア方式の記録再生システムとが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ヘリカルスキャン方式の記録再生システムは、上述したように磁気ヘッド素子が磁気テープ上を高速で摺動するので、磁気ヘッド素子と磁気テープとの相対速度が速く、高速でデータの記録再生を行うことができるという利点を有する。その一方で、ヘリカルスキャン方式の記録再生システムには、磁気ヘッド素子が磁気テープ上を高速で摺動することにより、磁気ヘッド素子の摩耗量が多く、磁気ヘッド素子の寿命が短いという問題点がある。
【0004】
これに対して、リニア方式の記録再生システムは、上述したように磁気ヘッド素子が固定されているので、ヘリカルスキャン方式の記録再生システムと比較して、磁気ヘッド素子の摩耗量が少なく、磁気ヘッド素子の寿命が長いという利点がある。
【0005】
しかしながら、リニア方式の記録再生システムは、磁気ヘッド素子が固定されているために、磁気ヘッド素子と磁気テープとの相対速度が磁気テープの走行速度によって決まってしまう。そして、磁気テープの走行速度に限界があることから、リニア方式の記録再生システムでは、磁気ヘッド素子と磁気テープとの相対速度を向上させることが困難である。
【0006】
ところで、磁気ヘッド素子と磁気テープとの相対速度に依存せずにデータの記録再生速度の高速化を図るためには、多数個の磁気ヘッド素子を磁気テープの幅方向に沿って配列し、これら多数個の磁気ヘッド素子により磁気テープに対して同時にデータを記録再生する方法が考えられる。
【0007】
しかしながら、この場合、磁気テープの幅は所定の幅に規格化されているために、磁気ヘッド素子の個数を多くすればするほど各磁気ヘッド素子間の間隔が小さくなることになる。そして、リニア方式の記録再生システムにおいて、ヘリカルスキャンの記録再生方式と同程度、或いはそれ以上の高速記録再生を可能とする程度に磁気ヘッド素子の個数を増やすと、各磁気ヘッド素子間の間隔が非常に微細なものとなり、各磁気ヘッド素子と外部回路とを接続するための接続端子部が、非常に密に形成されることになる。
【0008】
以上のように接続端子部が非常に密に形成された状態では、従来一般に行われていたようなワイヤボンディング等の方法で接続端子部と外部回路とを電気的に接続させようとすると、作業が非常に煩雑である上、ボンディング用のはんだが隣り合う接続端子部にまで流れ込み、隣り合う接続端子部間に電気的短絡が生じてしまう場合がある。
【0009】
そこで、本発明は、磁気ヘッド素子の個数が多い場合であっても、磁気ヘッド素子と外部回路との電気的接続を適切且つ簡便に行うことが可能な磁気ヘッドを用いた磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
また、本発明に係る磁気ヘッド装置は、走行する磁気テープの信号記録面に対向配置されるヘッド支持体と、上記磁気テープの信号記録面に一部を対向させて、上記磁気テープの幅方向に沿ってヘッド支持体上に設けられたm個(mは2以上の整数)の磁気ヘッド素子と、これらm個の磁気ヘッド素子の各磁気ヘッド素子毎に、上記磁気テープの信号記録面と直交する方向に沿ってヘッド支持体上にn個(nは2以上の整数)ずつ設けられ、外部回路と磁気ヘッド素子とを電気的に接続するための接続端子部とを備える磁気ヘッドと、この磁気ヘッドのm個の磁気ヘッド素子に対応してm個の配線パターンがそれぞれ形成されたn枚の配線基板と、一端側に設けられた第1の接点部を磁気ヘッドの接続端子部に当接させ、他端側に設けられた第2の接点部を配線基板の配線パターンに当接させて、磁気ヘッドの接続端子部と配線基板の配線パターンとを電気的に接続させるm×n個の導電性バネ部材と、これらm×n個の導電性バネ部材を隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を図りながら支持するバネ支持部材とを備え、このバネ支持部材は、少なくともm個の導電性バネ部材を一体に支持するn個の部分、又は、少なくともn個の導電性バネ部材を一体に支持するm個の部分が、積層されてなる。
【0017】
磁気ヘッドは、走行する磁気テープの信号記録面に対向配置されるヘッド支持体を備えており、このヘッド支持体上に、m個の磁気ヘッド素子がその一部をそれぞれ磁気テープの信号記録面に対向させ、磁気テープの幅方向に沿って配列して設けられている。これにより、磁気ヘッドは、m個の磁気ヘッド素子により、磁気テープに対してmトラック分を一度に記録再生することができるようになされている。
【0018】
また、磁気ヘッドは、ヘッド支持体上に、m個の各磁気ヘッド素子毎にn個ずつの接続端子部が設けられている。磁気ヘッドは、これらn個の接続端子部が、ヘッド支持体が対向配置される磁気テープの信号記録面と直交する方向に沿って配列されていることにより、ヘッド支持体上の領域が効率的に使用され、各接続端子部間の間隔を大きくすることができるようになされている。
【0019】
磁気ヘッドの備えるm×n個の接続端子部には、それぞれ導電性バネ部材の一端側に設けられた第1の接点部が当接されている。この第1の接点部が磁気ヘッドの備える接続端子部に当接する各導電性バネ部材の他端側に設けられた第2の接点部は、それぞれ配線基板の配線パターンに当接されている。これにより、磁気ヘッドの備える接続端子部と、配線基板の配線パターンとが、導電性バネ部材を介して電気的に接続されている。
【0020】
そして、これらm×n個の導電性バネ部材は、バネ支持部材により支持されている。バネ支持部材は、これらm×n個の導電性バネ部材を隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を図りながら支持している。
【0021】
配線基板には、磁気ヘッドのm個の磁気ヘッド素子に対応してm個の配線パターンが形成されている。そして、m個の各磁気ヘッド素子毎に1つの接続端子部が、1枚の配線基板に形成されたm個の配線パターンに、それぞれ導電性バネ部材を介して電気的に接続されている。本発明に係る磁気ヘッド装置は、n枚の配線基板を備え、m個の各磁気ヘッド素子毎にn個ずつ設けられたm×n個の接続端子部が、これらn枚の配線基板に形成された配線パターンに、それぞれ導電性バネ部材を介して電気的に接続されるようになされている。
【0022】
n枚の配線基板は、それぞれ、例えば、磁気ヘッドの備える磁気ヘッド素子により磁気テープに書き込むべき記録信号を生成し、又は磁気ヘッド素子により磁気テープから読み出されたデータに基づいて再生信号を生成する信号処理回路等の外部回路に接続される。したがって、本発明に係る磁気ヘッド装置は、磁気ヘッドの備える磁気ヘッド素子が、接続端子部、導電性バネ部材、配線基板の配線パターンを介して外部接続回路に電気的に接続されることになる。
【0023】
この磁気ヘッド装置は、以上のように、磁気ヘッドの各接続端子部間の間隔が大きくされていることにより、或いは、磁気ヘッドの各接続端子部に導電性バネ部材の第1の接点部が当接され配線基板の配線パターンに導電性バネ部材の第2の接点部が当接されることにより各接端子部と配線パターンとが電気的に接続されていることにより、或いは、各導電性バネ部材がバネ支持部材に支持されこのバネ支持部材により隣り合う導電性バネ部材間の絶縁が図られていることにより、或いは、n×m個の導電性バネ部材が当接されるn×m個の配線パターンがm個ずつn枚の配線基板に分散されて形成されていることにより、或いは、バネ支持部材が少なくともm個の導電性バネ部材を一体に支持するn個の部分が積層されてなることにより、或いは、バネ支持部材が少なくともn個の導電性バネ部材を一体に支持するm個の部分が積層されてなることにより、或いは、以上の相乗効果により、磁気ヘッドの備える磁気ヘッド素子と外部回路との電気的接続を適切且つ簡便に行うことができる。
【0025】
バネ支持部材を以上のような構成とすることにより、導電性バネ部材をバネ支持部材に取り付ける作業が簡便に行えることになる。
【0026】
また、本発明に係る磁気ヘッド装置においては、導電性バネ部材が、第1の接点部を磁気ヘッドの接続端子部側に付勢して、この第1の接点部を弾性変位させた状態で接続端子部に当接させ、第2の接点部を配線基板の配線パターン側に付勢して、この第2の接点部を弾性変位させた状態で配線パターンに当接させることが望ましい。
【0027】
導電性バネ部材は、以上のような構成とされることにより、第1の接点部と磁気ヘッドの接続端子部との接続状態及び第2の接点部と配線基板の配線パターンとの接続状態を良好に保つことができる。
【0030】
また、本発明に係る磁気ヘッド装置においては、バネ支持部材に、支持する導電性バネ部材の数に対応して複数の溝部が設けられており、導電性バネ部材は、このバネ支持部材に設けられた溝部に収納されることにより、第1及び第2の接点部以外の動きが規制されることが望ましい。
【0031】
以上のように、導電性バネ部材がバネ支持部材に設けられた溝部に収納され、第1及び第2の接点部以外の動きが規制されることにより、隣接する導電性バネ部材同士が接触し、これらの間に電気的短絡が生じるといった不都合を未然に防止することができる。
【0034】
また、本発明に係る磁気ヘッド装置においては、配線基板の導電性バネ部材の第2の接点部が当接する配線パターンの一端側が位置する箇所に溝部が設けられていることが望ましい。
【0035】
以上のように、配線基板の配線パターンの一端側が位置する箇所に溝部が設けられることにより、導電性バネ部材の第2の接点部と配線パターンの一端側との接続性をより良好なものとすることができる。
【0036】
また、本発明に係る磁気ヘッド装置は、複数の磁気ヘッドを備えることが望ましい。磁気ヘッド装置は、複数の磁気ヘッドを備えることにより、磁気テープに対して更に多くのデータを一度に記録再生することが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、本発明は、記録再生速度の向上を実現することから、特に記録再生速度の向上が望まれるリニア方式の記録再生システム用いる磁気ヘッド装置に適用することで大きな優位性を発揮するので、ここでは、リニア方式の記録再生システム用として構成された磁気ヘッド装置を例に挙げて説明するが、本発明はこの例に限定されるものではなく、例えば、ヘリカルスキャン方式の記録再生システムに用いる磁気ヘッド装置として構成されていてもよい。
【0038】
また、ここでは、再生用磁気ヘッドとして構成される磁気抵抗効果型の磁気ヘッド素子と、記録用磁気ヘッドとして構成される磁気誘導型の磁気ヘッド素子とが積層されてなる複合型の磁気ヘッド素子を備えた磁気ヘッド装置を例に挙げて説明するが、本発明はこの例に限定されるものではなく、あらゆるタイプの磁気ヘッド素子を備えた磁気ヘッド装置に適用可能である。
【0039】
(第1の実施の形態)
まず、本発明を適用した第1の実施の形態の磁気ヘッド装置について、図1乃至図19を参照して説明する。
【0040】
この第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1は、図1乃至図3に示すように、互いに同一形状に形成された左右一対のハーフブロック2,3が、図示しないネジ部材により接合一体化されてなる。
【0041】
左右一対のハーフブロック2,3は、それぞれ、磁気テープ100に対してデータの記録再生を行う磁気ヘッド部10を備えている。この磁気ヘッド部10は、図4に示すように、摩耗特性に優れると共に磁気テープ100に対する摺動特性が良好な材料、例えば、CaO−TiO2−NiO系非磁性材料等が略直方体に成形されてなるヘッド支持体11を備えている。このヘッド支持体11は、その長手方向が磁気テープ100の走行方向Aと直交し、1つの面(テープ摺動面11a)が磁気テープ100の信号記録面101と対向するようにフレーム4に支持されている。
【0042】
ヘッド支持体11のテープ摺動面11aと直交する一方の面11b上には、テープ摺動面11a側、すなわち磁気テープ100側に位置して、この磁気テープ100の信号記録面101に一部を接触させてこの磁気テープに対してデータを書き込み、又は、この磁気テープ100からデータを読み出す多数の磁気ヘッド素子12が設けられている。これら多数の磁気ヘッド素子12は、ヘッド支持体11の長手方向、すなわち、磁気テープ100の走行方向Aと直交する方向である磁気テープ100の幅方向に沿って、例えば100μm程度の微小ピッチP1で一列に並んで配設されている。
【0043】
このヘッド支持体11上に形成された多数の磁気ヘッド素子12は、図5に示すように、それぞれ、磁気テープ100からデータを読み出すための磁気抵抗効果型の磁気ヘッド素子と磁気テープ100に対してデータを書き込むための磁気誘導型の磁気ヘッド素子とが積層されてなる複合型の磁気ヘッド素子として構成されている。
【0044】
また、ヘッド支持体11のテープ摺動面11aと直交する一方の面11b上には、各磁気ヘッド素子12毎にそれぞれ4つずつの接続端子部(第1の接続端子部13,第2の接続端子部14,第3の接続端子部15,第4の接続端子部16)が外部に露呈して設けられている。これら第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16は、磁気ヘッド素子12を図示しない外部回路に接続させるための端子部であり、第1及び第2の接続端子部13,14が磁気抵抗効果型の磁気ヘッド素子用の端子部として用いられ、第3及び第4の接続端子部15,16が磁気誘導型の磁気ヘッド素子用の端子部として用いられる。そして、これら4つの接続端子部13,14,15,16は、各磁気ヘッド素子12毎に、磁気テープ100の信号記録面101と直交する方向に沿って、ヘッド支持体11上に所定のピッチP2で一列に並んで配設されている。
【0045】
磁気ヘッド部10は、以上のように、磁気テープ100の幅方向に沿って配設された多数の磁気ヘッド素子12毎に設けられた4つの接続端子部13,14,15,16を、磁気テープ100の信号記録面101と直交する方向に沿って一列に並ぶように配設することにより、ヘッド支持体11のテープ摺動面11aと直交する一方の面11b上の領域を効率よく利用して、隣り合う接続端子部間の間隔をできるだけ大きくするようになされている。
【0046】
多数の磁気ヘッド素子12毎にヘッド支持体11上にそれぞれ設けられた第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16には、図6に示すように、導電性に優れると共に所定の強度を有する金属線材よりなる4種類の導電性バネ部材21,22,23,24の一端側がそれぞれ当接されている。これら導電性バネ部材21,22,23,24は、図7に示すように、円形又は角形の断面を有する金属線材が、全体略L字状を呈するように折り曲げられてなる。そして、この導電性バネ部材21,22,23,24の両端部は、弾性変位が可能となるように折り返されており、この折り返された両端部が、第1の接点部21a,22a,23a,24a及び第2の接点部21b,22b,23b,24bとされている。
【0047】
4種類の導電性バネ部材21,22,23,24は、第1の接点部21a,22a,23a,24a及び第2の接点部21b,22b,23b,24bの形状は同じで、これら第1の接点部21a,22a,23a,24aと第2の接点部21b,22b,23b,24bとの間の第1の直線部分21c,22c,23c,24cの長さと、第2の直線部分21d,22d,23d,24dの長さとがそれぞれ異なるように形成されている。すなわち、これら4種類の導電性バネ部材21,22,23,24は、第1の導電性バネ部材21の第1の直線部分21cの長さをL1とし、第2の導電性バネ部材22の第1の直線部分22cの長さをL2とし、第3の導電性バネ部材23の第1の直線部分23cの長さをL3とし、第4の導電性バネ部材24の第1の直線部分24cの長さをL4としたときに、L1>L2>L3>L4の関係が成り立つように形成されている。また、これら4種類の導電性バネ部材21,22,23,24は、第1の導電性バネ部材21の第2の直線部分21dの長さをL5とし、第2の導電性バネ部材22の第2の直線部分22dの長さをL6とし、第3の導電性バネ部材23の第2の直線部分23dの長さをL7とし、第4の導電性バネ部材24の第2の直線部分24dの長さをL8としたときに、L5>L6>L7>L8の関係が成り立つように形成されている。
【0048】
第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1は、これら4種類の導電性バネ部材21,22,23,24を、それぞれヘッド支持体11上に設けられた磁気ヘッド素子12と同じ数だけ備えている。そして、これら4種類の導電性バネ部材21,22,23,24のうち、第1の導電性バネ部材21の第1の接点部21aが、各磁気ヘッド素子12に対応した4つの接続端子部のうちの第1の接続端子部13に当接し、第2の導電性バネ部材22の第1の接点部22aが、各磁気ヘッド素子12に対応した4つの接続端子部のうちの第2の接続端子部14に当接し、第3の導電性バネ部材23の第1の接点部23aが、各磁気ヘッド素子12に対応した4つの接続端子部のうちの第3の接続端子部15に当接し、第4の導電性バネ部材24の第1の接点部24aが、各磁気ヘッド素子12に対応した4つの接続端子部のうちの第4の接続端子部16に当接している。
【0049】
このとき、各導電性バネ部材21,22,23,24は、図8に示すように、その一端部側が第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16側に付勢されることにより、第1の接点部21a,22a,23a,24aを弾性変位させた状態で、第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16に当接する。これにより、各導電性バネ部材21,22,23,24の第1の接点部21a,22a,23a,24aと第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16とは、所定の圧力が付与された状態で接触すると共に、接触面積が大きくなり、良好な接続状態が確保される。なお、図8においては、第1の接続端子部13のみを図示している。
【0050】
第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24は、それぞれ、バネホルダ30により支持されている。バネホルダ30は、図9に示すように、多数の磁気ヘッド素子12に対応した多数の第1の導電性バネ部材21を一体に支持する第1の支持部材31と、多数の第2の導電性バネ部材22を一体に支持する第2の支持部材32と、多数の第3の導電性バネ部材23を一体に支持する第3の支持部材33と、多数の第4の導電性バネ部材23を一体に支持する第4の支持部材34とが積層されてなる。
【0051】
第1乃至第4の支持部材31,32,33,34は、それぞれ、合成樹脂やガラス、セラミックス等の絶縁性に優れた材料が断面略L字状を呈する板状に成形されてなる。
【0052】
具体的には、第1の支持部材31は、図10に示すように、第1の導電性バネ部材21の第1の直線部分21cの長さL1と略等しい長さに形成されて、この第1の直線部分21cと第1の接点部21aとを支持する第1の支持片31aと、第1の導電性バネ部材21の第2の直線部分21dの長さL5と略等しい長さに形成されて、この第2の直線部分21dと第2の接点部21bとを支持する第2の支持片31bとを有する。そして、第1の支持部材31の外周側の主面部には、支持する第1の導電性バネ部材21の数に応じた多数の溝部35が、ヘッド支持体11上に設けられた多数の磁気ヘッド素子12間のピッチP1とほぼ等しいピッチで設けられている。第1の支持部材31は、その外周側の主面部に設けられた多数の溝部35内に第1の導電性バネ部材21を個別に収納することにより、この第1の導電性バネ部材21の第1及び第2の接点部21a,21b以外の動きを規制して、隣り合う導電性バネ部材21間の絶縁を図りながら多数の導電性バネ部材21を一体に支持するようになされている。
【0053】
また、第1の支持部材31の第1の支持片31aの端部には、多数の溝部35毎に、これら溝部35内に収納された第1の導電性バネ部材21の第1の接点部21aが係合される係合凹部36がそれぞれ設けられている。第1の導電性バネ部材21は、第1の接点部21aがヘッド支持体11上に設けられた第1の接続端子部13に当接したときに、第1の接点部21aがこの係合凹部36内で弾性変位して、第1の接続端子部13との良好な接続状態が保たれるようになされている。
【0054】
さらに、第1の支持部材31の第2の支持片31bの端部には、多数の溝部35毎に、これら溝部35内に収納された第1の導電性バネ部材21の第2の接点部21bが係合される係合凹部37がそれぞれ設けられており、第2の接点部21bがこの係合凹部37内において弾性変位することができるようになされている。
【0055】
また、第2の支持部材32は、第2の導電性バネ部材22の第1の直線部分22cの長さL2と略等しい長さに形成されて、この第1の直線部分22cと第1の接点部22aとを支持する第1の支持片32aと、第2の導電性バネ部材22の第2の直線部分22dの長さL6と略等しい長さに形成されて、この第2の直線部分22dと第2の接点部22bとを支持する第2の支持片32bとを有する。そして、第2の支持部材32の外周側の主面部には、支持する第2の導電性バネ部材22の数に応じた多数の溝部35が、ヘッド支持体11上に設けられた多数の磁気ヘッド素子12間のピッチP1とほぼ等しいピッチで設けられている。第2の支持部材32は、その外周側の主面部に設けられた多数の溝部35内に第2の導電性バネ部材22を個別に収納することにより、この第2の導電性バネ部材22の第1及び第2の接点部22a,22b以外の動きを規制して、隣り合う導電性バネ部材22間の絶縁を図りながら多数の導電性バネ部材22を一体に支持するようになされている。
【0056】
また、第2の支持部材32の第1の支持片32aの端部には、多数の溝部35毎に、これら溝部35内に収納された第2の導電性バネ部材22の第1の接点部22aが係合される係合凹部36がそれぞれ設けられている。第2の導電性バネ部材22は、第1の接点部22aがヘッド支持体11上に設けられた第2の接続端子部14に当接したときに、第2の接点部22aがこの係合凹部36内で弾性変位して、第2の接続端子部14との良好な接続状態が保たれるようになされている。
【0057】
さらに、第2の支持部材32の第2の支持片32bの端部には、多数の溝部35毎に、これら溝部35内に収納された第2の導電性バネ部材22の第2の接点部22bが係合される係合凹部37がそれぞれ設けられており、第2の接点部22bがこの係合凹部37内において弾性変位することができるようになされている。
【0058】
また、第3の支持部材33は、第3の導電性バネ部材23の第1の直線部分23cの長さL3と略等しい長さに形成されて、この第1の直線部分23cと第1の接点部23aとを支持する第1の支持片33aと、第3の導電性バネ部材23の第2の直線部分23dの長さL7と略等しい長さに形成されて、この第2の直線部分23dと第2の接点部23bとを支持する第2の支持片33bとを有する。そして、第3の支持部材33の外周側の主面部には、支持する第3の導電性バネ部材23の数に応じた多数の溝部35が、ヘッド支持体11上に設けられた多数の磁気ヘッド素子12間のピッチP1とほぼ等しいピッチで設けられている。第3の支持部材33は、その外周側の主面部に設けられた多数の溝部35内に第3の導電性バネ部材23を個別に収納することにより、この第3の導電性バネ部材23の第1及び第2の接点部23a,23b以外の動きを規制して、隣り合う導電性バネ部材23間の絶縁を図りながら多数の導電性バネ部材23を一体に支持するようになされている。
【0059】
また、第3の支持部材33の第1の支持片33aの端部には、多数の溝部35毎に、これら溝部35内に収納された第3の導電性バネ部材23の第1の接点部23aが係合される係合凹部36がそれぞれ設けられている。第3の導電性バネ部材23は、第1の接点部23aがヘッド支持体11上に設けられた第3の接続端子部15に当接したときに、第3の接点部23aがこの係合凹部36内で弾性変位して、第3の接続端子部15との良好な接続状態が保たれるようになされている。
【0060】
さらに、第3の支持部材33の第2の支持片33bの端部には、多数の溝部35毎に、これら溝部35内に収納された第3の導電性バネ部材23の第2の接点部23bが係合される係合凹部37がそれぞれ設けられており、第2の接点部23bがこの係合凹部37内において弾性変位することができるようになされている。
【0061】
また、第4の支持部材34は、第4の導電性バネ部材24の第1の直線部分24cの長さL4と略等しい長さに形成されて、この第1の直線部分24cと第1の接点部24aとを支持する第1の支持片34aと、第4の導電性バネ部材24の第2の直線部分24dの長さL8と略等しい長さに形成されて、この第2の直線部分24dと第2の接点部24bとを支持する第2の支持片34bとを有する。そして、第4の支持部材34の外周側の主面部には、支持する第4の導電性バネ部材24の数に応じた多数の溝部35が、ヘッド支持体11上に設けられた多数の磁気ヘッド素子12間のピッチP1とほぼ等しいピッチで設けられている。第4の支持部材34は、その外周側の主面部に設けられた多数の溝部35内に第4の導電性バネ部材24を個別に収納することにより、この第4の導電性バネ部材24の第1及び第2の接点部24a,24b以外の動きを規制して、隣り合う導電性バネ部材24間の絶縁を図りながら多数の導電性バネ部材24を一体に支持するようになされている。
【0062】
また、第4の支持部材34の第1の支持片34aの端部には、多数の溝部35毎に、これら溝部35内に収納された第4の導電性バネ部材24の第1の接点部24aが係合される係合凹部36がそれぞれ設けられている。第4の導電性バネ部材24は、第1の接点部24aがヘッド支持体11上に設けられた第4の接続端子部16に当接したときに、第4の接点部24aがこの係合凹部36内で弾性変位して、第4の接続端子部16との良好な接続状態が保たれるようになされている。
【0063】
さらに、第4の支持部材34の第2の支持片34bの端部には、多数の溝部35毎に、これら溝部35内に収納された第4の導電性バネ部材24の第2の接点部24bが係合される係合凹部37がそれぞれ設けられており、第2の接点部24bがこの係合凹部37内において弾性変位することができるようになされている。
【0064】
第1乃至第4の支持部材31,32,33,34は、それぞれの厚みが、磁気テープ100の信号記録面101と直交する方向に沿ってヘッド支持体11上に一列に並んで配設された第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16間のピッチP2と略等しくなるように形成されている。
【0065】
そして、第1の支持部材31が多数の第1の導電性バネ部材21を一体に支持し、第2の支持部材32が多数の第2の導電性バネ部材22を一体に支持し、第3の支持部材33が多数の第3の導電性バネ部材23を一体に支持し、第4の支持部材34が多数の第4の導電性バネ部材24を一体に支持した状態で、これら第1乃至第4の支持部材31,32,33,34が、図11に示すように、厚み方向に積層され、これら第1乃至第4の支持部材31,32,33,34が積層されてなるバネホルダ30により、全ての導電性バネ部材21,22,23,24が、隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を確実に図りながら一体に支持される。
【0066】
このとき、バネホルダ30に支持された第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第1の接点部21a,22a,23a,24aの分布は、ヘッド支持体11上に配設された第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16の分布と一致するので、バネホルダ30に支持された全ての導電性バネ部材21,22,23,24の第1の接点部21a,22a,23a,24aをヘッド支持体11上に配設された第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16側に同時に付勢することにより、全ての導電性バネ部材21,22,23,24を一括して第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16に接続させることができる。
【0067】
バネホルダ30は、以上のように、全ての導電性バネ部材21,22,23,24を一括して第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16に接続させた状態で、図示しないネジ部材により、バネホルダ取付板5に取り付けられている。
【0068】
また、第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1を構成する左右一対のハーフブロック2,3は、それぞれ、図1及び図3に示すように、一端側がバネホルダ30に支持された第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第2の接点部21b,22b,23b,24bに接続され、他端側が図示しない外部回路に接続される配線基板部40を備えている。この配線基板部40は、第1乃至第4の4枚の配線基板41,42,43,44が積層されてなる。そして、第1の配線基板41の一端部に第1の導電性バネ部材21の第2の接点部21bが接続され、第2の配線基板42の一端部に第2の導電性バネ部材22の第2の接点部22bが接続され、第3の配線基板43の一端部に第3の導電性バネ部材23の第2の接点部23bが接続され、第4の配線基板44の一端部に第4の導電性バネ部材24の第2の接点部24bが接続される構成とされている。
【0069】
この配線基板部40を構成する各配線基板41,42,43,44は、図12に示すように、絶縁性に優れる基板材45上に、それぞれ、ヘッド支持体11上に設けられた磁気ヘッド素子12と同じ数の配線パターン46が形成されてなる。なお、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44は互いに同形状とされているので、ここでは第1の配線基板41のみを例示して説明する。
【0070】
この配線基板41の基板材45は、一端部側の幅が狭く、その中途部から他端部にかけて次第に幅広となる形状に形成されている。そして、幅狭に形成された一端部上から幅広に形成された他端部上に亘って、磁気ヘッド素子12と同じ数の配線パターン46が設けられている。
【0071】
基板材45上に設けられた多数の配線パターン46は、幅狭に形成された基板材45の一端部上に位置する第1の端子領域47と、幅広に形成された基板材45の他端部上に位置する第2の端子領域48とを有する。そして、これら多数の配線パターン46は、第1の端子領域47間のピッチが、ヘッド支持体11上に設けられた多数の磁気ヘッド素子12間のピッチP1、すなわち、バネホルダ30を構成する第1の支持部材31に支持された多数の第1の導電性バネ部材21間のピッチとほぼ等しくされている。
【0072】
また、これら多数の配線パターン46は、第2の端子領域48間のピッチが、第1の端子領域47間のピッチよりも大となるように形成されている。この第2の端子領域48は、例えば、ワイヤボンディング等により図示しない外部回路に電気的に接続される。この磁気ヘッド装置1においては、以上のように、隣り合う配線パターン46の第2の端子領域48間のピッチが大きく取られているので、外部回路との接続作業を適切且つ簡便に行うことができる。
【0073】
また、これら多数の配線パターン46は、図13に示すように、各配線パターン46に対応して基板材45に穿設された貫通孔49を介して、基板材45の一方の主面45a上から他方の主面45b上へと引き回されている。すなわち、各配線パターン46は、第1の端子領域47が基板材45の一方の主面45a上に位置し、第2の端子領域48が基板材45の他方の主面45b上に位置するように形成されている。
【0074】
基板材45の一方の主面45a上には、図14に示すように、配線パターン46の第1の端子領域47が形成される箇所に位置して、溝部50が形成されている。すなわち、配線パターン46の第1の端子領域47は、基板材45の一方の主面45a上に形成された溝部50の内部に形成されている。
【0075】
以上のように構成される第1乃至第4の配線基板41,42,43,44は、第4の配線基板44が備える基板材45の一方の主面45a上に第3の配線基板43が備える基板材45の他方の主面45bが接合され、第3の配線基板43が備える基板材45の一方の主面45a上に第2の配線基板42が備える基板材45の他方の主面45bが接合され、第2の配線基板42が備える基板材45の一方の主面45a上に第1の配線基板41が備える基板材45の他方の主面45bが接合された状態で一体化され、配線基板部40を構成する。このとき、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44は、それぞれ、配線パターン46が延在する方向に、バネホルダ30に支持された第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第2の接点部21b,22b,23b,24b間の間隔とほぼ等しい距離だけずらして接合される。これにより、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44の各配線パターン46の第1の端子領域47及び第2の端子領域48が外部に露呈した状態となる。
【0076】
第1乃至第4の配線基板41,42,43,44が備える配線パターン46の第1の端子領域47には、バネホルダ30に保持された第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第2の接点部21b,22b,23b,24bが当接する。具体的には、第1の導電性バネ部材21の第2の接点部21bが、第1の配線基板41の備える配線パターン46の第1の端子領域47に当接し、第2の導電性バネ部材22の第2の接点部22bが、第2の配線基板42の備える配線パターン46の第1の端子領域47に当接し、第3の導電性バネ部材23の第2の接点部23bが、第3の配線基板43の備える配線パターン46の第1の端子領域47に当接し、第4の導電性バネ部材24の第2の接点部24bが、第4の配線基板44の備える配線パターン46の第1の端子領域47に当接する。
【0077】
このとき、各導電性バネ部材21,22,23,24は、図15に示すように、第2の接点部21b,22b,23b,24bが設けられた他端部側が第1乃至第4の配線基板41,42,43,44が備える配線パターン46の第1の端子領域47側に付勢されることにより、第2の接点部21b,22b,23b,24bを弾性変位させた状態で、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44が備える配線パターン46の第1の端子領域47に当接する。これにより、各導電性バネ部材21,22,23,24の第2の接点部21b,22b,23b,24bと、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44が備える配線パターン46の第1の端子領域47とは、所定の圧力が付与された状態で接触すると共に、接触面積が大きくなり、良好な接続状態が確保される。
【0078】
配線基板部40は、図1及び図3に示すように、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44が備える配線パターン46の第1の端子領域47に、バネホルダ30に保持された第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第2の接点部21b,22b,23b,24bが当接した状態で、図示しないネジ部材により、フレーム4とバネホルダ取付板5との間に固定される。
【0079】
第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1を構成する左右一対のハーフブロック2,3は、以上説明したように、磁気ヘッド部10をフレーム4に支持させると共に、第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を支持するバネホルダ30をバネホルダ取付板5に取り付け、フレーム4とバネホルダ取付板5との間に配線基板部40を固定することにより完成する。このとき、磁気ヘッド部10のヘッド支持体11上に設けられた第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16には、第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第1の接点部21a,22a,23a,24aが各々当接され、配線基板部40の備える第1乃至第4の配線基板41,42,43,44の各配線パターン46の第1の端子領域47には、第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第1の接点部21b,22b,23b,24bが各々当接される。そして、配線基板部40の備える第1乃至第4の配線基板41,42,43,44の各配線パターン46の第2の端子領域48は、図示しない外部回路に接続される。これにより、磁気ヘッド部10の備える磁気ヘッド素子12は、第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16、第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44の各配線パターン46を介して、図示しない外部回路に電気的に接続されることになる。
【0080】
第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1は、以上のように構成された左右一対のハーフブロック2,3が、互いのバネホルダ取付板5を突き合わせるように図示しないネジ部材により接合され、互いの磁気ヘッド部10間の隙間にスペーサ部材6が配設されて完成する。
【0081】
以上のように構成される磁気ヘッド装置1は、磁気ヘッド部10が多数の磁気ヘッド素子12を備え、これら多数の磁気ヘッド素子12が磁気テープ100の走行方向と直交する幅方向に沿って配列されているので、磁気テープ100に対して一度に多くのトラックの記録再生を行うことが可能である。
【0082】
また、この磁気ヘッド装置1においては、磁気ヘッド素子12の数に応じてヘッド支持体11上に多数設けられた第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16間の間隔が大きくとられているので、これら多数の第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16間の絶縁を確実に図りながら、これら多数の第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16に第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第1の接点部21a,22a,23a,24aを適切且つ簡便に当接させることができる。
【0083】
また、この磁気ヘッド装置1においては、磁気ヘッド部10の第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16と、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44の配線パターン46との電気的接続bz、第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を介して行われているので、これらを確実且つ簡便に接続することができる。
【0084】
また、この磁気ヘッド装置1においては、第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24がバネホルダ30により支持されることにより、各導電性バネ部材21,22,23,24間の絶縁を適切に図り、隣り合う導電性バネ部材が接触することに起因する電気的短絡を未然に防止することができる。
【0085】
また、この磁気ヘッド装置1は、以上の相乗効果により、磁気ヘッド部10の備える磁気ヘッド素子12と図示しない外部回路との電気的接続を適切且つ簡便に行うことができる。
【0086】
なお、以上は、左右一対のハーフブロック2,3の磁気ヘッド部10をそれぞれフレーム4に支持させて、左右一対のハーフブロック2,3が接合一体化された状態で、それぞれの磁気ヘッド部10が所定間隔を存して離れて配置される磁気ヘッド装置1を例に説明したが、この磁気ヘッド装置1は、以上の例に限定されるものではなく、例えば、図16及び図17に示すように、左右一対のハーフブロック2,3の磁気ヘッド部10をそれぞれバネホルダ取付板5に支持させて、左右一対のハーフブロック2,3が接合一体化されたときに、それぞれの磁気ヘッド部10が近接した状態とされるように構成されていてもよい。
【0087】
また、磁気ヘッド装置1は、図18及び図19に示すように、左右一対のハーフブロック2,3のうちいずれか一方のハーフブロック2の磁気ヘッド部10に記録用の磁気ヘッド素子を設け、他方のハーフブロック3の磁気ヘッド部10に再生用の磁気ヘッド素子を設ける構成としてもよい。この場合、1つの磁気ヘッド装置1だけでは、上述した例に比べて、一度に記録再生できるトラック数が半減するので、磁気ヘッド装置1を2つ並べて、これらを接合一体化して用いるようにすることが望ましい。なお、この場合、各磁気ヘッド素子毎に設けられる接続端子部は2つずつであるので、バネホルダ30は2つの支持部材の積層体として構成され、配線基板部40は2つの配線基板の積層体として構成されることになる。
【0088】
(第2の実施の形態)
次に、本発明を適用した第2の実施の形態の磁気ヘッド装置について、図20乃至図22を参照して説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0089】
この第2の実施の形態の磁気ヘッド装置60は、図20に示すように、基本構成を第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1と同様とし、左右一対のハーフブロック2,3で一つのバネホルダ70を共有する構成とされている。そして、この磁気ヘッド装置60は、バネホルダ70が、1つの磁気ヘッド素子12に対応して設けられた第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を一体に支持するように構成された多数の支持部材71が積層されてなることを特徴点としている。すなわち、この磁気ヘッド装置60が備えるバネホルダ70は、図21に示すように、各磁気ヘッド素子12に対応して設けられた第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を一体に支持する支持部材71を、磁気ヘッド素子12の数と同じ数だけ備え、これらが積層され一体化されてなる。
【0090】
バネホルダ70を構成する各支持部材71は、図22に示すように、合成樹脂やガラス、セラミックス等の絶縁性に優れた材料が全体略T字状を呈する板状に成形されてなる。
【0091】
具体的には、この支持部材71は、左右一対のハーフブロック2,3のうち一方のハーフブロック2の磁気ヘッド素子12に対応して設けられた第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を支持する第1の支持部72と、他方のハーフブロック3の磁気ヘッド素子12に対応して設けられた第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を支持する第2の支持部73とを有する。
【0092】
そして、この支持部材71には、第1の支持部72と第2の支持部73との双方に、それぞれ、第1の導電性バネ部材21が収納される第1の溝部74と、第2の導電性バネ部材22が収納される第2の溝部75と、第3の導電性バネ部材23が収納される第3の溝部76と、第4の導電性バネ部材24が収納される第4の溝部77とが、各導電性バネ部材21,22,23,24に対応した形状で設けられている。
【0093】
この支持部材71は、第1及び第2の支持部72,73にそれぞれ設けられた第1乃至第4の溝部74,75,76,77内に第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を個別に収納することにより、隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を図りながらこれら導電性バネ部材を一体に支持するようになされている。
【0094】
バネホルダ70を構成する各支持部材71は、それぞれの厚みが、磁気テープ100の幅方向に沿ってヘッド支持体11上に設けられた多数の磁気ヘッド素子12間のピッチP1と略等しくなるように形成されている。そして、これら多数の支持部材71は、第1及び第2の支持部72,73にそれぞれ設けられた第1乃至第4の溝部74,75,76,77内に第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を個別に収納した状態で、先に図21に示したように、その厚み方向に順次積層される。これにより、磁気ヘッド装置60の備える全ての導電性バネ部材21,22,23,24が、隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を確実に図りながら、多数の支持部材71が積層されてなるバネホルダ70により一体に支持される。
【0095】
このとき、バネホルダ70に支持された第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第1の接点部21a,22a,23a,24aの分布は、ヘッド支持体11上に配設された第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16の分布と一致するので、バネホルダ70に支持された全ての導電性バネ部材21,22,23,24の第1の接点部21a,22a,23a,24aをヘッド支持体11上に配設された第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16側に同時に付勢することにより、全ての導電性バネ部材21,22,23,24を一括して第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16に接続させることができる。
【0096】
また、バネホルダ70に支持された第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第2の接点部21b,22b,23b,24bの分布は、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44が積層されてなる配線基板部40の各配線パターン46の第1の端子領域47の分布と一致するので、バネホルダ70に支持された全ての導電性バネ部材21,22,23,24の第2の接点部21b,22b,23b,24bを配線基板部40の各配線パターン46の第1の端子領域47側に同時に付勢することにより、全ての導電性バネ部材21,22,23,24を一括して配線基板部40の各配線パターン46の第1の端子領域47に接続させることができる。
【0097】
(第3の実施の形態)
ところで、上述した第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1又は第2の実施の形態の磁気ヘッド装置60において、ヘッド支持体11上に設けられた磁気ヘッド素子12の数が多くなり、各磁気ヘッド素子12間のピッチP1が極めて微小なピッチになると、これに伴って、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44が備える配線パターン46のピッチも極めて微小なものとなる。そして、配線パターン46のピッチが極めて微小なものとなると、配線パターン46の形成に極めて高い精度が要求され、配線パターン46の形成が困難になると共に、配線基板部40を磁気ヘッド装置1に組み込む作業にも高い精度が要求され、作業が煩雑になる。
【0098】
以上のような問題を解決し、ヘッド支持体11上に非常に多くの磁気ヘッド素子12を設けた場合であっても、配線パターン46の形成を容易にし、また、配線基板部40を磁気ヘッド装置1に組み込む作業を簡便なものとするために、第3の実施の形態の磁気ヘッド装置の配線基板部40は、図23乃至図24に示すような構成とされた第1乃至第4の配線基板41,42,43,44を備える。なお、第1乃至第4の配線基板41,42,43,44は互いに同形状とされるので、ここでは第1の配線基板41のみを図示して説明する。
【0099】
この配線基板41は、上述した第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1及び第2の実施の形態の磁気ヘッド装置60が備える配線基板と同様に、絶縁性に優れる基板材45上に、それぞれ、ヘッド支持体11上に設けられた磁気ヘッド素子12と同じ数の配線パターン46が形成されてなる。
【0100】
具体的には、配線基板41の基板材45は、一端部側の幅が狭く、その中途部から他端部にかけて次第に幅広となる形状に形成されており、幅狭に形成された一端部上から幅広に形成された他端部上に亘って、磁気ヘッド素子12と同じ数の配線パターン46が設けられている。そして、これら多数の配線パターン46には、幅狭に形成された基板材45の一端部上に位置して、その一方の主面部45a上に、導電性バネ部材21の第2の接点部21bが当接される第1の端子領域47が形成され、幅広に形成された基板材45の他端部上に位置して、その他方の主面部45b上に、図示しない外部回路と接続される第2の端子領域48が形成されている。
【0101】
この第3の実施の形態の磁気ヘッド装置が備える配線基板41においては、隣り合って形成される配線パターン46のうちの一方が、基板材45の一端部側に穿設された貫通孔51を介して、基板材45の一方の主面45a上から他方の主面45b上へと引き回されている。また、この配線基板41においては、隣り合って形成される配線パターン46のうち他方が、基板材45の中途部又は他端部側に穿設された貫通孔52を介して、基板材45の一方の主面45a上から他方の主面45b上へと引き回されている。すなわち、この配線基板41の配線パターン46は、隣り合う配線パターン46のうちの一方が、基板材45の一端部側から他端部側にかけて、基板材45の他方の主面45b上に形成され、隣り合う配線パターン46のうちの他方が、基板材45の一端部側からその中途部又は他端部側にかけて、基板材45の一方の主面45a上に形成されている。
【0102】
したがって、この配線基板41においては、隣り合う配線パターン46間の間隔が、上述した第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1又は第2の実施の形態の磁気ヘッド装置60が備える配線基板41の配線パターン46間の間隔よりも大きくなっている。具体的には、この配線基板41の隣り合う配線パターン46間の間隔は、基板材45の貫通孔51が穿設された箇所から貫通孔52が穿設された箇所にかけては、第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1又は第2の実施の形態の磁気ヘッド装置60が備える配線基板41の配線パターン46間の間隔、すなわちヘッド支持体11上に形成された磁気ヘッド素子12間の間隔P1のほぼ2倍となっている。
【0103】
このように、配線パターン46間の間隔を大きくとることにより、ヘッド支持体11上に非常に多くの磁気ヘッド素子12が設けられ、基板材45上に形成される配線パターン46の数が多くなっても、隣り合う配線パターン46間の干渉を抑え、これら配線パターン46間における電気的短絡を未然に防止することができる。
【0104】
また、配線パターン46間の間隔が大きくされた配線基板41を備える第3の実施の形態の磁気ヘッド装置は、ヘッド支持体11上に非常に多くの磁気ヘッド素子12が設けられた場合であっても、上述した第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1又は第2の実施の形態の磁気ヘッド装置60と比較して、配線パターン46の形成が比較的容易であるとともに、配線基板部40の組み込む作業が簡便に行える。
【0105】
なお、この第3の実施の形態の磁気ヘッド装置が備える配線基板41においては、隣り合って形成される配線パターン46のうち基板材45の一方の主面45a上に延在する配線パターン46の第1の端子領域47が、基板材45の一端部側に穿設された貫通孔51よりも基板材45の他端部側に形成されていることが望ましい。このように、基板材45の一方の主面45a上に延在する配線パターン46の第1の端子領域47が、基板材45の一端部側に穿設された貫通孔51よりも基板材45の他端部側に形成されることにより、隣り合う配線パターン46の第1の端子領域47間の干渉を有効に防止して、これら第1の端子領域47間における電気的短絡を未然に防止することができる。
【0106】
なお、配線基板41を以上のような構成とした場合、磁気ヘッド部10の第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16と、配線パターン46の第1の端子領域47との間の距離が、隣り合う配線パターン46毎に異なることになるが、この場合、バネホルダ30に支持された第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の長さ、具体的には、第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24の第2の直線部分21d,22d,23d,24dの長さL5,L6,L7,L8を、第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16と配線パターン46の第1の端子領域47との間の距離に応じて、隣り合う配線パターン46に接続される導電性バネ部材毎に異ならせるようにすれば、これら第1乃至第4の導電性バネ部材21,22,23,24を介して、第1乃至第4の接続端子部13,14,15,16と配線パターン46の第1の端子領域47とを確実に接続させることができる。
【0107】
【発明の効果】
本発明に係る磁気ヘッドは、m個の各磁気ヘッド素子毎に設けられたn個の接続端子部が磁気テープの信号記録面と直交する方向に沿って配列され、ヘッド支持体上の領域が効率的に使用されるので、各接続端子部間の間隔を大きくすることができ、磁気ヘッド素子の個数が多い場合であっても、磁気ヘッド素子と外部回路との電気的接続を適切且つ簡便に行うことが可能である。
【0108】
また、本発明に係る磁気ヘッド装置は、磁気ヘッドの各接続端子部間の間隔が大きくされていること、磁気ヘッドの各接続端子部に導電性バネ部材の第1の接点部が当接され配線基板の配線パターンに導電性バネ部材の第2の接点部が当接されることにより各接端子部と配線パターンとが電気的に接続されていること、各導電性バネ部材がバネ支持部材に支持されこのバネ支持部材により隣り合う導電性バネ部材間の絶縁が図られていること、多数の導電性バネ部材が当接される多数の配線パターンが複数枚の配線基板に分散されて形成されていること等の相乗効果により、磁気ヘッドの備える磁気ヘッド素子と外部回路との電気的接続を適切且つ簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッド装置の一例を示す斜視図である。
【図2】上記磁気ヘッド装置の平面図である。
【図3】上記磁気ヘッド装置の縦断面図であり、図2におけるX1−X2線断面図である。
【図4】上記磁気ヘッド装置が備える磁気ヘッド部の斜視図である。
【図5】図4におけるA部を拡大して示す斜視図である。
【図6】接続端子部に導電性バネ部材が接続されている状態を示す上記磁気ヘッド部の側面図である。
【図7】第1乃至第4の導電性バネ部材を示す側面図である。
【図8】上記導電性バネ部材の第1の接点部が、磁気ヘッド部の接続端子部に当接する様子を示す模式図である。
【図9】上記導電性バネ部材を支持するバネホルダを示す縦断面図である。
【図10】上記バネホルダを構成する第1の支持部材の一部を拡大して示す斜視図である。
【図11】第1乃至第4の導電性バネ部材を支持した状態を示すバネホルダの縦断面図である。
【図12】配線基板部を構成する第1の配線基板の平面図である。
【図13】上記第1の配線基板の断面図である。
【図14】上記第1の配線基板の一部を拡大して示す斜視図である。
【図15】上記導電性バネ部材の第2の接点部が、配線パターンの第1の端子領域に当接する様子を示す模式図である。
【図16】本発明に係る磁気ヘッド装置の他の例を示す平面図である。
【図17】上記磁気ヘッド装置の縦断面図であり、図16におけるX3−X4線断面図である。
【図18】本発明に係る磁気ヘッド装置の更に他の例を示す平面図である。
【図19】上記磁気ヘッド装置の縦断面図であり、図18におけるX5−X6線断面図である。
【図20】本発明に係る磁気ヘッド装置の更に他の例を示す縦断面図である。
【図21】上記磁気ヘッド装置が備えるバネホルダを示す斜視図である。
【図22】上記バネホルダを構成する支持部材を示す斜視図である。
【図23】本発明に係る更に他の磁気ヘッド装置が備える配線基板を示す平面図である。
【図24】上記配線基板の断面図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド装置、10 磁気ヘッド部、11 ヘッド支持体、12 磁気ヘッド素子、13 第1の接続端子部、14 第2の接続端子部、15 第3の接続端子部、16 第4の接続端子部、21 第1の導電性バネ部材、22 第2の導電性バネ部材、23 第3の導電性バネ部材、24 第4の導電性バネ部材、21a,22a,23a,24a 第1の接点部、21b,22b,23b,24b 第2の接点部、30 バネホルダ、31 第1の支持部材、32 第2の支持部材、33 第3の支持部材、34 第4の支持部材、40 配線基板部、41 第1の配線基板、42 第2の配線基板、43 第3の配線基板、44 第4の配線基板、45 基板材、46 配線パターン、47 第1の端子領域、48 第2の端子領域、60 磁気ヘッド装置、70 バネホルダ、71 支持部材、100 磁気テープ、101 信号記録面

Claims (10)

  1. 走行する磁気テープの信号記録面に対向配置されるヘッド支持体と、上記磁気テープの信号記録面に一部を対向させて、上記磁気テープの幅方向に沿って上記ヘッド支持体上に配設されたm個(mは2以上の整数)の磁気ヘッド素子と、上記m個の各磁気ヘッド素子毎に、上記磁気テープの信号記録面と直交する方向に沿って上記ヘッド支持体上にn個(nは2以上の整数)ずつ配設され、外部回路と上記磁気ヘッド素子とを電気的に接続するための接続端子部とを備える磁気ヘッドと、
    上記磁気ヘッドのm個の磁気ヘッド素子に対応してm個の配線パターンがそれぞれ形成されたn枚の配線基板と、
    一端側に設けられた第1の接点部を上記磁気ヘッドの接続端子部に当接させ、他端側に設けられた第2の接点部を上記配線基板の配線パターンに当接させて、上記磁気ヘッドの接続端子部と上記配線基板の配線パターンとを電気的に接続させるm×n個の導電性バネ部材と、
    上記m×n個の導電性バネ部材を隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を図りながら支持するバネ支持部材とを備え
    上記バネ支持部材は、少なくともm個の導電性バネ部材を一体に支持するn個の部分、又は、少なくともn個の導電性バネ部材を一体に支持するm個の部分が、積層されてなる磁気ヘッド装置。
  2. 上記バネ支持部材が、少なくともm個の導電性バネ部材を一体に支持するn個の部分が積層されてなるとき、該バネ支持部材のn個の部分のそれぞれの厚みが、上記磁気テープの信号記録面と直交する方向に沿って配設された接続端子部間の距離と略等しい請求項記載の磁気ヘッド装置。
  3. 上記バネ支持部材が、少なくともn個の導電性バネ部材を一体に支持するm個の部分が積層されてなるとき、該バネ支持部材のm個の部分のそれぞれの厚みが、上記磁気テープの幅方向に沿って配設された磁気ヘッド素子間の距離と略等しい請求項記載の磁気ヘッド装置。
  4. 上記磁気ヘッドは、上記磁気ヘッド素子として、磁気誘導型の磁気ヘッド素子と磁気抵抗効果型の磁気ヘッド素子とが積層されてなる複合型磁気ヘッド素子を備える請求項記載の磁気ヘッド装置。
  5. 上記導電性バネ部材は、上記第1の接点部を上記磁気ヘッドの接続端子部側に付勢して、この第1の接点部を弾性変位させた状態で上記接続端子部に当接させ、上記第2の接点部を上記配線基板の配線パターン側に付勢して、この第2の接点部を弾性変位させた状態で上記配線パターンに当接させる請求項記載の磁気ヘッド装置。
  6. 上記配線基板に設けられた隣り合う配線パターン間の間隔は、上記導電性バネ部材の第2の接点部が当接する一端側よりも他端側の方が大とされている請求項記載の磁気ヘッド装置。
  7. 上記磁気ヘッドを複数備える請求項記載の磁気ヘッド装置。
  8. 走行する磁気テープの信号記録面に対向配置されるヘッド支持体と、上記磁気テープの信号記録面に一部を対向させて、上記磁気テープの幅方向に沿って上記ヘッド支持体上に配設されたm個(mは2以上の整数)の磁気ヘッド素子と、上記m個の各磁気ヘッド素子毎に、上記磁気テープの信号記録面と直交する方向に沿って上記ヘッド支持体上にn個(nは2以上の整数)ずつ配設され、外部回路と上記磁気ヘッド素子とを電気的に接続する ための接続端子部とを備える磁気ヘッドと、
    上記磁気ヘッドのm個の磁気ヘッド素子に対応してm個の配線パターンがそれぞれ形成されたn枚の配線基板と、
    一端側に設けられた第1の接点部を上記磁気ヘッドの接続端子部に当接させ、他端側に設けられた第2の接点部を上記配線基板の配線パターンに当接させて、上記磁気ヘッドの接続端子部と上記配線基板の配線パターンとを電気的に接続させるm×n個の導電性バネ部材と、
    上記m×n個の導電性バネ部材を隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を図りながら支持するバネ支持部材とを備え、
    上記磁気ヘッドのn個の接続端子部のうち上記磁気テープの信号記録面に近接する側に配設された接続端子部に接続される導電性バネ部材の長さが、上記n個の接続端子部のうち上記磁気テープの信号記録面から離間する側に配設された接続端子部に接続される導電性バネ部材の長さよりも大とされている磁気ヘッド装置。
  9. 走行する磁気テープの信号記録面に対向配置されるヘッド支持体と、上記磁気テープの信号記録面に一部を対向させて、上記磁気テープの幅方向に沿って上記ヘッド支持体上に配設されたm個(mは2以上の整数)の磁気ヘッド素子と、上記m個の各磁気ヘッド素子毎に、上記磁気テープの信号記録面と直交する方向に沿って上記ヘッド支持体上にn個(nは2以上の整数)ずつ配設され、外部回路と上記磁気ヘッド素子とを電気的に接続するための接続端子部とを備える磁気ヘッドと、
    上記磁気ヘッドのm個の磁気ヘッド素子に対応してm個の配線パターンがそれぞれ形成されたn枚の配線基板と、
    一端側に設けられた第1の接点部を上記磁気ヘッドの接続端子部に当接させ、他端側に設けられた第2の接点部を上記配線基板の配線パターンに当接させて、上記磁気ヘッドの接続端子部と上記配線基板の配線パターンとを電気的に接続させるm×n個の導電性バネ部材と、
    上記m×n個の導電性バネ部材を隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を図りながら支持するバネ支持部材とを備え、
    上記バネ支持部材には、支持する導電性バネ部材の数に対応して複数の溝部が設けられており、
    上記導電性バネ部材は、上記バネ支持部材に設けられた溝部に収納されることにより、上記第1及び第2の接点部以外の動きが規制される磁気ヘッド装置。
  10. 走行する磁気テープの信号記録面に対向配置されるヘッド支持体と、上記磁気テープの信号記録面に一部を対向させて、上記磁気テープの幅方向に沿って上記ヘッド支持体上に配設されたm個(mは2以上の整数)の磁気ヘッド素子と、上記m個の各磁気ヘッド素子毎に、上記磁気テープの信号記録面と直交する方向に沿って上記ヘッド支持体上にn個(nは2以上の整数)ずつ配設され、外部回路と上記磁気ヘッド素子とを電気的に接続するための接続端子部とを備える磁気ヘッドと、
    上記磁気ヘッドのm個の磁気ヘッド素子に対応してm個の配線パターンがそれぞれ形成されたn枚の配線基板と、
    一端側に設けられた第1の接点部を上記磁気ヘッドの接続端子部に当接させ、他端側に設けられた第2の接点部を上記配線基板の配線パターンに当接させて、上記磁気ヘッドの接続端子部と上記配線基板の配線パターンとを電気的に接続させるm×n個の導電性バネ部材と、
    上記m×n個の導電性バネ部材を隣り合う導電性バネ部材間の絶縁を図りながら支持するバネ支持部材とを備え、
    上記配線基板には、上記導電性バネ部材の第2の接点部が当接する上記配線パターンの一端側が位置する箇所に溝部が設けられている磁気ヘッド装置。
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