JPH0294019A - マルチトラック磁気ヘッド及びそれによるトラッキング制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、磁気テープ、磁気シート等を用いる磁気記録
再生装置に搭載されるマルチトラック磁気ヘッド、及び
それによるトラッキング制御方法に係り、更に詳しくは
、１〜ラツキング制御用の専用マルチトラックヘッドを
具備したマルチトラック磁気ヘッド及びこれを用いたト
ラッキング制御方法に関する。

［従来の技術］ 一般にマルチ１〜ラツク磁気記録再生装置では、その記
録トラック数を増すと、信号帯域分割操作等により、よ
り高機能な記録再生が可能となるが、トラック数を増す
ことにより各トラックのトラックピッチがますます小さ
くなり、磁気テープ等の磁気記録媒体走行時のトラック
方向安定性がシビアに要求される。この対策としては、
磁気テープと磁気ヘッドとの相対位置ずれを規制するた
めの精密な走行系を使用する方法もあるが、この手法に
も製造上避は難い寸法・組立て誤差等によって限界があ
り、現在考えられている最も有力な手法として、磁気テ
ープの走行に磁気ヘッドを追随させるダイナミックトラ
ッキング方式が、特開昭５５−１３２５２３号公報、特
開昭５８−１２１１２６号公報、特開昭５９−２２３９
３０号公報、特開昭６０−１２４０１９号公報等によっ
て提案されている。

［発明が解決しようとする課題］ これまでに提案されている磁気テープの走行に磁気ヘッ
ドを追随させるマルチトラックダイナミックトラッキン
グ制御方式は、上述した特開昭５５−１３２５２３号公
報、特開昭５８−１２１１２６号公報、特開昭５９−２
２３９３０号公報、特開昭６０−１２４０１９号公報に
見られるように、何れもトラッキング制御回路と組み合
わされた再生ヘッドでトラッキング制御を行なう手法を
採っており、記録ヘッドと再生ヘッドとを別々にマルチ
トラック形成し、かつ高精度にアセンブルする必要があ
る。また、再生ヘッドの再生出力レベル差を検出してト
ラッキングを制御するため、各々の記録及び再生ヘッド
の特性を厳密に揃える必要がある。このため、磁気ヘッ
ドは複雑で歩留が悪く、非常に高価なものになる。

また、前記先願中の特開昭５５−１３２５２３号公報、
特開昭５９−２２３９３０号公報のように、マルチトラ
ックのうち２チヤンネルで１〜ラツキングを制御する方
法では、トラッキング信号が微弱で充分なＳ／Ｎが得ら
れず、良好なトラッキング制御とならない。加えて、ド
ロップアウト等の原因により、何れか１つのチャンネル
からの信号が失われた状態では、トラッキング制御が不
能になるという問題がある。

また、特開昭５８−１．２１１２６号公報に見られるよ
うに、マルチトラックの中に別途１〜３チヤンネルのコ
ントロール情報トラックを設けるようにすると、その分
だけ記録密度の低下を招くことになる。

さらにまた、ドロップアウト等のトラブルに対して、ト
ラッキング制御不能を起こすという問題がある。

また、特開昭６０−１２４０１９号公報に見られるよう
に、マルチトラックすべてを用いてトラッキングを制御
する場合、トラッキング信号としては充分な信号が得ら
れるが、再生用マルチトラックヘッドのトラック幅が記
録用マルチトラックヘッドのトラック幅よりも狭くなっ
ているため、その分だけ各トラックからの再生信号がフ
ルトラツク再生に比べて弱くなってしまうという問題が
ある。さらにまた、トラッキングずれを起した場合、再
生信号のレベル変化が一様でなく、各トラックによって
主情報の再生レベルが違ってくるという問題もある。

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは、ダイナミックトラッキング制御方式に好適
で、高効率の記録再生、並びに正確なトラッキング制御
が可能なマルチトラック磁気ヘッド及びそれによるトラ
ッキング制御方法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明によるマルチトラック磁気ヘッドは、上記目的を
達成するため、基板上に所定のトラックピッチで形成さ
れた複数の単位薄膜ヘッドよりなる第１のマルチトラッ
ク磁気ヘッドと、該第１のマルチトラック磁気ヘッド上
に所定のトラックピッチで形成された複数の単位薄膜ヘ
ッドよりなる第２のマルチトラック磁気ヘッドとを備え
、前記第１と第２のマルチトラック磁気ヘッドのうち何
れか一方を、例えば第２のマルチトラック磁気ヘッドを
マルチチャンネルの記録再生兼用ヘッドとし、他方のマ
ルチトラック磁気ヘッドたる第１のマルチトラック磁気
ヘッドをトラッキング制御用とし、この第１のマルチト
ラック磁気ヘッドのトラックピッチを、主情報の記録再
生トラックピッチ、すなわち第２のマルチトラック磁気
ヘッドのに対して所望のピッチ差をもつように、構成さ
れる。

また、本発明のマルチトラック磁気ヘッドによるトラッ
キング制御方法においては、前記した目的を達成するた
め、磁気記録媒体上のトラックピッチ（主情報の記録再
生トラックピッチ）とは異なるトラックピッチをもつ、
トラッキング制御用のマルチトラック磁気ヘッドを、磁
気記録媒体上の複数トラックを横切る方向に配設し、こ
のトラッキング制御用のマルチトラック磁気ヘッドの各
チャンネルからの出力のピークシフト量を演算検出する
ことによって、トラックずれを検出するようにされる。

［作　用］ 上述した如く構成されたマルチトラック磁気ヘッドにお
いては、主情報の記録再生用に、薄膜技術で形成された
マルチチャンネル記録再生兼用ヘッドを用い、これに対
し同様に、同一基板上に薄膜技術で高精度にアセンブル
されたトラッキング制御専用のトラッキング制御用マル
チチャンネルヘッドが用意される。このトラッキング制
御用のマルチトラック磁気ヘッドのトラックピッチは、
主情報の記録再生トラックピッチとは異なるピッチをも
っているため、トラッキング制御用のマルチトラック磁
気ヘッドの各チャンネルからの再生出力レベルを相対比
較することにより、トラッキングずれの検出が可能とな
る。この際、何れの方向にトラッキングずれを起しても
、トラッキング制御用マルチトラック磁気ヘッドの各チ
ャンネルの再生信号出力分布は、ジャストトラッキング
時の出力分布に比ベトラックずれ方向に対応してピ−ク
がどちらかヘシフトするから、これを比較演算回路で算
出し、補正駆動信号によってマルチトラック磁気ヘッド
の駆動部を作動させることにより、１〜ラツクずれを的
確に補正することができる。

また、マルチチャンネル記録再生兼用ヘットによる主情
報の記録時に、トラッキング制御用のマルチトラック磁
気ヘッドで同時再生した信号をピークパターン信号とし
て記憶させておき、これを主情報の再生時に参照信号と
してトラッキング制御を行なうようにすれば、記録時の
トラッキングの特性を正確にトレースでき、極めて厳密
なトラッキング制御が可能となる。

［実施例コ 以下本発明を図示した各実施例によって説明する。

第１図〜第６図は本発明の第１実施例に係り、第１図は
２段構造のマルチトラック薄膜磁気ヘッドを示す斜視図
、第２図は第１図のマルチトラック薄膜磁気ヘッドの断
面図である。第１，２図において、■は非磁性の基板、
２は、該基板１上に薄膜技術でマルチトラック形成され
たトランキング制御用のマルチトラック磁気ヘッドたる
磁気抵抗効果型ヘッド（以下ＭＲマルチヘッド２と称す
）で、該実施例においては５つの単位ヘッドが後述する
所定のトラックピッチで１列に並設されたものとなって
いる。３は、」二足ＭＲマルチヘッド２上に同じく薄膜
技術でマルチ１〜ラツク形成された主情報の記録再生兼
用インダクティブヘッド（以下記録再生マルチヘッド３
と称す）で、該実施例においては５つの単位ヘッドが後
述する所定のトラックピッチで１列に並設されたものと
なっている。

なお、２１はＭＲマルチヘッド２の各単位ヘッドのＭＲ
素子、２２は同じく磁気コア、２３は同じく作動ギャッ
プ、２４は同じく出力端子であり、また、３１は記録再
生マルチヘッド３の各単位ヘッドの薄膜コイル、３２は
同じく磁気コア、３３は同じく絶縁層、３４は同じく作
動ギャップ、３５は同じく接続端子であり、１０は、磁
気テープあるいは磁気シート等の磁気記録媒体との摺動
面である。

」二連のように、トラッキング制御用のマルチトラック
磁気ヘッド（ＭＲマルチヘッド２）と記録再生用のマル
チトラック磁気ヘッド（記録再生マルチヘッド３）とを
薄膜技術を用いて形成するようになせば、２つのマルチ
ヘッドのアセンブル精度はサブミクロンオーダーに達し
、従来のマルチトラック記録ヘッド並びにマルチトラッ
ク再生ヘッドの貼り合わせアセンブルに比して、再生時
におけるトラッキング精度が格段に向上する。

また、ｌ・ランキング制御用のマルチ１へラック薄膜磁
気ヘッドと記録再生兼用のマルチトラック薄膜磁気ヘッ
ドとを組み合わせているため、薄膜技術を充分に駆使で
き、各単位ヘッドの特性のバラツキも少く、生産歩留も
向上する。

さらにまた、本実施例の如くトラッキング制御用にＭＲ
マルチヘッド２等の磁束感応形素子ヘッドを用いれば、
トラッキング制御用マルチトラックヘッドは構造が小さ
くなり、主情報の記録再生マルチヘッド３とのクロスト
ークも少くなる効果がある。

次に本実施例のマルチトラック磁気ヘッドによるトラッ
キング制御を第３図〜第５図によって説明する。なお、
同各図に基づく動作は説明の簡単化のために、磁気記録
媒体（以下媒体と称す）に記録されたトラックパターン
と、ＭＲマルチへラド２並びに記録再生マルチヘッド３
の各ｍ位ヘッドのトラック幅との関係によって行なう。

同各図において、３０１，３０２，３０３，３０４．３
０５は、前記した５チヤンネルの記録再生マルチヘッド
３の各単位ヘッドの作動ギャップ３４に対応するトラッ
クで、そのトラック幅は各々６μｍとされ、トラックピ
ッチは１０μｍとされている。５１，５２，５３，５４
．５５は、上記ＭＲマルチヘッド２によって媒体上に記
録される主情報の記録再生トラックで、例えばデジタル
化された映像信号が一定振幅で記録されるようになって
いる。この記録再生トラック５１〜５５のトラック幅並
びにトラックピッチは、当然記録再生マルチヘッド３の
それと一致しており、従ってトラック間隔（ガートバン
ド幅）は４μｍとなっている。また、２０１．．２０２
，２０３，２０４゜２０５は、前記した５チヤンネルの
ＭＲマルチヘッド２の各単位ヘッドの作動ギャップ２３
に対応するトラックで、そのトラック幅は各々６μｍと
され、そのトラックピッチは、ＭＲマルチヘッド２並び
に媒体の記録再生トランクのピッチより小さい（狭い）
８μｍに設定されている。ここで、図中の矢印Ａは媒体
の走行方向を示している。

なお、同各回において、４は、ＭＲマルチヘッド２の各
チャンネル（各単位ヘッド）の前記出力端子２４に接続
された比較演算回路で、ＭＲマルチヘッド２の各チャン
ネルの再生出力信号の供給を受け、各チャンネルの出力
信号のレベル差に基づきピークシフトを演算する。また
、５は駆動部で、マルチトラック磁気ヘッド全体（ＭＲ
マルチヘッド２及び記録再生マルチヘッド３）を、媒体
上の主情報の記録再生トラック５１〜５５を横切る方向
に駆動しうるようになっており、比較演算回路４から送
出される補正駆動信号に基づきマルチトラック磁気ヘッ
ドのトラックずれを補正するようになっている。

第３図はジャストトラッキング状態を示しており、再生
時、記録再生マルチヘッド３のトラック３０１〜３０５
は、媒体上に記録された記録再生トラック５１〜５５と
完全に一致している。またこの時、１〜ランキング制御
用のＭＲマルチヘッド２は、そのセンターのトラック２
０３が媒体のセンタートラック５３と一致しているが、
センターｌ−ラック５３の図示上下の媒体上のトラック
５２゜５４及び５１．５５に対しては、ＭＲマルチヘッ
ド２のトラック２０２，２０４が各々２μｍ、トラック
２０１，２０５が各々４μｍと上下対称にトラックずれ
をもった状態にある。

この場合、ＭＲマルチヘッド２のトラック２０１．２０
２，２０４，２０５、すなわち作動ギャップは媒体上の
記録再生トラック間のガードパンクに一部かかるため再
生信号は弱まり、ＭＲマルチヘッド２の各チャンネルか
ら得られる再生出力レベルは、センタートランク２０３
　（センターの単位ヘッド）をピークとした山形の出力
分布をもつことになり、前記比較演算回路４はこれを演
算してジャストトラッキング状態であることを認知し、
前記駆動部５にヘッド位置を現状に保つように指示する
。

第４図は、ジャストトラッキングの状態からマルチトラ
ック磁気ヘッドが図示下へ２μｍトラックずれを起した
場合を示している。この状態では、ＭＲマルチヘッド２
の各チャンネルからの再生信号は、ＭＲマルチヘッド２
のトラック２０４に対応するチャンネル（単位ヘッド）
から得られる再生出力レベルをピークとした出力分布を
もつことになり、トラッキングすれかＭＲマルチヘッド
２から得られるピークシフト情報として比較演算回路４
で認知され、その方向並びにトラックずれ量が演算検出
される。そしてこの場合、比較演算回路４は、駆動部５
をしてマルチトラック磁気ヘッドを図示上方に２μｍだ
け駆動するべく指令し、第３図のジャス１−１−ランキ
ング状態に戻すことになる。

第５図は、ジャスト１〜ラツキングの状態からマルチト
ラック磁気ヘッドが図示上に２μｍトラックずれを起し
た場合を示している。この状態では、ＭＲマルチヘッド
２の各チャンネルからの再生信号は、ＭＲマルチヘッド
２のトラック２０２に対応するチャンネル（単位ヘッド
）から得られる再生出力レベルをピークとした出力分布
をもっことになり、１〜ラツキングすれかＭＲマルチヘ
ッド２から得られるピークシフト情報として比較演算回
路４で認知され、比較演算回路４は同様に、駆動部５を
してマルチトラック磁気ヘッドを図示下方に２μｍだけ
駆動するべく指令してジャストトラッキング状態に戻す
。

第６図（ａ）〜（ｅ）は、トラッキングずれとＭＲマル
チヘッド２の再生信号のピークシフトとの関係を示す図
で、横軸がＭＲマルチへノド２の各トラック２０１〜２
０５に対応するチャンネルを、縦軸が再生出力レベルを
それぞれ表している。また、同図（ａ）が第３図におい
てマルチトラック磁気ヘッドが下方へ４μｍトラックず
れをした場合を、同図（ｂ）が同じく下方へ２μｍトラ
ックずれをした場合を、同図（ｃ）がジャストトラッキ
ング状態を、同図（ｄ）が上方へ２μｍトラックずれを
した場合を、同図（ｅ）が同じく上方へ４μｍ　ｌ”ラ
ックずれを場合を各々示している。同図では２μｍと４
μｍのトラッキングずれを起した場合のみが示されてい
るが、これ以外の中間値のトラッキングずれであっても
ピークシフトがこれに見合って演算計測されることは明
らかであって、前記比較演算回路４は、再生信号ピーク
値並びにこれに対応するＭＲマルチヘッド２のチャンネ
ルを認知することによって、予めケーススタデイされた
情報を参照してトラックずれの方向並びにずれ量を演算
し、この算出結果に基づき前記駆動部５がトラッキング
ずれを補正して、直ちにジャストトラッキング状態に戻
すようになっている。

斯様な構成をとる本実施例のマルチトラック磁気ヘッド
及びそれによるトラッキング制御方法によれば、ＭＲマ
ルチヘッド２の再生出力のピークシフ１−でトラッキン
グずれが確実に検知できることと、ＭＲマルチヘッド２
と記録再生マルチヘラ］く３とが薄膜技術で一体形成さ
れていて両者２゜３のアセンブル精度が極めて良好であ
ることとが相俟って、正確なダイナミックトラッキング
制御を行なうことができる。また、何れの方向にトラッ
キングずれを起した場合でも、各トラックにおける主情
報の再生信号のレベル低下は総て一様であり、Ｉ〜ラッ
キングずれによって主情報の再生レベルが違ってくると
いう問題もない。

ここで、上記した第１実施例においては、トラング制御
用のＭＲマルチヘッド２のトラックピッチを８μｍとし
、記録再生マルチヘッド３のトラックピッチ（媒体上の
主情報の記録再生トラックのトラックピッチ）を１０μ
ｍとし、曲者のトラックピッチを後者のそれよりも狭く
しているが、発明者らの実験によれば、このトラッキン
グ制御用マルチヘッド（ＭＲマルチヘッド２）と主情報
の記録再生用マルチヘッド（記録再生マルチヘッド３）
とのトラックピッチ差の組み合わせ、並びに主情報のト
ラック幅の値等は多様な組み合わせが可能で、何れも前
記実施例と同等効果を奏することが期待できる。例えば
、第７図の第２実施例に示すように、記録再生マルチヘ
ッド３のトラック幅を６μｍ、トラックピッチを１０μ
ｍと第１実施例と同様にし、ＭＲマルチヘッド２のトラ
ック幅を６μｍ、トラックピッチを１２μｍとし、ＭＲ
マルチヘッド２のトラックピッチを記録再生マルチヘッ
ド３のそれよりも広くしても良い。あるいはまた、図示
していないが、記録再生マルチヘッド３とはトラックピ
ッチの異なるＭＲマルチヘッド２のトラック幅を、記録
再生マルチヘッド３のトラック幅よりも狭くしたり、Ｍ
Ｒマルチヘッド２のトラック数（チャンネル数）を記録
再生マルチヘッド３のトラック数と異ならせても良い。

また、前記第１，２実施例で媒体の走行方向を矢印Ａで
示すように、トラッキング制御用のＭＲマルチヘッド２
は、情報の記録／再生時に、記録再生マルチヘッド３に
対して遅れる位置で媒体と接触するように配置されてい
る。従って、主情報の記録時にこれと同時に、ＭＲマル
チヘッド２が主情報を再生することが可能である。この
特徴を利用した本発明の第３実施例が第８図に示されて
いる。

第８図に示すように、前記した比較演算回路４には記憶
素子７が接続されており、記録再生マルチヘッド３によ
る主情報の記録時に、これをＭＲマルチヘッド２が直ち
に再生し、比較演算回路４は再生されたピークパターン
信号をトラッキング制御用参照信号として記憶素子７に
格納するようになっている。また、図示していないが主
情報の記録再生制御等を司どる制御回路からの信号によ
って、記憶素子７は、主情報記録時に同時再生して記憶
した上記ピークパターン情報と共に、媒体の番地情報な
ども記憶するようになっている。そして、再生時に比較
演算回路４は、記憶素子７に記憶された内容を参照信号
として、これを現在ＭＲマルチヘッド２が再生している
ピークパターン信号と比較演算して両者が一致するよう
にトラッキング制御を行なうようになされる。斯様な手
法をとる本実施例によれば、記録時のトラッキングの特
性を正確にトレースでき、極めて厳密な１−ラッキング
制御が可能となる。

なお第９図に示す第４実施例の如く、主情報の再生時に
、ＭＲマルチヘッド２の各チャンネルの再生出力を所定
サンプリング周期で一定時間測定して記憶演算手段７０
に格納し、該記憶演算手段７０で一定時間毎のＭＲマル
チヘッド２の各チャンネルの出力平均値を比較した結果
によって、前記駆動部５を駆動制御してトッキング制御
を行なわせるようにしても良い。あるいはまた、ＭＲマ
ルチヘッド２の各チャンネルの再生出力を一定時間測定
し、その各チャンネル毎の最大値を比較することによっ
てトラッキング制御を行なうようにしても良い。このよ
うな手法をとる本実施例によれば、媒体上に存在するド
ロップアウト等の信号異常で招来される突発的なトラッ
キングエラーを防止することができ、その効果はより一
層大きくなる。

また前記した各実施例では、ガートバンド付き５チャン
ネルマルチトラック記録再生を例にとつて説明したが、
第１θ図に示す第５実施例のように、アジマス効果を利
用したガードパンドレスマルチトラック記録再生の場合
でも同等効果を奏するは明らかである。この場合、媒体
上の隣接トラックの信号はアジマス効果によって再生さ
れないため、トラッキング制御用のＭＲマルチヘッド２
から得られる再生信号は、前記したガートバンド付きマ
ルチトラック記録再生の場合と実質上何ら変ることがな
い。

なお、上述してきた各実施例においては、主情報の記録
再生マルチ１〜ラツクヘツドとしてインダクティブヘッ
ドを用い、トラッキング制御用マルチトラックヘッドと
してＭＲヘッドを用いているが、本発明の薄膜マルチト
ラック磁気ヘッドは、この逆の組み合わせであっても、
インダクテイブマルチヘッドとインダクテイブマルチヘ
ッドとの組み合わせであっても、あるいはＭＲマルチヘ
ッドとＭＲマルチヘッドとの組み合わせであっても良い
。さらにまた、ＭＲヘッドやインダクテイブヘッドの他
に、ホール効果素子を用いたホール効＝２４＝ 果型マルチトラックヘッドを用いてもよい。なお、各実
施例においては、５チヤンネルのマルチトラック記録再
生を例にとったが、本発明は２チャンネル以上のトラッ
クの記録再生であれば適用可能である。

また、前記した各実施例においては、媒体上のトラック
の主情報を、一定振幅で記録されたデジタル化された映
像信号とし、これをトラッキング制御用信号として利用
するようにしているが、主情報をアナログ信号等として
も支障はなく、この場合は、トラッキング制御用信号と
しては変調キャリア信号、またはそれに相当する信号を
用いればよい。

さらにまた、本発明のダイナミックトラッキング制御方
法は、各実施例で説明した面内磁化（長手方向磁化）方
式に適用した例で説明したが、垂直磁化方式などその他
の記録方式にも適用することが可能で、本発明の精神を
逸脱しない範囲で種々の変形が考え得るところである。

［発明の効果コ 以上のように本発明によれば、ダイナミックマルチトラ
ッキング制御方式に用いて好適で、高精度のトラッキン
グ制御、並びに高効率の記録再生を可能とするマルチト
ラック磁気ヘッド及びそれによるトラッキング制御方法
を提供でき、その産業的価値は多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本発明の第１実施例に係り、第１図は
マルチトラック磁気ヘッドを示す斜視図、第２図は第１
図のマルチ１へラック磁気ヘッドの断面図、第３図〜第
５図はトラッキング制御用動作を説明するための説明図
、第６図はトラッキングすれとトラッキング制御用のＭ
Ｒマルチヘッドの再生信号のピークシフトとの関係を示
す説明図、第７図は本発明の第２実施例に係るマルチト
ラック磁気ヘッドの説明図、第８図は本発明の第３実施
例に係る１−ラッキング制御装置の簡略化した説明図、
第９図は本発明の第４実施例に係るトラッキング制御装
置の簡略化した説明図、第１０図は本発明の第５実施例
に係るマルチトラック磁気へラドと磁気記録媒体上の１
へラックとの関係を示す説明図である。 １・・・・・・基板、２・・・ＭＲマルチヘッド（１−
ランキング制御用の磁気抵抗効果型ヘッドよりなるマル
チトラックヘッド）、３　・・・記録再生マルチヘッド
（主情報の記録再生兼用のマルチトラックヘッド）、４
・・・・比較演算回路、５・・・・・駆動部、７・記憶
素子、１０・・・・・摺動面、２１・・・・ＭＲ素子、
２２・・・磁気コア、２３　　・作動ギャップ、２４・
・・・出力端子、３１・・・・・・薄膜コイル、３２・
・・・磁気コア、３３・　・絶縁層、３４・・・・・作
動ギャップ、３５・・・・・・接続端子、５１〜５５・
・・・・磁気記録媒体上の主情報の記録再生トラック、
７０・・記憶演算手段、２０１〜２０５・・・・・・Ｍ
Ｒマルチヘッド２のトラック、３０１〜３０５・・・・
記録再生マルチヘッド３のトラック。 刊 ＋ｌ々 ］］Ｔ−続ネ市正 書自発） 平成１年 １　Ｊｌ　７２１」 ↑”Ｊ’　ｉ！’Ｉ庁長官殿 °１￥イ／１の表示 特願昭６３−２４４３９７号 発明の名称 マルチ１〜ランク磁気ヘツ１く及びそれによるトラッキ
ング制御方法 補正をする者 事件との関係　　出願人 （５１，０）株式会社　日立製作所

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基板上に所定のトラックピッチで形成された複数の
   単位薄膜ヘッドよりなる第１のマルチトラック磁気ヘッ
   ドと、該第１のマルチトラック磁気ヘッド上に所定のト
   ラックピッチで形成された複数の単位薄膜ヘッドよりな
   る第２のマルチトラック磁気ヘッドとを備え、前記第１
   と第２のマルチトラック磁気ヘッドのうちの何れか一方
   を記録及び／または再生用のマルチトラック磁気ヘッド
   とすると共に、他方をトラッキング制御用のマルチトラ
   ック磁気ヘッドとし、このトラッキング制御用のマルチ
   トラック磁気ヘッドのトラックピッチを、他方のマルチ
   トラック磁気ヘッドのトラックピッチと異ならせたこと
   を特徴とするマルチトラック磁気ヘッド。 ２、請求項１記載において、前記トラッキング制御用の
   マルチトラック磁気ヘッドは、マルチトラック信号比較
   演算回路に接続されていることを特徴とするマルチトラ
   ック磁気ヘッド。 ３、請求項１記載において、前記トラッキング制御用の
   マルチトラック磁気ヘッドは、情報の記録または再生時
   に、前記いま一方のマルチトラック磁気ヘッドに対し遅
   れる位置で磁気記録媒体と接触することを特徴とするマ
   ルチトラック磁気ヘッド。 ４、請求項１記載において、前記トラッキング制御用の
   マルチトラック磁気ヘッドを、磁気抵抗効果型ヘッドと
   したことを特徴とするマルチトラック磁気ヘッド。 ５、請求項１記載において、前記トラッキング制御用の
   マルチトラック磁気ヘッドを、ホール効果型ヘッドとし
   たことを特徴とするマルチトラック磁気ヘッド。 ６、磁気記録媒体上のトラックピッチと異なるトラック
   ピッチをもつトラッキング制御用のマルチトラック磁気
   ヘッドを、磁気記録媒体上の複数トラックを横切る方向
   に配設し、該マルチトラック磁気ヘッドの各チャンネル
   からの出力のピークシフト量を検出することによって、
   トラックずれを検出するようにしたことを特徴とするマ
   ルチトラック磁気ヘッドによるトラッキング制御方法。 ７、請求項６記載において、前記トラッキング制御用の
   マルチトラック磁気ヘッドからの出力を一定時間測定し
   、その各チャンネル毎の平均値を比較することによって
   、トラックずれを検出するようにしたことを特徴とする
   マルチトラック磁気ヘッドによるトラッキング制御方法
   。 ８、請求項６記載において、前記トラッキング制御用の
   マルチトラック磁気ヘッドからの出力を一定時間測定し
   、その各チャンネル毎の最大値を比較することによって
   、トラックずれを検出するようにしたことを特徴とする
   マルチトラック磁気ヘッドによるトラッキング制御方法
   。 ９、請求項６記載において、前記トラッキング制御用の
   マルチトラック磁気ヘッドと、記録再生用のマルチトラ
   ック磁気ヘッドとを同一ヘッド支持手段上に配設し、情
   報の記録時に、上記記録再生用のマルチトラック磁気ヘ
   ッドが記録した主情報信号を前記トラッキング制御用の
   マルチトラック磁気ヘッドが同時に再生して、これをト
   ラッキング制御信号として記憶素子に記憶させ、該記憶
   されたトラッキング制御信号を情報の再生時に参照信号
   として用いて、トラッキングを制御するようにしたこと
   を特徴とするマルチトラック磁気ヘッドによるトラッキ
   ング制御方法。 １０、請求項６記載において、前記トラッキング制御用
   のマルチトラック磁気ヘッドは、磁気記録媒体上に記録
   された主情報信号中の変調キャリア信号、またはそれに
   相当する信号を用いてトラックずれを検出することを特
   徴とするマルチトラック磁気ヘッドによるトラッキング
   制御方法。