JPH04360002A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に用い
る磁気ヘッド装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、データ記録用の磁気ディスク装置
は記録密度の高密度化やアクセスタイムの短縮化および
転送レートの高速化が進められている。これに伴い磁気
記録媒体は酸化物の塗布型媒体からスパッタ法やメッキ
法により作製される高保磁力，高残留磁束密度の金属薄
膜媒体に変わろうとしている。一方磁気ヘッドは高飽和
磁束密度を有するＦｅＡｌＳｉ合金等の軟質磁性薄膜を
使用した薄膜ヘッドやギャップ近傍にＦｅＡｌＳｉ合金
等の軟質磁性薄膜を用いたリング型の複合磁気ヘッドが
注目されている。

【０００３】このような磁気記録媒体や磁気ヘッドを用
いることで線記録密度の向上が図られているが、面記録
密度を向上させるためには、トラック密度も向上させる
必要がある。

【０００４】そこでトラック密度の向上の際に問題とな
るヘッドポジショナのトラッキング精度やスピンドルの
偏心等が原因となって発生するトラックずれを改善する
ために、サーボ面上に正確に記録したヘッドの位置情報
をもとにトラッキングの制御を行うサーボ面サーボやデ
ータ面上に正確に記録したヘッドの位置情報をもとにト
ラッキングの制御を行うデータ面サーボ等の方法がある
。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーボ
面サーボにおいては、サーボ面とデータ面との熱膨張の
差や、サーボヘッドとデータヘッドとを同時に駆動する
ためのアクチュエータの駆動時に発生するピッチング等
によって生じるオフトラックは避けられない。また、デ
ータ面サーボにおいては、データ面上に書き込まれたサ
ーボ信号は、セクタごとであるためにトラッキングの制
御は間欠的にしか行えないという問題点がある。

【０００６】また、上記のサーボ方式ではサーボ信号を
書き込むための面が必要であり、その分、データ面が減
少するので面密度の増加の点から好ましくない。

【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、特別
のトラッキングサーボ信号を必要とせず、精密にデータ
トラックをトラッキングする磁気ヘッド位置を提供する
ことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、記録再生用磁気ヘッドと、トラッキングサ
ーボ用磁気ヘッドとを一体的に構成する。

【０００９】また、トラッキングサーボ用磁気ヘッドは
２チャネルからなり、それぞれのチャネルのコア幅を等
しくしてある。

【００１０】

【作用】本発明は上記した構成により、記録再生を行う
データトラックと同一面上にあるデータトラックをトラ
ッキングサーボ用のサーボ信号として記録再生用磁気ヘ
ッドのトラッキングの制御を、各データ面ごとに独立に
また各データトラック内で連続して行うことができる。

【００１１】

【実施例】

（実施例１）以下本発明の第１の実施例について図面を
参照しながら説明する。

【００１２】図１は本発明の第１の実施例における磁気
ヘッド装置の記録トラック幅方向の断面図を示すもので
ある。

【００１３】磁気ヘッドは記録再生用の薄膜磁気ヘッド
１とトラッキングサーボ用の２チャネルからなる磁気抵
抗素子を用いた磁気ヘッド２とが磁気ヘッドのトラッキ
ング方向に並んで一体に構成される。

【００１４】記録再生用薄膜磁気ヘッド１のコア３はＦ
ｅＡｌＳｉ合金をスパッタ法により成膜したもので、そ
のトラック幅は５μｍである。トラッキングサーボ用磁
気抵抗素子を用いた磁気ヘッド２のコア４と５はＮｉＣ
ｏ合金をスパッタ法により成膜したもので、それらのト
ラック幅は共に２．５μｍであり、コア４とコア５の間
隔は１μｍである。すなわちトラッキングサーボ用の磁
気抵抗素子を用いた磁気ヘッド２のトラック幅は６μｍ
であり、トラッキングサーボ用の信号を得るための磁気
記録媒体上のデータトラックの幅５μｍよりも広い。

【００１５】記録再生用薄膜磁気ヘッド１のコア３の中
心とトラッキングサーボ用の磁気抵抗素子を用いたヘッ
ドのコア４とコア５とのコア間の中心との間隔ｄは、ｄ
＝ｎ×ｔｐ（ｎ：自然数，ｔｐ：トラックピッチ）で規
定される。

【００１６】本実施例の場合、記録再生用薄膜磁気ヘッ
ド１のトラックピッチは８μｍである。上記間隔ｄは、
クロストークを考慮して８０μｍすなわち１０トラック
ピッチ分とした。

【００１７】ここでトラッキングの動作を説明する。図
２に示すように磁気ヘッドが図の左方へ移動したとき、
コア３は記録または再生を行うべきデータトラック６よ
りはずれる。同時にコア４は、磁気ヘッドのトラッキン
グサーボ用のサーボ信号となるデータトラック７からは
ずれ、コア４が検知する磁束は減少する。一方、コア５
はデータトラック７へはいり込みコア５が検知する磁束
は増加する。このときは、コア４が検知する磁束とコア
５が検知する磁束との差が零になるように、すなわちヘ
ッドを図の右方向へ移動するように下記のようにして駆
動する。

【００１８】図３に示すようにトラッキングサーボ用磁
気ヘッド２のコア４，コア５から検出される信号は、互
いに独立に、アンプ２１ａ，２１ｂによって増幅され、
ピークホールド回路２２ａ，２２ｂに入る。ピークホー
ルド回路２２ａ，２２ｂで保持されたコア４とコア５か
らの信号は、位置誤差検出器２３に入り、コア４とコア
５からの信号の大小を比較して、ヘッドのずれの方向と
ずれ量を検出し、位置誤差信号として、Ａ／Ｄコンバー
タ２４を介してマイクロコンピュータ２５へ入る。マイ
クロコンピュータ２５は、この位置誤差信号に基づいて
、位置誤差を無くすようにＶＣＭ（ボイスコイルモータ
）２８を駆動するために、ＶＣＭ２８に流す電流の大き
さと方向を決定する。この信号、すなわち位置誤差補正
用の信号は、Ｄ／Ａコンバータ２６，パワーアンプ２７
を通してＶＣＭへと伝えられ、その信号に基づいた方向
へ、その信号に基づいた移動量だけ移動する。磁気ヘッ
ドは、スライダ２９を介してＶＣＭ２８に固定されてお
り、ＶＣＭ２８の移動とともに磁気ヘッドも移動する。 このようにして、トラッキングサーボ用磁気ヘッド２で
検出されたデータトラック７からのトラッキングサーボ
用ヘッド２のずれは、補正され、トラッキングサーボ用
磁気ヘッド２はデータトラック７を追従することになる
。これにより、トラッキングサーボ用磁気ヘッド２と一
体に構成された記録再生用磁気ヘッド１は、記録再生を
行うべきデータトラック６の上を精度良く追従できる。

【００１９】このように本発明の実施例の磁気ヘッドに
よれば、記録再生用の薄膜磁気ヘッドとトラッキングサ
ーボ用の磁気抵抗素子を用いた磁気ヘッドとを一体に構
成することで、記録再生を行うデータトラックと同一面
上にあるデータトラックをトラッキングサーボ用のサー
ボ信号として記録再生用磁気ヘッドのトラッキングの制
御を各データ面毎に独立に、また各データトラック内で
は連続して行なえるのでアクチュエータの位置決め誤差
やスピンドルの偏心等により発生するオフトラックの改
善に加えて従来のサーボ技術で改善できなかった熱膨張
の差や、磁気ヘッドの駆動時のピッチング等により発生
するオフトラックの改善もでき、その結果、トラックピ
ッチが８μｍの高密度磁気記録ができる。

【００２０】なお、本実施例では記録再生用磁気ヘッド
に薄膜磁気ヘッドを用いたが、記録再生用磁気ヘッドは
、ＭＩＧ型やＬＡＭ型等のバルク型のリングヘッドでも
良い。

【００２１】また、本実施例ではトラッキングサーボ用
の磁気ヘッドに磁気抵抗素子による磁気ヘッドを用いた
が、これは、本実施例で示したように、トラッキングサ
ーボ用の磁気ヘッドは、そのコア幅が非常に狭く、かつ
、その構成は精度を要するため、信号の検出感度が高く
、しかも精度を出すことができるマスクパターンが使用
できる薄膜工程で作製できるためであり、したがって、
トラッキングサーボ用の磁気ヘッドは、磁気抵抗素子を
用いたヘッドと同様に、信号の検出感度が高く、薄膜工
程で作製できる単磁極型の磁気ヘッドでも良い。

【００２２】（実施例２）第１の実施例では記録再生用
の薄膜磁気ヘッドとトラッキングサーボ用の磁気抵抗素
子を用いた磁気ヘッドとがトラッキング方向に並んで構
成されている。しかしながら記録再生用の薄膜磁気ヘッ
ドとトラッキングサーボ用の磁気抵抗素子を用いた磁気
ヘッドとが進行方向に並んでも構成できる。この場合、
記録再生用の薄膜磁気ヘッドとトラッキングサーボ用の
磁気抵抗素子を用いた磁気ヘッドとは同一記録トラック
上を走行することになる。

【００２３】このような構成では、記録再生用の薄膜磁
気ヘッドとトラッキングサーボ用の磁気抵抗素子を用い
た磁気ヘッドとが重なって構成されるため、ヘッドの進
行方向を法線とするヘッドの面積は、記録再生用の磁気
ヘッドとトラッキングサーボ用の磁気ヘッドとをトラッ
キング方向に並べて構成したときの、ヘッドの進行方向
を法線とする磁気ヘッドの面積に比べて狭くなり、生産
効率が良くなる。

【００２４】図４に、この磁気ヘッド装置の裏面から見
た構成を示す。記録再生用薄膜磁気ヘッド８とトラッキ
ングサーボ用の磁気抵抗素子を用いた磁気ヘッド９は、
磁気ヘッドの進行方向に並んで構成されている。

【００２５】記録再生用薄膜磁気ヘッド８のコア１０の
トラック幅は、５μｍである。トラッキングサーボ用の
磁気抵抗素子を用いた磁気ヘッド９は、２チャネルから
なり、それぞれのコア１１と１２のコア幅は２．５μｍ
であり、互いのコア１１と１２との間隔は１μｍであり
、したがってトラック幅は６μｍとなる。これは、記録
再生用薄膜磁気ヘッドのトラック幅よりも広くトラッキ
ングサーボ信号の検出出力が増す。なお、コア１０とコ
ア１１，１２との距離は、５０μｍである。

【００２６】トラッキングの方法は第１の実施例の場合
と同様で、トラッキングサーボ用の磁気ヘッド９で、デ
ータトラックからのずれを検出し記録再生用磁気ヘッド
の位置を制御する。こうして記録再生用の磁気ヘッドは
記録または再生を行うべきデータトラック上をトラッキ
ングする。

【００２７】なお、本実施例では記録再生用の磁気ヘッ
ドに薄膜磁気ヘッドを用いたが、記録再生用の磁気ヘッ
ドは、第１の実施例の場合と同様にＭＩＧ型やＬＡＭ型
等のバルク型のリングヘッドでも良い。

【００２８】また、本実施例ではトラッキングサーボ用
の磁気ヘッドに磁気抵抗素子でなる磁気ヘッドを用いた
が、トラッキングサーボ用の磁気ヘッドは、第１の実施
例の場合と同様に単磁極型の磁気ヘッドでも良い。

【００２９】（実施例３）第１と第２の実施例では、記
録再生用の磁気ヘッドに、リング型の磁気ヘッドを用い
たが、垂直磁気記録を行う場合は、記録再生用の磁気ヘ
ッドは、リング型の磁気ヘッドでも良いが、単磁極型の
磁気ヘッドでも良い。

【００３０】記録再生用の磁気ヘッドとトラッキングサ
ーボ用の磁気ヘッドをともに単磁極型の磁気ヘッドを用
いた場合の磁気ヘッド装置の構成の概略図を図５に示す
。

【００３１】第１の実施例の場合と同様に記録再生用の
単磁極型の磁気ヘッド１３とトラッキングサーボ用の２
チャネルからなる単磁極型の磁気ヘッド１４とが磁気ヘ
ッドのトラッキング方向に並んで一体に構成されている
。

【００３２】記録再生用の単磁極型の磁気ヘッドのコア
１５のトラック幅は５μｍであり、ＦｅＡｌＳｉ合金薄
膜からなる。トラッキングサーボ用の単磁極型の磁気ヘ
ッドのコア１６と１７は、ＦｅＡｌＳｉ合金薄膜からな
り、それぞれのコア幅は２．５μｍであり、互いのコア
１６と１７との間隔は１μｍであり、したがってトラッ
ク幅は６μｍとなる。これは記録再生用の単磁極型の磁
気ヘッドのトラック幅よりも広くトラッキングサーボ信
号の検出出力が増す。

【００３３】なお、記録再生用の単磁極型磁気ヘッドの
コア１５の中心とトラッキングサーボ用の単磁極型磁気
ヘッドのコア１６と１７とのコア間の中心との間隔ｄは
、第１の実施例の場合と同様に、１０トラックピッチ分
、すなわち８０μｍとした。

【００３４】トラッキングの方法は第１の実施例の場合
と同様で、トラッキングサーボ用の磁気ヘッド１４でデ
ータトラック１９からのずれを検出し記録再生用の磁気
ヘッド１３の位置を制御する。こうして、記録再生用の
磁気ヘッドは記録または再生を行うべきデータトラック
１８上をトラッキングする。

【００３５】また、本実施例では、記録再生用の単磁極
型の磁気ヘッドとトラッキングサーボ用の単磁極型の磁
気ヘッドとが実施例１の場合と同様にトラッキング方向
に並んで一体となった構成となっているが、磁気ヘッド
の構成は、第２の実施例の場合と同様に、記録再生用の
単磁極型の磁気ヘッドとトラッキングサーボ用の単磁極
型の磁気ヘッドとが、磁気ヘッドの進行方向に並んで構
成されても良い。

【００３６】なお、本実施例では、トラッキングサーボ
用の磁気ヘッドに単磁極型の磁気ヘッドを用いたが、ト
ラッキングサーボ用の磁気ヘッドは、磁気抵抗素子を用
いた磁気ヘッドでも良い。

【００３７】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の磁気ヘッド装置は下記の効果を持つ。すなわち、記
録再生用磁気ヘッドとトラッキングサーボ用磁気ヘッド
とを一体に構成することにより、記録再生を行うデータ
トラックと同一面上にあるデータトラックをトラッキン
グサーボ用のサーボ信号として記録再生用磁気ヘッドの
トラッキングの制御を各データ面毎に独立に、また各デ
ータトラック内で連続して行えるので、アクチュエータ
の位置決め誤差やスピンドルの偏心等により発生するオ
フトラックの改善に加えて、データ面とサーボ面との熱
膨張の差や磁気ヘッドの駆動時のピッチング等により発
生するオフトラックの改善もでき、トラックピッチが数
μｍの高密度磁気記録ができる。また、サーボ信号をデ
ータ面に書き込む必要が無く面記録密度も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の磁気ヘッド装置と磁気
ディスクの模式断面図

【図２】同第１の実施例においてトラックずれが生じた
ときの磁気ヘッド装置と磁気ディスクの模式断面図

【図
３】本発明に用いるトラッキングサーボを説明するため
のブロック図

【図４】本発明の第２の実施例の磁気ヘッド装置を磁気
ディスクの裏面から見た模式平面図

【図５】同第３の実施例の磁気ヘッド装置と磁気ディス
クの模式断面図

【符号の説明】

１，８，１３　　記録再生用磁気ヘッド２，９，１４　
　トラッキングサーボ用磁気ヘッド３，１０，１５　　
記録再生用磁気ヘッドコア４，５，１１，１２，１６，
１７　　トラッキングサーボ用磁気ヘッドコア

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記録再生用磁気ヘッドと、トラッキングサ
   ーボ用磁気ヘッドとが一体的に構成された磁気ヘッド装
   置。
2. 【請求項２】トラッキングサーボ用磁気ヘッドは２チャ
   ネルからなり、それぞれのチャネルのコア幅が等しい請
   求項１記載の磁気ヘッド装置。
3. 【請求項３】トラッキングサーボ用磁気ヘッドの前記そ
   れぞれのコア幅は前記記録再生磁気ヘッドのコア幅の１
   ／２以上である請求項２記載の磁気ヘッド装置。
4. 【請求項４】記録再生用磁気ヘッドと前記トラッキング
   サーボ用磁気ヘッドはデータトラックの法線方向に並べ
   て配置した請求項２または３記載の磁気ヘッド装置。
5. 【請求項５】記録再生用磁気ヘッドと前記トラッキング
   サーボ用磁気ヘッドはデータトラックの長手方向に並べ
   て配置した請求項２または３記載の磁気ヘッド装置。
6. 【請求項６】トラッキングサーボ用磁気ヘッドは磁気抵
   抗素子で構成された請求項４または５記載の磁気ヘッド
   装置。
7. 【請求項７】トラッキングサーボ用磁気ヘッドは単磁極
   型ヘッドである請求項４または５記載の磁気ヘッド装置
   。
8. 【請求項８】記録再生用磁気ヘッドと前記トラッキング
   サーボ用磁気ヘッドは共に単磁極型ヘッドである請求項
   ４または５記載の磁気ヘッド装置。