JP4205964B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井取付型の空気調和機の室内機に係り、特に化粧パネルに設けられる開口部を開閉する化粧蓋の脱落防止構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機の室内機として、店舗などの広い空間を空調する場合には、壁面に取付けられる、いわゆる壁掛け形ではなく、天井面から複数の方向に熱交換した風を吹出すことができ、かつ居住者が受ける圧迫感の少ない天井埋込み型とした室内機が多用される傾向にある。
【0003】
この種の空気調和機における室内機本体の下面には、ほぼ中央部に室内空気を吸込み案内する吸込み口と、この吸込み口の両側もしくは周辺部に分散して開口され熱交換空気を吹出し案内する吹出し口を備えた化粧パネルが取付けられていて、この化粧パネルは室内に露出している。
【0004】
一方、室内機の支持構造として、天井裏空間に設けられる吊下げボルトおよびナットを介して室内機本体を構成するケーシングが引っ掛けられる。ナットの吊下げボルトに対する螺着位置を調整することで、ケーシングを所定の高さ位置に吊下げ支持できる。
【0005】
上記ケーシングの吊下げ高さ位置の微調整や、化粧パネルをケーシングに取付ける際の位置調整が可能となるように、化粧パネルの所定の部位に開口部を形成しておき、上記開口部から調整操作を可能としている。
【0006】
また、空調機設置状態での化粧パネルの見映えを良好に確保するために、高さ位置調整作業を行ったあとで、化粧パネルの開口部を化粧蓋によって覆うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで問題は、上記化粧パネルに対する化粧蓋の取付け構造である。すなわち、化粧蓋は室内機の天井取付けの際に取外すだけでなく、あとのメンテナンス管理を容易にするため等の条件から着脱できる構造とした方が都合がよい。
【0008】
そこで、[特許公報1]には、化粧パネルのコーナー部に係止可能なフック部および金属プレートを化粧蓋の裏面に設け、化粧パネル側の上記金属プレートに近接した位置に永久磁石を取付け、フック部の係止状態において永久磁石に金属プレートを磁気吸着させる技術が開示されている。
【0009】
【特許公報1】
特開平7−324769号公報
【0010】
しかしながら、化粧蓋の位置をある程度移動すれば、永久磁石の磁気力の影響が薄れてしまい、ほとんど磁気吸着できなくなる。したがって、位置調整操作のために化粧蓋をずらしコーナー部に対するフック部の係止を外した状態で、誤って化粧蓋から手を離せば落下してしまう。
一般的な化粧蓋の脱落防止対策として考えられるのは、紐を介して化粧パネルと化粧蓋とを連結することである。このような紐を用いれば、化粧蓋の着脱の際に誤って化粧蓋から手を滑らせても、化粧蓋は化粧パネルに吊持されるだけで脱落することがなく安全性が確保される。
【0011】
その反面、紐を化粧パネルと化粧蓋に結び付ける面倒な作業が必要であり、かつ紐の長さを最適に設定するのが難しい。短すぎれば化粧蓋が取外し難く、かつ調整作業時に化粧蓋が邪魔になる。長すぎれば化粧蓋を化粧パネルに嵌め込んだ際に紐が大きく弛み、これらの間に挟み込まれてしまう。
【0012】
本発明は、上記事情にもとづいてなされたものであり、その目的とするところは、比較的簡素な構成でありながら、化粧パネルに対して化粧蓋を確実に着脱させることができ、しかも誤って化粧蓋から手を滑らせたとしても脱落を防止する空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために本発明の空気調和機の室内機は、下面に開口部を有し内部に熱交換器および送風機等を収容し被空調室の天井板に設けられる取付用開口部に嵌め込まれて天井裏に取付け固定される空気調和機本体と、この空気調和機本体の下面開口部を閉成し被空調室に露出するよう取付けられる化粧パネルとを具備し、
上記化粧パネルは、吸込口と吹出口および隅部に空気調和機本体の高さ調整等の作業に必要な開口部と、この開口部と上記吸込み口との間に介設されるブリッジ部とを有するパネル本体と、このパネル本体の上記ブリッジ部付近に取付け手段を介して取付けられ、上記開口部を開閉自在とする化粧蓋と、この化粧蓋に設けられ上記取付け手段を構成する長孔を備えた舌片部と、上記パネル本体の上記ブリッジ部に設けられ開口部へ突出して舌片部の長孔に挿通し、化粧蓋が脱落しようとする際に長孔端部に掛止して化粧蓋の脱落を防止する掛止フックとを具備する。
【0014】
さらに、上記課題を解決し目的を達成するために本発明の空気調和機の室内機は、上述の空気調和機本体と化粧パネルとを具備し、
上記化粧パネルは、吸込口と吹出口および隅部に設けられ空気調和機本体の高さ調整等の作業に必要な開口部と、この開口部と吸込み口との間に介設されるブリッジ部とを有するパネル本体と、このパネル本体の上記ブリッジ部付近に取付け手段を介して取付けられ、上記開口部を開閉自在とする化粧蓋と、この化粧蓋に設けられ、上記取付け手段を構成する左右両側に一対のピン体が突設される舌片部と、上記パネル本体の上記ブリッジ部に設けられ開口部へ突出して舌片部を左右両側から挟み込み化粧蓋が脱落しようとする際にピン体を掛止して化粧蓋の脱落を防止する一対の掛止フックとを具備する。
【0016】
このような課題を解決する手段を採用することにより、化粧パネルに対して化粧蓋を確実に着脱させることができ、しかも誤って化粧蓋から手を滑らせたとしても化粧蓋の脱落を防止する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る天井埋込型の空気調和機の室内機を図面にもとづいて説明する。
【0018】
図1は、空気調和機の室内機を下面側から見た斜視図である。
【0019】
この室内機は、天井板に設けられた取付用開口部に室内側から挿入され、吊りボルト等を介して、いわゆる天井裏(以上、図示しない)に吊持固定される室内機本体(空気調和機本体)1と、この室内機本体1の室内側に露出して取付けられる化粧パネル2を備えている。
【0020】
室内機本体1は、下面開口部全てが開口し、上面部と全ての側面部が板面からなるハウジング3を備えている。このハウジング3の内周面には発泡スチロール等の断熱材からなるケーシングが取付けられていて、断熱構造をなしている。
【0021】
ハウジング3内部の中央部には送風機が配置され、この送風機を囲むようにして、たとえば平面視でL字状に形成された一対の熱交換器部からなる室内熱交換器(以上、図示しない)が収容されている。
【0022】
ハウジング3の下面開口部は、上記化粧パネル2によって閉成されている。この化粧パネル2は室内に露出し、ハウジング3周面と天井板の取付用開口部との隙間を遮蔽する。
【0023】
上記化粧パネル2は、矩形状のパネル本体4を備えている。パネル本体4の中央部には矩形状の吸込口5が開口され、この吸込口5に吸込グリル6が着脱自在に取付けられている。上記吸込グリル6は、吸込口5における室内空気の流通を可能としながら、吸込口5からハウジング3内部に対する遮蔽をなす。
【0024】
さらに、パネル本体4における吸込口5の各辺部に沿って、吹出口7a〜7dが設けられている。これら吹出口7a〜7dは、長手方向に対して幅方向が極端に短い細長矩形状をなしていて、4ヶ所設けられる。
【0025】
各吹出口7a〜7dは、それ自体が外方へ曲成され、それぞれルーバー機構を構成するルーバーが取付けられて、化粧パネル2周辺の広い範囲に亘って吹出し案内するようになっている。
【0026】
パネル本体4の四隅であるコーナー部には、それぞれ矩形状の開口部8が設けられている。これら開口部8に後述する化粧蓋10が着脱自在に取付けられ、開口部8を開閉自在としている。
【0027】
一方、ハウジング3は、天井裏空間の梁から垂下された4本の吊りボルトに吊下げ支持されている。すなわち、ハウジング3の外側面コーナー部には、水平方向外側に突出したフック部材11が取付けられている。
【0028】
このフック部材11に設けられる長孔に上記吊りボルトを挿通し、この挿通部分の下側にナットを螺着する。これにより、ナットの上面にフック部材11が当接することになり、ハウジング3が4箇所において吊りボルトに吊下げ支持される。
【0029】
ナットの吊りボルトに対する螺着位置を調整することによって、ハウジング3の吊下げ高さ位置の調整が行える。上記開口部8はフック部材11の真下に位置しているので、室内機本体1を天井板に取付けた状態で上記化粧蓋10を取外し、開口部8を開放することにより上述の高さ調整作業が行える。
【0030】
この調整作業等の際に、開口部8から取外した化粧蓋10から誤って手を離した場合でも、脱落を防止する構造が採用されている。以下、化粧蓋10の脱落防止構造について詳述する。
【0031】
図2〜図5は、上記化粧蓋10の脱落防止構造に係る、第1の実施の形態を示している。
【0032】
図2は化粧パネル2から化粧蓋10を取外した状態の平面図、図3は化粧蓋10の平面図および側面図、図4は具体的な化粧蓋10の脱落防止構造を示す説明図、図5は化粧パネル2に化粧蓋10を取付けた状態の断面図および化粧蓋10の脱落を防止した状態の断面図である。
【0033】
上記パネル本体4には、上記開口部8と、吸込グリル6が取付けられる吸込口5との間にブリッジ部12が介設される。したがって、ブリッジ部12はパネル本体4の四辺を結合するよう、四隅に設けられる。
【0034】
それぞれのブリッジ部12とは上下方向に離間した位置で、かつブリッジ部12から吸込口5側に、ねじ孔13を備えたねじ固定部14が突設される。上記吸込グリル6を取付けることにより、ねじ孔13およびねじ固定部14は吸込グリル6によって遮蔽され、外見的に全く見えない。
【0035】
上記ブリッジ部12には、開口部8へ突出する掛止フック15が一体に設けられる。この掛止フック15はパネル本体4の表面(室内機を取付けた状態で下面)から奥側(上面側)へ斜めに突出する杆体からなる。
【0036】
上記開口部8は、先端角部を除く内周縁に沿って内縁部16が設けられ、開口部に化粧蓋10を取付けた状態で、化粧蓋10の周縁部を受けるようになっている。また、開口部8の先端角部には、断面凹状の溝部17が設けられいる。
【0037】
上記化粧蓋10は、パネル本体4の開口部8に嵌め込まれる形状寸法に成形される。化粧蓋10の先端角部には、開口部8の対向位置に設けられる溝部17に掛止するための片部10aが一体に折曲形成される。
【0038】
この化粧蓋10の基端側端部には、舌片部18が一体に設けられる。上記舌片部18は、断面逆L字状に折曲形成される片部であって、この基端と先端を除く折曲片部に亘って長孔19が設けられている。
【0039】
長孔19の幅寸法は、上記パネル本体4に設けられる掛止フック15が挿入可能であり、かつ上記固定ねじ部14に設けられるねじ孔13の直径と略同等に設定される。
【0040】
実際には、図4および図5(A)に示すように、化粧蓋10はパネル本体4の開口部8に嵌め込まれ、開口部8を閉成している。化粧蓋10の周縁部は開口部8の内縁部16に密着し、かつ化粧蓋10の先端角部に形成される片部10aは開口部8の先端角部に設けられる溝部17に掛止される。
【0041】
上記化粧蓋10に設けられる舌片部18の折曲片部は、パネル本体4のブリッジ部12内側に突設される固定ねじ部14に密着している。取付けねじ20が舌片部18の長孔19端部を介して固定ねじ部14のねじ孔13に挿入され、舌片部18をパネル本体4に螺着している。これら取付けねじ20等で化粧蓋10をパネル本体4に取付ける取付け部(取付け手段)Kが構成される。
【0042】
上記化粧蓋10のパネル本体4に対する取付け状態で、パネル本体4のブリッジ部12外側に設けられる掛止フック15が舌片部18の長孔19に挿通し、先端部は長孔19から出て開口部8に突出している。
【0043】
このように構成された天井埋込型の空気調和機の室内機において、冷凍サイクル運転が開始されるとともに送風機が駆動されることにより、室内空気が化粧パネル2の吸込グリル6と吸込口5を介して室内機本体1内に吸引され、熱交換器において熱交換されたあと、吹出口7a〜7dを介して室内へ吹出される。
【0044】
つぎに、室内機本体1の高さ微調整や、化粧パネル2の取付け位置の微調整などの作業時における、化粧蓋10の着脱操作について説明する。
室内機を天井に取付ける際に、吊下げ高さ位置の調整が必要となった場合等の条件に応じて化粧蓋10を取外し、開口部8を開放して調節作業を行う。この化粧蓋10の取外しに先立って吸込グリル6の取外しが必要である。
【0045】
上記吸込グリル6を取外すとブリッジ部12の内側に取付けねじ20頭が露出するので、この取付けねじ20を外す。そして、図5(A)に示す矢印方向に化粧蓋10をスライド移動させる。化粧蓋10の片部10aがパネル本体4の溝部17から抜け出て、化粧蓋10は自由状態になる。
【0046】
この状態で誤って化粧蓋10から手を離した場合でも、化粧蓋10の脱落を確実に防止できる。また、意識して上記化粧蓋10から手を離しても何らの支障もない。
【0047】
すなわち、図5(B)に示すように、化粧蓋10は一旦は落下するが、パネル本体4のブリッジ部12外側に設けられる掛止フック15が化粧蓋舌片部18の長孔19に挿通する状態には変りがないので、掛止フック15に対して長孔19が滑り、長孔19端部が掛止フック15に掛止される。
【0048】
化粧蓋10先端の片部10a側は大きく回動するが、掛止フック15と長孔19との掛止状態に変化がなく、自然的に舌片部18と化粧蓋10は掛止フック15に対して吊持状態になる。
【0049】
したがって、パネル本体4の開口部8から化粧蓋10を移動すれば、開口部8が完全に開放される。この開口部8においてフック部材11が見えるようになり、開口部8を介して上述した必要な作業が行える。
【0050】
作業終了後は、上述の化粧蓋10取外しの作業とは逆の作業を行って、パネル本体4に化粧蓋10を取付けて開口部8を閉成する。
すなわち、化粧蓋10の先端を持ってパネル本体4に合わせ、さらに化粧蓋10を内側にずらす。化粧蓋10の先端片部10aがパネル本体4の溝部17に掛合するとともに、長孔19端部がねじ孔13に対向する。長孔19端部を介してねじ孔13に取付けねじ20を螺挿すれば、化粧蓋10の取付けが完了する。
【0051】
このように、パネル本体4に掛止フック15を設け、化粧蓋10に長孔19を備えた舌片部18を設けて、掛止フック15と長孔19を掛止状態とするだけの比較的簡素な構成でありながら、化粧蓋10の着脱が容易であるとともに、化粧蓋10の脱落を確実に規制でき、作業性の向上を図れる。
【0052】
なお、上記調節作業などで吊持状態にある化粧蓋10が邪魔な場合は、この化粧蓋10をパネル本体4から取外しすればよい。具体的には、吊持状態にある化粧蓋10をある程度持ち上げて斜めの状態とし、さらに化粧蓋10を押し込み掛止フック15に対して長孔19が自由に変位できるようにする。
【0053】
図5(B)に一部を示すように、舌片部18が掛止フック15先端と化粧10部位との隙間に対向したら、二点鎖線矢印に示すように化粧蓋10をパネル本体4から引き抜く。化粧蓋10をパネル本体4から取外しできることになり、開口部8周辺の作業スペースが拡大する。
【0054】
つぎに、図6〜図9にもとづいて、化粧蓋10の脱落防止構造の第2の実施の形態を説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一構成部品については同番号を付して新たな説明は省略する。(以下、同じ)
図6はパネル本体4から化粧蓋10を取外した状態の平面図、図7は化粧蓋10の平面図および側面図、図8は具体的な化粧蓋10の脱落防止構造を示す説明図、図9はパネル本体4に化粧蓋10を取付けた状態の断面図および化粧蓋10の脱落を防止した状態の断面図である。
【0055】
上記パネル本体4にブリッジ部12が設けられ、吸込口5に突出してねじ孔13を備えたねじ固定部14が突設される。および、開口部8の内周縁に沿って内縁部16が形成され、先端角部に溝部17が設けられることは変りがない。
【0056】
ここでは、ブリッジ部12において開口部8側に2本の掛止フック15Aが互いに所定間隔を存し、かつ互いに並行して一体に突設される。これら掛止フック15Aの向きは先に説明したものと同一である。
【0057】
一方、上記化粧蓋10は、開口部8と同一形状寸法の矩形状に形成され、先端角部には片部10aが設けられ、隅部には舌片部18Aを備えている。上記片部10aと舌片部18Aとも、先きに説明したものと同一の形状寸法をなす。
【0058】
ただし、舌片部18Aの折曲片部には上記ねじ固定部14のねじ孔13と同一径の取付け用孔21が設けられ、その左右両側部には水平方向に突出する一対のピン体22が設けられる。
【0059】
実際には、図8および図9(A)に示すように、化粧蓋10はパネル本体4の開口部8に嵌め込まれ、開口部8を閉成している。化粧蓋10の周縁部は開口部8の内縁部16に密着し、化粧蓋10の先端片部10aは開口部8の溝部17に掛止される。
【0060】
上記化粧蓋10に設けられる舌片部18Aの一部がパネル本体4の固定ねじ部14に密着し、舌片部18Aの取付け用孔21が固定ねじ部14のねじ孔13に対向して、これらに取付けねじ20が挿入螺着している。
【0061】
したがって、化粧蓋10は取付け部Kを介してパネル本体4に取付けられる。この状態で、パネル本体4のブリッジ部12外側に設けられる一対の掛止フック15A相互間に化粧蓋10に設けられる舌片部18Aが介在し、ここでも化粧蓋10の位置決めがなされる。
【0062】
室内機本体1の吊下げ高さ位置の調整や、化粧パネル2の位置決め微調整の際には、パネル本体4から化粧蓋10を取外し開口部8を開放したうえで、この開口部8を介して調節作業を行う。
【0063】
このとき、図9(A)に示す矢印方向に化粧蓋10を一旦スライド移動させる。化粧蓋10の先端片部10aがパネル本体4の溝部17から抜け出て、化粧蓋10は自由状態になる。
【0064】
この状態で誤って化粧蓋10から手を離した場合でも、化粧蓋10の脱落を防止できる。また、意識して化粧蓋10から手を離しても何らの支障もない。
【0065】
すなわち、一対の掛止フック15A相互間に舌片部18Aが介在する状態は変りがないので、そのままの姿勢で化粧蓋10が落下する。そして、図9(B)に示すように、舌片部18に設けられる左右のピン体22が掛止フック15Aに受け止められ掛止される。
【0066】
化粧蓋10の先端片部10aは大きく回動するが、掛止フック15Aとピン体22との掛止状態に変化がなく、自然的に舌片部18Aを備えた化粧蓋10が掛止フック15Aに対して吊持状態になる。
【0067】
パネル本体4の開口部8が完全に開放されることになり、この開口部8を介して上述した必要な作業が行える。そして、必要に応じて化粧蓋10をパネル本体4から引抜き可能であることと、作業終了後の化粧蓋10のパネル本体4に対する取付け作業は、取外し作業とは逆の操作で行えばよいことは変りがない。
【0068】
このように、パネル本体4のブリッジ部12外側に一対の掛止フック15Aを設け、化粧蓋10に一対のピン体22を設けて、化粧蓋10の脱落時に掛止フック15Aとピン体22を掛止状態とするだけの比較的簡素な構成でありながら、化粧蓋10の脱落を確実に規制でき、作業性の向上を図れる。
【0069】
つぎに、図10にもとづいて、化粧蓋10の脱落防止構造の第3の実施の形態を説明する。図10は化粧パネル2の平面図である。
【0070】
化粧パネル2を構成するパネル本体4のコーナー部に開口部8が設けられ、それぞれの開口部8は吊りボルト等の高さ調整部位(ハッチングで示す)に対向しており、開口部8には化粧蓋10が開閉自在に嵌め込まれる。
【0071】
ここでは、各化粧蓋10はパネル本体4に1本の枢支ピン(枢支部)30を介して取付けられる。上記枢支ピン30はパネル本体4の隅部に設けられていて、この枢支ピン30を介して化粧蓋10はパネル本体4の面方向に沿って回動自在である。
【0072】
必要に応じて枢支ピン30を支軸として化粧蓋10を回動付勢することにより、開口部8が開放される。この状態で、化粧蓋10から手を離しても、化粧蓋10がパネル本体4から脱落することがなく、安全性が確保される。
【0073】
作業終了後に化粧蓋10を元の位置まで回動すると、化粧蓋10側縁が開口部8側縁と密接状態になり、開口部8は化粧蓋10によって完全閉成される。
【0074】
したがって、化粧蓋10を枢支ピン30を介してパネル本体4に枢支するだけの比較的簡素な構成でありながら、化粧蓋10の脱落を確実に規制でき、作業性の向上を図れる。
【0075】
図11は、化粧蓋10のパネル本体4に対する取付け手段に係る変形例である。
【0076】
図11(A)はパネル本体4に対して化粧蓋10を取外した状態を示す斜視図、図11(B)はパネル本体4に化粧蓋10を取付けた状態の一部断面図、図11(C)はパネル本体4から化粧蓋10を取外した状態の一部断面図である。
【0077】
パネル本体4の開口部8内側には略U字状の切込みスリットが設けられ、このスリットに沿って切起し加工された状態の断面略L字状の押え片部40が一体に設けられる。この押え片部40は立上がり基端において上下面が凹陥形成され、先端側が弾性変形し易い構造をなしている。
【0078】
押え片部40の先端は下方に向かって突出する三角状の突出端41となっており、この突出端41と立上がり基端部との間には、下方に突出するボタン部42がそれぞれ一体に設けられる。
【0079】
一方、化粧蓋10の端部には掛合用片部43が一体に突設される。この掛合用片部43の先端には矩形状の掛合用開口44が設けられていて、上記押え片部40先端の突出端41が挿脱自在な形状寸法に形成される。
【0080】
図11(B)に示すように、化粧蓋10がパネル本体開口部8に取付けられた状態で、化粧蓋10の掛合用片部43はパネル本体4の裏面(上面)に載り上げ、さらにこの掛合用片部43上面に押え片部40が載り上げるように寸法設定される。
【0081】
したがって、押え片部40が掛合用片部43に対して強力な弾性力を付勢することとなり、化粧蓋10をパネル本体4に確実に取付け固定できる。さらに、掛合用片部43の掛合用開口44に押え片部40先端の三角状の突出端41が挿入して、化粧蓋10に対する位置決めを確実になす。
【0082】
必要に応じて化粧蓋10を取外すには、下方から押え片部40を切起し加工することで形成される開口部45を介してボタン部42を押上げる。図11(C)に示すように、押え片部40は弾性変形して押上げられ、先端の突出端41が掛合用片部43の掛合用開口44から抜け出る。
【0083】
そこで、ボタン部42に対する押上げ付勢力を保持したまま化粧蓋10を図中矢印方向に移動して、掛合用開口44の位置を押え片部突出端41からずらす。化粧蓋10は自由状態になってパネル本体4から取外すことができる。化粧蓋10の位置決めと取外しが容易にでき、作業性の向上を図れる。
【0084】
なお、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、比較的簡素な構成でありながら、化粧パネルに対して化粧蓋を確実に取付け・取外しが可能となり、取外しした際の落下防止を確実に図れる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の天井埋込型の空気調和機の室内機を下面側から示す斜視図。
【図2】 化粧蓋の脱落防止構造に係る第1の実施の形態の、化粧パネルと化粧蓋を分離して示す下面図。
【図3】 同実施の形態に係る、化粧蓋の正面図と断面図。
【図4】 同実施の形態に係る、化粧蓋の化粧パネルに対する引掛け構造を説明する斜視図。
【図5】 同実施の形態に係る、化粧蓋を化粧パネルに取付けた状態を示す断面図と、化粧蓋を取外した状態での落下防止構造を示す断面図。
【図6】 化粧蓋の脱落防止構造に係る第2の実施の形態の、化粧パネルと化粧蓋を分離して示す下面図。
【図7】 同実施の形態に係る、化粧蓋の正面図と側面図。
【図8】 同実施の形態に係る、化粧蓋の化粧パネルに対する引掛け構造を説明する斜視図。
【図9】 同実施の形態に係る、化粧蓋を化粧パネルに取付けた状態を示す断面図と、化粧蓋を取外した状態での落下防止構造を示す断面図。
【図10】 化粧蓋の脱落防止構造に係る第3の実施の形態の、化粧パネルの下面図。
【図11】 本発明の変形例を示す、化粧蓋を化粧パネルから取外した状態の化粧パネルと化粧蓋の斜視図と、化粧蓋の化粧パネルに対する取付け状態を示す断面図および化粧蓋を化粧パネルから取外した状態の断面図。
【符号の説明】
1…室内機本体(空気調和機本体)、2…化粧パネル、5…吸込口、7a〜7d…吹出口、8…開口部、4…パネル本体、K…取付け部(取付け手段)、10…化粧蓋、19…長孔、18…舌片部、15…掛止フック、22…ピン体、30…枢支ピン(枢支部)。

Claims (2)

  1. 下面に開口部を有し、内部に熱交換器および送風機等を収容し、被空調室の天井板に設けられる取付用開口部に嵌め込まれて天井裏に取付け固定される空気調和機本体と、
    この空気調和機本体の下面開口部を閉成し、被空調室に露出するよう取付けられる化粧パネルとを具備する空気調和機の室内機において、
    上記化粧パネルは、
    中央部に開口される吸込口と、この吸込口の周辺部に開口される吹出口および、隅部に設けられ空気調和機本体の高さ調整等の作業に必要な開口部と、この開口部と上記吸込み口との間に介設されるブリッジ部とを有するパネル本体と、
    このパネル本体の上記ブリッジ部付近に取付け手段を介して取付けられ、上記開口部を開閉自在とする化粧蓋と、
    この化粧蓋に設けられ、上記取付け手段を構成する長孔を備えた舌片部と、
    上記パネル本体の上記ブリッジ部に設けられ、上記開口部へ突出して上記舌片部の長孔に挿通し、化粧蓋が脱落しようとする際に長孔端部に掛止して化粧蓋の脱落を防止する掛止フックと
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 下面に開口部を有し、内部に熱交換器および送風機等を収容し、被空調室の天井板開口部に嵌め込まれて天井裏に取付け固定される空気調和機本体と、
    この空気調和機本体の下面開口部を閉成し、被空調室に露出するよう取付けられる化粧パネルとを具備する空気調和機の室内機において、
    上記化粧パネルは、
    中央部に開口される吸込口と、この吸込口の周辺部に開口される吹出口および、隅部に設けられ空気調和機本体の高さ調整等の作業に必要な開口部と、この開口部と上記吸込み口との間に介設されるブリッジ部とを有するパネル本体と、
    このパネル本体の上記ブリッジ部付近に取付け手段を介して取付けられ、上記開口部を開閉自在とする化粧蓋と、
    この化粧蓋に設けられ、上記取付け手段を構成する左右両側に一対のピン体が突設される舌片部と、
    上記パネル本体の上記ブリッジ部に設けられ、上記開口部へ突出して上記舌片部を左右両側から挟み込み、化粧蓋が脱落しようとする際に上記ピン体と掛止して化粧蓋の脱落を防止する一対の掛止フックと
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
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