JP3583911B2 - 天吊型空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天吊型空気調和装置の吸込グリルの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、空気調和機本体の樹脂製パネルに一端がヒンジ結合されるとともに、この樹脂製パネルのフック片収容穴に係止されるフック片を有する吸込グリルを備えた天吊型空気調和装置は知られている。
【0003】
この種のものでは、樹脂製の吸込グリルの桟に直交する方向にフック片をスライドさせるための平坦部を形成して、この平坦部にフック片をスライド自在に装着し、吸込グリルを空気調和機本体の樹脂製パネルに取り付ける場合には、このフック片をスライドさせて、当該フック片の端部を樹脂製パネルのフック片収容穴に係止させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、前述したフック片を樹脂製パネルのフック片収容穴に係止するときに要求されるクリック感を出すために、金属ばね等の別部材を使用していた。しかしながら、これでは、吸込グリルあるいはフック片の製造工程が複雑化し、製造コストが増大するという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する問題点を解消し、製造コストを増大させることなく、クリック感を出せるようにしたフック片を備える天吊型空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、一端側枠部材が空気調和機本体にヒンジで結合されて開閉する吸込グリルを備え、この吸込グリルの他端側枠部材に設けられるスライド式のフック片を前記空気調和機本体のフック片収容穴に係止させることにより前記吸込グリルを空気調和機本体に係止する天吊型空気調和装置において、前記フック片には幅方向に延びるスリットを有する凸部を設けると共に、当該フック片が貫通する前記吸込グリルの他端側枠部材の貫通孔には前記フック片の凸部に係合する突起を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記フック片には脚体を設け、前記吸込グリルには前記脚体が係合し、前記フック片の移動距離を規定する溝を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記フック片にはねじ孔を設け、前記フック片が前記フック片収容穴に係止されたときに、当該位置で前記ねじ孔にねじを螺合して前記フック片を前記吸込グリルにねじ止め可能に構成したことを特徴とするものである。
【0009】
これらの発明によれば、フック片をスライドさせてフック片収容穴に係止する場合、このフック片の凸部が貫通孔に形成された突起に係合し、フック片の凸部がスリット側に凹んでクリック感が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1において、符号1は空気調和機本体を示す。この空気調和機本体1は天井から吊り下げられた吊りボルト3に引っかけられて室内天井板5の下面に設置・固定されている。空気調和機本体1には電装箱11、送風機13、熱交換器15、冷媒配管29等の各種機器類が殆ど隙間なく収納されている。送風機13は、図2に示すように四台の送風機ユニット21〜24からなりこれらは一台のモータ25で駆動される回転軸27に固定・配置されている。
【0012】
熱交換器15は、図1に示すようにフィン・チューブ型の熱交換器であり、空気調和機本体1内に斜めに設置される。この熱交換器15には冷媒配管29が接続され、この冷媒配管29は空気調和機本体1の外に導出され、室外機(図示せず)の圧縮機、減圧装置、室外熱交換器等に接続される。
【0013】
この熱交換器15の下方には、図1に示すように発泡スチロール製のドレンパン31が設置され、このドレンパン31の下面には板金製パネル33が設置される。ドレンパン31のドレン溜まり31aには、図2に示すようにフレキシブルチューブ32を介してドレンポンプユニット35が接続され、このドレンポンプユニット35に収容されるドレンポンプは、ドレン溜まり31aに収集されたドレンを吸い上げて空気調和機本体1の外に排出する。
【0014】
送風機13の下方には、図1に示すように樹脂製の吸込グリル37が開閉可能に設置され、この吸込グリル37には空気清浄用フィルタ39が取り付けられる。そして、送風機13が駆動されると吸込グリル37およびフィルタ39を通じて室内の空気が空気調和機本体1内に吸い込まれ、この空気は熱交換器15で熱交換された後に、吹出口41を通じて室内に吹き出される。43は空気調和機本体1の略中央を横断的に仕切る中仕切板である。
【0015】
この実施形態では、図3A〜図3Cに示すように、吸込グリル37は樹脂で一体成形される。この吸込グリル37はほぼ矩形状を呈し、一端側枠部材36Aと他端側枠部材36Bと複数の横桟38とを備え、複数の横桟38の間には吸込開口部を備える。この吸込グリル37の一端部37Aはヒンジ51を介して板金製パネル33に支持され(図1参照)、吸込グリル37は一端部37Aを軸として他端部37Bが空気調和機本体1から弧を描いて回動するように開閉自在に構成される。この吸込グリル37の他端側枠部材36Bには、横桟38に直交する方向に二つの平坦部57が形成され、これらの平坦部57には、図4Aに示すように、樹脂製のフック片100がスライド自在に装着される。このフック片100は吸込グリル37の他端側枠部材36Bの貫通孔55を貫通し、図4Bに示すように、板金製パネル33に形成されたフック片収容穴53に係止される。
【0016】
フック片100の表面には、図5A〜図5Dに示すように、凸部63が一体に設けられ、この凸部63には幅方向に延びるスリット59が形成される。また、フック片100の裏面には、一対の脚体67が一体に設けられる。符号71はねじ75(図4B参照)を通すためのねじ孔である。図4Aを参照して、フック片100が貫通する貫通孔55の孔壁には、フック片100の前記凸部63に係合する突起65が一体に設けられる。また、他端側枠部材36Bの平坦部57にはフック片100の前記脚体67に係合する溝69が設けられ、当該溝69はフック片100の移動距離を規定する。
【0017】
この種の空気調和装置では、例えばフィルタ39のメンテナンスのために、その都度、吸込グリル37が開閉される。この吸込グリル37が閉じられる場合には、吸込グリル37が、図4Aに示すように、ヒンジ51を介して所定の閉じ位置まで回動された後に、この閉じ位置で、矢印Aの方向にフック片100がスライドされる。すると、図4Bに示すように、フック片100の係止部102が、板金製パネル33のフック片収容穴53に係止されて、これにより、この吸込グリル37が板金製パネル(空気調和機本体1)33に固定される。
【0018】
この実施形態では、図4Aに示すように、フック片100が矢印Aの方向にスライドされたとき、図4Bに示すように、突起65が凸部63に当接して、この凸部63を下方に押圧する。この場合、凸部63には幅方向に延びるスリット59が形成されているので、凸部63が下方に押圧されることにより、このスリット59が縮小し、この弾性変形に伴う反発力が生じる。図4Bに示すように、凸部63が突起65を通過したときには、突起65による押圧力から開放されるので、いわゆる操作上のクリック感が得られる。尚、クリック感を出すためには、スリット59は幅方向ほぼ一杯に形成することが望ましい。
【0019】
フック片100の略中央にはねじ孔71が設けられるので、吸込グリル37を閉じた場合に、このねじ孔71に、図4Bに示すように、ねじ75を螺合すれば、このねじ75によりフック片100が固定され、このフック片100を誤ってスライドさせることはなくなり、安全性を向上させることができる。
【0020】
この実施形態では、フック片100にスリット59を有する凸部63を一体に設ける一方で、フック片100が貫通する他端側枠部材36Bの貫通孔55に前記凸部63に係合可能な突起65を一体に設けるだけであるので、フック片および吸込グリルの製造コストはほとんど増大しない。そして、簡単な構成により、いわゆる操作上のクリック感を生じさせることができる。
【0021】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばスライド式のフック片の形状は前記形状に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で変更は可能である。
【0022】
【発明の効果】
これらの発明によれば、フック片に幅方向に延びるスリットを有する凸部を設ける一方で、フック片が貫通する他端側枠部材の貫通孔に凸部に係合可能な突起を設けるだけであるので、フック片および吸込グリルの製造コストをほとんど増大させることなく、簡単な構成によって、いわゆる操作上のクリック感を生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和装置の一実施形態を示す側面断面図である。
【図2】同じく内部構造を示す平面図である。
【図3】吸込グリルを示す図であり、Aは平面図、Bは端面図、Cは側面図である。
【図4】ロック片が樹脂パネルに係止されるときの状態を示す図であり、Aは係止前を示す図、Bは係止後を示す図である。
【図5】フック片を示す図であり、Aは平面図、Bは側面図、Cは上端面図、Dは下端面図である。
【符号の説明】
1 空気調和機本体
36B 他端側枠部材
53 フック片収容穴
55 貫通孔
57 平坦部
59 スリット
63 凸部
65 突起
67 脚体
69 溝
71 ねじ孔
100 ロック片
Claims (3)
- 一端側枠部材が空気調和機本体にヒンジで結合されて開閉する吸込グリルを備え、この吸込グリルの他端側枠部材に設けられるスライド式のフック片を前記空気調和機本体のフック片収容穴に係止させることにより前記吸込グリルを空気調和機本体に係止する天吊型空気調和装置において、
前記フック片には幅方向に延びるスリットを有する凸部を設けると共に、当該フック片が貫通する前記吸込グリルの他端側枠部材の貫通孔には前記フック片の凸部に係合する突起を設けたことを特徴とする天吊型空気調和装置。 - 前記フック片には脚体を設け、前記吸込グリルには前記脚体が係合し、前記フック片の移動距離を規定する溝を設けたことを特徴とする請求項1記載の天吊型空気調和装置。
- 前記フック片にはねじ孔を設け、前記フック片が前記フック片収容穴に係止されたときに、当該位置で前記ねじ孔にねじを螺合して前記フック片を前記吸込グリルにねじ止め可能に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の天吊型空気調和装置。
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