JP2727736B2 - 天井埋込形空気調和機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、天井内に埋め込まれる空気調和機に関する
ものである。

従来の技術 第４図の側面断面図に示すように従来の空気調和機
（１）は、天井（２）の方向に開口を有した箱体の台枠
（５）の内部の長手方向に熱交換（８）と送風作用を行
うクロスフローファン（７）及びエアーガイダ（６）が
設けられている。熱交換器（８）の下部には熱交換器
（８）から排出されるドレン水を受ける水受皿（９）と
水受皿（９）を支持し台枠（５）の開口部を強化する底
板（11）が設けられている。そして空気調和機（１）の
下方には天井面に露出する化粧パネル（３）を設け、室
内の空気を化粧パネル（３）の吸入側（3b）より吸入グ
リル（４）とフイルター（12）を介し吸入して熱交換器
（８）への循環させ化粧パネル（３）の吹出側（3a）よ
り吹出し室内の空気調和を行っている。第５図の化粧パ
ネル取付図において台枠（５）の吹出し側（3b）の横端
に前記空気調和機（１）を運転する為の電装品箱（15）
が設けられている。又化粧パネル（３）は吸入グリル
（４）を開く事により、台枠（５）と固定するネジ穴
（16）が露出する。化粧パネル（３）の取付は、化粧パ
ネル（３）のネジ穴（16）と台枠（５）のナット（17）
を合わせネジ（19）を使用し固定している。

発明が解決しようとする課題 このような従来の空気調和機においては、化粧パネル
（３）の寸法が大きく重たい上、天井に取付るため台枠
（５）にネジ（19）を用いて取り付けるにあたり一人で
行うことは、困難であり化粧パネル（３）を保持し台枠
のナット（17）と化粧パネルネジ穴（16）をマッチング
する者と、ネジ（19）を締め付ける者の複数者が分かれ
て行っている。このため設置工事などに多大な労力を要
すると共に時間が掛かっていた。本発明は以上の問題に
鑑みて、化粧パネルを空気調和機に仮セットできるよう
にし設置工事の時間短縮と労力の低減をする事を目的と
する。

課題を解決するための手段 本発明は、上記の課題を解決するため化粧パネルの仮
止めできるように、化粧パネルに仮止め手段を配設した
ものである。

作用 本発明は上記した構造によって、化粧パネルの設置工
事を一人で行えネジ穴のマッチングが容易にできる。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面の第１図〜第３図
にもとずいて説明する。ここで、従来例とおなじもの
は、同一の符号を付して説明を省略する。

第１図において、（１）は天井（２）内に埋め込まれ
た空気調和機で、（３）は空気調和機（１）の下方に固
定され天井（２）の表面に露出した化粧パネルである。
（3a）は化粧パネルの吹出口で（3b）は化粧パネルの吸
込口である。（12）は化粧パネルの吸込口（3b）に配置
されたフイルター、（13），（14）は化粧パネルの吹出
口に設けられた風向変更羽根である。第２図の（５）は
空気調和機（１）の外装を構成する鋼板製の台枠で、下
方に開口を位置させて箱形状に形成される。（６）は発
泡樹脂製のエアーガイダ、（７）は送風作用を行うクロ
スフローファン、（８）は室内空気と冷媒の熱交換を行
う熱交換器、（９）は熱交換器から排出されるドレン水
を受ける水受け皿、（10）はスタビライザ、（11）は底
板である。そして前記台枠（５）の長手方向の外側面に
は、空気調和機（１）を吊持するための複数個の吊金具
（12）が設けられ、またその内側下部には化粧パネルを
固定する右側ナット（20）と、左側ナット（21）が取り
付けられている。さらに左側ナット（21）の２個の中央
付近に化粧パネルとの係合部として突起（22）が設けて
ある。エアーガイダ（６）の左端にはその左隔壁に嵌合
して合成樹脂製の左側端（23）がもうけられ、このエア
ーガイダ（６）の右端には上部右側板（24）と下部右側
板（25）が設けられている。この上部右側板（24）と下
部右側板（25）にてモーター（26）の支持を行ってい
る。前記上部右側板（24）、下部右側板（25）と台枠
（５）の空間部に電装品箱（15）が設けられている。こ
の電装品箱（15）は、電源カバー（26）で蓋を行う。こ
の電源カバー（26）には、化粧パネルとの嵌合部として
の角穴（27）が設けてある。化粧パネル（３）の吹出側
（3a）には、風向を左右に変更する羽根（14）と風向を
前後に変更する羽根（13）が設けられている。吸込側
（3b）には吸込パネル（４）が設けてあり、熱交換器
（８）側にフイルター（12）を取付られる。第３図に示
すように、化粧パネル（３）には電源カバー（26）の角
穴（27）に相当する部分に、Ｚ形状に曲げられた金具
（28）が長手方向に、引っかけ方向を呈し固定されてい
る。又前記台枠（５）の突起（22）に相当する部分に、
Ｕ形状で片側が固定された板バネ（29）が前記金具（2
8）と引っかけ方向を反対側に呈し固定されている。

以上のように構成された空気調和機の動作について説
明する。

空気調和機（１）を天井（２）に設置後、化粧パネル
（３）のＺ形状金具（28）を電源カバー（26）の角穴
（27）に挿入すると化粧パネル（３）が片持ち状態にな
る。次に化粧パネル（３）のＵ形状板バネ（29）側を天
井方向の押し上げるだけで、板バネ（29）が台枠（５）
に引っかかり化粧パネルの仮セットができる。これで台
枠（５）のナット（20），（21）と化粧パネル（３）の
ネジ穴が合うが、僅かにずれた場合化粧パネル（３）を
左右にずらしても前記化粧パネル（３）のＵ形状板バネ
（29）が台枠（５）の突起（22）に引っかかり外れるこ
とが無い。この状態にてネジ（19）を使用し化粧パネル
（３）の固定を行う。修理等で化粧パネルを外す場合
は、化粧パネル（５）を板バネ（29）側に押す事により
Ｚ形状金具が電源カバー（26）角穴（27）より外れ、次
に板バネ（29）側を外す事により化粧パネルを台枠より
取り除く事ができる。以上のように化粧パネルを不用意
に仮止めが解除することがない仮セット方法とする事に
より設置工事の安全性を確保し簡素化が行える。

発明の効果 以上のように本発明は、化粧パネルに引っかけ金具と
バネを設け台枠に仮セットすることにより化粧パネルの
ネジ穴と台枠のナットのマッチングが容易に行え安全な
仮セットが確保でき、設置工事の時間短縮と労力の低減
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す空気調和機の一部分解
斜視図、第２図は、同空気調和機の分解斜視図、第３図
は、同実施例における化粧パネル取付説明図、第４図
は、従来例を示す側面断面図、第５図は従来例の一部分
解斜視図である。 ３……化粧パネル、５……台枠、６……エアーガイダ、
７……クロスフローファン、８……熱交換器、９……水
受皿、15……電源箱、19……ネジ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−233922（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−244939（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−67722（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−34230（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−112340（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下方に開口した台枠の内部にエアーガイ
   ダ、クロスフローファン、熱交換器、電源板を配設し、
   前記台枠を天井内に取付け、この天井下面に設けられる
   化粧パネルとを備えた天井埋込形空気調和機において、
   前記台枠に化粧パネルを取り付ける仮止め手段として、
   台枠と化粧パネルの各対向辺に、係合関係にある金具と
   嵌合部を設け、さらに前記台枠と化粧パネルにおける前
   記各対向辺と隣り合う辺に係合関係にあるバネ片と係合
   部を設け、さらに前記金具及びバネ片の係合方向を相反
   する方向とした天井埋込形空気調和機。