JPH0410493Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は天吊形空気調和機の電気ヒータの取
付・取外し等の方法の改良に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この種の空気調和機においては、例えば実
願昭58−74787号記載の従来例を第５図に示すと、
１は天井パネル、２は吸込グリル、３は送風装置
で、吸込グリル２と天井パネル１の間にある。４
は熱交換器で、天井パネル１等に固着される。５
は電気ヒータで、熱交換器４、あるいは天井パネ
ル１に固着される。６はスイングルーバ、７は仕
切板で、送風装置３と熱交換器４の間を区割す
る。８は化粧パネルで、仕切板７あるいは側壁
（図示せず）に固着される。９はドレンパン、１
０は前パネルで天井パネル１に固着される。１１
は吹出グリルである。

次に運転動作について説明すると、送風装置３
の作動により、吸込グリル２より吸込まれた室内
空気は、熱交換器４、電気ヒータ５を通り、冷風
あるいは温風となり、スイングルーバ６にて拡散
されて、吹出グリル１１より室内へ吹出される。

次にサービス・メンテ動作について説明する
と、電気ヒータ５サービス、点検、及びオプシヨ
ン仕様時の現地組込性において、吹出グリル１
１、前パネル１０を取り外して作業するものであ
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の空気調和機は以上述べたように構成され
ているので、特に、サービス点検時、オプシヨン
パーツ取付時に作業時間が長いという欠点があ
る。

また、電気ヒータ５は、熱交換器４の二次側に
あるため、冷房運転時の空気調和機の外殻の露付
対策のための絶縁材に耐熱処置、難燃処置が必要
でコストUPにもつながつた。

この考案は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、化粧パネルの取外しだけで、
電気ヒータ等の部品のサービス、点検、オプシヨ
ン仕様部品の取付を迅速にできる空気調和機を提
供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕 この考案に係る空気調和機は、仕切板によつて
本体を空気吸込室と吹出室とに分離し、仕切板の
吹出室側に電気ヒータを設置すると共に、ドレン
パンの一部に凹部を設けて下面より電気ヒータを
着脱可能にしたものである。

〔作用〕

この考案における空気調和機は、ドレンパンの
一部に凹部を設け下面より電気ヒータの着脱が可
能となつたことにより、メンテナンスの作業時間
を短縮できる効果を達成できるものである。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例について図において
説明する。第１図、第２図において、１は天井パ
ネル、２は吸込グリル、３は送風装置で、吸込グ
リル２と天井パネル１間にある。４は熱交換器
で、天井パネル１等に固着される。６はスイング
ルーバ、７は仕切板で、送風装置３と熱交換器４
間を区割する。５は電気ヒータで、仕切板７と熱
交換器４の間に設置され、仕切板７に固着されて
いる。８は化粧パネルで、仕切板７あるいは側壁
に固着される。９はドレンパンで、１２はドレン
パン９に設けられている、電気ヒータ５を下面か
ら着脱できるための凹部である。１０は前パネル
で、天井パネル１に固着されている。１１は吹出
グリルである。

次に運転動作について説明すると、送風装置３
の作動により吸込グリル２より吸込まれた室内空
気は、電気ヒータ５を通り熱交換器４を経て、冷
風あるいは温風となり、スイングルーバ６にて拡
散されて、吹出グリル１１より室内へ吹出され
る。

上記のように電気ヒータ５の設置場所が熱交換
器４の手前側に設置されているので、電気ヒータ
５の周辺部材に冷房運転時の露付対策用の絶縁材
が不要となり、金属材等の部材で構成でき、耐熱
性に優れた構造が採用できる。

次にサービス・メンテ、オプシヨンパーツの組
込について説明すると、化粧パネル８を固着して
いるネジを外すだけで、ドレンパン９に設けられ
た凹部１２より、電気ヒータ５の着脱が可能であ
る。

なお、上記実施例では、化粧パネル８全体を取
り外して、電気ヒータ５のサービス・メンテ取付
を行うようにしたものであるが、第３図のよう
に、化粧パネル８，８′のように２分割して、サ
ービス・メンテ取付に必要な化粧パネル８′だけ
の着脱方式でも良い。

また第４図は吸込グリル２を、ドレンパン９の
凹部１２まで延長し、前記凹部１２に盲板１３を
設けた方式で、サービス・メンテ取付時はこの盲
板１３を着脱すれば同様の効果が得られる。

上記実施例では電気ヒータで説明したが、電気
ヒータ５の代わりに空気清浄器を組込んでも同様
の効果を奏するばかりか、熱交換器４の手前でタ
バコの煙等の塵埃が除去でき、熱交換器４の汚れ
防止に役立ち、健康空調にもなる効果を有するも
のである。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によれば、電気ヒータ
５を熱交換器４の手前側に配置し、かつサービ
ス・メンテ取付作業を容易にすべくドレンパン９
の一部に凹部１２を設ける事により、化粧パネル
８，８′または盲板１３を着脱するだけで、前記、
電気ヒータ５のサービス・メンテ取付が短時間で
できるとともに、電気ヒータ５の周辺部材も安価
な構造体で提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による空気調和機
の横断面図、第２図はこの考案の一実施例による
空気調和機の平面断面図、第３図、第４図は他の
実施例を示す空気調和機の横断面図、第５図は従
来の空気調和機の横断面図である。 図中、１は天井パネル、２は吸込グリル、３は
送風装置、４は熱交換器、５は電気ヒータ、５′
は空気清浄器、７は仕切板、８，８′は化粧パネ
ル、９はドレンパン、１２はドレンパン凹部、１
３は盲板である。 図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 仕切板によつて、空気吸込室と吹出室を分離
   し、吸込室側に送風機を具備し、吹出室側には
   該仕切板と、所定寸法を隔てて熱交換器を配列
   し、前記仕切板と熱交換器の空間部に電気ヒー
   タを設置できる空気調和機において、前記電気
   ヒータの着脱が下面より可能なようにドレンパ
   ンの一部に挿入できる凹部を形成するととも
   に、ドレンパンおよびドレンパン凹部を覆うよ
   うに化粧パネルにて前記開口部を閉塞したこと
   を特徴とする空気調和機。 (2) 前記凹部を塞ぐ盲板を設け、この盲板を吸込
   グリルで覆つたことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の空気調和機。 (3) 化粧パネルを、ドレンパン部とドレンパン凹
   部とで２分割したことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の空気調和機。