JP4204255B2 - エレベータの運行状態表示装置及び運行状態表示方法 - Google Patents

エレベータの運行状態表示装置及び運行状態表示方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータのホール呼びやホール呼び消去等の各事象を示す運行データに基づいて、エレベータの運行状態を表示する運行状態表示装置及び表示方法に関し、特に、過去の運行状態履歴を再生して表示する機能を有する運行状態表示装置及び表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
群管理制御装置による制御のもとで複数台のエレベータを効率良く運行させる群管理システムでは、例えば、ホール待ち時間が異常に長くなっているといった異常事態を分析して、その後の管理運営に役立てるために、群管理制御装置から各エレベータの運行情報を収集して表示装置に送り、表示装置にエレベータの運行状態を表示させるようにしているのが一般的である。
【0003】
このような群管理システムにおいて、表示手段に表示させるエレベータの運行状態は、一方の座標軸に時間をとり、他方の座標軸にエレベータの停止階床をとって、各エレベータの走行軌跡を例えばホール呼び等のようなエレベータの状態変化の要因となる事象と共に表したエレベータ運行線図の形態で表示している場合が多い。
【0004】
このようなエレベータ運行線図では、各エレベータの経時的な運行状態の変化を把握することができるが、エレベータの設置台数が増加したり建物が高層化されたりした場合には、エレベータ運行線図は非常に見にくいものとなり、特にエレベータ運行線図に見慣れていない者にとっては、このようなエレベータ運行線図を参照して上述したような異常事態を適格に把握することは極めて困難である。
【0005】
そこで、近年では、例えばホール呼び等のようなエレベータの状態変化の要因となる事象が発生した時刻毎に、その時刻におけるエレベータの運行状態を模擬走行図としてエレベータ運行線図と共に表示装置に表示することで、エレベータの運行状態の表示を分かり易くする試みもなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような模擬走行図をエレベータ運行線図と共に表示する表示形態では、個々の事象が生じた時点における各エレベータの運行状態は容易に把握できるようになるが、例えばホール呼び発生という事象とホール呼び消去という他の事象との関係、すなわち、ホール呼び発生からホール呼び消去までの所要時間等を把握するには、エレベータ運行線図を目視で確認して他の事象を探し出す必要がある。このため、例えばホール待ち時間が異常に長くなっているといったような異常事態を適格に把握するのは依然困難であり、更なる表示形態の改善が望まれていた。
【0007】
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、改善すべき異常事態等がある場合に、その異常事態を適格に且つ容易に把握できる表示形態でエレベータの運行状態を表示するようにした運行状態表示装置及び運行状態表示方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエレベータの運行状態表示装置は、エレベータの運行を制御する運行制御装置から前記エレベータの運行情報を収集し、収集した前記エレベータの運行情報に基づいて前記エレベータの運行状態を表示するものであって、前記運行制御装置から出力される前記エレベータの運行情報を受信して、受信した運行情報から前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報のみを抽出して出力する受信手段と、前記受信手段より出力された前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報を、その発生時刻と共に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報に基づき、任意の再生開始時刻からの前記エレベータの運行状態履歴を再生する再生手段と、通常表示時においては、前記受信手段より出力された前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報に基づき前記エレベータの現在の運行状態をリアルタイムで表示すると共に、再生表示時においては、前記再生手段により再生された前記エレベータの運行状態履歴を表示する表示手段とを備えている。そして、前記表示手段が、前記再生表示時に、前記エレベータの時刻毎の運行状態を表示領域の一部に表示すると共に、前記エレベータの状態変化を示す各事象毎の情報を識別文字形式の文字列としてその発生時刻と共に表示領域の他の部分に表示するようにしている。
【0009】
また、本発明に係るエレベータの運行状態表示方法は、エレベータの運行を制御する運行制御装置から出力される前記エレベータの運行情報を受信して、受信した運行情報から前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報のみを抽出してその発生時刻と共に記憶手段に記憶し、通常表示時においては、前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報に基づいて前記エレベータの現在の運行状態をリアルタイムで表示し、再生表示時においては、前記記憶手段に記憶された前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報に基づいて、任意の再生開始時刻からの前記エレベータの運行状態履歴を再生して、前記エレベータの時刻毎の運行状態を表示領域の一部に表示すると共に、前記エレベータの状態変化を示す各事象毎の情報を識別文字形式の文字列としてその発生時刻と共に表示領域の他の部分に表示するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、群管理システムに本発明を適用した例を挙げて図面を参照しながら具体的に説明する。
【0011】
本発明を適用した群管理システムのシステム構成を図1に示す。この図1に示す群管理システム1は、複数台のエレベータの各号機を個別に制御する単体制御装置11,12,1nと、当該群管理システム1全体の運行効率が最適となるようにエレベータの各号機の運行を制御する群管理制御装置20と、この群管理制御装置20からエレベータの運行情報を受信して、それに基づいて当該群管理システム1全体の運行状態を表示する運行状態表示装置30とを備えている。
【0012】
単体制御装置11,12,1nは、群管理制御装置20による制御のもとで、エレベータの各号機の運行を個別に制御すると共に、エレベータの各号機毎に、例えばかご呼びやかごドアの開閉等の各事象の情報を群管理制御装置30に送信するようになっている。
【0013】
群管理制御装置20は、単体制御装置11,12,1nからの情報に基づき、主にホール呼びが発生した場合に複数のエレベータの中から運行効率を最適にする号機を選択し、選択した号機にホール呼びを割り付けることで、群管理システム1全体の運行効率が最適となるようにエレベータの各号機の運行を制御するようになっている。また、この群管理制御装置20は、群管理システム1全体の運行状態を表示させるためのエレベータ運行情報を運行状態表示装置30に送信する。
【0014】
運行状態表示装置30は、群管理制御装置20から送信されたエレベータ運行情報に基づいて、群管理システム1全体の運行状態を表示するものであり、受信部31と、表示コントローラ32と、メモリ33と、ディスプレイ34と、再生処理部35と、操作入力部36とを備えている。
【0015】
受信部31は、群管理制御装置20から出力される全ての情報を受信して、受信した全ての情報を表示コントローラ32に送信すると伝送データ量が多くなって表示コントローラ32でリアルタイムの表示制御が困難になるので、受信した情報から運行状態変化を検出して、運行状態変化を検出したときに、各事象を示す運行情報を表示コントローラ32に送信するようになっている。
【0016】
具体的には、受信部31は、例えばホール呼びの発生を示すホール呼び発生信号や、ホール呼びの消去を示すホール呼び消去信号、ホール呼びに対して何れかのエレベータを割り付けたことを示すホール呼び割付信号、ホール呼びの割り付けを変更したことを示す割付変更信号等のホール呼び状態信号と、エレベータの各号機のかごドア開閉動作を示すドア開閉信号や、エレベータの各号機のかご位置を示すかご位置信号、エレベータの各号機のかご積載荷重を示す積載荷重信号、エレベータの各号機のかご走行中を示す走行信号、エレベータの各号機のかご停止中を示す停止信号等のかご状態信号と、出勤時運転モードなどの運行パターンを示す運行パターン信号や、先発指令などのモードを示すモード信号等の運行状態信号の運行状態変化を検出して、検出時に各運行事象毎にその情報を加工し、通信プロトコルの変換を行って、1回のみ表示コントローラ32に供給するようになっている。
【0017】
表示コントローラ32は、受信部31から供給された各種情報を整理・加工した上で、これらの情報を受信部31から供給された順にメモリ33に保存する。また、表示コントローラ32は、操作入力部36からの指示入力に応じてディスプレイ34の表示制御を行うようになっており、例えば、操作入力部36から通常表示の指示入力があったときは、受信部31から供給された各種情報に基づいて、群管理システム1の現在の運行状態をリアルタイムでディスプレイ34に表示する。また、表示コントローラ32は、操作入力部36から再生表示の指示入力があったときは、再生処理部35の処理によってメモリ33から読み出された情報に基づいて、群管理システム1の過去の運行状態履歴をディスプレイ34に表示する。
【0018】
受信部31から表示コントローラ32に供給される各種情報は、例えば図2に示すようなフォーマットとなっている。この図2に示す例では、受信部31から表示コントローラ32に供給される情報(事象)の種類としては、ホール呼びの発生/消去と、ドアの開閉・荷重(%)と、かご呼び登録の発生/消去と、ホール呼び割付の発生/消去と、ホール呼び割付変更と、ホール呼び割付に対して割り付けされていない他の号機のかごが先に目的階に到着したことを示す先着情報と、エレベータの各号機のかごドアが開いて乗り込んだ乗車人数と、エレベータの各号機のかごドアが開いて降りた降車人数と、エレベータの各号機のかごドア閉時の荷重(kg)と、退勤時運転などの群管理システム1全体に共通する運転パターンと、出勤時運転の先発や次発などのモードと、エレベータ各号機のかごの起動・停止と、エレベータの各号機のかご位置と、エレベータの各号機がホール呼びに応答して目的階床に着床する際にかごの到着を知らせるランタン・チャイムとがある。
【0019】
この図2に示した例において、第4バイトの2ビット目で示すセット・リセットが起因する事象は、セットがそれぞれ「発生」、「ドア開」、「起動」を意味し、リセットがそれぞれ「消去」、「ドア閉」、「停止」を意味している。また、第4バイトの3ビット目は、エレベータの各号機が上下方向に2つのかごが連設されたダブルデッキエレベータの場合に、上かごと下かごかとを識別するための識別信号となっている。
【0020】
表示コントローラ32は、以上のようなフォーマットで受信部31から各種情報が供給され、操作入力部36から通常表示の指示入力があったときは、例えば図3に示すような表示形態で、群管理システム1の現在の運行状態をリアルタイムでディスプレイ34に表示する。
【0021】
この図3に示す画面表示例は、群管理システム1の時刻毎の運行状態を示す模擬走行図として構成されており、出勤時運転などの群管理システム1全体の運行パターンを表示する運行パターン表示エリアPtと、現在日時を表示する日時表示エリアDtと、ホール呼びの発生を一般のホール呼び(N)と身障者ホール呼び(H)、ホール呼びに対して最優先でエレベータかごを応答させるVIP呼び(V)等の種類別に区分けして表示するホール呼び発生表示エリアHDと、階床名を表示する階床名表示エリアKSと、エレベータの号機名を表示する号機名表示エリアGKと、エレベータの各号機毎に生じる事象を表示する号機別表示エリアG1,G2,Gnとの各表示エリアが設けられている。
【0022】
そして、号機別表示エリアG1,G2,Gnには、各号機のかごを示すアイコンCが、階床名表示エリアKSに表示された階床名と対応付けられた位置に表示されるようになっており、各号機のかごがどの階床に位置しているかが分かるようになっている。また、かごを示すアイコンCには、かごの進行方向が矢印Dで示されていると共に、かごドアの開閉状態が戸開図Doで示されている。
【0023】
また、号機別表示エリアG1,G2,Gnには、一般のかご呼び登録状態を示すマークCnCや、身障者ホール呼びの割り付け状態を示すマークHASd、身障者かご呼び登録状態を示すマークCSC、一般のホール呼び割り付け状態を示すマークHANu等が表示されるようになっている。
【0024】
また、号機別表示エリアG1,G2,Gnに連続して各号機毎のモードを表示するモード表示エリアEが設けられており、このモード表示エリアEに、先発などの各号機別モードや、各号機のかご内積載荷重(%)、ホール呼びの割付がなくかご呼びもない場合に事前に指定された階床にかごを自動的に移動させる分散指令中であるかどうか、各号機が群管理制御装置20の管理下にあるかどうか等が表示されるようになっている。
【0025】
以上のような表示画面は、群管理システム1の各号機の運行状態や群管理システム1全体の運行状態を時刻毎に一覧表示したものであるので、このような表示画面がディスプレイ34に表示されることで、群管理システム1の各時刻毎の運行状態を適格に把握することができる。
【0026】
また、表示コントローラ32は、操作入力部36から再生表示の指示入力があったときは、再生処理部35の処理によってメモリ33から読み出された情報に基づいて、群管理システム1の過去の運行状態履歴をディスプレイ34に表示すようになっている。
【0027】
再生処理部35は、操作入力部36から再生表示の指示入力があったときに、メモリ33に保存された群管理システム1の過去の運行状態を示す情報に基づき、任意の再生開始時刻からの群管理システム1の運行状態履歴を再生するものである。具体的には、この再生処理部35は、操作入力部36からの時刻指定に応じて再生開始時刻を設定し、或いは操作入力部36からの条件指定に基づいて再生開始時刻を算出して自動設定し、この設定した再生開始時刻に再生時刻カウンタをセットする。そして、再生時刻カウンタを再生速度に合わせて更新しながら、この再生時刻カウンタが示す時刻と同じ時刻に発生した事象の情報をメモリ33から読み出して、表示コントローラ32に供給するようになっている。これにより、表示コントローラ32には、過去に発生した事象の情報が逐次供給されることになり、表示コントローラ32がこれらの情報に基づいてディスプレイ34の表示を逐次更新することによって、群管理システム1の過去の運行状態履歴が表示されることになる。
【0028】
また、再生処理部35は、メモリ33に保存された群管理システム1の過去の運行状態を示す情報を各事象を示す情報毎に、再生開始時刻より遡って検索する機能を有している。すなわち、この再生処理部35は、再生開始時刻を設定した後に検索遡り時間を設定し、再生開始時刻から設定した遡り時間分過去に遡って各事象を示す情報を検索する。そして、検索した情報を表示コントローラ32に供給するようにしている。これにより、再生開始時刻に発生又は継続している全ての事象の情報が表示コントローラ32に供給されて、再生開始時刻に継続している事象も含めた群管理システム1の過去の運行状態履歴がディスプレイ34に表示されることになる。
【0029】
また、再生処理部35は、操作入力部36からの指示入力に応じて、再生速度(例えば実時間再生、2倍速再生、4倍速再生、早送りや巻き戻し等)の切り替えや順方向再生と逆方向再生との切り替えを行う機能を有している。ここで、逆方向再生は、設定した再生開始時刻より過去の運行状態履歴を再生するものであり、この逆方向再生で運行状態履歴を再生したときは、ディスプレイ34には、群管理システム1の運行状態履歴が次第に過去に遡るようにして逐次表示されることになる。なお、再生処理部35は、群管理システム1の運行状態履歴を再生している間に、その再生方向を逆方向再生から順方向再生に切り替えたときは、この切り替え時刻を再生開始時刻として再設定し、この再設定した再生開始時刻に発生又は継続している全ての事象の情報を、メモリ33から読み出して表示コントローラ32に供給するようになっている。これにより、再生方向を切り替える毎に改めて再生開始時刻を算出するといった煩雑な処理が不要となる。
【0030】
操作入力部36から再生表示の指示入力に応じて、再生処理部35によってメモリ33から読み出された過去の事象を示す情報が表示コントローラ32に供給されると、表示コントローラ32は、これらの情報に基づいて、群管理システム1の運行状態履歴を、図3に示したような時刻毎の運行状態を示す模擬走行図の表示形態でディスプレイ34の一部に表示すると共に、例えば図4に示すように、各事象毎の情報を分かり易い識別文字形式としてその発生時刻と共にディスプレイ34の他の部分に表示するようにしている。すなわち、再生表示時においては、図3に示したような模擬走行図に、図4に示すような識別文字形式の文字列を付加した表示画面が、群管理システム1の運行状態履歴としてディスプレイ34に表示されることになる。
【0031】
この図4に示す表示例は、再生処理手段35から表示コントローラ32に供給された情報で示される各事象を英語で表す場合の頭文字や、これらの情報で示される各事象の日本語をアルファベットで表す場合の頭文字を識別文字として、これらの識別文字で各事象を示す情報を分かり易く表示すると共に、これらの事象が発生した発生時刻を各事象毎に対応付けて表示するようにしたものである。
【0032】
この図4に示す表示例において、ホール呼び発生の事象は「HCR」という識別文字で表され、この識別文字と、ホール呼び種類を示す1文字と、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を示す1文字を付加して括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでホール呼び発生に関する情報が表されている。また、ホール呼び消去の事象は「HCD」という識別文字で表され、この識別文字と、ホール呼び種類を示す1文字と、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を示す1文字を付加して括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでホール呼び消去に関する情報が表されている。
【0033】
また、ドア開の事象は「DOP」という識別文字で表され、この識別文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を示す1文字を付加して括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでドア開に関する情報が表されている。また、ドア開の事象は「DC」という識別文字で表され、この識別文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したもの、積載加重(%)に%を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでドア閉に関する情報が表されている。
【0034】
また、かご呼び発生の事象は「KCR」という識別文字で表され、この識別文字と、かご呼び種類を示す1文字と、エレベータ号機名と実階床名にKを付加して括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでかご呼び発生に関する情報が表されている。また、かご呼び消去の事象は「KCD」という識別文字で表され、この識別文字と、かご呼び種類を示す1文字と、エレベータ号機名と実階床名にKを付加して括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでかご呼び消去に関する情報が表されている。
【0035】
また、ホール呼び割付発生の事象は「HAR」という識別文字で表され、この識別文字と、割付種類を示す1文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでホール呼び割付発生に関する情報が表されている。また、ホール呼び割付消去の事象は「HAD」という識別文字で表され、この識別文字と、割付種類を示す1文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでホール呼び割付消去に関する情報が表されている。また、割付変更の事象は「ACH」という識別文字で表され、この識別文字と、割付変更種類を示す1文字と、割付変更後のエレベータ号機名、割付を解除されたエレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とで割付変更に関する情報が表されている。
【0036】
また、先着の事象は「SEN」という識別文字で表され、この識別文字と、先着種類を示す1文字と、先着号機名、ホール呼び割付号機である予報号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とで先着に関する情報が表されている。また、群マスターの事象は「GMST」という識別文字で表され、この識別文字と、括弧で囲まれたエレベータ号機名と、事象発生時刻を示す数字列とで群マスターに関する情報が表されている。
【0037】
また、先発セットの事象は「SCCS」という識別文字で表され、この識別文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とで先発セットに関する情報が表されている。また、先発リセットの事象は「SCCR」という識別文字で表され、この識別文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とで先発リセットに関する情報が表されている。
【0038】
また、次発セットの事象は「JCCS」という識別文字で表され、この識別文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とで次発セットに関する情報が表されている。また、次発リセットの事象は「JCCR」という識別文字で表され、この識別文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とで次発リセットに関する情報が表されている。
【0039】
また、分散セットの事象は「BUNS」という識別文字で表され、この識別文字と、括弧で囲まれたエレベータ号機名と、事象発生時刻を示す数字列とで分散セットに関する情報が表されている。また、分散リセットの事象は「BUNR」という識別文字で表され、この識別文字と、括弧で囲まれたエレベータ号機名と、事象発生時刻を示す数字列とで分散リセットに関する情報が表されている。
【0040】
また、群中セットの事象は「WLDS」という識別文字で表され、この識別文字と、括弧で囲まれたエレベータ号機名と、事象発生時刻を示す数字列とで群中セットに関する情報が表されている。また、停止情報の事象は「STOP」という識別文字で表され、この識別文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を示す1文字を付加して括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とで停止情報に関する情報が表されている。
【0041】
また、かご位置の事象は「POS」という識別文字で表され、この識別文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を示す1文字を付加して括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでかご位置に関する情報が表されている。また、ランタン・チャイムセットの事象は「LANTS」という識別文字で表され、この識別文字と、割付種類を示す1文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでランタン・チャイムセットに関する情報が表されている。また、ランタン・チャイムリセットの事象は「LANTR」という識別文字で表され、この識別文字と、割付種類を示す1文字と、エレベータ号機名、実階床名にホール呼びの方向(UPかDN)を付加したものを括弧で囲んだ文字列と、事象発生時刻を示す数字列とでランタン・チャイムリセットに関する情報が表されている。
【0042】
以上のような表示例は、群管理システム1の運行状態履歴を各事象毎に、その発生時刻と共に分かり易い識別文字形式で表示したものであるので、このような表示例を参照することによって、個々の事象同士の関連性をその発生時刻と共に適格に把握することができ、例えばホール呼び発生時刻とホール呼び消去時刻との関係から、ホール待ち時間が異常に長くなっているといったような異常事態を容易に且つ適格に把握することができる。
【0043】
また、以上のような識別文字形式の文字列が図3に示したような模擬走行図と共に、群管理システム1の運行状態履歴としてディスプレイ34に表示されることによって、個々の事象同士の関連性に加えて、各時刻毎の群管理システム1全体の運行状態履歴を適格に把握することができる。
【0044】
ここで、本発明を適用した群管理システム1の運行状態表示装置30において、操作入力部36から再生表示の指示入力があったときに、群管理システム1の過去の運行状態履歴をディスプレイ34に表示する表示コントローラ32及び再生処理部35の一連の処理の流れを図5のフローチャートを参照して具体的に説明する。
【0045】
まず、ステップS1−1において、表示コントローラ32が画面構成パラメータの読み込み又は再設定を行って、ディスプレイ34に運行状態画面の各エリアを表示する。そして、表示コントローラ32は、ステップS1−2において、図2に示したようなフォーマットの運行情報を取得する。
【0046】
次に、ステップS1−3において、再生処理部35が、操作入力部36からの再生表示の指示入力が、再生開始時刻を指定したものであるかどうかを判断する。そして、再生表示の指示入力が再生開始時刻を指定したものであると判断したときは、ステップS1−4において、指定された時刻を再生開始時刻として設定する。
【0047】
一方、再生表示の指示入力が再生開始時刻を指定したものではないと判断したときは、再生処理部35は、ステップS1−5において、再生開始の基準として選択可能な事象の情報を抽出し、図4に示したような識別文字形式でディスプレイ34に表示する。詳述すると、再生処理部35は、ステップS1−2において表示コントローラ32が取得した運行情報を図4に示したような識別文字形式に表示コントローラ32で内部変換させる。また、再生処理部35は、所定の検索時間範囲を設定すると共に、例えば、ホール呼び未応答時間が一定時間以上経過したといったような検索条件を設定する。そして、表示コントローラ32で内部変換された識別文字形式の運行情報の中から、設定した検索時間範囲内で設定した検索条件に合致する事象を抽出し、抽出した事象の情報を識別文字形式でディスプレイ34に表示する。
【0048】
次に、ステップS1−6において、ディスプレイ34に表示された各事象の情報の中から、特定の事象が再生開始の基準として選択されると、再生処理手段35は、ステップS1−7において、再生開始基準として選択された事象の発生時刻に対してどれくらい前から再生を開始するかを決定し、それに応じて再生プリタイマの値を設定する。そして、ステップS1−8において、再生処理部35は、再生開始基準として選択された事象の発生時刻と再生プリタイマの設定値とから再生開始時刻を算出する。
【0049】
再生開始時刻が設定されると、再生処理部35は、次に、ステップS1−9において、再生開始時刻に発生又は継続中の運行状態を検索するための検索遡り時間を設定する。そして、ステップS1−10において、設定した検索遡り時間と再生開始時刻とに基づいて、検索リミッタ時刻の算出を行う。
【0050】
次に、再生処理部35は、ステップS1−11において、メモリ33に保存された群管理システム1の過去の運行状態を示す情報を、再生開始時刻から検索リミッタ時刻まで順に遡って検索し、各事象毎に最初に検索された運行情報を再生開始時刻に発生又は継続中の運行状態を示す情報として抽出する。
【0051】
具体的には、ホール呼びにおいては、ホール呼びの種類と階床名とホール呼びの方向毎に最初に検索されたホール呼び発生又はホール呼び消去の事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。また、ドアの開閉においては、各号機毎に最初に検索されたドア開又はドア閉の事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。
【0052】
また、かご呼びにおいては、かご呼びの種類と号機名と階床名毎に最初に検索されたかご呼び発生又はかご呼び消去の事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。また、ホール呼びの割付においては、ホール呼び種類と号機名と階床名とホール呼びの方向毎に最初に検索された割付発生又は割付消去の事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。
【0053】
また、運行パターンにおいては、最初に検索された運行パターンの事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。また、群マスターにおいては、最初に検索された群マスターの事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。
【0054】
また、先発においては、号機名と階床名とホール呼びの方向毎に最初に検索された先発セット又は先発リセットの事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。また、次発においては、号機名と階床名とホール呼びの方向毎に最初に検索された次発セット又は次発リセットの事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。
【0055】
また、分散においては、号機名毎に最初に検索された分散セット又は分散リセットの事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。また、群中においては、号機名毎に最初に検索された群中セット又は群中リセットの事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。
【0056】
また、起動情報と停止情報においては、号機名毎に最初に検索された起動情報又は停止情報の事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。また、かご位置においては、号機名毎に最初に検索されたかご位置の事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。また、ランタン・チャイムにおいては、号機名と階床名とホール呼びの方向毎に最初に検索されたランタン・チャイムの事象が、再生開始時刻に発生又は継続している事象として抽出される。
【0057】
なお、検索リミッタ時刻まで遡っても検索されなかった事象については、再生開始時刻には発生していない事象として認識されるようになっている。
【0058】
以上のようにして、再生開始時刻に発生又は継続中の運行状態を示す情報としてメモリ33から抽出された各事象の情報は、表示コントローラ32に供給される。表示コントローラ32は、これらの情報が供給されると、ステップS1−12において、これらの情報に基づいて、図3に示したような模擬走行図の表示形態で、再生開始時刻に発生又は継続中の運行状態を示す運行状態履歴画面をディスプレイ34に表示する。
【0059】
また、表示コントローラ32は、ステップS1−13において、メモリ33から抽出された情報に基づいて、再生開始時刻に発生又は継続中の各事象の情報を図4に示したような分かり易い識別文字形式の表示形態で、各事象毎にディスプレイ34に追加表示する。これにより、ディスプレイ34には、再生開始時刻に発生又は継続中の運行状態が、図3に示したような模擬走行図に図4に示したような識別文字形式の文字列を付加した運行状態履歴画面として表示されることになる。
【0060】
ディスプレイ34に運行状態履歴画面が表示されると、次に、ステップS1−14において、再生処理部35が、操作入力部36からの指示入力に応じて再生条件の設定を行う。ここで、設定される再生条件の種別は、再生速度(例えば実時間再生、2倍速再生、4倍速再生、早送りや巻き戻し等)、再生方向(順方向再生、逆方向再生)、停止、終了等である。なお、これらの再生条件は、必要に応じて再生動作中に切り替えられるようになっている。また、これらの再生条件のうちで再生方向については、順方向再生を選択した場合と逆方向再生を選択した場合とでその後の処理内容が異なることになるが、ここでは順方向再生が選択されたものとして説明し、逆方向再生が選択された場合のその後の処理内容については、詳細を後述する。
【0061】
以上のような再生条件の設定時及び再生動作中において、再生処理部35は、操作入力部36から再生動作の終了を指示する指示入力があるかどうかを常時判断している(S1−15)。そして、操作入力部36から再生動作の終了を指示する指示入力がある場合には、表示コントローラ32及び再生処理部35による一連の処理が終了する。
【0062】
一方、操作入力部36から再生動作の終了を指示する指示入力がない場合には、再生処理部35は、ステップS1−16において、再生開始時刻に再生時刻カウンタをセットすると共に、ステップS1−14で設定した再生速度に応じて再生時刻カウンタを徐々に更新していく。このとき、再生処理部35は、再生時刻カウンタの時刻が再生終了時刻を超えたかどうかを常時判断し(ステップS1−17)、再生時刻カウンタの時刻が再生終了時刻を超えた場合には、表示コントローラ32及び再生処理部35による一連の処理が終了する。
【0063】
一方、再生時刻カウンタの時刻が再生終了時刻を超えない間は、再生処理部35は、ステップS1−18において、再生時刻カウンタが示す時刻と同じ時刻に発生した事象の情報がメモリ33に保存されているかどうかを判断し、再生時刻カウンタが示す時刻と同じ時刻に発生した事象の情報がメモリ33に保存されていない場合には、ステップS1−14に戻って以降の処理が繰り返し行われる。
【0064】
一方、再生時刻カウンタが示す時刻と同じ時刻に発生した事象の情報がメモリ33に保存されている場合には、再生処理部35が、その情報をメモリ33から読み出して表示コントローラ32に供給する。そして、ステップS1−19において、表示コントローラ32が、このメモリ33から読み出された情報に基づいて、ディスプレイ34に表示されている模擬走行図の該当個所を更新すると共に、ステップS1−13に戻って、メモリ33から読み出された情報を識別文字形式の表示形態でディスプレイ33に追加表示する。これにより、ディスプレイ34には、再生開始時刻から再生終了時刻までの群管理システム1の過去の運行状態履歴が、経過時間に応じて逐次更新されながら表示(再生)されることになる。
【0065】
ここで、図5のステップS1−14で示す再生条件のうちで、特に再生方向を設定する場合の処理について、図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0066】
まず、ステップS2−1において、再生処理部35が、操作入力部36からの指示入力が順方向再生を指示するものであるか、或いは逆方向再生を指示するものであるか、又は停止や終了を指示するものであるかを判断する。そして、操作入力部36からの指示入力が終了を指示するものである場合には、上述したように、表示コントローラ32及び再生処理部35による一連の処理が終了する。また、操作入力部36からの指示入力が停止を指示するものである場合には、図5のステップS1−14に戻って操作入力部36からの新たな指示入力待ちの状態となり、操作入力部36から新たな指示入力があると、ステップS1−14において再生条件の設定が行われる。
【0067】
また、操作入力部36からの指示入力が順方向再生を指示するものである場合には、再生処理部35は、ステップS2−2において、前回の再生方向が逆方向再生であるか、すなわち逆方向再生から順方向再生への切り替えかどうかを判断する。そして、前回の再生方向が順方向再生である場合には、図5のステップS1−16に進み、そのまま再生時刻カウンタを再生速度に応じて徐々に更新してその後の一連の処理を行う。
【0068】
一方、前回の再生方向が逆方向再生である場合、すなわち逆方向再生から順方向再生への切り替えである場合には、再生処理部35は、ステップS2−3において、その切り替え時刻を新たに再生開始時刻として設定した後、図5のステップS1−9に戻って、それ以降の処理を繰り返し行う。これにより、逆方向再生から順方向再生への切り替え時に発生又は継続している全ての事象の情報がメモリ33から抽出され、これらの情報に基づいてディスプレイ34の表示が更新された上で、上述したような再生処理が行われることになる。そして、逆方向再生から順方向再生への切り替え時に以上のような処理が行われることで、再生方向を切り替える毎に改めて再生開始時刻を算出するといった煩雑な処理が不要となる。
【0069】
また、操作入力部36からの指示入力が逆方向再生を指示するものである場合には、再生処理部35は、ステップS2−4において、再生開始時刻に再生時刻カウンタをセットすると共に、ステップS1−14で設定した再生速度に応じて再生時刻カウンタを徐々に減算しながら更新していく。そして、ステップS2−5において、再生時刻カウンタが示す時刻と同じ時刻に発生した事象の情報がメモリ33に保存されているかどうかを判断し、再生時刻カウンタが示す時刻と同じ時刻に発生した事象の情報がメモリ33に保存されていない場合には、ステップS2−1に戻って同様の処理が繰り返し行われる。
【0070】
一方、再生時刻カウンタが示す時刻と同じ時刻に発生した事象の情報がメモリ33に保存されている場合には、再生処理部35は、その情報をメモリ33から読み出して表示コントローラ32に供給する。そして、ステップS2−6において、表示コントローラ32が、このメモリ33から読み出された情報に基づいて、メモリ33から読み出された情報を識別文字形式の表示形態でディスプレイ34に表示する。
【0071】
また、表示コントローラ32は、ステップS2−7において、メモリ33から読み出された情報がセット・リセットを持ち合わせる事象についての情報であるかどうかを判断し、セット・リセットを持ち合わせる事象であると判断した場合には、ステップS2−8において、セットとリセットの事象を入れ替える。ここで、セット・リセットを持ち合わせる事象とは、ドア開とドア閉、かご呼び発生とかご呼び消去、割付発生と割付消去、先発セットと先発リセット、次発セットと次発リセット、分散セットと分散リセット、群中セットと群中リセット、起動情報と停止情報、ランタンチャイムセットとランタンチャイムリセットである。
【0072】
表示コントローラ32は、以上のようにメモリ33から読み出された情報を必要に応じて入れ替えた後、ステップS2−9において、これらの情報に基づいて、ディスプレイ34に表示されている模擬走行図の該当個所を更新する。これにより、ディスプレイ34には、再生開始時刻から再生終了時刻までの群管理システム1の過去の運行状態履歴が、次第に過去に遡るようにして逐次更新されながら表示(逆方向再生)されることになる。
【0073】
以上説明したように、本発明を適用した群管理システム1では、運行状態表示装置30が群管理システム1の過去の運行状態履歴を再生して表示できるようになっている。そして、運行状態表示装置30が、群管理システム1の過去の運行状態履歴を再生して表示するときに、この運行状態履歴を図3に示したような時刻毎の運行状態を示す模擬走行図の表示形態でディスプレイ34の一部に表示すると共に、各事象毎の情報を図4に示したような分かり易い識別文字形式としてその発生時刻と共にディスプレイ34の他の部分に表示するようになっている。したがって、この群管理システム1においては、運行状態表示装置30のディスプレイ34に表示された表示画面を参照することで、個々の事象同士の関連性をその発生時刻と共に適格に把握することができ、例えば、ホール待ち時間が異常に長くなっているといったような異常事態、ホール呼び発生に対してエレベータのかごがその階床に停止することなく通過してしまったり反転してしまったりといったような異常事態、群管理制御装置20が異常なホール呼び割付を行っているといったような異常事態等、各種異常事態を容易に且つ適格に把握することができると共に、各時刻毎の群管理システム1全体の運行状態履歴を適格に把握することができる。
【0074】
また、この群管理システム1では、運行状態表示装置30が群管理システム1の過去の運行状態履歴を再生して表示するときに、再生開始時刻よりも過去に発生した事象の情報を検索して抽出し、再生開始時刻に発生又は継続している全ての事象を運行状態履歴としてディスプレイ34に表示するようになっているので、このディスプレイ34の表示画面を参照することで、再生開始時刻における群管理システム1の運行状態を適格に把握することができる。
【0075】
また、この群管理システム1では、運行状態表示装置30が群管理システム1の過去の運行状態履歴を再生して表示するときに、所定の検索条件に基づいて特定の事象に着目して再生開始時刻を自動設定できるようになっているので、例えばホール待ち時間が異常に長くなっているといったような異常事態の要因となっている事象を効率良く提示させて、このような異常事態を迅速に把握させることができる。
【0076】
また、この群管理システム1では、運行状態表示装置30が群管理システム1の過去の運行状態履歴を再生して表示するときに、逆方向再生も行えるようになっているので、過去に遡るように運行状態履歴を確認することも可能である。また、逆方向再生から順方向再生に切り替えたときは、その切り替え時刻が再生開始時刻に自動設定されるようになっているので、再生方向を切り替える毎に改めて再生開始時刻を算出するといった煩雑な処理が不要となる。
【0077】
以上、本発明の一適用例を具体的に説明したが、本発明は以上説明した例に限定されるものではなく、要求される仕様や設計条件等に応じて様々な変更が可能である。
【0078】
例えば、以上説明した運行状態表示装置30の再生処理手段35は、再生開始時刻に発生又は継続している全ての事象を再生開始時刻から遡って順次検索するようになっているが、検索リミッタ時刻から再生開始時刻に向かって順次検索するようにしてもよい。
【0079】
また、以上説明した運行状態表示装置30の表示コントローラ32は、各事象毎の情報をその発生時刻と共にディスプレイ34に追加表示する表示形態として、各事象を図4に示したような分かり易い識別文字形式で表示するようにしているが、各事象毎の情報がその発生時刻と共に表示できればどのような表示形態でディスプレイ34に表示するようにしてもよく、例えば、「13時16分31秒に12階ダウン一般ホール呼び発生」、「13時16分45秒に5階アップ一般ホール呼び消去」といったような日本語の文章で表示するようにしてもよい。
【0080】
また、以上説明した運行状態表示装置30は、通常表示時には図3に示したような時刻毎の運行状態を示す模擬走行図の表示形態で群管理システム1の運行状態をリアルタイムでディスプレイ34に表示させ、再生表示時には図3に示したような模擬走行図の表示形態で群管理システム1の運行状態履歴をディスプレイ34に表示させると共に、各事象毎の情報を図4に示したような分かり易い識別文字形式としてその発生時刻と共にディスプレイ34に追加表示させるようになっているが、運行状態表示装置30は、通常表示時においても、リアルタイムの運行状態を示す模擬走行図に、各事象毎の情報をその発生時刻と共に分かり易い表示形態でディスプレイ34に追加表示するようにしてもよい。
【0081】
また、運行状態表示装置30は、通常表示時や再生表示時において、以上のような画面表示に加えて、一方の座標軸に時間をとり、他方の座標軸にエレベータの停止階床をとって、各エレベータの走行軌跡を例えばホール呼び等のようなエレベータの状態変化の要因となる事象と共に表したエレベータ運行線図をディスプレイ34に表示させるようにしてもよい。
【0082】
また、以上は、群管理制御装置20による制御のもとで複数台のエレベータを効率良く運行させる群管理システム1に本発明を適用した例について説明したが、本発明は、1台のエレベータの運行管理を行うシステムに対しても有効に適用可能である。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、エレベータの運行状態履歴を再生して表示する再生表示時に、エレベータの時刻毎の運行状態を表示エリアの一部に表示すると共に、各事象毎の情報をその発生時刻と共に表示エリアの他の部分に表示するようにしているので、この表示エリアを参照することで、個々の事象同士の関連性をその発生時刻と共に適格に把握することができ、例えばホール待ち時間が異常に長くなっているといったような異常事態を容易に且つ適格に把握することができると共に、各時刻毎の全体の運行状態を適格に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した群管理システムのシステム構成図。
【図2】前記群管理システムが備える運行状態表示装置の受信部から表示コントローラへと供給される各種情報のフォーマットを示す図。
【図3】前記運行状態表示装置のディスプレイの一部に表示される表示画面例であり、前記群管理システムの時刻毎の運行状態を示す模擬走行図。
【図4】前記運行状態表示装置のディスプレイの他の部分に追加表示される表示画面例であり、各事象毎の情報を分かり易い識別文字形式でその発生時刻と共に表した図。
【図5】前記運行状態表示装置において、再生表示の指示入力があったときの表示コントローラ及び再生処理部の一連の処理の流れを示すフローチャート。
【図6】前記運行状態表示装置において、再生方向を設定する場合の処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 群管理システム
11,12,1n 単体制御装置
20 群管理制御装置
30 運行状態表示装置
31 受信部
32 表示コントローラ
33 メモリ
34 ディスプレイ
35 再生処理部
36 操作入力部

Claims (6)

  1. エレベータの運行を制御する運行制御装置から前記エレベータの運行情報を収集し、収集した前記エレベータの運行情報に基づいて前記エレベータの運行状態を表示する運行状態表示装置において、
    前記運行制御装置から出力される前記エレベータの運行情報を受信して、受信した運行情報から前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報のみを抽出して出力する受信手段と、
    前記受信手段より出力された前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報を、その発生時刻と共に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報に基づき、任意の再生開始時刻からの前記エレベータの運行状態履歴を再生する再生手段と、
    通常表示時においては、前記受信手段より出力された前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報に基づき前記エレベータの現在の運行状態をリアルタイムで表示すると共に、再生表示時においては、前記再生手段により再生された前記エレベータの運行状態履歴を表示する表示手段とを備え、
    前記表示手段が、前記再生表示時に、前記エレベータの時刻毎の運行状態を表示領域の一部に表示すると共に、前記エレベータの状態変化を示す各事象毎の情報を識別文字形式の文字列としてその発生時刻と共に表示領域の他の部分に表示すること
    を特徴とするエレベータの運行状態表示装置。
  2. 前記再生手段が、前記記憶手段に記憶されている前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報を、前記再生開始時刻より遡って検索する機能を有し、前記再生開始時刻よりも過去に発生していて前記再生開始時刻に継続している事象の情報も含めて、前記エレベータの運行状態履歴として再生すること
    を特徴とする請求項1に記載のエレベータの運行状態表示装置。
  3. 前記再生手段が、予め設定された条件に基づいて前記再生開始時刻を自動設定すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータの運行状態表示装置。
  4. 前記再生手段が、前記再生開始時刻より過去の運行状態履歴を逆方向再生する機能を有していること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータの運行状態表示装置。
  5. 前記再生手段が、逆方向再生から順方向再生に切り替えられたときに、この切替時刻を前記再生開始時刻として再設定し、この再設定した再生開始時刻よりも過去に発生していて再設定した再生開始時刻に継続している事象の情報も含めて、前記エレベータの運行状態履歴として再生すること
    を特徴とする請求項4に記載のエレベータの運行状態表示装置。
  6. エレベータの運行を制御する運行制御装置から出力される前記エレベータの運行情報を受信して、受信した運行情報から前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報のみを抽出してその発生時刻と共に記憶手段に記憶し、
    通常表示時においては、前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報に基づいて前記エレベータの現在の運行状態をリアルタイムで表示し、
    再生表示時においては、前記記憶手段に記憶された前記エレベータの状態変化を示す各事象の情報に基づいて、任意の再生開始時刻からの前記エレベータの運行状態履歴を再生して、前記エレベータの時刻毎の運行状態を表示領域の一部に表示すると共に、前記エレベータの状態変化を示す各事象毎の情報を識別文字形式の文字列としてその発生時刻と共に表示領域の他の部分に表示すること
    を特徴とするエレベータの運行状態表示方法。
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