JP4933066B2 - エレベーターの運行状況表示方法及び装置 - Google Patents

エレベーターの運行状況表示方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーターの運行制御や運転管理状況を表示するエレベーターの運行状況表示方法及び装置に関する。
良く知られているように、群管理エレベーターにおいては、次のような観点での、特定の目標の下に、ホール呼び割当て制御が採用されている。すなわち、(1)群全体としてのサービス性を向上する平均待ち時間の短縮、(2)利用者への均一なサービスを図る待ち時間の均一化、あるいは(3)趣向を変えた利用者サービスである平均乗車時間の短縮等が知られている。
このような群管理エレベーターの運行状況を把握し、評価するために、古くから、鉄道における運行線図のように群管理エレベーターの運行状況を表示し、あるいはプリントアウトすることが知られている。例えば、特許文献1には、運行線図によって、時間的に変化するエレベーターの位置、方向、かご呼び、及びホール呼びを出力している。
また、特許文献2には、初心者でも理解し易いように、運行線図データを画像表示することが開示されている。
さらに、特許文献3には、熟練設計者等の専門家以外にも、容易にエレベーターの運行状況の判断を行わせるための表示方法が開示されている。
なお、特許文献4には、鉄道の分野において、現在の列車の運行状況である実績ダイヤが、計画ダイヤからどれだけ遅れているかを確認できる表示方法が開示されている。
特開昭61−90977号公報(全体) 特開平03−211180号公報(全体) 特開平05−254745号公報(全体) 特開2000−1168号公報(全体)
前述した従来技術では、エレベーターの動きや特定の運行条件に該当するデータ部分を分析・診断しその結果を把握することができる。しかし、特定の目標に沿って呼び割当て制御中の群管理エレベーターの運行制御装置においては、専門家でもエレベーターの動きだけでは、発生した各階ホール呼びへの割当て号機と、その理由を知ることは困難である。
また、列車の運行管理システムでは、列車の運行実績が、計画ダイヤからどれだけ遅れているかを確認できるが、いつの時点で計画ダイヤの再設定が行われたかを診断・分析するには専門家でも苦労があると言われている。
本発明の目的は、エレベーターの運行制御や運転管理状況を分かり易く表示し、運行制御を適正に評価し易いエレベーターの運行状況表示方法及び装置を提供することである。
本発明はその一面において、エレベーターの運行を制御する運行制御装置から前記エレベーターのかご位置に関する情報を記憶した運行データを読み出し、時刻に対する各エレベーターのかご位置情報を含む運行状態を画面に表示するとともに、運行データに基き、予定の目標に沿ってホール呼びへ割当て制御中の各エレベーターの、時刻に対する目標かご位置を記憶し、各エレベーターのかご位置情報と異なる表示形態で、各エレベーターの目標ルートを表示する。
具体的には、目標ルートとして、細分された時刻毎の目標かご位置データを集合して、目標かご位置の軌跡を作成することが望ましい。
ここで、目標かご位置とは、群管理エレベーターにおいて、前述した特定の目標に沿って、ホール呼びの割当て制御を実行していく上での、目標かご位置、あるいは予測かご位置をも含むものとする。
本発明の望ましい実施態様においては、目標ルートの変更が生じたとき、表示画面上の変更時刻の近傍に、目標ルートの変更を示す変更マークを表示する。また、各エレベーター毎の目標ルートは、夫々、色分けして表示することが望ましい。
本発明の他の望ましい実施態様においては、所定の画面切替操作入力に応じて、目標ルートの表示を、変更後の目標ルートに切替える。
本発明は他の一面において、運行データに基き、予定の目標に沿ってホール呼びへ割当て制御される各エレベーターが、夫々の時刻にサービス可能な階床を記憶し、各エレベーターのかご位置情報と異なる表示形態で、各エレベーターが夫々の時刻にサービス可能な階床を画面に表示することを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様によれば、表示された運行線図から、エレベーターの運行制御や運転管理状況を分かり易く表示し、運行制御を適正に評価し易いエレベーターの運行状況表示方法又は装置を提供することができる。
具体例で示せば、作成されたオンラインで所定の周期、例えば、0.1秒周期で時系列に運行データを収集・記録し、この運行データの中に、前述したような特定の目標に沿って呼び割当て制御下の各エレベーターの目標ルートを含めて記憶する。この収集・記憶した運行データに基いて、各エレベーターの実際のかご位置と目標ルート(目標かご位置の軌跡)とを、区別できるように色分けして表示し、ホール呼びが割当てられるかごと、その理由等を、容易に理解させることができる。
また、目標ルートの切替わりを判り易く知らせることができる。
本発明によるその他の目的と特徴は、以下に述べる実施形態の中で明らかにする。
以下、本発明によるエレベーターの運行状況表示装置の一実施例を図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の位置実施形態によるエレベーターの運行状況表示方法及び装置を適用できる群管理エレベーターシステムの全体構成図である。まず、複数台のエレベーターを個別に制御する単体制御装置111,112,…,11nと、各エレベーターを、全体の運行効率が最適となるように運行を群管理制御する運行管理制御装置101とを備えている。ここで、運行管理制御装置101から各種の制御信号を受信する信号処理装置102と、この信号処理装置102内の記憶装置103の記録媒体104から運行データを読み出して、運行状況を表示する運行状況表示装置及び音声案内装置105を備えている。
エレベーター単体制御装置111,112,…,11nは、運行管理制御装置101による制御の下で、各エレベーターの運行を個別に制御する。同時に、各エレベーター毎に、例えば、かご呼びやドアの開閉等の各事象の情報を運行管理制御装置101に送信する構成になっている。
運行管理制御装置101は、特定の目標に沿った最適な運行効率を実現するように、エレベーター単体制御装置111〜11nからの情報に基づき、発生ホール呼びを複数のエレベーターの中から最適なかごに割当てる。また、運行管理制御装置101は、群管理システム全体の運行状況を表示させるために必要な運行データの元になる各種制御信号を信号処理装置102へ送信するようになっている。
信号処理装置102では、運行管理制御装置101から送信された各種制御信号に基づいて、群管理システム全体の運行状況を表示させるために必要な運行データとして、記憶装置103内の記憶媒体104に記録する構成になっている。ここで、オンラインにて運行状況を確認したい場合、その要求操作に応じて、表示に必要な各事象を示す運行データを運行状況表示装置及び音声案内装置105に送信する。
信号処理装置102内の記憶媒体104には、表示のために必要な運行データを、運行管理制御装置101内のRAMから読み出して記憶している。例えば、まず、ホール呼び登録信号、ホール呼び割当信号、予約灯の点灯信号、かご呼び登録信号である。次に、各エレベーター別の位置・走行方向・かご内荷重・ドア関係信号他のエレベーター状態信号、かご内人数、ホール呼び継続時間、かご呼び継続時間、ホール呼び割当時の評価値、分散指令・VIP・専用・点検・保守等の各種運転状態等の信号がある。最後に、特定の目標に沿ってホール呼び割当て制御中の各エレベーターの目標位置信号である。
エレベーターの運行状況に関する情報の採取方法としては、例えば、一定時間毎に、運行管理制御装置101のRAM内のデータを、信号処理装置102内の記憶装置103により、記録媒体104、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、磁気媒体、又はフラッシュカード等に順次記憶する。
リアルタイムに表示させたい場合、伝送データ量が多くなり、表示制御に負荷がかかり、表示が困難になる恐れがある。このため、運行データから変化デーを検出し、例えば、ホール呼びの登録やサービス完了後のリセット時等の変化データを伝送データとして送信することになる。これらの変化データと、一般の順次送信される順送データとに基いて、運行状況表示装置及び音声案内装置105は運行状況の表示を行う。記録媒体104への記録に当たっては、かご呼び、ホール呼び、及び割当てホール呼び等は、それらの呼びへのサービス完了による呼びのリセット時に、リセット時刻と継続時間などの情報をセットにして、次々と記録し、記憶容量の削減を図っている。そして、記録媒体104に記録された運行データを基に、運行状況表示装置及び音声案内装置105にて、運行状況の表示と音声案内を行う。
図2は、本発明の一実施形態による信号処理装置内の記憶媒体内に記憶されるデータテーブル構成図であり、時系列の運行データのテーブル構成を示している。収集日時データテーブル(DATE)21は、運行データを収集した日付及び指定された時間帯(収集開始時間と収集終了時間)を記憶する。運行データテーブル(TDAT)22は、運行データを順次記憶するためのテーブルで、エレベーターのかご状態データテーブル(CPT)221と、呼び状態データテーブル(HCT)222とで構成されている。
エレベーターのかご状態テーブル(CPT)221には、エレベーターの位置、方向、及びかご内荷重等のデータを、各エレベーター別に記憶する。呼び状態データテーブル(HCT)222には、ホール呼び発生時刻、方向別階床毎のホール呼び割当て状況と乗り込み階毎の新規かご呼び登録状況、呼び継続時間及び乗込み完了時刻等を、呼びの種類毎に記憶している。
目標位置データテーブル(MCPT)23は、特定期間における特定目標に沿って制御されている結果としての、時刻毎の目標位置を記憶している。これらの時刻と対となった目標位置群の集合により、目標位置の軌跡すなわち目標ルートとなる。
数値データテーブル(SDAT)24は、予め設定した異常現象が発生した場合に、詳細データを順次記憶するためのテーブルで、呼び割当て評価値テーブル(AST)とパラメータテーブル(SPT)とで構成されている。
図3は、本発明の一実施形態例による信号処理装置から送信されるリアルタイム表示用の各種情報のフォーマット図である。リアルタイムにて表示するために必要なデータテーブルとして、状態データ群31とエレベーターの目標位置データ(MCPT)テーブル23とがある。状態データ群31には、現在時刻DATE、K号機の走行状態KR、ランプ点灯状態KL、ドア状態KD、位置KP、かご内荷重KL、運転状態KS、ホール呼び状態HJI、ホール呼び割当て状態HAJI、及び各かご呼び状態KCがある。目標位置データ(MCPT)テーブル23の詳細は後述する。
図4は、本発明の一実施形態によるかご状態及び呼び状態データテーブル構成図である。図2の状態データ(TDAT)テーブル22にあるかご状態データ(CPT)221と呼び状態データ(HCT)222のテーブル構成の詳細を示す図である。エレベーターのかご状態データテーブル(CPT)221は、エレベーターのかご状態時刻CT、各エレベーターの号機No.CK、方向CJ、位置CP、かご内荷重CL及びドア状態CDで構成されている。また、また、呼び状態データ(HCT)テーブル222は、呼び発生時刻HT、各エレベーターの号機No.HK、呼種HM、方向HJ,階床位置HP、及び呼び継続時間HTDで構成されている。
図5は、本発明の一実施形態による特定目標の下にホール呼び割当て制御中の目標位置データテーブル構成図である。図2と図3のMCPTテーブルを示し、号機No.K、区間1〜mからなる特定期間における特定目標に沿って制御中の目標ルート(目標位置データの軌跡)を表示するために必要なデータである。運行線図は、横軸に時刻をとり、縦軸に階床位置をとった二次元座標上に表されるので、目標ルートとしては、各昇降運転の始点と終点の座標がデータとして判れば表示可能である。そこで、図5では、区間個数mの各区間毎に、始点座標(開始時刻,開始位置)と終点座標(終了時刻,終了位置)のデータを記憶している。具体的な表示開始時刻は、KST1〜KSTm、表示開始位置は、KSP1〜KSPm、表示終了時刻は、KET1〜KETm、最後に表示終了位置は、KEP1〜KEPmで示されている。
図6は、図5に示すデータテーブルによって画面に表示できるK号機の目標ルートの一例図である。各区間1〜mにおける表示開始点と表示終点の時刻とかご位置がそれぞれ対となったデータとして与えられ、これらの始点と終点間を繋げば、K号機の目標ルートを、図6の実線KMCPTのように表示することができる。
図7は、図1の記憶装置103内の記憶媒体104に記録した運行データを表示する運行状況表示装置及び音声案内装置105における処理フローチャートである。
まず、ステップ701で、図1の記憶媒体104に格納してあるデータファイルを指定し、分析・作図するデータを運行状況表示装置及び音声案内装置105に記憶させる。ステップ702では、分析・作図を行うデータの表示形式(指定時間帯全表示、指定状況発生時表示)と診断・分析リストを選択し、分析・作図を行うための号機や呼び種の選択を行う。例えば、必要最小限度の情報のみ選択表示することにより、情報過多で見づらくなるのを避け、見やすくすることができる。
ステップ703では、オペレータの操作状態から、診断リストを出力するか否かを判定し、出力する場合にはステップ704に進んでステップ702での入力に基づき、前記運行データを時系列の分析を行う。分析が終了したら、ステップ705へ進み、ステップ702で選択した分析・診断リストをディスプレイやプリンタ等へ出力する。
ステップ706では、オペレータの操作状態から、運行線図の出力の要否を判定し、出力を要しない場合には、そのまま終了する。出力を要する場合は、前述のステップ702で入力した条件を基に、ステップ707で表示項目(分析ルール)を選択する。その中には、目標ルート(目標位置の集合による軌跡)変更部の出力が含まれている。目標ルート変更部では、目標ルートと実際のエレベーターのかご位置が所定階床間隔以上開いたとき、目標ルートの変更を行うようになっているものとする。この場合、本実施例による運行状況表示手段においては、表示画面上に目標ルートの変更があったことを示す目標ルート変更マークを表示し、同時に、音声にてその旨を案内する。これを見たオペレータは、必要に応じて、目標ルート画面更新操作をすることによって、変更された目標ルート画面に切替えることができる。これらの表示画面については、後述する。
さて、ステップ708では、図5で述べた目標ルート表示用データの作成と、図6の要領によって、後述する図8−12のディスプレイ表示を行い、必要に応じてプリンタへ出力する。ステップ709では、指定された時間帯の全てのデータに関して処理が終了したかどうかを確認し、終了していない場合はステップ708へ戻り、終了した場合はこのプログラムの処理を終了する。
図8〜図10は、本発明の運行状況表示装置による運行状況表示画面を示し、図の左側は、ビル内の昇降路断面(垂直方向)とその中を昇降するエレベーターのかご状態をイメージ的に表した運行モニターのイメージ図である。図の右側は、図6と同様に、横軸に時刻をとり、縦軸にビルの階床位置をとった運行線図の座標である。図中、三角印は発生したホール呼び、その塗り潰しは割当てられたホール呼び、四角印はかご内の行先呼びを示している。
これらの図では、判り易いように、2台のエレベーターのみの群管理システムとしての状態を表している。左側の図から、1号機は、丁度3階付近を下降方向に走行中であり、2号機は7階付近を同じように下降方向に走行中である。この様子を、右側の運行線図で見ると、現時点を表わす軸より左方向(過去)で、09:55頃には、実線で示す1号機と点線で示す2号機共に1階でUP方向へ走行を始めようとしている状態を表していることが分かる。つまり、運行線図においては、現時点から左側は各エレベーターの軌跡を表しており、現時点から右側は、これから、将来の軌跡を表わすものとなっている。
前記運行モニターでは、個々の事象が生じた時点におけるエレベーターの運行状況は容易に把握できる。しかし、例えば、ホール呼び発生という事象と、サービス完了によるホール呼びのリセット(消去)という他の事象との関係、すなわち、ホール呼び発生からホール呼び消去までの所要時間等を把握できない。そこで、右側の運行線図を用い、時間軸上での各エレベーターの運行の軌跡を表わすことによって、例えば、異常状態である長待ちのホール呼び発生状況を容易に把握できる等、運行状況の分析・解析を可能にしている。例えば、図8に、6階下降方向のホール呼びHC6Dと、8階下降方向のホール呼びHC8Dを例示しているように、これらが、水平方向に長くなるほど、長待ちとなったことがひと目で判る。これらのホール呼びは、1号機の運行線R1と2号機の運行線R2によりピックアップされ、利用者を乗せて運転(サービス)したことを表している。
ここまでは、エレベーターの運行を制御する運行制御装置から前記エレベーターのかご位置に関する情報を記憶した運行データを読出し、時刻に対する各エレベーターのかご位置情報を含む運行状態を画面に表示するエレベーターの運行状況表示方法である。
ところが、図8までの運行状況表示では、特定の目標に沿って、ホール呼びをエレベーターに割当て制御中に、発生したホール呼びをどのエレベーターに割当てるかについて、簡単には分からない。特定の目標とは、前述したように、(1)平均待ち時間短縮、(2)待ち時間の均一化、あるいは、(3)平均乗車時間の短縮などがある。これらの目標をエレベーター全体として達成するためには、サービスできるホール呼びであっても、後続する他のエレベーターに任せて通過させることも多い。通常、エレベーターの一周時間(交通需要で異なる)程度の時間内で、所定の時間的均等間隔を達成することが目標となるので、この目標に沿った目標かご位置になるよう、通過させることも多いのである。このため、発生したホール呼びに、どのエレベーターを割当てるかを判断するには、専門の技術者であって、かつ目標条件を知っていたとしても、困難である。そこで、熟練技術者等の専門家からも、個々に発生するホール呼びの割当てを、顧客に容易に説明できる“目に見える”形で表示できる運行状況表示の改善が求められている。
図9と図10は、本発明の一実施形態による運行状況表示装置の目標ルート表示画面例である。運行線図では、現時点より右側の将来方向の時間軸上に、エレベーター1号機と2号機の目標ルートMR1とMR2を表示している。この画面の作成は、図5と図6で説明した要領によるものである。
目標ルートMR1やMR2は、特定の目標に沿って割当て制御を行っている結果に基づく予測軌跡と言うこともできる。また、見方を変えれば、予定の目標に沿ってホール呼びへ割当て制御される各エレベーターが、夫々の時刻にサービス可能な階床を表示しているということができる。つまり、目標位置の集合による軌跡である目標ルートは、間隔制御上遅れたエレベーターほど、実際のエレベーターの位置よりも先行させる。そして、この先行させた目標ルートによってホール呼びの割当てを判断することによって、各階で発生するホール呼びへの割当てエレベーターを、以下のように、容易に知ることができる。
まず、例えば、エレベーターの時間的間隔を均一になるよう割当て制御中において、図9の状況は、1号機及び2号機エレベーターが、B1階を行先とするかご呼び等により、相次いでB1階へ向って下降している状況を示している。ここで、図9の1階の上昇方向ホール呼びHC1Uが、9時55分36秒頃に発生したとする。1号機が先行して下降してきており、一般的に考えれば、待ち時間最小の1号機に、このホール呼びHC1Uを割当てられると考えがちである。しかしながら、実際の群管理制御では、この場合、2号機に割当てられることが多い。その理由は、良く知られているように、目先の僅かな待ち時間の短さよりも、今後の多くのホール呼びに対してサービスの均一化を図るため、複数エレベーターの間隔を一定値に近づけておくことが重要だからである。このため、群管理制御上、1号機の目標位置は先行しており、ホール呼びHC1Uにサービスすることはない。
そこで、この実施例による運行状況表示に当たっては、上記のような制御に実態に合わせて、各号機の目標ルートを予測し、これを表示するのである。図9の例の場合、1号機の目標ルートMR1が大幅に進められることになる。1号機の目標ルートMR1を進めた結果、1階の上昇方向ホール呼びHC1Uは、待ち時間最小の1号機ではなく、2号機の目標ルートMR2でサービスされることが分かる。
次に、図9から引き続いて2台のエレベーターが下降し、図10に示すように、現時点9時55分40秒頃に、1号機がB1階から出発直前にあり、2号機も1階から出発直前にある状況を考える。この状況においても、その後の、9時55分55秒頃に発生した3階の上昇方向ホール呼びHC3Uは、1号機の目標ルートMR1を進めた結果、待ち時間最小の1号機ではなく、2号機の目標ルートMR2でサービスされることが明らかである。
このように、等間隔制御等の群管理エレベーター制御の下では、図9や図10の状況においては、上記2つのホール呼びは、目標ルートに沿う形に一番近い2号機エレベーターに割当てられることを、容易に“目に見える”形で知ることができる。
本実施例においては、予定の目標に沿ってホール呼びへ割当て制御中の各エレベーターの、時刻に対する目標かご位置を記憶し、各エレベーターの前記かご位置情報と異なる表示形態で、各エレベーターの目標ルート(目標かご位置の軌跡)を表示するのである。
図11は、本発明の一実施形態による運行線図の作図結果の一例である。9時55分から9時59分までの4分間について、群管理エレベーターの性能評価等のために、実際の1,2号機エレベーターの軌跡を実線と破線で示し、目標ルートを太い実線と太い破線で示している。実際には、これらをより明確に区別して見易いように、色分けして表示するようにしている。
さて、図11には、9時55分に作成された目標ルートを表示している画面が示されている。通常、この目標ルートが大きく変わってしまうことは、殆どない。しかし、例えば、例外的イベントが催され、ビル内交通需要が大きく変化したような場合には、目標ルートと実際のルートとのずれが大きくなることがある。図の例では、9時55分40秒において、2号機の目標ルートと実際のかご位置は、いずれも点aで見事に一致している。しかし、1号機の目標ルートが9階と10階の中間の点bなのに対して、実際のかご位置は、B1階の点cであり、大きくずれてしまっている。このように、ずれが許容範囲を超えたとき、これに応動して、目標ルートの変更が行われる。このとき、前述したように、図11の上方に矢印で示す目標ルートの変更マークCHMを表示し、同時に、その旨の音声案内を行う。この目標ルート変更マークCHMをクリックすると、目標ルートの変更が行われる。
図12は、本発明の一実施形態による運行状況表示装置の作図結果の他の例として、目標ルートの変更後の画面を示している。図11の9時55分40秒を境に切替わった後の目標ルートの作図結果の一例である。
以上の実施例によれば、特定の目標に沿ってホール呼びを割当て制御中の群管理エレベーターに対し、各階で発生するホール呼びの割当てが予想されるエレベーターを、より一層把握し易いものとなる。また、所定時間帯の目標ルートの変更に応じた作図表現を可能にしたので、専門家以外の、例えばエレベーターの運行状況を把握するのが初めての方でもエレベーターの運行状況を容易に理解し易くなる。
本発明の位置実施形態によるエレベーターの運行状況表示方法及び装置を適用できる群管理エレベーターシステムの全体構成図。 本発明の一実施形態による信号処理装置内の記憶媒体内に記憶されるデータテーブル構成図。 本発明の一実施形態による信号処理装置から送信されるリアルタイム表示用の各種情報のフォーマット図。 本発明の一実施形態によるかご状態及び呼び状態データテーブル構成図。 本発明の一実施形態による特定目標の下にホール呼び割当て制御中の目標位置データテーブル構成図。 図5に示すデータテーブルによって画面に表示できるK号機の目標ルートの一例図。 本発明の一実施形態による運行状況表示装置のメイン処理フロー図。 本発明の一実施形態による運行状況表示装置の目標ルート非表示状態図。 本発明の一実施形態による運行状況表示装置の目標ルート表示画面例1。 本発明の一実施形態による運行状況表示装置の目標ルート表示画面例2。 本発明の一実施形態による運行状況表示装置の作図結果の一例図。 本発明の一実施形態による運行状況表示装置の作図結果の他の例図。
符号の説明
101…運行管理制御装置、102…信号処理装置、103…記憶装置、104…記憶媒体、105…運行状況表示装置及び音声案内装置、111〜11n…エレベーター単体制御装置、23…目標位置データ(MCPT)。

Claims (8)

  1. エレベーターの運行を制御する運行制御装置から前記エレベーターのかご位置に関する情報を記憶した運行データを読み出すステップと、時刻に対する各エレベーターのかご位置情報を含む運行状態を表示装置の画面に表示するステップを備えたエレベーターの運行状況表示方法において、エレベーターの一周時間程度の時間内で各前記エレベーターの時間的均等間隔を達成するための時刻毎の目標位置データを記憶している目標位置データテーブルと、前記目標位置データの軌跡である目標ルートを表示するステップと、を備え、前記運行データと前記目標位置データとに基き発生ホール呼びを複数の前記エレベーターのかごに割当てる制御中に、各エレベーターの前記かご位置情報と異なる表示形態で、各エレベーターの前記目標ルートを表示するステップを備えたことを特徴とするエレベーターの運行状況表示方法。
  2. 請求項1において、前記目標ルートの変更が生じたとき、前記表示装置の画面上の変更時刻の近傍に、前記目標ルートの変更を示す変更マークを表示するステップを備えたことを特徴とするエレベーターの運行状況表示方法。
  3. 請求項1において、前記かご位置と前記目標ルートとの間に所定範囲以上の差が生じたとき、前記表示装置の画面上の前記差が生じた時刻の近傍に、前記差の発生を示すマークを表示するステップを備えたことを特徴とするエレベーターの運行状況表示方法。
  4. エレベーターの運行を制御する運行制御装置から前記エレベーターのかご位置に関する情報を記憶した運行データを読み出すステップと、時刻に対する各エレベーターのかご位置情報を含む運行状態を表示装置の画面に表示するステップを備えたエレベーターの運行状況表示方法において、エレベーターの一周時間程度の時間内で各前記エレベーターの時間的均等間隔を達成するための時刻毎の目標位置データを記憶している目標位置データテーブルと、前記目標位置データの軌跡である目標ルートを表示するステップと、を備え、前記運行データと前記目標位置データとに基き発生ホール呼びを複数の前記エレベーターのかごに割当てる制御中に、予定の目標に沿ってホール呼びへ割当て制御される各エレベーターが、夫々の時刻にサービス可能な階床を記憶するステップと、各エレベーターの前記かご位置情報と異なる表示形態で、各エレベーターが夫々の時刻にサービス可能な階床位置を表示するステップを備えたことを特徴とするエレベーターの運行状況表示方法。
  5. エレベーターの運行を制御する運行制御装置から前記エレベーターのかご位置に関する情報を記憶した運行データを読出す手段と、時刻に対する各エレベーターのかご位置情報を含む運行状態を表示装置の画面に表示する表示制御手段を備えたエレベーターの運行状況表示装置において、エレベーターの一周時間程度の時間内で各前記エレベーターの時間的均等間隔を達成するための時刻毎の目標位置データを記憶している目標位置データテーブルと、前記目標位置データの軌跡である目標ルートを表示する手段と、を備え、前記運行データと前記目標位置データとに基き発生ホール呼びを複数の前記エレベーターのかごに割当てる制御中に、各エレベーターの前記かご位置情報と異なる表示形態で、各エレベーターの前記目標ルートを表示する手段を備えたことを特徴とするエレベーターの運行状況表示装置。
  6. 請求項において、各エレベーターの目標ルートを表示する手段は、各エレベーター毎に異なる色に色分けして表示する手段を備えたことを特徴とするエレベーターの運行状況表示装置。
  7. 請求項において、前記目標ルートの変更が生じたとき、前記表示装置の画面上の変更時刻の近傍に、前記目標ルートの変更を示す変更マークを表示する手段を備えたことを特徴とするエレベーターの運行状況表示装置。
  8. 請求項において、前記かご位置と前記目標ルートとの間に所定範囲以上の差が生じたとき、前記表示装置の画面上の前記差が生じた時刻の近傍に、前記差の発生を示すマークを表示する手段を備えたことを特徴とするエレベーターの運行状況表示装置。
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