JP4203468B2 - コンロ - Google Patents

コンロ Download PDF

Info

Publication number
JP4203468B2
JP4203468B2 JP2004372979A JP2004372979A JP4203468B2 JP 4203468 B2 JP4203468 B2 JP 4203468B2 JP 2004372979 A JP2004372979 A JP 2004372979A JP 2004372979 A JP2004372979 A JP 2004372979A JP 4203468 B2 JP4203468 B2 JP 4203468B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
stove
pan
state
engaging portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004372979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006177633A (ja
Inventor
省三 石谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2004372979A priority Critical patent/JP4203468B2/ja
Publication of JP2006177633A publication Critical patent/JP2006177633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4203468B2 publication Critical patent/JP4203468B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、コンロ天板を覆う開閉自在な蓋体を備えたコンロに関するものである。
コンロ天板を覆う開閉自在な蓋体を備えたコンロとして特許文献1,2に記載されたものが知られている。
このコンロでは、ガスバーナを備えたコンロ本体の後部に蓋体が上下回動自在に軸支されており、該蓋体は、水平姿勢の閉状態(コンロ天板を覆った状態)とこれから後方傾斜状態まで起立回動した開状態との間で上下に回動し得るようになっている。
このものでは、コンロ使用時に、蓋体を起立させて開状態に維持すると、ガスバーナからの燃焼排気が蓋体で遮断されてその後方のキッチン壁に接触することがなく、該キッチン壁が熱的悪影響を受けない。又、コンロ不使用時には、蓋体を閉状態に倒すことによりガスバーナや五徳を隠蔽することができ、コンロ上面の意匠感を高めることができる。
実公平1―18970号公報 実公昭62−46083号公報
しかしながら、上記従来のものでは、開状態に保持された蓋体に誤って調理者の手が衝突したり、又、風圧等が作用すると、燃焼中のガスバーナや鍋の上に蓋体が不意に倒れて危険であるという問題があった。
又、 労力の軽減を図る為に蓋体を電動で開閉する構成を採用する場合は、調理中に誤って閉蓋スイッチを操作すると、不意に、蓋体が鍋や燃焼中のガスバーナの上に倒れる問題がある。
本発明はかかる点に鑑みて成されたもので、
『コンロ天板を覆った閉状態たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体を備えたコンロ』に於いて、起立姿勢にある蓋体が、不意に、鍋や燃焼中のガスバーナ上に転倒するのを防止することを課題とする。
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の技術的手段は、
『前記蓋体を前記開状態にロックしたロック状態とロックを解除したロック解除状態とに変化するロック機構と、
前記コンロ天板に載置された鍋を検知する鍋検知手段と、
前記鍋検知手段と前記ロック機構を連動させる連動手段が設けられ、
前記連動手段は、前記鍋検知手段が前記鍋を検知したときに前記ロック機構を前記ロック解除状態からロック状態に変化させる』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
蓋体を起立させて開状態にセットし、この状態でコンロ天板に鍋を載置すると、該鍋が鍋検知手段で検知される。
すると、連動手段は、前記鍋の検知に連動して前記ロック機構をロック解除状態からロック状態に変化させる。即ち、連動手段は、開状態にある蓋体がコンロ天板側へ向けて倒れるのを阻止する状態(ロック状態)にロック機構を変化させる。
これにより、コンロ天板に載置された鍋の上に蓋体が不意に転倒するのが防止できる。
一方、コンロ天板から鍋を降ろすと、鍋検知手段が鍋を検知しなくなり、これにより、連動手段がロック機構をロック解除状態に変化させる。すると、開状態にある蓋体を閉じ得る状態になり、これにより、蓋体を倒してコンロ天板を覆うことができる。
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記鍋検知手段は、前記コンロ天板に載置された鍋の鍋底で押し込まれ且つバネで上方に付勢された昇降部材であり、
前記連動手段は、前記昇降部材の降下移動に連動して前記ロック機構を前記ロック解除状態からロック状態に変化させる』ものとすることができる。
このものでは、コンロ天板に鍋を載置すると、バネで上方に付勢された昇降部材が鍋底で下方に押込まれる。
すると、連動手段は、前記昇降部材の降下移動に前記ロック機構を連動させ、該ロック機構で蓋体を開状態にロックした状態にする。これにより、コンロ天板に載置された鍋の上に蓋体が倒れるのを防止することができる。
一方、コンロ天板から鍋を降ろすと、鍋底で押し込まれていた昇降部材がバネの付勢力で上昇し、これに連動して、連動手段がロック機構をロック解除状態に変化させるから、蓋体を倒してコンロ天板を覆うことができる。
[請求項3に係る発明]
請求項1,2に係る発明に於いて、
『前記ロック機構は、昇降移動する蓋係合部を備えており、
前記蓋係合部は、前記ロック解除状態では閉状態たる水平姿勢にある蓋体の下方位置に降下する一方、前記ロック状態では開状態たる起立姿勢にある前記蓋体の前面に対向する上方位置に上昇する』ものとすることができる。
このものでは、ロック状態では、起立姿勢にある蓋体の前面にロック機構の蓋係合体が対向し、これにより、蓋体がコンロ天板側に転倒するのが阻止される。
[請求項4に係る発明]
請求項3に係る発明に於いて、
『前記ロック機構は、昇降移動する蓋係合部を備えており、
前記蓋係合部は、前記ロック解除状態では閉状態たる水平姿勢にある蓋体の下方位置に降下する一方、前記ロック状態では開状態たる起立姿勢にある前記蓋体の前面に対向する上方位置に上昇するものであり、
前記連動手段は、入力端が前記昇降部材で下方に押された際に出力端が前記蓋係合部を前記下方位置から前記上方位置に上昇させるように上下回動する回動レバーである』ものとすることができる。
このものでは、コンロ天板に載置される鍋の鍋底で昇降部材が押し込まれると、該昇降部材により、回動レバーの入力端が下方に押される。すると、回動レバーが上下に回動し、その出力端が上昇してロック機構の蓋係合部を起立姿勢にある蓋体の前面対向部まで上昇させる。これにより、起立姿勢にある蓋体がコンロ天板側に倒れるのが阻止される。
[請求項5に係る発明]
既述課題を解決する為の請求項5に係る発明の技術的手段は、
『コンロ天板を覆った閉状態たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体を備えたコンロに於いて、
前記コンロ天板に載置された鍋を加熱するガスバーナの炎を検知する炎検知器と、
前記蓋体を前記開状態にロックしたロック状態とロックを解除したロック解除状態とに変化するロック機構と、
前記炎検知器の炎検知信号により前記ロック機構を前記ロック状態に維持する付勢手段を具備する』ことである。
このものでは、炎検知器がガスバーナの炎を検知すると、該検知信号に基づいて、付勢手段がロック機構をロック側に作動させ、これにより、ロック機構で蓋体が開状態にロックされる。よって、蓋体がコンロ天板側に転倒するのが防止される。
一方、ガスバーナが消火すると、付勢手段がロック機構をロック解除側に復帰させるから、蓋体を閉じることができる。
[請求項6に係る発明]
請求項5に係る発明に於いて、
『前記ロック機構は、昇降移動する蓋係合部を備えており、
前記蓋係合部は、前記ロック解除状態では閉状態たる水平姿勢にある蓋体の下方位置に降下する一方、前記ロック状態では開状態たる起立姿勢にある前記蓋体の前面に対向する上方位置に上昇する』ものとすることができる。
このものでは、ロック状態では、起立姿勢にある蓋体の前面にロック機構の蓋係合体が対向し、蓋体がコンロ天板側に転倒するのを阻止する。
[請求項7に係る発明]
請求項7に係る発明は、コンロ天板を覆う蓋体が電動開閉する形式のコンロに於いて、請求項1に係る発明と同様、蓋体が不意に閉動作する危険を防止することを課題とする。
請求項7に係る発明の技術的手段は、
『コンロ天板を覆った閉状態たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体と、
前記蓋体を開閉駆動する駆動モータと、を具備するコンロに於いて、
前記蓋体を開放する為の開蓋スイッチと、
前記蓋体を閉じる為の閉蓋スイッチと、
前記コンロ天板に載置された鍋を検知して鍋検知信号を出力する鍋検知器と、
前記蓋体を閉じる駆動モータの動作を阻止する安全スイッチと、を具備し、
前記鍋検知信号に応答して前記安全スイッチが作動する』ことである。
このものでは、開蓋スイッチが操作されると駆動モータが作動し、これにより、蓋体が開動作する。
この開蓋状態でコンロ天板に鍋を載置すると、鍋検知器からの鍋検知信号に応答して安全スイッチが作動し、蓋体を閉駆動する駆動モータの動作が阻止される。従って、閉蓋スイッチが誤って操作されても、不意に、蓋体が閉動作しない。
[請求項8に係る発明]
請求項7に係る発明では、コンロ天板に載置される鍋を検知して蓋体をロック状態に維持したが、請求項8に係る発明のように、鍋を加熱するガスバーナの炎を検知して蓋体をロック状態に維持してもよい。
請求項8に係る発明の技術的手段は、
『コンロ天板を覆った閉状態たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体と、
前記蓋体を開閉駆動する駆動モータと、を具備するコンロに於いて、
前記蓋体を開放する為の開蓋スイッチと、
前記蓋体を閉じる為の閉蓋スイッチと、
前記コンロ天板に載置された鍋を加熱するガスバーナの炎を検知して炎検知信号を出力する炎検知器と、
前記蓋体を閉じる駆動モータの動作を阻止する安全スイッチと、を具備し、
前記炎検知信号に応答して前記安全スイッチが作動する』ことである。
このものでは、炎検知器の炎検知信号により安全スイッチが作動して駆動モータの動作を阻止するから、請求項7の発明と同様、閉蓋スイッチが誤って操作されても、不意に、蓋体がコンロ天板側に倒れない。
[請求項9に係る発明]
請求項7,8に係る発明に於いて、
『前記安全スイッチは、前記駆動モータへの電源をON・OFFするものである』構成では、安全スイッチの作動により駆動モータへの電源がOFFされ、これにより、蓋体の閉動作が防止される。
本発明は次の特有の効果を有する。
請求項1〜4に係る発明では、コンロ天板上の鍋を検知することにより、蓋体をロック機構で開状態にロックするから、ガスバーナの燃焼如何に関わらず、コンロ天板に載置された鍋の上に、蓋体が不意に転倒する危険が防止できる。
請求項5に係る発明では、ガスバーナの炎を検知して蓋体を開状態に維持する。従って、フライパン等の鍋をコンロ天板から持ち上げた場合でも、ガスバーナが燃焼している限り蓋体が閉方向に転倒しない。
請求項6に係る発明では、起立姿勢(開状態)の蓋体の前面対向部に昇降する蓋係合体が蓋体に直接係合するから、確実なロックが行なえる。
請求項7に係る発明では、コンロ天板上の鍋やガスバーナの炎を検知することにより、蓋体を閉じる駆動モータの動作を阻止する。従って、閉蓋スイッチが誤って操作されても、コンロ天板に載置された鍋の上に蓋体が不意に倒れるのを防止することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、システムキッチンのカウンタートップ(K)に開設された開口(K1)に落とし込み状態に装着されるドロップインコンロの斜視図であり、コンロ天板(30)の後端には、閉状態(コンロ天板(30)を覆った状態)たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体(4)が支軸(40)(40)で支持されている。
蓋体(4)は、下方に開放した扁平な矩形箱状に形成されていると共に、その前辺板(43)には手掛用切欠(45)が開設されている。
コンロ天板(30)には、五徳(31)(32)(33)が載置されていると共に、その下方にはガスバーナ(34)(35)(36)が臨んでおり、更に、コンロ本体(3)の正面中央に設けられたグリル扉(20)の近傍のコンロ操作部(21)にはガスバーナ(34)(35)(36)の点・消火と火力調整機能を兼備した操作摘み(24)(25)(26)が配設されている。
図2は、図1に於いて蓋体(4)を閉じた状態のII−II線断面図である。
コンロ天板(30)に開設されたバーナ用開口(37)には、五徳(31)が着脱自在に装着されており、その下方に位置するガスバーナ(34)は、環状のバーナボディ(341)とこれにガス供給する混合管(342)を備えている。ガスバーナ(34)はバーナボディ(341)の内周に炎孔(340)が開口する内炎式のガスバーナである。
図2に示すように、バーナボディ(341)の中央には、請求項2の既述発明特定事項たる昇降部材に対応する昇降軸(10)が上下に貫通している。
具体的には、図3に示すように、バーナボディ(341)の内周縁に上方から係合される汁受皿(50)の中央筒(50a)の頂板には、筒状ホルダ(51)を挿通させる透孔(50b)が開設されている。筒状ホルダ(51)は、固定脚(54)(54)に載置固定されていると共に、筒状ホルダ(51)内には、昇降軸(10)が昇降自在に貫通している。
昇降軸(10)の上部外周に張り出したフランジ(52)と筒状ホルダ(51)の底板(511)の間には、バネ(53)が介装されており、これにより、昇降軸(10)が上方に付勢されている。
昇降軸(10)の下端に形成されたクビレ部(100)には、支軸(13)で上下回動自在に支持された回動レバー(12)の入力端(121)のU字状切欠部(120)(図4,図5参照)が係合しており、これにより、昇降軸(10)の昇降動作に連動して回動レバー(12)が上下回動するようになっている。尚、本実施の形態では、上記回動レバー(12)が請求項1の発明特定事項たる連動手段に対応する。
図5に示すように、回動レバー(12)の出力端(122)は、蓋体(4)を開状態たる起立姿勢にロックする為のロック機構(6)の下方に位置している。
ロック機構(6)は、蓋体(4)を開状態にロックしたときに蓋体(4)の前面に対向する蓋係合部(61)と、その下端から前方に屈曲した水平部(62)と、この先端から下方に屈曲した鉛直脚(63)から成るクランク片(A)を備えている。
鉛直脚(63)の下端には、回動レバー(12)の出力端(122)に上方から当接する水平軸(64)が突設されており、クランク片(A)の鉛直脚(63)は、一対のガイド片(65)(65)で上下に案内されながら排気ガード(38)のサイド孔(380)内を昇降するようになっている。クランク片(A)が最も降下した状態(ロック解除状態)では、その上端の蓋係合部(61)は閉状態にある蓋体(4)(図5の想像線参照)の下方に位置するようにクランク片(A)の移動範囲が設定されている。
クランク片(A)の下部には磁性体で構成された吸着片(A1)が設けられており、吸着片(A1)は既述発明特定軸たる付勢手段に対応する電磁石(66)で上方に吸着されるようになっている。尚、電磁石(66)は、ガスバーナ(35)(36)の炎を検知する熱電対(図示せず)の起電力によっても励磁される構成になっている。
次に、蓋体(4)を回動自在に支持する支持構造を説明する。
図2に示すように、コンロ本体(3)のケーシング(39)の後板(390)には、ビス(41)で固定された左右一対のブラケット(42)(42)(図1参照)が設けられており、ブラケット(42)(42)には蓋体(4)の側辺板(44)(44)が支軸(40)(40)で回動自在に支持されている。これにより、蓋体(4)が支軸(40)(40)を支点として、水平姿勢の閉状態から図1の起立姿勢(開状態)に上下に回動可能になっている。
尚、ガスバーナ(35)(36)の中央部にも、上記昇降軸(10)と同様な昇降軸(15)(16)が設けられており、該昇降軸(15)(16)は上記回動レバー(12)と同様の回動レバー(図示せず)を介してロック機構(6)のクランク片(A)に連結されている。従って、昇降軸(15)(16)が降下すると、これらに対応する回動レバーを介してクランク片(A)が持ち上げられて蓋体(4)が開状態にロックされる。
次に、本実施の形態に係るコンロの使用の実際を説明する。
図2の閉状態から蓋体(4)を上方に回動させて同図の想像線で示す開状態にする。
次に、被加熱物たる鍋(9)を五徳(31)に載置すると、図5に示すように、鍋(9)の鍋底(91)で昇降軸(10)の上端が押し込まれて回動レバー(12)の入力端(121)が最降下位置まで移動する。これにより、回動レバー(12)が同図の想像線の姿勢から実線の姿勢に変化し、回動レバー(12)の出力端(122)がロック機構(6)のクランク片(A)下端の水平軸(64)部分を持ち上げる。すると、想像線の降下位置にあったクランク片(A)がガイド片(65)(65)に案内されて上昇し、クランク片(A)の上端の蓋係合部(61)が蓋体(4)の前面に対向した最上昇位置(ロック位置)に到達する(図5の実線の状態)。この状態では、蓋体(4)の下端にクランク片(A)が係合したロック状態になり、これにより、風圧等で蓋体(4)が鍋(9)上に倒れる危険が防止できる。
本実施の形態に係るコンロは、五徳(31)に鍋(9)が載置されているか否かに関わらず、ガスバーナ(34)が燃焼すると蓋体(4)が開状態にロックされるようになっている。具体的には、ガスバーナ(34)が燃焼するとその炎で加熱される熱電対(71)の起電力が増幅回路(69)で増幅され、この増幅電力で電磁石(66)が励磁される。すると、電磁石(66)により、クランク片(A)の吸着片(A1)が想像線の位置(ロック解除状態の位置)から実線の位置まで吸着されて上昇し、クランク片(A)の上端の蓋係合部(61)が蓋体(4)の前面に対向する。これにより、ロック状態になって蓋体(4)が不意に閉動作することがなくなる。
次に、ガスバーナ(34)を消火させた後に鍋(9)を五徳(31)から降ろすと、昇降軸(10)がバネ(53)の付勢力で上昇し、この下端に係合した回動レバー(12)の入力端(121)が持ち上げられる。これにより、回動レバー(12)が支軸(13)を支点に回動してその出力端(122)が降下し、出力端(122)で支持されていたクランク片(A)が図5の想像線の状態(図2の状態)まで降下する。この状態では、クランク片(A)の蓋係合部(61)は、水平姿勢(閉状態)にセットされた場合に於ける蓋体(4)の下方に退避し、ロック機構(6)がロック解除状態になる。従って、蓋体(4)を閉じることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を図6〜図8に基づいて説明する。
図6及び図8(図6のVIII−VIII線断面図)に示すように、昇降軸(10)の下方には鍋検知器たるON・OFFスイッチ(80)が配設されていると共に、蓋体(4)は駆動モータ(81)で開閉駆動されるようになっている。尚、本実施の形態では駆動モータ(81)としては直流モータが使用されているが、後述する図7の回路を適宜変更することにより交流モータを使用してもよい。
コンロ本体(3)のケーシング(39)の後板(390)に固定されたブラケット(46)には駆動モータ(81)が取り付けられていると共に、駆動モータ(81)の回転軸(810)に固定された駆動歯車(811)は、ブラケット(46)に回転自在に保持された支軸(82)に取り付けられた従動歯車(821)に噛み合っている。又、支軸(82)の外端部(822)は、蓋体(4)の側辺板(44)に回り止め状態に嵌入されており、その先端のネジ部(823)に螺合されるナット(824)と挟圧フランジ(825)で前記側辺板(44)が挟圧されている。
図6に示すように、蓋体(4)の回動域には、閉状態(水平姿勢)にある蓋体(4)の下面に当接してON信号を出す閉リミットスイッチ(72)と、開状態(起立姿勢)にある蓋体(4)の背面に当接してON信号を出す開リミットスイッチ(73)が設けられている。
コンロ本体(3)のコンロ操作部(21)には蓋体(4)を開閉させるときに操作する開蓋スイッチ(74)と閉蓋スイッチ(75)が設けられており、これら開閉スイッチ(74)(75)とガスバーナ(34)の炎検知センサたる熱電対(71)の出力等は、図7の制御回路で処理される。
図7に示すように、開蓋スイッチ(74)でセットされる第1フリップフロップ(76)のリセット端子には開リミットスイッチ(73)の出力が印加されている一方、開蓋スイッチ(75)でセットされる第2フリップフロップ(77)のリセット端子には閉リミットスイッチ(72)の出力が印加されている。
第1フリップフロップ(76)の出力でON・OFFされる第1トランジスタ(78)のコレクタ回路には第1リレー(79)が挿入されていると共に、第2フリップフロップ(77)の出力でON・OFFされる第2トランジスタ(84)のコレクタ回路には第2リレー(85)が挿入されている。
第1リレー(79)の第1出力接点(791)と第2リレー(85)の第2出力接点(852)は直列接続されている一方、第2リレー(85)の第1出力接点(851)と常閉の電磁スイッチ(701)(既述発明特定事項たる「安全スイッチ」に対応する。)とON・OFFスイッチ(80)と更に第1リレー(79)の第2出力接点(792)は直列接続されている。前記電磁スイッチ(701)は、熱電対(71)の起電力で励磁される電磁石(70)で開閉されるものである。
そして、第1出力接点(791)と第2出力接点(852)の中間と、ON・OFFスイッチ(80)と第2出力接点(792)の中間とを繋ぐ回路には駆動モータ(81)が挿入されている。
このものでは、開蓋スイッチ(74)が操作されると第1フリップフロップ(76)の出力で第1トランジスタ(78)がON動作し、そのコレクタ回路に挿入された第1リレー(79)が付勢されてその第1,第2出力接点(791)(792)が閉じる。すると、+電源端子(87)→第1出力接点(791)→駆動モータ(81)→第2出力接点(792)→−電源端子(88)の経路で電流が流れて駆動モータ(81)が正転し、これにより、駆動モータ(81)の回転が駆動歯車(811)及び従動歯車(821)を介して支軸(82)に伝達され、蓋体(4)が上方に回動して開動作する。蓋体(4)が起立姿勢の開状態に達すると、蓋体(4)の背面で開リミットスイッチ(73)が投入されてON信号を出力し、これが第1フリップフロップ(76)のリッセット端子に印加される。すると、第1トランジスタ(78)がOFF状態に復帰して第1リレー(79)の第1,第2出力接点(791)(792)が開き、駆動モータ(81)が停止する。
次に、コンロが不使用状態(五徳(31)に鍋(9)を載置せず、且つガスバーナ(34)を消火させた状態)で開蓋スイッチ(75)を操作すると、図7の第2フリップフロップ(77)が付勢されて第2トランジスタ(84)がON状態になり第2リレー(85)の第1,第2出力接点(851)(852)が閉成される。すると、+電源端子(87)→第1出力接点(851)→電磁スイッチ(701)→ON・OFFスイッチ(80)→駆動モータ(81)→第2出力接点(852)→−電源端子(88)の経路で電流(蓋体(4)の開放時とは逆の電流)が流れ、これにより、蓋体(4)が下方に回動して閉動作する。そして、蓋体(4)の下面が閉リミットスイッチ(72)に当接してこれがON状態になると、第2フリップフロップ(77)がリセットされて第2トランジスタ(84)がOFF状態に復帰し、第2リレー(85)の第1,第2出力接点(851)(852)が開いて駆動モータ(81)が停止する。これにより、蓋体(4)が閉状態に復帰される。
一方、蓋体(4)が開放されている状態で五徳(31)に鍋(9)を載置すると、既述第1実施形態と同様に鍋底(91)で昇降軸(10)が押し下げられ、該昇降軸(10)の下端がON・OFFスイッチ(80)を押す。すると、図7に示すON・OFFスイッチ(80)が開く。従って、五徳(31)に鍋(9)が載置されている状態では、誤って開蓋スイッチ(75)が操作されても駆動モータ(81)には図7に於いて左向きの電流(蓋体(4)を閉成させる方向の電流)が流れず、該蓋体(4)が不意に閉じる心配がない。
又、ガスバーナ(34)を燃焼させると、熱電対(71)の起電力を増幅する増幅回路(69)の出力で電磁石(70)が励磁され(図7参照)、電磁スイッチ(701)が開く。従って、ガスバーナ(34)が燃焼しているときも駆動モータ(81)には、蓋体(4)を閉成させる方向の電流が流れないから、誤って開蓋スイッチ(75)が操作されても蓋体(4)が不意に閉じる心配がない。
[その他]
1.第2実施形態のものでも、第1実施形態のロック機構(6)を組み込むことにより、開状態に起立した蓋体(4)に風圧等が作用してこれが閉じるのを防止してもよい。
2.第1実施形態の回動レバー(12)に代えて、昇降軸(10)の下端で押される図6のON・OFFスイッチ(80)を設けてもよい。ON・OFFスイッチ(80)が昇降軸(10)の下端で押されて鍋検知信号を出力したときは、該鍋検知信号を増幅し、これにより、図2の電磁石(66)を励磁することによりクランク片(A)の吸着片(A1)を上方に吸着保持する。
又、昇降軸(10)に代えて、鍋(9)の有無を検知する近接スイッチを設け、この近接スイッチによる鍋検知信号を増幅することにより、電磁石(66)でクランク片(A)の吸着片(A1)を吸着してもよい。
本発明の実施の形態に係るドロップインコンロの外観斜視図 本発明の第1実施形態に係るドロップインコンロの要部の断面図 昇降軸(10)の配設部の拡大図 回動レバー(12)と昇降軸(10)の関係説明図 第1実施形態に係るドロップインコンロに於いて蓋体(4)を開放した状態の要部断面図 本発明の第2実施形態に係るドロップインコンロの要部の断面図 本発明の第2実施形態に係るドロップインコンロの制御回路の説明図 本発明の第2実施形態に係るドロップインコンロの駆動モータ(81)の配設部の拡大図
符号の説明
(4)・・・蓋体
(6)・・・ロック機構
(9)・・・鍋
(12)・・・回動レバー
(30)・・・コンロ天板
(61)・・・蓋係合部
(74)・・・開蓋スイッチ
(75)・・・閉蓋スイッチ

Claims (9)

  1. コンロ天板を覆った閉状態たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体を備えたコンロに於いて、
    前記蓋体を前記開状態にロックしたロック状態とロックを解除したロック解除状態とに変化するロック機構と、
    前記コンロ天板に載置された鍋を検知する鍋検知手段と、
    前記鍋検知手段と前記ロック機構を連動させる連動手段が設けられ、
    前記連動手段は、前記鍋検知手段が前記鍋を検知したときに前記ロック機構を前記ロック解除状態からロック状態に変化させる、コンロ。
  2. 請求項1に記載のコンロに於いて、
    前記鍋検知手段は、前記コンロ天板に載置された鍋の鍋底で押し込まれ且つバネで上方に付勢された昇降部材であり、
    前記連動手段は、前記昇降部材の降下移動に連動して前記ロック機構を前記ロック解除状態からロック状態に変化させる、コンロ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコンロに於いて、
    前記ロック機構は、昇降移動する蓋係合部を備えており、
    前記蓋係合部は、前記ロック解除状態では閉状態たる水平姿勢にある蓋体の下方位置に降下する一方、前記ロック状態では開状態たる起立姿勢にある前記蓋体の前面に対向する上方位置に上昇する、コンロ。
  4. 請求項2に記載のコンロに於いて、
    前記ロック機構は、昇降移動する蓋係合部を備えており、
    前記蓋係合部は、前記ロック解除状態では閉状態たる水平姿勢にある蓋体の下方位置に降下する一方、前記ロック状態では開状態たる起立姿勢にある前記蓋体の前面に対向する上方位置に上昇するものであり、
    前記連動手段は、入力端が前記昇降部材で下方に押された際に出力端が前記蓋係合部を前記下方位置から前記上方位置に上昇させるように上下回動する回動レバーである、コンロ。
  5. コンロ天板を覆った閉状態たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体を備えたコンロに於いて、
    前記コンロ天板に載置された鍋を加熱するガスバーナの炎を検知する炎検知器と、
    前記蓋体を前記開状態にロックしたロック状態とロックを解除したロック解除状態とに変化するロック機構と、
    前記炎検知器の炎検知信号により前記ロック機構を前記ロック状態に維持する付勢手段を具備する、コンロ。
  6. 請求項5に記載のコンロに於いて、
    前記ロック機構は、昇降移動する蓋係合部を備えており、
    前記蓋係合部は、前記ロック解除状態では閉状態たる水平姿勢にある蓋体の下方位置に降下する一方、前記ロック状態では開状態たる起立姿勢にある前記蓋体の前面に対向する上方位置に上昇する、コンロ。
  7. コンロ天板を覆った閉状態たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体と、
    前記蓋体を開閉駆動する駆動モータと、を具備するコンロに於いて、
    前記蓋体を開放する為の開蓋スイッチと、
    前記蓋体を閉じる為の閉蓋スイッチと、
    前記コンロ天板に載置された鍋を検知して鍋検知信号を出力する鍋検知器と、
    前記蓋体を閉じる駆動モータの動作を阻止する安全スイッチと、を具備し、
    前記鍋検知信号に応答して前記安全スイッチが作動する、コンロ。
  8. コンロ天板を覆った閉状態たる水平姿勢とこれから上方に回動した開状態たる起立姿勢との間で上下に回動する蓋体と、
    前記蓋体を開閉駆動する駆動モータと、を具備するコンロに於いて、
    前記蓋体を開放する為の開蓋スイッチと、
    前記蓋体を閉じる為の閉蓋スイッチと、
    前記コンロ天板に載置された鍋を加熱するガスバーナの炎を検知して炎検知信号を出力する炎検知器と、
    前記蓋体を閉じる駆動モータの動作を阻止する安全スイッチと、を具備し、
    前記炎検知信号に応答して前記安全スイッチが作動する、コンロ。
  9. 請求項7又は請求項8に記載のコンロに於いて、
    前記安全スイッチは、前記駆動モータへの電源をON・OFFするものである、コンロ。
JP2004372979A 2004-12-24 2004-12-24 コンロ Active JP4203468B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004372979A JP4203468B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 コンロ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004372979A JP4203468B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 コンロ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006177633A JP2006177633A (ja) 2006-07-06
JP4203468B2 true JP4203468B2 (ja) 2009-01-07

Family

ID=36731893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004372979A Active JP4203468B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 コンロ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4203468B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4559388B2 (ja) * 2006-07-14 2010-10-06 淳司 小出 換気システム
JP5369847B2 (ja) * 2009-04-08 2013-12-18 パナソニック株式会社 誘導加熱調理器
CN112503577B (zh) * 2020-12-08 2023-02-28 嵊州市浙江工业大学创新研究院 一种集成灶模块的锁死机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006177633A (ja) 2006-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20080025603A (ko) 가열조리기 및 그 제어방법
JP2004254854A (ja) 圧力フライヤー
JP4203468B2 (ja) コンロ
JP2008309385A (ja) 引き出し式加熱調理器
JP2010104499A (ja) 加熱装置
WO2006004181A1 (ja) ガスコンロ
KR100691058B1 (ko) 가스 풍로
JP6129707B2 (ja) 揚げ物調理装置
JP2003247724A (ja) ガスコンロ
JP2005261613A (ja) ドアおよびこれを用いた加熱調理器
JP2003190024A (ja) グリル装置
JP2008226750A (ja) 電磁調理器
JP3595423B2 (ja) 炊飯調理器
JP4176512B2 (ja) 圧力フライヤー
JP2008215814A (ja) ガスコンロ
US20230413397A1 (en) A Microwave Heating Apparatus
CN110748697B (zh) 燃气旋塞
JPS63318918A (ja) 収納式ガス炊飯装置
JP6348351B2 (ja) グリル、グリル皿
JP6563740B2 (ja) ガスコンロ
JP5577196B2 (ja) ガスコンロ
JP2003074878A (ja) コンロ
JPH11211090A (ja) コンロ
JP3277134B2 (ja) 加熱調理器の感温センサー
JPH0510758Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4203468

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250