JP4203087B2 - 半導体複合装置、ledプリントヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

半導体複合装置、ledプリントヘッド及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)アレイ等として用いられる半導体複合装置、及び該半導体複合装置を含むLEDヘッド及び画像形成装置に関する。
この種の半導体複合装置としては、例えば特許文献1に開示されるものがある。この技術では、化合物半導体基板に形成された半導体薄膜内に発光素子を備えている。この半導体薄膜は、化合物半導体基板から剥離され、発光素子を駆動する駆動集積回路を備える、上記化合物半導体基板とは異なる異種基板上にボンディングされる。即ち、同一基板上に発光素子と駆動回路とが集積される。こうすることによってLEDと駆動回路とが集積化され、大きなサイズの接続パッドが不要になる。更に両者を接続するための接続ワイヤの密度が低減される。その結果、半導体複合装置の小型化を促進している。
かかる従来の技術に於いて、LEDを被覆する層間絶縁膜としては、プラズマCVD法などによって形成されたSiNがよく用いられる。
図33は、従来の半導体の発光部の断面図である。
この図は、SiN層間絶縁膜を使った、異種基板上に分子間力によってボンディングされた半導体薄膜内に形成されたLEDの形態を示している。図に示すように、半導体薄膜内に設けられたLED発光部121がSiN膜175で被覆され、LED発光部121の上面の一部にSiN膜の開口部120dが形成され、その開口部120d内に第2導電側電極130が形成されている。
特開2002−111050号公報
図に示すように、半導体薄膜が異種基板上に分子間力によってボンディングされた形態では、半導体薄膜の膜厚が薄く形成される。従って、SiN膜175のような膜応力の大きい層間絶縁膜から受ける応力の影響を受け易かった。すなわち、SiN膜175の大きな膜応力に起因して、半導体薄膜内に形成されたLED発光部121の特性の経時変化、例えば、LEDへの連続通電に伴う光量変動等が発生していた。プリントヘッドに搭載される、多数のLED発光部121を配列したLEDアレイでは、LED光量の経時変化は、LEDアレイ光量のバラツキの増加(光量バラツキの経時変化)を引き起こすため、半導体薄膜内に形成されたLEDの光量の経時変化の防止は、大きな解決すべき課題であった。本発明では、異種基板上に分子間力によってボンディングされた半導体薄膜に備える発光素子において、特性の経時変化がない、信頼性に優れた半導体複合装置を提供することを目的とする。
本発明による半導体複合装置は、複数の発光素子を駆動する駆動回路を有する基板上に、該基板とは異なる異種基板上に形成された上記複数の発光素子を接合して成る半導体複合装置であって、上記複数の発光素子の各々は、上記基板の面と略平行な発光領域と、該発光領域の周囲に設けられた他の発光領域とを分離するメサ斜面を被覆し、該メサ斜面の傾斜角より緩やかな傾斜角を有して設けられた層間絶縁膜と、上記発光領域の一部と接続された電極と、上記発光領域を覆う保護膜とを備えることを主要な特徴とする。
複数の発光素子の各々は、上記基板の面と略平行な発光領域と、該発光領域の周囲に設けられた他の発光領域とを分離するメサ斜面を被覆し、該メサ斜面の傾斜角より緩やかな傾斜角を有して設けられた層間絶縁膜と、上記発光領域の一部と接続された電極と、上記発光領域を覆う保護膜とを備えることによって、該半導体薄膜内に島状のLED発光部を備える場合において、フェノール樹脂などを含む有機絶縁膜を、島状発光部の上面に向かうに従って、厚さが減少するような断面形状にし、LED発光部上面には被覆しない形状としたので、半導体薄膜にかかる応力を大幅に低減することができ、LEDの光量の経時変化防止の効果が得られる。更に、最上面にSiN膜を設けても、光量経時変化を防止することができ、信頼性の高いLED、及びLEDアレイを得ることが出来るという効果を得る。
本発明による画像処理装置は以下のように構成される。
図1は、実施例1の半導体複合装置の平面図である。
図2は、図1のA−A断面図である。
図3は、図1のB―B断面図である。
図4は、図1のC―C断面図である。
図1に示すように本実施例では、発光領域を1列に配列した形態を具体例で示しながら説明するが、配列形態や配列数は適宜変形が可能である。また、4つの発光素子を1ブロックとして、マトリクス駆動ができる形態の配線形態(駆動形態)を具体例として説明するが、1ブロックの数や1チップに備えたブロック数は、適宜変更が可能である。また、マトリクス駆動ではなく、スタティック駆動など適宜駆動方式の変更も可能である。
図1を用いて実施例1の半導体複合装置の構成の概略について説明する。図1では、見やすい図とするために、図2〜図4で描いている、半導体薄膜の下地絶縁膜層や、半導体薄膜下方の反射層、駆動集積回路の多層配線層などの構成の一部が省略して描かれている。図1で、101は集積回路基板、例えばSi基板である。110は半導体薄膜である。121はLED発光部であり半導体薄膜内に形成されている。111はLED下層領域であり、半導体薄膜内の第1導電側コンタクト層を露出するための領域である。122は第1導電側電極でありLED下層領域111の表面の第1導電型コンタクト層上に形成される。
130は第2導電側電極であり発光部表面とコンタクトを形成している。132は第1導電側配線である。134も同様に第1導電側配線である。136は第2導電側配線である。140は共通配線であり各ブロック内の同一順位の第1導電側配線を連結する部分である。145は有機層間絶縁膜である。150はLED制御出力パッドであり第2導電側配線136と集積回路とを接続する部分である。152は共通配線接続開口部であり第1導電側配線134と共通配線140を接続する部分である。160は信号入力接続パッドであり駆動集積回路を外部から制御するための制御信号や電源を入出するパットである。162は配線接続領域でありLED制御出力パッド150を被覆する部分である。例えば、第1導電側配線134と同じ配線材料でパッド全体を被覆している。164は接続領域であり第1導電側と集積回路または外部回路とを接続する領域である。
図2に示すように、各LEDは個別に分離された半導体薄膜内に1つ形成されているが、連続した半導体薄膜内に複数のLEDを形成することもできる。LED発光部121は少なくとも半導体薄膜内の下層領域上の第1導電型コンタクト層を露出するようにメサエッチングして形成された島状の領域である。この島状領域は、例えば、第1導電型クラッド層121a、第1導電型活性層121b、第2導電型クラッド層121c、第2導電型コンタクト層121dから構成され、半導体エピタキシャル層を形成している。
各半導体層の具体例は、例えば、第1導電型クラッド層121aがAlGa1−xAs層、第1導電型活性層121bがAlGa1−yAs層、第2導電型クラッド層121cがAlGa1−zAs層、第2導電型コンタクト層121dがGaAs層である。また、LED下層領域111は、例えば、第1導電型ボンディング層111a、第1導電型導通層111b、第1導電型コンタクト層111cから構成される。各半導体層の具体例は、例えば、層111aはGaAs層、層111bは、AlGa1−tAs、層111cはGaAs層である。ここで、x、z、t>y、であることが望ましい。
図2に示すように、半導体薄膜110は、例えば、Si基板上に形成したLEDを駆動制御するための駆動集積回路上にボンディングされている。図2で集積回路基板101はSi基板、102は駆動集積回路の多層配線層、103は多層配線層の最上層の絶縁膜で、例えば、SiN膜、104はLEDから裏面方向に出射された光を反射するための反射層で、例えば、メタル層、105は半導体薄膜110を直接ボンディングするための平坦化層で、例えば、ポリイミドなどの有機膜である。
反射層104は例えば、Ti、Ti/PtAu、TiAl、Cr/Au、NiAl、AgやAgを含む合金などのAu系、Al系、Ag系の金属材料層である。n型GaAs層とオーミックコンタクトを形成するための第1導電側電極122は、例えば、AuGe/Ni/Au、または、AuGeNi/Auである。p型GaAsとオーミックコンタクトを形成するための第2導電側電極130は、例えば、Ti/Pt/Auである。第1導電側配線132は、例えば、Ti/Pt/Auとすることができる。
有機層間絶縁膜145は、少なくともLEDの島状の発光領域側面に直接接触している層間絶縁膜で、LED発光部121にかかる応力を小さくするためにここでは有機材料を用いている。半導体薄膜への応力を極力小さくする視点から、キュアによる体積変化率が小さく、また、低温でキュアして永久膜となる材料が望ましい。具体的な有機絶縁膜の好適例は、フェノール樹脂を主成分とする有機膜であることが望ましい。別の好適例としては、特にクレゾール樹脂を主成分とする有機膜、またはフェノール樹脂とキノンジアジド誘導体を含む有機膜、または、フェノール樹脂とアジト化合物誘導体を含む有機膜、または、フェノール樹脂とインデンカルボン酸を含む有機膜、であることが望ましい。
図1に示したように、有機物質である有機層間絶縁膜145は、半導体薄膜領域およびその周辺領域の他は、膜応力の集積回路領域への影響を小さくするために、配線および接続部周辺のみに設けることが好適である。図2の断面図で示したように、有機層間絶縁膜145は島状の発光部側面において、島状の上面に向かうに従って、有機絶縁膜の厚さが薄くなる断面形状を備えることが好適である。図2の断面図に示したように、発光部の島状領域の斜面のみに形成されていることが望ましい。
図5は、実施例1の半導体複合装置の模式図(その1)である。
図6は、実施例1の半導体複合装置の模式図(その2)である。
図7は、実施例1の半導体複合装置の模式図(その3)である。
図8は、実施例1の半導体複合装置の模式図(その4)である。
図2の断面のように上面に行くに従って、有機層間絶縁膜145の厚さが薄くなるようにすることによって、図5の模式図に矢印で示したように膜応力が斜め方向に分散するので、島状の発光部にかかる応力を大幅に低減することができる。発明者等の実験によれば、図6のようにLED発光部121上面に至るように有機層間絶縁膜(a)645を形成した場合には、上記説明したような応力の分散効果が得られず、LEDの光量の経時変化量を低減できない結果が得られた。
有機層間絶縁膜の厚さ(平坦面での厚さ)は、0.5μm以上が好適である。発明者等の実験によれば、有機層間絶縁膜の厚さが0.5μmよりも薄い場合には、図7のように島状発光領域側面を被覆できずに、上部が露出する傾向、特に、活性層領域までも露出する傾向があった。図7のように有機層間絶縁膜145で被覆されずに露出される領域がある場合には、フォトリソ工程で、現像液や剥離液によって半導体層がエッチングされてダメージが入る。
また、側面が汚染されて沿面電流リークの原因となる。更に、加工工程でOアッシング処理をする場合、側面が酸化され界面順位ができ、電流リークや非発光再結合のリスクが増える。何れも、LEDの初期特性の劣化及び、動作中の特性劣化の原因となる。有機層間絶縁膜の厚さを0.5μm以上とすることによって、良好な初期特性、例えば、層間絶縁膜をSiN膜とした場合と同等の初期特性が得られることを確認した。更に、層間絶縁膜をSiN膜とした場合に発生する動作時間に対する特性変動を防止できることを確認した。
図8に示すように、上記説明した有機層間絶縁膜145のみを備えたLEDであってもLEDの通電に伴う光量の経時変化を大幅に小さくすることができ、光量変化率(初期光量P(0)に対する、通電時間t後の光量P(t)の変化量の割合:(P(t)−P(0)/P(0)×100[%])を1%以下と小さい値に抑えることができる。しかし、LEDの信頼性をより高くするためには、図3に示したように、少なくとも発光部最上面を被覆するように、保護膜147(図3)を形成することが望ましい。保護膜147(図3)は、SiN膜などの無機絶縁膜が好適である。他の好適例は、有機層間絶縁膜145と同じ材料である。
更に、保護膜147は半導体薄膜上の第1導電側電極122(図4)、電極コンタクト130(図3)および第1導電側配線132(図4)を被覆することによって、より好適になる。このように半導体薄膜上のコンタクトメタルおよび配線を被覆することによって、ダイシングや実装工程でLEDの配線に加わる力を軽減することができるので、半導体層に欠陥が発生することが防止できる。そのことにより、コンタクト部の信頼性を向上させることができる。
図9は、半導体複合装置の検証実験摸式図(その1)である。
図10は、半導体複合装置の検証実験摸式図(その2)である。
両図は、発明者等が行った実証実験を模式的に示した図である。図9に示したように、有機層間絶縁膜145を被覆するように、LED発光部121の上面に開口部を有するSiN膜175を設けた形態では、光量変化率の低減効果が得られた。一方、図10に示したように、LED発光部121の上面に開口部を備えたSiN膜175を設け、その上に有機層間絶縁膜145を設けた場合には、光量変化率の低減効果が得られなかった。この差異は半導体層にかかる応力の効果による。発明者等の実験では、有機層間絶縁膜145上にSiN膜175を形成した場合と、同等の層厚のSiN膜と有機絶縁膜の積層膜では、有機絶縁膜上にSiN膜を積層した膜の方が、膜応力が1桁小さかった。膜応力の差異が約1桁異なることを考慮すると、有機絶縁膜の厚さは少なくとも0.5μmの10倍の5μmよりも小さい値であることが望ましいと考えられる。なぜならば、10倍の厚さとなった場合には、SiN膜を単独に形成した場合に半導体薄膜に与える力と同等の力が半導体薄膜にかかると考えられるからである。
以上説明した上記本実施例の説明では半導体薄膜内の発光素子を構成する材料(半導体薄膜の材料)としてAlGaAs系の化合物半導体材料を具体例として挙げ説明したが、適宜、他の半導体材料に代えることができる。他の半導体材料は、例えば、GaAs、InP、GaAsP、InGaAsP、AlGaAsPや、AlGaInP、GaInP、ZnO、あるいは、GaN、AlGaN、InGaNなどの窒化物化合物系半導体であってもよい。
図11は、実施例1の半導体複合装置の変形例である。
図に示したように、LED発光部の最上層(GaAsコンタクト層111d)をメサ端部まで延在させず、少なくとも電極とコンタクトを形成する領域にあるように、上面の一部に設けるようにすることもできる。
上記具体例の説明では、Si基板上に集積した具体的な形態を説明したが、必ずしもSi基板である必要はなく、また、Si基板上に備えた駆動集積回路とLED発光素子との集積化形態に限定されない。また、反射層を省略する、第1導電側電極を半導体薄膜の裏面に設けるなど、種々の変形が可能である。
更に、Si基板の代わりに、ガラス基板上に集積回路(例えば、ポリSiを母材とした集積回路)と発光素子アレイの集積化形態であってもよい。その他、セラッミク基板、金属基板、有機物基板であってもよい。また、応力低減効果は、LEDなどの発光素子の代わりに受光素子などのセンサー素子であっても得られる。また、別の変形では、上記実施形態の具体的な説明では、第1導電側電極122の材料と第1導電側配線132の材料を別の材料として具体的な説明をしたが、同一の材料としてもよい。
以上説明した実施例によれば、半導体薄膜を異種基板上に設け、該半導体薄膜内に島状のLED発光部を備える場合において、フェノール樹脂などを含む有機絶縁膜を、島状発光部の上面に向かうに従って、厚さが減少するような断面形状にし、LED発光部上面は被覆しない形状としたので、半導体薄膜にかかる応力を大幅に低減することができ、LEDの光量の経時変化防止の効果が得られる。更に、最上面にSiN膜を設けても、光量経時変化を防止することができ、信頼性の高いLED、LEDアレイが得られる。
図12は、実施例2の半導体複合装置の断面図である。
図に示すように、実施例2の半導体複合装置が実施例1の半導体複合装置と異なる主な点は、有機層間絶縁膜145(第1の層間絶縁膜)に加えて、無機層間絶縁膜1175(第2の層間絶縁膜)を設け、該第2の層間絶縁膜開口部を全て被覆し、GaAsコンタクト層121dが露出しない形態とした点にある。図12では、実施例1と同等の構成には、実施例1と同じ符号を付した。
図12に示したように、無機層間絶縁膜1175のLED発光部121上の開口部は、第2導電側電極130で被覆され、GaAsコンタクト層121dが露出しない構造である。無機層間絶縁膜1175の材料の具体例は、例えば、SiN膜、SiON膜、SiO2膜、PSG膜、BSG膜などの無機材料である。第1導電側電極122の領域は、層間絶縁膜の開口部を有機および無機の層間絶縁膜で形成されている。図11に示した図では、有機層間絶縁膜145の開口部が無機層間絶縁膜1175の開口部の内側に形成されているが、無機層間絶縁膜1175の開口部を内側に形成することもできる。
無機層間絶縁膜1175のp側電極コンタクト開口部は、n側コンタクト電極開口部よりも先に形成し、p側電極コンタクトで被覆した後に、n側コンタクト電極開口部およびn側コンタクト電極を形成することが望ましい。無機層間絶縁膜1175を形成する工程に先立ち、有機層間絶縁膜145を実施例1で説明したようにLED発光部121側面を被覆するように形成する。実施例1で説明したように、有機層間絶縁膜145の断面形状は、上方に行くに従って層厚さが薄くなるように形成することが望ましい。
無機層間絶縁膜の膜厚はλ/4n(λ:発光領域の発光波長、n:屈折率)を満たすことが望ましい。この厚さとすることによって、光取り出し効率を減少させることなく、高発光効率のLEDとすることができる。
図13は、実施例2の半導体複合装置の変形例である。
実施例1のように、最上層に電極や配線を含めて被覆する保護層1247を設けることもできる。保護層1247は、例えば、SiN膜を使用することができる。他にSiON膜、SiO膜、BSG膜などの無機材料であってもよい。保護層1247を設ける場合には、無機層間絶縁膜1175、保護層1247を含めて、上述のようにλ/4nを考慮して、発光効率が最大となるように層厚を決めることが望ましい。
本実施例によれば、有機層間絶縁膜に加えて、発光部の上面に開口部を有する無機層間絶縁膜を設け、該無機層間絶縁膜の開口部を電極で被覆し、コンタクト層を露出しないようにしたので、実施例1の効果に加えて、LEDの作製工程で、コンタクト層にダメージが加わることを防止でき、信頼性が高いLEDを提供できるという効果を得る。
図14は、実施例3の半導体複合装置の断面図である。
図に示すように、実施例3の半導体複合装置が実施例1、及び実施例2の半導体複合装置と異なる主な点は、実施例3の半導体複合装置では、第2導電側電極130および132を被覆する保護膜の側面を、少なくとも電極の側面の傾斜よりも緩やかな傾斜とする点にある。図14では、実施例1、または実施例2と同等の構成には、実施例1または実施例2と同じ符号を付した。
図14で、1345は半導体薄膜が備える素子の最上層を被覆する保護膜である。保護膜1345は、第2導電側電極130、132の側面で、各電極の側面の傾斜よりもより大きい傾斜を持つように電極の側面を被覆している。保護膜は、フェノール樹脂を主成分とする有機膜であることが望ましい。別の好適例としては、特にクレゾール樹脂を主成分とする有機膜、またはフェノール樹脂とキノンジアジド誘導体を含む有機膜、または、フェノール樹脂とアジド化合物誘導体を含む有機膜、または、フェノール樹脂とインデンカルボン酸を含む有機膜であることが望ましい。
図15は、実施例3の半導体複合装置の模式図である。
個別のチップにダイシングする際には、ダイシングブレードの回転によって、相当強い水圧がウエハにかかる。図15の矢印(電極にかかる力1480a、1480b)は、電極側面にかかる水圧を表している。電極の厚さは、電極および配線の抵抗を考慮すると、500nmから1μmであることが好適例であるが、このように電極は厚い層(高さが高い)であるため、水圧(電極にかかる1480a、1480b)がかかると、電極には大きい力がかかり、電極がコンタクトしている半導体層、すなわち半導体薄膜には、大きな力がかかる。
図15では、電極側面を垂直に描いているが、傾斜をもった斜面であることが多い。電極側面が傾斜をもつ場合であっても、側面を被覆する膜によって、電極の側面の傾斜よりもより傾斜を持たせることによって、それだけ電極にかかる力を分散させることができる。模式的に示せば、電極にかかる力1480a、1480bに対して、1482a、1482bのように力を分散させることができる。上記したような材料によって、電極側面の傾斜をより傾斜を持たせることができる。
図16は、実施例3の半導体複合装置の変形例を示している。
電極側面が電極側面よりも傾斜が緩やかな有機絶縁膜で被覆されている形態で、該有機絶縁膜が電極上部にかかってもよい。
本実施例によれば、電極斜面に該斜面よりも緩やかな傾斜を備えた斜面を形成するようにしたので、電極および電極にコンタクトを持つ半導体薄膜にかかる力を分散させることができるという効果を得る。
図17は、実施例4の半導体複合装置の断面図である。
図に示すように、実施例4の半導体複合装置が他の実施例の半導体複合装置と異なる主な点は、保護膜147上に、発光領域からの光が外部回路との接続のために設けられるワイヤで反射されるのを防止する遮光層1645が設けられている点にある。遮光層1645は、例えば、厚さが約6μmの有機絶縁膜である。
図18は、実施例4の半導体複合装置の変形例である。
図17では、遮光層1645は、有機層間絶縁膜145と重なる領域があるように描いているが、図18に示すように有機層間絶縁膜145と重なる領域がないようにしてもよい。
本発明の第4の実施形態によれば、半導体薄膜のメサ斜面のみを被覆する有機絶縁膜と、最上層を被覆する保護膜147に加えて、発光領域と外部回路との接続領域の間に、遮光層1645を設けたので、上記実施形態で得られる効果に加えて、発光領域からの光が、接続ワイヤで反射することを防止する効果が得られる。
図19は、実施例5の半導体複合装置の断面図である。
実施例5が、他の実施例と異なる点は、実施例5が主として半導体薄膜を被覆する領域に、該半導体薄膜上に設けた電極側面の傾斜をより緩やかにする有機材料保護層1847を設け、更に遮光層1645を設けた形態である。
図19に示したように、有機材料保護層1847を、電極斜面の傾斜が緩やかになるように形成している。該保護層の形成領域は、半導体薄膜領域を被覆する領域であって、その領域に限定することが望ましい。保護層の具体的な材料は、実施例3で述べた材料を使うことができる。
図20は、実施例5の半導体複合装置の変形例(その1)である。
遮光層1645は、図19に示したように、有機層間絶縁膜145と重なる領域が有っても良いが、遮光層1645の高さを反射を防止できるように十分高くして発光領域から離し、図に示すように有機層間絶縁膜145と重複しないようにしてもよい。
図21は、実施例5の半導体複合装置の変形例(その2)である。
図に示したように、発光領域近傍に形成されている遮光層1645に、高い圧力の水流が反射し、図の水圧力2085のように発光領域ないし半導体薄膜に大きな力を及ぼすと考えられるが、本実施例のように、電極側面の傾斜を緩やかにするような形状で形成された保護膜によって、この水圧力2085を分散し、電極および半導体薄膜にかかる力を低減することができる。
本実施例によれば遮光層を設けた形態で、発光領域の斜面のみを被覆し、更に電極側の斜面をより緩やかにする形状の保護膜を設けたので、電極や半導体薄膜へかかる水圧力を低減することができ、該水圧力による欠陥の発生を防止することができ、より信頼性が高い半導体薄膜素子を提供することができる。
図22は、実施例6の半導体複合装置の平面図である。
図23は、図22のA−A断面図である。
図24は、図22のB―B断面図である。
図25は、図22のC―C断面図である。
実施例6では、発光領域を1列に配列した形態を具体例で示しながら説明するが、配列形態や配列数は適宜変形が可能である。また、4つの発光素子を1ブロックとして、マトリクス駆動ができる形態の配線形態(駆動形態)を具体例で説明するが、1ブロック数や1チップに備えたブロック数は適宜変更が可能である。また、マトリクス駆動ではなく、スタティック駆動など適宜駆動方式の変更が可能である。
図22で201は集積回路基板で例えばSi基板である。210は半導体薄膜である。220はLED発光部である。222は第1導電側電極であり半導体薄膜内に形成される。230は第2導電側電極であり半導体薄膜内に設けられた発光領域表面とコンタクトを形成している。232と234は第1導電側配線である。236は第2導電側配線である。240は共通配線であり各ブロックの同一順位の第1導電側配線232を連結する部分である。
250は接続パッドであり第2導電側配線236と集積回路とを接続する部分である。252は共通配線接続部であり第1導電側配線232と共通配線240とを接続する部分である。260は入出力接続パッドである。262は接続領域である。ここでは配線材料で全体を被覆・接続している。層間絶縁膜245は、例えばSiN、SiON、SiO、Al、AINなどの絶縁膜である。この層間絶縁膜245は、有機材料膜であってもよい。また、層間絶縁膜245は、半導体薄膜周辺で層間絶縁膜分離領域248が設けられている。この層間絶縁膜分離領域248はLED発光部220の配列方向に隣接した半導体薄膜領域に設けている。
図23は図22のA−A断面を示している。ここでは半導体薄膜内のLED発光部220を構成する材料(半導体薄膜の材料)としてAlGaAs系の化合物半導体材料を用いて説明するが、例えば、GaAs、InP、GaAsP、InGaAsP、AlGaAsP、AlGaInP、GaInP、ZnO、あるいは、GaN、AlGaN、InGaNなどの窒化物化合物半導体であってもよい。
図23で、201は集積回路基板である。ここではSi基板が用いられている。202は多層配線層でありSi基板上に形成された集積回路領域である。203は層間絶縁膜であり集積回路領域(集積回路ウエハ)の最上層に形成される。204は反射層であり発光領域からウエハの裏面方向へ出射された光を上面方向に反射させる膜である。例えば、Ti、Ti/PtAu、TiAl、Cr/Au、NiAl、AgやAgを含む合金などのAu系、Al系、Ag系の金属材料層である。
205は平坦化層であり半導体薄膜を集積回路基板201へボンディングするために必要となる部分である。210a〜210cは、エピタキシャル半導体層であり、例えば、210aはn−GaAs、210bはn−AlGa1−tAs、210cはn−GaAsで構成される。220a〜220dはLED発光部であり220aはn−AlGa1−zAs、220bはn−AlGa1−yAs、220cはp−AlGa1−xAs、220dはp−GaAsで構成される。ここで、例えば、220aは、第1導電型クラッド層である。220bは第1導電型活性層である。220cは、第2導電型クラッド層である。220dは、第2導電型コンタクト層である。
222は第1導電側電極で、ここではGaAs層とオーミックコントクトを形成するための材料、例えば、AuGe/Ni/Auである。230は第2導電側電極で、ここではGaAsとオーミックコンタクトを形成するための材料で、例えば、Ti/Pt/Auである。232は第1導電側配線で、例えば、Ti/Pt/Auとすることができる。
図24は図22のB−B断面を示している。図に示すように、層間絶縁膜245は、層間絶縁膜分離領域248によって、半導体薄膜周辺で分離されている。
図25は図22のC−C断面図を示している。図に示すように250は第2導電側配線236を接続する接続パットであり、接続パット250は集積回路と接続されている。222は第1導電側電極コンタクトである。
上記実施例の説明では、Si基板上に集積した具体的な形態を説明したが、必ずしもSi基板である必要はなく、またSi基板上に備えた駆動集積回路と発光素子との集積化形態に限定されない。例えば、Si基板の代わりに、ガラス基板上に集積回路(例えば、ポリSiを母材とした集積回路)と発光素子アレイの集積化形態であってもよい。その他、セラミック基板、金属基板、有機物基板であってもよい。また、発光素子の代わりに受光素子などのセンサー素子であってもよい。上記実施例の説明では、第1導電側電極222の材料と第1導電側配線232の材料を別の材料として具体的な説明をしたが、同一の材料としてもよい。
本実施例によれば、層間絶縁膜分離領域248(図22、24)によって層間絶縁膜245を半導体薄膜周辺から分離して設けるので、半導体薄膜にかかる応力を低減することができ、半導体薄膜に与える応力によってクラックなどの欠陥が発生するリスクを低減し、信頼性の高い半導体複合装置を提供できるという効果を得る。
図26は、実施例7の半導体複合装置の断面図である。
本実施例の半導体複合装置と実施例6の半導体複合装置との差異は、本実施例の半導体複合装置が、実施例6における層間絶縁膜分離領域248(図24)を本実施例の層間絶縁膜分離領域548では半導体薄膜上にまで拡張している点である。図に示したように層間絶縁膜245は層間絶縁膜分離領域548によって半導体薄膜で分離されている。第2導電側電極230が配設されている領域では、半導体薄膜側面が露出している場合、第1導電側と第2導電側間でショートするため半導体薄膜側面も被覆する必要があるが、共通配線240側では、その必要がない。そこで層間絶縁膜で被覆されている半導体薄膜領域を最小限にしている。
本実施例によれば、層間絶縁膜分離領域を半導体薄膜上に拡張して半導体薄膜上で分離するので、層間絶縁膜が半導体薄膜へ及ぼす応力の影響をより小さくすることができ、より信頼性が高い半導体複合装置が得られるという効果を得る。
図27は、実施例8の半導体複合装置の平面図である。
図28は、図27のB−B断面図である。
図29は、図27のC−C断面図である。
本実施例の半導体複合装置が、実施例6の半導体複合装置、及び実施例7の半導体複合装置と異なる点は、本実施例の半導体複合装置では、層間絶縁膜245を半導体薄膜周辺または半導体薄膜上に層間絶縁膜分離領域648を設けて層間絶縁膜245を分離し、配線234、236が配設されている領域の下に、第2の層間絶縁膜682、684を設けた点にある。
図28に於いて、245は層間絶縁膜、648は層間絶縁膜分離領域、682は第2の層間絶縁膜である、第2の層間絶縁膜は、例えば、有機絶縁膜で塗布膜である。少なくとも電極乃至配線が配設されている下の領域に第2の層間絶縁膜を設ける。第2層間絶縁膜は、半導体薄膜端部、配線接続開口部端部を被覆する。図29で684は第2の層間絶縁膜を示している。第2の層間絶縁膜684は第1の導電側電極コンタクト配線234下に設ける。第2の層間絶縁膜684は、接続開口部252の端部も被覆する。また、層間絶縁膜245は半導体薄膜上または半導体薄膜周辺部までの被覆とし、それ以外の領域を第2の層間絶縁膜684を設けるようにしてもよい。
本実施例によれば、層間絶縁膜245に加え、第2の層間絶縁膜682、684で配線下の領域、半導体薄膜端部、接続開口部を被覆するようにしたので、層間絶縁膜245が半導体薄膜に及ぼす応力を低減でき半導体薄膜の信頼性を向上出来ると共に、配線の信頼性も向上できるという効果を得る。
本実施例では、上記実施例1から実施例8で説明した半導体複合装置をLEDヘッドとして画像形成装置に適用する例について説明する。
図30は、本発明のLEDヘッドを用いたプリンタヘッドの説明図である。
図31は、LEDヘッドの平面配置図である。
図に示すように、ベース部材401上には、LEDヘッド402が搭載されている。このLEDヘッド402は、上記実施例1から実施例8に記載した何れかの半導体複合装置が実装されている。又、図に示すように、実装基板402e上には、発光部と駆動部を複合した半導体複合装置が、発光部ユニット402aとして長手方向に沿って複数個配置されている。実装基板402e上には、その他に、電子部品が配置される配線が形成されている。又電子部品実装エリア402b、402c、及び外部から制御信号や電源などを供給するためのコネクタ402d等が設けられている。
発光部ユニット402aの発光部上方には、発光部から出射された光を集光する光学素子としてのロッドレンズアレイ403が配設されている。このロッドレンズアレイ403は、柱状の光学レンズを発光部ユニット402aの直線状に配列された発光部に沿って多数配列されたもので、光学素子ホルダに相当するレンズホルダ404によって所定位置に保持されている。
このレンズホルダ404は、図に示すように、ベース部材401及びLEDヘッド402を覆うように形成されている。ベース部材401、LEDヘッド402、及びレンズホルダ404は、ベース部材401及びレンズホルダ404に形成された開口部401a、404aを介して配設されるクランパ405によって一体的に挟持されている。従って、LEDヘッド402で発生した光は、ロッドレンズアレイ403を通して、所定の外部部材に照射される。このLEDプリントヘッド400は、例えば電子写真プリンタや電子写真コピー装置等の露光装置として用いられる。
図32は、本発明の画像形成装置の要部構成図である。
図に示すように、画像形成装置300内には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を、各々に形成する4個のプロセスユニット301〜304が、記録媒体305の搬送経路320に沿って、その上流側から順に配置されている。プロセスユニット301〜304の内部構成は共通しているため、例えばシアンのプロセスユニットを例にとり、内部構成について説明する。
プロセスユニット303には、像担持体として感光体ドラム303aが矢印方向に回転可能に配置され、この感光体ドラム303aの周囲には、その回転方向上流側から順に、感光体ドラム303aの表面に電気供給して帯電させる帯電装置303b、帯電された感光体ドラム303aの表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光装置303cが配設される。更に、静電潜像が形成された感光体ドラム303aの表面に、シアンのトナーを付着させて現像する現像装置303d、及び、感光体ドラム303aの表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置303eが配設される。尚、これら各装置に用いられているドラム又はローラは、図示しない駆動源、及び、ギアによって回転させられる。
又、画像形成装置300は、その下部に、紙などの記録媒体305を堆積した状態で収納する用紙カセット306を装着し、その上方には記録媒体305を1枚ずつ分離させて搬送するためのホッピングローラ307が配設されている。更に、記録媒体305の搬送方向における、このホッピングローラ307の下流側には、ピンチローラ308、309と共に記録媒体305を挟持することによって、記録媒体305の斜行を修正し、プロセスユニット301〜304に搬送するレジストローラ310、311が配設されている。これらのホッピングローラ307、及びレジストローラ310、311は、図示しない駆動源、及びギアによって連動回転される。
プロセスユニット301〜304の各感光体ドラムに対向する位置には、それぞれ半導電性のゴム等によって形成された転写ローラ312が配設されている。各感光体ドラム301a〜304a上のトナーを記録媒体305に付着させるために、各感光体ドラム301a〜304aの表面とこれらの各転写ローラ312の表面との間に所定の電位差が生じるように構成されている。
定着装置313は、加熱ローラとバックアップローラとを有し、記録媒体305上に転写されたトナーを加圧、加熱することによって定着される。また、排出ローラ314、315は、定着装置313から排出された記録媒体305を、排出部のピンチローラ316、317と共に挟持し、記録媒体スタッカ部318に搬送する。尚、排出ローラ314、315は、図示されない駆動源、及び、ギアによって連動回転する。ここで使用される露光装置303cには、LEDユニットが搭載されている。
次に、画像形成装置の動作について説明する。まず、用紙カセット306に堆積した状態で収納されている記録媒体305がホッピングローラ307によって、上から1枚ずつ分離されて搬送される。その後、記録媒体305は、感光体ドラム301a及び転写ローラ212に挟持され、その記録画面にトナー画像が転写されると同時に感光体ドラム301aの回転によって搬送される。
同様にして、記録媒体305は、順次プロセスユニット302〜304を通過し、その通過過程で、各露光装置301c〜304cにより形成された静電潜像を、現像装置301d〜304dによって現像した各色のトナー像が、その記録画面に順次転写され重ね合わされる。そして、その記録面上に各色のトナー像が重ね合わされた後、定着装置313によってトナー像が定着された記録媒体305は、排出ローラ314、315及びピンチローラ316、317に挟持されて、画像形成装置300の外部の記録媒体スタッカ部318に排出される。以上の過程を経て、カラー画像が記録媒体305上に形成される。
以上説明したように、実施例1〜実施例4に記載の半導体複合装置を用いたLEDヘッドを搭載することによって、高品質で信頼性の高い画像形成装置を得ることが出来るという効果を得る。
上記実施例では、本発明をプリンタに適用した場合に限定して説明したが、本発明は、この例に限定されるものでは無い。即ち、ファクシミリ装置、複合装置等にも適用可能である。
実施例1の半導体複合装置の平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB―B断面図である。 図1のC―C断面図である。 実施例1の半導体複合装置の模式図(その1)である。 実施例1の半導体複合装置の模式図(その2)である。 実施例1の半導体複合装置の模式図(その3)である。 実施例1の半導体複合装置の模式図(その4)である。 半導体複合装置の検証実験摸式図(その1)である。 半導体複合装置の検証実験摸式図(その2)である。 実施例1の半導体複合装置の変形例である。 実施例2の半導体複合装置の断面図である。 実施例2の半導体複合装置の変形例である。 実施例3の半導体複合装置の断面図である。 実施例3の半導体複合装置の模式図である。 実施例3の半導体複合装置の変形例である。 実施例4の半導体複合装置の断面図である。 実施例4の半導体複合装置の変形例である。 実施例5の半導体複合装置の断面図である。 実施例5の半導体複合装置の変形例(その1)である。 実施例5の半導体複合装置の変形例(その2)である。 実施例6の半導体複合装置の平面図である。 図22のA−A断面図である。 図22のB―B断面図である。 図22のC―C断面図である。 実施例7の半導体複合装置の断面図である。 実施例8の半導体複合装置の平面図である。 図27のB−B断面図である。 図27のC−C断面図である。 本発明のLEDヘッドを用いたプリンタヘッドの説明図である。 LEDヘッドの平面配置図である。 本発明の画像形成装置の要部構成図である。 従来の半導体の発光部の断面図である。
符号の説明
101 集積回路基板
102 多層配線板
103 絶縁膜
121 LED発光部
121a 第1導電型クラッド層
121b 第1導電型活性層
121c 第2導電型クラッド層
121d 第2導電型コンタクト層
145 有機層間絶縁膜

Claims (15)

  1. 複数の発光素子を駆動する駆動回路を有する基板上に、該基板とは異なる異種基板上に形成された前記複数の発光素子を接合して成る半導体複合装置であって、
    前記複数の発光素子の各々は、前記基板の面と略平行な発光領域と、
    該発光領域の周囲に設けられた他の発光領域とを分離するメサ斜面を被覆し、該メサ斜面の傾斜角より緩やかな傾斜角を有して設けられた層間絶縁膜と、
    前記発光領域の一部と接続された電極と、
    前記発光領域を覆う保護膜とを備えることを特徴とする半導体複合装置。
  2. 前記層間絶縁膜は、有機絶縁材料であって、
    フェノール樹脂、フェノール樹脂とインデンカルボン酸、フェノール樹脂とキノンジアジド、フェノール樹脂とジアジド化合物、及びクレゾール樹脂の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  3. 前記保護膜は、無機材料であって、
    SiN、SiON、Al23、及びSiO2の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  4. 前記保護膜は、前記電極の少なくとも側面を被覆する絶縁膜であって、
    該絶縁膜の側面は、少なくとも前記電極の側面の傾斜よりも緩やかであることを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  5. 前記保護膜は、有機材料であって、
    フェノール樹脂、フェノール樹脂とインデンカルボン酸、フェノール樹脂とキノンジアジド、フェノール樹脂とジアジド化合物、及びクレゾール樹脂の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  6. 前記層間絶縁膜と、前記保護膜との間に第2の層間絶縁膜を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  7. 前記第2の層間絶縁膜は、前記発光領域に開口部を有し、
    該開口部は、前記発光領域の全ての半導体層が前記電極によって被覆されること特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  8. 前記発光領域から漏洩する光線が前記基板上に設けられた外部回路と接続する接続ワイヤを照射するのを防止する遮光層を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  9. 前記基板はSi基板であることを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  10. 前記異種基板上に形成される半導体薄膜は、
    GaAs、GaAsP、AlGaAs、AlGaAsP、AlGaInP、GaInP、InP、InGaAsP、GaN、AlGaN、InGaN、及びZnOの内、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置。
  11. 前記層間絶縁膜の膜厚は、0.5μm以上であることを特徴とする請求項2に記載の半導体複合装置。
  12. 請求項1〜請求項11の何れかに記載の半導体複合装置を複数個と、
    該複数個の半導体複合装置の各々に対応する駆動装置と、
    該駆動装置、及び前記半導体複合装置とを支持する支持体と、レンズアレイとを備え、
    前記半導体複合装置は、複数のLED(Light Emitting Diode)を含むことを特徴とするLEDヘッド。
  13. 感光体と、該感光体の表面を帯電させる帯電器と、帯電された前記感光体の表面を選択的に露光し、静電潜像を形成させる請求項9に記載のLEDヘッドと、露光された静電潜像を現像する現像器とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  14. 第1の基板上に、半導体薄膜からなる複数の発光素子と接合して成る半導体装置であって、
    前記複数の発光素子の各々は、前記基板の面と略平行な発光領域と、該発光領域の周囲の設けられた他の発光領域とを分離するメサ斜面を被覆する層間絶縁膜とを備え、
    該層間絶縁膜は、前記発行領域の周囲で分離されていることを特徴とする半導体複合装置。
  15. 前記層間絶縁膜は、分離された半導体薄膜の周囲で、該分離された半導体薄膜が接合されていない領域で、分離されていることを特徴とする請求項14記載の半導体複合装置。
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