JP2010034100A - 半導体装置、プリントヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

半導体装置、プリントヘッド及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】LED用の半導体装置において、発光効率を向上する。
【解決手段】LED用の半導体装置は、基板10上に形成されたオーミック電極11と、このオーミック電極11上に接合され、電気を光に変換して出射するLED用の半導体薄膜20と、オーミック電極膜11の開口部内に形成され、半導体薄膜20の裏面側から漏れる光を反射する反射部12とを有している。反射部12は、高反射金属膜により形成され、半導体薄膜20の裏面側から漏れる光をその半導体薄膜20の方向へ反射する機能を有している。そのため、反射部12の光反射により、光出力を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子である発光ダイオード(以下「LED」という。)を有する半導体装置と、これを用いたプリントヘッド、及び電子写真技術用いたプリンタ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
従来、半導体装置の1つであるLED装置は、例えば、次の文献等に記載されている。
特開2004−207323号公報 図17(a)、(b)は、特許文献1等に記載された従来の半導体装置を示す模式的な構成図であり、同図(a)は平面図、及び、同図(b)は同図(a)中のA1−A2線断面図である。
この半導体装置は、LED装置であり、Si等の基板1を有し、この基板1上に、金属膜(例えば、AuGeNi/Au)からなるn型オーミック電極2が形成されている。n型オーミック電極2上には、LEDを構成する半導体薄膜3が固着されている。半導体薄膜3は、例えば、下部のn型層3a及び上部のp型層3bからなるpn接合を有し、このn型層3aの裏面がn型GaAsにより形成されている。n型層3aの裏面のn型GaAsは、n型オーミック電極2上に接合され、熱処理をされてオーミックコンタクト(低抵抗性の接触)が取られている。半導体薄膜3を含めたn型オーミック電極2の全面は、層間絶縁膜4により覆われており、半導体薄膜3上における層間絶縁膜4の一部に、光放射用の開口部4aが形成されている。層間絶縁膜4上には、透明な金属膜(例えば、Ti/Pt/Au)からなるp型オーミック電極5が形成され、このp型オーミック電極5が開口部4aを介してp型層3bに接続されている。
例えば、n型オーミック電極2を接地電位とし、p型オーミック電極5側に正電位を印加することにより、半導体薄膜3の表面の発光領域から発光し、この光が開口部4aを通して外部へ放射される。
この種のLED装置では、半導体薄膜3の裏面からn電極を取っているので、半導体薄膜3の上面からp電極及びn電極の2つの電極を取る構造のLED装置に比べて、1電極分のスペースを削減でき、LED装置における平面形状の小型化が可能になる。又、ゲート電極、n側電極、及びp側電極の3端子を有する半導体装置を、半導体薄膜3により形成する場合、例えば、1つの電極を半導体薄膜3の裏面から取ることにより、1電極分の平面形状の小型化が可能になる。
しかしながら、従来のLED装置では、半導体薄膜3とn型オーミック電極2との間の接合箇所において、半導体薄膜3内で発生した光が吸収されやすい。そのため、開口部4aから放射される光量が減少し、発光効率が小さくなるという課題があった。
又、n型オーミック電極2の種類によっては、オーミック接触を取るための熱処理後、更に光が吸収されやすいものもある。この対策として、熱処理を行わなくて済むようにn型オーミック電極2に接する半導体薄膜部分に、不純物イオンのドーピング(添加)濃度を高くすることも考えられる。しかし、ドーピング濃度を高くすると、半導体薄膜部分に欠陥が増える傾向にあり、信頼性上問題が生じるので、このような対策を採用できない。
本発明は、このような従来の課題を解決し、平面形状の小型化が可能で、且つ、発光効率の大きな半導体装置と、これを用いたプリントヘッド及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、基板と、前記基板上に形成されたオーミック電極膜と、表面及び裏面を有し、前記裏面が前記オーミック電極膜上に接合され、電気を光に変換して前記表面側から出射すると共に、前記光の一部が前記裏面側から漏れる半導体薄膜と、前記オーミック電極膜と前記半導体薄膜とが接合された接合箇所において、前記オーミック電極膜内又は前記半導体薄膜の裏面内のいずれか一方に形成された1つ又は複数の開口部と、前記開口部内に設けられ、前記半導体薄膜の前記裏面側から漏れる前記光を前記半導体薄膜の方向へ反射する反射部と、を有することを特徴とする。
本発明のプリントヘッドは、前記発明の半導体装置と、前記半導体装置における前記半導体薄膜から出射される前記光を導く光学系と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、搬送手段により搬送される記録媒体に記録材による画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置において、前記画像形成部は、像担持体と、記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、前記発明のプリントヘッドにより構成され、帯電された前記表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像する現像手段と、を有することを特徴とする。
本発明の半導体装置によれば、オーミック電極膜上に接合された半導体薄膜と、前記オーミック電極膜内又は前記半導体薄膜の裏面内のいずれか一方に形成された開口部と、前記開口部内に設けられ、前記半導体薄膜の前記裏面側から漏れる前記光を前記半導体薄膜の方向へ反射する反射部とを有するので、半導体薄膜とオーミック電極膜との接合箇所のオーミック性をそれほど低下させることなく、反射部の光反射により、光出力を向上できる。
本発明のプリントヘッドによれば、前記発明の半導体装置を使用しているので、小型化が可能で、発光効率が大きく、信頼性の高いプリントヘッドを提供することができる。
本発明の画像形成装置によれば、前記発明のプリントヘッドを使用しているので、小型化が可能で、発光効率が大きく、信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における半導体装置を示す模式的な平面図である。図1(a)、(b)は、本発明の実施例1における図2中のB1−B2線断面を示す半導体装置の模式的な拡大断面図であり、図同図(a)は半導体装置の全体の断面図、及び、同図(b)は同図(a)中のn型半導体薄膜の断面図である。
図1(a)に示す半導体装置は、LED装置であり、半導体基板(例えば、Si基板等)の基板10を有している。基板10内には、例えば、図示しない集積回路素子等が形成され、更に、その基板10上に、金属膜(例えば、AuGeNi、AuGe等)からなるオーミック電極膜(例えば、n型オーミック電極)11が形成されている。n型オーミック電極11における方形の半導体薄膜形成予定領域内には、方形の開口部が形成され、この開口部内に反射部12が設けられている。反射部12は、例えば、n型オーミック電極11よりも反射率の大きなAg、Cu、Al等の第1の高反射金属膜により形成されている。
反射部12を中心にしたn型オーミック電極11上には、LEDを構成するn型半導体薄膜20が固着されている。n型半導体薄膜20は、例えば、下部のn型層20a及び上部のp型層20bからなるpn接合を有し、このn型層20aの裏面が、n型オーミック電極11上に接合され、熱処理をされてオーミックコンタクトが取られている。半導体薄膜20を含めたn型オーミック電極11の全面は、SiN膜、有機絶縁膜等からなる層間絶縁膜30により覆われており、半導体薄膜20上における層間絶縁膜30の一部に、光出射用の開口部30aが形成されている。層間絶縁膜30上には、透明な金属膜(例えば、Ti/Pt/Au等)からなるp型オーミック電極31が形成され、このp型オーミック電極31が開口部30aを介してp型層20bに接続されている。
n型半導体薄膜20は、例えば、単結晶半導体材料から構成されている。単結晶半導体材料は、例えば、Si又は化合物半導体材料である。化合物半導体材料は、GaAs、InP、GaP、あるいはGaAsPやAlGaAs等の3元系、あるいはAlInGaP、AlGaAsP、GaInAsP等の4元系、Gaps、GaAsN、GaN、AlGaN、InGaN等の窒化物を含む窒化物半導体である。このn型半導体薄膜20の具体的な構成例が図1(b)に示されている。
図1(b)に示すn型半導体薄膜20は、下部のn型層20a及び上部のp型層20bにより構成されている。下部のn型層20aは、下層から上層に向けて、例えば、n型GaAs層からなる接合層21、n型AlGa1−tAs層からなる導通層22、n型GaAs層からなるn側コンタクト層23、n型AlGa1−xAs層からなる下クラッド層24、及び、n型AlGaAs層からなるn型活性層25が順に積層されている。上部のp型層20bは、n型活性層25上に形成されたp型AlGa1−zAs層からなる上部クラッド層26と、この上に形成されたp型GaAs層からなるp側コンタクト層27とにより構成されている。
ここで、Al組成t、x、y、zは、例えば、t、x、z>yであることが望ましい。この条件を満たすt、x、y、zは、例えば、t=0.2、x、z=0.6、y=0.15である。
図2に示す半導体装置の平面において、方形の基板10上には、反射部12を有するn型オーミック電極11を介して、複数(例えば、6つ)のLED用半導体薄膜20が1列(1次元)に配列されている。複数の半導体薄膜20は、個別に素子分離され、これらにそれぞれ接続されたp型オーミック電極11も互いに分離されている。各半導体薄膜20にそれぞれ接続されたn型オーミック電極11は、例えば、基板10上に形成された図示しない共通の配線によって相互に接続されている。
1つの半導体薄膜20における上面の発光領域の大きさは、複数の半導体薄膜20の配列ピッチに応じて適宜設計することができる。例えば、発光領域の大きさを16μm□、配列ピッチを42.3μmとしたり、発光領域の大きさを8μm、配列ピッチを21.2μmとする等である。なお、半導体薄膜20の数は任意であり(6つ以外の数であって1つでもよい。)、又、配列も図2のような1次元の配列の他に、2次元に配列してもよい。
(実施例1の反射部の反射特性)
図3は、図1中の反射部12における光波長(nm)に対する反射率(%)の特性を示す反射特性図である。
図1の半導体装置において、例えば、半導体薄膜20における裏面側の接合層21をn型GaAs層、発光部となるn型活性層25をn型AlGaAs層、n型オーミック電極11をAuGeNi層とした場合、反射部12を形成する高反射金属膜としては、次のような材料が望ましい。
図3の反射特性図において、発光部となるn型活性層25をn型Al0.15Ga0.85Asとした場合、発光波長はほぼ760(nm)程度である。発光波長760(nm)のときの各金属膜の反射率は以下の通りである。
Ag(98%)、Cu(97%)、Al(87%)、AuGeNi(85%)、
Pt(76%)、Pd(75%)、Ti(56%)
また、n型活性層25を4元系のn型AlInGaPとし、発光波長を660(nm)としたときの各金属膜の反射率は以下のようになる。
Ag(99%)、Cu(96%)、Al(90%)、AuGeNi(82%)、
Pt(75%)、Pd(73%)、Ti(56%)
そのため、n型オーミック電極11のAuGeNi層より高反射な金属膜は、Ag、Cu、Alであるから、これらの金属膜により反射部12を形成するのが望ましい。
(実施例1の製造方法)
図4−1(a)〜(c)及び図4−2(d)、(e)は、図1及び図2の半導体装置における製造方法の例を示す模式的な製造工程図である。
図1及び図2のような半導体装置を製造する場合、先ず、図4−1(a)の工程において、例えば、GaAs基板のような半導体基板40を用意し、この半導体基板40上に、この半導体基板40に対して選択的にエッチングできる犠牲層41(例えば、半導体層であるAlGa1−sAs層(s≧0.6))を形成する。犠牲膜41は、次にこの上に形成される単結晶の半導体薄膜層20に対しても選択的にエッチングできる半導体材料を使用する。犠牲膜41の形成後、例えば、半導体結晶成長法であるMOCVD(有機金属化学気相蒸成長法)やMBE法(分子線エビタキシー法)等により、犠牲膜41上に、図1(b)の積層構造を有する単結晶の半導体薄膜層20を順次形成する。
半導体薄膜20の膜厚は、形成するLEDの構造及び所定の特性を得るために必要な膜厚とする。例えば、半導体薄膜20の膜厚は、0.1〜10μmとすることができる。半導体薄膜20の膜厚が厚すぎると、後の配線形成工程において半導体薄膜20を乗り越える配線形成がやり難くなるので、これらも考慮して最適な膜厚に設定しておく。
図4−1(b)の工程において、ホトリソグラフィ技術により、半導体薄膜20を選択的にエッチングし、図2のような複数の方形の半導体薄膜パターンを形成し、犠牲層41を露出させる。次に、半導体薄膜20上に支持体42を形成した後、エッチング液を使って犠牲層42をエッチングする。図4−1(b)では、犠牲層エッチングの途中の過程が示されている。
図4−1(c)の工程において、犠牲層41を全てエッチングすることにより、半導体基板40から半導体薄膜20を剥離する。
図4−2(d)の工程において、内部に集積回路素子等が形成されたSi基板等の基板10を用意する。CVD(化学気相成長法)等により、基板10の全面に、高熱伝導特性を有する金属膜(例えば、AuGeNi、AuGe等)を形成し、エッチングにより、その金属膜をパターニングして所定箇所にn型オーミック電極11を形成する。ホトリソグラフィ技術のエッチング及びリフトオフ法等を用い、n型オーミック電極11における方形の半導体薄膜形成予定領域に方形の開口部を形成した後、CVD等により、全面に高反射金属膜を形成してその開口部を埋める。高反射金属膜としては、半導体薄膜20の裏面側における接合層21に対して反応し難い(即ち、例えば、350°C程度の熱処理によっても合金化し難い)金属(例えば、Ag、Cu、Al等)を用いる。次に、研磨やエッチング等により、n型オーミック電極11が露出するまで削ると、n型オーミック電極11の開口部内に、高反射金属膜からなる反射部12が形成される。支持体42に支持された半導体薄膜20を、n型オーミック電極11の反射部12上に位置決めする。
図4−2(e)の工程において、支持体42に支持された半導体薄膜20の裏面を、反射部12を中心にしてn型オーミック電極11の表面に加圧及び密着させ、半導体薄膜20をn型オーミック電極11上に、接合表面間に働く分子間力によって直接接合する。直接接合を完了した後、剥離剤等により、支持体42を除去する。
半導体薄膜20をn型オーミック電極11上に接合した後、図2に示すように、エッチング等により、半導体薄膜間の素子分離等を行って複数のLED構造に加工する。図1(a)に示すように、CVD等により、全面にSiN膜、有機絶縁膜等からなる層間絶縁膜30を被着し、ホトリソグラフィ技術により、各半導体薄膜20上における層間絶縁膜30の一部に、光出射用の開口部30aを形成する。層間絶縁膜30上に、透明な金属膜(例えば、Ti/Pt/Au等)からなるp型オーミック電極31を選択的に形成し、このp型オーミック電極31を、開口部30aを介して各半導体薄膜20のp型層20bに接続する。最後に、基板10を切断して、複数個の半導体薄膜20を有する半導体装置、又は、1個の半導体薄膜20を有する半導体装置に分離等すれば、製造工程が終了する。
(実施例1の動作)
前記のようにして製造された図1及び図2の半導体装置において、例えば、複数個の半導体薄膜20を有する半導体装置の場合、同一のn型オーミック電極11に対して、複数個の半導体薄膜20における裏面側の接合層21が共通に接続されていれば、その同一のn型オーミック電極11を共通電位の接地電位とし、各個別の半導体薄膜20におけるp型オーミック電極31に正電位を印加する。これにより、各半導体薄膜20の表面の発光領域からそれぞれ発光し、これらの光が各開口部30aを通して外部へ出射されるので、複数個の半導体薄膜20を個別に点灯制御することができる。
又、1個の半導体薄膜20を有する半導体装置の場合は、n型オーミック電極11を接地電位とし、p型オーミック電極31に正電位を印加すれば、半導体薄膜20の表面の発光領域から発光し、この光が開口部30aを通して外部へ出射される。
ここで、半導体薄膜20において、内部のn型活性層25で発生した光は、大半が上部のp型層20b及び表面の開口部30aを通して外部へ出射されるが、発生した光の一部が、下部のn型層20aを通して裏面側へ放射される。裏面側へ放射された光は、高反射金属膜からなる反射部12で反射され、下部のn型層20a、上部のp型層20b及び表面の開口部30aを通して外部へ出射される。そのため、表面の開口部30aから出射される光量が増え、発光効率が向上する。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
(1) n型オーミック電極11上に半導体薄膜20を接合した半導体装置において、n型オーミック電極11の一部(例えば、中央付近)に、半導体薄膜20における裏面側の接合層21に対して反応し難い高反射金属膜からなる反射部12を配設したので、半導体薄膜20とn型オーミック電極11との接合箇所のオーミック性をそれほど低下させることなく、反射部12の光反射により、光出力を向上できる。
(2) 図2のような複数個の半導体薄膜20を有する半導体装置の場合、複数個の半導体薄膜20を、高熱伝導性の金属膜からなるn型オーミック電極11上に直接接合する構造にしたので、複数個の半導体薄膜20を集積した形態であっても、各半導体薄膜20の放熱性が高く、集積した半導体薄膜群の素子特性や寿命の劣化を防止するこができる。これにより、集積した半導体薄膜20の特性や信頼性が高い半導体装置を提供することができる。
(実施例1の変形例)
図1(a)において、n型オーミック電極11中に配設される反射部12に代えて、あるいは、反射部12と併用して、有機膜(図示しないが、説明の便宜上、この有機膜に符号「12A」を付す。)を設けてもよい。
金属膜上ではまったく固着しない材料でも、有機膜上では接合できる場合もある。有機膜12Aの有機材料としては、例えば、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドイミド等がある。このような有機膜12A上には、半導体薄膜20を強固に接合しやすいことが分かっている。有機膜12Aで半導体薄膜20を強固に接合し、n型オーミック電極11で半導体薄膜20の裏面と電気的なオーミック接合を取る。これにより、強固に接合及びオーミック性を兼ね備えることができる。
特に、反射部12と併用して有機膜12Aを設ければ、反射部12において接合強度が小さくなっても、有機膜12Aにて接合強度を補強できるという効果がある。
(実施例2の構成)
図5は、本発明の実施例2における半導体装置を示す模式的な断面図であり、この図に対応する実施例1の図1(a)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の半導体装置では、実施例1の反射部12に代えて、これとは構成の異なる複数の反射部13が、n型オーミック電極11における方形の半導体薄膜形成予定領域内に形成された複数の開口部内に設けられている。複数の反射部13は、平面からみて所定間隔をおいて並行に配列された複数の帯状部材、又は所定間隔をおいてマトリクス状に配列された複数の小片部材により構成され、これらの各反射部13が、半導体薄膜20における裏面側の接合層21に対して反応し難い金属膜であって、且つ、n型オーミック電極11よりも反射率の大きなAg、Cu、Al等の高反射金属膜により形成されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の製造方法)
複数の反射部13を形成する場合、基板10上に形成されたn型オーミック電極11における方形の半導体薄膜形成予定領域内に、ホトリソグラフィ技術のエッチング及びリフトオフ法等を用いて複数の開口部を形成した後、CVD等により、全面に高反射金属膜を形成してその複数の開口部を埋める。高反射金属膜としては、実施例1と同様に、半導体薄膜20の裏面側における接合層21に対して反応し難い(即ち、例えば、350°C程度の熱処理によっても合金化し難い)金属(例えば、Ag、Cu、Al等)を用いる。次に、研磨やエッチング等により、n型オーミック電極11が露出するまで削ると、n型オーミック電極11における複数の開口部内に、高反射金属膜からなる複数の反射部13が形成される。
その後、実施例1と同様に、反射部13を含むn型オーミック電極11上に、半導体薄膜20、層間絶縁膜31、及びp型オーミック電極31が順に積層される。
(実施例2の動作)
例えば、n型オーミック電極11を接地電位とし、p型オーミック電極31に正電位を印加すれば、p型オーミック電極31からn型オーミック電極11方向へ電流が流れ、図1(b)に示す半導体薄膜20内のn型活性層25が発光する。n型活性層25で発生した光Hは、一部が上部のp型層20b及び表面の開口部30aを通して外部へ出射されるが、発生した光Hの一部が、下部のn型層20aを通して裏面側へ放射される。裏面側へ放射された光Hは、高反射金属膜からなる複数の反射部13で反射され、下部のn型層20a、上部のp型層20b及び表面の開口部30aを通して外部へ出射される。そのため、表面の開口部30aから出射される光量が増え、発光効率が向上する。
(実施例2の効果)
半導体薄膜20の下に、小面積のn型オーミック電極11と反射部13が複数配置されているので、電流が複数箇所のオーミック電極11へ分散されて流れ、1箇所のオーミック電極近辺のみに集中することを避けられる。そのため、半導体薄膜20の表面から放射される光Hの分布状態が特定箇所に偏らずに均一になり、しかも、半導体薄膜20の部分的な劣化を抑制できる。
(実施例2の変形例1)
図6は、図5の変形例1を示す複数の反射部付近の拡大断面図である。
この変形例1では、図5中の高反射金属膜からなる複数の反射部13に代えて、半導体薄膜20における裏面側の接合層21に対して反応し難い無機絶縁膜からなる複数の反射部13Aが、n型オーミック電極11における方形の半導体薄膜形成予定領域内に形成された複数の開口部内に設けられている。複数の反射部13Aを構成する無機絶縁膜は、屈折率が低く、接合層21との界面においてその低屈折率による全反射角の低減により、接合層21からの光Hを反射(高反射)する機能を有している。無機絶縁膜の屈折率は、製膜条件により変わるが、例えば、下記の通りである。
空気(1)に対して、
Si02(1.48)、Al2O3(1.63)、SiN(2.0)
複数の反射部13Aを構成する無機絶縁膜としては、Si02、Al2O3、SiN等の種々のものがあるが、例えば、低屈折率のSiO2が望ましい。
このような半導体装置では、電圧の印加により、半導体薄膜20内のn型活性層25で発生した光Hの一部が、下部のn型層20aを通して裏面側へ出射される。裏面側へ放射された光Hは、n型層20aの底面の接合面21と、無機絶縁膜からなる複数の反射部13Aとの界面で反射され、下部のn型層20a、上部のp型層20b及び表面の開口部30aを通して外部へ放射される。そのため、表面の開口部30aから出射される光量が増え、発光効率が向上する。
(実施例2の変形例2)
図7は、図5の変形例2を示す半導体装置の模式的な断面図であり、実施例2を示す図5及びこの変形例1を示す図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この変形例2では、図6に示す無機絶縁膜からなる複数の反射部13Aを有するn型オーミック電極11の下に、第2の高反射金属膜(例えば、Ag、Cu、Al等)からなる高反射電極14が配置されている。その他の構成は、実施例2及びこの変形例1と同様である。
基板10が光を吸収する場合は、無機絶縁膜からなる複数の反射部13Aの下に高反射電極14を配置形成すれば、無機絶縁膜からなる複数の反射部13Aを通って基板10に吸収される光を、その高反射電極14で反射させることができる。これにより、半導体薄膜20の表面の開口部30aから出射される光量が増え、発光効率が向上する。
図8は、本発明の実施例3における半導体装置を示す模式的な断面図であり、実施例2を示す図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3の半導体装置では、実施例2の高反射金属膜からなる複数の反射部13に代えて、空気層を収容する複数の開口部からなる複数の反射部15が、n型オーミック電極11における方形の半導体薄膜形成予定領域内に形成されている。複数の反射部15を構成する開口部内の空気層は、屈折率が低く(=1)、接合層21との界面においてその低屈折率により、接合層21からの光を反射する機能を有している。このような複数の開口部に収容された空気層からなる複数の反射部15は、n型オーミック電極11を、ホトリソグラフィ技術のエッチング及びリフトオフ法等を用いたパターニングだけで形成できる。その他の構成は、実施例2と同様である。
図9は、図8に示す複数の反射部付近の拡大断面図である。
本実施例3の半導体装置では、電圧の印加により、半導体薄膜20内のn型活性層25で発生した光Hの一部が、下部のn型層20aを通して裏面側へ放射される。裏面側へ放射された光Hは、n型層20aの底面の接合面21と、複数の開口部内に収容された空気層からなる複数の反射部15との界面で反射され、下部のn型層20a、上部のp型層20b及び表面の開口部30aを通して外部へ出射される。そのため、表面の開口部30aから出射される光量が増え、発光効率が向上する。しかも、複数の開口部内に収容された空気層からなる複数の反射部15は、n型オーミック電極11をパターニングするだけで形成できるので、製造が容易である。
(実施例3の変形例)
図10は、図8の実施例3における変形例を示す半導体装置の模式的な断面図である。
この変形例では、図8に示す複数の開口部内に収容された空気層からなる複数の反射部15を有するn型オーミック電極11の下に、第2の高反射金属膜(例えば、Ag、Cu、Al等)からなる高反射電極14が配置されている。その他の構成は、実施例3と同様である。
基板10が光を吸収する場合は、複数の開口部内に収容された空気層からなる複数の反射部15の下に高反射電極14を配置形成すれば、複数の開口部内に収容された空気層からなる複数の反射部15を通って基板10に吸収される光を、その高反射電極14で反射させることができる。これにより、半導体薄膜20の表面の開口部30aから出射される光量が増え、発光効率が向上する。
図11は、本発明の実施例4における半導体装置を示す模式的な断面図であり、実施例1を示す図1(b)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例4の半導体装置では、実施例1の高反射金属膜からなる反射部12に代えて、空気層を収容する複数の開口部(例えば、凹部)からなる複数の反射部16が、半導体薄膜20の裏面に形成されている。複数の反射部16を構成する各凹部内の空気層は、屈折率が低く(=1)、半導体薄膜20の裏面との界面においてその低屈折率により、半導体薄膜20内のn型活性層25からの光を反射する機能を有している。このような空気層を収容する複数の凹部からなる複数の反射部16は、半導体薄膜20の裏面をエッチングするだけで形成できる。その他の構成は、実施例1と同様である。
図12は、図11中の半導体薄膜20を示す拡大断面図である。
本実施例4の半導体装置では、電圧の印加により、半導体薄膜20内のn型活性層25で発生した光Hの一部が、下部のn型層20a方向へ放射される。放射された光Hは、n型層20aと、空気層を収容した複数の凹部からなる複数の反射部16との界面で反射され、上部のp型層20b及び表面の開口部30aを通して外部へ出射される。そのため、表面の開口部30aから出射される光量が増え、発光効率が向上する。しかも、複数の凹部からなる複数の反射部16は、半導体薄膜20の裏面をエッチングするだけで形成できるので、製造が容易である。
図13は、本発明の実施例5における半導体装置の要部を示す模式的な断面図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
実施例1〜4及びこれらの変形例では、n型半導体薄膜20を搭載した半導体装置について説明したが、実施例1〜4及びこれらの変形例は、p型半導体薄膜20Aを搭載した半導体装置についても適用できる。
この場合、基板10上には、n型オーミック電極11に代えて、AuZn、Ti、Al等のp型オーミック電極11Aが形成される。このp型オーミック電極11A上には、p型半導体薄膜20Aが接合される。p型半導体薄膜20Aは、下層から上層に向けて、例えば、p型GaAs層からなる接合層21A、p型AlGa1−xAs層からなる下クラッド層24A、p型AlGaAs層からなるp型活性層25A、n型AlGa1−zAs層からなる上部クラッド層26A、及びn型GaAs層からなるn側コンタクト層27Aが積層された構成になっている。
このような構成のp型半導体薄膜20Aを搭載した半導体装置では、n側コンタクト層27Aを接地電位にし、p型オーミック電極11Aを介して接合層21Aに正電位を印加すれば、接合層21Aからn側コンタクト層27A方向へ電流が流れ、p型活性層25Aが発光する。従って、実施例1〜4及びこれらの変形例とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
(実施例6の構成)
図14は、本発明の実施例6におけるプリントヘッドの構成例を示す断面図である。
このプリントヘッド100は、LEDプリントヘッドであり、実施例1〜5及びこれらの変形例のいずれかの半導体装置を用いて構成されており、部品搭載用のベース部材101を有している。ベース部材101は、例えば、水平部と、この水平部の両側面に立設された脚部等とにより構成され、その両脚部に開口部101aがそれぞれ形成されている。ベース部材101の水平部には、LEDユニット200が搭載されている。LEDユニット200は、実装基板201を有し、この実装基板201上に、光を出射するための発光ユニット202等が搭載されている。
ベース部材101及びLEDユニット200を覆うように、レンズホルダ102が装着されている。レンズホルダ102は、キャップ状の頭部と、この頭部の両側面に立設された脚部等とにより構成され、その両脚部に開口部102aがそれぞれ形成されている。レンズホルダ102の頭部には、ロッドレンズアレイ103が装着されている。ロッドレンズアレイ103は、発光部ユニット202の上方に配置され、この発光部ユニット202から出射された光を集光する光学素子であり、例えば、複数の柱状の光学レンズが直線状に配列された構造をしている。
ベース部材101、LEDユニット200及びレンズホルダ102は、そのベース部材101及びレンズホルダ102に形成された開口部101a,102aを介して取り付けられたクランパ104によって一体的に挟持されている。
図15は、図14中のLEDユニット200の構成例を示す平面図である。
このLEDユニット200は、実施例1〜5及びこれらの変形例の何れかの半導体装置等が、ほぼ長方形の実装基板201上に搭載されたものである。実装基板201上には、この長手方向に沿って、複数の発光部202−1〜202−Kからなる発光部ユニット202が配設されている。発光部ユニット202の各発光部202−1〜202−Kは、実施例1〜5やこれらの変形例で説明したLED用の半導体装置と、この半導体装置を駆動するための駆動部等とにより構成されている。実装基板201上には、更に、電子部品が配置されて配線が形成されている電子部品実装エリア203,204、及び外部から制御信号や電源等を供給するためのコネクタ205等が設けられている。
(実施例6の動作)
電源を投入すると、発光部ユニット202における発光部202−1〜202−Kから光が出射される。この光はロッドレンズアレイ103により集光され、所定の外部部材(例えば、用紙等の記録媒体)に照射される。
(実施例6の効果)
本実施例6のプリントヘッド100によれば、LEDユニット200として、前記実施例1〜5及びこれらの変形例の何れかの半導体装置が使用されるため、小型化が可能で、発光効率が大きく、信頼性の高いプリントヘッドを提供することができる。このプリントヘッド100は、例えば、電子写真プリンタ、電子写真複写機等の露光装置といった種々の用途に使用できる。
(実施例7の構成)
図16は、本発明の実施例7における画像形成装置の概略を示す模式的な要部の構成図である。
この画像形成装置は、例えば、実施例6のプリントヘッド100を露光装置として用いた電子写真カラープリンタであり、黒(K)、黄(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像を、各々に形成する4つの画像形成部(例えば、画像形成ユニット)300(=300K,300Y,300M,300C)が記録媒体(例えば、用紙)309の搬送経路310に沿ってその上流側から順に配設されている。
各画像形成ユニット300には、像担持体(例えば、感光ドラム)301が矢印方向に回転可能に配置され、この感光ドラム301の周囲にはその回転方向上流側から順に、感光ドラム301の表面に電気供給して帯電させる帯電手段(例えば、帯電装置)302、帯電された感光ドラム301の表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光手段(例えば、プリントヘッド)100が配設されている。更に、静電潜像が形成された感光ドラム301の表面に、記録材(例えば、所定色のトナー)を付着させて顕像を発生させる現像手段(例えば、現像装置)303、及び感光ドラム301の表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置304が配設されている。これら各装置に用いられているドラム又はローラは、図示しない駆動源及びギアにより回転する構成になっている。
画像形成装置の下部には、用紙309を堆積した状態で収納する用紙カセット311が装着されている。用紙カセット311の上方には、用紙309を1枚ずつ分離させて搬送するためのホッピングローラ312が設けられている。用紙309の搬送方向におけるホッピングローラ312の下流側には、ピンチローラ313,314と共に用紙309を挟持することによって、用紙309の斜行を修正し、各画像形成ユニット300へ搬送するレジストローラ315,316が設けられている。これらのホッピングローラ312及びレジストローラ315,316は、図示しない駆動源及びギアによって連動回転する構成になっている。
各画像形成ユニット300の感光ドラム301に対向する位置には、半導電性のゴム等によって形成された転写ローラ317がそれぞれ設けられている。そして、各感光ドラム301上のトナーを用紙309に付着させるために、各感光ドラム301の表面と各転写ローラ317の表面との間に所定の電位差が生じるように構成されている。
画像形成ユニット300Cの近傍には、定着装置318が設けられている。定着装置318は、加熱ローラ、及びバックアップローラを有し、用紙309上に転写されたトナーを加圧、加熱することによって定着させる装置であり、この下流側に、排出ローラ319,320、ピンチローラ321,322、及び用紙スタッカ部323が設けられている。排出ローラ319,320は、定着装置318から排出された用紙309を、排出部のピンチローラ321,322と共に挟持し、用紙スタッカ部323へ搬送する機能を有している。排出ローラ319,320は、図示しない駆動源及びギアによって連動回転する構成になっている。
(実施例7の動作)
画像形成装置の動作を説明すると、先ず、用紙カセット311に堆積した状態で収納されている用紙309がホッピングローラ312によって、上から1枚ずつ分離されて搬送される。続いて、この用紙309は、レジストローラ315,316及びピンチローラ313,314に挟持されて、黒用画像形成ユニット300Kの感光ドラム301及び転写ローラ317へ搬送される。その後、用紙309は、感光ドラム301及び転写ローラ317に挟持され、その記録画面にトナー画像が転写されると同時に感光ドラム301の回転によって搬送される。
同様にして、用紙309は、順次、黄用画像形成ユニット300Y、マゼンタ用画像形成ユニット300M、及びシアン用画像形成ユニット300Cを通過し、この通過過程で、各露光装置100により形成された静電潜像を、各現像装置303によって現像した各色のトナー像がその記録画面に順次転写されて重ね合わされる。そして、記録面上に各色のトナー像が重ね合わされた後、定着装置318によってトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙309は、排出ローラ319,320及びピンチローラ321,322に挟持され、用紙スタッカ部323へ排出される。このような過程を経て、カラー画像が用紙309上に形成される。
(実施例7の効果)
本実施例7の画像形成装置によれば、前記実施例6のプリントヘッド100を採用しているため、小型化が可能で、発光効率が大きく、信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
(実施例1〜7の他の変形例)
本発明は、上記実施例や変形例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 図1の反射部12、図5の反射部13、図6の反射部13Aを半導体薄膜20,20Aの裏面側に設けてもよい。
(b) 実施例1の変形例で説明した有機膜12Aは、他の実施例2〜5及びこれらの変形例におけるオーミック電極11,11A内に、追加(即ち、併用)して設けてもよく、これにより、実施例1の変形例とほぼ同様の効果を奏することができる。
(c) 図2の半導体装置において、基板10上に集積する複数の半導体薄膜20は、全て同一のLED用の半導体薄膜であってもよいし、一部あるいは全てが異なる半導体薄膜の組み合わせ(即ち、LED用の半導体薄膜と他の受光素子等の半導体薄膜との混成集積型)であってもよい。又、集積する半導体薄膜20の材料が異なってもよい。
本発明の実施例1における半導体装置を示す模式的な拡大断面図である。 本発明の実施例1における半導体装置を示す模式的な平面図である。 図1中の反射部における光波長(nm)に対する反射率(%)の特性を示す反射特性図である。 図1及び図2の半導体装置における製造方法の例を示す模式的な製造工程図である。 図1及び図2の半導体装置における製造方法の例を示す模式的な製造工程図である。 本発明の実施例2における半導体装置を示す模式的な断面図である。 図5の変形例1を示す複数の反射部付近の拡大断面図である。 図5の変形例2を示す半導体装置の模式的な断面図である。 本発明の実施例3における半導体装置を示す模式的な断面図である。 図8に示す複数の反射部付近の拡大断面図である。 図8の実施例3における変形例を示す半導体装置の模式的な断面図である。 本発明の実施例4における半導体装置を示す模式的な断面図である。 図11中の半導体薄膜を示す拡大断面図である。 本発明の実施例5における半導体装置の要部を示す模式的な断面図である。 本発明の実施例6におけるプリントヘッドの構成例を示す断面図である。 図14中のLEDユニットの構成例を示す平面図である。 本発明の実施例7における画像形成装置の概略を示す模式的な要部の構成図である。 従来の半導体装置を示す模式的な構成図である。
符号の説明
10 基板
11 n型オーミック電極
11A p型オーミック電極
12,12A,13,13A,15,16, 反射部
14 高反射電極
20 n型半導体薄膜
20A p型半導体薄膜
31 p型オーミック電極
100 プリントヘッド
103 ロッドレンズアレイ
200 LEDユニット
202 発光部ユニット

Claims (16)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成されたオーミック電極膜と、
    表面及び裏面を有し、前記裏面が前記オーミック電極膜上に接合され、電気を光に変換して前記表面側から出射すると共に、前記光の一部が前記裏面側から漏れる半導体薄膜と、
    前記オーミック電極膜と前記半導体薄膜とが接合された接合箇所において、前記オーミック電極膜内又は前記半導体薄膜の裏面内のいずれか一方に形成された1つ又は複数の開口部と、
    前記開口部内に設けられ、前記半導体薄膜の前記裏面側から漏れる前記光を前記半導体薄膜の方向へ反射する反射部と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記オーミック電極膜内に形成された前記開口部は、
    前記半導体薄膜をパターニングして形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体薄膜の裏面内に形成された前記開口部は、
    前記半導体薄膜の裏面をパターニングして形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記半導体薄膜の裏面内に形成された前記開口部は、
    前記半導体薄膜の裏面がエッチングで形成された凹部形状であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記半導体薄膜、前記開口部、及び前記反射部は、前記基板上において所定間隔隔てて複数配設されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記反射部は、第1の高反射金属膜により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記反射部は、前記半導体薄膜の裏面側との境界において、前記半導体薄膜の前記裏面側から漏れた前記光を反射する無機絶縁膜により形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置は、更に、
    前記オーミック電極膜と前記基板との間に形成された第2の高反射金属膜を有することを特徴とする半導体装置。
  9. 前記反射部は、前記半導体薄膜の裏面側との境界において、前記半導体薄膜の前記裏面側から漏れた前記光を反射する空気層により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置は、更に、
    前記オーミック電極膜と前記基板との間に形成された第2の高反射金属膜を有することを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体装置は、更に、
    前記オーミック電極膜内に形成され、前記半導体薄膜と接合しやすい有機絶縁膜を有することを特徴とする半導体装置
  12. 前記オーミック電極膜は、
    n型オーミック金属膜又はp型オーミック金属膜であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記半導体薄膜は、化合物半導体及び/又はSiを含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 前記半導体薄膜は、発光素子を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の半導体装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の半導体装置と、
    前記半導体装置における前記半導体薄膜から出射される前記光を導く光学系と、
    を有することを特徴とするプリントヘッド。
  16. 搬送手段により搬送される記録媒体に記録材による画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置において、
    前記画像形成部は、
    像担持体と、
    記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    請求項15記載のプリントヘッドにより構成され、帯電された前記表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像を現像する現像手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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