JP4201808B2 - 光電流検出回路ならびにそれを備えた光センサおよび電子機器 - Google Patents
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Description
図7を参照して、光電流検出回路301は、受光素子PDと、PNPトランジスタQP51〜QP56と、NPNトランジスタQN51〜QN56と、ダイオードD51およびD52と、定電流源回路IS51〜IS54と、抵抗REおよびRoutと、出力端子T51とを備える。NPNトランジスタQN51およびQN52と、抵抗REと、定電流源回路IS51およびIS52とは、トランスコンダクタンスアンプ61を構成する。
但し、Vtは、k×T/qで表わされるダイオードD51の熱電圧であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、qは素電荷すなわち電気素量であり、IsはダイオードD51の逆方向飽和電流である。また、lnは自然対数を表わす。
電圧VD1およびVD2は、トランスコンダクタンスアンプ61におけるNPNトランジスタQN51およびQN52のベースにそれぞれ入力される。NPNトランジスタQN51およびQN52のベースは、トランスコンダクタンスアンプ61の差動入力となる。電圧VD1と電圧VD2との電圧差ΔVDは、以下の式で表わされる。
=Vt×ln(Ipd/Is)−Vt×ln(Iref/Is)
=Vt×ln(Ipd/Iref)
電圧差ΔVDは、トランスコンダクタンスアンプ61により、電流に変換される。抵抗REの抵抗値をREとし、定電流源回路IS51およびIS52の出力電流値をIoとすると、トランスコンダクタンスアンプ61のトランスコンダクタンスgmは、以下の式で表わされる。
よって、NPNトランジスタQN52のコレクタ電流I51は、以下の式で表わされる。
=Io+Vt×ln(Ipd/Iref)/(2×Vt/Io+RE)
ここで、2×Vt/Io<<REである場合、NPNトランジスタQN52のコレクタ電流I51は、以下の式で表わされる。
NPNトランジスタQN52のコレクタ電流I51すなわちトランスコンダクタンスアンプの出力電流I1は、PNPトランジスタQP52およびQP54で構成されるカレントミラー回路とNPNトランジスタQN55およびQN56で構成されるカレントミラー回路とにより電流方向が変更され、かつ定電流源回路IS51およびIS52の出力電流Ioと同じ温度係数を有する定電流源回路IS54の出力電流Ibにより減算される。よって、PNPトランジスタQP55のコレクタ電流I52は以下の式で表わされる。
=Io−Ib+Vt×ln(Ipd/Iref)/RE
PNPトランジスタQP55およびQP56のエミッタ面積が等しい場合、光電流検出回路301の出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
=Io−Ib+Vt×ln(Ipd/Iref)/RE
次に、光電流検出回路301の出力電流Ioutを10×log(照度)にするために、定電流源回路IS54の出力電流Ibをどのように決めるかについて説明する。但し、logは10を底とする対数を表わす。
ここで、lnとlogの底の変換式は、以下のようになる。
したがって、出力電流Ioutは以下の式で表される。
受光素子PDに入射する光の照度をEvとした場合、Ev=Ipd/Ipd_1lxとなるため、出力電流Ioutは以下の式で表される。
=(Vt/RE)×(2.3025×log(Ev)−ln(Iref/Ipd_1lx)+(RE/Vt)×(Io−Ib))
ここで、
(RE/Vt)×(Io−Ib)−ln(Iref/Ipd_1lx)=0
(Vt/RE)×2.3025=10
となるように、Io、IbおよびREを任意に設定すると、出力電流Ioutは以下の式で表される。
したがって、出力電流Ioutが照度の対数値の10倍となるように設定することができる。
ここで、熱電圧Vtおよび抵抗値Rの温度係数を同一にすることにより、参照電流Iref、出力電流Ioおよび出力電流Ibの温度変化を小さくすることができる。
Iout=N×(Io−Ib+Vt×ln(Ipd/Iref)/RE)
但し、NはPNPトランジスタQP56の増幅率を表わす。
α=(∂Vt/∂T)/Vt
ここで、Vt=kT/qより、αは以下の式で表わされる。
たとえば、温度が27℃(絶対温度T=300(K))である場合には、熱電圧Vtの温度係数α=3333ppm/℃となる。27℃における抵抗REの温度係数を3333ppm/℃に設定したとしても、温度が27℃からずれた場合であって、抵抗REが通常の半導体プロセスを使用して生成されたものであるときには、熱電圧Vtの温度係数と抵抗REの温度係数とがずれるため、出力電流Ioutの温度変化が生じてしまう。また、熱電圧Vtの温度係数と抵抗REの温度係数とを一致させるためには、広い温度範囲で熱電圧Vtの温度係数と同じ温度係数を有する特殊な測温抵抗を集積化する必要があり、光電流検出回路の製造コストが増大してしまう。
好ましくは、対数演算回路は、光電流の変化に対する逆対数変換回路の出力電流の変化の度合いを調整する傾き調整回路を含む。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路の構成を示すブロック図である。
対数圧縮回路1は、図示しないダイオードDAを含み、受光素子PDから受けた光電流IpdをダイオードDAを用いて対数圧縮して電圧VAに変換する。ダイオードDAの熱電圧をVtとし、ダイオードDAの逆方向飽和電流をIsとすると、電圧VAは、以下の式で表わされる。
電圧VAは、温度依存性が大きい熱電圧Vtおよび逆方向飽和電流Isを含んでいるため、温度変化が大きいことが分かる。
=Vt×ln(Ipd/Iref1)
したがって、Isキャンセル回路2は、電圧VAにおける逆方向飽和電流Isに対応する成分をキャンセルできることが分かる。
対数演算回路4は、温度依存性のない参照電流Iref2を生成する。そして、対数演算回路4は、参照電流Iref2を対数圧縮して電圧(第3の電圧)VGに変換する。電圧VGは以下の式で表わされる。
対数演算回路4は、電圧VFと電圧VGとを加算し、加算結果を出力電圧(第4の電圧)VHとして出力する。対数演算回路4の出力電圧(第4の電圧)VHは以下の式で表わされる。
逆対数変換回路5は、対数演算回路4から受けた出力電圧VHを逆対数変換して出力電流Ioutを生成し、出力電流Ioutを外部へ出力する。出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
ここで、光電流Ipdおよび参照電流Iref1を同じ温度係数に設定することにより、出力電流Ioutの温度係数をゼロにすることができる。すなわち、光電流検出回路101の出力の温度変化を抑制することができる。
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る光電流検出回路の詳細な回路構成の一例である。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る光電流検出回路と同様である。
図2を参照して、光電流検出回路102は、対数圧縮回路(第1の対数圧縮回路)11と、Isキャンセル回路12と、Vtキャンセル回路13と、出力回路16とを備える。Vtキャンセル回路13は、対数演算回路14と、逆対数変換回路15とを含む。対数圧縮回路11は、ダイオードD1と、オペアンプAMP1とを含む。
対数圧縮回路11は、受光素子PDから受けた光電流Ipdを対数圧縮して電圧に変換し、電圧VaとしてIsキャンセル回路12へ出力する。電圧Vaは、以下の式で表わされる。
但し、Vtは、k×T/qで表わされるダイオードD1の熱電圧であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、qは素電荷すなわち電気素量であり、IsはダイオードD1の逆方向飽和電流である。また、lnは自然対数を表わす。
定電流源回路IS1は、光電流Ipdと略等しい温度係数を有する参照電流Irefを生成し、対数圧縮回路22へ出力する。なお、参照電流Irefは、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路における参照電流Iref1に相当し、光電流Ipdと同一の温度係数を有することが好ましい。
定電圧源回路VS1は、ダイオードD1の熱電圧Vtに比例する電圧V1を生成する。定電圧源回路VS1は、出力電流IOUTにオフセットを持たせるために設けられる。電圧V1は、以下の式で表わされる。
ここで、定数Aは0より大きい実数である。なお、詳細は後述するが、電圧V1は、バンドギャップ電流源の出力電流を、バンドギャップ電流源の基準抵抗と同じ温度係数を有する抵抗に流し込むことにより、その抵抗の両端電圧として生成することができる。
=Vt×ln(Ipd/Is)−Vt×ln(Iref/Is)+A×Vt
=Vt×(ln(Ipd/Iref)+A)
このように、参照電流Irefを対数圧縮した電圧Vbと、光電流Ipdを対数圧縮した電圧Vaとを減算することにより、温度依存性が大きい逆方向飽和電流Isの項をキャンセルすることができる。
抵抗R5は、演算回路21から受けた出力電圧Vcを電流に変換する。ここで、抵抗R5の抵抗値をRaとする。
定電圧源回路VS2は、ダイオードD1の熱電圧Vtに比例する電圧V2を生成する。電圧V2は、以下の式で表わされる。
ここで、定数Bは0より大きい実数である。抵抗R6は、定電圧源回路VS2から受けた電圧V2を電流に変換する。ここで、抵抗R6の抵抗値をRaとする。
演算回路26は、対数圧縮回路23の出力と対数圧縮回路24の出力とを減算する。ここで、抵抗R7〜R10の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、演算回路26の出力電圧Vfは以下の式で表わされる。
=Vt×ln((Vc/Ra)/Is)−Vt×ln((V2/Ra)/Is)
=Vt×ln(Vc/V2)
定電流源回路IS3は、温度係数が略ゼロである電流を生成する。より詳細には、電圧源回路VS3は、温度係数が略ゼロである電圧を生成する。抵抗R11は、温度係数が略ゼロであり、電圧源回路VS3から受けた電圧を電流に変換する。ここで、抵抗R11の抵抗値をRbとする。なお、電圧源回路VS3の生成する電圧の温度係数と、抵抗R11の温度係数とが略等しい構成であってもよい。
演算回路27は、演算回路26の出力と対数圧縮回路25の出力とを減算する。ここで、抵抗R12〜R15の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、演算回路27の出力電圧(第4の電圧)Vhは以下の式で表わされる。
=Vt×ln(Vc/V2)+Vt×ln((V3/Rb)/Is)
=Vt×ln((Vc/V2)×(V3/Rb)/Is)
[逆対数変換回路15]
オペアンプAMP9は、非反転入力端子(第1の入力)において演算回路27から受けた電圧Vhを受ける。NチャネルMOSトランジスタMN1は、ゲート(制御電極)においてオペアンプAMP9の出力を受け、ソース(導通電極)にダイオードD6のアノードとオペアンプAMP9の反転入力端子(第2の入力)とが結合される。
=Vt×ln((Vc/V2)×(V3/Rb)/Is)
したがって、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
=(V3/(Rb×B))×(ln(Ipd/Iref)+A)
すなわち、出力電流Ioutは光電流Ipdの対数に比例した値となる。
ここで、lnとlogの底の変換式は、以下のようになる。
したがって、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
受光素子PDに入射する光の照度をEvとした場合、Ev=Ipd/Ipd_1lxとなるため、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
ここで、
A−ln(Iref/Ipd_1lx)=0
(V3/(Rb×B))×2.3025=10
となるように、A、B、V3およびRbを任意に設定すると、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
したがって、出力電流Ioutが照度の対数値の10倍となるように設定することができる。
PチャネルMOSトランジスタMP1およびMP2からなるカレントミラー回路と、PチャネルMOSトランジスタMP3およびMP4からなるカレントミラー回路とは、カスケード接続されている。これら2個のカレントミラー回路は、出力電流Ioutの電流方向を逆にして出力端子T1から出力する。
本実施の形態は、第2の実施の形態に係る光電流検出回路と比べてオペアンプ等の基準電圧を変更した光電流検出回路に関する。以下で説明する内容以外は第2の実施の形態に係る光電流検出回路と同様である。
図3を参照して、光電流検出回路103は、対数圧縮回路(第1の対数圧縮回路)31と、Isキャンセル回路32と、Vtキャンセル回路33と、Vref(基準電圧)キャンセル回路37と、出力回路36と、基準電圧回路Vrefとを備える。Vtキャンセル回路33は、対数演算回路34と、逆対数変換回路35とを含む。対数圧縮回路31は、PNPトランジスタQP1と、オペアンプAMP1とを含む。
対数圧縮回路31は、受光素子PDから受けた光電流Ipdを対数圧縮して電圧に変換し、電圧VaとしてIsキャンセル回路32へ出力する。電圧Vaは、以下の式で表わされる。
但し、Vtは、k×T/qで表わされるダイオードDBの熱電圧であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、qは素電荷すなわち電気素量であり、IsはダイオードDBの逆方向飽和電流である。また、lnは自然対数を表わす。
定電流源回路IS1は、光電流Ipdと略等しい温度係数を有する参照電流Irefを生成し、対数圧縮回路42へ出力する。なお、参照電流Irefは、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路における参照電流Iref1に相当し、光電流Ipdと同一の温度係数を有することが好ましい。
定電圧源回路VS1は、ダイオードDBの熱電圧Vtに比例する電圧V1を生成する。定電圧源回路VS1は、出力電流IOUTにオフセットを持たせるために設けられる。電圧V1は、以下の式で表わされる。
ここで、定数Aは0より大きい実数である。なお、詳細は後述するが、電圧V1は、バンドギャップ電流源の出力電流を、バンドギャップ電流源の基準抵抗と同じ温度係数を有する抵抗に流し込むことにより、その抵抗の両端電圧として生成することができる。
=−(Vref−Vt×ln(Ipd/Is))+(Vref−Vt×ln(Iref/Is))+(Vref+A×Vt)
=Vref+Vt×(ln(Ipd/Iref)+A)
このように、参照電流Irefを対数圧縮した電圧Vbと、光電流Ipdを対数圧縮した電圧Vaとを減算することにより、温度依存性が大きい逆方向飽和電流Isの項をキャンセルすることができる。
抵抗R5は、演算回路21から受けた出力電圧Vcを電流に変換する。ここで、抵抗R5の抵抗値をRaとする。
定電圧源回路VS2は、ダイオードDBの熱電圧Vtに比例する電圧V2を生成する。電圧V2は、以下の式で表わされる。
ここで、定数Bは0より大きい実数である。抵抗R6は、定電圧源回路VS2から受けた電圧V2を電流に変換する。ここで、抵抗R6の抵抗値をRaとする。
演算回路26は、対数圧縮回路43の出力と対数圧縮回路44の出力とを減算する。ここで、抵抗R7〜R10の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、演算回路26の出力電圧Vfは以下の式で表わされる。
=−(Vref−Vt×ln(((Vc−Vref)/Ra)/Is)+(Vref−Vt×ln((V2/Ra)/Is)
=Vt×ln((Vc−Vref)/(V2))
定電流源回路IS3は、温度係数が略ゼロである電流を生成する。より詳細には、電圧源回路VS3は、温度係数が略ゼロである電圧を生成する。抵抗R11は、温度係数が略ゼロであり、電圧源回路VS3から受けた電圧を電流に変換する。ここで、抵抗R11の抵抗値をRbとする。なお、電圧源回路VS3の生成する電圧の温度係数と、抵抗R11の温度係数とが略等しい構成であってもよい。
演算回路27は、演算回路26の出力と対数圧縮回路45の出力とを減算する。ここで、抵抗R12〜R15の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、演算回路27の出力電圧(第4の電圧)Vhは以下の式で表わされる。
=(Vt×ln((Vc−Vref)/V2))−(Vref−Vt×ln((V3/Rb)/Is)
=Vt×ln(((Vc−Vref)/V2)×(V3/Rb)/Is)−Vref
[Vrefキャンセル回路37]
抵抗R16およびR17は、演算回路27から電圧バッファBUF23を介して受けた電圧Vhを分圧する。抵抗R16およびR17の抵抗値をRとすると、電圧Viは以下の式で表わされる。
=(Vt×ln(((Vc−Vref)/V2)×(V3/Rb)/Is)−Vref)/2
演算回路48は、電圧Viと基準電圧回路Vrefから受けた基準電圧Vrefとを減算し、減算結果を基準電圧キャンセル回路37の出力電圧Vjとして出力する。抵抗R18およびR19の抵抗値をRとすると、出力電圧Vjは以下の式で表わされる。
[逆対数変換回路35]
オペアンプAMP9は、非反転入力端子(第1の入力)において演算回路48から受けた電圧Vjを受ける。NチャネルMOSトランジスタMN1は、ゲート(制御電極)においてオペアンプAMP9の出力を受け、ソース(導通電極)にPNPトランジスタQP6のエミッタとオペアンプAMP9の反転入力端子(第2の入力)とが結合される。
=Vt×ln(((Vc−Vref)/V2)×(V3/Rb)/Is)
したがって、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
=(V3/(Rb×B))×(ln(Ipd/Iref)+A)
すなわち、出力電流Ioutは光電流Ipdの対数に比例した値となる。
A−ln(Iref/Ipd_1lx)=0
(V3/(Rb×B))×2.3025=10
となるように、A、B、V3およびRbを任意に設定すると、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
したがって、出力電流Ioutが照度の対数値の10倍となるように設定することができる。
PチャネルMOSトランジスタMP1およびMP2からなるカレントミラー回路と、PチャネルMOSトランジスタMP3およびMP4からなるカレントミラー回路とは、カスケード接続されている。これら2個のカレントミラー回路は、出力電流Ioutの電流方向を逆にして出力端子T1から出力する。
ここで、NチャネルMOSトランジスタMN31およびMN32と、PチャネルMOSトランジスタMP31〜MP33とのサイズは同じである。このため、PチャネルMOSトランジスタMP31〜MP33のドレイン電流はいずれも電流I31となる。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る光センサの構成を示す図である。
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る電子機器の構成を示す図である。
Claims (12)
- ダイオードを含み、受光素子から受けた光電流を前記ダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、
前記光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、前記変換した電圧と前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、
前記キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、前記光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧および前記第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、
前記第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える光電流検出回路。 - 前記キャンセル回路は、
前記光電流と略等しい温度係数を有する参照電流を生成する第1の電流源回路と、
前記参照電流を対数圧縮して電圧に変換する第2の対数圧縮回路と、
前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧と前記第2の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算する第1の演算回路とを含む請求項1記載の光電流検出回路。 - 前記キャンセル回路は、さらに、
前記ダイオードの熱電圧に比例する電圧を生成する第1の電圧源回路を含み、
前記第1の演算回路は、
前記第2の対数圧縮回路から受けた電圧と前記ダイオードの熱電圧に比例する電圧とを加算または減算し、前記加算結果または減算結果と前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算する請求項2記載の光電流検出回路。 - 前記第1の電流源回路は、トリミングを行なうことにより前記参照電流の電流値を調整可能である請求項2記載の光電流検出回路。
- 前記対数演算回路は、
前記キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して前記第1の電圧を生成する第3の対数圧縮回路と、
前記ダイオードの熱電圧に比例する電圧を生成する第2の電圧源回路と、
前記第2の電圧源回路から受けた電圧を電流に変換する電流変換回路と、
前記電流変換回路から受けた電流を対数圧縮して前記第2の電圧に変換する第4の対数圧縮回路と、
前記第3の対数圧縮回路から受けた前記第1の電圧と前記第4の対数圧縮回路から受けた前記第2の電圧とを加算または減算する第2の演算回路と、
温度係数が略ゼロである電流を生成する第2の電流源回路と、
前記第2の電流源回路から受けた電流を対数圧縮して前記第3の電圧に変換する第5の対数圧縮回路と、
前記第2の演算回路から受けた電圧と前記第5の対数圧縮回路から受けた前記第3の電圧とを加算または減算して前記第4の電圧を生成する第3の演算回路とを含む請求項1記載の光電流検出回路。 - 前記第2の電流源回路は、
電圧を生成する第3の電圧源回路と、
前記第3の電圧源回路から受けた電圧を電流に変換する抵抗とを含み、
前記第3の電圧源回路が生成する電圧の温度係数および前記抵抗の温度係数は略等しい請求項5記載の光電流検出回路。 - 前記抵抗は、抵抗値がトリミングによって調整可能である請求項6記載の光電流検出回路。
- 前記対数演算回路は、前記光電流の変化に対する前記逆対数変換回路の出力電流の変化の度合いを調整する傾き調整回路を含む請求項1記載の光電流検出回路。
- 前記逆対数変換回路は、
ダイオードと、
第1の入力において前記対数演算回路からの前記第4の電圧を受けるオペアンプと、
制御電極において前記オペアンプの出力を受け、一方の導通電極に前記ダイオードと前記オペアンプの第2の入力とが結合されるトランジスタとを含む請求項1記載の光電流検出回路。 - 前記第1の対数圧縮回路は、オペアンプを含み、
前記キャンセル回路は、電圧源回路と、電流源回路と、オペアンプとを含み、
前記対数演算回路は、電圧源回路と、電流源回路と、オペアンプとを含み、
前記各オペアンプ、前記各電圧源回路および前記各電流源回路の基準電圧は接地電圧以外の電圧であり、
前記光電流検出回路は、さらに、
前記対数演算回路から受けた前記第4の電圧から前記基準電圧を減算して前記逆対数変換回路へ出力する基準電圧キャンセル回路を備え、
前記逆対数変換回路は、
前記基準電圧キャンセル回路から受けた電圧を逆対数変換した電流を出力する請求項1記載の光電流検出回路。 - 受光量に応じて光電流を出力する受光素子と、
光電流検出回路とを有する光センサであって、
前記光電流検出回路は、
ダイオードを含み、前記受光素子から受けた光電流を前記ダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、
前記光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、前記変換した電圧と前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、
前記キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、前記光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧および前記第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、
前記第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える光センサ。 - 受光量に応じて光電流を出力する受光素子と、
光電流検出回路とを有する電子機器であって、
前記光電流検出回路は、
ダイオードを含み、前記受光素子から受けた光電流を前記ダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、
前記光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、前記変換した電圧と前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、
前記キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、前記光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧および前記第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、
前記第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える電子機器。
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