JP4201808B2 - 光電流検出回路ならびにそれを備えた光センサおよび電子機器 - Google Patents

光電流検出回路ならびにそれを備えた光センサおよび電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、可視光の照度を電気信号に変換する光電流検出回路ならびにそれを備えた光センサおよび電子機器に関し、特に、人間の視感度特性に近い分光感度特性を有する光電流検出回路ならびにそれを備えた光センサおよび電子機器に関する。
可視光用の光センサとしては、シリコンフォトダイオードおよびCdS(硫化カドミウム)セルの2つのセンサが代表的である。シリコンフォトダイオードは小型であり、応答が高速であり、かつ安定性が高いため、光通信、光ディスク用受光素子および光センサ等に幅広く用いられている。しかしながら、シリコンフォトダイオードの分光感度特性は人間の視感度とは大きく異なり、赤外線領域の感度が強い。一方、CdSセルは人間の視覚に近い分光感度特性を持っている。このため、CdSセルはカメラの露出計および可視光センサとして古くから用いられている。
近年、環境への負荷が高い物質の使用等が問題となっており、硫化カドミウムを主成分とするCdSセルの使用が制限されつつある。たとえば欧州では2006年7月以降、カドミウム、鉛、6価クロムまたは水銀を使用した製品の持ち込みが禁止されている。一方、シリコンは硫化カドミウムよりも環境への負荷が小さい。このため、シリコンフォトダイオードを用いて構成され、人間の視感度特性に近い分光感度特性を有するセンサへの要望が高まっている。
また、近年、携帯電話および液晶テレビ等のバックライトの明るさを周囲の明るさに応じて自動的に調整することにより、携帯電話のバッテリー消耗を抑え、かつ、液晶の視認性を向上させるためのセンサとして、視感度特性に近い分光感度特性を有する照度センサの需要が急増してきている。
また、バッテリー消耗を抑えるために、照度センサ自体の消費電流も低減する必要がある。照度センサの出力は、入射光量に比例するのが一般的であり、直射日光等の高照度の光が照度センサに入射した場合、数mA以上の電流が照度センサから出力されるため、バッテリーの駆動時間に影響する。このため、近年、入射光量を対数変換して出力する回路(たとえば、特許文献1〜4参照)を備えることにより、低照度から高照度までの広範囲で消費電流を小さく抑えた、対数電流出力タイプの照度センサが携帯電話およびモバイル端末に搭載されるようになってきている。また、液晶パネルのバックライト照明をきめ細かく制御するために、照度センサの出力の正確さおよび温度特性の向上が同時に要求されている。
図7は、従来の光電流検出回路の構成を示す回路図である。
図7を参照して、光電流検出回路301は、受光素子PDと、PNPトランジスタQP51〜QP56と、NPNトランジスタQN51〜QN56と、ダイオードD51およびD52と、定電流源回路IS51〜IS54と、抵抗REおよびRoutと、出力端子T51とを備える。NPNトランジスタQN51およびQN52と、抵抗REと、定電流源回路IS51およびIS52とは、トランスコンダクタンスアンプ61を構成する。
光電流検出回路301は、受光素子PDの光電流を対数変換して出力電流Ioutを出力する。より詳細には、受光素子PDに光が入射すると、受光量に比例した光電流Ipdが受光素子PDに流れる。光電流Ipdは、ダイオードD51によって対数圧縮された電圧に変換される。ダイオードD51の両端の電圧VD1は以下の式で表わされる。
VD1=Vt×ln(Ipd/Is)
但し、Vtは、k×T/qで表わされるダイオードD51の熱電圧であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、qは素電荷すなわち電気素量であり、IsはダイオードD51の逆方向飽和電流である。また、lnは自然対数を表わす。
定電流源回路IS53が出力する参照電流Irefは、ダイオードD52により、対数圧縮された電圧に変換される。ダイオードD52の両端の電圧VD2は以下の式で表わされる。
VD2=Vt×ln(Iref/Is)
電圧VD1およびVD2は、トランスコンダクタンスアンプ61におけるNPNトランジスタQN51およびQN52のベースにそれぞれ入力される。NPNトランジスタQN51およびQN52のベースは、トランスコンダクタンスアンプ61の差動入力となる。電圧VD1と電圧VD2との電圧差ΔVDは、以下の式で表わされる。
ΔVD=VD1−VD2
=Vt×ln(Ipd/Is)−Vt×ln(Iref/Is)
=Vt×ln(Ipd/Iref)
電圧差ΔVDは、トランスコンダクタンスアンプ61により、電流に変換される。抵抗REの抵抗値をREとし、定電流源回路IS51およびIS52の出力電流値をIoとすると、トランスコンダクタンスアンプ61のトランスコンダクタンスgmは、以下の式で表わされる。
gm=1/(2×Vt/Io+RE)
よって、NPNトランジスタQN52のコレクタ電流I51は、以下の式で表わされる。
I51=Io+gm×ΔVD
=Io+Vt×ln(Ipd/Iref)/(2×Vt/Io+RE)
ここで、2×Vt/Io<<REである場合、NPNトランジスタQN52のコレクタ電流I51は、以下の式で表わされる。
I51≒Io+Vt×ln(Ipd/Iref)/RE
NPNトランジスタQN52のコレクタ電流I51すなわちトランスコンダクタンスアンプの出力電流I1は、PNPトランジスタQP52およびQP54で構成されるカレントミラー回路とNPNトランジスタQN55およびQN56で構成されるカレントミラー回路とにより電流方向が変更され、かつ定電流源回路IS51およびIS52の出力電流Ioと同じ温度係数を有する定電流源回路IS54の出力電流Ibにより減算される。よって、PNPトランジスタQP55のコレクタ電流I52は以下の式で表わされる。
I52=I51−Ib
=Io−Ib+Vt×ln(Ipd/Iref)/RE
PNPトランジスタQP55およびQP56のエミッタ面積が等しい場合、光電流検出回路301の出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=I52
=Io−Ib+Vt×ln(Ipd/Iref)/RE
次に、光電流検出回路301の出力電流Ioutを10×log(照度)にするために、定電流源回路IS54の出力電流Ibをどのように決めるかについて説明する。但し、logは10を底とする対数を表わす。
照度が1ルクスの場合における受光素子PDの光電流IpdをIpd_1lxとすると、出力電流Ioutは以下の式で表される。
Iout=Io−Ib+(Vt/RE)×((ln(Ipd/Ipd_1lx)+ln(Ipd_1lx/Iref))
ここで、lnとlogの底の変換式は、以下のようになる。
ln(X)=log(X)/log(e)≒2.3025×log(X)
したがって、出力電流Ioutは以下の式で表される。
Iout=Io−Ib+(Vt/RE)×(2.3025×log(Ipd/Ipd_1lx)−ln(Iref/Ipd_1lx))
受光素子PDに入射する光の照度をEvとした場合、Ev=Ipd/Ipd_1lxとなるため、出力電流Ioutは以下の式で表される。
Iout=Io−Ib+(Vt/RE)×(2.3025×log(Ev)−ln(Iref/Ipd_1lx))
=(Vt/RE)×(2.3025×log(Ev)−ln(Iref/Ipd_1lx)+(RE/Vt)×(Io−Ib))
ここで、
(RE/Vt)×(Io−Ib)−ln(Iref/Ipd_1lx)=0
(Vt/RE)×2.3025=10
となるように、Io、IbおよびREを任意に設定すると、出力電流Ioutは以下の式で表される。
Iout=10×log(Ev)
したがって、出力電流Ioutが照度の対数値の10倍となるように設定することができる。
定電流源回路IS51〜IS54はそれぞれバンドギャップ電流源であり、参照電流Iref、出力電流Ioおよび出力電流Ibは、それぞれ以下の形式で表現することができる。
I=Vt×ln(10)/R
ここで、熱電圧Vtおよび抵抗値Rの温度係数を同一にすることにより、参照電流Iref、出力電流Ioおよび出力電流Ibの温度変化を小さくすることができる。
また、出力電流Ioutは、以下の式で表わされる。
Iout=N×(Io−Ib+Vt×ln(Ipd/Iref)/RE)
但し、NはPNPトランジスタQP56の増幅率を表わす。
したがって、抵抗値REの温度係数と、ダイオードD51の熱電圧Vtの温度係数とを同一にすることにより、出力電流Ioutの温度変化を小さくすることができる。
特開平8−65074号公報 特開平8−340128号公報 特開平10−21314号公報 特開2006−133942号公報
ところで、ダイオードD51の熱電圧Vtの温度係数αは、以下の式で表わされる。
α=(∂Vt/∂T)/Vt
ここで、Vt=kT/qより、αは以下の式で表わされる。
α=1/T
たとえば、温度が27℃(絶対温度T=300(K))である場合には、熱電圧Vtの温度係数α=3333ppm/℃となる。27℃における抵抗REの温度係数を3333ppm/℃に設定したとしても、温度が27℃からずれた場合であって、抵抗REが通常の半導体プロセスを使用して生成されたものであるときには、熱電圧Vtの温度係数と抵抗REの温度係数とがずれるため、出力電流Ioutの温度変化が生じてしまう。また、熱電圧Vtの温度係数と抵抗REの温度係数とを一致させるためには、広い温度範囲で熱電圧Vtの温度係数と同じ温度係数を有する特殊な測温抵抗を集積化する必要があり、光電流検出回路の製造コストが増大してしまう。
それゆえに、本発明の目的は、出力電流の温度変化を抑制し、かつ低コスト化を図ることが可能な光電流検出回路ならびにそれを備えた光センサおよび電子機器を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる光電流検出回路は、ダイオードを含み、受光素子から受けた光電流をダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、変換した電圧と第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、第1の電圧に対して第2の電圧および第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える。
好ましくは、キャンセル回路は、光電流と略等しい温度係数を有する参照電流を生成する第1の電流源回路と、参照電流を対数圧縮して電圧に変換する第2の対数圧縮回路と、第1の対数圧縮回路から受けた電圧と第2の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算する第1の演算回路とを含む。
より好ましくは、キャンセル回路は、さらに、ダイオードの熱電圧に比例する電圧を生成する第1の電圧源回路を含み、第1の演算回路は、第2の対数圧縮回路から受けた電圧とダイオードの熱電圧に比例する電圧とを加算または減算し、加算結果または減算結果と第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算する。
より好ましくは、第1の電流源回路は、トリミングを行なうことにより参照電流の電流値を調整可能である。
好ましくは、対数演算回路は、キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成する第3の対数圧縮回路と、ダイオードの熱電圧に比例する電圧を生成する第2の電圧源回路と、第2の電圧源回路から受けた電圧を電流に変換する電流変換回路と、電流変換回路から受けた電流を対数圧縮して第2の電圧に変換する第4の対数圧縮回路と、第3の対数圧縮回路から受けた第1の電圧と第4の対数圧縮回路から受けた第2の電圧とを加算または減算する第2の演算回路と、温度係数が略ゼロである電流を生成する第2の電流源回路と、第2の電流源回路から受けた電流を対数圧縮して第3の電圧に変換する第5の対数圧縮回路と、第2の演算回路から受けた電圧と第5の対数圧縮回路から受けた第3の電圧とを加算または減算して第4の電圧を生成する第3の演算回路とを含む。
より好ましくは、第2の電流源回路は、電圧を生成する第3の電圧源回路と、第3の電圧源回路から受けた電圧を電流に変換する抵抗とを含み、第3の電圧源回路が生成する電圧の温度係数および抵抗の温度係数は略等しい。
より好ましくは、抵抗は、抵抗値がトリミングによって調整可能である。
好ましくは、対数演算回路は、光電流の変化に対する逆対数変換回路の出力電流の変化の度合いを調整する傾き調整回路を含む。
好ましくは、逆対数変換回路は、ダイオードと、第1の入力において対数演算回路からの第4の電圧を受けるオペアンプと、制御電極においてオペアンプの出力を受け、一方の導通電極にダイオードとオペアンプの第2の入力とが結合されるトランジスタとを含む。
好ましくは、第1の対数圧縮回路は、オペアンプを含み、キャンセル回路は、電圧源回路と、電流源回路と、オペアンプとを含み、対数演算回路は、電圧源回路と、電流源回路と、オペアンプとを含み、各オペアンプ、各電圧源回路および各電流源回路の基準電圧は接地電圧以外の電圧であり、光電流検出回路は、さらに、対数演算回路から受けた第4の電圧から基準電圧を減算して逆対数変換回路へ出力する基準電圧キャンセル回路を備え、逆対数変換回路は、基準電圧キャンセル回路から受けた電圧を逆対数変換した電流を出力する。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる光センサは、受光量に応じて光電流を出力する受光素子と、光電流検出回路とを有する光センサであって、光電流検出回路は、ダイオードを含み、受光素子から受けた光電流をダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、変換した電圧と第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、第1の電圧に対して第2の電圧および第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電子機器は、受光量に応じて光電流を出力する受光素子と、光電流検出回路とを有する電子機器であって、光電流検出回路は、ダイオードを含み、受光素子から受けた光電流をダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、変換した電圧と第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、第1の電圧に対して第2の電圧および第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える。
本発明によれば、出力電流の温度変化を抑制し、かつ低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路の構成を示すブロック図である。
図1を参照して、光電流検出回路101は、対数圧縮回路(第1の対数圧縮回路)1と、Isキャンセル回路2と、Vtキャンセル回路3とを備える。Vtキャンセル回路3は、対数演算回路4と、逆対数変換回路5とを含む。なお、以下で述べる電圧VA〜電圧VHは、本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路における電圧Va〜電圧Vhにそれぞれ対応している。
受光素子PDは、外部から光を受けて、受光量に比例した光電流Ipdを出力する。
対数圧縮回路1は、図示しないダイオードDAを含み、受光素子PDから受けた光電流IpdをダイオードDAを用いて対数圧縮して電圧VAに変換する。ダイオードDAの熱電圧をVtとし、ダイオードDAの逆方向飽和電流をIsとすると、電圧VAは、以下の式で表わされる。
VA=Vt×ln(Ipd/Is)
電圧VAは、温度依存性が大きい熱電圧Vtおよび逆方向飽和電流Isを含んでいるため、温度変化が大きいことが分かる。
Isキャンセル回路2は、受光素子PDの出力電流Ipdと温度係数が一致する参照電流Iref1を生成する。Isキャンセル回路2は、参照電流Iref1を対数圧縮して電圧VBに変換する。そして、Isキャンセル回路2は、電圧VAと電圧VBとを減算し、減算結果を出力電圧VCとして出力する。Isキャンセル回路2の出力電圧VCは以下の式で表わされる。
VC=Vt×ln(Ipd/Is)−Vt×ln(Iref1/Is)
=Vt×ln(Ipd/Iref1)
したがって、Isキャンセル回路2は、電圧VAにおける逆方向飽和電流Isに対応する成分をキャンセルできることが分かる。
対数演算回路4は、Isキャンセル回路2から受けた出力電圧VCを対数圧縮して電圧(第1の電圧)VDに変換する。また、対数演算回路4は、熱電圧Vtに比例する電圧を生成し、生成した電圧を電流に変換し、変換した電流を対数圧縮して電圧(第2の電圧)VEに変換する。そして、対数演算回路4は、電圧VDと電圧VEとを減算して電圧VFを生成する。電圧VFは以下の式で表わされる。
VF=Vt×ln(ln(Ipd/Iref1))
対数演算回路4は、温度依存性のない参照電流Iref2を生成する。そして、対数演算回路4は、参照電流Iref2を対数圧縮して電圧(第3の電圧)VGに変換する。電圧VGは以下の式で表わされる。
VG=Vt×ln(Ifef2/Is)
対数演算回路4は、電圧VFと電圧VGとを加算し、加算結果を出力電圧(第4の電圧)VHとして出力する。対数演算回路4の出力電圧(第4の電圧)VHは以下の式で表わされる。
VH=Vt×ln((Iref2/Is)×ln(Ipd/Iref1))
逆対数変換回路5は、対数演算回路4から受けた出力電圧VHを逆対数変換して出力電流Ioutを生成し、出力電流Ioutを外部へ出力する。出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=Iref2×ln(Ipd/Iref1)
ここで、光電流Ipdおよび参照電流Iref1を同じ温度係数に設定することにより、出力電流Ioutの温度係数をゼロにすることができる。すなわち、光電流検出回路101の出力の温度変化を抑制することができる。
ところで、図7に示す従来の光電流検出回路では、抵抗REが通常の半導体プロセスを使用して生成されたものであるときには、熱電圧Vtの温度係数と抵抗REの温度係数とがずれるため、出力電流Ioutの温度変化が生じてしまう。また、熱電圧Vtの温度係数と抵抗REの温度係数とを一致させるためには、広い温度範囲で熱電圧Vtの温度係数と同じ温度係数を有する特殊な測温抵抗を集積化する必要があり、光電流検出回路の製造コストが増大してしまう。しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路では、対数圧縮回路1は、ダイオードDAを含み、受光素子PDから受けた光電流をダイオードDAを用いて対数圧縮して電圧に変換する。Isキャンセル回路2は、光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、変換した電圧と対数圧縮回路1から受けた電圧とを減算する。対数演算回路4は、Isキャンセル回路2から受けた電圧を対数圧縮して電圧VDを生成し、光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して電圧VEを生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して電圧VGを生成し、電圧VDに対して電圧VEを減算し、減算結果と電圧VGとを加算して電圧VHを生成する。逆対数変換回路5は、電圧VHを逆対数変換した出力電流Ioutを出力する。このような構成により、出力電流Ioutの温度変化を抑制することができ、また、広い温度範囲で熱電圧Vtの温度係数と同じ温度係数を有する特殊な測温抵抗が不要となることから低コスト化を図ることができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路では、上記のように、Isキャンセル回路2は、電圧VAと電圧VBとを減算する。また、対数演算回路4は、電圧VDと電圧VEとを減算して電圧VFを生成し、電圧VFと電圧VGとを加算する構成であるとしたが、これに限定するものではない。Isキャンセル回路2および対数演算回路4が含む対数圧縮回路の構成に応じて、対数圧縮後の電圧は正電圧となる場合もあり、負電圧となる場合もある。すなわち、Isキャンセル回路2および対数演算回路4は、光電流検出回路101の出力電流IoutにおいてダイオードDAの熱電圧および逆方向飽和電流に対応する成分がキャンセルされるように、加算を行なう構成とするか減算を行なう構成とするかが設計時に適宜選択されるものである。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る光電流検出回路の詳細な回路構成の一例である。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る光電流検出回路と同様である。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路の構成を示す回路図である。
図2を参照して、光電流検出回路102は、対数圧縮回路(第1の対数圧縮回路)11と、Isキャンセル回路12と、Vtキャンセル回路13と、出力回路16とを備える。Vtキャンセル回路13は、対数演算回路14と、逆対数変換回路15とを含む。対数圧縮回路11は、ダイオードD1と、オペアンプAMP1とを含む。
Isキャンセル回路12は、演算回路(第1の演算回路)21と、対数圧縮回路(第2の対数圧縮回路)22と、定電流源回路(第1の電流源回路)IS1と、定電圧源回路(第1の電圧源回路)VS1とを含む。演算回路21は、抵抗R1〜R4と、オペアンプAMP3とを含む。対数圧縮回路22は、ダイオードD2と、オペアンプAMP2とを含む。
対数演算回路14は、抵抗R5と、対数圧縮回路(第3〜第5の対数圧縮回路)23〜25と、定電流源回路IS2と、定電流源回路(第2の電流源回路)IS3と、演算回路(第2および第3の演算回路)26および27とを含む。対数圧縮回路23は、ダイオードD3と、オペアンプAMP4とを含む。対数圧縮回路24は、ダイオードD4と、オペアンプAMP5とを含む。対数圧縮回路25は、ダイオードD5と、オペアンプAMP7とを含む。演算回路26は、抵抗R7〜R10と、オペアンプAMP6とを含む。演算回路27は、抵抗R12〜R15と、オペアンプAMP8とを含む。定電流源回路IS2は、定電圧源回路(第2の電圧源回路)VS2と、抵抗(電流変換回路)R6とを含む。定電流源回路IS3は、定電圧源回路(第3の電圧源回路)VS3と、抵抗(傾き調整回路)R11とを含む。
逆対数変換回路15は、オペアンプAMP9と、ダイオードD6と、NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタMN1とを含む。
出力回路16は、出力端子T1と、出力抵抗Routと、PチャネルMOSトランジスタMP1〜MP4とを含む。
受光素子PDは、外部から入射される光を電流に変換する。すなわち、受光素子PDの受光量に比例した光電流Ipdが発生する。
[対数圧縮回路11]
対数圧縮回路11は、受光素子PDから受けた光電流Ipdを対数圧縮して電圧に変換し、電圧VaとしてIsキャンセル回路12へ出力する。電圧Vaは、以下の式で表わされる。
Va=−Vt×ln(Ipd/Is)
但し、Vtは、k×T/qで表わされるダイオードD1の熱電圧であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、qは素電荷すなわち電気素量であり、IsはダイオードD1の逆方向飽和電流である。また、lnは自然対数を表わす。
[Isキャンセル回路12]
定電流源回路IS1は、光電流Ipdと略等しい温度係数を有する参照電流Irefを生成し、対数圧縮回路22へ出力する。なお、参照電流Irefは、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路における参照電流Iref1に相当し、光電流Ipdと同一の温度係数を有することが好ましい。
対数圧縮回路22は、定電流源回路IS1から受けた参照電流Irefを対数圧縮して電圧に変換し、電圧Vbとして演算回路21へ出力する。電圧Vbは、以下の式で表わされる。
Vb=−Vt×ln(Iref/Is)
定電圧源回路VS1は、ダイオードD1の熱電圧Vtに比例する電圧V1を生成する。定電圧源回路VS1は、出力電流IOUTにオフセットを持たせるために設けられる。電圧V1は、以下の式で表わされる。
V1=A×Vt
ここで、定数Aは0より大きい実数である。なお、詳細は後述するが、電圧V1は、バンドギャップ電流源の出力電流を、バンドギャップ電流源の基準抵抗と同じ温度係数を有する抵抗に流し込むことにより、その抵抗の両端電圧として生成することができる。
演算回路21は、対数圧縮回路22の出力とダイオードの熱電圧Vtに比例する電圧V1とを加算する。そして、演算回路21は、加算結果と対数圧縮回路11の出力とを減算する。
ここで、抵抗R1〜R4の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、加減算回路の出力電圧Vcは以下の式で表わされる。
Vc=−Va+Vb+V1
=Vt×ln(Ipd/Is)−Vt×ln(Iref/Is)+A×Vt
=Vt×(ln(Ipd/Iref)+A)
このように、参照電流Irefを対数圧縮した電圧Vbと、光電流Ipdを対数圧縮した電圧Vaとを減算することにより、温度依存性が大きい逆方向飽和電流Isの項をキャンセルすることができる。
[対数演算回路14]
抵抗R5は、演算回路21から受けた出力電圧Vcを電流に変換する。ここで、抵抗R5の抵抗値をRaとする。
対数圧縮回路23は、抵抗R5から受けた電流を対数圧縮して電圧(第1の電圧)Vdに変換する。電圧Vdは、以下の式で表わされる。
Vd=−Vt×ln((Vc/Ra)/Is)
定電圧源回路VS2は、ダイオードD1の熱電圧Vtに比例する電圧V2を生成する。電圧V2は、以下の式で表わされる。
V2=B×Vt
ここで、定数Bは0より大きい実数である。抵抗R6は、定電圧源回路VS2から受けた電圧V2を電流に変換する。ここで、抵抗R6の抵抗値をRaとする。
対数圧縮回路24は、抵抗R6から受けた電流を対数圧縮して電圧(第2の電圧)Veに変換する。電圧Veは、以下の式で表わされる。
Ve=−Vt×ln((V2/Ra)/Is)
演算回路26は、対数圧縮回路23の出力と対数圧縮回路24の出力とを減算する。ここで、抵抗R7〜R10の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、演算回路26の出力電圧Vfは以下の式で表わされる。
Vf=−Vd+Ve
=Vt×ln((Vc/Ra)/Is)−Vt×ln((V2/Ra)/Is)
=Vt×ln(Vc/V2)
定電流源回路IS3は、温度係数が略ゼロである電流を生成する。より詳細には、電圧源回路VS3は、温度係数が略ゼロである電圧を生成する。抵抗R11は、温度係数が略ゼロであり、電圧源回路VS3から受けた電圧を電流に変換する。ここで、抵抗R11の抵抗値をRbとする。なお、電圧源回路VS3の生成する電圧の温度係数と、抵抗R11の温度係数とが略等しい構成であってもよい。
また、定電流源回路IS3は、後述するバンドギャップ電圧源と同様のものを用いることにより実現することができる。
対数圧縮回路25は、抵抗R11から受けた電流を対数圧縮して電圧(第3の電圧)Vgに変換する。電圧Vgは、以下の式で表わされる。
Vg=−Vt×ln((V3/Rb)/Is)
演算回路27は、演算回路26の出力と対数圧縮回路25の出力とを減算する。ここで、抵抗R12〜R15の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、演算回路27の出力電圧(第4の電圧)Vhは以下の式で表わされる。
Vh=Vf−Vg
=Vt×ln(Vc/V2)+Vt×ln((V3/Rb)/Is)
=Vt×ln((Vc/V2)×(V3/Rb)/Is)
[逆対数変換回路15]
オペアンプAMP9は、非反転入力端子(第1の入力)において演算回路27から受けた電圧Vhを受ける。NチャネルMOSトランジスタMN1は、ゲート(制御電極)においてオペアンプAMP9の出力を受け、ソース(導通電極)にダイオードD6のアノードとオペアンプAMP9の反転入力端子(第2の入力)とが結合される。
オペアンプAMP9、NチャネルMOSトランジスタMN1およびダイオードD6は、演算回路27から受けた電圧Vhを逆対数変換して出力電流Ioutを生成する。ダイオードD6に流れる電流を出力電流Ioutとすると、以下の式が成り立つ。
Vt×ln(Iout/Is)=Vh
=Vt×ln((Vc/V2)×(V3/Rb)/Is)
したがって、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=(Vc/V2)×(V3/Rb)
=(V3/(Rb×B))×(ln(Ipd/Iref)+A)
すなわち、出力電流Ioutは光電流Ipdの対数に比例した値となる。
ここで、前述のように、電圧源回路VS3の温度係数および抵抗R11の温度係数は略ゼロであるから、定電流源回路IS3の出力電流すなわちV3/Rbの温度係数は略ゼロである。このような構成により、出力電流Ioutの温度変化を広い温度範囲において抑制することが可能となる。
なお、前述のように、電圧源回路VS3の生成する電圧の温度係数と、抵抗Rbの温度係数とを広い温度範囲において略等しく設定する構成でも、出力電流Ioutの温度変化を広い温度範囲において抑制することが可能となる。
抵抗R11は、トリミングを行なうことにより抵抗値Rbを調整可能である。このような構成により、横軸がIpdを表わし、横軸が対数目盛であり、かつ縦軸が出力電流Ioutを表わすグラフにおける、出力電流Ioutの傾きを調整することができる。
また、定電圧源回路VS1は、トリミングを行なうことにより定数Aすなわち電圧V1の電圧値を調整可能である。このような構成により、出力電流Ioutのオフセット量を調整することができる。
また、電流源回路IS1は、トリミングを行なうことにより参照電流Irefの電流値を調整可能である。このような構成により、出力電流Ioutのオフセット量を調整することができる。
ところで、照度が1ルクスの場合における受光素子PDの光電流IpdをIpd_1lxとすると、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=(V3/(Rb×B))×(ln(Ipd/Ipd_1lx)+ln(Ipd_1lx/Iref)+A)
ここで、lnとlogの底の変換式は、以下のようになる。
ln(X)=log(X)/log(e)≒2.3025×log(X)
したがって、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=(V3/(Rb×B))×(2.3025×log(Ipd/Ipd_1lx)+A−ln(Iref/Ipd_1lx))
受光素子PDに入射する光の照度をEvとした場合、Ev=Ipd/Ipd_1lxとなるため、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=(V3/(Rb×B))×(2.3025×log(Ev)+A−ln(Iref/Ipd_1lx))
ここで、
A−ln(Iref/Ipd_1lx)=0
(V3/(Rb×B))×2.3025=10
となるように、A、B、V3およびRbを任意に設定すると、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=10×Log(Ev)
したがって、出力電流Ioutが照度の対数値の10倍となるように設定することができる。
[出力回路16]
PチャネルMOSトランジスタMP1およびMP2からなるカレントミラー回路と、PチャネルMOSトランジスタMP3およびMP4からなるカレントミラー回路とは、カスケード接続されている。これら2個のカレントミラー回路は、出力電流Ioutの電流方向を逆にして出力端子T1から出力する。
PチャネルMOSトランジスタMP2およびMP4のゲート幅をPチャネルMOSトランジスタMP1およびMP3のゲート幅のN倍にすることにより、出力端子T1からN×Ioutの電流を出力することができる。
以上より、本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路では、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路と同様に、出力電流の温度変化を抑制し、かつ低コスト化を図ることができる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路は、出力回路16を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。光電流検出回路102が出力回路16を備えず、NチャネルMOSトランジスタMN1のドレインと出力端子T1とが接続され、外部から光電流検出回路102へ電流を吸い込む構成とすることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第2の実施の形態に係る光電流検出回路と比べてオペアンプ等の基準電圧を変更した光電流検出回路に関する。以下で説明する内容以外は第2の実施の形態に係る光電流検出回路と同様である。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る光電流検出回路の構成を示す回路図である。
図3を参照して、光電流検出回路103は、対数圧縮回路(第1の対数圧縮回路)31と、Isキャンセル回路32と、Vtキャンセル回路33と、Vref(基準電圧)キャンセル回路37と、出力回路36と、基準電圧回路Vrefとを備える。Vtキャンセル回路33は、対数演算回路34と、逆対数変換回路35とを含む。対数圧縮回路31は、PNPトランジスタQP1と、オペアンプAMP1とを含む。
Isキャンセル回路32は、演算回路(第1の演算回路)21と、対数圧縮回路(第2の対数圧縮回路)42と、定電流源回路(第1の電流源回路)IS1と、定電圧源回路(第1の電圧源回路)VS1とを含む。演算回路21は、抵抗R1〜R4と、オペアンプAMP3とを含む。対数圧縮回路42は、PNPトランジスタQP2と、オペアンプAMP2とを含む。定電圧源回路VS1は、バンドギャップ電流源回路IS21と、抵抗R21と、バッファBUF21とを含む。
対数演算回路34は、抵抗R5と、対数圧縮回路(第3〜第5の対数圧縮回路)43〜45と、定電流源回路IS2と、定電流源回路(第2の電流源回路)IS3と、演算回路(第2および第3の演算回路)26および27とを含む。対数圧縮回路43は、PNPトランジスタQP3と、オペアンプAMP4とを含む。対数圧縮回路44は、PNPトランジスタQP4と、オペアンプAMP5とを含む。対数圧縮回路45は、PNPトランジスタQP5と、オペアンプAMP7とを含む。演算回路26は、抵抗R7〜R10と、オペアンプAMP6とを含む。演算回路27は、抵抗R12〜R15と、オペアンプAMP8とを含む。定電流源回路IS2は、定電圧源回路(第2の電圧源回路)VS2と、抵抗(電流変換回路)R6とを含む。定電流源回路IS3は、定電圧源回路(第3の電圧源回路)VS3と、抵抗R11とを含む。定電圧源回路VS2は、バンドギャップ電流源回路IS23と、抵抗R22と、バッファBUF22とを含む。
逆対数変換回路35は、オペアンプAMP9と、PNPトランジスタQP6と、NチャネルMOSトランジスタMN1とを含む。
出力回路36は、出力端子T1と、出力抵抗Routと、PチャネルMOSトランジスタMP1〜MP4とを含む。
Vrefキャンセル回路37は、バッファBUF23と、抵抗R16およびR17と、演算回路48とを含む。演算回路48は、オペアンプAMP10と、抵抗R18およびR19とを含む。
PNPトランジスタQP1〜QP6のエミッタ−ベース間に形成されるPN接合ダイオードは、本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路におけるダイオードD1〜D6と同様の働きをするものである。したがって、対数圧縮回路31および42〜45ならびに逆対数変換回路35の動作は、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路における対数圧縮回路11および22〜25ならびに逆対数変換回路15の動作と同様である。なお、本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路が、PNPトランジスタQP1〜QP6の代わりにダイオードD1〜D6を備える構成であってもよいことを念のため注意的に記載しておく。以下、PNPトランジスタQP1のエミッタ−ベース間に形成されるPN接合ダイオードをダイオードDBとも称する。
基準電圧源回路Vrefは、接地電圧以外の電圧を基準電圧Vrefとして各回路へ出力する。
受光素子PDは、外部から入射される光を電流に変換する。すなわち、受光素子PDの受光量に比例した光電流Ipdが発生する。
[対数圧縮回路31]
対数圧縮回路31は、受光素子PDから受けた光電流Ipdを対数圧縮して電圧に変換し、電圧VaとしてIsキャンセル回路32へ出力する。電圧Vaは、以下の式で表わされる。
Va=Vref−Vt×ln(Ipd/Is)
但し、Vtは、k×T/qで表わされるダイオードDBの熱電圧であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度であり、qは素電荷すなわち電気素量であり、IsはダイオードDBの逆方向飽和電流である。また、lnは自然対数を表わす。
[Isキャンセル回路32]
定電流源回路IS1は、光電流Ipdと略等しい温度係数を有する参照電流Irefを生成し、対数圧縮回路42へ出力する。なお、参照電流Irefは、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路における参照電流Iref1に相当し、光電流Ipdと同一の温度係数を有することが好ましい。
対数圧縮回路42は、定電流源回路IS1から受けた参照電流Irefを対数圧縮して電圧に変換し、電圧Vbとして演算回路21へ出力する。電圧Vbは、以下の式で表わされる。
Vb=Vref−Vt×ln(Iref/Is)
定電圧源回路VS1は、ダイオードDBの熱電圧Vtに比例する電圧V1を生成する。定電圧源回路VS1は、出力電流IOUTにオフセットを持たせるために設けられる。電圧V1は、以下の式で表わされる。
V1=A×Vt
ここで、定数Aは0より大きい実数である。なお、詳細は後述するが、電圧V1は、バンドギャップ電流源の出力電流を、バンドギャップ電流源の基準抵抗と同じ温度係数を有する抵抗に流し込むことにより、その抵抗の両端電圧として生成することができる。
演算回路21は、対数圧縮回路42の出力とダイオードの熱電圧Vtに比例する電圧V1とを加算する。そして、演算回路21は、加算結果と対数圧縮回路31の出力とを減算する。
ここで、抵抗R1〜R4の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、加減算回路の出力電圧Vcは以下の式で表わされる。
Vc=−Va+Vb+V1
=−(Vref−Vt×ln(Ipd/Is))+(Vref−Vt×ln(Iref/Is))+(Vref+A×Vt)
=Vref+Vt×(ln(Ipd/Iref)+A)
このように、参照電流Irefを対数圧縮した電圧Vbと、光電流Ipdを対数圧縮した電圧Vaとを減算することにより、温度依存性が大きい逆方向飽和電流Isの項をキャンセルすることができる。
[対数演算回路34]
抵抗R5は、演算回路21から受けた出力電圧Vcを電流に変換する。ここで、抵抗R5の抵抗値をRaとする。
対数圧縮回路43は、抵抗R5から受けた電流を対数圧縮して電圧(第1の電圧)Vdに変換する。電圧Vdは、以下の式で表わされる。
Vd=Vref−Vt×ln(((Vc−Vref)/Ra)/Is)
定電圧源回路VS2は、ダイオードDBの熱電圧Vtに比例する電圧V2を生成する。電圧V2は、以下の式で表わされる。
V2=B×Vt
ここで、定数Bは0より大きい実数である。抵抗R6は、定電圧源回路VS2から受けた電圧V2を電流に変換する。ここで、抵抗R6の抵抗値をRaとする。
対数圧縮回路44は、抵抗R6から受けた電流を対数圧縮して電圧(第2の電圧)Veに変換する。電圧Veは、以下の式で表わされる。
Ve=Vref−Vt×ln(((V2)/Ra)/Is)
演算回路26は、対数圧縮回路43の出力と対数圧縮回路44の出力とを減算する。ここで、抵抗R7〜R10の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、演算回路26の出力電圧Vfは以下の式で表わされる。
Vf=−Vd+Ve
=−(Vref−Vt×ln(((Vc−Vref)/Ra)/Is)+(Vref−Vt×ln((V2/Ra)/Is)
=Vt×ln((Vc−Vref)/(V2))
定電流源回路IS3は、温度係数が略ゼロである電流を生成する。より詳細には、電圧源回路VS3は、温度係数が略ゼロである電圧を生成する。抵抗R11は、温度係数が略ゼロであり、電圧源回路VS3から受けた電圧を電流に変換する。ここで、抵抗R11の抵抗値をRbとする。なお、電圧源回路VS3の生成する電圧の温度係数と、抵抗R11の温度係数とが略等しい構成であってもよい。
また、定電流源回路IS3は、出力電圧の温度係数が略ゼロのバンドギャップ電圧源と温度係数が略ゼロの抵抗とを用いることにより実現することができる。
対数圧縮回路45は、抵抗R11から受けた電流を対数圧縮して電圧(第3の電圧)Vgに変換する。電圧Vgは、以下の式で表わされる。
Vg=Vref−Vt×ln((V3/Rb)/Is)
演算回路27は、演算回路26の出力と対数圧縮回路45の出力とを減算する。ここで、抵抗R12〜R15の抵抗値を同じ抵抗値Rに設定したと仮定した場合、演算回路27の出力電圧(第4の電圧)Vhは以下の式で表わされる。
Vh=Vf−Vg
=(Vt×ln((Vc−Vref)/V2))−(Vref−Vt×ln((V3/Rb)/Is)
=Vt×ln(((Vc−Vref)/V2)×(V3/Rb)/Is)−Vref
[Vrefキャンセル回路37]
抵抗R16およびR17は、演算回路27から電圧バッファBUF23を介して受けた電圧Vhを分圧する。抵抗R16およびR17の抵抗値をRとすると、電圧Viは以下の式で表わされる。
Vi=Vh/2
=(Vt×ln(((Vc−Vref)/V2)×(V3/Rb)/Is)−Vref)/2
演算回路48は、電圧Viと基準電圧回路Vrefから受けた基準電圧Vrefとを減算し、減算結果を基準電圧キャンセル回路37の出力電圧Vjとして出力する。抵抗R18およびR19の抵抗値をRとすると、出力電圧Vjは以下の式で表わされる。
Vj=Vt×ln(((Vc−Vref)/V2)×(V3/Rb)/Is)
[逆対数変換回路35]
オペアンプAMP9は、非反転入力端子(第1の入力)において演算回路48から受けた電圧Vjを受ける。NチャネルMOSトランジスタMN1は、ゲート(制御電極)においてオペアンプAMP9の出力を受け、ソース(導通電極)にPNPトランジスタQP6のエミッタとオペアンプAMP9の反転入力端子(第2の入力)とが結合される。
オペアンプAMP9、NチャネルMOSトランジスタMN1およびPNPトランジスタQP6は、基準電圧キャンセル回路37から受けた電圧Vhを逆対数変換して出力電流Ioutを生成する。ダイオードD6に流れる電流を出力電流Ioutとすると、以下の式が成り立つ。
Vt×ln(Iout/Is)=Vj
=Vt×ln(((Vc−Vref)/V2)×(V3/Rb)/Is)
したがって、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=((Vc−Vref)/V2)×(V3/Rb)
=(V3/(Rb×B))×(ln(Ipd/Iref)+A)
すなわち、出力電流Ioutは光電流Ipdの対数に比例した値となる。
ここで、前述のように、電圧源回路VS3の温度係数および抵抗R11の温度係数は略ゼロであるから、定電流源回路IS3の出力電流すなわちV3/Rbの温度係数は略ゼロである。このような構成により、出力電流Ioutの温度変化を広い温度範囲において抑制することが可能となる。
なお、前述のように、電圧源回路VS3の生成する電圧の温度係数と、抵抗Rbの温度係数とを広い温度範囲において略等しく設定する構成でも、出力電流Ioutの温度変化を広い温度範囲において抑制することが可能となる。
抵抗R11は、トリミングを行なうことにより抵抗値Rbを調整可能である。このような構成により、横軸がIpdを表わし、横軸が対数目盛であり、かつ縦軸が出力電流Ioutを表わすグラフにおける、出力電流Ioutの傾きを調整することができる。
また、定電圧源回路VS1は、トリミングを行なうことにより定数Aすなわち電圧V1の電圧値を調整可能である。このような構成により、出力電流Ioutのオフセット量を調整することができる。
また、電流源回路IS1は、トリミングを行なうことにより参照電流Irefの電流値を調整可能である。このような構成により、出力電流Ioutのオフセット量を調整することができる。
ここで、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路と同様に、
A−ln(Iref/Ipd_1lx)=0
(V3/(Rb×B))×2.3025=10
となるように、A、B、V3およびRbを任意に設定すると、出力電流Ioutは以下の式で表わされる。
Iout=10×Log(Ev)
したがって、出力電流Ioutが照度の対数値の10倍となるように設定することができる。
[出力回路36]
PチャネルMOSトランジスタMP1およびMP2からなるカレントミラー回路と、PチャネルMOSトランジスタMP3およびMP4からなるカレントミラー回路とは、カスケード接続されている。これら2個のカレントミラー回路は、出力電流Ioutの電流方向を逆にして出力端子T1から出力する。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係るバンドギャップ電流源回路IS21の構成を示す回路図である。バンドギャップ電流源回路IS23の構成および動作はバンドギャップ電流源回路IS21と同様である。
図4を参照して、バンドギャップ電流源回路IS21は、PNPトランジスタQP31およびQP32と、NチャネルMOSトランジスタMN31およびMN32と、PチャネルMOSトランジスタMP31〜MP33と、基準抵抗Rrefとを含む。なお、図4では、PNPトランジスタQP32は4個のPNPトランジスタで構成されているが、これは、PNPトランジスタQP32がPNPトランジスタQP31の4倍のサイズを有することを表わしている。
PNPトランジスタQP32がPNPトランジスタQP31の4倍のサイズを有することから、PNPトランジスタQP31のベース−エミッタ間電圧と、PNPトランジスタQP32のベース−エミッタ間電圧との差は、Vt×ln4となる。
そして、この電圧差が基準抵抗Rrefに印加されることから、基準抵抗Rrefの抵抗値をRrefとすると、電流I31は以下の式で表わされる。
I31=Vt×ln4/Rref
ここで、NチャネルMOSトランジスタMN31およびMN32と、PチャネルMOSトランジスタMP31〜MP33とのサイズは同じである。このため、PチャネルMOSトランジスタMP31〜MP33のドレイン電流はいずれも電流I31となる。
よって、バンドギャップ電流源回路IS21の出力電流I31の温度係数は、(Vtの温度係数)−(Rrefの温度係数)となる。
再び図3を参照して、抵抗R21は基準抵抗Rrefと同じ温度係数を有し、出力電流I31が流れる。したがって、抵抗R21の両端電圧すなわち定電圧源回路VS1の出力電圧は熱電圧Vtに比例した電圧となる。また、同様に、抵抗R22は基準抵抗Rrefと同じ温度係数を有し、出力電流I32が流れる。したがって、抵抗R22の両端電圧すなわち定電圧源回路VS2の出力電圧は熱電圧Vtに比例した電圧となる。なお、本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路における定電圧源回路VS1およびVS2の構成も図4に示す構成と同様である。
以上より、本発明の第3の実施の形態に係る光電流検出回路では、本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路と同様に、出力電流の温度変化を抑制し、かつ低コスト化を図ることができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路では、オペアンプAMP1〜AMP8、定電流源回路IS1および定電圧源回路VS1〜VS3の基準電圧が接地電圧である。このため、オペアンプAMP1〜AMP9の電源としては、プラス電源およびマイナス電源の両方が必要となる。しかしながら、本発明の第3の実施の形態に係る光電流検出回路では、オペアンプAMP1〜AMP9、定電流源回路IS1および定電圧源回路VS1〜VS3の基準電圧Vrefは接地電圧以外の電圧である。このような構成により、オペアンプAMP1〜AMP9を単一電源で動作させることができ、光電流検出回路の構成を簡易化することができる。
ここで、光電流検出回路103がVrefキャンセル回路37を備えない場合には、逆対数変換回路35におけるPNPトランジスタQP6のコレクタ電位をVrefにする必要があることから、電源電圧VCCを高くする必要が生じてしまい、光電流検出回路の回路規模が増大してしまう。たとえば、基準電圧Vref=1Vに設定した場合、PNPトランジスタQP6のコレクタ電位は1Vになる。ここで、一般的にトランジスタのエミッタ−ベース間電圧は約0.7Vであるため、PNPトランジスタQP6のエミッタ電位は1V+0.7V=1.7Vになる。そして、出力回路36におけるNチャネルMOSトランジスタMN1ならびにPチャネルMOSトランジスタMP1およびMP3を動作させるためには、各MOSトランジスタのソース−ドレイン間電圧を少なくとも1Vの電圧とする必要があるため、電源電圧VCCを2.7V以上の電圧にする必要がある。ここで、携帯端末等で一般に使用される電源電圧は2.5V以下であるため、携帯端末等において光電流検出回路を使用することができなくなってしまう。
しかしながら、本発明の第3の実施の形態に係る光電流検出回路では、Vrefキャンセル回路37は、対数演算回路34の出力電圧Vhから基準電圧Vrefを減算して逆対数変換回路35へ出力する。このような構成により、逆対数変換回路35におけるPNPトランジスタQP6のコレクタ電位をたとえば接地電位にすることで、電源電圧VCCを小さくすることができ、光電流検出回路の使用対象の範囲を広げることができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第4の実施の形態>
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る光センサの構成を示す図である。
図5を参照して、光センサ201は、視感度補正フィルタ55と、受光素子PDと、光電流検出回路101とを備える。
受光素子PDは、たとえばフォトダイオードであり、外部から入射されて視感度補正フィルタ55を通過した光に比例した光電流Ipdを光電流検出回路101へ出力する。光電流検出回路101は、受光素子PDから光電流Ipdを受けて、受光素子PDに入射する光の照度EVに比例した出力電流Iout=10×Log(Ev)を出力する。
視感度補正フィルタ55を備える構成により、受光素子PDの分光感度特性を人間の目が有する分光感度特性に近づけることができ、人間が感じる明るさ(照度)に比例した電流を受光素子PDに流すことができる。このような構成により、光センサ201は、人間が感じる周囲の照度に応じた電流を出力することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第5の実施の形態>
図6は、本発明の第5の実施の形態に係る電子機器の構成を示す図である。
図6を参照して、電子機器202は、光センサ201と、出力抵抗ROUTと、A/Dコンバータ51と、バックライトコントローラ52と、発光素子53と、液晶パネル54とを備える。
光センサ201は、周囲光の照度に応じた電流を出力抵抗ROUTへ出力する。出力抵抗ROUTは、光センサ201から受けた電流を電圧に変換する。A/Dコンバータ51は、出力抵抗ROUTから受けた電圧をデジタル値に変換する。バックライトコントローラ52は、A/Dコンバータ51から受けたデジタル値に基づいて発光素子53を駆動する。発光素子53は、たとえば白色LEDであり、液晶パネル54に光を照射する。
たとえば、周囲が暗い場合には、電子機器202は、バックライトすなわち発光素子53を明るくする。一方、周囲が明るい場合には、電子機器202は、バックライトを暗くする。このような構成により、液晶画面の視認性を向上させることができる。また、バックライトを周囲の明るさに応じて細かに調整することにより、携帯機器等の電子機器における電池の駆動時間を長くすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る光電流検出回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光電流検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光電流検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係るバンドギャップ電流源回路IS21の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光センサの構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る電子機器の構成を示す図である。 従来の光電流検出回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1,11,31 対数圧縮回路(第1の対数圧縮回路)、2,12,32 Isキャンセル回路、3,13,33 Vtキャンセル回路、4,14,34 対数演算回路、5,15,35 逆対数変換回路、16,36 出力回路、21 演算回路(第1の演算回路)、22,42 対数圧縮回路(第2の対数圧縮回路)、23〜25,43〜45 対数圧縮回路(第3〜第5の対数圧縮回路)、26 演算回路(第2の演算回路)、27 演算回路(第3の演算回路)、37 Vref(基準電圧)キャンセル回路、48 演算回路、51 A/Dコンバータ、52 バックライトコントローラ、53 発光素子、54 液晶パネル、55 視感度補正フィルタ、61 トランスコンダクタンスアンプ、101〜103,301 光電流検出回路、201 光センサ、202 電子機器、IS1 定電流源回路(第1の電流源回路)、IS2,IS51〜IS54 定電流源回路、IS3 定電流源回路(第2の電流源回路)、VS1〜VS3 定電圧源回路(第1〜第3の電圧源回路)、D1〜D6,D51,D52 ダイオード、AMP1〜AMP10 オペアンプ、R1〜R5,R7〜R10,R12〜R19,R21,R22,RE 抵抗、R6 抵抗(電流変換回路)、R11 抵抗(傾き調整回路)、MN1,MN31,MN32 NチャネルMOSトランジスタ、MP1〜MP4,MP31〜MP33 PチャネルMOSトランジスタ、QP1〜QP6,QP31,QP32,QP51〜QP56 PNPトランジスタ、QN51〜QN56 NPNトランジスタ、T1,T51 出力端子、Rout,ROUT 出力抵抗、Rref 基準抵抗、Vref 基準電圧回路、IS21,IS23 バンドギャップ電流源回路、BUF21〜BUF23 バッファ、PD 受光素子。

Claims (12)

  1. ダイオードを含み、受光素子から受けた光電流を前記ダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、
    前記光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、前記変換した電圧と前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、
    前記キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、前記光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧および前記第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、
    前記第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える光電流検出回路。
  2. 前記キャンセル回路は、
    前記光電流と略等しい温度係数を有する参照電流を生成する第1の電流源回路と、
    前記参照電流を対数圧縮して電圧に変換する第2の対数圧縮回路と、
    前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧と前記第2の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算する第1の演算回路とを含む請求項1記載の光電流検出回路。
  3. 前記キャンセル回路は、さらに、
    前記ダイオードの熱電圧に比例する電圧を生成する第1の電圧源回路を含み、
    前記第1の演算回路は、
    前記第2の対数圧縮回路から受けた電圧と前記ダイオードの熱電圧に比例する電圧とを加算または減算し、前記加算結果または減算結果と前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算する請求項2記載の光電流検出回路。
  4. 前記第1の電流源回路は、トリミングを行なうことにより前記参照電流の電流値を調整可能である請求項2記載の光電流検出回路。
  5. 前記対数演算回路は、
    前記キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して前記第1の電圧を生成する第3の対数圧縮回路と、
    前記ダイオードの熱電圧に比例する電圧を生成する第2の電圧源回路と、
    前記第2の電圧源回路から受けた電圧を電流に変換する電流変換回路と、
    前記電流変換回路から受けた電流を対数圧縮して前記第2の電圧に変換する第4の対数圧縮回路と、
    前記第3の対数圧縮回路から受けた前記第1の電圧と前記第4の対数圧縮回路から受けた前記第2の電圧とを加算または減算する第2の演算回路と、
    温度係数が略ゼロである電流を生成する第2の電流源回路と、
    前記第2の電流源回路から受けた電流を対数圧縮して前記第3の電圧に変換する第5の対数圧縮回路と、
    前記第2の演算回路から受けた電圧と前記第5の対数圧縮回路から受けた前記第3の電圧とを加算または減算して前記第4の電圧を生成する第3の演算回路とを含む請求項1記載の光電流検出回路。
  6. 前記第2の電流源回路は、
    電圧を生成する第3の電圧源回路と、
    前記第3の電圧源回路から受けた電圧を電流に変換する抵抗とを含み、
    前記第3の電圧源回路が生成する電圧の温度係数および前記抵抗の温度係数は略等しい請求項5記載の光電流検出回路。
  7. 前記抵抗は、抵抗値がトリミングによって調整可能である請求項6記載の光電流検出回路。
  8. 前記対数演算回路は、前記光電流の変化に対する前記逆対数変換回路の出力電流の変化の度合いを調整する傾き調整回路を含む請求項1記載の光電流検出回路。
  9. 前記逆対数変換回路は、
    ダイオードと、
    第1の入力において前記対数演算回路からの前記第4の電圧を受けるオペアンプと、
    制御電極において前記オペアンプの出力を受け、一方の導通電極に前記ダイオードと前記オペアンプの第2の入力とが結合されるトランジスタとを含む請求項1記載の光電流検出回路。
  10. 前記第1の対数圧縮回路は、オペアンプを含み、
    前記キャンセル回路は、電圧源回路と、電流源回路と、オペアンプとを含み、
    前記対数演算回路は、電圧源回路と、電流源回路と、オペアンプとを含み、
    前記各オペアンプ、前記各電圧源回路および前記各電流源回路の基準電圧は接地電圧以外の電圧であり、
    前記光電流検出回路は、さらに、
    前記対数演算回路から受けた前記第4の電圧から前記基準電圧を減算して前記逆対数変換回路へ出力する基準電圧キャンセル回路を備え、
    前記逆対数変換回路は、
    前記基準電圧キャンセル回路から受けた電圧を逆対数変換した電流を出力する請求項1記載の光電流検出回路。
  11. 受光量に応じて光電流を出力する受光素子と、
    光電流検出回路とを有する光センサであって、
    前記光電流検出回路は、
    ダイオードを含み、前記受光素子から受けた光電流を前記ダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、
    前記光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、前記変換した電圧と前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、
    前記キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、前記光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧および前記第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、
    前記第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える光センサ。
  12. 受光量に応じて光電流を出力する受光素子と、
    光電流検出回路とを有する電子機器であって、
    前記光電流検出回路は、
    ダイオードを含み、前記受光素子から受けた光電流を前記ダイオードを用いて対数圧縮して電圧に変換する第1の対数圧縮回路と、
    前記光電流の温度係数と略等しい電流を対数圧縮して電圧に変換し、前記変換した電圧と前記第1の対数圧縮回路から受けた電圧とを加算または減算するキャンセル回路と、
    前記キャンセル回路から受けた電圧を対数圧縮して第1の電圧を生成し、前記光電流の熱電圧に比例する電圧を対数圧縮して第2の電圧を生成し、温度依存性が略ゼロである電流を対数圧縮して第3の電圧を生成し、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧および前記第3の電圧をそれぞれ加算または減算して第4の電圧を生成する対数演算回路と、
    前記第4の電圧を逆対数変換した電流を出力する逆対数変換回路とを備える電子機器。
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