JP4201760B2 - 容器詰飲料 - Google Patents

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Description

本発明は、非重合体カテキン類を含有する容器詰飲料に関する。
カテキン類の効果としてはコレステロール上昇抑制作用やアミラーゼ活性阻害作用等が報告されている(特許文献1、2)。カテキン類のこのような生理効果を発現させるためには、成人一日あたり4〜5杯のお茶を飲むことが必要であることから、より簡便に大量のカテキン類を摂取するために、飲料にカテキン類を高濃度配合する技術が望まれている。この方法の一つとして、緑茶抽出物の濃縮物(特許文献3〜5)等を利用して、カテキン類を飲料に溶解状態で添加する方法がある。
しかしながら、緑茶抽出物を含有する容器詰飲料中の非重合体カテキン類は、経時的に酸化重合し、その含有量が減少し、非重合体カテキン類による生理効果を発現させる上で必要となるカテキン量を持続飲用することができなかった。
一方、緑茶飲料にフィチン酸を添加すると天然風味に優れた緑茶飲料が得られる(特許文献6)ことは開示されていた。
特開昭60−156614号公報 特開平3−133928号公報 特開2002−142677号公報 特開平8−298930号公報 特開平8−109178号公報 特開平5−317012号公報
本発明の目的は、緑茶抽出物を配合した容器詰飲料であって、該飲料中に高濃度で含有する非重合体カテキン類が経時的に安定な容器詰飲料を提供することにある。
本発明者は、緑茶抽出物を含有する容器詰飲料中の非重合体カテキン類の長期安定性に関して検討した結果、フィチン酸又はその塩の濃度とpHを制御することにより、長期間にわたって非重合体カテキン類が安定な容器詰飲料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、緑茶抽出液及び/又は緑茶抽出物を配合した容器詰飲料であって、次の成分(A)及び(B)、
(A)非重合体カテキン類 0.03〜0.5重量%、
(B)フィチン酸又はその塩 100〜1000ppm
を含有し、pHが2〜4である容器詰飲料を提供するものである。
本発明の容器詰飲料は、緑茶抽出物に由来する非重合体カテキン類を高濃度に含有するにもかかわらず安定で、かつ長期間の飲用に適し、また透明容器に充填しても外観が良好である。
本発明で(A)非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート
、ガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類をあわせての総称であり、非重合体であるカテキン類を指す。
本発明の容器詰飲料中には、水に溶解状態にある非重合体カテキン類(A)を、0.03〜0.5重量%含有するが、好ましくは0.05〜0.5重量%、より好ましくは0.07〜0.5重量%、更に好ましくは0.08〜0.5重量%、特に好ましくは0.09〜0.4重量%、もっとも好ましくは0.1〜0.3重量%含有する。非重合体カテキン類含量がこの範囲にあると、多量の非重合カテキン類を容易に取り易く、飲料調製直後の色調の点からも好ましい。
また、蓄積体脂肪燃焼促進、食事性脂肪燃焼促進及び肝臓β酸化遺伝子発現促進の効果
を出すための成人一日当りの摂取量は、非重合体カテキン類として300mg以上、好ましくは450mg以上、更に好ましくは500mg以上がよいとされている(特開2002−326932号)。
したがって、本発明の容器詰飲料は非重合体カテキン類を300mg以上、好ましくは450mg以上、更に好ましくは500mg以上の含有するものがよい。
本発明の容器詰飲料で使用する緑茶抽出物は、茶葉から熱水もしくは水溶性有機溶媒により抽出されたもの、該抽出物を濃縮したもの、更にそれを精製したもの、あるいは抽出された抽出物を直接精製したものである。更に茶葉や製剤を超臨界流体下で処理したものでもよいし、吸着剤にカテキンを吸着させエタノール水溶液で脱離して精製したものでもよい。緑茶抽出物の濃縮物としては、例えば、三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」等が挙げられる。
緑茶抽出物の濃縮物の精製手段としては、例えば緑茶抽出物の濃縮物を水又は水と有機
溶媒の混合物に懸濁し、これに有機溶媒を添加することにより生じた沈殿を除去し、次い
で溶媒を留去する方法;緑茶抽出物の濃縮物を有機溶媒に溶解し、これに水又は水と有機
溶媒の混合物を添加することにより生じた沈殿を除去し、次いで溶媒を留去する方法;緑
茶抽出物の濃縮物を水に溶解し、5℃以下に冷却しクリームダウンを発生させ、その濁り
物を除去する方法等が挙げられる。また特に好ましい方法として、固形分中に非重合体カ
テキン類を20〜90重量%含有する緑茶抽出物の濃縮物を、有機溶媒と水の重量比9/
1〜1/9の混合溶液に溶解させ、活性炭及び酸性白土又は活性白土と接触させてもよい
。或いはこれらの他に超臨界抽出による精製や吸着樹脂に吸着させエタノール溶液で溶離
させて得られたもの等が挙げられる。
ここでいう緑茶抽出物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状等種々のものが挙げられ、特に水溶液、スラリー状が乾燥等の履歴が少なく好ましい。
本発明で使用する緑茶抽出物中の非重合体カテキン類の濃度は、好ましくは20〜90重量%、より好ましくは20〜87重量%、更に好ましくは23〜85重量%、特に好ましくは25〜82重量%である。
緑茶抽出物中の非重合体カテキン類の濃度が、低すぎる場合、飲料に配合すべき緑茶抽
出物の精製物自体の配合量が多くなり、呈味の調整が難しくなる。緑茶抽出物中の非重合体カテキン類の濃度が、高すぎる場合、緑茶抽出物に存在する総ポリフェノール以外の遊離アミノ酸等の風味のよい微量成分等を排除してしまう傾向にある。
また、本発明で使用する緑茶抽出物中のカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートからなる総称ガレート体の全非重合体カテキン類中での割合が35〜100重量%の方が、非重合体カテキン類の生理効果の有効性上好ましい。調味のしやすさからは、35〜98重量%がより好ましく、35〜95重量%が特に好ましい。
本発明の容器詰飲料には、フィチン酸又はその塩(B)を100〜1000ppm含有するが、更に100〜500ppm、更に200〜500ppm、特に300〜500ppm含有するのが好ましい。フィチン酸又はその塩の濃度がこの範囲にあると、経時的な安定性に優れる。
フィチン酸又はその塩としては、フィチン酸、フィチン酸ナトリウム、フィチン酸カルシウム等が挙げられ、フィチン酸が好ましい。
フィチン酸又はその塩は、トウモロコシの胚や米糠等の食物に含有するもの、また、化合物として、精製したものを使用することができる。
また、本発明の容器詰飲料は、フィチン酸又はその塩の上記含有量に加えて、pHは2〜4、特に3〜4の範囲にあるのが、外観の点で好ましい。フィチン酸又はその塩の濃度とpHの両者を前記範囲に調整することにより、高濃度に含有する非重合体カテキン類が長期間にわたって安定であり、かつ適度な色調及び風味劣化抑制を有する容器詰飲料となる。
このような成分を含む本発明の容器詰飲料は、特に非茶系容器詰飲料、中でもスポーツ飲料とするのが好ましい。ここで、非茶系飲料とは、スポーツ飲料、アイソトニック飲料、果汁入り飲料、野菜汁入り飲料等のソフトドリンクである。スポーツ飲料とは、身体運動後に汗として失われる水分、ミネラルを速やかに補給できる飲料であると一般的に規定される。
本発明の容器詰飲料には、更にナトリウムイオン及び/又はカリウムイオンを含有させてもよい。これらのイオンを含有させた本発明飲料は、スポーツ飲料、アイソトニック飲料等の飲料形態として有用である。
ナトリウム及びカリウムは水溶性無機塩電解質等添加のほか、果汁及び茶抽出物中にも存在する。本発明の容器詰飲料中における電解質又はイオン成分の量は、最終の飲用し得る容器詰飲料中の含有量である。電解質濃度はイオン濃度で示される。カリウムイオン成分は、カリウム塩化物、炭酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸水素カリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、クエン酸カリウム、酒石酸カリウム、ソルビン酸カリウム等又はそれらの混合物のような塩として、あるいは加えられた果汁又は茶の成分として配合できる。カリウムイオンは、0.001〜0.2重量%、更に0.002〜0.15重量%、特に0.003〜0.12重量%含有するのが好ましい。同様に、ナトリウムイオン成分は、ナトリウム塩化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等及びそれらの混合物のような容易に入手しうるナトリウム塩として、あるいは加えられた果汁又は茶の成分として配合できる。ナトリウム濃度は浸透圧による水の吸収を容易にさせる上で低い方望ましいが、体から腸に水を浸透圧吸引しない程度が好ましい。これを行うために必要なナトリウムの濃度は、血漿ナトリウムの場合よりも低いことが好ましい。ナトリウムイオンは、0.001〜0.5重量%、更に0.002〜0.4重量%、特に0.003〜0.2重量%含有するのが好ましい。
カリウムイオン及びナトリウムイオンは併用してもよく、その場合の総量は、0.001〜0.7重量%、更に0.002〜0.6重量%、特に0.002〜0.35重量%であるのが好ましい。ナトリウムイオンやカリウムイオン濃度がこの範囲にあれば、効果的なミネラル補給ができ、塩類の味が強くならず味的にも適度であって長期間の飲用にも好ましい。
カリウム及びナトリウムイオンに加えて、本発明容器詰飲料には0.001〜0.5重
量%、好ましくは0.002〜0.4重量%、最も好ましくは0.003〜0.3重量%
の塩化物イオンを更に含有させることができる。塩化物イオン成分は塩化ナトリウム又は
塩化カリウムのような塩の形態で配合できる。カルシウム及びマグネシウム、亜鉛、鉄の
ような他の微量イオンも配合してよい。これらのイオンも塩として配合できる。飲料中に
存在するイオンの合計量には、添加されたイオン量と共に、飲料中に天然で存在するイオ
ン量を含む。例えば、塩化ナトリウムが添加された場合、その量のナトリウムイオン及び
その量の塩化物イオンも、それに応じて各イオンの合計量に含まれる。
本発明の容器詰飲料には、緑茶抽出物由来等のカフェインを含有してもよい。カフェインを含有する場合には、非重合体カテキン類/カフェインの重量比は5〜10000が好ましく、より好ましくは6〜8000、更に好ましくは7〜6000、特に好ましくは10〜4000、最も好ましくは10〜1000である。緑茶抽出物中のカフェインに対する非重合体カテキン類の比率がこの範囲であると、飲料本来の外観、風味バランス等の点で好ましい。このカフェインには、原料として用いる緑茶抽出物のほか、香料、果汁及び他の成分中に天然で存在するカフェインと、新たに加えられるカフェインも包含される。
本発明の容器詰飲料には、味を改善する目的で、甘味料が用いられる。甘味料としては
人工甘味料類、炭水化物類、グリセロール類(例えばグリセリン)が用いられる。これら
の甘味料は、本発明容器詰飲料中に0.0001〜20重量%、更に0.001〜15重
量%、最も好ましくは0.001〜10重量%含有する。前記下限未満であると、甘みが
ほとんどなく、酸味、塩味とのバランスがとれない。一方上限を超えると、甘すぎて喉に
ひっかかる感覚が強く、喉越しが低下する。
本発明の容器詰飲料における甘味料としては、人工甘味料を使用することが好ましい。
中でも人工甘味料単独系、人工甘味料とグルコース系化合物、もしくは人工甘味料とフル
クトース系化合物の組み合わせが好ましい。
本発明で使用できる人工甘味料の例にはサッカリン及びサッカリンナトリウム、アスパ
ルテーム、アセサルフェーム−K、スクラロース、ネオテーム等の高甘度甘味料、ソル
ビトール、エリスリトール、キシリトール等の糖アルコールを使用できる。商品として
は、アスパルテームからなるスリムアップシュガー、エリスリトールを含んだラカントS
、エリスリトールとアスパルテームからなるパルスイート等を適宜使用できる。
本発明の容器詰飲料における甘味料としては、目的とする容器容器詰飲料がエネルギー補給を兼ね備える場合には、炭水化物類の甘味料を使用する方が好ましい。本発明で使用できる炭水化物類甘味料としては可溶性炭水化物が用いられる。可溶性炭水化物には、甘味料とエネルギー源との役割がある。本発明飲料に使用する炭水化物を選択するにあたっては、十分な胃排出及び腸吸収速度を考慮することが重要である。炭水化物はグルコース及びフルクトースの混合物でも、あるいは消化管で加水分解するか又はグルコース及びフルクトースを形成する炭水化物であってもよい。本明細書で用いられる「炭水化物」という用語は、単糖、オリゴ糖、複合多糖及びそれらの混合物を含む。
ここで使用できる単糖にはテトロース、ペントース、ヘキソース及びケトヘキソースが
ある。ヘキソースの例は、ブドウ糖として知られるグルコースのようなアルドヘキソース
である。容器詰飲料中のグルコースの量は、0.0001〜20重量%、更に0.001〜15重量%、特に0.001〜10重量%であるのが好ましい。果糖として知られるフルクトースはケトヘキソースである。本発明容器詰飲料中のフルクトースの量は0.0001〜20重量%、更に0.001〜15重量%、特に0.001〜10重量%であるのが好ましい。
本発明で使用できる炭水化物類甘味料としては可溶性炭水化物が用いられるが、オリゴ
糖としては、これら2種の単糖を体内で生成する炭水化物(即ち、スクロース、マルトデ
キストリン、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ)が挙げられる。このオリ
ゴ糖の重要なタイプは二糖である。二糖の例は、ショ糖又はテンサイ糖として知られるス
クロースである。本発明容器詰飲料中のスクロースの量は、0.001〜20重量%、更
に0.001〜15重量%、特に0.001〜10重量%であるのが好ましい。
本発明の容器詰飲料に苦渋味抑制剤を配合すると飲用しやすくなり好ましい。用いる苦渋味抑制剤は特に限定はないが、サイクロデキストリンが好ましい。サイクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−サイクロデキストリン及び分岐α−、β−、γ−サイクロデキストリンが使用できる。サイクロデキストリンは容器詰飲料中に0.005〜0.5重量%、更に0.01〜0.3重量%含有するのが好ましい。
香料(フレーバー)や果汁(フルーツジュース)は嗜好性を高める目的で、本発明の容器詰飲料に配合される。天然又は合成香料や果汁が本発明で使用できる。これらはフルーツジュース、フルーツフレーバー、植物フレーバー又はそれらの混合物から選択できる。特に、フルーツジュースと一緒に茶フレーバー、好ましくは緑茶又は紅茶フレーバーの組合せが魅力的な味を有している。好ましい果汁はリンゴ、ナシ、レモン、ライム、マンダリン、グレープフルーツ、クランベリー、オレンジ、ストロベリー、ブドウ、キゥイ、パイナップル、パッションフルーツ、マンゴ、グァバ、ラズベリー及びチェリーである。シトラスジュース、好ましくはグレープフルーツ、オレンジ、レモン、ライム、マンダリンと、マンゴ、パッションフルーツ及びグァバのジュース、又はそれらの混合物が最も好ましい。好ましい天然フレーバーはジャスミン、カミツレ、バラ、ペパーミント、サンザシ、キク、ヒシ、サトウキビ、レイシ、タケノコ等である。果汁は本発明飲料中に0.001〜20重量%、更に0.002〜10重量%含有するのが好ましい。フルーツフレーバー、植物フレーバー、茶フレーバー及びそれらの混合物も果汁として使用できる。特に好ましい香料はオレンジフレーバー、レモンフレーバー、ライムフレーバー及びグレープフルーツフレーバーを含めたシトラスフレーバーである。シトラスフレーバー以外にも、リンゴフレーバー、ブドウフレーバー、ラズベリーフレーバー、クランベリーフレーバー、チェリーフレーバー、パイナップルフレーバー等のような様々な他のフルーツフレーバーが使用できる。これらのフレーバーはフルーツジュース及び香油のような天然源から誘導しても、又は合成してもよい。香味料には、様々なフレーバーのブレンド、例えばレモン及びライムフレーバー、シトラスフレーバーと選択されたスパイス(典型的コーラソフトドリンクフレーバー)等を含めることができる。このような香味料は本発明の容器詰飲料に0.0001〜5重量%、更に0.001〜3重量%を配合するのが好ましい。
更に必要により、本発明の容器詰飲料は酸味料を含有していてもよい。酸味料としては、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸又はそれらの混合物を含めた食用有機酸等が挙げられる。酸味料は本発明飲料のpHを調整するために用いてもよい。pH調整剤としては、有機及び無機の食用酸を用いることができる。酸はそれらの非解離形で、あるいはそれらの各塩、例えばリン酸水素カリウム又はナトリウム、リン酸二水素カリウム又はナトリウム塩のような形態で用いてもよい。酸味料は飲料成分を安定化させる酸化防止剤としても役立つ。また常用される酸化防止剤の例には、アスコルビン酸、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)及びそれらの塩、植物抽出エキス等が挙げられる。
本発明の容器詰飲料には、ビタミンを更に含有させることができる。好ましくは、ビタミンA、ビタミンC及びビタミンEが加えられる。ビタミンD及びビタミンBのような他のビタミンを加えてもよい。ミネラルも本発明の飲料に用いることができる。好ましいミネラルはカルシウム、クロム、銅、フッ素、ヨウ素、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セレン、ケイ素、モリブデン及び亜鉛である。特に好ましいミネラルはマグネシウム、リン及び鉄である。
本発明の容器詰飲料には、酸化防止剤、香料、各種エステル類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、ガム、乳化剤、油、アミノ酸、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤等の添加剤を単独又は併用して配合できる。
本発明の容器詰飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチック
フィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の形態で提供することができる。ここでいう
容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
本発明の容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合に
あっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造されるが、PETボトル、紙容器のよう
にレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレ
ート式熱交換器等で高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法
が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。更
に、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻す等の操作も可能である。
カテキン類の測定
フィルター(0.8μm)でろ過し、次いで蒸留水で希釈した容器詰めされた飲料を、
島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシ
ル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mm×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法を用いて行った。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
フィチン酸又はその塩の測定
フィチン酸及びフィチン酸塩は以下の条件にて分離測定した。
カラム:shodex Asahipak GS-220 HQ (7.6mmID*300mm)×2
Eluent:10mM HClO4
Flow rate:0.6mL/min
Detector:Shodex RL
Column temp:40℃
サンプル:20μL
カフェインの測定
(分析機器)
HPLC(日立製作所社製)装置を使用。
プロッター:D−2250,ディティクター:L−4200
ポンプ:L−7100,オートサンプラー:L−7200
カラム:lnertsil ODS−2、内径2.1mm×長さ250mm
(分析条件)
サンプル注入量:10μL、流量:0.3mL/min
紫外線吸光光度計検出波長:280nm
溶離液A:0.1M酢酸水溶液,溶離液B:0.1M酢酸アセトニトリル溶液
濃度勾配条件(体積%)
時間 溶離液A 溶離液B
0分 97% 3%
5分 97% 3%
37分 80% 20%
43分 80% 20%
43.5分 0% 100%
48.5分 0% 100%
49分 97% 3%
62分 97% 3%
(カフェインのリテンションタイム)
カフェイン:27.2分
ここで求めたエリア%から標準物質により重量%を求めた。
ナトリウムイオン量の測定
:原子吸光光度法(塩酸抽出)
試料5gを10%塩酸(定溶時に1%塩酸溶液になるように)に入れ、その後イオン交
換水で定溶し吸光度測定を行った。
波長:589.6nm
フレーム:アセチレン−空気
カリウムイオン量の測定
:原子吸光光度法(塩酸抽出)
試料5gを10%塩酸(定溶時に1%塩酸溶液になるように)に入れ、その後イオン交
換水で定溶し吸光度測定を行った。
実施例1
次に示す成分を混合し、pHを3.8に調整した後、PET容器に充填し密封して、37℃にて保存した。経時的に非重合体カテキン類の含有量を測定し、保存開始時の非重合体カテキン類の含量との比をカテキン残存率とした。結果を表1に示す。
組成:使用した緑茶抽出物
ポリフェノールHGの95%エタノール固液抽出処理品
(固形分中のカテキン類濃度65重量%)
水溶液中における非重合体カテキン類含有量 22重量%
フィチン酸 表1に記載する量
イオン交換水 バランス(全100.0重量%)
本発明の緑茶抽出物含有容器詰飲料は、いずれも経時的に非重合体カテキン類は保持された。
実施例2 pHを変化させた例
pHを6にした以外は実施例1のフィチン酸500ppm配合と同一の容器詰飲料を調製した。
その結果、製造直後の色が褐色に変化し商品として好ましい外観が得られなかった。
実施例3 非茶系容器詰飲料
実施例1で用いた緑茶抽出物を用いて、表2の組成のスポーツ容器詰飲料を製造した。
得られたスポーツ飲料は、非重合体カテキン類含量の低下がなく、褐色変化が抑制されていた。

Claims (4)

  1. 緑茶抽出液及び/又は緑茶抽出物を配合した容器詰飲料であって、次の成分(A)及び(B)、
    (A)非重合体カテキン類 0.03〜0.5重量%、
    (B)フィチン酸又はその塩 100〜1000ppm
    を含有し、pHが2〜4である容器詰飲料。
  2. カリウムイオン及びナトリウムイオンを総量で0.001〜0.7重量%含有する請求項1記載の容器詰飲料。
  3. 非茶系容器詰飲料である請求項1又は2項記載の容器詰飲料。
  4. スポーツ飲料、アイソトニック飲料、果汁入り飲料又は野菜汁入り飲料のソフトドリンクである請求項1又は2項記載の容器詰飲料。
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