JP4196432B2 - 人体局部洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は人体局部洗浄装置に関し、特に、人体局部洗浄装置内の洗浄水タンク内の洗浄水の温度制御に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の人体局部洗浄装置は、便器に搭載された本体ケース内に収納された洗浄水タンクと、洗浄水タンク内の洗浄水が供給されるとともに該供給された洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する洗浄ノズル等の洗浄手段と、洗浄水タンク内の洗浄水を加温する電気ヒータ等の加温手段と、加温手段への通電量を制御する制御手段とを具備し、使用者が人体局部を洗浄しようとするときは、加温手段により適温に保持された洗浄水が洗浄水タンクから洗浄手段へ供給され、洗浄手段から温水が噴出して人体局部を洗浄するものである。
【0003】
制御手段は、洗浄水タンク内の洗浄水を所定の適温設定値に保持する通常モードと、洗浄水タンク内の洗浄水を適温設定値よりも低い比較的低温の低温設定値に保持することにより加温手段で消費する電力を節約する節電モードを使用者の選択により適宜取り得るようにされている。通常モードは昼間等の使用頻度が高い場合に、節電モードは夜間等の使用頻度が低い場合に設定されるものである。
【0004】
節電モード時に使用者が人体局部洗浄装置を使用した場合の、洗浄水タンク内の洗浄水の温度変化を図7に示す。図において、実線で示されたグラフが洗浄水タンク内の洗浄水温度である。これによると、洗浄水温度は、洗浄装置の不使用時には低温設定値に維持されている。この状態で1人目の使用者がトイレ室に入室し、便蓋を開けると、洗浄水タンク内の電気ヒータに通電が行われて洗浄水が加温される。これにより、洗浄水温度が低温設定値から適温設定値に向かって徐々に上昇する。次に、人体局部の洗浄が開始されると、加温された温水が洗浄手段から噴出する。この場合、洗浄開始時に洗浄水温度が適温設定値まで上昇していない場合が多く、使用者は適温よりも低い温度の洗浄水で人体局部を洗浄することとなる。また、洗浄時には、洗浄タンク内に冷水が供給されるので、洗浄水温度は徐々に低下し、時には低温設定値を下回る温度にまで低下する。次に、洗浄が終了し、便蓋が閉められると、洗浄水温度は徐々に上昇し、低温設定値に到達してこの低温設定値を維持するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、節電モードにおいて、使用者による人体局部洗浄装置の使用後に洗浄水温度は常に低温設定値に保持されるので、次回使用者が洗浄を行う場合も前回使用者と同じ条件、つまり、適温に満たない温度の洗浄水で人体局部を洗浄する可能性が高い。ここで、深夜間を節電モードにし、朝方から人体局部洗浄装置が使用される場合について考えてみると、1人目の使用者が適温に満たない温度の洗浄水で人体局部を洗浄しても、使用者自身がそれ以前は節電モードであったことを認識している場合が多く、あまり不満は起こらない。ところが、2人目の使用者が人体局部を洗浄した場合でも洗浄水温度が適温に満たない場合が多い。この場合は、使用者は、以前に洗浄装置が使用されてすでに洗浄水が加温されているものと認識している場合が多く、この認識に反して比較的低温の洗浄水で洗浄する状態となり、使用者が不快を感じるという問題がある。
【0006】
故に、本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、人体局部洗浄装置において、節電モード時に連続して洗浄装置を使用した場合、2人目からは適温に近い温度の洗浄水で人体局部を洗浄することができる人体局部洗浄装置とすることを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するためになされた請求項1の発明は、便器に搭載された本体ケースと、前記本体ケースに回動可能に軸支された便蓋と、前記本体ケース内に収納された洗浄水タンクと、前記洗浄水タンク内の洗浄水が供給されるとともに該供給された洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する洗浄手段と、通電されることにより前記洗浄水タンク内の洗浄水を加温する加温手段と、前記加温手段への通電量を制御する制御手段とを具備する人体局部洗浄装置において、前記制御手段は、前記洗浄水タンク内の洗浄水の温度を所定の適温よりも低い所定の低温に保持することにより前記加温手段で消費する電力を節約する節電モードを取り得るとともに、前記制御手段は前記節電モードにおいて、前記便蓋が閉じている場合は前記洗浄水タンク内の洗浄水の温度を所定の適温よりも低い所定の低温に保持し、前記使用者が前記便蓋を開いたときは適温設定値に向かって洗浄水を加熱し、洗浄が終了し前記便蓋が閉められると前記洗浄水タンク内の洗浄水の温度を一旦前記適温まで上昇させてから前記加温手段への通電を停止して洗浄水を自然放冷させ所定の低温に低下する、ことを特徴とする。
【0008】
上記発明によれば、人体局部洗浄装置は、便器に搭載された本体ケースと、本体ケースに回動可能に軸支された便蓋と、本体ケース内に収納された洗浄水タンクと、洗浄水タンク内の洗浄水が供給されるとともに供給された洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する洗浄ノズル等の洗浄手段と、通電されることによって洗浄水タンク内の洗浄水を加温する電気ヒータ等の加温手段と、加温手段への通電量を制御する制御手段とを具備する。そして、制御手段は、洗浄水タンク内の洗浄水の温度を所定の適温よりも低い所定の低温に保持することにより加温手段で消費する電力を節約する節電モードを取り得るとともに、この節電モードにおいて、使用者が人体局部を洗浄した後に便蓋が閉じられると洗浄水の温度を一旦適温に上昇させるように洗浄水タンク内の洗浄水の温度を制御するものである。
【0009】
本発明は、上記構成のため、節電モード時において、1人目の使用者が人体局部洗浄装置を使用した後で便蓋が閉じられると制御手段により洗浄水タンク内の洗浄水の温度が一旦適温にまで上昇させられる。そして、この状態で2人目の使用者が連続して人体局部洗浄装置を使用すると、一旦適温にまで上昇した洗浄水が噴出して人体局部を洗浄するものである。
【0010】
このように、2人目以降の使用者が人体局部洗浄装置を使用したときは、一旦適温にまで上昇した洗浄水が噴出して人体局部を洗浄するので、洗浄水の温度が適温に近い場合が多く、洗浄水温度が低くて不満がでることもないものである。
【0011】
上記所定の適温とは、使用者が人体局部の洗浄に適していると感じる温度であり、この適温は、38℃〜41.5℃程度であることが好ましい。また、上記所定の低温とは、上記所定の適温よりも低い温度であり、この低温は、32℃〜35.5℃程度であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態により具体的に説明する。
【0013】
図1は、本例における人体局部洗浄装置を含む洋式トイレの全体斜視図である。図において、洋式トイレ1は、便器2と、水洗水が貯えられた水洗タンク3と、便器1の上部に載置された人体局部洗浄装置4とを主な構成とするものである。
【0014】
人体局部洗浄装置4は、便器2の上部外周に該便器2を後側から取り巻くように載置されており、全閉状態において便器2の上面を覆う便座41、全閉状態において便座41の上部を覆う便蓋42、及び、便器2の使用時に種々の機能を実行するための機能部43を内部に収容した本体ケース44と、本体ケース44の上部表面に設置され使用者の操作により種々の機能が選択可能とされた操作パネル45、便座41の下部に突出し人体局部を洗浄する洗浄手段としての局部洗浄ノズル46、同じく便座41の下部に突出し女性局部を洗浄するビデノズル47を備えるものである。便座41及び便蓋42は、夫々の基端辺に図示せぬ回動軸が一体に取り付けられており、これらの回動軸は本体ケース44に形成された軸孔により回動可能に軸支されている。従って、便座41及び便蓋42は、上記軸孔に対して回動して開閉可能であり、この回動に伴いそれぞれの回動軸も回動する構造である。
【0015】
図2は、内部の機能部43が示された人体局部洗浄装置4の図である。図において、人体局部洗浄装置4は、前述したように、便座41、便蓋42、機能部43、該機能部43を内部に収容した本体ケース44、局部洗浄ノズル46、ビデノズル47を備えるものである。機能部43は、図1に示す操作パネル45の下部に配設され該操作パネル45に配列した操作ボタンが押圧されたことを検知するスイッチ基板431、該スイッチ基板431の下部に取り付けられマイクロコンピュータ等の制御手段よりなるコントロール基板432、該コントロール基板432の下部に配置し局部洗浄ノズル46やビデ洗浄ノズル47に供給する洗浄水を貯える洗浄水タンク433、洗浄ノズル46、47の横部に配設され局部乾燥時に温風を供給するための温風ファン434、温風ファン434の隣りに配設され便器使用時の脱臭を行うための脱臭ファン435、脱臭ファン435の隣りに配設されトイレ室の暖房を行うための部屋暖房ファン436、等の、各種機能を実行するための要素が設置されている他、洗浄ノズル46、47に対して温風ファン434とは反対側の横部には、便座の開閉状態を検知する便座開閉検知手段及び便蓋の開閉状態を検知する便蓋開閉検知手段が収納された検知ユニット437が配設されている。また、便座41の内部には、静電容量式物体検知センサ48が埋設されている。この静電容量式物体検知センサ48は、便座41の上部に物体が配置されたときの静電容量の変化を検知し、この静電容量の変化量で便座上部の物体を検知するものである。
【0016】
図3は、洗浄水タンク433の内部構造を示す図である。図において、洗浄水タンク433の内部には、洗浄水を加温する加温手段としての温水ヒータ5が配設されている。この温水ヒータ5の端部は電力供給部6に連結されており、電力供給部6はさらに制御手段としてのマイクロコンピュータ7に接続され、このマイクロコンピュータ7により電力供給部6から温水ヒータ5への通電量が制御されるものである。
【0017】
また、洗浄水タンク433の上面から下面に向かって温水センサ8が差し込まれて設けられている。この温水センサ8は、マイクロコンピュータ7に接続されて検知した温水の温度をマイクロコンピュータ7に受け渡すことが可能となっているものである。
【0018】
上記構成の人体局部洗浄装置4において、操作パネル45上の図示せぬ温水スイッチを使用者が押すと、マイクロコンピュータ7がこれを検知し、現在は温水モードであることを認識する。この温水モードでは、洗浄水タンク433内の洗浄水の温度を制御することが可能となるものである。
【0019】
温水モード時において、マイクロコンピュータ7は、通常は、洗浄水タンク433内の洗浄水の温度を所定の適温に保持する通常モードを実行する。この通常モードは、予め決定された所定の適温、例えば39.5℃に洗浄水温度を保持する適温制御を行うものである。具体的には、温度センサ8により検知された温水温度がマイクロコンピュータ7に入力され、マイクロコンピュータ7は入力された温水温度と予め決定された所定の適温とを比較し、その比較結果を基にON−OFF制御やPID制御により得られた制御信号を電力供給部6に出力する。電力供給部6は、マイクロコンピュータ7から入力された制御信号に基づいて温水ヒータ5へ通電し、洗浄水温度を所定の適温に保持する。このようにして、洗浄水タンク433内の洗浄水の温度を適温に制御するものである。
【0020】
また、温水モードにおいて、使用者が、操作パネル45の図示せぬ節電ボタンを押すと、マイクロコンピュータ7は節電モードを実行する。この節電モードは、人体局部洗浄装置4の不使用時の消費電力を節約するために、該洗浄装置4の不使用時に予め決定された所定の低温、例えば33.5℃に洗浄水温度を保持するものである。具体的には、温度センサ8により検知された温水温度がマイクロコンピュータ7に入力され、マイクロコンピュータ7は入力された温水温度と予め決定された所定の低温とを比較し、その比較結果を基にON−OFF制御やPID制御により制御信号を電力供給部6に出力する。電力供給部6は、マイクロコンピュータ7から入力された制御信号に基づいて温水ヒータ5へ通電し、洗浄水温度を所定の低温に保持する。このようにして、洗浄水タンク433内の洗浄水の温度を低温に制御するものである。
【0021】
図4は、節電モードにおける洗浄装置使用時の洗浄水温度制御に関するフローチャートである。次に、この図4に基づいて、節電モード時におけるマイクロコンピュータ7の動作を説明する。図において、まず使用者の選択により節電モードが選択されると、ステップ101にて、初期値としてNに0が入力される。次に、ステップ102にて、便蓋が閉じているか否かが判断される。便蓋が開いている場合は、ステップ106に行き、マイクロコンピュータ7は洗浄水を適温に保持する適温制御を実行する指令を出力し、ステップ101に戻る。ステップ102にて便蓋が閉じている場合はステップ103に行き、N=0であるか否かが判断される。ステップ101にて初期値としてN=0を取得している場合は、ステップ104に行く。ステップ104では、温水センサ8で検知される洗浄水タンク内の洗浄水の温度tが、所定の適温設定値t0よりも大きいか否かが判断される。t≦t0の場合はステップ108に行き、マイクロコンピュータは洗浄水を適温に保持する適温制御を実行する指令を出力し、ステップ104に戻る。ステップ104においてt>t0となると、ステップ105に行き、このステップ105にてNに1が入力され、ステップ103に戻る。この場合、ステップ105にてN=1を取得しているので、ステップ103の判定(N=0であるか否か)では偽となり、ステップ107に行く。そして、ステップ107で、マイクロコンピュータ7は洗浄水を低温に保持する低温制御を実行する指令を出力しステップ102に戻るものである。
【0022】
図5は、節電モード時に使用者が連続して人体局部洗浄装置4を使用したときの洗浄タンク433内の洗浄水の温度変化を示すグラフである。図4及び図5を基に、節電モード時に人体局部洗浄装置4を使用する場合における洗浄水の温度制御を説明する。
【0023】
まず、節電モード時でかつ便蓋42が閉じている場合は、人体局部洗浄装置4の不使用時であり、マイクロコンピュータ7は洗浄水の低温設定制御を行い、洗浄水タンク433内の洗浄水温度は低温設定値に保持される(ステップ107)。この状態において、1人目の使用者がトイレ室に入室し、便蓋42を開くと、マイクロコンピュータ7は洗浄水の適温制御を行い、洗浄水が加温されて適温設定値に向かって温度上昇を開始する(ステップ102−ステップ106)。次に、人体局部の洗浄が開始されると、加温された温水が洗浄手段から噴出する。この場合、洗浄開始時に洗浄水温度が適温設定値まで上昇していない場合が多く、使用者は適温よりも低い温度の洗浄水で人体局部を洗浄することとなる。また、洗浄時には、洗浄タンク433内に冷水が供給されるので、洗浄水温度は徐々に低下し、時には低温設定値を下回る温度にまで低下する。次に、洗浄が終了し、便蓋42が閉められると、洗浄水温度は徐々に上昇し、適温設定値にまで加温される(ステップ102−ステップ103−ステップ104−ステップ108)。一旦適温設定値にまで加温されたら、マイクロコンピュータは洗浄水の低温制御を行う(ステップ104−ステップ105−ステップ103−ステップ107)。このため温水ヒータ5への通電が停止される。これにより、洗浄水は自然放冷により徐々に温度低下する。この自然放冷中に2人目の使用者がトイレ室に入室し、便蓋42を開けると、洗浄水は再び適温制御され、適温設定値にまで加温される(ステップ102−ステップ106)。この場合、洗浄水は以前に一旦適温設定値まで上昇させられており、便蓋42が開けられたときは自然放冷中でわずかに適温設定値から温度低下しているだけであるので、洗浄水はすぐに適温設定値にまで上昇する。適温設定値にまで上昇したら、洗浄水温度をこの適温設定値に保持する(ステップ106)。この状態において、洗浄が開始されると、加温された温水が洗浄手段から噴出する。この場合、洗浄開始時に洗浄水温度が適温設定値まで上昇している場合が多く、使用者は適温設定値付近の洗浄水で人体局部を快適に洗浄することができる。また、洗浄時には、洗浄タンク433内に冷水が供給されるので、洗浄水温度は徐々に低下する。次に、洗浄が終了し、便蓋42が閉められると、洗浄水温度は徐々に上昇し、適温設定値にまで加温される(ステップ102−ステップ103−ステップ104−ステップ108)。適温設定値にまで上昇したら、マイクロコンピュータは洗浄水の低温制御を行う(ステップ104−ステップ105−ステップ103−ステップ107)。このため温水ヒータ5への通電が停止され、洗浄水は自然放冷される。
【0024】
上記説明のように、節電モードにおいて、1人目の使用者が洗浄した後に、洗浄タンク433内の洗浄水の温度を一旦適温設定値にまで上昇させるので、2人目以降の使用者は洗浄時に適温設定値付近の洗浄水で快適に洗浄することができ、洗浄水温度が低いことによる不満がでることもないものである。
【0025】
上記説明したフローチャートにおいて、ステップ101、ステップ103、ステップ104、ステップ105、ステップ108が、洗浄後に洗浄水タンク内の洗浄水の温度を一旦適温に上昇させるための指令である。
【0026】
また、上記フローチャートに示すように、本例では、節電モード中に人体局部洗浄装置が使用中であるか不使用中であるかを便蓋の開閉状態(ステップ102)で判断しているが、この便蓋の開閉状態に代えて、着座センサによる使用者の便座への着座の有無、または使用者のトイレ室内への入室の有無を、洗浄装置が使用中であるか不使用中であるかの判断基準としてもよい。
【0027】
尚、比較のため、従来の節電モードにおける制御フローチャートを図6に示す。図からわかるように、節電モード中に、マイクロコンピュータは便蓋が閉じているか否かが判断される。便蓋が開いている場合は使用時とみなし、適温制御指令出力を行って洗浄水を適温に保持しようとする。便蓋が閉じている場合は不使用時とみなし、低温制御指令出力を行って洗浄水を低温に保持しようとするものである。
【0028】
以上説明したように、本例の人体局部洗浄装置4は、便器2に搭載された本体ケース44と、本体ケース44内に収納された洗浄水タンク433と、洗浄水タンク433内の洗浄水が供給されるとともに該供給された洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する局部洗浄ノズル46等の洗浄手段と、電力供給部6から通電されることにより洗浄水タンク433内の洗浄水を加温する温水ヒータ5と、温水ヒータ5への通電量を制御するマイクロコンピュータ7とを具備し、マイクロコンピュータ7は、洗浄水タンク433内の洗浄水の温度を所定の適温よりも低い所定の低温に保持することにより温水ヒータ5で消費する電力を節約する節電モードを取り得るとともに、この節電モードにおいて使用者が人体局部を洗浄した後に、洗浄水温度を一旦適温設定値に上昇させるものであるので、1人目の使用者が人体局部洗浄装置4を使用した後は、マイクロコンピュータ7の制御指令により洗浄水タンク433内の洗浄水の温度が一旦適温にまで上昇させられる。そして、この状態で2人目の使用者が人体局部洗浄装置4を使用すると、一旦適温にまで上昇した洗浄水が噴出して人体局部を洗浄する。このように、2人目以降の使用者が人体局部洗浄装置4を使用したときは、一旦適温にまで上昇した洗浄水が噴出して人体局部を洗浄するので、洗浄水の温度が適温に近い場合が多く、洗浄水温度が低くて不満がでることもないものである。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、人体局部洗浄装置において、節電モード時に連続して洗浄装置を使用した場合、2人目からは適温に近い温度の洗浄水で人体局部を洗浄することができる人体局部洗浄装置とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における、人体局部洗浄装置を含む洋式トイレの全体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における、人体局部洗浄装置及び内部の機能部を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における、洗浄水タンク433の内部を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における、節電モード時のマイクロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における、節電モード時に人体局部洗浄装置を連続して使用した場合の洗浄水タンク内の洗浄水温度変化を示すグラフである。
【図6】従来技術における、節電モード時のマイクロコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図7】従来技術における、節電モード時に人体局部洗浄装置を連続して使用した場合の洗浄水タンク内の洗浄水温度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・洋式トイレ
2・・・便器
4・・・人体局部洗浄装置
41・・・便座、 42・・・便蓋、 43・・・機能部、 44・・・本体ケース、 45・・・操作パネル、 46・・・局部洗浄ノズル(洗浄手段)、
47・・・ビデ洗浄ノズル(洗浄手段)
433・・・洗浄水タンク
5・・・温水ヒータ(加温手段)
6・・・電力供給部
7・・・マイクロコンピュータ(制御手段)
8・・・温度センサ
Claims (1)
- 便器に搭載された本体ケースと、前記本体ケースに回動可能に軸支された便蓋と、前記本体ケース内に収納された洗浄水タンクと、前記洗浄水タンク内の洗浄水が供給されるとともに該供給された洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する洗浄手段と、通電されることにより前記洗浄水タンク内の洗浄水を加温する加温手段と、前記加温手段への通電量を制御する制御手段とを具備する人体局部洗浄装置において、
前記制御手段は、前記洗浄水タンク内の洗浄水の温度を所定の適温よりも低い所定の低温に保持することにより前記加温手段で消費する電力を節約する節電モードを取り得るとともに、
前記制御手段は前記節電モードにおいて、前記便蓋が閉じている場合は前記洗浄水タンク内の洗浄水の温度を所定の適温よりも低い所定の低温に保持し、前記使用者が前記便蓋を開いたときは適温設定値に向かって洗浄水を加熱し、洗浄が終了し前記便蓋が閉められると前記洗浄水タンク内の洗浄水の温度を一旦前記適温まで上昇させてから前記加温手段への通電を停止して洗浄水を自然放冷させ所定の低温に低下する、ことを特徴とする人体局部洗浄装置。
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JP4196432B2 true JP4196432B2 (ja) | 2008-12-17 |
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JP17314398A Expired - Lifetime JP4196432B2 (ja) | 1998-06-19 | 1998-06-19 | 人体局部洗浄装置 |
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- 1998-06-19 JP JP17314398A patent/JP4196432B2/ja not_active Expired - Lifetime
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