JPS5934633Y2 - 腰掛式水洗便器用洗浄乾燥装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、腰掛式水洗便器の後方部に設置して使用され、
使用者の不潔局部を洗浄、乾燥する洗浄乾燥装置に関し
、操作性の向上を計り、使い勝手をよくしたものである
。

一般に、この種の洗浄乾燥装置にあっては、便器の後方
部に装置本体を設置し、この装置本体に操作部品を設け
ている為、使用者が用便後使用する際に後を振り向き乍
ら操作しなければならず、又その為正確に所望の操作を
行なうことができず、操作性、使い勝手の何れの面から
も悪いものであった。

本案はかかる点に鑑みて考案されたもので、以下図面に
示した本案の実施例について詳細に説明する。

先ず、第１図乃至第５図において、１は腰掛式水洗便器
、２は便座、３は便器１の最後方部上に設置した洗浄タ
ンク、４は便器１の後方部例えば便座２の後方に設置し
た洗浄乾燥装置の装置本体で、温水供給手段及び温風供
給手段を内蔵する。

５は温水噴出ノズル、６は温風噴出口である。

上記温水供給手段は加熱タンクと、洗浄タンク３、加熱
タンク間を連絡するホース７と、上記加熱タンク内の氷
を加熱するヒーターと、洗浄タンク３内の水をホース７
を介して加熱タンク内に供給すると同時に加熱タンク内
の温水を圧送し温水噴出ノズル５より噴射させるポンプ
とにより構成され、制御回路は後述する如く形成される
。

又、温風供給手段は送風機とヒーターとにより構成され
、発生した温風を温風噴出口６より吐出する。

８は装置本体４の一側面に配設した２４時間タイマーよ
りなるサイクルタイマー、９は該タイマー８と同一面に
配設した水勢調節スイッチ、１０は装置本体４の他方の
側面に配設した温度調節スイッチである。

１１は装置本体４に形成した収納部で、前面−側部に開
口する。

１２は収納部１１にその前面開口を介して出入自在に納
められた制御ボックス、１３は一端を収納部１１の背面
に、他端を制御ボックス１２の背面に夫々固着したスプ
リングで、制御ボックス１２を常時出方向即ち前方に付
勢している。

１４は装置本体４の土壁を貫挿して収納部１１内に臨む
保合ピンで、制御ボックス１２をスプリング１３に抗し
て収納部１１内に押込み収納した時制御ボックス１２の
係止孔１５に係合して、該ボックス１２を収納状態に保
持する。

而して、上記制御ボックス１２は保合ピン１４を上方に
引張り係止孔１５との係合を解除すると、スプリング１
３の力により前方に突出して便器１の側方即ち使用者１
６の側方に位置する。

１７は制御ボックス１２に設けたディジタル時計、１８
は同じく制御ボックス１２に設けた電源スィッチ、１９
は洗浄動作と乾燥動作の切換えを行なう切換スイッチで
、制御ボックス１２の上面に配設されている。

２０は制御ボックス１２に設けた温水温度表示部で、加
熱タンク内の温水温度を感知する温度センサーからの出
力信号をアナログ−ディジタル変換器によりディジタル
信号に変換し、このディジタル信号に基づいて温水の温
度に対応する温度を表示するものである。

尚、装置本体４側の電気部品と制御ボックス１２側の電
気部品との電気的接続はリード線を以って行ない、この
リード線を充分な長さとすることにより制御ボックス１
２の出没動作に支障をきたさないようにしである。

上述の如く構成された洗浄乾燥装置は例えば第６図に示
すような電気回路を有する。

第６図において、サイクルタイマー８はタイマーモータ
ＴＭと、切換片ａ及び二つの固定接点す、Ｃよりなる接
点部とを具備し、タイマーモータＴＭの一端を交流電源
の一端子に、他端を切換片ａ、固定接点す及び電源スィ
ッチ１８を直列に介して交流電源の他端子に夫々接続す
ると共に、固定接点Ｃを加熱タンクの加熱用ヒーター２
１．温度調節スイッチ１０及び電源スィッチ１８を直列
に介して交流電源の他端子に接続している。

又、ヒーター２１．及び温度調節スイッチ１０よりなる
直列回路には、ポンプ２２及び水勢調節スイッチ９より
なる直列回路と、送風機２３と温風用ヒーター２４の並
列回路とが切換スイッチ１９を以って択一的に並列の関
係に接続される。

さらに、タイマーモータＴＭ、切換片ａ及び固定接点Ｃ
よりなる直列回路には任意に開閉できる手動スイッチ２
５を並列に接続しである。

尚、上記サイクルタイマー８の切換片ａは固定接点す、
Ｃの何れか一方に常にＯＮ状態にあり、各接点す、Ｃの
ＯＮ時間を任意に設定できるものである。

又、水勢調節スイッチ９はポンプ２２の回転速度を制御
して噴出する温水の勢いを調節するものである。

さらに、温度調節スイッチ１０は加熱タンク内の温水の
温度変化に応じてヒーター２１への通電を制御し、温水
温度を設定された所望の温度に保つものである。

手動スイッチ２５は装置本体４若しくは制御ボックス１
２に配設するものとする。

次に、その作用について説明する。

先ず、使用準備段階において、電源スィッチ１８をＯＮ
すると共に、サイクルタイマー８を、−日の内液も使用
率の高い時間帯に固定接点Ｃ側がＯＮするように設定、
例えば第７図の如く設定し、さらに水勢調節スイッチ９
及び温度調節スイッチ１０を操作して温水の噴出する勢
い及び温水の温度を好みの値に設定しておく。

すると、サイクルタイマー８の動作により毎日所定の時
間になると、切換片ａが固定接点Ｃ側に切換わってヒー
ター２１への通電が開始され、ヒーター２１により加熱
タンク内の水は加熱昇温されると共にその温水の温度は
温度調節スイッチ１０の働きにより所望の温度に保たれ
る。

即ち、固定接点ＣがＯＮしている時間帯にあっては、所
望温度の温水が自動的に準備されることになる。

而して、このような時間帯に洗浄乾燥装置を使用する場
合、先ず便座２に坐る以前に保合ピン１４を操作して係
止孔１５との係合を解除し、制御ボックス１２をスプリ
ング１３の力により前方に突出させ便器１の側方に位置
させる。

然る後、便座２に坐り、用便後側方にある制御ボックス
１２の切換スイッチ１９を洗浄側に操作すると、ポンプ
２２は駆動して洗浄タンク３から加熱タンク内に水を供
給すると同時に、加熱タンク内の温水を圧送して温水噴
出ノズル５より噴射させ、設定温度の温水により使用者
の不潔局部を洗浄することになる。

そして、洗浄の終了後、制御ボックス１２の切換スイッ
チ１９を乾燥側に切換え操作すれば、ポンプ２２が停止
して、送風機２３及びヒーター２４により発生した温風
が温風噴出口６より吐出し、温風によって使用者の不潔
局部の乾燥が行なわれる。

乾燥終了後は、切換スイッチ１９をＯＦＦにして制御ボ
ックス１２を装置本体４の収納部１１に押込み収納する
。

通常、用便は各龜習慣性を有し、毎日略一定した時間に
催す為、予め使用者自身、習慣に応じて最も使用率の高
い時間帯に合せサイクルタイマー８を設定しておけば、
使用の時には既に設定した所望温度の温水が準備されて
おり、上述操作手順で最も効果的な使用を行なえ、しか
も−日中ヒーター２１を通電状態にして設定温度の温水
を準備しておくものに比べ、消費電力の無駄を省き、充
分な節電効果を発揮できるものである。

勿論、上述実施例にあって、洗浄乾燥装置の使用はサイ
クルタイマー８の切換片ａが固定接点す側にＯＮｊてい
る時にも使用できるものである。

その場合、便座２に坐る前に手動スイッチ２５をＯＮす
ることにより、ヒーター２１に通電して加熱タンク内の
水の加熱を開始させ、以後上述の操作手順に従って使用
する。

但し、この場合、用便後洗浄する際、未だ加熱タンク内
の温水が設定した所望温度に達しておらない虞れもある
が、使用者自身、制御ボックス１２の温度表示部２０に
て温水の温度を容易に知ることができるので、設定した
温度以前であっても適当な温度になった時点で使用する
こともでき、特に設定した温度に達するまで待つ必要も
なく、時間の無駄を省くことができる。

尚、上述実施例にあっては制御ボックス１２に操作部品
として電源スィッチ１８及び切換スイッチ１９を納めで
あるが、例えば切換スイッチ１９のみを納めてもよく、
又水勢調節スイッチ９、温度調節スイッチ１０等量ての
操作部品を納めてもよい。

さらに、制御ボックス１２の収納形態は上述実施例のも
のに限定されるものでなく、例えば単に机等の引出しと
同形態にしてスプリング１３、保合ピン１４を省略して
もよく、要は便器１の側方に位置できるように装置本体
４に引出し可能に収納されでおれは゛よい。

以上の如く本案によれば、便器の後方部に装置本体を設
置し、使用者の不潔局部を温水の噴射によって洗浄しか
つ温風の送風によって乾燥する洗浄乾燥装置において、
操作部品を納めた制御ボックスを設け、この制御ボック
スを便器の側方部に位置できるように上記装置本体に収
納したことにより、不使用時制御ボックスが邪魔になる
ことがない上に、使用時楽な姿勢で容易に操作できると
共に、その操作は確認し乍ら確実に行なうことができ、
操作性の向上を計れ、使い勝手のよいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を設置した腰掛式水洗便器の使用状態
を示す側面図、第２図は本案装置を設置した腰掛式水洗
便器の正面図、第３図は同上要部上面図、第４図は同上
制御ボックスの上面図、第５図は同上制御ボックスの収
納構造を示す説明図、第６図は同上電気回路図、第７図
は同上サイクルタイマーのタイムチャートである。 １：便器、４：装置本体、１２：制御ボックス、１８：
電源スィッチ、１９：切換スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 便器の後方部に装置本体を設置し、使用者の不潔局部を
   温水の噴射によって洗浄しかつ温風の送風によって乾燥
   するものにおいて、操作部品を納めた制御ボックスを設
   け、この制御ボックスを便器の側方部に位置できるよう
   に上記装置本体に引出し可能に収能してなることを特徴
   とする腰掛式％式％