JP4195913B2 - 被取付部材の固定構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取付部材に被取付部材を着脱自在に固定するようにした被取付部材の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自転車のハンドルに、外嵌してボルト等の締結具で締め付け固定された締付環を取付部材として、照明灯、ブザー等の被取付部材を着脱自在に固定するようにしたものがあるが、この種の従来の被取付部材の固定構造は、例えば、締付環等の取付部材の取付面に、L字状に屈曲した係止体を突設すると共に、照明灯、ブザー等の被取付部材の被取付面に係合爪を突設し、係合爪を、係止体と取付面との間に挿入して嵌合することにより、取付部材に被取付材を着脱自在に固定するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の固定構造では、単に取付部材の取付面と係止体との間に係合爪を嵌合させているのみであったため、取付部材に対して被取付部材を簡単に取り付けできるように係止体と係合爪との係合を弛めに設定すれば、取付部材に固定した被取付部材が取付部材に対してガタ付いたり不測に外れたりするおそれがあった。また、係止体に対する係合爪の係合をきつめに設定すれば、係合体と取付面との間に係合爪の嵌合するのに相当な力を要し、被取付部材の取り付けが困難になった。また、係止体と係合爪との係合をきつく設定していても、取付部材に対して被取付部材の着脱を繰り返すと、係止体と係合爪との係合が次第に甘くなり、短期間の使用によって取付部材に取り付けた被取付部材がガタ付いたり不測に外れたりするおそれを生じた。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑み、被取付部材を取付部材に対して簡単に取付けできると共に、ガタ付いたり不測に外れたりするおそれなく長期間にわたって確実かつ強固に固定できるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決する本発明の技術手段は、取付部材2の取付面27又は被取付部材4の被取付面37の一方に、係止体28が突設されると共に、他方に、係合爪38が突設され、前記係止体28は、取付面27又は被取付面37から突出した係止基部31と、取付面27又は被取付面37から浮き上がった状態で係止基部31から突出した係止突片32とを有し、前記係合爪38は、被取付面37又は取付面27から突出した突出基部39と、突出基部39の突出端側から鉤形に突出した係合部40とを有し、取付面27又は被取付面37と係止突片32との間の係止基部31側に、嵌合部33が設けられ、係合爪38の係合部40を、取付面27又は被取付面37と係止体28の係止突片32との間を通して嵌合部33に嵌合させることにより、取付部材2に被取付部材4を着脱自在に固定するようにした被取付部材の固定構造であって、
係止突片32と被取付面37又は取付面27との間に、前記係合部40が嵌合部33に嵌合するときに、係合部40を嵌合部33に保持すべく係脱自在に係合する係合機構43が設けられ
前記係合機構43は、係止突片32の基部側の外面に設けた係合凹部44と、被取付面37又は取付面27に設けた係合凸部45とを有し、前記係合爪38の係合部40が、取付面27又は被取付面37と係止体28の係止突片32との間を通って嵌合部33に嵌合する際に、係合凸部45で、係止突片32の係合部通過位置よりも先端側を、取付面27又は被取付面37側に弾性変形させるべく押圧し、これにより、係合爪38の係合部40が、取付面27又は被取付面37と係止体28の係止突片32との間で上下に挟持され、かつ、係止体28の係止突片32が、被取付面37又は取付面27と係合爪38の係合部40との間で上下に挟持された状態になるように構成されている点にある。
【0006】
本発明の他の技術手段は、取付部材2に被取付部材4を着脱自在に固定するようにした被取付部材の固定構造において、
前記取付部材2の取付面27又は被取付部材4の被取付面37の一方に、一対の係止体28が、各係止体28の端部間に爪挿入口29を残して、環状に並ぶように突設されると共に、他方に、一対の係止体28に係脱自在に係合する一対の係合爪38が突設され、
前記一対の係止体28は、取付面27又は被取付面37から突出した係止基部31と、取付面27又は被取付面37から浮き上がった状態で係止基部31から対応する爪挿入口29に向けて突出した係止突片32とを有し、取付面27又は被取付面37と各係止体28の係止突片32との間の係止基部31側に、取付面27又は被取付面37と係止基部31と係止突片32とで囲まれた嵌合部33が設けられ、
前記一対の係合爪38は、被取付面37又は取付面27から突出した突出基部39と突出基部39の突出端側に設けられた係合部40とを有し、一対の係合爪38の突出基部39同士は、被取付部材4の回動操作により、対応する係止体28に沿って移動するように、互いに離間され、一対の係合爪38の係合部40は、前記被取付部材4の回動操作により、爪挿入口29から取付面27又は被取付面37と係止体28の係止突片32との間を通って嵌合部33に嵌合するように、前記各突出基部39の先端側から鉤形に突出され、
係止突片32と被取付面37又は取付面27との間に、前記係合部40が嵌合部33に嵌合するときに、係合部40を嵌合部33に保持すべく係脱自在に係合する係合機構43が設けられ
前記係合機構43は、係止突片32の基部側の外面に設けた係合凹部44と、被取付面37又は取付面27に設けた係合凸部45とを有し、前記係合爪38の係合部40が、取付面27又は被取付面37と係止体28の係止突片32との間を通って嵌合部33に嵌合する際に、係合凸部45で、係止突片32の係合部通過位置よりも先端側を、取付面27又は被取付面37側に弾性変形させるべく押圧し、これにより、係合爪38の係合部40が、取付面27又は被取付面37と係止体28の係止突片32との間で上下に挟持され、かつ、係止体28の係止突片32が、被取付面37又は取付面27と係合爪38の係合部40との間で上下に挟持された状態になるように構成されている点にある。
【0007】
本発明の他の技術手段は、前記係合機構43の係合が外れる際に、係合部40が嵌合部33から外れるのを阻止すべく、係合機構43で、係止突片32の嵌合部33よりも先端側を取付面27又は被取付面37側に押圧するように構成されている点にある
本発明の他の技術手段は、前記係止体28及び係合爪38の取付面27又は被取付面37からの突出長さが、係合部40が嵌合部33に嵌合したときに、係止体28が被取付面37又は取付面27に接当しかつ係合爪38が取付面27又は被取付面37に接当するように、設定されている点にある。
【0008】
本発明の他の技術手段は、前記一対の係合爪38の係合部40が、突出基部39の先端側から一対の係合爪38の離間方向外方に突設され、一対の係合爪38の突出基部39の外面39a同士の離間幅が、一対の係止体28の対向する内面28a同士の離間幅に対応するように設定され、前記被取付部材4の回動操作により、各係合爪38の突出基部39が、一対の係止体28の対向する内面28aに沿って摺動するように形成されている点にある。
本発明の他の技術手段は、取付面27又は被取付面37の一方の爪挿入口29に、一対の係合爪38が、各係止体28に対応するように位置決めするストッパー34が設けられている点にある。
【0009】
本発明の他の技術手段は、前記取付部材2が、自転車のハンドル1に、外嵌して着脱自在に締め付け固定されている点にある。
本発明の他の技術手段は、前記被取付部材4が、所定操作により音声を発する録音再生装置である点にある。
本発明の他の技術手段は、前記被取付部材4が、所定操作により音を発する音発生装置である点にある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に従って説明する。
図1〜図7は本発明の一実施の形態を示している。図1〜図5及び図7において、1は自転車のハンドルで、このハンドル1に取付部材2が外嵌されてボルト等の締結具3により締め付け固定されている。この取付部材2を介してハンドル1に録音再生装置である被取付部材4が取り付けられている。
取付部材2は、一対の挟持体7,8を備える。各挟持体7,8は、合成樹脂等により構成され、一方の挟持体7の一端部には、嵌合凸部9が設けられ、他方の挟持体8の一端部には嵌合凸部9に対応する嵌合溝部10が設けられ、挟持体7,8の一端部同士は、嵌合溝部10に嵌合凸部9を嵌合することにより着脱可能に連結されている。
【0011】
取付部材2は、一対の挟持体7,8でハンドル1を挟持するようにハンドル1に外嵌され、一対の挟持体7,8の他端部同士をボルトナット等の締結具3により締め付けることにより、ハンドル1に対して着脱自在に締め付け固定されている。
被取付部材(録音再生装置)4は、上ケース13と下ケース14とを凹凸嵌合等によって着脱自在に接合してなるケース体15を備える。この上ケース13及び下ケース14は合成樹脂等により構成され、ケース体15内に、マイク16、基板17、スピーカ18、電池19等が設けられ、上ケース13に録音ボタン21と再生ボタン22とが組み込まれ、下ケース14にはマイク16に対応して通孔23が設けられると共に、スピーカ18に対応して複数のスリット孔24が設けられており、録音ボタン21を押圧操作しながら、マイク16に向けて声を出すことにより音声をIC等で構成した録音部に録音できると共に、再生ボタン22を押圧操作(ボタン操作、スイッチ操作等の所定操作)することにより、録音した音声をスピーカ18から発することができるように構成されている。また、下ケース14にストラップ連結用の孔25が設けられている。
【0012】
取付部材2の挟持体8の上面には平坦な取付面27が形成され、この取付面27に、一対の係止体28が、各係止体28の端部間に爪挿入口29を残して、環状に並ぶように突設されている。各係止体28は円弧状に形成されており、一対の係止体28と一対の爪挿入口29とは環状に並ぶように配置されている。一対の係止体28は、例えば弾性を有する合成樹脂により挟持体8と一体に成形されている。
一対の係止体28は、取付面27から突出した係止基部31と、取付面27から浮き上がった状態で係止基部31から対応する爪挿入口29に向けて突出した係止突片32とを有する。取付面27と各係止体28の係止突片32との間の係止基部31側に、取付面27と係止基部31と係止突片32とで囲まれた嵌合部33が設けられている。取付面27の一方の爪挿入口29に、ストッパー34が突設され、後述する被取付部材4の一対の係合爪38の一方を接当させることにより、一対の係合爪38が、各係止体28に対応するように爪挿入口31に位置決めするように構成されている。
【0013】
被取付部材4の下ケース13の下面には平坦な被取付面37が形成され、この被取付面37に、一対の係止体28に係脱自在に係合する一対の係合爪38が突設されている。この一対の係合爪38は、例えば弾性を有する合成樹脂により下ケース13と一体に成形されている。一対の係合爪38は、被取付面37から突出した突出基部39と突出基部39の突出端側に設けられた係合部40とを有している。
一対の係合爪38の突出基部39の外面39aは、係止体28の内面28a形状に対応した円弧面に形成されると共に、一対の突出基部39の外面39a間の離間幅が、一対の係止体28の内面28a間の離間幅に対応するように設定され、一対の係合爪38の係合部40は、各突出基部39の先端側から一対の突出基部39の離間方向外方に向けて鉤形に突出されている。従って、一対の係合爪38を取付面27の各爪挿入口29にセットした状態で、一対の係合爪38間の中央を通る縦軸X廻りに被取付部材4を回動操作することにより、一対の突出基部39が一対の係止体28の内面28aに沿って摺動し、一対の係合爪38の係合部40が、爪挿入口29から取付面27と対応する係止体28の係止突片32との間を通って嵌合部33に嵌合するようになっている。
【0014】
前記係止体28及び係合爪38の取付面27又は被取付面37からの突出長さは、係合部40が嵌合部33に嵌合したときに、係止体28が被取付面37に接当し、かつ係合爪38が取付面27に接当するように、設定されている。
前記一方の係止突片32と被取付部材4の被取付面37との間に、係合機構43が設けられている。係合機構43は、係止突片32の基部側の外面に設けた係合凹部44と、被取付面37に設けた係合凸部45とを有し、係合爪38の係合部40が、取付面27と係止体28の係止突片32との間を通って嵌合部33に嵌合する際に、係合凸部45で、係止突片32の係合部通過位置よりも先端側を、取付面27側に弾性変形させるべく押圧するように構成されている。また、係合凸部45と係合凹部44との係合が外れる際に、係合凸部45で、係止突片32の嵌合部33よりも先端側を取付面27側に押圧して、係合部40が嵌合部33から外れるのを阻止するように構成されている。
【0015】
従って、係合機構43は、係合部40が嵌合部33に嵌合するときに、係合部40を嵌合部33に保持すべく係脱自在に係合し、係合機構43の係合が外れる際(係合しているとき)に、係合部40が嵌合部33から外れるのを阻止すべく、係止突片32の嵌合部33よりも先端側を取付面27側に押圧するようになっている。
上記実施の形態によれば、録音再生装置である被取付部材4を自転車のハンドル1に取り付ける場合、自転車のハンドル1に締め付け固定した取付部材2に対して、図1に示すように、前側から近づけて、一方の係合爪38をストッパー34に前側から接当させると、取付面27と被取付面37とが対向して、一対の係合爪38が一対の爪挿入口29に簡単にセットされるので、その後は、被取付部材4を、縦軸X廻りに図1に示す矢印a方向に回動操作すればよく、これにより、一対の突出基部39が一対の係止体28の内面28aに沿って摺動し、一対の係合爪38の係合部40が、爪挿入口29から取付面27と係止体28の係止突片32との間を通って嵌合部33に嵌合する。
【0016】
このとき、係合凸部45は、係止突片32の外面を摺動して、係止突片32の係合部通過位置よりも先端側を、取付面27側に弾性変形させるべく押圧しながら移動し、係合部40が嵌合部33に嵌合すると同時に係合凸部45が係止突片32の係合凹部44に係合する。
これにより、一対の係合爪38の係合部40を一対の係止体28の各嵌合部33に簡単な操作で嵌合させて、取付部材3に被取付部材4を簡単に取付けることができる。また、このとき、図6に示すように、一対の係合爪38の各係合部40が、取付面27と一対の係止体28の係止突片32との間で上下に挟持され、かつ、一対の係止体28の各係止突片32が、被取付面37と一対の係合爪38の各係合部40との間で上下に挟持された状態になる。また、一対の係合爪38が、一対の係止体28間で挟持された状態になるため、取付部材2に対して録音再生装置である被取付部材4がガタ付いたりするおそれなく強固に固定される。
【0017】
しかも、係合凸部45と係合凹部44とが係合しているため、外部から何らかの外力が作用して、係合部40が嵌合部33から外れようとすると、係合凸部45と係合凹部44との係合が外れることにより、係合凸部45で、係止突片32の嵌合部33よりも先端側を取付面27側に押圧して、係合部40が嵌合部33から外れるのを阻止するように作用するため、外部から多少の力が加わっても、係合部40が嵌合部33から外れることがなくなり、取付部材2が被取付部材4に対してガタ付いたり、不測に外れたりするおそれなく取付部材2に被取付部材4を強固に固定することができる。
【0018】
図8及び図9は他の実施の形態を示し、被取付部材4として、再生録音装置に代えて、音発生装置を使用するようにしたものである。この音声発生装置(被取付部材)4は、ゴム等の弾性材により構成された半球状の操作体49を有し、操作体49を握って押圧乃至圧縮操作(所定操作)することにより、ラッパ音がなるように構成されており、被取付部材4を取付部材2から取り外して、自転車から分離した状態で携帯することにより、サッカー等の試合の応援グッツとして便利に使用できるようになっている。その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成であり、前記実施の形態の場合と同様の作用効果を有する。
【0019】
図10〜図12に他の実施の形態を示し、取付面27に突設した一対の係止体28を、直線状に形成すると共に、一対の係止体28を間隔をおいて互いに平行に配置したものであり、一対の係止体28は、前記実施の形態の場合と同様に、取付面27から突出した係止基部31と、取付面27から浮き上がった状態で係止基部31から係止突片32とを有し、取付面27と各係止体28の係止突片32との間の係止基部31側に、取付面27と係止基部31と係止突片32とで囲まれた嵌合部33が設けられている。
【0020】
被取付面37に突設した一対の係合爪38は、前記一対の係止体28に対応するように配置され、前記実施の形態の場合と同様に、被取付面37から突出した突出基部39と突出基部39の突出端側に設けられた係合部40とを有している。
一対の突出基部39の外面39a間の離間幅が、一対の係止体28の内面28a間の離間幅に対応するように設定されており、一対の係合爪38を一対の係止体28に一致させて、被取付部材4を取付部材2に対して矢印方向に直線移動させることにより、一対の突出基部39が一対の係止体28の内面28aに沿って摺動し、一対の係合爪38の係合部40が、取付面27と対応する係止体28の係止突片32との間を通って嵌合部33に嵌合するようになっている。
【0021】
各係止突片32と被取付部材4の被取付面37との間に、係合機構43が一対設けられている。各係合機構43は、前記実施の形態の場合と同様に、係止突片32の基部側の外面に設けた係合凹部44と、被取付面37に設けた係合凸部45とを有し、係合爪38の係合部40が、取付面27と係止体28の係止突片32との間を通って嵌合部33に嵌合する際に、係合凸部45で、係止突片32の係合部通過位置よりも先端側を、取付面27側に弾性変形させるべく押圧するように構成されている。また、係合凸部45と係合凹部44との係合が外れる際に、係合凸部45で、係止突片32の嵌合部33よりも先端側を取付面27側に押圧して、係合部40が嵌合部33から外れるのを阻止するように構成されている。
【0022】
その他の点は、前記図1〜図7の実施の形態又は前記図8〜図9の実施の形態の場合と同様の構成であり、前記実施の形態の場合と同様に、被取付部材4を取付部材2に対して簡単に取付けできると共に、ガタ付いたり不測に外れたりするおそれなく長期間にわたって確実かつ強固に固定できるようになる。
なお、前記実施の形態では、一対の突出基部39の外面39a間の離間幅が、一対の係止体28の内面28a間の離間幅に対応するように設定され、係合爪38の係合部40を嵌合部33に嵌合させる際に、一対の突出基部39が一対の係止体28の内面28aに沿って摺動するようになっているが、これに代え、一対の突出基部39の内面間の離間幅を、一対の係止体28の外面間の離間幅に対応するように設定して、係合爪38の係合部40を嵌合部33に嵌合させる際に、一対の突出基部39が一対の係止体28の外面に沿って摺動するようにしてもよい。
【0023】
また、前記実施の形態では、取付部材2の取付面27に、一対の係止体28が突設されると共に、被取付部材4の被取付面37に、一対の係合爪38が突設されているが、これに代え、取付部材2の取付面27に、一対の係合爪38を突設すると共に、被取付部材4の被取付面37に、一対の係止体28を突設するようにしてもよい。この場合、係止突片32が被取付面37から浮き上がった状態で係止基部31から突出し、被取付面37と係止突片32との間の係止基部31側に、嵌合部33が設けられ、係止突片32と取付面27との間に、係合機構43が設けられる
また、取付部材2の取付面27又は被取付部材4の被取付面37に、突設する係止体28又は係合爪38の個数は、一対ずつに限定されず、1個ずつ又は3個以上ずつ設けるようにしてもよい。さらに、設けられる係止体28の個数と係合爪38の個数とは、互いに異なっていてもよく、例えば、係止体28を1個設けると共に、係合爪38を2個設けて、一つの係止体28に対して2個の係合爪38を係脱自在に係合させるようにしてもよい。
【0024】
また、前記実施の形態では、自転車のハンドル1に取付部材2を介して録音再生装置又は音発生装置である被取付部材4を取り付けるようにしているが、自転車のハンドル1に代えて、被取付部材4を取付部材2を介してバイクのハンドル、キックボードのハンドル、車いすのシャーシ等に取り付けるようにしてもよい。また、ハンドル等に取り付けられる被取付部材4としては、録音再生装置又は音発生装置の他に、ラジオ、照明灯、防犯ベルその他であってもよい。
また、前記実施の形態では、自転車のハンドル1に取付部材2を着脱自在に締め付け固定するようにし、この取付部材2に係合体28とを突設しているが、これに代え、自転車のハンドル等を取付部材2とし、ハンドル等に直接に係止体28等を突設するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、被取付部材4を取付部材2に対して簡単に取付けできると共に、ガタ付いたり不測に外れたりするおそれなく長期間にわたって確実かつ強固に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す取付部材及び被取付部材の分解平面図である。
【図2】 同図1のA−A線断面図である。
【図3】 同取付部材の正面図である。
【図4】 同被取付部材の底面図である。
【図5】 同図2のC−C線断面図である。
【図6】 同図1のB−B線断面図である。
【図7】 同自転車のハンドルに被取付部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】 他の実施形態を示す斜視図である。
【図9】 同側面断面図である。
【図10】 他の実施の形態を示す分解平面図である。
【図11】 同平面断面図である。
【図12】 同図10のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドル
2 取付部材
3 載置台
4 被取付部材
27 取付面
28 係止体
29 爪挿入口
31 係止基部
32 係止突片
33 嵌合部
34 ストッパー
37 被取付面
38 係合爪
39 突出基部
40 係合部
43 係合機構
44 係合凹部
45 係合凸部

Claims (9)

  1. 取付部材(2)の取付面(27)又は被取付部材(4)の被取付面(37)の一方に、係止体(28)が突設されると共に、他方に、係合爪(38)が突設され、前記係止体(28)は、取付面(27)又は被取付面(37)から突出した係止基部(31)と、取付面(27)又は被取付面(37)から浮き上がった状態で係止基部(31)から突出した係止突片(32)とを有し、前記係合爪(38)は、被取付面(37)又は取付面(27)から突出した突出基部(39)と、突出基部(39)の突出端側から鉤形に突出した係合部(40)とを有し、取付面(27)又は被取付面(37)と係止突片(32)との間の係止基部(31)側に、嵌合部(33)が設けられ、係合爪(38)の係合部(40)を、取付面(27)又は被取付面(37)と係止体(28)の係止突片(32)との間を通して嵌合部(33)に嵌合させることにより、取付部材(2)に被取付部材(4)を着脱自在に固定するようにした被取付部材の固定構造であって、
    係止突片(32)と被取付面(37)又は取付面(27)との間に、前記係合部(40)が嵌合部(33)に嵌合するときに、係合部(40)を嵌合部(33)に保持すべく係脱自在に係合する係合機構(43)が設けられ
    前記係合機構(43)は、係止突片(32)の基部側の外面に設けた係合凹部(44)と、被取付面(37)又は取付面(27)に設けた係合凸部(45)とを有し、前記係合爪(38)の係合部(40)が、取付面(27)又は被取付面(37)と係止体(28)の係止突片(32)との間を通って嵌合部(33)に嵌合する際に、係合凸部(45)で、係止突片(32)の係合部通過位置よりも先端側を、取付面(27)又は被取付面(37)側に弾性変形させるべく押圧し、これにより、係合爪(38)の係合部(40)が、取付面(27)又は被取付面(37)と係止体(28)の係止突片(32)との間で上下に挟持され、かつ、係止体(28)の係止突片(32)が、被取付面(37)又は取付面(27)と係合爪(38)の係合部(40)との間で上下に挟持された状態になるように構成されていることを特徴とする被取付部材の固定構造。
  2. 取付部材(2)に被取付部材(4)を着脱自在に固定するようにした被取付部材の固定構造において、
    前記取付部材(2)の取付面(27)又は被取付部材(4)の被取付面(37の一方に、一対の係止体(28)が、各係止体(28)の端部間に爪挿入口(29)を残して、環状に並ぶように突設されると共に、他方に、一対の係止体(28)に係脱自在に係合する一対の係合爪(38)が突設され、
    前記一対の係止体(28)は、取付面(27)又は被取付面(37)から突出した係止基部(31)と、取付面(27)又は被取付面(37)から浮き上がった状態で係止基部(31)から対応する爪挿入口(29)に向けて突出した係止突片(32)とを有し、取付面(27)又は被取付面(37)と各係止体(28)の係止突片(32)との間の係止基部(31)側に、取付面(27)又は被取付面(37)と係止基部(31)と係止突片(32)とで囲まれた嵌合部(33)が設けられ、
    前記一対の係合爪(38)は、被取付面(37)又は取付面(27)から突出した突出基部(39)と突出基部(39)の突出端側に設けられた係合部(40)とを有し、一対の係合爪(38)の突出基部(39)同士は、被取付部材(4)の回動操作により、対応する係止体(28)に沿って移動するように、互いに離間され、一対の係合爪(38)の係合部(40)は、前記被取付部材(4)の回動操作により、爪挿入口(29)から取付面(27)又は被取付面(37)と係止体(28)の係止突片(32)との間を通って嵌合部(33)に嵌合するように、前記各突出基部(39)の先端側から鉤形に突出され、
    係止突片(32)と被取付面(37)又は取付面(27)との間に、前記係合部(40)が嵌合部(33)に嵌合するときに、係合部(40)を嵌合部(33)に保持すべく係脱自在に係合する係合機構(43)が設けられ
    前記係合機構(43)は、係止突片(32)の基部側の外面に設けた係合凹部(44) と、被取付面(37)又は取付面(27)に設けた係合凸部(45)とを有し、前記係合爪(38)の係合部(40)が、取付面(27)又は被取付面(37)と係止体(28)の係止突片(32)との間を通って嵌合部(33)に嵌合する際に、係合凸部(45)で、係止突片(32)の係合部通過位置よりも先端側を、取付面(27)又は被取付面(37)側に弾性変形させるべく押圧し、これにより、係合爪(38)の係合部(40)が、取付面(27)又は被取付面(37)と係止体(28)の係止突片(32)との間で上下に挟持され、かつ、係止体(28)の係止突片(32)が、被取付面(37)又は取付面(27)と係合爪(38)の係合部(40)との間で上下に挟持された状態になるように構成されていることを特徴とする被取付部材の固定構造。
  3. 前記係合機構(43)の係合が外れる際に、係合部(40)が嵌合部(33)から外れるのを阻止すべく、係合機構(43)で、係止突片(32)の嵌合部(33)よりも先端側を取付面(27)又は被取付面(37)側に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の被取付部材の固定構造。
  4. 前記係止体(28)及び係合爪(38)の取付面(27)又は被取付面(37)からの突出長さが、係合部(40)が嵌合部(33)に嵌合したときに、係止体(28)が被取付面(37)又は取付面(27)に接当しかつ係合爪(38)が取付面(27)又は被取付面(37)に接当するように、設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の被取付部材の固定構造。
  5. 前記一対の係合爪(38)の係合部(40)が、突出基部(39)の先端側から一対の係合爪(38)の離間方向外方に突設され、一対の係合爪(38)の突出基部(39)の外面(39a)同士の離間幅が、一対の係止体(28)の対向する内面(28a)同士の離間幅に対応するように設定され、前記被取付部材(4)の回動操作により、各係合爪(38)の突出基部(39)が、一対の係止体(28)の対向する内面(28a)に沿って摺動するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の被取付部材の固定構造。
  6. 取付面(27)又は被取付面(37)の一方の爪挿入口(29)に、一対の係合爪(38)が、各係止体(28)に対応するように位置決めするストッパー(34)が設けられていることを特徴とする請求項2又は5に記載の被取付部材の固定構造。
  7. 前記取付部材(2)が、自転車のハンドル(1)に、外嵌して着脱自在に締め付け固定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の被取付部材の固定構造。
  8. 前記被取付部材(4)が、所定操作により音声を発する録音再生装置であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の被取付部材の固定構造。
  9. 前記被取付部材(4)が、所定操作により音を発する音発生装置であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の被取付部材の固定構造。
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