JP4192892B2 - 水溶性増粘剤及び液状酸性洗浄剤 - Google Patents

水溶性増粘剤及び液状酸性洗浄剤 Download PDF

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Description

本発明は、強酸性を示す溶液においても増粘効果及び安定性を有する増粘剤及び当該増粘剤を配合した液状酸性洗浄剤に関するものであり、これらを利用する技術分野において賞用され得るものである。
浴室内のタイルや洗面台、トイレの便器や室内タイルなどの陶器等の汚れを除去する洗浄剤には、塩酸、クエン酸等を洗浄成分とする酸性洗浄剤、中性あるいは塩素系などの洗浄剤が使用されている。従来、これらの洗浄剤ではタイルの垂直面や便器に洗浄液をかけた場合、洗浄液が洗浄面をゆっくり流れ落ちるように、増粘剤を配合して適度な粘度を有するように調整されており、有効に働く水溶性増粘剤が検討されている。
例えば、酸性基剤としてスルファミン酸とグリコール酸を併用したタイル用液状酸性洗浄剤では、増粘剤としてポリビニールアルコールを、安定化剤として尿素を配合した酸性洗浄剤が開示されている(特開昭53−46302号公報)。当該洗浄剤は、安全性を考慮して、塩酸に代えて酸性基剤にスルファミン酸を用いているが、スルファミン酸単独では洗浄効果が塩酸よりも劣るためグリコール酸を酸性補助剤としている。さらに増粘剤であるポリビニルアルコールは冬期等の低温で使用される場合にはゲル化現象を起して粘性低下を起こしやすい。
また、塩酸などの鉱酸、ハロゲン捕捉剤、界面活性剤及び増粘剤を必須成分とし、その増粘剤として、キサンタンガム、カチオン化セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン又はポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸が用いられた洗浄剤なども開示されている(例えば、特開平9−143498号又は特開平4−209700号公報)。このうち、ポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸単独重合体では、10%塩酸でもある程度の増粘効果は見られるが、流動性とたれ防止性を両立できないために満足できるものではなかった。何れの増粘剤も酸性条件下において増粘効果が不十分であり、経時安定性も満足できるものではなかった。そこで、水溶性増粘剤として単独重合体に換え、共重合体を用いた検討が報告されている。
例えば、(メタ)アクリルアミドアルキルスルホン酸とアルキル基含有不飽和単量体を用いた共重合体からなる水溶性増粘剤(特開平10−279636号公報)さらに、(メタ)アクリルアミドアルキルスルホン酸と架橋性単量体を加え、(メタ)アクリル酸、ジアルキルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチルメタクリレート又はビニルピロリドン等を各々用いて重合させた架橋型共重合体からなる水溶性増粘剤が、弱酸性下あるいは塩水溶液中において粘度低下の少ないことが報告されている(特開平9−157130号公報、特開2001−114641号公報及び特開2001−115135号公報等)。これらの水溶性増粘剤は医薬品や化粧品等の用途で皮膚に対して刺激性の少ない穏やかな酸性条件であれば、ある程度の増粘効果と増粘液の経時安定性を示すものの、10質量%程度の塩酸を含有するpH1以下を示すような強酸性の酸性洗浄剤等に対して増粘効果は不十分である。
また、特開平9−157130号公報、特開2001−11464号公報及び特開2001−115135号公報等で開示される、架橋性単量体を用いた共重合体の製法では、重量平均分子量500万を超える高分子量の水溶性重合体を得ようとすると、反応の完全な制御が困難であるため、三次元網目状の分子構造を形成して水不溶性の重合体が生成し易いという問題が発生する。
上記のように、これまでの増粘剤では強酸性を示す水溶液に対して増粘効果や経時安定性は不十分なものであった。洗浄剤の増粘効果を高めるために、配合する増粘剤の添加量を多くすることである程度の改善は認められるが、それに伴い液状酸性洗浄剤の流動性が低下するため、洗浄剤容器のノズルから洗浄液が出にくくなるため使用感が悪化するばかりか、有機物を多量に含有することになり環境負荷の面でも好ましくない。また、配合する増粘剤の添加量を調節することで、酸性洗浄剤の流動性を改善すると逆に陶器面でのたれ防止性が不十分となってしまうなどの課題が存在する。
特開昭53−46302号公報 特開平9−143498号公報 特開平4−209700号公報 特開平10−279636号公報 特開平9−157130号公報 特開2001−114641号公報 特開2001−115135号公報
本発明者らは、前記課題を解決するために様々な検討を行った結果、強酸性を示す水溶液に対しても増粘効果及び安定性に優れる特定の共重合体から構成される水溶性増粘剤が、前記課題を解決できることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下に示すものである。
[1]水溶性増粘剤として、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩とアクリル酸及び/又はその塩を必須成分とし、必要に応じて共重合可能なその他の単量体を構成成分とする単量体混合物であって、全単量体中2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩が20モル%以上含む、を重合して得られる重量平均分子量600万以上の水溶性共重合体を含有してなるものである。
[2]第二の発明としては、前記の水溶性増粘剤を必須成分とし、鉱酸及び/又は有機酸を含有する水溶液からなる液状酸性洗浄剤である。
本発明の水溶性増粘剤は、強酸性を示す水溶液においても優れた増粘効果を示し、且つ、当該増粘剤を含有する液状酸性洗浄剤は安定性に優れ、適切な流動性及び適度に洗浄面に滞留・保持されることから、満足のできる使用感及び洗浄剤としての洗浄効果が発揮され、液状酸性洗浄剤として極めて有益なものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
1.水溶性増粘剤
本発明の水溶性増粘剤は、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩とアクリル酸及び/又はその塩を必須成分とし、必要に応じて共重合可能なその他の単量体として下記式(1)で表される化合物及び/又はその塩を構成成分とする単量体混合物であって、全単量体中2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩が20モル%以上含む、を重合して得られる重量平均分子量600万以上の水溶性共重合体である。
Figure 0004192892
〔但し、式(1)において、nは1〜12の整数である。〕
1.1 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸
本発明の水溶性増粘剤を構成する2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩は、酸性水溶液に対する重合体の溶解性及び粘性を付与するために用いるが、その使用量は全単量体の合計モル数を基準として20モル%以上が好ましく、20〜60モル%がより好ましく、特に30〜50モル%が好ましい。20モル%未満では酸性水溶液に対する重合体の溶解性及び粘性が十分でなくなる。
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、又は、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン塩等が挙げられる。
1.2 アクリル酸
本発明の水溶性増粘剤を構成するアクリル酸及び/又はその塩の使用量としては、全単量体の合計モル数を基準に、好ましくは80モル%以下であり、40〜80モル%がより好ましく、特に50〜70モル%が好ましい。80モル%を超えると酸性水溶液に対する重合体の溶解性を悪化させたり増粘性を低下させる。
また、必要に応じて共重合可能なその他の単量体を含有させる場合のアクリル酸及び/又はその塩の使用量としては、全単量体の合計モル数を基準に、好ましくは20〜80モル%であり、特に35〜70モル%が好ましい。20モル%未満ではたれ防止性が十分でなく、80モル%を超えると酸性水溶液に対する重合体の溶解性を悪化させたり増粘性を低下させる。
アクリル酸の塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、又は、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン塩等が挙げられる。
1.3 その他の単量体
本発明の水溶性増粘剤は、強酸性を示す水溶液に対する増粘性、安定性及び得られる共重合体の水溶性を大きく阻害しない範囲で、上記必須成分のほかに共重合可能なその他の単量体を用いることもできる。
共重合可能なその他の単量体としては、アニオン性単量体、ノニオン性単量体等の単量体などがあり、それらの具体例として以下のものが挙げられる。
[A]アニオン性単量体
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸以外の(メタ)アクリルアミドアルキルアルカンスルホン酸及びそのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩;メタクリル酸及びそのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等及びそれらのアルカリ金属塩;並びにビニルスルホン酸及びそのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩等。
[B]ノニオン性単量体
(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド等のジアルキル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド等。
[C]その他の単量体
スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール及びアリルアミン等。
[D]式(1)で表される化合物
前記に挙げた共重合可能な単量体のなかでも、下記式(1)で表される化合物及び/又はその塩を用いることがより好ましい。
Figure 0004192892
〔但し、式(1)において、nは1〜12の整数である。〕
式(1)の化合物及び/又はその塩は、液状酸性洗浄剤でのたれ防止性をより高める目的で用いるが、nは1〜12の範囲の整数であり、好ましくはnが1〜6であり、さらに好ましくはnが1〜3である。nが12を超えても効果の向上は見込まれず、また、強酸性を示す水溶液に対する溶解性が損なわれるために好ましくない。当該化合物は上記の範囲内でnが1種類である単一化合物であっても、nが異なる複数の化合物の混合物であってもよい。なお、式(1)の化合物としては市販のものを使用することができ、例えば、東亞合成(株)製;商品名「アロニックスM−5600」が挙げられる。
式(1)の化合物の使用範囲は、全単体量の合計モル数を基準として0.1〜20モル%が好ましく、特に好ましくは0.5〜15モル%である。使用範囲が0.1モル%未満では、その効果は不十分であり、20モル%を超えても効果の向上は見込まれず、また、残存モノマーが生じやすくなるために好ましくない。
式(1)の化合物の塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩又は、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン塩等が挙げられる。
1.4 水溶性増粘剤の製造方法
本発明の水溶性増粘剤である水溶性共重合体の合成は、ゲル重合法、水溶液重合法及び逆相懸濁重合法などがあるが、重合体を高分子量化しやすいこと及び重合操作や分子量の調整が容易なことから、ゲル重合法が好ましい。重合操作はバッチ式でも連続式でもよく、連続式の具体例としては単量体水溶液を可動式ベルト上で連続的に重合させる連続ベルト重合法が挙げられる。
ゲル重合法は、極めて高分子量の水溶性重合体を得るために、高分子有機凝集剤の製造において採用されている重合法であり、それによれば生成重合体はゲル状物で得られる。
ゲル重合法の技術的特徴は、単量体の水溶液濃度を20〜50質量%程度とし、かつ重合開始剤の使用量を微少量、すなわち1000質量ppm以下にすることである。このような条件で初期反応液温度5〜10℃として重合を開始させると、反応液は高粘度なゲルに変換し、反応の途中からもはや攪拌および反応熱除去の操作ができなくなるが、その状態のまま一定時間放置することにより、通常最高到達温度80〜100℃を経た後、重合が完結し、目的とする高分子量の水溶性重合体が得られる。
ゲル重合法による重合反応で好ましい重合開始温度は0〜30℃、より好ましくは5〜20℃であり、好ましい重合到達温度は70〜105℃、より好ましくは80〜100℃である。この重合開始温度と重合到達温度の範囲に入るように単量体濃度を調整すればよい。また、好ましい重合時間は30分〜6時間程度である。
重合開始剤としてはレドックス重合開始剤が好ましく、またレドックス重合開始剤の替わりに、光重合開始剤を含有させた単量体水溶液に紫外線等の活性エネルギー線を照射してラジカル重合させることもできる。
重合開始剤の具体例としては、過硫酸ナトリウムや過硫酸カリウム等の過硫酸アルカリ金属塩、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素、クメンヒドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキサイド、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物、2,2‘−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド]、2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。また、このときに遷移金属塩や亜硫酸水素塩、L−アスコルビン酸(塩)、エリソルビン酸(塩)、アミン化合物等のレドックス形成用の還元剤を併用することが好ましい。
また、添加する重合開始剤の量は、使用する重合開始剤の種類や目的とする重合体の組成、重合度、粘度などに応じて調整されるが、通常、全単量体の合計量を基準にして、5〜10,000質量ppmが用いられる。好ましくは10〜5,000質量ppm、特に15〜3,000質量ppmがより好ましい。
尚、重合体の分子量は、ポリエチレンオキサイドを基準物質とする水系ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下GPCと略す)で測定した重量平均分子量である。強酸性を示す水溶液においても増粘効果を得るために、重量平均分子量は600万以上必要である。重量平均分子量600万未満の重合体では十分な増粘効果が得られなくなる。
1.5 用途
本発明の水溶性増粘剤は種々な用途に使用可能である。
例えば、医薬品、皮膚化粧料や毛髪化粧料などの化粧品や、紙コート、繊維バインダーなどの建材、繊維・紙処理剤、塗料等の領域でも、中性又は弱酸性の水溶液や酸性エマルションにおいて増粘剤として用いることができる。
特に、強酸性を示す水溶液においても増粘効果及び安定性に優れることから、塩酸、クエン酸等を洗浄成分とする酸性洗浄剤として浴室内のタイルや洗面台、トイレの便器や室内タイルなどの陶器等の汚れを除去するのに有用である。
2.液状酸性洗浄剤
本発明の液状酸性洗浄剤は、前記の水溶性増粘剤を必須成分とし、鉱酸及び/又は有機酸を含有する水溶液である。
2.1 水溶性増粘剤
本発明の液状酸性洗浄剤に含有する前記の水溶性増粘剤の量は、使用する増粘剤の種類と洗浄剤に用いる酸の種類及び量によって異なるため一概には言えないが、実際の液状酸性洗浄剤の配合において所望とする粘度となるように増粘剤の量を調整する必要があるが、概ね0.02〜5質量%の範囲が好ましく、0.1〜2質量%の範囲がより好ましい。0.02質量%未満であると増粘効果が不十分であり、5質量%を超えると粘性が過度に強くなり、洗浄後に水で流した際に洗浄剤が残存しやすくなってしまう。
2.2 酸
本発明の液状酸性洗浄剤に含まれる鉱酸又は有機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸などの鉱酸や、酢酸、クエン酸、リンゴ酸、スルファミン酸及びグリコール酸などの有機酸が挙げられる。また、これらの酸は単独又は2種以上を選択して組み合わせて使用することができる。
液状酸性洗浄剤に含まれる酸の量は、酸の種類によって洗浄力や安全性が異なるために一概には言えないが、3〜30質量%の範囲が好ましく、5〜20質量%の範囲がより好ましい。3質量%未満であると、洗浄力が不十分であり、30質量%を超えると、使用者の安全性や使用する場所(トイレ・浴室等)の周辺を腐食させるなどの問題が生じる場合がある。
2.3.その他
本発明の液状酸性洗浄剤は、前記の水溶性増粘剤及び酸以外に、界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤としては、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、アセチレンアルコール、アセチレングリコール等の非イオン性界面活性剤などが挙げられる。その他にも、消泡剤、防腐剤、研磨剤、沈降防止剤、キレート剤、防食剤、香料等を併用することもできる。
2.4.液状酸性洗浄剤の調製方法
本発明の液状酸性洗浄剤は、前記の水溶性増粘剤及び酸を水に溶解させることで容易に得られる。また、水はアルカリ土類金属イオンを含まないような軟水であれば使用できるがイオン交換水(脱イオン水)であることがさらに好ましい。
また、液状酸性洗浄剤の洗浄効果、取り扱い易さ(使用感)及び安定性を得るために、20℃における液状酸性洗浄剤の粘度は5〜100mPa・s、特に10〜20mPa・sに調整することが好ましい。
以下に、実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明する。
尚、以下において、「%」は「質量%」を、「ppm」は「質量ppm」を意味する。
○実施例1
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの50質量%水溶液645.9g(50モル%相当)、アクリル酸ナトリウムの36質量%水溶液184.1g(25モル%相当)、アクリル酸50.8g(25モル%相当)及び純水119.2gを混合して単量体濃度44質量%の単量体水溶液1kgを調製した。この単量体水溶液をステンレス製デュアー瓶に仕込み、反応容器内の温度を5℃に温調しながら30分間窒素バブリングを行った。次いで、重合開始剤として、t−ブチルハイドロパーオキサイド10ppm(全単量体の合計量に対しての質量基準に換算、以下同様)、過硫酸ナトリウム200ppm及びエリソルビン酸ナトリウム20ppmを添加し、そのまま8時間放置して断熱静置レドックス重合を行った。8時間の反応終了後、生成した含水ゲル状重合体を反応容器から取り出し、チョッパーに投入して挽肉状に細断した。細断された含水ゲルを熱風乾燥機で乾燥し、更に粉砕機で粉砕して目的とする粉末状の重合体を得た。この重合体をA1という。
○実施例2
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの50質量%水溶液916.8g(80モル%相当)、アクリル酸ナトリウムの36質量%水溶液65.2g(10モル%相当)、アクリル酸18.0g(10モル%相当)を混合して単量体濃度50質量%の単量体水溶液1kgを調製した。この単量体水溶液をステンレス製デュアー瓶に仕込み、反応容器内の温度を10℃に温調しながら30分間窒素バブリングを行った。次いで、重合開始剤として、t−ブチルハイドロパーオキサイド30ppm、過硫酸ナトリウム200ppm及びエリソルビン酸ナトリウム20ppmを添加した。それ以外は実施例1と同様に操作して目的とする粉末状の重合体を得た。この重合体をA2という。
○実施例3
反応容器であるステンレス製デュアー瓶に、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの50質量%水溶液419.4g(30モル%相当)、アクリル酸ナトリウムの36質量%水溶液159.3g(20モル%相当)、アクリル酸107.7g(49モル%相当)、アクリル酸ダイマー(商品名「アロニックスM−5600」;東亞合成(株)製)5.3g(1モル%相当)及び純水308.3gを混合して単量体濃度38質量%の単量体水溶液1kgを調製した。反応容器内の温度を10℃に温調しながら30分間窒素バブリングを行った。次いで重合開始剤として、t−ブチルハイドロパーオキサイド30ppm(全単量体の合計量に対しての質量基準に換算、以下同様)、過硫酸ナトリウム200ppm及びエリソルビン酸ナトリウム20ppmを添加し、そのまま8時間放置して断熱静置レドックス重合を行った。8時間の反応終了後、生成した含水ゲル状重合体を反応容器から取り出し、チョッパーに投入して挽肉状に細断した。細断された含水ゲルを熱風乾燥機で乾燥し、更に粉砕機で粉砕して目的とする粉末状の重合体を得た。この重合体をB1という。
○実施例4
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの50質量%水溶液432.1g(30モル%相当)、アクリル酸ナトリウムの36質量%水溶液164.2g(20モル%相当)、アクリル酸90.5g(40モル%相当)、アクリル酸ダイマー(商品名「アロニックスM−5600」;東亞合成(株)製)54.3g(10モル%相当)及び純水258.9gを混合して単量体濃度42質量%の単量体水溶液1kgを調製した。それ以外は実施例3と同様に操作して目的とする粉末状の重合体を得た。この重合体をB2という。
○実施例5
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの50質量%水溶液656.9g(50モル%相当)、アクリル酸ナトリウムの36質量%水溶液112.3g(15モル%相当)、アクリル酸51.6g(25モル%相当)、アクリル酸ダイマー(商品名「アロニックスM−5600」;東亞合成(株)製)49.5g(10モル%相当)及び純水129.7gを混合して単量体濃度47質量%の単量体水溶液1kgを調製した。この単量体水溶液をステンレス製デュアー瓶に仕込み、反応容器内の温度を5℃に温調しながら30分間窒素バブリングを行った。次いで、重合開始剤として、t−ブチルハイドロパーオキサイド10ppm、過硫酸ナトリウム200ppm及びエリソルビン酸ナトリウム20ppmを添加した。それ以外は実施例3と同様に操作して目的とする粉末状の重合体を得た。この重合体をB3という。
○比較例1
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの50質量%水溶液645.9g(50モル%相当)、アクリル酸ナトリウムの36質量%水溶液184.1g(25モル%相当)、アクリル酸50.8g(25モル%相当)及び純水119.2gを混合して単量体濃度44質量%の単量体水溶液1kgを調製した。重合開始剤として、t−ブチルハイドロパーオキサイド500ppm、過硫酸ナトリウム400ppm及びエリソルビン酸ナトリウム500ppm、連鎖移動剤として2−メルカプトエタノール1200ppmを添加した。それ以外は実施例1と同様に操作して目的とする粉末状の重合体を得た。この重合体をC1という。
○比較例2
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムの50質量%水溶液150.2g(10モル%相当)、アクリル酸ナトリウムの36質量%水溶液385.2g(45モル%相当)、アクリル酸106.2g(45モル%相当)及び純水358.4gを混合して単量体濃度32質量%の単量体水溶液1kgを調製した。この単量体水溶液をステンレス製デュアー瓶に仕込み、反応容器内の温度を15℃に温調しながら30分間窒素バブリングを行った。次いで、重合開始剤として、t−ブチルハイドロパーオキサイド100ppm、過硫酸ナトリウム300ppm、エリソルビン酸ナトリウム50ppm及びギ酸ナトリウム300ppmを添加した。それ以外は実施例1と同様に操作して目的とする粉末状の重合体を得た。この重合体をC2という。
[重合体の物性評価]
実施例1〜5で得られた重合体A1及びA2、B1〜B3、並びに比較例1及び2で得られた重合体C1及びC2の物性を以下に示す方法に従って試験した。その結果を表1に示す。
▲1▼0.2質量%水溶液粘度
純水400mlに実施例1〜5並びに比較例1及び2で得られた重合体を各々0.80gずつ加えて3時間攪拌し、十分に溶解して0.2質量%濃度の重合体水溶液を調製した。この重合体水溶液の粘度をB型粘度計(東京計器(株)製、形式:BM型)により、30℃、30rpmのローター回転数で測定した。
▲2▼pH
上記で調製した0.2質量%濃度の重合体水溶液のpHをpH計で測定した。
▲3▼不溶解分
上記で調製した0.2質量%濃度の重合体水溶液400mlを83meshのステンレス製標準篩(JIS Z 8801、内径200mm)で、濾過し、篩上に残った不溶解物の容量を測定した。
▲4▼重量平均分子量
実施例1〜5及び比較例1及び2で得られた重合体の分子量は、溶質として硫酸ナトリウム(1.33g/l)と水酸化ナトリウム(0.33g/l)を含む水溶液を用いた水系GPCにより測定した。重量平均分子量は、ポリエチレンオキサイドを基準物質として検量線を作成し算出した。
Figure 0004192892
表中の略号は以下のものを示す。
ATBS−Na:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム
A−Na:アクリル酸ナトリウム
AA:アクリル酸
M−5600:アロニックスM−5600(東亞合成(株)製)
尚、ATBS及びアロニックスM−5600は東亞合成株式会社の登録商標である。
○実施例6〜19及び比較例3〜8
[液状酸性洗浄剤の評価]
10質量%濃度の塩酸水溶液に、上記の実施例1〜5、比較例1及び2で得られた重合体を、表2に示す増粘剤(重合体)の種類と適用濃度で、十分に攪拌した後、2日間放置して10質量%塩酸の液状酸性洗浄剤を調製した。
得られた各々の液状酸性洗浄剤について、下記の項目について評価を行った。
その結果を表2〜4に示す。
▲1▼粘度:液状酸性洗浄剤の粘度はB型粘度計により、20℃、60rpmの条件で測定した。
▲2▼流動性:第1図図に示すスタンド1に設置された容器ノズル2(口径2.4mm)を有する加工した市販のポリエチレン製の容器3を下向きにセットした。上記で調製された液状酸性洗浄剤150gを25℃に温調したたまま容器に仕込んで、容器ノズル2から洗浄液が流出する時間Tf[sec]を3回繰返測定した。その平均値を用いて、下式より1分間当りの流出速度(=流動性[g/min])として示した。
流動性[g/min]=(150[g]/Tf[sec])×60
▲3▼たれ速度:第2図図に示すように15cm角の陶器製タイル5を傾斜角17度にセットし、上記で調製された液状酸性洗浄剤0.30mlをオートピペット6に採った後、タイルの上辺から下方3cmの位置にタイル面に対して垂直に液状酸性洗浄剤を全量滴下して、10cmたれ落ちる時間Td[sec]を5回繰返して測定した。その平均値を用いて、下式により10秒間当りにたれ落ちた距離(=たれ速度[cm/10sec])として示した。
たれ速度[cm/10sec]=(10[cm]/ Td[sec])×10
▲4▼溶解性:調製した液状酸性洗浄剤について、含有する増粘剤の溶解状態を目視で観察して評価した。
○:無色透明で滑らかな液状に溶解している。
×:白色または透明の不溶解物がある。
××:白色または透明の不溶解物が多い。
▲5▼経時安定性:調製した液状酸性洗浄剤を硼珪酸ガラス製の耐熱ねじ口瓶(SCHOTT社製DURAN登録商標)に密閉し、温度40℃、湿度60%の条件に設定した恒温恒湿器内で保存した。2週間及び1カ月保存後の性状を前記の各項目について評価した。その結果を表3及び4に示す。
○比較例9
市販のトイレ用液状酸性洗浄剤(商品名「サンポール」;大日本除虫菊(株)製、主成分:9.5質量%塩酸、界面活性剤[アルキルトリメチルアンモニウム塩])を用いて、前記で記述する評価を行った。
○比較例10
増粘剤(重合体)を添加しなかった以外は、前記と同じ塩酸水溶液を調製し、前記で記載する評価を行った。
Figure 0004192892
表2に示すように、実施例の液状酸性洗浄剤は比較例に比べて良好な結果が得られた。すなわち、比較例9に比し、増粘剤として重合体A1及びA2を用いた実施例6〜11では、たれ速度が緩慢な値を示しながら流動性も良好な値を示し、液状酸性洗浄剤としてのたれ防止性に優れる結果であった。
また、増粘剤として重合体B1〜B3を用いた実施例12〜19でもたれ速度が緩慢な値を示し、液状酸性洗浄剤としてのたれ防止性は優れていた。特に、実施例15〜19の液状酸性洗浄剤(B2又はB3含有)はたれ速度とともに流動性も優れていた。
一方、重量平均分子量800,000の重合体C1を用いた比較例3〜5では、比較例9と同等の粘度及び流動性を得るには増粘剤を6%以上にする必要があった。また、適用濃度を6%以上とし流動性を合わせても比較例9に比してたれ速度が速く、液状酸性洗浄剤のたれ防止性に問題があった。さらに、ATBS−Naの構成が10モル%である重合体C2を用いた比較例6〜8では、増粘剤の溶解性が悪く液状酸性洗浄剤としては不適当であった。
Figure 0004192892
Figure 0004192892
表3及び4に示すように、各々の重合体を増粘剤として調製された液状酸性洗浄剤は、2週間及び1カ月後での粘度、流動性及びたれ速度の値にほとんど変動が無く、安定性も良好であることが判明した。
以上のように、適切な重量平均分子量及び適切な範囲の組成で共重合した水溶性増粘剤を含有する液状酸性洗浄剤は保存安定性に優れ、良好で適切な流動性及びたれ防止性を兼ね備える結果であった。
本発明の水溶性増粘剤は、強酸性を示す水溶液においても優れた増粘効果を示し、且つ、当該増粘剤を含有する液状酸性洗浄剤は安定性に優れ、適切な流動性及び適度に洗浄面に滞留・保持されることから、満足のできる使用感及び洗浄剤としての洗浄効果が発揮され、液状酸性洗浄剤として極めて有益なものである。
液状酸性洗浄剤の流動性を計測するために用いた装置の概略説明図である。 液状酸性洗浄剤のたれ速度を測定するために用いた装置の概略説明図である。
符号の説明
1 スタンド
2 容器ノズル
3 容器
4 ビーカー
5 陶器製タイル
6 オートピペット
7 傾斜角
8 固定台

Claims (6)

  1. 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩とアクリル酸及び/又はその塩を必須成分とし、必要に応じて共重合可能なその他の単量体を構成成分とする単量体混合物であって、全単量体中2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩が20モル%以上含む、を重合して得られる重量平均分子量600万以上の水溶性共重合体からなる水溶性増粘剤。
  2. 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩が20〜60モル%、アクリル酸及び/又はその塩が80〜20モル%、並びに必要に応じて共重合可能なその他の単量体0〜20モル%から構成される請求の範囲第1項記載の水溶性増粘剤。
  3. 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩とアクリル酸及び/又はその塩および下記式(1)で表される化合物及び/又はその塩を構成成分とする単量体混合物であって、全単量体中2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩が20モル%以上含む、を重合して得られる重量平均分子量600万以上の水溶性共重合体からなる水溶性増粘剤。
    Figure 0004192892
    〔但し、式(1)において、nは1〜12の整数である。〕
  4. 鉱酸及び/又は有機酸と、請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の水溶性増粘剤を含有する水溶液からなる液状酸性洗浄剤。
  5. 鉱酸及び/又は有機酸が3〜30質量%及び請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の水溶性増粘剤が0.02〜5質量%を含有する水溶液からなる液状酸性洗浄剤。
  6. 以下の水溶性共重合体を酸性水溶液又は酸性エマルションに添加することによる増粘方法。
    ・2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩とアクリル酸及び/又はその塩を必須成分とし、必要に応じて共重合可能なその他の単量体を構成成分とする単量体混合物であって、全単量体中2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及び/又はその塩が20モル%以上含む、を重合して得られる重量平均分子量600万以上の水溶性共重合体。
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