JPH10279636A - 新規アクリル酸系共重合体 - Google Patents

新規アクリル酸系共重合体

Info

Publication number
JPH10279636A
JPH10279636A JP9087952A JP8795297A JPH10279636A JP H10279636 A JPH10279636 A JP H10279636A JP 9087952 A JP9087952 A JP 9087952A JP 8795297 A JP8795297 A JP 8795297A JP H10279636 A JPH10279636 A JP H10279636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
unsaturated monomer
group
containing unsaturated
acrylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9087952A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohito Kitsuki
智人 木附
Tetsuya Miyajima
哲也 宮島
Tamotsu Kohama
有 小濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP9087952A priority Critical patent/JPH10279636A/ja
Publication of JPH10279636A publication Critical patent/JPH10279636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/10Esters
    • C08F220/38Esters containing sulfur
    • C08F220/382Esters containing sulfur and containing oxygen, e.g. 2-sulfoethyl (meth)acrylate

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アルキル基含有不飽和単量体とスルホン
酸基含有不飽和単量体を重合して得られるアクリル酸系
共重合体。 【効果】 少量の添加で優れた増粘・乳化効果を示し、
塩類の共存や温度による粘度変化が少なく、しかも極め
て安定性に優れたエマルジョンを与え、化粧品、トイレ
タリー製品、外用医薬品、建材、水溶性塗料、糊剤、捺
染剤、紙加工サイズ剤等の増粘剤、ゲル化剤、エマルジ
ョン安定剤等として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なアクリル酸
系共重合体、更に詳しくは、水溶液としたとき透明性に
優れ、しかも低濃度で優れた増粘性を示し、金属塩の共
存や温度の変化による水溶液粘度の変化が少なく、更に
極めて良好な乳化安定性を示す新規アクリル酸系共重合
体に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品、スキンケア用品、トイレタリー
製品、外用医薬品、建材の減水剤、水溶性塗料、糊剤、
捺染剤、紙加工サイズ剤等の重要な構成成分の一つとし
て、種々のセルロースエーテル類が、増粘剤、ゲル化
剤、賦形剤、エマルジョン安定剤、凝集剤として広く利
用されている。このようなセルロースエーテルとして
は、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、エチルヒドロキシ
エチルセルロース等の水溶性非イオン性セルロースエー
テル、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロ
ース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等のイオ
ン性セルロースエーテルなどが市販され、用いられてい
る。
【0003】これらセルロースエーテル類は、カーボポ
ール等のポリアクリル酸系の増粘剤に比べて無機金属塩
類、有機金属塩類共存系での水溶液の粘度安定性には比
較的優れてはいるものの、同一水溶液濃度での増粘性が
低く、特に化粧品やトイレタリー製品などの増粘剤ある
いはエマルジョン安定剤として利用する場合、セルロー
スエーテル類の特性を十分に発揮させるためには使用量
を多くする必要があった。しかし、セルロースエーテル
類を多量に配合すると、べたつき、皮膜感等の感触面で
の問題が生じ、しかも、温度変化に伴う変化が大きく、
安定な製品形態を維持しづらいという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、これらセ
ルロースエーテル類やポリアクリル酸系の増粘剤はいず
れも、化粧品、トイレタリー製品、建材、繊維・紙処理
剤、塗料等に用いられる理想的な増粘剤として要求され
る性能、すなわち容易に溶解し、増粘効果に優れるこ
と、金属塩、界面活性剤、油剤その他の添加物の共存
や、温度、pHの変化による粘度への影響が少なく、経日
粘度変化が少ないこと、べたつき等が少なく使用感に優
れること、微生物抵抗性に優れることなどの全てを十分
に満たすものではなかった。
【0005】従って、本発明は、上記各性能を十分に満
たす増粘剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、アルキル基含有不飽
和単量体とスルホン酸基含有不飽和単量体を重合して得
られる共重合体が、水溶性に優れ、その水溶液が低濃度
で高い増粘性を示し、しかも無機金属塩、有機金属塩、
界面活性剤、pH、温度等の影響を受けにくく安定な増粘
性を示し、かつ優れた乳化安定化作用を示し、更に化粧
料、トイレタリー製品、外用医薬品、建材、塗料、繊維
・紙処理剤等の製品に使用した場合、良好な使用感を有
することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、アルキル基含有不飽和
単量体とスルホン酸基含有不飽和単量体を重合して得ら
れるアクリル酸系共重合体を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるアルキル基含
有不飽和単量体としては、アルキルアクリレート、アル
キルメタクリレート、アルキルアクリルアミド、アルキ
ルメタクリルアミド等のアルキル基を有する(メタ)ア
クリル酸系単量体が好ましく、特に次の一般式(1)で表
されるものが好ましい。
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示
し、R2は炭素数6〜22のアルキル基を示し、XはNH
又はOを示す。〕
【0011】アルキルアクリレートとしては、例えば、
ヘキシルアクリレート、ヘプチルアクリレート、オクチ
ルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレ
ート、ウンデシルアクリレート、ドデシルアクリレー
ト、ヘキサデシルアクリレート、オクタデシルアクリレ
ート、エイコシルアクリレート、ヘンエイコシルアクリ
レート等の直鎖アルキルアクリレート;イソオクチルア
クリレート、イソデシルアクリレート、イソオクタデシ
ルアクリレート、イソヘンエイコシルアクリレート等の
分岐鎖アルキルアクリレートが挙げられる。
【0012】アルキルメタクリレートとしては、例え
ば、ヘキシルメタクリレート、ヘプチルメタクリレー
ト、オクチルメタクリレート、ノニルメタクリレート、
デシルメタクリレート、ウンデシルメタクリレート、ド
デシルメタクリレート、ヘキサデシルメタクリレート、
オクタデシルメタクリレート、エイコシルメタクリレー
ト、ヘンエイコシルメタクリレート等の直鎖アルキルメ
タクリレート;イソオクチルメタクリレート、イソデシ
ルメタクリレート、イソオクタデシルメタクリレート、
イソヘンエイコシルメタクリレート等の分岐鎖アルキル
メタクリレートが挙げられる。
【0013】アルキルアクリルアミドとしては、例え
ば、ヘキシルアクリルアミド、ヘプチルアクリルアミ
ド、オクチルアクリルアミド、ノニルアクリルアミド、
デシルアクリルアミド、ウンデシルアクリルアミド、ド
デシルアクリルアミド、ヘキサデシルアクリルアミド、
オクタデシルアクリルアミド、エイコシルアクリルアミ
ド、ヘンエイコシルアクリルアミド等の直鎖アルキルア
クリルアミド;イソオクチルアクリルアミド、イソデシ
ルアクリルアミド、イソオクタデシルアクリルアミド、
イソヘンエイコシルアクリルアミド等の分岐鎖アルキル
アクリルアミドが挙げられる。
【0014】アルキルメタクリルアミドとしては、例え
ば、ヘキシルメタクリルアミド、ヘプチルメタクリルア
ミド、オクチルメタクリルアミド、ノニルメタクリルア
ミド、デシルメタクリルアミド、ウンデシルメタクリル
アミド、ドデシルメタクリルアミド、ヘキサデシルメタ
クリルアミド、オクタデシルメタクリルアミド、エイコ
シルメタクリルアミド、ヘンエイコシルメタクリルアミ
ド等の直鎖アルキルメタクリルアミド;イソオクチルメ
タクリルアミド、イソデシルメタクリルアミド、イソオ
クタデシルメタクリルアミド、イソヘンエイコシルメタ
クリルアミド等の分岐鎖アルキルメタクリルアミドが挙
げられる。
【0015】以上のアルキル基含有不飽和単量体は、単
独で又は2種以上を組合せて使用することができる。
【0016】スルホン酸基含有不飽和単量体としては、
スルホン酸基を有する(メタ)アクリル酸系単量体が好
ましく、特に次の一般式(2)で表されるものが好まし
い。
【0017】
【化4】
【0018】〔式中、R3は水素原子又はメチル基を示
し、R4は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、YはN
H又はOを示し、Zは水素原子、アルカリ金属原子、ア
ルカリ土類金属原子、アンモニウム基又は置換アンモニ
ウム基を示す。〕
【0019】より具体的には、2-アクリルアミド-2-メ
チルプロパンスルホン酸、2-スルホエチル(メタ)アク
リレート、3-スルホプロピル(メタ)アクリレート、1-
スルホプロパン-2-イル(メタ)アクリレート、2-スル
ホプロピル(メタ)アクリレート、1-スルホブタン-2-
イル(メタ)アクリレート、2-スルホブチル(メタ)ア
クリレート、3-スルホブタン-2-イル(メタ)アクリレ
ート等のスルホアルキル(メタ)アクリレートもしくは
スルホアルキル(メタ)アクリルアミド、又はそれらの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
もしくは置換アンモニウム塩が挙げられる。これらのス
ルホン酸基含有不飽和単量体は、単独で又は2種以上を
組合せて使用することができる。
【0020】本発明のアクリル酸系共重合体には、上記
のアルキル基含有不飽和単量体とスルホン酸基含有不飽
和単量体に加え、更に水溶性不飽和単量体を用い、これ
らを共重合して得られるものも含まれる。水溶性不飽和
単量体を用いると、界面活性剤、油剤その他の添加物と
の混和性の向上やべたつき等の使用感の改善に有効であ
る。
【0021】かかる水溶性不飽和単量体としては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸等の不飽和カ
ルボン酸及びそれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩、置換アンモニウム塩等のカルボ
キシル基含有不飽和単量体;ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールモノメチルエーテ
ルモノ(メタ)アクリレート等の水溶性(メタ)アクリ
ル酸エステル;(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリルアミド、ポリエチレングリコール
(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらの水溶
性不飽和単量体は、単独で又は2種以上を組合せて使用
することができる。
【0022】上記各単量体の使用量の比は、モル比で、
アルキル基含有不飽和単量体:スルホン酸基含有不飽和
単量体:水溶性不飽和単量体=(0.0001〜0.1):(0.0
1〜0.9999):(0〜0.5)、特に(0.001〜0.05):
(0.1〜0.9):(0〜0.1)が好ましい。アルキル基含
有不飽和単量体が少な過ぎると、低濃度で十分な粘度や
乳化性能を示さず、多過ぎると、水に対する溶解性が著
しく低下する。スルホン酸基含有不飽和単量体が少な過
ぎると、水に対する溶解性が低下し、多過ぎると、低濃
度で十分な粘度や乳化性能を示さない。水溶性不飽和単
量体が多過ぎると、十分な粘度や乳化性能を示さないと
共に、温度等に対する粘度安定性が低下する。
【0023】上記のアルキル基含有不飽和単量体とスル
ホン酸基含有不飽和単量体の共重合反応、又はアルキル
基含有不飽和単量体、スルホン酸基含有不飽和単量体及
び水溶性不飽和単量体の共重合反応は、より低濃度での
高い増粘性、界面活性剤等の極性油分に対する耐久性の
増強の目的で、架橋剤の存在下に行うことができる。
【0024】かかる架橋剤としては、例えばエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングコール
ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレー
ト、N,N-メチレンビスアクリルアミド、イソシアヌル酸
トリアリル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル
等の1分子中にエチレン系不飽和基を2個以上有する化
合物;エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリ
セリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、ポリプロピレ
ングリコール、ポリビニルアルコール、ペンタエリスリ
トール、ソルビット、ソルビタン、グルコース、マンニ
ット、マンニタン、ショ糖、ブドウ糖等の多価アルコー
ル;エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセ
リンジグリシジルエールテ、ポリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリ
メチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリントリ
グリシジルエーテル等のポリエポキシ化合物等が挙げら
れる。これらの架橋剤は単独で又は2種以上を組合せて
使用することができる。
【0025】架橋剤の使用量は、前記単量体成分に対し
てモル比で0.00001〜0.1の範囲が好ましい。架橋剤の使
用量が、モル比0.00001未満では、得られるポリマーの
架橋密度が低くなり、架橋による増粘性や耐久性の向上
がほとんど認められなくなることがある。
【0026】本発明で用いられる重合方法は、従来知ら
れているいかなる方法でもよく、例えば、ラジカル重合
触媒を用いる方法、放射線、電子線、紫外線等を照射す
る方法等が挙げられる。ラジカル重合触媒としては、過
酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド、キュメンハイド
ロパーオキサイド等の過酸化物;アゾビスイソブチロニ
トリル等のアゾ化合物;過硫酸アンモニウム、過硫酸カ
リウム等の過硫酸塩等のラジカル発生剤や、これらと亜
硫酸水素ナトリウム、L-アスコルビン酸、第一鉄塩等の
還元剤との組み合わせによるレドックス系開始剤が用い
られる。重合系溶媒としては、例えば水、メタノール、
エタノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等やこれらの混合物を使用することがで
きる。
【0027】重合形態としては種々の形態を採用できる
が、逆相懸濁重合、注型重合、双腕型ニーダーの剪断力
により含水ゲル状重合体を細分化しながら重合する方法
(特開昭57-34101号公報)が好ましい。
【0028】重合後、架橋剤として多価アルコールを用
いた場合には150〜250℃で、ポリエポキシ化合物を用い
た場合は50〜250℃で熱処理することが好ましい。
【0029】かくして得られる本発明のアクリル酸系共
重合体は、水に対する溶解性と低濃度での増粘性との両
立の観点より、重量平均分子量が1,000〜1,000,000、特
に5,000〜500,000であることが好ましい。共重合体の重
量平均分子量が1,000未満では、低濃度で十分な増粘性
を得ることが困難であり、1,000,000を超えると、水に
対しての溶解に著しく時間を要することとなる。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0031】実施例1 500mlセパラブルフラスコに、2-スルホエチルメタクリ
レートのナトリウム塩172.8g(0.80モル)、N-ヒドロ
キシエチルアクリルアミド23.0g(0.20モル)、オクタ
デシルメタクリレート3.2g(0.01モル)及び水200gを
仕込み、40℃にて、10%過硫酸アンモニウム水溶液1.0
gを加え、50〜60℃にて3時間重合反応を行った。その
後、更に3時間70℃で反応を行い、得られたゲルに大量
のイソプロピルアルコールを加えて沈澱させ、更に85%
イソプロピルアルコール水溶液にて2回洗浄してデカン
テーションを行い、真空乾燥器にて70℃で8時間乾燥し
て、アクリル酸系共重合体(本発明品1;重量平均分子
量25,000)190gを得た。
【0032】実施例2 500mlセパラブルフラスコに、2-スルホエチルメタクリ
レートのナトリウム塩172.8g(0.80モル)、N-ヒドロ
キシエチルアクリルアミド23.0g(0.20モル)、オクタ
デシルメタクリレート3.2g(0.01モル)、エチレング
リコールジグリシジルエーテル0.18g(0.001モル)、
水200g及び過硫酸カリウム0.04gを加えて、50〜60℃
にて2時間重合反応を行った。その後、更に1時間70℃
で反応を行い、得られたゲルに大量のイソプロピルアル
コールを加えて沈澱させ、更に85%イソプロピルアルコ
ール水溶液にて2回洗浄してデカンテーションを行い、
更にイソプロピルアルコールで1回洗浄した。その後、
濾過物を70℃で8時間乾燥して、アクリル酸系共重合体
(本発明品2;重量平均分子量160,000)187gを得た。
【0033】実施例3 500mlセパラブルフラスコに、2-スルホエチルメタクリ
レートのナトリウム塩150g(0.69モル)、オクタデシ
ルメタクリレート3.2g(0.01モル)及び水200gを仕込
み、50℃にて10%過硫酸アンモニウム水溶液1.0gを加
え、50〜60℃にて3時間重合反応を行った。その後、更
に3時間70℃で反応を行い、得られたゲルに大量のイソ
プロピルアルコールを加えて沈澱化、更に85%イソプロ
ピルアルコール水溶液にて2回洗浄してデカンテーショ
ンを行い、真空乾燥器にて70℃で9時間乾燥してアクリ
ル酸系共重合体(本発明品3;重量平均分子量12,000)
165gを得た。
【0034】実施例4 500mlセパラブルフラスコに、2-スルホエチルメタクリ
レートのナトリウム塩172.8g(0.80モル)、N-ヒドロ
キシエチルアクリルアミド23.0g(0.20モル)、ドデシ
ルアクリレート2.5g(0.01モル)及び水200gを仕込
み、40℃にて、10%過硫酸アンモニウム水溶液1.0gを
加え、50〜60℃にて3時間重合反応を行った。その後、
更に3時間70℃で反応を行い、得られたゲルに大量のイ
ソプロピルアルコールを加えて沈澱させ、更に85%イソ
プロピルアルコール水溶液にて2回洗浄してデカンテー
ションを行い、真空乾燥器にて70℃で8時間乾燥して、
アクリル酸系共重合体(本発明品4;重量平均分子量2
0,000)181gを得た。
【0035】実施例5 500mlセパラブルフラスコに、2-スルホエチルメタクリ
レートのナトリウム塩172.8g(0.80モル)、N-ヒドロ
キシエチルアクリルアミド23.0g(0.20モル)、ドデシ
ルメタクリルアミド2.5g(0.01モル)、エチレングリ
コールジグリシジルエーテル0.18g(0.001モル)、水2
00g及び過硫酸カリウム0.04gを加えて、50〜60℃にて
2時間重合反応を行った。その後、更に1時間70℃で反
応を行い、得られたゲルに大量のイソプロピルアルコー
ルを加えて沈澱させ、更に85%イソプロピルアルコール
水溶液にて2回洗浄してデカンテーションを行い、更に
イソプロピルアルコールで1回洗浄した。その後、濾過
物を70℃で8時間乾燥して、アクリル酸系共重合体(本
発明品5;重量平均分子量101,000)183gを得た。
【0036】実施例6 500mlセパラブルフラスコに、2-スルホエチルアクリル
アミドのナトリウム塩139g(0.69モル)、ヘキサデシ
ルアクリルアミド3.0g(0.01モル)及び水200gを仕込
み、50℃にて10%過硫酸アンモニウム水溶液1.0gを加
え、50〜60℃にて3時間重合反応を行った。その後、更
に3時間70℃で反応を行い、得られたゲルに大量のイソ
プロピルアルコールを加えて沈澱化、更に85%イソプロ
ピルアルコール水溶液にて2回洗浄してデカンテーショ
ンを行い、真空乾燥器にて70℃で9時間乾燥してアクリ
ル酸系共重合体(本発明品6;重量平均分子量20,000)
119gを得た。
【0037】比較例1 ポリアクリル酸ナトリウム(カーボポール941,グッド
リッチ社製)をそのまま用いて比較品1とした。
【0038】試験例1 増粘性試験 本発明品1〜6及び比較品1を、水及び0.3重量%NaCl
水溶液のそれぞれに0.5重量%溶解して水溶液を調製し
た。これらの粘度をB型粘度計(12rpm,1分)により
測定し、その結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】試験例2 乳化安定性試験 本発明品1〜6及び比較品1の0.2重量%水溶液に対
し、20重量%のパルミチン酸イソプロピルを加え、ホモ
ジナイザー(6,000rpm,1分)により攪拌して乳化液を
調製した。この乳化液を40℃にて1ヵ月間保存した場合
の安定性を目視により判定した。この結果を表2に示
す。
【0041】
【表2】
【0042】本発明の新規アクリル酸系共重合体は、上
記増粘性試験(試験例1:表1)及び乳化安定性試験
(試験例2:表2)から明らかなように、優れた増粘性
及び乳化安定性を発揮し、かつ塩の存在にも増粘性を損
なうことがなく、増粘剤、乳化剤として極めて優れてい
るものである。
【0043】
【発明の効果】本発明の新規アクリル酸系共重合体は、
少量の添加で優れた増粘・乳化効果を示し、塩類の共存
や温度による粘度変化が少なく、しかも極めて安定性に
優れたエマルジョンを与える。従って、本発明の新規ア
クリル酸系共重合体は、化粧品、トイレタリー製品、外
用医薬品、建材、水溶性塗料、糊剤、捺染剤、紙加工サ
イズ剤等の増粘剤、ゲル化剤、エマルジョン安定剤等と
して広く利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 220:56) (C08F 220/58 220:18) (C08F 220/58 220:56)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基含有不飽和単量体とスルホン
    酸基含有不飽和単量体を重合して得られるアクリル酸系
    共重合体。
  2. 【請求項2】 アルキル基含有不飽和単量体、スルホン
    酸基含有不飽和単量体及び水溶性不飽和単量体を重合し
    て得られるアクリル酸系共重合体。
  3. 【請求項3】 重合反応を架橋剤の存在下に行って得ら
    れたものである請求項1又は2記載のアクリル酸系共重
    合体。
  4. 【請求項4】 アルキル基含有不飽和単量体が、一般式
    (1) 【化1】 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素
    数6〜22のアルキル基を示し、XはNH又はOを示
    す。〕で表されるものであり、スルホン基含有不飽和単
    量体が、一般式(2) 【化2】 〔式中、R3は水素原子又はメチル基を示し、R4は炭素
    数2〜4のアルキレン基を示し、YはNH又はOを示
    し、Zは水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金
    属原子、アンモニウム基又は置換アンモニウム基を示
    す。〕で表されるものである請求項1〜3のいずれかに
    記載のアクリル酸系共重合体。
  5. 【請求項5】 各単量体の使用モル比が、アルキル基含
    有不飽和単量体:スルホン酸基含有不飽和単量体=(0.
    0001〜0.1):(0.01〜0.9999)の範囲である請求項1
    〜4のいずれかに記載のアクリル酸系共重合体。
  6. 【請求項6】 重量平均分子量が、1,000〜1,000,000で
    ある請求項1〜5のいずれかに記載のアクリル酸系共重
    合体。
JP9087952A 1997-04-07 1997-04-07 新規アクリル酸系共重合体 Pending JPH10279636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9087952A JPH10279636A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 新規アクリル酸系共重合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9087952A JPH10279636A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 新規アクリル酸系共重合体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10279636A true JPH10279636A (ja) 1998-10-20

Family

ID=13929227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9087952A Pending JPH10279636A (ja) 1997-04-07 1997-04-07 新規アクリル酸系共重合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10279636A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108521A1 (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Shiseido Company, Ltd. 水溶性増粘剤及びこれを配合した化粧料
US7449439B2 (en) 2002-10-04 2008-11-11 Toagosei Co., Ltd. Water-soluble thickener and liquid acidic detergent

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7449439B2 (en) 2002-10-04 2008-11-11 Toagosei Co., Ltd. Water-soluble thickener and liquid acidic detergent
WO2005108521A1 (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Shiseido Company, Ltd. 水溶性増粘剤及びこれを配合した化粧料
JP2005320436A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Shiseido Co Ltd 水溶性増粘剤及びこれを配合した化粧料
EP1746114A1 (en) * 2004-05-10 2007-01-24 Shiseido Company, Ltd. Water-soluble thickener and cosmetic preparation containing same
EP1746114A4 (en) * 2004-05-10 2010-03-24 Shiseido Co Ltd WATER-SOLUBLE THICKENER AND COSMETIC PREPARATION CONTAINING THEREOF

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6696517B2 (en) Use of copolymers based on acrylamidoalkylsulfonic acids as thickeners in preparations comprising organic solvents
KR100379588B1 (ko) 수계용고성능알칼리팽윤성레올로지첨가제
CN103370049B (zh) 用具有amps且富含丙烯酸的聚合物的碱可溶胀乳液增稠化妆品制剂的方法
US20010029287A1 (en) Water-soluble or water-swellable crosslinked copolymers
US20110319561A1 (en) Acrylic acid swellable alkali acrylic emulsions, their use in aqueous formulations and the formulations containing them
JP4579199B2 (ja) 水性系のための増粘剤
GB2081725A (en) A Process for the Production of a Hydrogel
JP2002532532A5 (ja)
KR20130092542A (ko) 계면활성제가 없는 알칼리 팽윤성 아크릴 에멀젼, 수성 제제 내 이의 용도 및 이를 포함하는 제제
JP2002518530A (ja) アルカリ可溶性ラテックス増粘剤
WO2017170577A1 (ja) カルボキシル基含有重合体組成物の製造方法
JP3649299B2 (ja) 水溶性増粘剤及びこれを配合した化粧料
CA1264280A (en) Aqueous adhesive compositions for use with wall coverings and the like, having improved adhesion and rheology properties
US5416158A (en) Crosslinked carboxylic copolymers useful as rheological additives in personal care and pharmaceutical products
JPH10279636A (ja) 新規アクリル酸系共重合体
EP0436960B1 (en) Cosmetic or pharmaceutical formulations comprising crosslinked carboxylic copolymers useful as thickeners
JPH0678396B2 (ja) 水溶性アクリル系共重合体の製造方法
JPH09141080A (ja) 水溶性架橋型両親媒性高分子電解質からなる乳化剤、これを配合した乳化組成物及び乳化化粧料
JP2001234085A (ja) 水性組成物
JPH0678395B2 (ja) 水溶性アクリル系共重合体の製造方法
JP6981963B2 (ja) ジェル組成物、化粧料、およびジェル組成物の製造方法
JP5416994B2 (ja) 化粧料
JPH11322849A (ja) N−ビニルカルボン酸アミド系重合体及びその製造方法
KR102453976B1 (ko) 다당류 유도체 및 이의 제조 방법
JPH07113116B2 (ja) 潤滑油脱水剤