JP4185536B2 - 光ピックアップヘッド装置及び情報記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光記憶媒体に対して情報の記録、再生もしくは消去を行う装置に使用される、光ピックアップヘッド装置及び情報記録再生装置に関するものである。
高密度・大容量の記憶媒体として、ピット状パターンを有する光ディスクを用いる光メモリ技術は、ディジタルオーディオディスク、ビデオディスク、文書ファイルディスク、さらにはデータファイルなどその応用が拡大しつつある。近年、DVDと称する高密度・大容量の光ディスクが実用化され、動画のような大量の情報を扱える情報媒体として脚光を浴びているが、このDVD光ディスクは650nm付近の波長のレーザ光を発するいわゆる赤色半導体レーザを用いて記録あるいは再生されている。
図10は、記録再生が可能な光ディスクシステムにおける光ピックアップヘッド装置で用いられている、一般的な光学系の構成を示した図である。光源である半導体レーザ光源1は、波長λ1が650nmの直線偏光の発散ビーム700を出射する。半導体レーザ1から出射された発散ビーム700は、回折格子60に入射する。回折格子60に入射したビーム700は、0次及び±1次回折光の3つのビームに分岐される。0次回折光が情報の記録/再生を行うメインビーム700a、±1次回折光が安定なトラッキング誤差信号の検出を行うためのディファレンシャルプッシュプル(DPP)用の2つのサブビーム700b及び700cとなる。回折格子60で生成された0次回折光700aと1次回折光700b及び700cのそれぞれとの回折効率の比は、いずれもサブビームにより不要な記録がなされることを避けるために、通常20:1程度に設定される。回折格子60で生成された3つのビーム700a〜700cは、偏光ビームスプリッタ52を透過し、焦点距離20mmのコリメートレンズ53で平行光に変換される。平行光に変換されたビーム700a〜700cは、4分の1波長板54を透過して円偏光に変換された後、焦点距離3mmの対物レンズ56で収束ビームに変換され、光記憶媒体41の透明基板41aを透過し、情報記録面41b上に集光される。対物レンズ56の開口はアパーチャ55で制限され、開口数NAを0.6としている。透明基板41aの厚さは、0.6mmである。
図11Aは、回折格子60を模式的に示した正面図、図11Bはその側面断面図である。Y方向が光記憶媒体41上のトラックと平行な方向、X方向が光記憶媒体41上のトラックと直交する方向である。回折格子60には、等しい周期Ptの直線状の格子パターンが形成されている。格子の深さd0は、ビーム700aとビーム700b及び700cのそれぞれとの光量比がいずれも20:1となるようにしている。回折格子60の空間周波数軸60dとY軸のなす角度θは、光記憶媒体41の情報記録面41bに形成されたトラックと集光されたビーム700a〜700cの位置の関係で決まり、通常1〜2度程度である。
図12は、情報記録面41b上のビーム700a〜700cとトラックとの関係を示している。光記憶媒体41には、トラックとなる連続溝が形成されている。トラックの周期Tpは0.74μmである。メインビーム700aがトラック上に位置するとき、サブビーム700bと700cがそれぞれトラック間となるように、ビームを配置している。すなわち、メインビーム700aとサブビーム700bもしくは700cのトラックと直交する方向の間隔Lは0.37μmである。
情報記録面41bで反射されたビーム700a〜700cは、対物レンズ56、4分の1波長板54を透過して往路の光とは90度異なる直線偏光に変換された後、コリメートレンズ53を透過して収束光に変換され、偏光ビームスプリッタ52で反射される。偏光ビームスプリッタ52で反射したビーム700a〜700cは、シリンドリカルレンズ57を経て、光検出器31に入射する。ビーム700a〜700cには、シリンドリカルレンズ57を透過する際、非点収差が付与される。光検出器31は8つの受光部31a〜31hを有し、受光部31a〜31dがビーム700aを、受光部31e〜31fがビーム700bを、受光部31g〜31hがビーム700cを、それぞれ受光する。受光部31aから31hは、それぞれ受光した光量に応じた電流信号を出力する。
非点収差法によるフォーカス誤差信号及び位相差法によるトラッキング誤差信号及びプッシュプル法によるトラッキング誤差信号は、メインビーム700aを受光する受光部31a〜31dから出力される信号を用いて得られる。また、DVD−RW(登録商標)等の連続溝ディスクの記録/再生時には、サブビーム700bと700cを受光する受光部31e〜31hから出力される信号も併用することで、DPP法によるトラッキング誤差信号が得られる。フォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号は、所望のレベルに増幅及び位相補償が行われた後、アクチュエータ91及び92に供給されて、フォーカス及びトラッキング制御がなされる。
DVDでは、再生専用のROMディスクの場合には、情報記録面を2面設けた2層ディスクが規格化されている。再生専用の2層ディスクは、トラッキング誤差信号を位相差法で検出することで、従来の構成の光ピックアップヘッド装置を用いて何ら問題なく情報を読み出すことができる。
さらに、研究開発レベルでは、記録可能な情報記録面を2面有する光記憶媒体(以下2層記録ディスクとする)の開発成果が盛んに発表されている。2層記録ディスクは、初期に情報が書き込まれていないため、トラッキング誤差信号を位相差法で検出することはできず、記録可能な情報記録面を1面有する光記憶媒体(以下単層記録ディスクとする)を用いたときと同様に、DPP法でトラッキング誤差信号を検出する。
しかしながら上記のような従来の構成で、2層記録ディスクを用いた場合、トラッキング誤差信号をDPP法で検出しても、対物レンズをトラッキング追従させたときや光記憶媒体にチルトが生じたとき、トラッキング誤差信号に補正できないオフセット変動が発生する。これは、以下の理由による。一方の情報記録面に情報を記録する際(以下、このときの情報記録面を集光面とする)、集光面に焦点を結ぶビームの一部は反射され、一部が集光面を透過して他方の情報記録面(以下、このときの情報記録面を非集光面とする)にデフォーカスしたビームで到達し反射される。非集光面で反射されたビームも光検出器に向かい、このビームは、収差やビーム内の光量むら等により、DPP法でトラッキング誤差信号を検出する際に完全には相殺しきれない。従って、対物レンズをトラッキング追従させたときや光記憶媒体にチルトが生じたとき、その相殺しきれない量が変動するため、トラッキング誤差信号にオフセット変動を生じさせるのである。その結果、オフトラックが生じ、光記憶媒体に情報を記録する際、隣接したトラックに記録された情報を一部消去してしまい、光記憶媒体に記録された情報が忠実に読み出せなくなるという課題があった。
本発明は、従来の光ピックアップヘッド装置のこの様な課題を考慮し、光記憶媒体に情報を記録する際、隣接したトラックに記録された情報を消去することなく、光記憶媒体に記録された情報を忠実に読み出すことを実現するためのものであり、対物レンズをトラッキング追従させたときや光記憶媒体にチルトが生じたときでも、トラッキング誤差信号にオフセットの変動がほとんど生じない光ピックアップヘッド装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、そのような光ピックアップヘッド装置を用いた情報記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光ピックアップヘッド装置は、光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された前記ビームを受けて0次及び1次以上の複数の回折光を生成する回折手段と、前記回折手段からの複数のビームを受けて光記憶媒体上に集光する収束手段と、前記光記憶媒体で反射された前記複数のビームを受けてこれを分岐するビーム分岐手段と、前記ビーム分岐手段で分岐された前記複数のビームを受け、その受けた光量に応じた信号を出力する光検出手段とを具備し、前記回折手段は、第1の領域を中央部に形成し、前記第1の領域の両側に第2の領域と第3の領域とを形成し、前記第1の領域の両側に設けられた前記第2の領域と前記第3の領域の格子パターンは、前記第1の領域に設けられた格子パターンとは異なり、前記第2の領域と前記第3の領域の前記格子パターンの方向と周期が同じで、かつ、位相が相互に180度反転していて、前記光検出器は前記0次の回折光を受光してフォーカス誤差信号検出用の信号を出力する複数の受光領域から成る第1の一組の受光領域と、前記第1の一組の受光領域の両側に、複数の受光領域から成る第2の一組の受光領域と複数の受光領域から成る第3の一組の受光領域と、を具備し、前記第1から第3の領域から回折する+1次回折光を前記第2の一組の受光領域の分割線をまたいで受光し、前記第1から第3の領域から回折する−1次回折光を前記第3の一組の受光領域の分割線をまたいで受光し、前記第2の一組の受光領域と前記第3の一組の受光領域の出力を用いてトラッキングエラー信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の情報記録再生装置は、上記の本発明の光ピックアップヘッド装置と、情報記録媒体と光ピックアップヘッド装置との相対的な位置を変化させる駆動部と、前記光ピックアップヘッド装置から出力される信号を受けて演算を行い所望の情報を得る電気信号処理部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、光記憶媒体に2層記録ディスクを用いた時に、トラッキング追従する時や光記憶媒体にチルトが生じた時等においてもトラッキング誤差信号にほとんどオフセットは発生せず、信頼性の高い情報記録再生装置を実現できる。
本発明によれば、上記の構成により、対物レンズをトラッキング追従させたり、光記憶媒体にチルトが生じたりしても、DPP法によるトラッキング誤差信号のオフセットによる変動は低減し、その結果、オフトラックも減少する。従って、光記憶媒体が記録可能な2層ディスクの場合には、光記憶媒体に情報を記録する際、隣接したトラックに記録された情報を一部消去することがなく、光記憶媒体に記録された情報を忠実に読み出せる信頼性の高い情報記録再生装置及び情報記録方法を実現できる。
本発明の上記の光ピックアップヘッド装置の前記回折手段には周期もしくは位相が不均一な格子パターンが形成される。このような格子パターンの具体的構成は特に限定されない。
例えば、前記回折手段に形成される格子パターンの周期が漸次異なっていてもよい。
また、前記回折手段は、中央部の両側に相互に位相が異なる格子パターンを備えていてもよい。この場合、前記中央部の両側に設けられた前記格子パターンの位相が相互に180度反転していてもよい。あるいは、前記中央部に、その両側の前記格子パターンとは異なる格子パターンが設けられ、前記中央部の両側に設けられた前記格子パターンの位相が相互に180度反転していてもよい。
また、前記回折手段は第1のパターン領域と第2のパターン領域と第3のパターン領域とを有し、前記第2のパターン領域と前記第3のパターン領域は前記第1のパターン領域を挟むように設けられ、前記第1のパターン領域には格子パターンが形成され、前記第2のパターン領域と前記第3のパターン領域には格子パターンが形成されていなくてもよい。
また、前記回折手段は第1のパターン領域と第2のパターン領域と第3のパターン領域とを有し、前記第2のパターン領域と前記第3のパターン領域は前記第1のパターン領域を挟むように設けられ、前記第1のパターン領域には格子パターンが形成され、前記第2のパターン領域及び前記第3のパターン領域には前記第1のパターン領域の格子パターンとは異なる格子パターンが形成されていてもよい。
このとき、前記第1のパターン領域に形成された格子パターンの平均的な深さが、前記第2のパターン領域と前記第3のパターン領域の平均的な深さとそれぞれ等しいことが好ましい。
また、本発明の上記の光ピックアップヘッド装置においては、光記憶媒体に集光された複数の回折光のトラックと直交する方向の大きさは、いずれも等しいことが好ましい。
また、本発明の上記の光ピックアップヘッド装置においては、光記憶媒体上に集光された前記0次回折光のトラックと平行な方向の大きさをS0、光記憶媒体上に集光された前記1次以上の回折光のトラックと平行な方向の大きさをS1としたとき、
(S1/S0)0.5・PW2/PW1>P1/P0>PW2/PW1
の関係を有することが好ましい。
また、光記憶媒体が2つ以上の情報記録面を有していてもよい。
次に、本発明の上記の情報記録方法においては、光ピックアップヘッド装置を構成する、複数の光ビームを放射する光放射手段が、単一の光ビームを出射する光源と、前記単一のビームを受けて0次及び1次以上の複数の回折光を生成する回折手段とを含み、前記0次回折光が前記メインビームであり、前記1次以上の回折光が前記サブビームであり、前記回折手段に形成される格子パターンの周期もしくは位相が不均一であってもよい。
このとき、周期もしくは位相が不均一な格子パターンの具体的構成は上記の通りに構成することができる。
以下、本発明の光ピックアップヘッド装置、情報記録再生装置及び情報記録方法の実施形態について添付の図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の符号は同一の構成要素または同様の作用、動作をなすものを表す。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る光ピックアップヘッド装置の構成の一例を示した図である。光源である半導体レーザ光源1は、波長λが650nmの直線偏光の発散ビーム70を出射する。半導体レーザ1から出射された発散ビーム70は、回折格子61に入射する。回折格子61に入射したビーム70は、0次及び±1次回折光の3つのビームに分岐される。0次回折光が情報の記録/再生を行うメインビーム70a、±1次回折光がトラッキング誤差信号の検出を安定に行うためのDPP用の2つのサブビーム70b及び70cとなる。回折格子61の0次回折光70aと1次回折光70b及び70cのそれぞれとの回折効率の比は、サブビーム70b及び70cにより不要な記録がなされることを避けるために、通常20:1程度に設定されるが、ここでは10:1としている。回折格子61で生成された3つのビーム70a〜70cは、偏光ビームスプリッタ52を透過した後、コリメートレンズ53に入射して平行光に変換される。コリメートレンズ53の焦点距離は20mmである。コリメートレンズを透過して平行光に変換されたビーム70a〜70cは、さらに4分の1波長板54を透過して円偏光に変換された後、焦点距離が3mmの対物レンズ56で収束ビームに変換され、光記憶媒体41の透明基板41aを透過し、情報記録面41b上に集光される。対物レンズ56の開口はアパーチャ55で制限され、開口数NAを0.6としている。透明基板41aの厚さは、0.6mmである。
情報記録面41bで反射されたビーム70a〜70cは、対物レンズ56を透過して平行光に変換される。対物レンズ56を透過したビーム70a〜70cは、4分の1波長板54を透過して往路の光とは90度異なる直線偏光に変換された後、コリメートレンズ53を透過して、再度収束光に変換される。コリメートレンズ53を透過したビーム70a〜70cは、偏光ビームスプリッタ52で反射する。偏光ビームスプリッタ52で反射したビーム70a〜70cは、シリンドリカルレンズ57を経て、光検出器31に入射する。ビーム70a〜70cには、シリンドリカルレンズ57を透過する際、非点収差が付与される。光検出器31は8つの受光部31a〜31hを有し、受光部31a〜31dがビーム70aを、受光部31e〜31fがビーム70bを、受光部31g〜31hがビーム70cを、それぞれ受光する。受光部31a〜31hは受光した光量に応じた信号を出力する。
受光部31a〜31hは、それぞれ受光した光量に応じた電流信号I31a〜I31hを出力する。フォーカス誤差信号は、光検出器31から出力される信号I31a〜I31dを用いて非点収差法により、すなわち(I31a+I31c)−(I31b+I31d)の演算で得られる。また、トラッキング誤差信号は、DPP法により、すなわち{(I31a+I31d)−(I31b+I31c)}−K・{(I31e+I31g)−(I31f+I31h)}の演算でそれぞれ得られる。ここでKは、回折格子61の0次回折光70aと1次回折光70b及び70cの回折効率の比によって決まる係数である。フォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号は、所望のレベルに増幅及び位相補償が行われた後、対物レンズ56を動かすためのアクチュエータ91及び92に供給されて、フォーカス及びトラッキング制御がなされる。
図2Aは、回折格子61を模式的に示した正面図、図2Bはその側面断面図である。Y方向が光記憶媒体41上のトラックと平行な方向、X方向が光記憶媒体41上のトラックと直交する方向である。回折格子61には、直線状の格子パターンが形成されている。格子パターンの周期は、Y方向の位置によって漸次異なり、回折格子61の上部の格子の周期をPt1、中央部の格子の周期をPt2、下部の格子の周期をPt3としたとき、Pt1<Pt2<Pt3の関係を有している。また、格子の深さdは、ビーム70aとビーム70b及び70cのそれぞれとの光量比がいずれも10:1となるようにしている。ここで、記録可能な光記憶媒体41に記録された情報を再生する際、光記憶媒体41に照射可能な0次回折光70aの最大パワーPW2は1mWであり、光記憶媒体41に情報を記録する際の、0次回折光70aの最適なパワーPW1は12mWである。
図3は、対物レンズ56で光記憶媒体41の情報記録面41b上に集光されたビーム70a〜70cの様子を、図4は、光記憶媒体41の情報記録面41b上のビーム70a〜70cの様子を模式的に示している。情報記録面41bには溝からなるトラックが形成されており、トラックの周期Tpは0.74μmである。情報は、溝上に記録される。DPP法によるトラッキング誤差信号の検出を可能にするため、ビーム70aがトラック上に位置するとき、ビーム70bと70cがトラック間に位置するように、ビーム70a〜70cを配置している。すなわち、ビーム70aと70b、及びビーム70aと70cのX方向の間隔LをいずれもTp/2としている。ビーム70bと70cを仮想的に結んだ線分とトラックとがなす角度θは通常1〜2度である。角度θが小さいため、格子パターンの周期を漸次変化させる方向を格子パターンと直交する方向としても、トラックと直交する方向のビームの拡がりは無視できるほど小さい。格子パターンの周期を漸次変化させる方向を格子パターンと直交する方向とすることで、光ピックアップヘッドにおける回折格子61を取り付ける際のX方向の公差を大きく許容できるようにしている。もちろん、トラックと直交する方向のビームの拡がりを完全になくすために、格子パターンを厳密に設計して回折格子を作成してもよい。
ビーム70aは、半導体レーザ光源1の波長λと対物レンズ56の開口数NAで決まる回折限界の大きさにまで集光され、情報記録面41b上で焦点を結ぶ。一方、ビーム70bと70cは、XZ平面内では、情報記録面41b上で焦点を結び、回折限界の大きさにまで集光されるが、YZ平面内では、情報記録面41b上で焦点を結ばず、対物レンズ56側から見て、ビーム70bは情報記録面41bの奥側に、ビーム70cは情報記録面41bの手前側に、それぞれ焦点を結ぶ。そのため、情報記録面41b上での、ビーム70bと70cのY方向の大きさは、回折限界よりも大きくなる。ビーム70bと70cのYZ平面内での焦点位置の違いとY方向の大きさは、回折格子61に形成された格子パターンの周期がY方向に漸次異なっているためによって生じる。ビーム70bと70cのY方向の大きさは、回折格子61に形成する格子パターンの周期を変えることによって、任意に設計できるが、ここでは、回折限界の2倍の大きさとしている。
回折格子61の格子パターンの設計方法については、ホログラムを設計、作製するために一般的に用いる手法が適用できるので、詳細な説明は略する。また、回折格子61の材質は樹脂でもガラスでもよく、特に制約はない。ここでは、回折格子61の原盤を最初に作製し、その原盤を金型として用い、ポリオレフィン系の樹脂を成形することで回折格子61を作製している。
光記憶媒体41の情報記録面41b上に集光されるビーム70aのパワーP0とビーム70b及び70cのそれぞれのパワーP1の比は、回折格子61の0次回折光の回折効率と1次回折光の回折効率の比と等しく、Po:P1=10:1である。したがって、P1/P0>PW2/PW1の関係を有している。従来の光ピックアップヘッド装置であれば、P1/P0<PW2/PW1の関係を持たさなければ、光記憶媒体41に情報を記録する際、サブビームが、既に記録された情報を消去してしまうが、本発明の光ピックアップヘッド装置では、情報記録面41b上におけるビーム70bと70cの大きさがY方向に大きくなっているため、その分、サブビーム70bと70cのエネルギーが分散し、P1/P0>PW2/PW1としても、ビーム70b及び70cが情報記録面41bに記録された情報を消去してしまうことはない。
サブビームをY方向にどれだけ大きくすれば、情報記録面41bに記録された情報を消去しないかは、情報記録面41bを構成する記録膜の特性により変わるので、一義的には与えられないが、概ね、ビームの大きさを大きくした倍率の平方根程度まで最大照射パワーを増加できる。すなわち、メインビームである0次回折光70aのトラックと平行な方向の大きさをS0、サブビームである1次回折光70b及び70cのトラックと平行な方向の大きさをS1としたとき、S1/S0=2とすると、サブビームのパワーを1.4倍程度増加させることができる。
従来の光ピックアップヘッド装置よりも1次回折光の強度を高めているので、光記憶媒体に2層記録ディスクを用いた場合でも、非集光面で反射されたビームに起因する迷光の影響を受けにくく、対物レンズ56をトラッキング追従させたときや光記憶媒体にチルトが生じたときでも、トラッキング誤差信号のオフセット変動は低減し、安定にトラッキング制御をかけることが可能な光ピックアップヘッド装置となる。また、単層記録ディスクを用いた場合でも、光記憶媒体もしくは光ピックアップヘッド装置を構成する光学部品に傷や汚れが付いた場合、対物レンズ56をトラッキング追従させると、トラッキング誤差信号にオフセットの変動が生じるが、本発明の光ピックアップヘッド装置は、2層記録ディスクのときと同様にトラッキング誤差信号のオフセット変動は低減し、安定にトラッキング制御をかけることが可能である。
更に、トラッキング制御の安定性を高めるために、ビーム70bと70cの光量を高めたい場合には、回折格子61の格子の深さdを深くし、ビーム70bと70cがY方向に大きくなるように格子パターンを設計すればよい。ビーム70bと70cのY方向の大きさは、格子パターンの設計次第で任意に設定することができる。トラッキング誤差信号の振幅は、ビーム70bと70cのX方向の大きさとトラックの周期には影響を受けるが、Y方向の大きさには影響を受けない。したがって、本発明の光ピックアップヘッド装置では、ビーム70bと70cをY方向に大きくしているにもかかわらず、悪影響はなく良好なトラッキング誤差信号を検出できる。
なお、情報記録面41bに情報を記録する構成として、DVD−RW(登録商標)のように溝もしくは溝間のどちらか一方にのみ情報を記録するグルーブフォーマットと、DVD−RAM(登録商標)のように溝及び溝間の両方に情報を記録するランドグルーブフォーマットがある。本実施の形態においては、グルーブフォーマットの一例を示したが、本発明の光ピックアップヘッド装置をランドグルーブフォーマットに適用しても何ら問題ない。
また、光記憶媒体の情報記録面41bとしては、光により反射率、屈折率、カー回転角等において物理的な変化を示す材料であれば特に限定されない。光記録材料として一般的な、有機色素材料、相変化材料、光磁気材料等はいずれも適用できる。
また、ここでは光源に波長650nmの半導体レーザを用い、対物レンズの開口数を0.6としたが、光源の波長を405nm、対物レンズの開口数を0.85として、光記憶媒体に記録される情報量を増大させてもよい。また、フォーカス検出法を非点収差法からスポットサイズディテクション法に変えること、光利用効率を高めるためにビーム整形プリズムを用いること、等、本発明の光ピックアップヘッド装置は、趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形が可能である。
また、ここでは、1次回折光70bと1次回折光70cとの回折効率を同一としたが、互いに異なっていてもよい。この場合、少なくとも一方の1次回折光が上記の条件を満足していればよい。
更に、ここでは、回折格子61で生成するサブビームを1次回折光としたが、2次以上の次数の回折光としても構わない。
(実施の形態2)
図5Aは、本発明の光ピックアップヘッド装置の別の一例を示す光ピックアップヘッド装置を構成する回折格子62を模式的に示した正面図、図5Bはその側面断面図である。実施の形態1に示す光ピックアップヘッド装置における回折格子61の代わりに回折格子62を用いることで光ピックアップヘッド装置を構成することができる。
回折格子62は2種類のパターン領域62aと62bを有している。パターン領域62aと62bに形成された格子パターンは、どちらも直線状のパターンであり、一定の周期Ptを有している。ただし、位相は、回折格子62の中心にある仮想的な境界線62cを境に180度反転するようにしている。半導体レーザ光源1から出射されたビーム70を受けて、回折格子62は、0次回折光71aと1次回折光71b、71cを生成する。
図6は、光記憶媒体41の情報記録面41b上のビーム71a〜71cの様子を模式的に示している。併せて、左側に各ビームスポットの光強度変化を模式的に示している。ビーム71aは、回折格子62の0次回折光であり、実施の形態1の光ピックアップヘッド装置と同様に、半導体レーザ光源1の波長λと対物レンズ56の開口数NAで決まる回折限界の大きさにまで集光される。一方、ビーム71bと71cは回折格子62の1次回折光であり、X方向には、回折限界の大きさにまで集光されるが、Y方向には、ビーム71bと71cがそれぞれ2つピーク強度を持ち、回折限界の約2倍に大きくなる。ビーム71bと71cがそれぞれ2つピーク強度を持ち、Y方向の大きさが大きくなるのは、回折格子62に形成された格子パターン62aと62bの位相を、180度反転させているためである。
本実施の形態に示す光ピックアップヘッド装置においても、ビーム71bと71cの大きさがY方向に大きくなっているため、ビーム71aとビーム71b及び71cのそれぞれとの強度比をいずれも例えば10:1としてP1/P0>PW2/PW1の関係を持たしても、ビーム71b及び71cは情報記録面41bに記録された情報を消去してしまうことはなく、安定にトラッキング制御をかけることが可能なトラッキング誤差信号を得ることができる。
なお、上記の例では領域62aと領域62bとに形成された格子パターンを相互に180度反転しているが、両格子パターンの位相差は必ずしも180度である必要はなく、異なる位相を有していれば同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図7Aは、本発明の光ピックアップヘッド装置の別の一例を示す光ピックアップヘッド装置を構成する回折格子63を模式的に示した正面図、図7Bはその側面断面図である。実施の形態2に示す光ピックアップヘッド装置における回折格子62の代わりに回折格子63を用いることで光ピックアップヘッド装置を構成することができる。
回折格子63は回折格子62と同様に2種類のパターン領域63aと63bを有している。パターン領域63aと63bに形成された格子パターンは、どちらも直線状のパターンであり、一定の周期Ptを有している。ただし、位相は、回折格子63の中心にある仮想的な境界線63cを境に180度反転するようにしている。回折格子62と63とで異なる点は、パターン領域63aと63bの境界にパターン63dを設けていることである。パターン63dを設けることにより、情報記録面41bに集光された回折格子63の0次回折光と1次回折光の間に存在する不要な光が減少するので、より安定にトラッキング制御が可能なトラッキング誤差信号を得ることができる。
なお、上記の例では領域63aと領域63bとに形成された格子パターンを相互に180度反転しているが、両格子パターンの位相差は必ずしも180度である必要はなく、異なる位相を有していれば同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図8Aは、本発明の光ピックアップヘッド装置の別の一例を示す光ピックアップヘッド装置を構成する回折格子64を模式的に示した正面図、図8Bはその側面断面図である。実施の形態3に示す光ピックアップヘッド装置における回折格子63の代わりに回折格子64を用いることで光ピックアップヘッド装置を構成することができる。
回折格子64は、3つのパターン領域64a〜64cを有する。パターン領域64aには周期Ptでデューティが1:1の格子パターンが形成され、パターン領域64bと64cには格子パターンが形成されていない。パターン領域64bと64cに入射したビーム70は、全て0次回折光として透過する。パターン領域64aに形成された格子パターンの深さをd1、パターン領域64bと64cの深さ(パターン領域64aの頂面からの距離)をd2としたとき、d2=d1/2としている。深さd2は、回折格子64の各パターン領域64a〜64cにおける0次回折光が、各パターン領域64a〜64cから相互に等しい位相変化を受けるように設定する。その結果、回折格子64から生成される0次回折光は、情報記録面41b上で回折限界の大きさにまで集光されるようになる。パターン領域64aのY方向の大きさを、対物レンズ56の開口数の1/aに相当する大きさにすることで、情報記録面41b上で集光される回折格子64で生成される1次回折光のY方向の大きさは回折限界のa倍とすることができる。aは、1次回折光の必要な強度に応じて任意に設定することができるので、1次回折光の強度を従来の光ピックアップヘッド装置よりも十分大きくすることが可能となり、より迷光の影響を受けにくい光ピックアップヘッド装置となる。
また、回折格子64のパターン領域64aは、対物レンズ56の開口よりも小さいので、情報記録面41bに集光されるサブビームのパワーを回折格子61〜63を用いた場合と同じだけ確保する場合、パターン領域64aの1次回折光の回折効率は、回折格子61〜63の1次回折光の回折効率よりも高める必要がある。このとき、0次回折光のパターン領域64aを透過した部分の光量は、パターン領域64b及び64cを透過した部分よりも低下するので、情報記録面41bに集光される0次回折光は超解像スポットとなり、集光された0次回折光のトラックと平行な方向(Y方向)の大きさは、回折限界の大きさよりも小さくなる。その結果、光記憶媒体41に記録された情報を再生する際の高域の応答特性が良くなり、ノイズが混入しても誤りが生じにくく、信頼性の高い情報が再生可能な光ピックアップヘッド装置となる。
なお、本実施の形態の光ピックアップヘッド装置では、パターン領域64bと64cには格子パターンを形成しなかったが、パターン領域64bと64cにそれぞれパターン領域64aとは異なる周期の格子パターンを形成しても、安定にトラッキング制御が可能なトラッキング誤差信号を得ることができる光ピックアップヘッド装置となる。
(実施の形態5)
図9は、以上に述べてきた光ピックアップヘッド装置を用いて構成した情報記録再生装置の一例である。情報記録再生装置は、光ピックアップヘッド装置80、光記憶媒体駆動部81、光ピックアップヘッド装置駆動部82、電気回路部83及び電源部84からなる。光記憶媒体駆動部81は光記憶媒体41を回転させる。光ピックアップヘッド装置駆動部82は、送りモータ85及び送りネジ86とを含み、いわゆるトラバースメカニズムを構成する。送りモータ85を駆動することによりその回転軸に直結された送りネジ86が回転し、光ピックアップヘッド装置80が光記憶媒体41の半径方向の所望する位置に移動される。光ピックアップヘッド装置80は、光ピックアップヘッド装置80と記憶媒体41との位置関係に対応する信号を電気回路部83へ送る。電気回路部83はこの信号を増幅または演算して、光ピックアップヘッド装置80または光ピックアップヘッド装置内の対物レンズを微動させる。また、光ピックアップヘッド装置80は、光記憶媒体41に記録された情報を読み出した信号を電気回路部83へ送る。更に電気回路部83は、光記憶媒体41に記録された情報の復調を行う。アクチュエータ91、92は光ピックアップヘッド装置内の対物レンズ56を駆動する。前記信号と光ピックアップヘッド装置の駆動部82もしくはアクチュエータ91、92によって、光記憶媒体41に対してフォーカスサーボとトラッキングサーボが行われ、情報の読み出しもしくは書き込みまたは消去が行われる。電源部84からは、電気回路部83、光ピックアップヘッド装置駆動部82、光記憶媒体駆動部81の各部へ動作に必要な電気が供給される。
本実施の形態の情報記録再生装置は、対物レンズ56をトラッキング追従させたときや光記憶媒体41にチルトが生じたときにトラッキング誤差信号に生じるオフセットの変動が小さく、安定にトラッキング制御をかけることが可能な光ピックアップヘッド装置を用いているので、情報を忠実に記録再生可能な情報記録再生装置となる。
なお、上記の実施の形態1〜5に示した光ピックアップヘッド装置は、一つの光源から出射されたビームを回折格子に入射させることにより複数のビームを生成する構成を備えているが、本発明はこれに限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、回折格子を用いずに、複数の半導体レーザを同一の半導体基板上に形成することにより複数のビームを生成してもよい。この場合には、上記の実施の形態の1次回折光に相当するビーム(サブビーム)を出射する半導体レーザの横モードをマルチ化することで、トラックと平行な方向にビームを広げればよい。サブビームをトラック方向に広げることにより、上記の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の光ピックアップヘッド装置の構成の概略を示す図 図2Aは本発明の実施の形態1の光ピックアップヘッド装置を構成する回折格子の構成を示す正面図、図2Bはその側面断面図 本発明の実施の形態1の光ピックアップヘッド装置における情報記録面とビームの関係を示す図 本発明の実施の形態1の光ピックアップヘッド装置におけるトラックとビームの関係を示す図 図5Aは本発明の実施の形態2の光ピックアップヘッド装置を構成する回折格子の構成を示す正面図、図5Bはその側面断面図 本発明の実施の形態2の光ピックアップヘッド装置におけるトラックとビームの関係を示す図 図7Aは本発明の実施の形態3の光ピックアップヘッド装置を構成する回折格子の構成を示す正面図、図7Bはその側面断面図 図8Aは本発明の実施の形態4の光ピックアップヘッド装置を構成する回折格子の構成を示す正面図、図8Bはその側面断面図 本発明の実施の形態5の情報記録再生装置の構成の概略を示す図 従来の光ピックアップヘッド装置の構成の概略を示す図 図11Aは従来の光ピックアップヘッド装置を構成する回折格子の構成を示す正面図、図11Bはその側面断面図 従来の光ピックアップヘッド装置におけるトラックとビームの関係を示す図
符号の説明
1 半導体レーザ光源
31 光検出器
31a〜31h 受光部
41 光記憶媒体
41a 基板
41b 情報記録面
52 偏光ビームスプリッタ
53 コリメートレンズ
54 波長板
55 アパーチャ
56 対物レンズ
57 シリンドリカルレンズ
61〜64 回折格子
61d 空間周波数軸
62a〜62b,63a〜63b,64a〜64c パターン領域
62c,63c 分割線
63d パターン
70,70a〜70c,71a〜71c ビーム
80 光ピックアップヘッド装置
81 光記憶媒体駆動部
82 光ピックアップヘッド装置駆動部
83 電気回路部
84 電源部
91,92 アクチュエータ

Claims (3)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された前記ビームを受けて0次及び1次以上の複数の回折光を生成する回折手段と、
    前記回折手段からの複数のビームを受けて光記憶媒体上に集光する収束手段と、
    前記光記憶媒体で反射された前記複数のビームを受けてこれを分岐するビーム分岐手段と、
    前記ビーム分岐手段で分岐された前記複数のビームを受け、その受けた光量に応じた信号を出力する光検出手段とを具備し、
    前記回折手段は、第1の領域を中央部に形成し、前記第1の領域の両側に第2の領域と第3の領域とを形成し、
    前記第1の領域の両側に設けられた前記第2の領域と前記第3の領域の格子パターンは、前記第1の領域に設けられた格子パターンとは異なり、
    前記第2の領域と前記第3の領域の前記格子パターンの方向と周期が同じで、かつ、位相が相互に180度反転していて、
    前記光検出器は前記0次の回折光を受光してフォーカス誤差信号検出用の信号を出力する複数の受光領域から成る第1の一組の受光領域と、
    前記第1の一組の受光領域の両側に、複数の受光領域から成る第2の一組の受光領域と複数の受光領域から成る第3の一組の受光領域と、を具備し、
    前記第1から第3の領域から回折する+1次回折光を前記第2の一組の受光領域の分割線をまたいで受光し、
    前記第1から第3の領域から回折する−1次回折光を前記第3の一組の受光領域の分割線をまたいで受光し、
    前記第2の一組の受光領域と前記第3の一組の受光領域の出力を用いてトラッキングエラー信号を生成することを特徴とする光ピックアップヘッド装置。
  2. 前記第1領域に形成された格子深さが、前記第2領域と前記第3領域に形成された格子の深さとそれぞれ等しいことを特徴とする請求項に記載の光ピックアップヘッド装置。
  3. 請求項1または2に記載の光ピックアップヘッド装置と、情報記録媒体と光ピックアップヘッド装置との相対的な位置を変化させる駆動部と、前記光ピックアップヘッド装置から出力される信号を受けて演算を行い所望の情報を得る電気信号処理部とを備えることを特徴とする情報記録再生装置。
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