JP2008508653A - 回折部品 - Google Patents

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Abstract

光学走査装置用回折部品が開示される。装置は、第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビームにより第1情報層を走査し、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビームにより第2情報層を走査し、第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームにより第3情報層を走査する。第1、第2及び第3波長が互いに異なる。装置は、第1、第2及び第3放射ビームを供給する放射源と、これら放射ビームをそれぞれの情報層上に収束させる対物レンズ系と、第1、第2及び第3放射ビームの光路に配置される回折部品とを含む。回折部品は、第1波長に対してではなく第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造と、第2波長に対してではなく第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造とを含む。

Description

本発明は、光学走査装置用回折部品、及び、かかる回折部品を内蔵する光学走査装置、並びにかかる部品及び装置の製造方法に関する。本発明の実施例は、特に、コンパクトディスク(CD)、従来的なデジタル多用途ディスク(DVD)、 “Red DVD”と称されるもの、ブルーレイディスクのようないわゆる次世代DVDといったような、光記録媒体の3つの異なるフォーマットに互換性のある光走査装置での使用に好適である。
光記録媒体は、多様な異なるフォーマットで存在し、各フォーマットは、一般的に、特定波長の放射ビームにより走査されるように設計される。例えば、CDは、とりわけCD−A(CD−オーディオ)、CD−ROM(CD−リードオンリーメモリ)及びCD−R(記録可能なCD)として利用可能であり、785nm周辺の波長(λ)の放射ビームにより走査されるように設計される。他方、Red DVDは、650nm周辺の波長(λ)の放射ビームにより走査されるように設計され、ブルーレイディスクは、405nm周辺の波長(λ)の放射ビームにより走査されるように設計される。一般的に、波長が短くなるほど、光学ディスクの対応する容量は大きくなる。例えば、ブルーレイディスクは、Red DVDフレームのディスクよりも大きな記憶容量を有する。
光学走査装置にとって望ましいことは、異なるフォーマットの光記憶媒体と互換性があることであり、例えば、好ましくは1つの対物レンズ系を用いつつ、異なる波長の放射ビームに応じて異なるフォーマットの光記憶媒体を走査することである。例えば、より高い記憶容量を持つ新しい光記憶媒体が導入されたとき、新しい光学記録媒体への情報を読み取り及び/又は書き込みするために用いられる対応する新しい光学走査装置が、後方向に互換性があること、即ち、既存のフォーマットを有する光記憶媒体を走査できることが、望ましい。
残念ながら、ある波長で読み出されるように設計された光ディスクは、他の波長で常に読み取り可能であるとは限らない。例えば、CD−Rフォーマットのディスクにおいては、λ=785nmでの走査ビームの高い変調を得るために、特別な色素が記録スタック上に塗布されなければならない。λ=660nmでは、ディスクからの変調信号は非常に小さくなり(色素の波長敏感性に起因して)、この波長での読み出しは実現不能である。また、異なるフォーマットのディスクに対する透明被覆層の厚みに相違があり、これにより、望ましくない球面収差が生まれる。
各フォーマットに対応付けられた異なる波長に対して所定の波面を生成できる光学走査装置の設計に関して、多くの解決策が提案されている。
例えば特許文献1は、3つの異なる波長で光ディスクを走査する光学走査装置を開示する。この装置は、3つの異なる波長のビームが共通の光軸に沿って進行することを保証するための光学軸結合素子と、光学記録媒体の情報層上に3つの異なるビームを集光する集光レンズとを含む。開示される装置は、共通の光軸に沿って配置される回折部品を有する。
回折部品は、光軸に関して回転対称である回折格子を含む。回折部品は、2つの平行な面を有し、その間にガラスからなる第1層及び複屈折材料からなる第2層が設けられる。第1及び第2層間の界面は単一の段付きのプロフィールを持つ回折素子の一バターンであり、光軸周りに回転対称である。第1及び第2層は、回折部品が第1波長に対してゼロのオーダーの第1回折放射ビームを形成し且つ第2及び第3波長に対してより高いオーダーの回折放射ビームを形成するように、選択される。特許文献1は、一方が第1(ガラス)層の屈折率である通常的な屈折率及び特異な屈折率を有する固体複屈折材料の使用を教示する。ゼロのオーダーのビームは、第1層の屈折率に等しい第2層の屈折率に対して入射波長の偏光が整合することを保証することによって、形成できる。即ち、回折部品は、このとき、第1波長に対して透明な平行プレートとして機能する。
特許文献2も、3つの各々の放射ビームで3つの情報層を走査する光学走査装置を開示する。各ビームは、それぞれの波長及び偏光を有する。3つの波長は互いに異なる。3つの偏光の少なくとも1つは、他とは異なる。この装置は、3つの放射ビームから3つの回折されたビームを形成する一の段付きのプロフィールを有するパターンの素子を含む回折部品を含み、当該部品は、3つの偏光に感応する複屈折材料を含む。回折部品の段付きプロフィールは、光軸に関して回転対称である。段付きプロフィールは、パターン素子の段の高さが、3つの波長の1つに対して少なくとも2つの異なる2πの倍数に等しい位相変化を導き、且つ、他の2つの波長の少なくとも1つに対して少なくとも2つの異なる位相変化モジューロ2πに等しくなるように、設計される。
特開2001−209966号公報 フィリップスによる国際特許出願番号PCT/IB02/05624公報
本発明の実施例の目的は、知られている解決策に代わる装置であって、3つの異なる波長の放射ビームにより光記録媒体を走査するのに適した光走査装置を提供することである。
第1局面によれば、本発明は、第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビームにより第1情報層を走査し、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビームにより第2情報層を走査し、第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームにより第3情報層を走査する光学走査装置において、前記第1、第2及び第3波長が互いに異なる光学走査装置であって、
前記第1、第2及び第3放射ビームを供給する放射源と、
前記第1、第2及び第3放射ビームをそれぞれの情報層上に収束させる対物レンズ系と、
前記第1、第2及び第3放射ビームの光路に配置される回折部品とを含み、
該回折部品が、
前記第1波長に対してではなく前記第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造と、
前記第2波長に対してではなく前記第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造とを含む、光学走査装置を提供する。
光学走査装置は、2つの回折構造を有する。第1構造は、第1波長に対して回折格子として機能し、第2構造は、第2波長に対して回折格子として機能する。これは、2つより多い異なる波長に対して異なる回折オーダーの選択を可能とする。回折部品は、異なる波長に対して異なるピッチを有する回折構造の使用を可能とする。また、回折構造は、異なる向きを有することができる。
好ましくは、前記第2回折格子構造の段差は、前記第1回折格子構造の段差とは異なるピッチを有する。
好ましくは、前記第1回折格子構造は、前記対物レンズ系の光軸に対して第1所定角をなす向きにされ、前記第2回折格子構造は、前記対物レンズ系の光軸に対して第2所定角をなす向きにされる。
好ましくは、前記回折部品は、前記第1及び第2回折格子構造の段差の重ね合せを含む。
好ましくは、前記第1回折格子構造は、前記第1放射ビームを回折して前記第1波長の3スポット型ビーム(three−spot beam)を生成するように構成され、前記第2回折格子構造は、前記第2放射ビームを回折して前記第2波長の3スポット型ビームを生成するように構成される。
好ましくは、前記第1回折格子構造は、複屈折材料から形成される。
好ましくは、前記第2回折格子構造は、非複屈折材料から形成される。
好ましくは、前記一連の段差の少なくとも1つは、周期あたりの幅が等しい一連の段差である。
好ましくは、前記第1、第2及び第3偏光は、互いに異なる。
第2局面によると、本発明は、第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビーム、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビーム及び第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームを利用する光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3波長が互いに異なる光学装置に用いられる回折部品であって、
前記第1波長に対してではなく前記第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造と、
前記第2波長に対してではなく前記第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造とを含む、回折部品を提供する。
好ましくは、前記第1回折格子構造は、第1面内に実質的に延在し、前記第2回折格子構造は、前記第1面に対して平行でない第2面内に実質的に延在する。
第3局面によると、本発明は、第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビームにより第1情報層を走査し、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビームにより第2情報層を走査し、第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームにより第3情報層を走査する光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3波長が互いに異なる光学走査装置の製造方法であって、
前記第1、第2及び第3放射ビームを供給する放射源を設け、
前記第1、第2及び第3放射ビームをそれぞれの情報層上に収束させる対物レンズ系を設け、
前記第1、第2及び第3放射ビームの光路に配置される回折部品であって、前記第1波長に対してではなく前記第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造と、前記第2波長に対してではなく前記第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造とを含む回折部品を設けることを含む、製造方法を提供する。
第4局面によると、本発明は、第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビーム、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビーム及び第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームを利用する光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3波長が互いに異なる光学装置に用いられる回折部品の製造方法であって、
前記第1波長に対してではなく前記第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造を設け、
前記第2波長に対してではなく前記第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造を設けることを含む、製造方法を提供する。
これより、本発明は、添付図面を参照しつつ、例示により詳細に説明される。
本発明は、第1回折格子構造及び第2回折格子構造を有する回折部品を利用することに関する。回折部品は、3つの異なる波長の放射ビームに関連した使用のためのものであり、それぞれのビームは、偏光され、好ましくは、一のビームの偏向の少なくとも1つは他と異なる。
第1回折格子構造は、第1段差高の整数倍である一連の段差を含む。第1段差高は、(第1波長ではなく)第2及び第3波長に対して2πの整数倍の位相段差を生成する。第2回折格子構造は、第2段差高の整数倍である段差で構築され、第2波長でなく第1及び第3波長に対して2πの整数倍の位相段差を生成するよう構成される。従って、第1回折格子構造は、第2及び第3波長に対して実効的に盲目であり(即ち、実質的に回折しない)、他方、第2回折格子構造は、第1及び第3波長に対して実効的に盲目である。第1回折格子構造は、かくして第1波長に対して回折格子として機能し、第2回折格子構造は、かくして第2波長に対して回折格子として機能し、双方の回折格子構造は、第3波長に関して盲目である。好ましくは、回折部品は、バイナリ格子(binary grating)であり、格子が、第1回折格子構造及び第2回折格子構造の重ね合わせにより構築される。或いは、第1回折格子構造は、第2回折格子構造とは別の層として形成されることができる。
多くの光学走査装置は、3ビームトラッキング法を用いる。放射ビームは、3つのビーム(3スポット型ビームともいう)に分割され、中央のビームは、光ディスクの情報層を走査する一方、他の2つは、位置情報を供給するために用いられる。異なる光フォーマットは、情報層上に入射するスポットが異なる距離離間されることを必要とする。本願発明者は、2つの異なる回折格子構造を主に含む回折部品を用いることによってこれを実現化し、この際、各回折格子構造は、所定のフォーマットに対して所望のスポット分離を提供するように構成されることができる。また、各回折格子を形成する段差の注意深い選択により、格子構造は、実質的に回折無しで他のフォーマットの放射ビームを通すように構成されることができる。
図1は、第1放射ビーム4により第1光記録媒体3の第1情報層2を走査する装置1を示し、この装置は、かかる回折部品24を含む。
光記録媒体3は、透明層5を含み、その一方の側には情報層2が配置される。情報層2における透明層5に対面しない側は、保護層6により環境影響から保護される。装置に対面する透明層の側は、入口フェースと称される。透明層5は、情報層2に対する機械的な支持を提供することによって光記憶媒体3に対して基板として機能する。或いは、透明層5は、情報層を保護する機能だけを有してよく、この場合、機械的な支持は、情報層2の他方側上の層、例えば保護層6若しくは追加の情報層及び最も上側の情報層に接続される透明層により提供される。尚、情報層は、図1に示す本実施例では、透明層5の厚さに対応した第1情報層深さ27を有する。情報層2は、媒体3の表面である。
情報は、図示しないが、略平行で同心円状若しくはらせん状のトラックに配置される光学的に検出可能なマークの形態で、記録媒体の情報層2に記憶されることができる。トラックは、合焦された放射ビームのスポットにより追従されることができる経路である。マークは、例えばピット、又は、反射係数を持つ領域、周囲と異なる磁化の方向、若しくは、これらの組み合わせのような、如何なる光学的な読み取り可能な形態であってもよい。光記録媒体3がディスクの形状を有する場合、所与のトラックに対して次のように定義される。“径方向”は、参照軸、トラックとディスクの中心との間の、X軸の方向であり、“接線方向”は、X軸に垂直でトラックの接線方向であるY軸の方向である。
図1に示すように、光学走査装置1は、放射源7(2つの異なる源7a,7bとして図示)、コリメータレンズ18、ビームスプリッタ9、光軸19を有する対物レンズ系8、回折部品24、及び、検出システム10を含む。更に、光学走査装置1は、サーボ回路11、フォーカスアクチュエータ12、ラジアルアクチュエータ13、及び、誤り訂正のための情報処理ユニット14を含む。
以下では、“Z軸”は、対物レンズ系8の光軸19に対応する。尚、(X,Y,Z)は直交基準である。
放射源7は、第1放射ビーム4、第2放射ビーム4’及び第3放射ビーム4”を連続的に若しくは同時に供給するように構成される。例えば、放射源7は、放射ビーム4、4’、4”を連続的に供給する調整可能な半導体レーザ、若しくは、これらの放射ビームを同時に供給する3つの半導体レーザを含んでよい。図示の例では、放射源7は、2つの別のレーザ7a,7bの形態である。第1レーザ7aは、第1放射ビーム4を供給するように構成される。第2レーザ7bは、第2及び第3放射ビーム4’、4”の双方を供給するように構成されたデュアル波長レーザである。ビームスプリッタ7cは、放射ビーム4、4’、4”が光軸19に略沿って送信されるように、放射ビーム4、4’、4”の経路を結合するために配置される。
放射ビーム4は、波長λ及び偏向pを有し、放射ビーム4’は、波長λ及び偏向pを有し、放射ビーム4”は、波長λ及び偏向pを有する。波長λ、λ、λは、全て異なる。好ましくは、任意の2つの波長の差は、20nm以上であり、より好ましくは50nm以上である。偏向p、p、pの少なくとも2つは、互いに異なる。波長λ、λ、λ及び偏向p、p、pの例は、後述する。
コリメータレンズ18は、放射ビーム4を実質的に平行化されたビーム20に変形するために光軸19上に配置される。同様に、コリメータレンズ18は、放射ビーム4’、4”を、2つのそれぞれの実質的に平行化されたビーム20’、20”(図1に図示されず)に変形する。
ビームスプリッタ9は、対物レンズ系8に向けて放射ビームを送るように配置される。好ましくは、ビームスプリッタ9は、Z軸に対して角度αだけ回転した面に平行な面で形成され、より好ましくはα=45°である。
対物レンズ系8は、平行化されたビーム20を第1合焦ビーム15に変形して、情報層2の位置に第1走査スポット16を形成するために配置される。
走査中、記録媒体3は、スピンドル(図1に図示されず)上を回転し、このとき、情報層2は、透明層5を介して走査される。合焦された放射ビーム15は、情報層2上で反射し、これにより、順方向の収束ビーム15の光路上を戻る反射ビーム21を形成する。対物レンズ系8は、反射した放射ビーム21を、反射した平行化された放射ビーム22へと変形させる。ビームスプリッタ9は、検出システム10に向けて、反射したビーム22の少なくとも一部を送ることによって、順方向の放射ビーム20を、反射した放射ビーム22から分離する。図示された特定の実施例では、ビームスプリッタ9は、偏光ビームスプリッタである。1/4波長板9’は、ビームスプリッタ9と対物レンズ系8との間に光軸19に沿って配置される。1/4波長板9’と偏光ビームスプリッタ9との組み合わせにより、反射した放射ビーム22の大部分が検出システム10に向けて送られることを保証する。
検出システム10は、反射した放射ビーム22の当該部分を補足し、それを一以上の電気信号に変換するために配置された収束レンズ25及びクォードラント検出器(quadrant detector)23を含む。
信号の1つは、情報信号であり、その値は、情報層2上の走査された情報を表す。情報信号は、誤り訂正のために情報処理ユニット14により処理される。
検出システム10からの他の信号は、フォーカスエラー信号及びラジアルトラッキングエラー信号である。フォーカスエラー信号は、走査スポット16と情報層2の位置との間のZ軸に沿った高さの軸方向の差を表す。好ましくは、このフォーカスエラー信号は、とりわけ、G.Bouwhuis, J. Braat, A. Huijiser他による本“Principles of Optical Disc Systems”のページ75−80(Adam Hilger 1985, ISBN 0−85274−785−3)から知られる“乱視方法(astigmatic method)”により形成される。ラジアルトラッキングエラー信号は、走査スポット16と、走査スポット16により追従されるべき情報層2のトラックの中心との間の情報層2のXY面内の距離を表す。このラジアルトラッキングエラー信号は、上述のG.Bouwhuisによる本のページ70−73から知られる“ラジアルプッシュ−プル方法”から形成される。
サーボ回路11は、フォーカスエラー信号及びラジアルトラッキングエラー信号に応答して、フォーカスアクチュエータ12及びラジアルアクチュエータ13をそれぞれ制御するサーボ制御信号を供給するように構成される。フォーカスアクチュエータ12は、対物レンズ8のZ軸に沿った位置を制御し、これにより、走査スポット16の位置を、当該位置が情報層2の面と略一致するように制御する。ラジアルアクチュエータ13は、対物レンズ8のX軸に沿った位置を制御し、これにより、走査スポット16の径方向の位置を、当該位置が情報層2において追従されるべきトラックの中心線と略一致するように制御する。
本実施例の回折部品24は、特異な屈折率nと通常の屈折率nを有する複屈折材料を含む。本実施例では、回折部品24は、放射源7とビームスプリッタ9の間に配置されるが、理論上、光軸19に沿った他の位置に配置されてもよい。
回折部品は、特異な屈折率nと通常の屈折率nを有する複屈折材料を含む。回折部品は、複屈折材料の光軸が光軸19(即ちZ軸)に沿うように位置決めされる。回折部品は、また、その屈折率が、X軸に沿った偏光を有する放射ビームにより横切られたときにnに等しくなり、且つ、Y軸に沿った偏光を有する放射ビームにより横切られたときにnに等しくなるように、位置決めされる。以下、放射ビームの偏光は、X軸及びY軸に対して整合されたものをそれぞれ“p”及び“p”と称する。従って、偏光p、p若しくはpがpに等しい場合、複屈折材料の屈折率はnに等しく、偏光p、p若しくはpがpに等しい場合、複屈折材料の屈折率はnに等しい。即ち、複屈折回折部品は、偏光p、p及びpに感応するように位置決めされる。
回折部品24は、本発明の一実施例による回折部品である。この特定の実施例では、回折部品は、第1放射ビームを回折して3スポット型ビームを形成し、第2放射ビームを回折して異なる3スポット型ビームを形成し、且つ、第3放射ビームを実質的に回折しないように構成される。
対物レンズ8は、走査スポット16及び2つの関連したトラッキングスポット(一方のスポットに対応するビームの光路を図1において点線にて指示)を形成するように第1開口数NAを有する合焦放射ビーム15に、平行化された放射ビーム20を変形するように構成される。即ち、光学走査装置1は、3スポット型ビームを用いて、波長λ、偏光p、開口数NAを有する放射ビーム15により第1情報層2を走査できる。
更に、図示されていないが、光学走査装置は、また、放射ビーム4’により第2光記憶媒体3’の第2情報層2’を走査でき、放射ビーム4”により第3光記憶媒体3”の第3情報層2”を走査できる。従って、対物レンズ系8は、情報層2’の位置に第2走査スポット16’及び2つの関連したトラッキングスポットを形成するように第2開口数NAを有する第2合焦放射ビーム15’に、平行化された放射ビーム20’(この例では、3スポット型ビーム、即ち3つのビームを含む)を変形させる。対物レンズ系8は、また、情報層2”の位置に第3走査スポット16”(関連したトラッキングスポットは無し)を形成するように第3開口数NAを有する第3合焦放射ビーム15”に、平行化された放射ビーム20”(この例では、単一のビーム)を変形させる。
光記録媒体3と同様、光記録媒体3’は、第2透明層5’を含み、その一方の側に情報層2’が第2情報層深さ27’で構成され、光記録媒体3”は、第3透明層5”を含み、その一方の側に情報層2”が第3情報層深さ27”で構成される。
本実施例では、光記録媒体3,3’及び3”は、あくまで例であるが、それぞれ、“ブルーレイディスプレイ”フォーマットのディスク、“Red−DVD”フォーマットのディスク、及び、CDフォーマットのディスクである。従って、波長λは、365nmと445nmの範囲内であり、好ましくは、405nmである。開口数NAは、読み取りモード及び書き込みモード共に約0.85に等しい。波長λは、620nmと700nmの範囲内であり、好ましくは、650nmである。開口数NAは、読み取りモードで約0.6に等しく、書き込みモードで0.6より大きく、好ましくは0.65である。波長λは、740nmと820nmの範囲内であり、好ましくは、約785nmである。開口数NAは、0.5未満であり、好ましくは0.45である。
図示の実施例では、対物レンズ系8は、単一の凸レンズである。しかし、平凸レンズ(plano−convex lens)や凹凸レンズのような他のレンズ素子タイプも使用できることは理解されるだろう。対物レンズ系8は、単一レンズとして形成されてもよいし、複合レンズとして形成されてもよい。望ましい場合には、回折部品24は、別の要素として形成されうるし、若しくは、他の光学部品の一部として形成することもできうる。例えば、回折部品24は、レンズ上の表面として内蔵されてもよい。
次いで、図1に示した光学走査装置1での使用に好適な回折部品24の例の設計を説明する。
回折部品24は、第1回折格子構造及び第2回折格子構造を含む。
回折部品は、ブルーレイディスクフォーマット、DVD+RW(DVD Read Write)フォーマット及びCDフォーマット用に構成される。回折部品は、ブルーレイディスクに対しては3スポット型格子として機能し、DVD+RWに対しては3スポット型格子として機能し、CDフォーマットに対しては単一スポット型格子として機能する。
波長λの放射ビームが段差高hの材料かなる段差を横切るとき、位相変化φ(放射ビームが空気を介して同一距離横切る場合に関して)が、段差から出現する回折ビームにおいて導入される。位相変化φは、以下の式で表される。
Figure 2008508653
ここで、“n”は、回折部品の屈折率であり、“n”は、近傍の媒体の屈折率である。数1の式から、波長λが変化するとき、位相変化φもそれに応じて変化することがわかる。尚、材料の屈折率は、波長に応じて変化することができる。
これらの拘束要件を考慮するに、回折部品の第1回折格子構造は、ブルーレイディスクに対して3の回折オーダーを選択し、DVD+RW及びCDに対してゼロのオーダー(ゼロ次:zeroth order)のみを選択するように、設計されることになる。回折格子構造は、バイナリタイプとなるだろう。この回折構造の格子は、複屈折材料からなる。
DVD放射ビームの偏光は、複屈折材料の通常的な屈折率(n)が選択されるように選定され、ブルーレイディスク及びCDビームの双方に対する偏光は、屈折材料の特異な屈折率(n)が選択されるように選定される。この特定の例では、λ=405nmで屈折率nBD=1.61(n)が選択され、DVD+RWに対してλ=650nmで屈折率nDVD=1.51(n)が選択され、CDに対してλ=785nmで屈折率nCD=1.6031(n)が選択される。
バイナリ格子のゾーンは、高さhDVD=hCDの整数である段差からなるように選択され、このとき、hDVD及びhCDは、以下で与えられる。
Figure 2008508653
Figure 2008508653
空気の屈折率は1であると仮定する。数2と数3の式の比較から、各段差が、CD及びDVD構成に対しては2πの倍数を付与することが理解されるだろう。従って、構造は、CD及びDVD構成に対しては放射ビームに何ら影響を及ぼさず、ビーム中の全ての光は、第1回折格子構造をゼロのオーダーの回折で通過する。
将来の使用に対しては、高さhBDは、以下で与えられる。
Figure 2008508653
この高さは、ブルーレイディスク構成のビームの位相2πを付与する。
以下の表1は、hDVDの倍数である段差高に起因してブルーレイディスクビームの2πモジューロ(modulo)1により除された位相を示す。ここで、mは、hDVDの倍数である。
Figure 2008508653
第1回折格子構造は、パワー分布が1:15:1の3つのスポットを含むビームを生成するように構成される。これを実現するため、第1回折格子構造は、周期あたりの幅が等しい2つの段差を備えた0.12×2πの位相深さを有する格子を必要とする。これは、段差高3×hdvd=3×1.3μm=3.9μmで近似でき、これは、第1回折格子構造により形成される格子に対して位相深さφ=(1−0.8735)×2π=0.1265×2πを与える。図2は、格子プロフィール、即ち距離に応じた格子振幅を図示する。かかる段差高は、ブルーレイディスクビームに対して1:14:1のパワー分布を生む。格子のピッチの計算は後述する。
第2回折格子構造は、DVD+RWビームに対して3スポット型格子となるが、ブルーレイディスク及びCD放射ビームに影響を及ぼさないように構成される。この第2回折格子構造は、λ=405nmで屈折率nBD=1.516、λ=650nmで屈折率nDVD=1.506、λ=785nmで屈折率nCD=1.500を有する非複屈折材料から形成される。第1回折格子に関連した数2,3及び4に関して、各モードにおける2π位相段差を与える多様な段差高は、以下のとおりである。
Figure 2008508653
Figure 2008508653
Figure 2008508653
尚、2hBD=hCDである。従って、この第2回折格子構造は、格子がブルーレイディスク及びCD放射ビームに対して盲目となるように、段差高としてhCDを取る。
表2は、hCDの倍数(m)である段差高に応じた、結果としてのDVD放射ビームの2πモジューロ(modulo)1を示す。
Figure 2008508653
第2回折格子構造は、3スポット型格子であり、DVD放射ビームを回折して3つのビーム、即ち3スポット型ビームにするように構成される。好ましくは、これらのビームは、同様に、1:15:1に近いパワー分布を有する。上述の如く、第2回折格子構造の格子は、0.2×2πの位相深さ及び周期毎に等しい幅の2つの段差を有すべきである。これは、段差高により近似できる。
Figure 2008508653
これは、第2回折格子構造に対して位相深さφ=(1−0.8872)×2π=0.1128×2πを与え、DVD放射ビームに対して1:18:1のパワー分布を生む。
コリメータの焦点距離、及び,BD/DVD+RW互換性対物レンズの焦点距離は、それぞれ15mm及び1.76mmであると仮定する。瞳孔直径はBDに対して3.0mm、DVD+RWに対して2.3mmである。この例では、格子は、レーザから5mmの距離1で配置されると仮定する(図3に示すように、1=5mm)。格子ピッチは、次のように計算できる。格子の作用(図3参照)は、光軸19に沿って進む光線が角度θ1で反射されることになることである。図3に示すシステムは、それ故に、光軸19に対して距離xだけ変位された光源を備えるが格子が無いシステムに等価である。図1のサーボレンズ25が光学パワーを有していない場合、戻り経路上のビームは格子を再度通過しないので、格子24に起因した光源の仮想的なずれxは、検出器の同一のずれxを生む。xが検出器のピッチである場合、格子ピッチpはx=xであるべきであり、従って、以下の式で計算することができる。
Figure 2008508653
ここで、xは、クォードラント検出器23上に配置される検出器アレイのピッチである。本例では、検出器23における検出器要素のアレイは、150μmのピッチを有すると仮定する。図4は、かかる検出器23を示し、23aは、中央のビーム検出器であり、近傍のスポット検出器23b、23cが検出器23aから各距離xを有する。
この数10の式を用いて、λ=405nmにて第1回折格子構造(3スポット型ブルーレイディスク格子)のピッチは13.5μmであることが計算できる。対照として、λ=650nmでは、第2回折格子構造(DVD+RW格子)のピッチは21.7である。
換言すると、単一の検出器の使用を可能とするために、回折構造を形成する両格子は異なるピッチ及び異なる深さを有することが望ましい。加えて、光軸19に沿った両回折格子構造の向きは、異なることが望ましい。特に、光学装置のY軸に対する格子の角度は、トラックピッチ及び光学的な増幅度に由来する。トラックピッチは、光記憶媒体上のトラックのピッチである。DVD+RW用のトラックピッチは、0.74μmであり、ブルーレイディスク用は0.32μmである。光学的な増幅度は、それぞれの対物レンズの焦点距離によりコリメータの焦点距離を除することにより求めることができる。従って、DVD+RW用の増幅度はM=15/1.76=8.523であり、ブルーレイディスク用はM=15/1.76=8.523である。
検出器23のピッチは上述の如く150μmである。従って、DVD+RW上の入射時の各スポット(3スポット型ビームにおける)間の距離は、xDVD=150/8.523=17.6μmである。従って、第2回折格子を構成する格子の角度はθDVD=0.74/2/17.6=21mrad(即ち、スポット距離xDVDでトラックピッチを除した値の半分)。対照として、ブルーレイディスクに関して、光ディスク上のスポット距離は、xBD=150/8.523=17.6μmである。これは、θBD=0.32/2/17.6=9.1mradとして第1回折格子構造の格子の角度を与える。
要約するに、第1回折格子構造は、9.1mradの向きで3.9μmの深さで13.5μmのピッチを有する複屈折材料から形成される。対照として、第2回折格子構造は、21mradの向きで(即ちy軸から21mrad離れる向きで)6.28μmの深さで21.7μmのピッチを有する非複屈折材料から形成される。
図5は、DVD光ディスク用の情報層27’の平面図である。情報層27’は、スポット16により走査されるトラック103を有する。側方のスポット16a,16bは、位置情報を提供するように用いられる(即ち、3スポット制御システムを用いる)。トラック103は、距離102だけ離間する。側方のスポット16a,16bは、距離101で配置され、トラックからトラックピッチの略半分が走査される。側方のスポット16a,16bは、ディスクのY軸に対して角度θDVDをなして延在するラインに沿って配置される。中心のスポット16と側方のスポット16a,16bとの間の距離104は、増幅度で除した検出器ピッチである。
第1及び第2回折格子構造の双方により形成される回折部品は、2つの異なる格子を隣接して配置することにより作成することができる。より好ましくは、回折部品は、双方の格子を互いの上部に付与することにより形成される。回折部品により提供される最終的な格子は、ブルーレイディスクに対しては3スポット格子として機能し、DVD+RWに対しては3スポット格子として機能し、CDに対しては単一スポット格子として機能する。
互いの上部に如何にして格子を付与する供給を図示することにより、図6Aは、ピッチ50μmの7スポットDVD格子に対する格子プロフィールを示し、図6Bは、ピッチ60μmのCD用の3スポット格子に対する格子プロフィールを示し、図6Cは、双方の格子を組み合わせる結果として得られる結合格子を示す。
回折部品は、2つの回折格子構造を共に合わせることにより形成できるが、回折部品は、各回折格子構造を別の面に配置することにより形成できることは理解されるだろう。回折格子構造の面は平行であってもよいし、互いに角度をなしてもよい。例えば、一方の回折格子構造は、光学素子の第1表面上の段差として形成されうり、他方の回折格子構造は、第2表面上に形成されうる。第2表面は、第1表面に対して傾斜してもよい。
上述の実施例は、あくまで例であり、多様な変形は当業者にとって明らかである。例えば、上述の実施例は、(回折部品が利用される光学システムに依存した)所定の基準を参照して説明されてきたが、当業者であれば、他の基準を有する光学システムに関連した使用のために上述の特定の実施例を修正することができるだろう。また、当業者であれば、材料の所望の性能(例えば屈折率/複数の屈折率)に依存して回折部品用の材料を選択するだろう。多様な製造方法は、当業者にとって知られており、例えば、Optical Memory 2003 (ISOM’03)の国際シンポジウムの技術要約におけるE.Verstegen, B.Hendriks and M. van Asによる“Photo replication of birefringent phase structures”のページ110−111に開示されている。この研究のより詳細な文献は、応用物理Vol.43No.7Bの日本ジャーナルにおいて見つけることができる。
注意深く選択された高さの段差を有する格子をそれぞれ提供する2つの異なる回折格子構造を含み回折部品を提供することによって、回折部品は、2つより多い異なる波長に対して回折オーダーの異なるセットを選択する格子として使用することができる。更に、回折部品における2つの異なる回折格子構造を用いることによって、少なくとも2つの異なる波長に対して、望ましい場合には、格子構造のピッチ及び向きの双方を異ならしめることが可能となる。
原文の請求項における括弧内の参照符号は、請求項を制限するものと解釈してはならない。明らかながら、動詞“含む”及びその変形の使用は、如何なる請求項において定義される要素以外の他の要素の存在を除外するものでない。要素に先行して付される“a”や“an”といった単数形の単語は、かかる要素の複数の存在を除外するものでない。
本発明の一実施例による光学走査装置の概略図である。 第1回折格子構造に対する格子間距離に応じた格子の振幅を示す図である。 図1に示す光学走査装置からの幾つかの構成要素を含む概略図であり、格子の第1オーダーの屈折角を如何にして決定できるかを示す図である。 近傍のスポット検出器に対して位置決めされた中央ビーム検出器を示す検出器の平面図である。 光記録媒体の平面図であり、光ディスク上のトラックに対する放射ビームの3つのスポットの位置を示す図である。 50mmピッチのDVDに対する7スポット格子の高さの分布を示す図である。 60mmピッチのDVDに対する3スポット格子の高さの分布を示す図である。 7スポットDVD及び3スポットCD格子の組み合わせ格子に対する高さの分布を示す図である。

Claims (13)

  1. 第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビームにより第1情報層を走査し、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビームにより第2情報層を走査し、第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームにより第3情報層を走査する光学走査装置において、前記第1、第2及び第3波長が互いに異なる光学走査装置であって、
    前記第1、第2及び第3放射ビームを供給する放射源と、
    前記第1、第2及び第3放射ビームをそれぞれの情報層上に収束させる対物レンズ系と、
    前記第1、第2及び第3放射ビームの光路に配置される回折部品とを含み、
    該回折部品が、
    前記第1波長に対してではなく前記第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造と、
    前記第2波長に対してではなく前記第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造とを含む、光学走査装置。
  2. 前記第2回折格子構造の段差は、前記第1回折格子構造の段差とは異なるピッチを有する、請求項1に記載の光学走査装置。
  3. 前記第1回折格子構造は、前記対物レンズ系の光軸に対して第1所定角に向けられ、前記第2回折格子構造は、前記対物レンズ系の光軸に対して第2所定角に向けられる、請求項1に記載の光学走査装置。
  4. 前記回折部品は、前記第1及び第2回折格子構造の段差の重ね合せを含む、請求項1に記載の光学走査装置。
  5. 前記第1回折格子構造は、前記第1放射ビームを回折して前記第1波長の3スポット型ビームを生成するように構成され、前記第2回折格子構造は、前記第2放射ビームを回折して前記第2波長の3スポット型ビームを生成するように構成される、請求項1に記載の光学走査装置。
  6. 前記第1回折格子構造は、複屈折材料から形成される、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載の光学走査装置。
  7. 前記第2回折格子構造は、非複屈折材料から形成される、請求項1に記載の光学走査装置。
  8. 前記一連の段差の少なくとも1つは、周期あたりの幅が等しい一連の段差である、請求項1に記載の光学走査装置。
  9. 前記第1、第2及び第3偏光は、互いに異なる、請求項1に記載の光学走査装置。
  10. 第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビーム、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビーム及び第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームを利用する光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3波長が互いに異なる光学装置に用いられる回折部品であって、
    前記第1波長に対してではなく前記第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造と、
    前記第2波長に対してではなく前記第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造とを含む、回折部品。
  11. 前記第1回折格子構造は、第1面内に実質的に延在し、前記第2回折格子構造は、前記第1面に対して平行でない第2面内に実質的に延在する、請求項10に記載の回折部品。
  12. 第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビームにより第1情報層を走査し、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビームにより第2情報層を走査し、第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームにより第3情報層を走査する光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3波長が互いに異なる光学走査装置の製造方法であって、
    前記第1、第2及び第3放射ビームを供給する放射源を設け、
    前記第1、第2及び第3放射ビームをそれぞれの情報層上に収束させる対物レンズ系を設け、
    前記第1、第2及び第3放射ビームの光路に配置される回折部品であって、前記第1波長に対してではなく前記第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造と、前記第2波長に対してではなく前記第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造とを含む回折部品を設けることを含む、製造方法。
  13. 第1波長及び第1偏光を有する第1放射ビーム、第2波長及び第2偏光を有する第2放射ビーム及び第3波長及び第3偏光を有する第3放射ビームを利用する光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3波長が互いに異なる光学装置に用いられる回折部品の製造方法であって、
    前記第1波長に対してではなく前記第2及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第1回折格子構造を設け、
    前記第2波長に対してではなく前記第1及び第3波長に対して2πの整数倍である位相変化をもたらす一連の所定の高さの段差を含む第2回折格子構造を設けることを含む、製造方法。
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