JP2008532081A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

光記録担体の異なるフォーマットを走査するための光走査装置について開示されている。その装置は、所定の第1、第2及び第3の異なる波長を有する放射線ビームを出射するように備えられている第1放射線源(16)、第2放射線源(70)及び第3放射線源(72)を有する。その装置は、第2及び第3放射線ビームを方向変更するための方向変更器(15)を更に有する。方向変更器(15)は、方向変更器の第1出力光路に対して第2及び第3出力光路の同軸度を改善するように、第3出力光路に沿って第3入力光路から第3放射線ビームを方向変更するように、そして第2出力光路(50)に沿って第2入力光路(48)から第2放射線ビームを方向変更するように備えられている回折構造を有する。

Description

本発明は、光記録担体を走査するための、特に、異なる情報層深さを有する光記録担体を走査するための光走査装置に関する。
光記録担体を用いるデータ記憶装置の分野は、今日、精力的に研究されている技術分野である。コンパクトディスク(CD)、従来のDVD(Digital Versatile Disc)及びBlu−ray(登録商標)ディスク(BD)を含む多くのそのような光記録担体が存在している。それらのフォーマットは、読み出し専用バージョン(CD−ROM/DVD−ROM/BD−ROM)、記録可能バージョン(CD−R/DVD+R/DVD−R/BD−R)、再書き込み可能バージョン(CD−RW/DVD−RW/BD−RE)及びオーディオバージョン(CD−A)を含む異なるタイプにおいて利用可能である。光記録担体の異なるフォーマットを走査するためには、異なる波長を有する放射線ビームを用いることが必要である。この波長は、CDを走査するためには約790nm、DVDを走査するためには約660nm及びBDを走査するためには約405nmである。
光ディスクの異なるフォーマットはデータの異なる最大量を記憶することができる。この最大量は、対物レンズの開口数(NA)及びディスクを走査するために必要な放射線ビームの波長に関係する。走査は、ディスクにおけるデータの読み出し及び/又は書き込みを有することが可能である。
光ディスクにおいて、データは情報層に記憶される。ディスクの情報層は、所定の厚さを有するカバー層により保護されている。光ディスクの異なるフォーマットはカバー層の異なる厚さを有することが可能であり、例えば、CDのカバー層の厚さは1.2mmであり、DVDのカバー層の厚さは0.6mmであり、そしてBDのカバー層の厚さは0.1mmであることが可能である。特定のフォーマットの光ディスクを走査するとき、放射線ビームは情報層における点にフォーカシングされる。放射線ビームがディスクのカバー層を透過するとき、球面収差が放射線ビームにもたらされる。もたらされる球面収差の量は、カバー層の厚さ、放射線ビームの波長及び対物レンズの開口数に依存する。ディスクのカバー層に達する前に、放射線ビームは、カバー層によりもたらされる球面収差と併せて、放射線ビームがディスクの情報層に適切にフォーカシングされるように、特定の球面収差を既に有することが必要である。異なるカバー層の厚さを有する異なるディスクを走査するために、放射線ビームは、カバー層に達する前に異なる球面収差を有する必要がある。このことは、情報層における放射線ビームの適切なフォーカシングを確実にする。
走査精度の最適なレベルで、異なるディスクのフォーマット、例えば、CD、DVDのカバー層及びBDを走査することができる1つの光装置を有することは望ましいことである。そのような装置の設計は、特に、各々の放射線ビームが装置内の特定の光路に適切に
従うことを確実にする必要があるために、比較的難しい。
米国特許第6043911号明細書においては、異なる波長を有する2つの放射線ビームを用いて、光ディスク、例えば、CD及びDVDの2つのフォーマットを走査するための光学システムについて開示されている。ホログラム光学要素は、変化のないビームの1つを通すが、他のビームを回折し、それ故、各々のビームは適合伝播経路を有する。
特開平10−261241号公報においては、異なる波長を有する2つの放射線ビームを用いる光ディスクのCD及びDVDフォーマットを走査するための光ピックアップについて開示されている。DVDを走査するための放射線ビームを生成するためのレーザチップは光軸に位置付けられ、CDのために放射線ビームを生成するためのレーザチップは光軸の外に位置付けられる。ホログラフィック光学要素は、CD放射線ビームを光軸に統合するようにCD放射線ビームを回折する。
国際公開第02/25646号パンフレットにおいては、異なる波長を有する放射線ビームを用いて光記録担体の高密度(HD)フォーマット及び低密度(LD)フォーマットを走査するための光学システムについて開示されている。2波長ダイオードが、HD担体及びLD担体を走査するために放射線ビームを出射するように用いられる。一の放射線ビームの主光線が他の放射線ビームの主光線と一致しない場合、回折格子はビームの一を回折し、他のビームを回折せず、それ故、それらの2つのビームは同軸になる。複合回折格子はまた、光軸に平行である、光軸に対する放射線ビームの最大強度の線を偏向することが可能である。
2004年5月17日のSonyによるプレスリリースにおいて、光記録担体に記録されて再生される各々が異なる波長を有する3つの放射線ビームを用いる光ヘッドは、例えば、CD、DVD及びBlu-ray(登録商標)を担持することが開示されている。それらの放射線ビームは、単一ユニットの3波長レーザにより生成される。BD及びDVDフォーマットを走査放射線ビームを生成するためのレーザダイオードは放射線ビームの軸の近傍に位置付けられ、CDレーザディスクは、約110μmだけBD及びDVDダイオードから水平方向にオフセットされている。一の検出器は、BDについてデータ担持放射線ビームを検出し、異なる検出器はCD及びDVDについてデータ担持放射線ビームを検出する。
米国特許第6043911号明細書 特開平10−261241号公報 国際公開第02/25646号パンフレット
本発明の目的は、高レベルの精度で光記録担体の異なるフォーマットを走査するためのコンパクトな光走査装置を提供することである。
本発明にしたがって、各々の記録担体が情報層を有する、第1の光記録担体、第2の異なる光記録担体及び第3の異なる光記録担体を走査するための光走査装置であって、光学システムが、
a)第1の波長、第2の異なる波長及び第3の異なる波長をそれぞれ有する第1放射線ビーム、第2放射線ビーム及び第3放射線ビームのそれぞれを出射するように備えられている第1放射線源、第2放射線源及び第3放射線源を有する放射線源システムと、
b)前記第1、第2及び第3記録担体において前記第1、第2及び第3放射線ビームをフォーカシングするように備えられている対物レンズシステムであって、第1、第2及び第3放射線ビームが進む共通の光路を有する、対物レンズシステムと、
を有する、光走査装置であり、
前記放射線源システムは、第1初期光路に沿って前記第1放射線ビームを方向付けるように、第2初期光路に沿って前記第2放射線ビームを方向付けるように、そして第3初期光路に沿って前記第3放射線ビームを方向付けるように備えられ、
前記装置は前記第2及び第3放射線ビームを方向変更するための方向変更器を更に有することを特徴とし、
前記第2及び第3光路は、前記方向変更器による方向変更なしに前記光学システムにより投影される場合に、前記対物レンズシステムにおいて前記共通光路に対して、第1オフ経路移動及び第2オフ経路移動をそれぞれ有し、
前記方向変更器は、前記第1放射線ビームについて、第1入力光路及び第1出力光路と、前記第2放射線ビームについて、第2入力光路及び第2出力光路と、前記第3放射線ビームについて、第3入力光路及び第3出力光路とを有する回折構造を有し、
前記回折構造は、前記第2出力光路に沿って前記第2入力光路から前記第2放射線ビームを方向変更し、前記第3出力光路に沿って前記第3入力光路から前記第3放射線ビームを方向変更するように備えられ、前記第2及び第3出力光路は、前記第1出力光路に対して前記第2及び第3出力光路の同軸度を改善するように、前記第1及び第2オフ経路移動より小さい前記対物レンズにおける前記共通光路に対するオフ経路移動を有する、
光走査装置を提供する。
対物レンズ又はビームスプリッタのような光学システムの光学要素が、高レベルの精度で第1、第2及び第3光記録担体を走査するための放射線ビームを適切に修正するように、適切な仕様にしたがって構成され、互いに位置合わせされる。各々の放射線ビームは、放射線ビームの中心軸を規定する中心軸光線と、放射線ビームの周辺を規定する周辺光線とを有する。
そのシステムの光学要素は、そのシステムの光学的視野、それ故、そのシステムにより撮像されることが可能であるオブジェクトの大きさを規定する。適切な走査は、各々の放射線ビームが、各々の光学要素を適切に、即ち、好ましい光路に従うことにより、そして周辺光線が光学要素内に適切に位置付けられることを確実にすることにより、透過することを必要とする。それらの基準を満たさない放射線ビームは、光担体又は検出システムにフォーカシングされるビームスポットの移動のための走査エラー及びコマ収差のような視野にもたらされるビーム収差に繋がる可能性がある。
同軸度は、第1出力光路に対する第2及び第3出力光路対応度のレベルを規定する。第1出力光路に対する第2及び/又は第3出力光路の分離量、よせ運動及び重なり量を有する因子は同軸度量を決定する。下記の例は、同軸度の改善、第1出力光路に対する第2及び/又は第3出力光路の間の間隔における減少、第1出力光路に対する第2及び/又は第3出力光路の同軸度、並びに第1出力光路に対する第2及び/又は第3出力光路の重なり量における増加を有する。
第2及び第3出力光路の同軸度を改善することは、第1、第2及び第3放射線ビームが第1、第2及び第3放射線が対物レンズシステムを有するそのシステムに対して最適に位置付けられることを確実にする。各々の照射線ビームによるそのシステムの視野は、それ故、最適化される。
上記の従来技術のような3波長光学システムの放射線ビーム源の分離は走査エラーをもたらす可能性がある。本発明にしたがった光走査装置のデザイナーは、放射ビーム源の分離のための走査エラーが最小化されることが可能であるために、放射ビーム源が設置されることが可能である場所に関してはあまり制限されない。このような付加的デザイン自由度により、コンパクトな光散乱装置を構築することが可能である。
好適には、前記第2及び第3放射線源は、前記第1入力光路がある面から各々分離され、前記第2放射線源と前記面との間の間隔及び前記第3放射線源と前記面との間の間隔は異なり、それらの前記間隔は、前記第2及び第3出力光路の同軸度を改善するように方向変換器の動作と一致するように選択される。
それらの放射線源間の間隔は、第2及び第3出力光路の同軸度の改善に影響する。異なるビーム波長に関連する異なる間隔のサイズを設定することにより、第2及び第3ビームの改善の程度は、最適な同軸度が達成されることが可能であるように、制御されることが可能である。
更に好適には、前記第2及び第3出力光路は、前記第1出力光路と実質的に一致する。
第1出力光路との第2及び第3出力光路の一致度を向上させることは、それらの第1ビームとの同軸度を改善する。最適な同軸度は、第1、第2及び第3出力光路が互いに完全に一致するときに、達成される。
好適な実施形態においては、前記方向変更器は、第1回折構造及び第2回折構造を有する。
前記第1及び第2回折構造は、第2ビーム方向変更の各々が逆の角度移動を有する、2つの別個の方向変更における前記第2ビームを方向変更し、第3ビーム方向変更の各々は逆の角度移動を有する第3ビーム方向変更を有する、2つの別個の方向変更において前記第3ビームを方向変更するように備えられていることは好ましい。
逆の角度移動を有する第2、第3ビーム方向変更の各々により、ビームの中心軸光線と一致する光学システムを通る第2及び第3放射線ビームの光路は方向変更されることが可能である。そのような方向変更は、方向変更器からの出力において、第1出力光路との第2及び第3出力光路の一致度が改善されるように、第2及び第3ビームを位置付ける。
更に好適には、前記方向変更器の少なくとも一部は、前記第1出力光路との前記第2及び第3出力光路の一致度を改善するように、分散が前記第1、第2及び第3波長間で改善されるようなアッベ数を有する材料から成る。
分散は、異なる波長についての方向変換の範囲に亘る制御の度合いを与える。これは、方向変更器が一致度における改善に寄与する異なる量だけ第2及び第3放射ビームを方向変更することを可能にする。
第1、第2及び第3波長はそれぞれ、約660、790及び405nm、約790、660及び405nm、又は405、790及び660nmであることは好ましい。
DVD、BD及びCD記録担体フォーマットがそれぞれ、本発明の光学走査装置により走査されることを可能にするように、第1、第2及び第3放射線ビームはそれぞれ、660、405及び790nmの波長を有することが可能である。方向変更器は、BD、CD及びDVDビームの何れかを方向変更するように構成されることが可能であり、それ故、光学走査装置の構成についてのデザイン自由度の度合いを与えることが可能である。このように、一の特定のフォーマットの走査を最適化することが可能である。
本発明の更なる特徴及び有利点については、添付図を参照する、以下の単なる例示としての本発明の好適な実施形態の説明から明らかになる。
上記のように、Sonyにより、光記録担体、例えば、CD、DVD及びBlu−rayに記録し、それらを再生するように用いられることが可能である単一の3波長レーザについて開示されている。
図1は、上記のような、単一ユニット3波長レーザ1を用いる光走査装置を示している。その単一ユニットは、光記録担体のBD、DVD又はCDフォーマットを走査するように、405、660及び785nmの波長それぞれを有する第1、第2及び/第3放射線ビームを出射する。一の放射線ビーム2が出射されるとき、そのビームは前方光軸3に沿って進み、適切なフォーマットの光記録担体4にフォーカシングされるように複数の光学要素により修正される。担体4による放射線ビーム2の反射に続いて、ビーム2は、検出光軸5の方に偏向されるまで、戻り光路に沿って進む。放射線ビーム2が、DVD又はCDフォーマットを走査するためのものである場合、ビーム2は、ビーム2により担持される情報を検出するための第1光電集積回路6にフォーカシングされる。放射線ビーム2がBDを走査するためのものである場合、ビーム2は、ビーム2により担持される情報を検出するための第2光電集積回路6にフォーカシングされる。
図2は、第1、第2及び第3回折放射線ビームのそれぞれにより第1、第2及び第3光記録担体を走査するための光走査装置を模式的に示している。第1光記録担体10′が示されていて、第1放射線ビーム11′により走査される第1情報層9′を有する。第1光記録担体10′は、第1情報層9′が備えられている側においてカバー層12′を有する。カバー層12′から離れた対向する情報層の側は、保護層13′により環境の影響から保護されている。カバー層12′は、第1情報層9′のために機械的支持を与えることにより第1光記録担体10′のための基板としての役割を果たす。代替として、カバー層12′は第1情報層9′を保護する役割のみを有すること可能である一方、機械的支持は、第1情報層9′の他の側における層、例えば、保護層13′により又は最上層の情報層に接続されたカバー層及び付加情報層により与えられることが可能である。第1情報層9′は、カバー層12′の厚さに対応する第1情報層深さdを有する。第2及び第3光記録担体は、第2及び第3光記録担体のそれぞれのカバー層の厚さに対応する、第2及び第3の異なる情報層深さd、dのそれぞれを有する。第1情報層9′は、第1光記録担体10′の表面である。同様に、第2及び第3情報層は、第2及び第3光記録担体の表面である。その表面は、少なくとも1つのトラック、即ち、フォーカシングされる放射線のスポットが従う経路を有し、その経路において、光読み出し可能マークが情報を表現するように備えられる。それらのマークは、例えば、周囲と異なる反射係数又は磁化方向を有するピット又は領域の形にあることが可能である。第1光記録担体10′がディスクの形状を有する場合、所定のトラックに関して、次のことが規定される。即ち、“径方向”は、トラックとディスクの中心との間の基準軸、即ち、X軸の方向であり、“接線方向”は、トラックに対して接線であり、X軸に対して垂直である他の軸、即ち、Y軸の方向であることが規定される。この実施形態においては、第1光記録担体10′は従来のDVD(Digital Versatile Disc)であり、第1情報層深さdは約0.6mmであり、第2光記録担体はコンパクトディスク(CD)であり、第2情報層深さdは約1.2mmであり、そして第3光記録担体はBlu−ray(登録商標)(BD)であり、第3情報層深さdは約0.1mmである。
光走査装置は、図2に示すように、光学システム8を有し、その光システムは光軸OAを有し、放射線源システム14、方向変更器15、コリメータレンズ28、ビームスプリッタ19、対物レンズシステム18及び検出システム20を有する。更に、光学システム8は、エラー補正のためのサーボ回路21、焦点アクチュエータ22、径方向アクチュエータ23及び情報処理ユニットを有する。
放射線源システム14は、第1放射線ビーム11′、第2放射線ビーム及び/又は第3放射線ビームを連続して又は同時に出射するように備えられている第1放射線源、第2放射線源及び第3放射線源をそれぞれ、有する。第1、第2及び第3放射線源の各々は、半導体レーザダイを有する。第1放射線源16は、第1初期光路に沿って第1放射線ビームを方向付けるように備えられている。第2放射線源は、第2初期光路に沿って第2放射線ビームを方向付けるように備えられている。第3放射線源は、第3初期光路に沿って第3放射線ビームを方向付けるように備えられている。第1放射線ビーム11′は第1の所定の波長λを有し、第2放射線ビームは第2の異なる所定の波長λを有し、第3放射線ビームは第3の異なる所定の波長λを有する。この実施形態においては、第1、第2及び第3波長λ、λ、λはそれぞれ、λについては約640乃至680nmの範囲内にあり、λについては約770乃至810nmの範囲内にあり、λについては約400乃至420nmの範囲内にあり、好適には、それぞれ、約660nm、790nm及び405nmである。第1、第2及び第3放射線ビームは、約0.65、0.5及び0.85の開口数を有する。放射線源システム14の更なる説明は、下記で与えられる。
方向変更器15は、第2及び第3放射線ビームを方向変更するように備えられ、放射線源システム14とコリメータレンズ28との間に位置付けられ、その方向変更器は、第1放射線ビーム11′を第1の実質的にコリメートされたビーム30′に変換するための光軸OA上に備えられている。同時に、それは、第2及び第3放射線ビームを第2の実質的にコリメートされたビーム及び第3の実質的にコリメートされたビーム(図1には図示されていない)に変換する。方向変更器15の更なる説明は、下記で与えられる。
ビームスプリッタ19は、第1、第2及び第3コリメート放射線ビーム30′を対物レンズシステム18に送信するために備えられている。好適には、ビームスプリッタ19はキュービックビームスプリッタである。
対物レンズシステム18は、一般に、第1光記録担体10′、第2光記録担体及び第3光記録担体のそれぞれの好ましい焦点に対する第1コリメート放射線ビーム30′、第2コリメート放射線ビーム及び第3コリメート放射線ビームをフォーカシングするように備えられている対物レンズを有する。第1放射線ビーム30′、第2放射線ビーム及び第3放射線ビームの好ましい焦点は第1走査点26′、第2走査点及び第3走査点である。各々の走査点は、適切な光記録担体の情報層9′における位置に対応する。各々の走査点は、好適には、実質的に回折制限され、72mλより小さい波面収差を有する。対物レンズシステム18は、第1、第2及び第3放射線ビームが進むように備えられている共通光路COPを有する。この実施形態においては、共通光路COPはシステム8の光軸OAと一致している。
走査中、第1光記録担体10′はスピンドル(図1には図示されていない)において回転し、第1情報層9′は、その場合、カバー層12により散乱される。フォーカシング第1放射線ビーム30′は、第1情報層9′において反射され、それにより、対物レンズシステム18により与えられる前方収束フォーカシング第1放射線ビームの光路において戻る反射第1放射線ビームを形成する。対物レンズシステム18は、反射第1放射線ビームを反射コリメート第1放射線ビーム32′に変換する。ビームスプリッタ19は、検出システム20の方に反射第1放射線ビーム32′の少なくとも一部を送信することにより反射第1放射線ビーム32′から前方第1放射線ビーム30′に分離する。
検出システム20は、反射第1放射線ビーム32′の前記一部を捕捉し、それを1つ又はそれ以上の電気信号に変換するために備えられている収束レンズ35及び象限検出器33を有する。信号の1つは情報信号Idataであり、その値は情報層9′において走査された情報を表す。情報信号Idataは、エラー補正のための情報処理ユニット24により処理される。検出システム20からの他の信号は焦点エラー信号Ifocus及び径方向トラッキングエラー信号Iradialである。信号Ifocusは、第1走査スポット26′と第1情報層2′の位置との間の光軸に沿った高さにおける軸方向の差分を表す。好適には、この信号は、特に、文献“Principles of Optical Disc Systems”,by G.Bouwhuis,J.Braat,A.Huijser et al,pp.75−80(Adam Higer 1985)(ISBN 0−85274−785−3)により生成される。このフォーカシング方法にしたがって非点収差を生成するための装置については示されていない。径方向トラッキングエラー信号Iradialは、第1走査スポット26′が従うように情報層9′におけるトラックの中心と第1走査スポット26′との間の第1情報層9′のXY面における距離を表す。好適には、この信号は、特に、上記文献のpp.70−73に記載されている“径方向プッシュプル方法”から形成される。
サーボ回路21は、信号Ifocus及びIradialに応答して、焦点アクチュエータ22及び径方向アクチュエータ23のそれぞれについてサーボ制御信号Icontrolを与えるように備えられている。焦点アクチュエータ32は、光軸OAに沿って対物レンズシステム18のレンズの位置を制御し、それにより、それが第1情報層9′の面と実質的に一致するように、第1走査スポット26′の位置を制御する。径方向アクチュエータ23は、X軸に沿って対物レンズシステム18のレンズの位置を制御し、それにより、それが第1情報層9′において後続されるトラックの中心線と実質的に一致するように、第1走査スポット26′の径方向位置を制御する。
方向変更器15は、図3に模式的に示すように、ここで、更に詳細に説明する。方向変更器15は、第1放射線ビームについて、第1入力光路44及び第1出力光路46を有し、第2放射線ビームについて、第2入力光路48及び第2出力光路50を有し、そして第3放射線ビームについて、第3入力光路52及び第3出力光路54を有する回折構造を有する。放射線源システム14の第1、第2及び第3光路が、方向変更器15の方に光学システム8により広げられるようになっている場合、初期経路は、第1、第2及び第3入力光路44、48、52と一致するように位置している。第1、第2及び第3入力光路44、48、52は、光記録フォーマットの走査がエラーの許容可能なマージンの範囲内で動作されることを確実にするために、方向偏光器15が第1、第2及び第3放射線ビームにおいて動作することが可能であるように、方向変更器15に対して位置付けられる。方向変更器15の動作については、下で説明する。
第1出力光路46は、対物レンズシステムの方に光学システムにより広げられる場合、対物レンズシステム18を通る共通光路COPと一致するように位置している。第2及び第3出力光路50、54は、第1出力光路46とのある同軸度の量を有する。
本発明の実施形態においては、第2及び第3出力光路50、54の少なくとも一は、第1出力光路46と実質的に一致している。実質的に一致することは、第1出力経路との第2及び/又は第3出力経路50、54の重なり合いのある量が存在することを規定するが、第2及び/第3出力経路50、54は第1出力経路46に対して位置合わせされていることを前提にすべきではない。この実施形態において、第2及び第3出力光路50、54は、互いに完全に一致していて、この実施形態は最も好適な実施形態である。
方向変更器15は、第1回折構造及び第2回折構造を有する単一の光学要素として構成される。第1回折構造は、複数の格子区域57を有する直線状の回折格子であり、放射線源システム14と対向している第1回折格子56を有する。第2回折構造は、複数の格子区域59を有する直線状の回折格子であり、放射線源システム14から離れて対向している第2回折格子58を有する。この実施形態においては、入力経路44、48、52は第1回折格子に対して垂直であり、出力経路46、50、54は第2回折格子58に対して垂直である。
第1回折格子56の各々の格子区域57は、互いに平行に配列している複数の直線状のステップ60を有し、第一系列のステップ60にしたがっている。第2回折格子58の各々の格子区域59は、互いに平行に配列されている複数の直線状のステップ62を有する。第1及び第2回折格子56、58の各々は、方向変更面64に対して実質的に平行に位置している。実質的に平行であることにより、方向変更器15の動作がエラーの許容可能なマージンの範囲内での走査を可能にするように、互いに対して配置されている第1及び第2回折格子56、58により、方向変更面64は、第1回折格子56と平行である及び/又は第2回折格子58と平行である方向を有する、若しくは、面64が第1格子56か又は第2格子58のどちらかと平行である面間の方向の範囲内の方向を有することを意味する。この実施形態においては、第1及び第2回折格子56、58は、第1入力及び第1出力光路44、46に対して垂直である方向変更器面に対して平行であり、この実施形態は最も好適な実施形態である。
方向変更器15は、方向変更器面64に対して垂直な方向における厚さtを有する。図3は模式図であり、図示されている厚さtは、表されているままに捉えられるべきではない。第1回折格子56の各々のステップ60は、位相基準面68から垂直方向に取られたステップ高さhを有し、その位相基準面は、第1、第2及び第3放射線ビームについて選択された異なる次数mを制御する。整数jは下記で規定される。各々のステップ60は、位相基準面68に対して平行な方向に取られた均一な幅を有している。
第1回折格子56の各々の格子区域57は、隣接して配列され、各々の区域57について同じであるステップ高さhの第1系列にしたがっている同じ数Nのステップ60を有する。第1系列の各々のステップ60は、例えば、j=1,2,...,N−1である整数jを用いてここで与えられる説明の目的のために、ラベリングされている。各々の格子区域57においては、j=Nであり、ステップ高さがh=0であるステップが存在する。このj=Nであるステップは、第1回折格子構造56における位相基準面の位置を規定する。ステップ高さhについて、下で更に説明する。格子区域57は、この実施形態においては、ピッチpで平行な方向に沿って、第1回折格子57の表面において周期的に繰り返されるように配列されている。
方向変更器15の少なくとも一部は、分散が第1、第2及び第3波長λ、λ、λ間で与えられるようにアッベ数(V)を有する材料から成る。この実施形態においては、第1及び第2回折格子を有する方向変更器15はこの材料から成る。比較的大きいアッベ数は比較的小さい分散を示し、比較的小さいアッベ数は比較的大きい分散を示す。この分散は、第1出力光路46に対して第2及び第3出力光路50、54間の同軸度を改善する。分散については、従来、次の関係式(1)にしたがって、アッベ数(V)を用いて特徴付けられ、
V=(n−1)/(n−n) (1)
ここで、n、n及びnは、波長λ=0.5876m、λ=0.4861m及びλ=0.6563mのそれぞれを有する放射線ビームについての屈折率として取られている。
第1回折格子56のデザインは、コーシーの式である次の関係式(2)にしたがって、屈折率nが放射線の波長λと共に変わることの前提に基づき、
n=a+b/λ (2)
ここで、a及びbは定数である。
第2放射線ビーム及び第3放射線ビームについての屈折率n、nは、関係式(3)及び(4)によりそれぞれ表され、
=1+(n−1)(κ+λ /λ )/(κ+1) (3)
=1+(n−1)(κ+λ /λ )/(κ+1) (4)
ここで、nは第1放射線ビームについての屈折率であり、κは、関係式(5)にしたがったアッベ数(V)の項を規定する分散パラメータである。
κ=V[λ /λ −λ /λ ]−λ /λ (5)
第1回折格子56は、第1、第2及び第3放射線ビームのそれぞれについて異なる回折次数m、m、m、この実施形態においては、m=0、m=+1、m=−1を選択するように備えられている。第1格子56は、各々のビームを50%より大きい、好適には70%より大きい、更に好適には80%より大きい回折効率を有する選択された回折次数m、m、mに回折する。各々のステップ60は、位相遅延量、モジュロ2πを、第1、第2及び第3放射線ビームにもたらす。それらのステップのステップ高さhは、少なくとも1つの回折次数を放射線ビームの少なくとも1つにもたらすように備えられ、その回折次数は、ブレーズ型回折格子によりもたらされる回折次数に略等しい。
第1回折格子56により、第1、第2及び第3放射線ビームのそれぞれにもたらされる位相Φ、Φ、Φは、関係式(6)、(7)及び(8)にしたがって規定され、
Φ2,j=2π(n-1)h/λ=2π[k2,j+mj/N+δ2,j] (6)
Φ1,j=2π(n-1)h/λ=2π[k1,j+mj/N+δ1,j] (7)
Φ3,j=2π(n-1)h/λ=2π[k3,j+mj/N+δ3,j] (8)
ここで、δ1,j、δ2,j及びδ3,jは、第1、第2及び第3放射線ビームのそれぞれにもたらされるステップjについての位相エラーである。位相エラーδは、ステップjにより放射線ビームにもたらされる位相遅延の実際の量と理想的な量との間の差分である。ゼロの位相エラーδは位相遅延の理想的な量の導入に対応し、特定の回折次数mについての回折効率ηは次の関係式(9)により規定され、
η=[sin(πm/N)/(πm/N)] (9)
ここで、kは、波長λ、λ、λの一についてのステップjのための倍数を示す整数である。第1、第2及び第3波長λ、λ、λについての各々のステップ高さhは、次の関係式(10)にしたがって演算されることが可能であり、
=(k1,j+mj/N)h (10)
ここで、kは第1波長λについての整数であり、hは次の関係式(11)にしたがって演算されることが可能である単位高さである。
=λ/(n−1) (11)
各々のステップについて整数k値を決定するように、位相遅延の理想的な量をもたらすために必要な各々のステップjについての理想的なステップ高さhが演算され、適切な波長λ、λ、λにより除算される。演算された結果の値に対する最も近い整数kが、特定の波長λ、λ、λにおけるステップjについての整数kとして取られる。代替として、演算結果より小さい最も近い指数値kが取られることが可能である。
第1近似においては、ゼロ位相エラーδ1,jが第1波長λについて取られ、それ故、次の関係式(12)及び(13)が、第1放射線ビームについての各々の整数値k1,jについて適用でき、
1,j=[k2,j+mj/N+δ2,j]β−mj/N (12)
1,j=[k3,j+mj/N+δ3,j]β−mj/N (13)
ここで、β2j及びβ3jは、第2及び第3放射線ビームのそれぞれのステップjについての位相ステップの各々の比である。それらの位相ステップは波長λ、λ、λの比及び分散パラメータκに依存し、次の関係式(14)及び(15)にしたがって規定されることが可能である。
β=λ(n-1)/λ(n-1)=λ(κ+1)/λ(κ+λ /λ ) (14)
β=λ(n-1)/λ(n-1)=λ(κ+1)/λ(κ+λ /λ ) (15)
整数k2j及びk3jは、第2及び第3放射線ビームについての位相エラーδ2j及びδ3jができるだけ小さいように求められることが可能である。第1回折格子56の全位相エラーを示す、適切なエラー関数は、次の関係式(16)にしたがって規定される量Eであり、
Figure 2008532081
ここで、w及びwは、第2及び第3ビームのそれぞれについての重みである。第3ではなく第2について位相エラーを最小化することがより重要である(wの比較的大きい値及びwの比較的小さい値)ように、又は第2ではなく第3について位相エラーを最小化することがより重要である(wの比較的小さい値及びwの比較的大きい値)ように選択するw及びwの値を選択することが可能である。最小の全位相エラーEを有する第1ビームについての整数k1,jは好適なデザインを与える。第2及び第3ビームについての解説効率η、ηが、次の関係式(17)及び(18)にしたがって規定される。
Figure 2008532081
Figure 2008532081
第1ビームについてのゼロ位相エラーについての第1回折構造56のデザインのために用いられる演算は、δ1,j=0の場合及び上記のように、第1ビームについて非ゼロ位相エラーが存在する場合に、即ち、δ1,j≠0の場合に、第1回折格子56についてのデザインのための演算入力として用いられる。δ1,j=0の場合とδ1,j≠0の場合のそのデザインのステップ高さhの間の差分が存在する場合、第2及び第3ビームについての位相エラーδ2j、δ3jは、次の関係式19及び20にしたがって、異なる位相エラーδ2j、δ3jに対して変化し、
δ′2,j=δ2,j+δ1,j/β (19)
δ′3,j=δ3,j+δ1,j/β (20)
エラー関数Eは、次の関係式(21)にしたがって、E′に対して変化し、
Figure 2008532081
ここで、wは第1放射線ビームについての波長である。第1ビーム位相エラーδ1,jについての重みである。第1ビーム位相エラーδ1,jの最小化は、次の関係式(22)にしたがって実行される。
δ1,j=−(wδ2,j/βδ1,j+wδ3,j/β)/(w+w/β +w/β (21)
第1、第2及び第3放射線ビームについての回折効率η、η、ηは、次の関係式(23)、(24)及び(25)にしたがって与えられる。
Figure 2008532081
Figure 2008532081
Figure 2008532081
このようにして、第1ビームについての位相エラーδ1,jは非ゼロであるが、第2及び第3ビームについての回折効率η、ηは、第1ビーム位相エラーδ1,jがゼロである場合に比べて各々、かなり改善される。
表1を参照するに、上記のデザインの記載にしたがって演算される第1回折格子56のデザインは本発明の実施形態にしたがって与えられる。その表の各々の行は異なる実施形態に対応し、材料が有することが可能であるアッベ数(V)の範囲を与えている。各々の実施形態についての材料の最適なアッベ数(Vopt)が与えられている。
各々の格子区域57は少なくとも3つのステップ60を有する。N=3である実施形態においては、各々の格子区域57は3つのステップ60を有する。N=4である実施形態においては、各々の格子区域57は4つのステップ60を有する。N=5である実施形態においては、各々の格子区域57は5つのステップ60を有する。各々の実施形態について、ステップhについてのkの値はk=0であり、表1には示されていない。k1,jは第1放射線ビームについてのステップ高さに対応し、k2,jは第2放射線ビームについてのステップ高さに対応し、そしてk3,jは第3放射線ビームについてのステップ高さに対応する。k1,3、k2,3及びk3,3の値は、N=3である場合には適用されない。k1,4、k2,4及びk3,4の値は、N=3である場合及びN=4である場合には適用されない。
Figure 2008532081
第2回折格子58は、第1回折格子56をデザインはするために上記した方法と同様の方法でデザインされることが可能である。各々のステップ62は、ステップj=Nの高さを規定する第2格子58の位相基準面69から垂直方向に取られるステップ高さhを有する。各々の回折格子59は、各々の区域59について同じであるステップ高さhの第2系列にしたがって及び隣接して備えられている同じ数Nのステップ62を有する。
表1に示している第1回折格子の実施形態はまた、第2回折格子58の実施形態であるように取られることが可能である。第2系列は、直線状格子区域57、59の各々の方向に対して実質的に平行な方向及び方向変更面64の両方に位置している回転軸65について、第1系列の約180°の回転にしたがって配置される。略平行とは、その光学システムがエラーの許容マージンの範囲内で光記録担体フォーマットを走査することを可能にする直線状格子区域57、59に対する方向に、回転軸65が位置していることをいう。第2回折格子58は、第1、第2及び第3放射線ビームについて第1格子56とは異なる回折次数m、m、m、この実施形態においてはそれぞれ、m=0、m=−1、m=+1を選択するように備えられている。
材料の分散は、単にアッベ数だけではなく更なるパラメータにより影響される。したがって、上記の演算にしたがって、第1及び第2回折格子56、58の実際の性能と予測性能との間に差が生じる可能性がある。
その材料がポリカーボネート(PC)である場合、第1、第2及び第3波長λ、λ、λについての屈折率はそれぞれ、n=1.578950、n=1.572545及びn=1.620536である。それらの値は、およそV=30のアッベ数に対応している。好適な実施形態においては、PCは、第1及び第2回折格子56、58を有する方向偏光器15についての材料として用いられることが可能である。
その材料が、フォトポリマーであり、紫外放射線により硬化可能であるhexanedioldiacrylate−trimethylolpropanetriacrylate(HDDA−TMPTA)混合物である場合、第1、第2及び第3波長λ、λ、λについての屈折率はそれぞれ、n=1.451039、n=1.433053及びn=1.502750である。それらの値は、およそV=12.9のアッベ数に対応している。
その材料が、例えば、hexanedioldiacrylate(HDDA)及びウレタンジアクリレートオリゴマーに基づく脂肪族ポリエステル、例えば、CN965を有し、硬化可能なフォトポリマーである混合物HDDA−CN965である場合、第1、第2及び第3波長λ、λ、λについての屈折率はそれぞれ、n=1.467378、n=1.447672及びn=1.504293である。それらの値は、およそV=19.9のアッベ数に対応している。
図4を参照するに、ここで、放射線源システム14について、更に詳細に示している。図4は、第1放射線源16、第2放射線源70及び第3放射線源72を示している。第1、第2及び第3放射線源16、70、72は、その光学システムにおける実質的に単一の放射線システム面80の範囲内に各々、位置付けられ、第1、第2及び第3放射線ビームの中心軸光線が、それらの出射に続いて、方向変更器15の第1、第2及び第3入力光路44、48、52に沿って進むように、放射線システム面80に位置する共通線82に沿って実質的に備えられ、それ故、その光学システムは、エラーの許容可能なマージンの範囲内で光記録担体を走査することが可能である。この実施形態においては、放射線システム面80は、第1、第2及び第3初期光路74、76、78に対して垂直である。共通線82は放射線システム面80において位置し、図4に直角86で示すように、第1放射線源面84に対して垂直である。第1初期光路74は、放射線源面80に対して垂直な第1放射線源面84において位置している。
第2放射線源70は、第1間隔sだけ第1放射線源面84から離れ、第3放射線源72は、第2間隔sだけ第1放射線源面84から離れている。第1及び第2間隔s、sは異なり、第2及び第3出力光路50、54の同軸度を改善するように、方向変更器15の動作と一致するように選択される。第1及び第2間隔s、sは、放射線システム面84と第2初期光路76との間、及び放射線システム面84と第3初期光路78との間のそれぞれにおいて取られ、次の関係式(26)にしたがって決定されることが可能であり、
s=λt/np (26)
ここで、第1間隔sについては、λは第2放射線ビーム波長λであり、nは、第1及び第2回折格子56、58が形成される材料の第2波長λについての屈折率である。第1間隔sについては、λは第3放射線ビーム波長λであり、nは材料の第2波長λについての屈折率である。tは方向変換器の厚さであり、pは第1及び第2回折格子56、58のピッチである。
第1及び第2間隔s、sは、第1放射線源面84に対して垂直であり、共通線82に対して平行である方向に取られる。この実施形態においては、第2波長λは第3波長λより長く、第2間隔sは第1間隔sより大きい。第1及び第2間隔s、sは、各々100μm又はそれ以上のオーダーであることが可能である。第1及び第2間隔s、sの最小値は約10μmである。
第1、第2及び第3放射線ビームに対する、光学システム8、特に、放射線源システム14、方向変更器15及び対物レンズシステム18の動作について、ここで、図5、6及び7を参照して説明する。図5、6及び7は模式的であり、コリメータレンズ28及びビームスプリッタ19を示していない。それらの要素は、破線88でそれらの図の各々において表されている。
図5は、第1放射線源16により出射され、光学システム8の部品を透過する第1放射線ビーム11′を模式的に示している。第1放射線ビーム11′は、光学システム8を通る光路90と、第1放射線ビーム11′の周辺を規定する周辺光線92とに同軸的にしたがう中心軸光線を有する。第1初期光路74、第1入力光路44及び第1出力光路46は、第1ビーム11′の光路90と一致している。
第1放射線ビーム11′は、出射されるとき、第1入力光路44に沿って進み、方向変更器15に入る。上記のように、第1及び第2回折格子56、58は、第1放射線ビーム11′について回折次数ゼロ、即ち、m=0を選択する。このように、方向変更器15には、第1放射線ビーム11′が、方向変更されることなく、第1入力光路44から第1出力光路46まで進むことを可能にするように備えられている。
第1放射線ビーム11′は、中心軸光線が共通光路COPに沿って同軸的に進むように、そして第1ビーム11′が第1光担体において最適にフォーカシングされることを確実にする対物レンズシステム18に入射して通るように、第1出力光路46から対物レンズシステム18に進む。
図6は、第2放射線源70により出射され、光学システム8の部品を透過する第2放射線ビーム11′′を模式的に示している。第2放射線ビーム11′′は、光学システム8を通る光路94と、第2放射線ビーム11′′の周辺を規定する周辺光線96とに同軸的に従う中心軸光線を有する。第2初期光路76、第2入力光路48及び第2出力光路50は、第2ビーム11′′の光路94と一致している。
第2初期光路76が、方向変更器15により方向変更されることなく、光学システムにより投影される98場合、第2ビーム11′′の投影経路98と共通光路COPとの間に第1オフ経路移動Dが存在する。第1オフ経路移動Dは、共通光路COPに対して垂直であり、第1間隔sに等しい方向に位置している。
第2放射線ビーム11′′は、出射されるとき、第2入力光路48に沿って進み、方向変更器15に入射する。第1回折格子56は、第2放射線ビーム11′′について回折次数m=+1を選択し、それ故、第2ビーム11′′は、第2出力光路50の方に第2ビーム11′′を方向変更する角度移動αを伴う方向変更を有する。第2回折格子58は、第2放射線ビーム11′′について回折次数m=−1を選択し、それ故、第2ビーム11′′は、第1格子56によりもたらされる角度移動αと逆符号であるが同じ大きさを有する別個の角度移動βを伴う方向変更を有する。
それらの角度移動α、βのために、第2ビーム11′′は、第2出力光路50に沿って第2入力光路48から方向変更される。第2出力光路50は、第1オフ経路移動Dより小さい共通光路COPに対するオフ経路移動を有する。そのオフ経路移動は、第1オフ経路移動Dと平行な方向において取られ、そのオフ経路移動の減少は、第1出力経路46に対する第2出力光路50の同軸度を改善する。この実施形態においては、第2出力光路50のオフ経路移動は、第2出力光路50が第1出力経路46と一致するように位置するように、0である。このことは。第2放射線ビーム11′′の中心軸光線が第1放射線ビーム11′の様式と同様な様式で対物レンズシステム18を透過することを確実にする。第2ビーム11′′の周辺光線96は、第2光記録担体において第2ビーム11′′の最適なフォーカシングを確実にする位置において対物システム18に入射して、それを透過する。
図7は、第3放射線源72により出射され、光学システム8の経路を透過する第3放射線ビーム11′′′を模式的に示している。第3放射線ビーム11′′′は、光学システム8を通る光路100と、第3放射線ビーム11′′′の周辺を規定する周辺光線102とに同軸的に従う中心軸光線を有する。第3初期光路78、第3入力光路52及び第3出力光路54は、第3放射線ビーム11′′′の光路100と一致している。
第3初期光路78が、方向変更器15により方向変更されることなく、光学システムにより投影される場合、第3ビーム11′′′の投影経路104と共通光路COPとの間に第2オフ経路移動Dが存在する。第2オフ経路移動Dは、共通光路COPに対して垂直な、そして第2間隔sに対して平行な方向に位置している。
第3放射線ビーム11′′′は、出射されるとき、第3入力光路52に沿って進み、方向変更器15に入射する。第1回折格子56は、第3放射線ビーム11′′′について回折次数m=−1を選択し、それ故、第3ビーム11′′′は、第3出力光路54の方に第3ビーム11′′′を方向変更する角度移動γを伴う方向変更を有する。第2回折格子58は、第3放射線ビーム11′′′について回折次数m=+1を選択し、それ故、第3ビーム11′′′は、第1格子56によりもたらされる角度移動γと逆符号であるが同じ大きさを有する別個の角度移動εを伴う方向変更を有する。
それらの角度移動γ、εのために、第3ビーム11′′′は、第3出力光路54に沿って第3入力光路52から方向変更される。第3出力光路54は、第2オフ経路移動Dより小さい共通光路COPに対するオフ経路移動を有する。第3出力光路54のオフ経路移動は、第2オフ経路移動Dと平行な方向において取られ、そのオフ経路移動の減少は、第1出力経路46に対する第3出力光路54の同軸度を改善する。この実施形態においては、第3出力光路54のオフ経路移動は、第3出力光路54が第1出力経路46と一致するように位置するように、0である。このことは。第3放射線ビーム11′′′の中心軸光線が第1放射線ビーム11′の様式と同様な様式で対物レンズシステム18を透過することを確実にする。第3ビーム11′′′の周辺光線102は、第3光記録担体において第32ビーム11′′′の最適なフォーカシングを確実にする位置において対物システム18に入射して、それを透過する。
上記の実施形態は、本発明の例示としての実施例として理解される必要がある。本発明の更なる実施形態が想定される。例えば、第1、第2及び第3放射線源15、70、72は、第1、第2及び第3波長λ、λ、λのそれぞれが、λについて約770乃至810nmの範囲内にあり、λについて約640乃至680nmの範囲内にあり、λについて約400乃至420nmの範囲内にあり、好適には、それぞれが約790nm、660nm及び405nmであるように、上記とは異なることが可能である。第1放射線ビームにより走査される光記録担体の第1フォーマットはCDであり、第2放射線ビームにより走査される光記録担体の第2フォーマットはDVDであり、第3放射線ビームにより走査される光記録担体の第3フォーマットはBlu−ray(登録商標)である。CD、DVD及びBDについての上記の情報層深さは、ここで適用されるように取られる必要があり、第1、第2及び第3放射線ビームはそれぞれ、約0.5、0.65及び0.85の開口数(NA)を有する。
更なる実施形態にしたがって、第1回折格子の好適なデザインについて、表2にしたがって、ここで、説明する。そのデザインは、上記のデザインの演算にしたがっている。それらのデザインはまた、第2回折格子のデザインを有することが理解される必要がある。
Figure 2008532081
更なる実施形態においては、第1、第2及び第3放射線源15、70、72は、第1、第2及び第3放射線源15、70、72は、第1、第2及び第3波長λ、λ、λのそれぞれが、λについては約400乃至420nmの範囲内にあり、λについては約770乃至810nmの範囲内にあり、λについては約640乃至680nmの範囲内にあり、好適には、それぞれが約405nm、790nm及び660nmであるように、上記とは異なることが可能である。第1放射線ビームにより走査される光記録担体の第1フォーマットはBlu−ray(登録商標)であり、第2放射線ビームにより走査される光記録担体の第2フォーマットはCDであり、第3放射線ビームにより走査される光記録担体の第3フォーマットはDVDである。CD、DVD及びBDについての上記の情報層深さが、ここで適用されるように取られる必要があり、第1、第2及び第3放射線ビームはそれぞれ、約0.85、0.5及び0.65の開口数(NA)を有する。
更なる実施形態にしたがって、第1回折格子の好適なデザインについて、表3にしたがって、ここで、説明する。そのデザインは、上記のデザインの演算にしたがっている。それらのデザインはまた、第2回折格子のデザインを有することが理解される必要がある。
Figure 2008532081
本発明の更なる実施形態においては、方向変更器の特徴は上記の特徴とは異なっている。例えば、ステップの系列、ステップ寸法、3放射線ビームについて選択された回折次数、第2及び第3ビームにもたらされる角度移動の大きさ及び符号、第1、第2及び第3入力光路の位置及び方向、第1、第2及び第3出力光路の位置及び方向、方向変更器材料、方向変更器材料の分散及び方向変更器の厚さは異なっていることが可能である。更に、回折格子の直線状及び平行ステップは、代替として、互いに対して非直線状及び/又は非平行であることが可能である。
上記の実施形態においては、第2及び第3出力光路は、それらが第1出力光路と一致するように、第1出力光路に対してオフ経路移動を有する。更なる実施形態においては、それらのオフ経路移動は、第2及び/又は第3出力経路が第1出力経路と一致しない又は第1出力経路との重なり合いの度合いを有するが、それ故、第1出力回路に対するそれらの同軸度は改善される。
その放射線源システムは、上記の放射線源システムと異なることが可能である。例えば、それらの放射線源の間隔は異なることが可能であり、それらの放射線源は共通線に沿って備えられないことが可能であり、又は単一の面内にないことが可能である。放射線源の少なくとも一部が互いに対して傾けられていることが可能であることが想定され、それ故、初期光路は互いに平行でないことが可能である。更に、放射線源は、上記の波長と異なる波長を有する放射線ビームを出射することが可能である。
方向変更器は、放射線源システムとコリメータレンズとの間に位置付け等得ているとして表される。方向変更器は、光学システムにおける異なる位置に位置付けられることが可能である。そのような実施形態においては、方向変更器は前方放射線ビームの経路に沿って位置付けられるが、反射放射線ビームの経路の外側にあることは好適である。
他の実施形態においては、光学システムの光学要素は、上記の光学要素とは異なっていることが可能であり、又は、光学要素は、放射線源システムと方向変更器との間に位置付けられることが可能である。例えば、対物レンズシステムは、代替として、放射線ビームの一をフォーカシングするための1つの対物レンズと、他の2つの放射線ビームをフォーカシングするための第2対物レンズとを有することが可能である。この場合、放射線ビームの各々は、出射されるときに、対物レンズシステムの共通光路に沿って進み、ビームスプリッタは、第1及び第2対物レンズに対して、適切に各々の放射線ビームを方向付ける。
方向変更器は、第1及び第2回折格子を有する単一の要素を有しないことが可能である。第1及び第2格子は分離され、光学システムにおける他の位置に位置付けられることが可能である。更に、方向変更器は、例えば、非点収差によりもたらされる収差を補正するように、放射線ビームの少なくとも一の波面を整形するための光学的構造を有することが可能である。
更なる実施形態においては、方向変更器は、第1出力経路に対して第2及び第3出力経路の同軸度を改善するように、第2及び第3放射線ビームを方向変更するように備えられている1つのみの回折構造を有することが可能である。放射線源の少なくとも1つは他に対して傾けられていることが可能である。
走査装置は、複数の情報層を有するフォーマットのような、上記のフォーマットと異なる光記録担体のフォーマットを走査することが可能である。その装置はまた、同様のカバー層の厚さを有する異なるフォーマット、例えば、高密度DVD(HD−DVD)及びDVDを走査することが可能であるが、ここでは、異なる波長を有する放射線ビームが各々のフォーマットを走査するように用いられる。
何れの一の実施形態に関連して説明している何れの特徴は単独で、又は上記の他の特徴と組み合わせて用いられることが可能であり、また、実施形態の何れの他の1つ又はそれ以上の特徴と組み合わせて、又は実施形態の何れの他との何れの組合せで用いられることが可能である。更に、上記されたいないのと同等又は修正がまた、同時提出の特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく用いられることが可能である。
従来技術にしたがった光学走査装置の模式図である。 本発明の実施形態にしたがった光学システムの模式図である。 本発明の実施形態にしたがった方向変更器の模式図である。 本発明の実施形態にしたがった放射線ビーム源の位置決めについての模式図である。 本発明の実施形態にしたがった第1放射線ビームに対する光学走査装置の動作の模式図である。 本発明の実施形態にしたがった第2放射線ビームに対する光学走査装置の動作の模式図である。 本発明の実施形態にしたがった第3放射線ビームに対する光学走査装置の動作の模式図である。

Claims (17)

  1. 第1の光記録担体、第2の異なる光記録担体及び第3の異なる光記録担体を走査するための光学走査装置であって、各々の光記録担体は情報層を有する光学走査装置であり:
    a)所定の第1、第2及び第3の異なる波長をそれぞれ有する、第1放射線ビーム、第2放射線ビーム及び第3放射線ビームをそれぞれ出射するように備えられている、第1放射線源、第2放射線源及び第3放射線源を有する放射線源システムと;
    b)前記第1、第2及び第3光記録担体において前記第1、第2及び第3放射線ビームをフォーカシングするように備えられている対物レンズシステムであって、前記第1、第2及び第3放射線ビームが進む共通光路を有する、対物レンズシステムと;
    を有する光学システムを有する、光学走査装置であり、
    前記放射線システムは、第1初期光路に沿って前記第1放射線ビームを方向付け、第2初期光路に沿って前記第2放射線ビームを方向付け、そして第3初期光路に沿って前記第3放射線ビームを方向付けるように備えられ、
    前記光学走査装置は、前記第2及び第3放射線ビームを方向変更するための方向変更器を更に有することを特徴とし、
    前記第2及び第3初期光路は、前記方向変更器により方向変更されることなく前記光学システムにより投影される場合に、前記対物レンズシステムにおいて前記共通光路に対して、第1オフ経路移動及び第2オフ経路移動をそれぞれ有し、
    前記方向変更器は、前記第1放射線ビームについて、第1入力光路及び第1出力経路を、前記第2放射線ビームについて、第2入力光路及び第2出力経路を、そして前記第3放射線ビームについて、第3入力光路及び第3出力経路を有する回折構造を有し、
    前記回折構造は、前記第2出力光路に沿って前記第2入力光路から前記第2放射線ビームを方向変更し、そして前記第3出力光路に沿って前記第3入力光路から前記第3放射線ビームを方向変更し、前記第2及び第3出力経路は、前記第1出力経路に対して前記第2及び第3出力光路の同軸度を改善するように、前記第1及び第2オフ経路移動より小さい前記対物レンズシステムにおける前記共通光路に対するオフ経路移動を有する、
    光学走査装置。
  2. 請求項1に記載の光学走査装置であって、前記第2及び第3放射線源は、前記第1入力光路が位置している面から各々離れていて、前記第2放射線源及び前記面間の間隔と、前記第3放射線源及び前記面間の間隔とは異なり、前記第2放射線源及び前記面間の前記間隔及び前記第3放射線源及び前記面間の前記間隔は、前記第2及び第3出力光路の同軸度を改善するように前記方向変更器の動作と対応するように選択される、光学走査装置。
  3. 請求項2に記載の光学走査装置であって、各々の前記間隔は、次の関係式
    λt/np=s
    にしたがって演算され、ここで、λは第2又は第3波長であり、tは前記方向変更器の厚さであり、nは前記第2又は第3放射線ビームについての前記方向変更器の材料の屈折率であり、pは前記回折構造の格子区域のピッチである、光学走査装置。
  4. 光学走査装置
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3放射線源は実質的に共通線に沿って備えられている、光学走査装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3放射線源は、実質的に前記光学システムにおける単一の面において、各々備えられている、光学走査装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記方向変更器は、前記第1放射線ビームが、方向変更を伴わずに前記第1入力光路から前記第1出力光路に進むように備えられている、光学走査装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記第2及び第3出力光路の少なくとも1つは、実質的に前記第1出力光路と一致している、光学走査装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記回折構造は、前記第1、第2及び第3放射線ビームのそれぞれについて異なる回折次数を選択するように備えられている、光学走査装置。
  9. 請求項8に記載の光学走査装置であって、前記回折構造は、前記第1、第2及び第3放射線ビームのそれぞれについて異なる回折次数0、+1及び−1を選択するように備えられている、光学走査装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記方向変更器は、第1回折構造及び第2回折構造を有する、光学走査装置。
  11. 請求項10に記載の光学走査装置であって、前記方向変更器は、第1及び第2回折構造を有する単独の光学要素を有する、光学走査装置。
  12. 請求項10又は11に記載の光学走査装置であって、前記第1及び第2回折構造は、前記第2ビームの方向変更の各々が逆方向の角度移動を有するように、2つの別個の方向変更において前記第2ビームを方向変更するように、そして前記第3ビームの方向変更の各々が逆方向の角度移動を有するように、2つの別個の方向変更において前記第3ビームを方向変更するように備えられている、光学走査装置。
  13. 請求項10乃至12の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記第1回折構造は、各々の格子区域において、ステップの第1系列に備えられている複数のステップを有する第1回折格子を有し、前記第2回折構造は、各々の格子区域において、ステップの第2系列に備えられている複数のステップを有する第2回折格子を有する、光学走査装置。
  14. 請求項13に記載の光学走査装置であって、前記第2系列は、前記格子区域の各々の方向に対して実質的に平行な方向に位置している回転軸の周りの略180°の、前記第1系列の回転にしたがって備えられている、光学走査装置。
  15. 請求項13又は14に記載の光学走査装置であって、各々の格子区域は少なくとも3つのステップを有する、光学走査装置。
  16. 請求項1乃至15の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記方向変更器の少なくとも一部は、前記第1出力光路に対して前記第2及び第3出力光路の同軸度を改善するように、前記第1、第2及び第3波長間に分散が与えられるようなアッベ数を有する材料から成る、光学走査装置。
  17. 請求項1乃至16の何れか一項に記載の光学走査装置であって、前記第1、第2及び第3波長はそれぞれ、約660、790及び405nm、約790、660及び405nm、又は約405、790及び660nmである、光学走査装置。
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