JP2010009682A - 光ヘッド装置、光情報処理装置及び信号検出方法 - Google Patents

光ヘッド装置、光情報処理装置及び信号検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の情報記録層を有する光情報記録媒体に対応した光ヘッド装置、光情報処理装置及びフォーカスエラー信号検出方法を提供する。
【解決手段】光ヘッド装置は、光ビームを出射する光源30と、光ビームを情報記録媒体10上に収束させる集光光学系と、情報記録媒体10により反射された光ビームを回折させるホログラム素子20と、ホログラム素子20により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子40とを備える。ホログラム素子20は、情報記録媒体10のラジアル方向(X方向)に延びる直線260により区画された2つの回折領域261及び262を有する。2つの回折領域のうちの少なくとも一方のパターンは、ラジアル方向のコマ収差を有し、コマ収差を有する回折領域により回折させられた回折光は、ラジアル方向のコマ収差を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク、光カード等の光媒体上に記憶される情報の記録、再生、消去を行う光ヘッド装置、光情報処理装置及びフォーカスエラー信号検出方法に関するものである。
現在、高精細の動画や情報を記録するために、1枚の光情報記録媒体に記録できる容量を増大させる必要が生じている。そのため、光情報記録媒体に複数の記録層を設けることが考えられている。
例えば、再生専用の媒体としては、DVD−ROM、DVD−Video等の専用光情報記録媒体があり、片面2層記録のものが商品化されている。また、記録用の媒体としてはDVD−R DL(Dual Layer)、DVD+R DL(Double Layer)等の片面2層記録の光情報記録媒体が商品化されている。更に、次世代光情報記録媒体として、Blu−Ray Disc、HD−DVD等の片面2層の再生用、記録用の光情報記録媒体が登場してきている。
また、片面4層、8層の再生用、記録用の光情報記録媒体が考えられており、多層光記録媒体の記録再生技術は重要となってきている。このような光情報記録媒体を再生記録するために、例えば、特許文献1に開示の技術が提案されている。
一方、広く普及しているCDの記録再生もまた重要である。CDの記録・再生用の光源には、波長780nm〜820nm帯の近赤外半導体レーザが用いられている。この一方、DVDの記録・再生用の光源には、記録密度を上げるため、より短波長である635nm〜680nm帯の赤色半導体レーザが用いられている。光ディスクドライブは、これら規格の異なる2種類のディスクに対して記録・再生が行えることが好ましく、そのような光ヘッド装置が開発されている(例えば、特許文献2)。
従来、図14に示すような光ピックアップ装置が考えられている。以下、この従来の光ピックアップ装置の動作原理を示す。図14は、回折格子(ホログラム)を用いた一般的な光ピックアップ装置の光学原理的構成を示す図である。
図14に示す光ピックアップ装置において、半導体レーザ1030が記録・再生用のレーザ光線を出射し、該レーザ光線をコリメートレンズ1011が平行光束とする。平行光束となったレーザ光を、回折格子1024が1本のメインビームと2本のサブビームに回折させる。但し、図14では光の経路だけを示している。
これら3本のビームは偏光ビームスプリッタ1015を透過した後にミラー1019により光ディスク1010の方向に向けられ、1/4波長板1016によって直線偏光を円偏光に変換される。更に、3本のビームは対物レンズ1012により光ディスク1010上に合焦させられる。光ディスク1010により反射されたレーザ光は再び対物レンズ1012、1/4波長板1016、ミラー1019を経て偏光ビームスプリッタ1015により光検出器1040の方向に反射される。反射光は検出レンズ1013により集光され、更にホログラム素子1020によって回折させられて光検出器1040に到達する。
尚、図14において、光ディスク1010のラジアル方向をx方向、トラック方向をy方向、これら2方向に直交する方向をz方向と表す。
ホログラム素子1020は、図15に示すように円板状であり、その中央に1本の分割線B12が通っている。分割線B12の方向は、光ディスク1010から反射されてくるビームの光束パターンにおける光ディスク1010のトラック方向(y方向)と略平行になるように設定されている。また、分割線B12の両側(図15では左右)には、それぞれ円弧状の格子を有する2種類の回折領域1269A及び1269Bが形成されている。
従って、3つのビーム(1本のメインビームと2本のサブビーム)は、それぞれ上記分割線B12を跨ぐようにして入射し、その結果として少なくとも12本の±1次回折光が形成されるようになっている。
これらの±1次回折光を受ける上記光検出器1040は、図16に示すような受光面を有している。この例では、フォーカス検出にスポットサイズ法(SSD法)、トラッキング検出に位相差法(DPD法)及び差動プッシュプル法(DPP法)を使用する場合を示している。
すなわち、この受光面は、中心線を対称軸として左右に2個ずつ3段に配列した12個の光検出領域S14〜S25を備え、その各々は上記12個の±1次回折光が到達する位置に対応するように配置されている。
中段の4つの光検出領域S18〜S21は、メインビームSP1によるスポットに対応しており、フォーカス検出とDPD検出とを行なう。
上段及び下段の光検出領域S14〜S17及びS22〜S25は、2つのサブビームSP2、SP3による光スポットにそれぞれ対応しており、DPP検出を行なうためのものである。
また、中段の各光検出領域S18〜S21は、いずれも水平方向に4つに分割されてそれぞれ4つのセルを形成している。従って、受光面全体では24の分割領域が存在することになる。
更に、ホログラム素子1020における一方の回折領域1269Aを通過する光は、4列ある光検出領域のうちの外側の2列の光検出領域S14、S18及びS22と、S17、S21及びS25とに入射するように、また、他方の回折領域1269Bを通過する光は、内側の2列の光検出領域S15、S19及びS23と、S16、S20及びS24とに入射するように、それぞれホログラム素子1020のピッチ及びパターンが設定されている。
この例では、サーボエラー信号のフォーカスエラー信号はSSD法FE(SSD)により検出し、また、トラッキングエラー信号はDPD法TE(DPD)とDPP法TE(DPP)(メインプッシュプルTE(MPP)とサブプッシュプルTE(SPP)の演算)とにより検出し、次の演算によって生成される。
FE(SSD)=(B+C+F+G)−(A+D+E+H)
TE(DPD)=phase(A+B、E+F)+phase(C+D、G+H)
TE(MPP)=(A+B+C+D)−(E+F+G+H)
TE(SPP)=I−J
TE(DPP)=TE(MPP)−Gain(TE(SPP))
ここで、phase()は位相比較、Gain()はある係数を表す。また、A、B、C、D、E、F、G、H、I、Jは、図16に示す受光面によって得られる光信号の強度である。これらは、図16に示す各光検出領域の記号を用いて、次のように表される。つまり、A=A1+A2、B=B1+B2、C=C1+C2、D=D1+D2、E=E1+E2、F=F1+F2、G=G1+G2、H=H1+H2、I=I1+I2+I3+I4、J=J1+J2+J3+J4である。
次に、規格の異なる2種類のディスクであるCD及びDVDに対して記録・再生が行える従来の光ヘッド装置を図17に示す。
図17の光ヘッド装置は、光ディスク1010から情報を読みとる光ヘッド装置である。該装置は、第1の波長λ1の光を出射する第1の光源である半導体レーザ1301と、第2の波長λ2の光を出射する第2の光源である半導体レーザ1302とを有する。半導体レーザ1301にはDVD用として発振波長635〜680nm帯の赤色半導体レーザを、半導体レーザ1302にはCD用として波長780nm〜820nm帯の近赤外半導体レーザを使用し、光ディスク1010の種類により半導体レーザ1030もしくは半導体レーザ1302のいずれかを発光させる。
半導体レーザ1301から出射する光線L1及び半導体レーザ1302から出射する光線L2は、半導体レーザ1301及び半導体レーザ1302の出射前面に配置されたミラー1019により、光ディスク1010へ入射するように反射される。ミラー1019と光ディスク1010との間には集光手段(図示せず)が配置されており、光線L1及び光線L2はこの集光手段により光ディスク1010の情報記録面へ集光される。光ディスク1010にて反射された光線L1及び光線L2は、集光手段とミラー1019の間に配置されたホログラム素子1020により回折させられ、光検出器(1401、1402、1403、1404、1405及び1406)により検出される。
ホログラム素子1020は、回折領域1261及び回折領域1262の2つの領域からなり、以下のように入射光を回折させる。
つまり、DVD再生の場合、入射した光線L1は回折領域1261と回折領域1262との境界線を境に2分割され、+1次光及び−1次光を発生する。発生した+1次光は光検出器1401及び光検出器1402に入射し、−1次光は光検出器1403及び光検出器1404に入射する。これらの光検出器1401、1402、1403及び1404で検出された信号に基づき、DVDの再生時におけるフォーカス誤差信号(スポットサイズ検出(SSD)法)/トラッキング誤差信号(位相差検出(DPD)法)及び再生信号の検出を行う。
一方、CDの再生の場合、入射した光線L2は、回折領域1261と回折領域1262との境界線を境に2分割され、+1次光、−1次光を発生する。発生した+1次光は光検出器1401及び光検出器1402に入射し、−1次光は光検出器1405及び光検出器1406入射する。これらの光検出器1401、1402、1405及び1406で検出された信号に基づき、CDの再生時におけるフォーカス誤差信号(SSD法)/トラッキング誤差信号(3光線法/プッシュプル(PP)法)及び再生信号の検出を行う。
特開2001−229573号公報 特開2001−176119号公報
しかしながら、図14に示すような従来の光ピックアップ装置、つまり、一般的な回折格子(ホログラム素子)を用いた光ピックアップ装置によると、2層の記録層を有する光情報記録媒体を用いる場合に以下の問題が発生する。
2層の光情報記録媒体は、媒体の厚さ方向に2層の記録層を備えている。また、光ピックアップ装置に近い側である第1の記録層は半透明の記録層であり、光ピックアップ装置は第1の記録層と第2の記録層とではフォーカスを変えることによって両層について記録又は再生を行なうことができる。
このような2層の光情報記録媒体を従来の光ピックアップ装置において用いると、トラッキング信号を検出する際に問題が発生する。具体的には、トラッキング用のサブプッシュプル信号が乱れる。この原因は、合焦されていない側の記録層からの反射光がデフォーカス光として光検出器1040の検出領域に被さってしまうことである。
図18及び図20にその様子を示す。図20は、2層光情報記録媒体のうち、光ピックアップ装置に遠い第1の情報記録層1801に合焦しているときの様子を示す。光検出器1040上の検出領域には、合焦された第1の情報記録層1801からの集光ビームの他に、合焦されていない他方であるオフフォーカス層(第2の情報記録層1802)からのデフォーカス光が入射する。デフォーカス光は、第2の情報記録層1802の記録領域1802aと未記録領域1802bとの境界を跨いで通過するとき、光量のアンバランスに起因してトラッキングエラー信号に特に影響を及ぼす。この際、3ビームのうちサブビームよりも光量の大きいメインビームのデフォーカス光が主な要因となる。
図18に、メインビームのデフォーカス光が各光検出領域を覆うように入射している様子を示す。メインビームのデフォーカス光は、TE(MPP)を生成する光検出領域S18、S19、S20及びS21からはみ出し、TE(SPP)を生成する光検出領域S14、S15、S16、S17、S22、S23、S24及びS25にまで入射している。
通常、TE(SPP)信号を生成する光検出領域のゲインは、TE(MPP)を生成する光検出領域のゲインよりも大きく設定されている。このため、デフォーカス光はTE(SPP)に強く影響を及ぼす。
デフォーカス光が第2の情報記録層1802の記録領域1802aと未記録領域1802bとを跨いで通過するときのTE(SPP)信号を図19に示す。但し、AC信号のない場合を示している。
このように、記録領域と未記録領域を跨いで通過するときTE(SPP)信号がふらついてしまい、安定したトラッキングエラー信号を生成することができない。このことが問題の一つである。尚、以上とは逆に第2の情報記録層1802に合焦している場合、第1の情報記録層1801からの反射光により同様の問題が発生する。
更に、DVDの再生には、DPD信号とFE信号とを同時に検出するために少なくともA〜Hの8個の検出領域によって受光する必要があった。そのため、各々の検出領域に対してアンプ回路が必要となり、アンプノイズの増加による再生信号の劣化、回路オフセットによるサーボ信号の劣化等が問題となる。また、使用する集積回路の回路規模も大きくなり、コストが高くなるという問題もあった。よって、これらの点の解決が課題となっている。
また、図17に示すような従来の光ヘッド装置の場合、半導体レーザ1301と半導体レーザ1302とには発光点間隔dがある。
このため、半導体レーザ1301をホログラム素子の中心設定をすると、半導体レーザ1302はホログラム素子1020の中心からずれてしまう。この結果、半導体レーザ1302でのプッシュプル法によるトラッキング誤差信号にアンバランスが発生し、安定したトラッキング誤差信号を得ることができない。
同様に、半導体レーザ1302をホログラム素子の中心に持っていくと、半導体レーザ1301はホログラム中心からずれてしまう。そのため半導体レーザ1030でのDPD法によるトラッキング誤差信号にアンバランスが発生し、安定したトラッキング誤差信号を得ることができない。
更に、光ディスクを記録するために必要な差動プッシュプル(DPP)法などによるトラッキング誤差信号を生成することが不可能である。
以上から記録・再生装置において安定したトラッキング誤差信号の検出に対応できないという問題が生じる。この点も、解決するべき課題となっている。
以上の課題に鑑みて、本発明の目的は、少なくとも2層の光情報記録媒体に対応可能であると共に、より正確で且つ安定した記録再生を実現するフォーカス/トラッキング誤差信号の検出を可能とする低コストな光ヘッド装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る第1の光ヘッド装置は、光ビームを出射する光源と、光ビームを情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、情報記録媒体により反射された光ビームを回折させるホログラム素子と、ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備え、ホログラム素子は、情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により区画された2つの回折領域を有し、2つの回折領域のうちの少なくとも一方のパターンは、回折光に、ラジアル方向のコマ収差を与えるパターンである。
尚、受光素子が有する複数の検出領域のうちの少なくとも一対の検出領域は、ラジアル方向に延びる分割線を挟み対向して配置され、分割線上に、コマ収差を与えられた回折光が入射し、一対の検出領域において検出した信号に基づいてフォーカスエラー信号を得ることが好ましい。
第1の光ヘッド装置によると、ホログラム素子の回折領域は情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により区画されており、それぞれの回折光を複数の受光領域により検出することができる。このため、ラジアル方向については、受光素子に入射する光に変動があったとしても相殺することができる。よって、複数の情報記録層を有する情報記録媒体を用いる場合に、合焦されていない情報記録層からのデフォーカス光について、前記情報記録層の記録領域と未記録領域との境界を通過して強度が変化したとしても、その影響を受けることなく安定してフォーカスエラー信号を得ることができる。
前記の目的を達成するため、本発明の第2の光ヘッド装置は、光ビームを出射する光源と、光ビームを情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、情報記録媒体により反射された光ビームを回折させるホログラム素子と、ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備え、受光素子が有する複数の検出領域は、情報記録媒体のラジアル方向に延びる第1の分割線を挟み対向して配置された第1の光検出領域及び第2の光検出領域と、ラジアル方向に延びる第2の分割線を挟み対向して配置された第3の光検出領域及び第4の光検出領域とを含み、ホログラム素子は、ラジアル方向に延びる直線により区画された第1の回折領域及び第2の回折領域を有し、第1の回折領域のパターンは、ラジアル方向のコマ収差を有し且つ第1の分割線上に収束する回折光を発生し、第2の回折領域のパターンは、ラジアル方向のコマ収差を有し且つ第2の分割線上に収束する回折光を発生し、第1の検出領域における信号と第2の検出領域における信号との差信号、及び、第3の検出領域における信号と第4の検出領域における信号との差信号に基づいてフォーカスエラー信号を得る。
第2の光ヘッド装置においても、ホログラム素子の回折領域は情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により2つに区画されている。また、受光素子の検出領域についても、ラジアル方向に延びる分割線を挟んで対向するように配置されている。よって、第1の光ヘッド装置と同様に、複数の情報記録層を有する情報記録媒体を用いる際にも、安定してフォーカスエラー信号を得ることができる。
前記の目的を達成するため、本発明の第3の光ヘッド装置は、光ビームを出射する光源と、光ビームから1つのメインビーム及び2つのサブビームを生成する回折格子と、メインビーム及びサブビームをそれぞれ情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、情報記録媒体により反射されたメインビーム及びサブビームを回折させるホログラム素子と、ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備え、ホログラム素子は、情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により2つに区画された回折領域を有し、2つの回折領域の少なくとも一方のパターンは、回折光に、ラジアル方向のコマ収差を与えるパターンである。
尚、受光素子が有する複数の検出領域は、ラジアル方向に延びる第1の分割線を挟み対向して配置された第1の一対の検出領域と、ラジアル方向に延びる第2の分割線を挟み対向して配置された第2の一対の検出領域とを含み、第1の一対の検出領域の第1の分割線上に、メインビームのコマ収差を与えられた回折光が入射し、第1の一対の検出領域において検出した信号に基づいてフォーカスエラー信号を得ると共に、第2の一対の検出領域の第2の分割線上に、サブビームのコマ収差を与えられた回折光が入射し、第2の一対の検出領域において検出した信号に基づいてトラッキングエラー信号を得ることが好ましい。
第3の光ヘッド装置においても、ホログラム素子の回折領域は情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により2つに区画されている。また、受光素子の検出領域についても、ラジアル方向に延びる分割線を挟んで対向するように配置されている。よって、第1の光ヘッド装置と同様に、複数の情報記録層を有する情報記録媒体を用いる際にも、安定してフォーカスエラー信号を得ることができる。更に、光源から1つのメインビーム及び2つのサブビームを生成し、それぞれフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を得るために用いることができる。
また、第1〜第3の光ヘッド装置において、光源の発光点に対してラジアル方向に並び且つ発光点とは異なる波長の光ビームを出射する他の発光点を備えることが好ましい。
このようにすると、複数の波長の光ビームを用いることができる光ヘッド装置となり、CDとDVD等の記録・再生のために互いに異なる波長の光を必要とする複数種類の情報記録媒体に対応することができる。ここで、発光点に対して他の発光点はラジアル方向に並んでいるため、発光点と他の発光点との間に一定の距離を取っていることについては、どちらの波長の光を用いる場合におけるフォーカスエラー信号等の検出にも影響しない。
前記の目的を達成するため、本発明に係る光情報処理装置は、情報記録媒体に光を照射することにより情報の記録及び再生を行なう光情報処理装置であって、本発明に係るいずれかの光ヘッド装置を備える。
本発明の光情報処理装置によると、多層の情報記録媒体を用いる場合にも安定してフォーカスエラー信号等の検出が行えることから、より安定した記録・再生が可能である。
前記の目的を達成するため、本発明に係る第1のフォーカスエラー信号検出方法は、光ビームを出射する光源と、光ビームを情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、情報記録媒体により反射された光ビームを回折させるホログラム素子と、ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備える光ヘッド装置において、ホログラム素子は、情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により区画された2つの回折領域を有し、2つの回折領域のうちの少なくとも一方のパターンは、回折光に、ラジアル方向のコマ収差を与えるパターンであり、受光素子が有する複数の検出領域のうちの少なくとも一対の検出領域は、ラジアル方向に延びる分割線を挟み対向して配置され、分割線上に、コマ収差を与えられた回折光が入射し、一対の検出領域において検出した信号に基づいてフォーカスエラー信号を得る。
また、本発明の第2のフォーカスエラー信号検出方法は、光ビームを出射する光源と、光ビームを情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、情報記録媒体により反射された光ビームを回折させるホログラム素子と、ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備える光ヘッド装置において、受光素子が有する複数の検出領域は、情報記録媒体のラジアル方向に延びる第1の分割線を挟み対向して配置された第1の光検出領域及び第2の光検出領域と、ラジアル方向に延びる第2の分割線を挟み対向して配置された第3の光検出領域及び第4の光検出領域とを含み、ホログラム素子は、前記ラジアル方向に延びる直線により区画された第1の回折領域及び第2の回折領域を有し、第1の回折領域のパターンは、ラジアル方向のコマ収差を有し且つ第1の分割線上に収束する回折光を発生し、第2の回折領域のパターンは、ラジアル方向のコマ収差を有し且つ第2の分割線上に収束する回折光を発生し、第1の検出領域における信号と第2の検出領域における信号との差信号、及び、第3の検出領域における信号と第4の検出領域における信号との差信号に基づいてフォーカスエラー信号を得る。
本発明のフォーカスエラー信号検出方法によると、ラジアル方向に延びる直線により2つに区画された回折領域によって情報記録媒体からの反射光が回折させられる。それぞれの回折領域による回折光は、それぞれ、ラジアル方向の分割線によって区画された回折領域に対して入射する。このようなことから、本発明の光ヘッド装置に関して説明したのと同様に、多層の情報記録媒体を使用する際にも安定してフォーカスエラー信号を検出することができる。
本発明の光ヘッド装置によると、複数の情報記録層を有する情報記録媒体に対応可能であり、より正確で且つ安定した記録・再生を可能とする安定なトラッキングエラー信号を検出することができる。また、2つの波長に対応して2つの光源を有する光ヘッド装置において、どちらの光源を用いる場合にも安定してトラッキングエラー信号を検出することが可能であり、使用する光の波長がそれぞれ異なる各種の情報記録媒体についても安定して記録・再生を行なうことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における光ヘッド装置の構成を模式的に示した図である。
該光ヘッド装置において、発光点P0を有する半導体レーザ30と、光検出器40とが保持手段741に固定されている。また、回折格子24と、回折領域261及び262とを備えるホログラム素子20が設けられ、該ホログラム素子20は、保持手段741に対し、他の保持手段(図示省略)によって所定の位置関係に固定されている。
ここで、他の保持手段は、光ヘッド装置の光学台であっても良い。しかし、光学台とは別の保持部材を用い、ホログラム素子20、半導体レーザ30及び光検出器40を一体化するユニットを構成するのであっても良い。このようなユニットを用いると、光学系をより安定に構成することができる。
また、光ヘッド装置はコリメートレンズ11及び対物レンズ12を備え、半導体レーザ30が出射するレーザ光(光線L0)を情報記録媒体である光ディスク10に集光させる集光光学系を構成している。更に、光ヘッド装置は、対物レンズの光軸方向(Z方向)及び光ディスク10のラジアル方向(X方向)に対物レンズを駆動変位させるレンズ駆動機構(図示省略)を備えている。
以下、特にことわりのない限り、図1中に示す通り、集光光学系の光軸の方向をZ方向、光ディスク10の径方向(ラジアル方向)をX方向、光ディスク10のトラック方向(タンジェンシャル方向)をY方向とする。尚、光ヘッド装置の光学系において、ミラー、プリズム等を用いて光軸を折り曲げた場合にも、光軸及び光ディスク10の写像を基準に方向を定義する。
次に、本実施形態の光ヘッド装置において半導体レーザ30が出射するレーザ光について説明する。半導体レーザ30から出射された光線L0は、ホログラム素子20が備える回折格子24により所望の比率に回折させられ、0次光であるメインビーム(L0a)と、±1次光であるL0b及びL0c(個別の図示は省略)とに分離される。これらのビームは、ホログラム素子20の回折領域261及び262を透過した後、コリメートレンズ11及び対物レンズ12により、光ディスク10の情報記録面上に集光される。更に、光ディスク10により反射された反射光は、対物レンズ12及びコリメートレンズ11により半導体レーザ30の発光点P0に収束する光に変換される。このように変換された光は、ホログラム素子20に入射して回折領域261及び262により回折させられる。回折させられた光は光検出器40に入射し、信号として検出される。ここで、回折格子24は、回折領域261及び262による回折光が入射して更に回折を受けることの無いように大きさと位置とを設定されている。
次に、ホログラム素子20に備えられた回折領域261及び262と、光検出器40について詳細を説明する。図2は、ホログラム素子20に備えられた回折領域261及び262を示し、図3は、光検出器40の構成を示す。また、図2及び図3に示されているX軸、Y軸及びZ軸は、いずれも図1に示す3軸と同じである。
図2に示すように、ホログラム素子20は、光線L0のほぼ中心(集光光学系の光軸)を通る位置であり且つX軸に平行な直線260により2つに区画された回折領域261及び回折領域262を備えている。これらの格子パターンは前述のように半導体レーザ30から出射された光をそのまま透過させると共に、光ディスク10にて反射された戻り光を光検出器40に向けて回折させるものとなっている。更に、回折領域261及び回折領域262は互いに異なる格子パターンを有しており、回折領域261及び262による回折光は、光検出器40に対し、それぞれ相対的にX方向のマイナス側及びプラス側に入射するようになっている(図1を参照)。
この一方、光検出器40は、図3に示す通り、X方向に並ぶ光検出領域群451及び光検出領域群452を有している。更に、光検出器40は、光検出領域群451及び452を挟んでY方向の両側に、光検出領域群453及び光検出領域群454を有している。
これらの光検出領域群のうちの光検出領域群451及び452は、光ディスク10からの戻り光のうちのメインビーム(L0a)と関係する。光検出領域群451は、X軸にほぼ平行な第1の分割線461を挟んで向かい合うように配置された光検出領域451a及び光検出領域451bを備えている。また、光検出領域群452は、やはりX軸にほぼ平行な第2の分割線462を挟んで対向するように配置された光検出領域452a及び光検出領域452bを備えている。
前述の回折領域261の格子パターンは、ここに入射する光ディスク10からの戻り光のうちのメインビーム(L0a)が、光検出領域群451における第1の分割線461を跨いで(光検出領域451a及び451bに)入射するように回折させる格子パターンである。また、該格子パターンは、メインビームを回折させて、X方向のコマ収差をもって光検出領域群451に入射するスポット601aを形成する格子パターンでもある。
このとき、光検出領域451aにおいて検出される光は、主として図2におけるX軸のプラス側寄りの光であり、光検出領域451bにおいて検出される光は、主として図2におけるX軸のマイナス側寄りの光である。このため、光検出領域451a及び451bを、後述する通り、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号の検出に利用することができる。
同様に、回折領域262の格子パターンは、ここに入射する光ディスク10からの戻り光のうちのメインビーム(L0a)が、光検出領域群452における第2の分割線462を跨いで(光検出領域452a及び452bに)入射するように回折させる格子パターンである。更に、該格子パターンは、メインビームを回折させて、X方向であり且つ回折領域261の極性とは逆のコマ収差をもって光検出領域群452に入射するスポット602aを形成する格子パターンでもある。
このとき、光検出領域452aにおいて検出される光は、主として図2におけるX軸のプラス側の光であり、光検出領域452bにおいて検出される光は、主として図2におけるX軸のマイナス側の光である。このため、光検出領域452a及び452bを、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号の検出に利用可能である。
次に、光検出領域群453は、X軸にほぼ平行な第3の分割線463を挟んで対向するように配置された光検出領域453a及び光検出領域453bを備え、同様に、光検出領域群454は、X軸にほぼ平行な第4の分割線464を挟んで対向するように配置された光検出領域454a及び光検出領域454bを備える。これらの各光検出領域には、光ディスク10からの戻り光のうちのサブビーム(L0b及びL0c)が入射する。
サブビームL0bは、ホログラム素子20によって回折させられ、光検出領域群453に対して第3の分割線463を跨ぐように入射する。この際、ホログラム素子20の回折領域261により回折させられた光はスポット601bとして、回折領域262により回折させられた光はスポット602bとして入射する。
同様に、サブビームL0cは、ホログラム素子20によって回折させられ、光検出領域群454に対して第4の分割線464を跨ぐように入射する。この際、ホログラム素子20の回折領域261により回折させられた光はスポット601cとして、回折領域262により回折させられた光はスポット602cとして入射する。
サブビームL0b及びL0cについても、メインビームL0aと同様に、各スポットが入射する2つの光検出領域における信号に基づき、プッシュプル法によるトラッキングエラー信号を得ることができる。
次に、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の検出方法について説明する。本実施形態の光ヘッド装置において、フォーカスエラー信号FEについては後に詳述する方法に基づき、式1の演算により算出する。また、トラッキングエラー信号として、DPD法によるトラッキング信号TEDPD と、DPP法によるトラッキングエラー信号TEDPP とは、次の各式の演算により生成される。
FE =(B+D)−(A+C) …… (式1)
TEDPP =TEMPP −k・TESPP …… (式2)
TEDPD =phase (A,B)−phase (C,D) …… (式3)
ここで、A,B,C,D,E及びFは、図3に示す各光検出領域において検出される信号に対応する。具体的には、Aは光検出領域451b、Bは光検出領域451a、Cは光検出領域452a、Dは光検出領域452bにおいて検出される信号である。また、Eは、光検出領域453bにおいて検出される信号と光検出領域454bにおいて検出される信号との和であり、Fは、光検出領域453aにおいて検出される信号と光検出領域454aにおいて検出される信号との和である。
更に、TEMPP はメインビームのプッシュプル信号、TESPP はサブビームのプッシュプル信号であり、それぞれ次式にて与えられる。
TEMPP =(A+D)−(B+C) …… (式4)
TESPP =E−F …… (式5)
ここで、kは定数であり、対物レンズ12のシフトにより生じるTEDPP の変動が最小になるように最適化される。
また、光ディスク10に記録された情報を読み取る信号である信号RFは、次式にて与えられる。
RF=A+B+C+D …… (式6)
(式1)、(式3)から分かるように、DVDの再生に必要なDPD信号とFE信号とを検出するための検出領域はA〜Dの4個であり、従来必要であった8個に比べて半分の領域数となっている。このため各々の検出領域に対して必要なアンプ回路が半減でき、アンプノイズを低減し且つ回路オフセットも抑えることができることになり、良好な再生信号及びサーボ信号を得ることができる。また、使用する集積回路の回路規模も小さくできるため、安価な光ヘッドを実現することができる。
次に、本実施形態の光ヘッド装置におけるフォーカスエラー信号の検出方法について詳細に説明する。
まず、フォーカスエラー信号を検出するための動作について説明する。
図4(a)〜(e)は、光ディスク10の位置に対応して変化する光検出器40上のスポット601a及び601bの形状を示す。また、図5は、光ディスク10の位置とフォーカスエラー信号との関係を示す。図5において、光ディスク10の情報記録面に最小スポットが形成される状態、つまり合焦点状態を原点としており、状態(c)と呼ぶ。状態(c)を中心として、これに比べて光ディスク10の位置の近い側から遠い側へと順に状態(a)〜(e)を考えるとき、それぞれの状態におけるスポット601a及び601bの形状が図4(a)〜(e)に対応する。
まず、合焦点状態である状態(c)の場合、スポット601aは光検出領域451a及び光検出領域451bに同程度に分布するように位置する。同時に、スポット601bは、光検出領域452a及び光検出領域452bに同程度に広がるように位置する。このため、A(光検出領域451bからの信号)とB(光検出領域451aからの信号)、及び、C(光検出領域452aからの信号)とD(光検出領域452bからの信号)はそれぞれバランスがとれており、(式1)で表されるフォーカスエラー信号FEは零となる。
X方向のコマ収差をもって光検出領域威群に入射するスポットを形成する格子パターンを回折領域が備えていることから、合焦点状態(c)よりも光ディスク10が対物レンズ12に近付いた状態(b)の場合、近付いた距離に応じて、スポット601aは光検出領域451aよりも光検出領域451bの側に偏った分布となるように移動する。同時に、スポット601bは、光検出領域452bよりも光検出領域452aの側に偏った分布となるように移動する(図4(b)を参照)。
この結果、(式1)により表されるフォーカスエラー信号FEは、マイナスの値となる。
更に光ディスク10が対物レンズ12に近付いて状態(a)になると、図4(a)に示す通り、スポット601aの全体が光検出領域451aに、スポット601bの全体が光検出領域452aに、それぞれ移動する。この状態のとき、フォーカスエラー信号FEは最小値となる。
逆に、合焦点状態(c)よりも光ディスク10が対物レンズ12から遠ざかった状態(d)の場合、遠ざかった距離に応じて、スポット601aは光検出領域451bよりも光検出領域451aの側に偏った分布となるように移動する。同時に、スポット601bは、光検出領域452aよりも光検出領域452bの側に偏った分布となるように移動する(図4(d)を参照)。この結果、(式1)のフォーカスエラー信号FEは、プラスの値となる。
更に光ディスク10が対物レンズ12から離れて状態(e)になると、図4(e)に示す通り、スポット601aの全体が光検出領域451aに、スポット601bの全体が光検出領域452bに、それぞれ移動する。この状態のとき、フォーカスエラー信号FEは最大値となる。
以上のように、光ディスク10の対物レンズ12に対する位置に応じて変化する信号として、フォーカスエラー信号FEを得ることができる。ここで、フォーカスエラー信号FEが最大値を取る位置と、最小値を取る位置との間隔、つまり、フォーカスエラー信号FEの検出範囲は、ホログラム素子20のコマ収差の量によって設定することができる。
次に、以上のような本実施形態におけるフォーカスエラー信号の検出方法によると、複数の情報記録層を有する光情報記録媒体にも対応可能であることを説明する。
まず、2層の光情報記録媒体について説明する。図6は、情報記録層801及び802を有する2層光情報記録媒体である光ディスク10を用いて情報の記録・再生を行なう様子を示す模式図である。ここでは、対物レンズ12から遠い側の情報記録層801に光の焦点が合った状態を示している。
このとき、入射光は情報記録層801によって反射されるのとは別に、対物レンズ12に近い側の情報記録層802よっても反射される。該情報記録層802による反射光の光強度分布は、情報記録層802における記録状態に応じて変調を受ける。また、情報記録層802による反射光は、非合焦状態にて反射されるものであるため、対物レンズ12を透過しても平行光には変換されない。この結果、光検出器40には、広がった状態の迷光として入射することになる。尚、このような非合焦状態である情報記録層802による反射光は、図6において破線によりデフォーカス反射光Ldとして示されている。
次に、図7(a)〜(c)は、情報記録層802からのデフォーカス反射光Ldが光検出器40に入射した状態を示している。ここで、図7(a)はデフォーカス反射光Ldが全て情報記録層802の未記録領域802bにて反射された場合、図7(b)は反射光が情報記録層802の記録領域802a及び未記録領域802bの両方にて反射された場合、図7(c)は反射光が全て情報記録層802の記録領域802aにて反射された場合を示す。尚、記録領域802aにて反射された記録領域反射光Ldaは、未記録領域802bにて反射された未記録領域反射光Ldbに比べて強度が低くなっており、これが図7(a)〜(c)の斜線部に相当する。
ここで、トラッキングエラー信号の変動に関しては、光検出領域群453及び光検出領域群454に入射するメインビーム由来の迷光が主たる原因である。そのため、このような迷光について図に示しており、サブビーム(L0b及びL0c)由来の迷光は省略している。また、情報記録層801による反射光についても図示は省略している。
メインビーム由来の迷光は、TEMPP を生成する光検出領域(光検出領域群451及び光検出領域群452)からはみ出し、TESPP を生成する光検出領域(光検出領域群453及び光検出領域群454)にまで入射している。
通常、TESPP 信号を生成する光検出領域(光検出領域群453及び454)から検出される信号のアンプのゲインは、TEMPP を生成する光検出領域(光検出領域群451及び光検出領域群452)から検出される信号のアンプのゲインよりも大きく設定されている。このため、従来、メインビーム由来の迷光はTESPP に大きな影響を及ぼすものとなっていた。
これに関し、図8に、情報記録層802上において非合焦状態のスポットが記録領域と非記録領域との境界を跨いで通過する際のTESPP 信号のオフセットについて示す。ここでは、従来の例と、本実施形態の例とを示している。図8に示す通り、従来は情報記録媒体における記録領域と非記録領域との境界を跨いでスポットが通過した場合にTESPP 信号が変動したのに対し、本実施形態の場合、ほとんど変化することなく安定したトラッキングエラー信号を生成している。
これは、本実施形態の場合、デフォーカス光が記録領域と非記録領域との境界を跨ぐ際にも、TESPP 信号を生成する各光検出領域群(光検出領域群453及び454)において、その変動が相殺されるためである。
つまり、光検出領域群453の場合、光検出領域453aと光検出領域453bとがX軸に平行な分割線を挟んで対称に配置されている。このため、記録領域802aによる反射光であるために強度の弱まった記録領域反射光Ldaが入射したとしても、光検出領域453aと光検出領域453bとにおいて信号の変化は互いに等しい。よって、それらの信号の差動であるTESPP 信号が変化することはない。
同様に、光検出領域群454の場合、光検出領域454aと光検出領域454bとがX軸に平行な分割線を挟んで対称に配置されている。このため、記録領域による反射光であるために強度の弱まった記録領域反射光Ldaが入射したとしても、光検出領域454aと光検出領域454bとにおいて信号の変化は互いに等しい。よって、それらの信号の差動であるTESPP 信号が変化することはない。
以上の結果として、情報記録層802において非合焦状態のスポットが記録領域802aと未記録領域802bとの境界を跨いで通過する際にも、TESPP 信号に変動が生じることはなく、トラッキングエラー信号を安定して検出することができる。
尚、以上では、記録領域が未記録領域に比べて低い反射率を有する記録媒体であるものとして説明した。しかし、これとは逆に、記録領域が未記録領域に比べて高い反射率を有する記録媒体であっても良い。この場合、図7(a)〜(c)において、斜線部が光強度の強い領域を表すものと考えればよい。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る光ヘッド装置について、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態の光ヘッド装置の要部を模式的に示す図である。
本実施形態の光ヘッド装置は、CD及びDVDのような規格の異なる2種類の光ディスクについて記録・再生を行なうためのものである。その基本的な構成は、図1に示す第1の実施形態の光ヘッド装置において、1波長の半導体レーザ30に代えて、2波長の半導体レーザ301を備えたものである。該半導体レーザ301は、第1の波長λ1の光を出射する第1の光源と、第2の波長λ2の光を出射する第2の光源とをモノリシックに集積化した半導体レーザである。図9において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付しており、以下では主に半導体レーザ301に関して説明する。
DVD及びCDの両方の規格の光ディスクを記録・再生するためには、半導体レーザ301として、DVD用の発振波長が635〜680nm帯である光線L1と、CD用の発振波長が780〜820nm帯である光線L2とを出射することができるものを用いる。このいずれかの波長の光を、光ディスク10の種類に応じて選択して発光することにより、所望の光記録媒体(CD又はDVD)について記録・再生することができる。
ここで、半導体レーザ301における光線L1の発光点P1と、光線L2の発光点P2とは、間隔dをもってラジアル方向(X方向)に並んで配置されている。また、2つの発光点のうち、波長の短い方の発光点を受光素子側に配置している。これは、ホログラム素子20による回折角は光の波長の短い方が小さくなることを利用して、光線L1と光線L2とを光検出器40の同じ位置に入射させるためである。
尚、2つの光源をモノリシックに集積化した半導体レーザに代えて、それぞれ異なる波長の光を出射する2つの半導体レーザを用いることも可能である。しかし、モノリシックな半導体レーザの方が、2つの発光点の間隔dを正確に設定することができるため、より望ましい。
半導体レーザ301からの出射する光線L1は、ホログラム素子20に備えられた回折格子24により所望の比率にて回折させられ、0次光であるメインビーム(L1a)と、±1次光である2本のサブビームL1b及びL1c(図示せず)に分離される。同様に、光線L2は、回折格子24により0次光であるメインビーム(L2a)と、±1次光である2本のサブビームL2b及びL2c(図示せず)に分離される。
これらのビームは、ホログラム素子20を透過した後、コリメートレンズ11及び対物レンズ12により光ディスク10の情報記録面上に集光される。光ディスク10からの反射光は、対物レンズ12及びコリメートレンズ11により、半導体レーザ301の各発光点(P1又はP2)に収束する光に変換される。変換された光は、ホログラム素子20に入射し回折領域261及び262によって回折させられる。回折光は光検出器40に入射し、光検出器40によって信号が検出される。尚、回折格子24は、回折領域261及び262による回折光が入射して更に回折を受けることのないように、大きさと位置とを設定されている。
次に、図10は、本実施形態のホログラム素子20ここに入射する光線L1及びL2の位置関係を示す図である。また、図11は、光検出器40の構造と、半導体レーザ301における光検出器40に対する発光点P1及びP2の位置関係を示す平面図である。
図10に示すように、ホログラム素子20は、光線(L1及びL2の両方)のほぼ中心(集光光学系の光軸)を通り且つX軸に平行な直線260により2つに区画された回折領域261及び回折領域262を備えている。これらの回折領域261及び262は、互いに異なる格子パターンを有しており、半導体レーザ301から出射された光をそのまま透過させると共に、光ディスク10により反射された戻り光を光検出器40に向けて回折させるように構成されている。
尚、光線L1及びL2は発光点の位置が異なるため、ホログラム素子20に対する入射位置も異なっている。しかし、発光点P1及びP2をX方向に並べて配置することにより、光線L1及びL2の光軸をいずれも直線260上に配置することが可能である。
更に、図11の光検出器40は、第1の実施形態の場合(図3)と同様の構造を有する。つまり、光検出器40は光検出領域群451、452、453及び454を備え、各光検出領域群は、X方向にほぼ平行な分割線を挟んで配置された各一対の光検出領域(順に、光検出領域451a及び451b、452a及び452b、453a及び453b、454a及び454b)を備えている。
また、ホログラム素子20及び光検出器40の機能についても、2つの光線L1及びL2のいずれの検出にも用いられることを除いて第1の実施形態の場合と同様である。
つまり、光検出領域群451及び452が光ディスク10からの戻り光のうちのメインビーム(L1a及びL2a)と関係し、回折領域261及び262により回折させられた光ディスク10からのメインビームの戻り光がそれぞれスポット601a及び602aとして入射する。スポット601aと602aとはいずれもX方向で且つ極性が逆のコマ収差を有する。
また、光検出領域群453が戻り光のサブビームL1b及びL2bと関係し、回折領域261及び262により回折させられた光ディスク10からのサブビームの戻り光がそれぞれスポット601b及び602bとして入射する。更に、光検出領域群454が戻り光のサブビームL1c及びL2cと関係し、回折領域261及び262により回折させられた光ディスク10からの戻り光がそれぞれスポット601c及び602cとして入射する。各スポットとコマ収差の関係についても、第1の実施形態の場合と同様である。
以上のことから、本実施形態の光ヘッド装置によると、発光点P1及びP2のどちらを用いるときも、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号について第1の実施形態の場合と同様にして求めることができる。この際、やはり2層以上の情報記録層を有する情報記録媒体であっても安定した信号を得られる。
ここで、本実施形態の光ヘッド装置においても、プッシュプル法による検出を行なうためにビームをラジアル方向に分割する。これは、X方向に延びる分割線によって行なうものであるから、距離dだけ離れてX方向に並んで配置された発光点P1及び発光点P2が出射する光(L1及びL2)を同様に分割する。このため、2つの波長の光を出射するために2つの光源を有する光ヘッド装置において、どちらの光源を用いる場合にも安定したトラッキングエラー信号を得ることが可能となり、使用する光の波長がそれぞれ異なる各種光ディスクについての記録・再生もより安定して行なうことができる。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態に係る光ヘッド装置について、図面を参照して説明する。図12は、本実施形態の光ヘッド装置の要部を模式的に示す図である。
該光ヘッド装置は、図1に示す第1の実施形態の光ヘッド装置と比較すると、光検出器及び半導体レーザに関して異なっている。よって、図1と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより詳しい説明を省略し、以下では図1の光ヘッド装置との相違点に関して詳しく説明する。
図12において、半導体レーザ30aが光検出器401の上面に設けられた凹部に固定されている。該凹部には、半導体レーザ30aから出射された光線L3を光軸方向(Z方向)に向かって反射させる反射鏡19が設けられている。
回折格子24、回折領域261及び262を備えるホログラム素子20、コリメートレンズ11、対物レンズ12及び光ディスク10については第1の実施形態の場合と同様である。また、対物レンズ12をZ方向及びX方向に移動させるレンズ駆動機構(図示省略)、光検出器40とホログラム素子20とを所望の位置関係に固定する保持手段(図示省略)も備えられている。これらによって、光ディスク10にレーザ光を集光させる集光光学系が構成されている。
半導体レーザ30aから出射され反射鏡19によりZ方向に反射された光線L3は、ホログラム素子20に備えられた回折格子24により一つのメインビームと2つのサブビームに分離される。次に、これらの光は回折領域261及び262を透過し、コリメートレンズ11及び対物レンズ12によって光ディスク10の情報記録面上に集光される。情報記録面において反射された光は、再び対物レンズ12及びコリメートレンズ11を経てホログラム素子20に入射し、回折させられる。
ここで、ホログラム素子20に設けられている回折領域261及び262は、第1の実施形態の場合(図2)と同様の格子パターンを有する。但し、第1の実施形態の場合、回折領域261及び262によって回折させられた光のうち、+1次光のみが光検出器40にて検出されていた。これに対し、本実施形態の場合、+1次光に加えて、−1次光についても光検出器401により検出される。このために、光検出器401は、半導体レーザ30aの発光点P3を挟む位置に光検出領域を配置している。これを図13に示す。
図13において、発光点P3に対してX軸のマイナス側に配置された+1次光検出用領域500は、第1の実施形態における光検出器40(図3)と同じ構成であり、各光検出領域に図3と同じ符号を付している。ここに、ホログラム素子20により回折させられた光の+1次光がスポット601a、602a、601b、602b、601c及び602cとして入射する。
また、発光点P3を挟んで+1次光検出用領域500の反対側(X軸のプラス側)に、−1次光検出用領域501が設けられている。その構成は+1次光検出用領域500と同様であり、それぞれ、光検出領域451aに対して光検出領域451a’のように’を追加した符号を付している。ここに、ホログラム素子20により回折させられた光の−1次光がスポット601a’、602a’、601b’、602b’、601c’及び602c’として入射する。
+1次光検出用領域500及び−1次光検出用領域501の各光検出領域からは同様の信号が得られ、同一のアンプにより増幅するか、又は、後に加算アンプにより加算されるべきものである。例えば、光検出領域451aにおける信号と、光検出領域451a’における信号とを加算する。
フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は、+1次光検出用領域500及び−1次光検出用領域501を用いて、第1の実施形態において説明した式1〜式6により求めることができる。このように、+1次光に加えて−1次光を検出することができるため、光の検出の効率が向上し、よりノイズの少ない信号検出が可能となる。また、発光点P3がY方向にずれた場合にも、+1次光から得られる信号の変化と−1次光から得られる信号の変化とが相殺するため、信号特性の劣化が少なくなるという効果がある。
以上のように、本実施形態の光ヘッド装置は、第1の実施形態の光ヘッド装置と同じ特徴と有すると共に、よりノイズが少なく且つ組み立て公差の大きな光ヘッド装置となる。
本発明の光ヘッド装置、光情報装処理装置及びフォーカスエラー信号検出方法によると、複数の情報記録層を有する情報記録媒体についても安定した記録・再生が可能であり、光情報記録媒体を用いた情報の記録・再生、特に、コンピュータのデータやプログラムの保存、カーナビゲーションの地図データの保存等の用途にも応用できる。
図1は、本発明の第1の実施形態における光ヘッド装置の要部構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施形態におけるホログラム素子を示す平面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態における光検出器を示す平面図である。 図4(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態における光検出器上のポットダイアグラムを示す図である 図5は、本発明の第1の実施形態におけるフォーカスエラー信号を示す図である。 図6は、2層の情報記録層を有する光情報記録媒体と、それにより反射される光について示す図である。 図7は、本発明の第1の実施形態における光検出器上の迷光を表す図である。 図8は、本発明の第1の実施形態におけるサブプッシュプル信号の変動を表す図である。 図9は、本発明の第2の実施形態における光ヘッド装置の要部構成を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施形態におけるホログラム素子を示す平面図である。 図11は、本発明の第2の実施形態における光検出器を示す平面図である。 図12は、本発明の第2の実施形態における光ヘッド装置の要部構成を示す図である。 図13は、本発明の第3の実施形態における光検出器を示す平面図である。 図14は、従来の光ヘッド装置の構成を示す図である。 図15は、従来のホログラム素子を示す平面図である。 図16は、従来の光検出器を示す平面図である。 図17は、従来の光ヘッド装置の構成を示す図である。 図18は、従来のホログラム素子を示す平面図である。 図19は、従来の光ヘッド装置におけるサブプッシュプル信号の変動を表す図である。 図20は、2層の情報記録層を有する光情報記録媒体と、それにより反射される光について示す図である。
符号の説明
L0 光線
L1 光線
P1 発光点
L2 光線
P2 発光点
L3 光線
P3 発光点
10 光ディスク
11 コリメートレンズ
12 対物レンズ
19 反射鏡
20 ホログラム素子
24 回折格子
30 半導体レーザ
30a 半導体レーザ
40 光検出器
45a 光検出領域
260 直線
261、261 回折領域
301 半導体レーザ
401 光検出器
451 光検出領域群
451a 光検出領域
451b 光検出領域
452 光検出領域群
452a 光検出領域
452b 光検出領域
453 光検出領域群
453a 光検出領域
453b 光検出領域
454 光検出領域群
454a 光検出領域
454b 光検出領域
461 第1の分割線
462 第2の分割線
463 第3の分割線
464 第4の分割線
500 +1次光検出用領域
501 −1次光検出用領域
601a、602a、601b、602b、601c スポット
601a’、602a’、601b’、602b’、601c’ スポット
741 保持手段
801 情報記録層
802 情報記録層
802a 記録領域
802b 未記録領域

Claims (9)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光ビームを情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、
    前記情報記録媒体により反射された前記光ビームを回折させるホログラム素子と、
    前記ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備え、
    前記ホログラム素子は、前記情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により区画された2つの回折領域を有し、
    前記2つの回折領域のうちの少なくとも一方のパターンは、前記回折光に、前記ラジアル方向のコマ収差を与えるパターンであることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、
    前記受光素子が有する前記複数の検出領域のうちの少なくとも一対の検出領域は、前記ラジアル方向に延びる分割線を挟み対向して配置され、
    前記分割線上に、前記コマ収差を与えられた回折光が入射し、
    前記一対の検出領域において検出した信号に基づいてフォーカスエラー信号を得ることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 光ビームを出射する光源と、
    前記光ビームを情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、
    前記情報記録媒体により反射された前記光ビームを回折させるホログラム素子と、
    前記ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備え、
    前記受光素子が有する前記複数の検出領域は、前記情報記録媒体のラジアル方向に延びる第1の分割線を挟み対向して配置された第1の光検出領域及び第2の光検出領域と、前記ラジアル方向に延びる第2の分割線を挟み対向して配置された第3の光検出領域及び第4の光検出領域とを含み、
    前記ホログラム素子は、前記ラジアル方向に延びる直線により区画された第1の回折領域及び第2の回折領域を有し、
    前記第1の回折領域のパターンは、前記ラジアル方向のコマ収差を有し且つ前記第1の分割線上に収束する回折光を発生し、
    前記第2の回折領域のパターンは、前記ラジアル方向のコマ収差を有し且つ前記第2の分割線上に収束する回折光を発生し、
    前記第1の検出領域における信号と前記第2の検出領域における信号との差信号、及び、前記第3の検出領域における信号と前記第4の検出領域における信号との差信号に基づいてフォーカスエラー信号を得ることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 光ビームを出射する光源と、
    前記光ビームから1つのメインビーム及び2つのサブビームを生成する回折格子と、
    前記メインビーム及び前記サブビームをそれぞれ情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、
    前記情報記録媒体により反射された前記メインビーム及び前記サブビームを回折させるホログラム素子と、
    前記ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備え、
    前記ホログラム素子は、前記情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により2つに区画された回折領域を有し、
    前記2つの回折領域の少なくとも一方のパターンは、前記回折光に、前記ラジアル方向のコマ収差を与えるパターンであることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項4において、
    前記受光素子が有する前記複数の検出領域は、前記ラジアル方向に延びる第1の分割線を挟み対向して配置された第1の一対の検出領域と、前記ラジアル方向に延びる第2の分割線を挟み対向して配置された第2の一対の検出領域とを含み、
    前記第1の一対の検出領域の前記第1の分割線上に、前記メインビームの前記コマ収差を与えられた回折光が入射し、
    前記第1の一対の検出領域において検出した信号に基づいてフォーカスエラー信号を得ると共に、
    前記第2の一対の検出領域の前記第2の分割線上に、前記サブビームの前記コマ収差を与えられた回折光が入射し、
    前記第2の一対の検出領域において検出した信号に基づいてトラッキングエラー信号を得ることを特徴とする光ヘッド装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つにおいて、
    前記光源の発光点に対して前記ラジアル方向に並び且つ前記発光点とは異なる波長の光ビームを出射する他の発光点を備えることを特徴とする光ヘッド装置。
  7. 情報記録媒体に光を照射することにより情報の記録及び再生を行なう光情報処理装置であって、
    請求項1〜6のいずれか1つに記載の光ヘッド装置を備えることを特徴とする光情報処理装置。
  8. 光ビームを出射する光源と、
    前記光ビームを情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、
    前記情報記録媒体により反射された前記光ビームを回折させるホログラム素子と、
    前記ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備える光ヘッド装置において、
    前記ホログラム素子は、前記情報記録媒体のラジアル方向に延びる直線により区画された2つの回折領域を有し、
    前記2つの回折領域のうちの少なくとも一方のパターンは、前記回折光に、前記ラジアル方向のコマ収差を与えるパターンであり、
    前記受光素子が有する前記複数の検出領域のうちの少なくとも一対の検出領域は、前記ラジアル方向に延びる分割線を挟み対向して配置され、
    前記分割線上に、前記コマ収差を与えられた回折光が入射し、
    前記一対の検出領域において検出した信号に基づいてフォーカスエラー信号を得ることを特徴とするフォーカスエラー信号検出方法。
  9. 光ビームを出射する光源と、
    前記光ビームを情報記録媒体上に収束させる集光光学系と、
    前記情報記録媒体により反射された前記光ビームを回折させるホログラム素子と、
    前記ホログラム素子により回折させられた回折光を受光する複数の検出領域を有する受光素子とを備える光ヘッド装置において、
    前記受光素子が有する前記複数の検出領域は、前記情報記録媒体のラジアル方向に延びる第1の分割線を挟み対向して配置された第1の光検出領域及び第2の光検出領域と、前記ラジアル方向に延びる第2の分割線を挟み対向して配置された第3の光検出領域及び第4の光検出領域とを含み、
    前記ホログラム素子は、前記ラジアル方向に延びる直線により区画された第1の回折領域及び第2の回折領域を有し、
    前記第1の回折領域のパターンは、前記ラジアル方向のコマ収差を有し且つ前記第1の分割線上に収束する回折光を発生し、
    前記第2の回折領域のパターンは、前記ラジアル方向のコマ収差を有し且つ前記第2の分割線上に収束する回折光を発生し、
    前記第1の検出領域における信号と前記第2の検出領域における信号との差信号、及び、前記第3の検出領域における信号と前記第4の検出領域における信号との差信号に基づいてフォーカスエラー信号を得ることを特徴とするフォーカスエラー信号検出方法。
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