JP2001297459A - 光ヘッド装置および光学式情報記録再生装置 - Google Patents

光ヘッド装置および光学式情報記録再生装置

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JP2001297459A
JP2001297459A JP2000113556A JP2000113556A JP2001297459A JP 2001297459 A JP2001297459 A JP 2001297459A JP 2000113556 A JP2000113556 A JP 2000113556A JP 2000113556 A JP2000113556 A JP 2000113556A JP 2001297459 A JP2001297459 A JP 2001297459A
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optical recording
light
tilt
signal
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Ryuichi Katayama
龍一 片山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チルト検出感度の向上及び信号が予め記録さ
れていない追記型および書換可能型のディスクに対する
タンジェンシャルチルトの検出を課題とする。 【解決手段】 半導体レーザ6と、レーザ光をディスク
D上に集光する対物レンズ5と、ディスクDからの反射
光を受光する光検出器9とを備え、この光検出器9は、
ディスクDからの反射光のディスクDの接線方向Tにお
ける一端側の領域であって半径方向Rにおける両端部,
ディスクDからの反射光のディスクDの接線方向Tにお
ける他端側の領域であって半径方向Rにおける中央部,
ディスクDからの反射光のディスクDの接線方向Tにお
ける一端側の領域であって半径方向Rにおける中央部及
びディスクDからの反射光のディスクDの接線方向Tに
おける他端側の領域であって半径方向Rにおける両端部
の各々を、個別に受光する受光部18〜33を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に対し
て記録や再生を行うための光ヘッド装置および光学式情
報記録再生装置、特に、光記録媒体のタンジェンシャル
チルトを検出することが可能な光ヘッド装置および光学
式情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学式情報記録再生装置における記録密
度は、光ヘッド装置が光記録媒体上に形成する集光スポ
ットの径の2乗に反比例する。すなわち、集光スポット
の径が小さいほど記録密度は高くなる。集光スポットの
径は光ヘッド装置における対物レンズの開口数に反比例
する。すなわち、対物レンズの開口数が高いほど集光ス
ポットの径は小さくなる。
【0003】一方、光記録媒体が対物レンズに対して接
線方向(タンジェンシャル方向)に傾くと、光記録媒体
の基板に起因するコマ収差により集光スポットの形状が
乱れ、記録再生特性が悪化する。コマ収差は対物レンズ
の開口数の3乗に比例するため、対物レンズの開口数が
高いほど記録再生特性に対する光記録媒体の接線方向の
傾き(タンジェンシャルチルト)のマージンは狭くな
る。従って、記録密度を高めるために対物レンズの開口
数を高めた光ヘッド装置および光学式情報記録再生装置
においては、記録再生特性を悪化させないために、光記
録媒体のタンジェンシャルチルトを検出、補正すること
が必要である。
【0004】図17に、光記録媒体のタンジェンシャル
チルトを検出することが可能な従来の光ヘッド装置の構
成を示す。この光ヘッド装置は、特開平9−16129
3号公報に記載されているものである。半導体レーザ1
05からの出射光はコリメータレンズ106で平行光化
され、回折光学素子107により0次光、±1次回折光
の3つの光に分割される。
【0005】これらの光はハーフミラー108を約50
%が透過し、対物レンズ109でディスクD上に集光さ
れる。ディスクDからの3つの反射光は対物レンズ10
9を逆向きに透過し、ハーフミラー108で約50%が
反射され、円筒レンズ111、レンズ112を透過して
光検出器113で受光される。光検出器113は円筒レ
ンズ111、レンズ112の2つの焦線の中間に設置さ
れている。
【0006】図18は回折光学素子107の平面図であ
る。回折光学素子107は±1次回折光に対してディス
クDの接線方向のコマ収差を与える働きをする。回折光
学素子107における格子の方向はディスクDの半径方
向にほぼ平行であるが、格子のパタンは入射光の光軸を
通りディスクDの半径方向(ラジアル方向)に平行な直
線の上側(図示の上半分)では上に凸、下側(図示の下
半分)では下に凸となっている。
【0007】図19にディスクD上の集光スポットの配
置を示す。集光スポットL115、L116、L117
は、それぞれ回折光学素子107からの0次光、+1次
回折光、−1次回折光に相当し、ピットが形成された同
一のトラックD上に配置されている。集光スポットL1
16、L117は、それぞれディスクDの接線方向の上
側、下側にサイドローブを有する。
【0008】図20に光検出器113の受光部のパタン
と光検出器113上の光スポットの配置を示す。光スポ
ットL124は回折光学素子107からの0次光に相当
し、光軸を通るディスクDの接線方向に平行な分割線お
よび半径方向に平行な分割線で4つに分割された受光部
118〜121で受光される。光スポットL125は回
折光学素子107からの+1次回折光に相当し、単一の
受光部122で受光される。光スポットL126は回折
光学素子107からの−1次回折光に相当し、単一の受
光部123で受光される。ディスクD上の集光スポット
L115〜L117の列は接線方向であるが、円筒レン
ズ111およびレンズ112の作用により、光検出器1
13上の光スポットL124〜L126の列は半径方向
(図20にあっては上下方向が半径方向で左右方向が接
線方向)となる。
【0009】受光部118〜123からの出力をそれぞ
れV118〜V123で表わすと、フォーカス誤差信号
は非点収差法により、(V118+V121)−(V1
19+V120)の演算から得られる。トラック誤差信
号はプッシュプル法により、(V118+V120)−
(V119+V121)の演算から得られる。また、集
光スポットL115による再生信号はV118+V11
9+V120+V121の演算から得られる。
【0010】ディスクDのタンジェンシャルチルトは以
下の2つの方法のいずれかにより検出される。第1の方
法は、V122−V123の演算からタンジェンシャル
チルト信号を得る方法である。また、第2の方法は、V
122から得られる集光スポットL116による再生信
号とV123から得られる集光スポットL117による
再生信号のそれぞれにおけるビット誤り率の差からタン
ジェンシャルチルト信号を得る方法である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ヘッド装置に
おいて第1の方法により光記録媒体のタンジェンシャル
チルトを検出する場合、タンジェンシャルチルトに対す
るV122およびV123の変化が極めて小さいため、
感度の高いタンジェンシャルチルトの検出を行うことが
できないという課題がある。
【0012】また、従来の光ヘッド装置において第2の
方法により光記録媒体のタンジェンシャルチルトを検出
する場合、再生信号におけるビット誤り率を測定する必
要があるため、信号が予め記録されている再生専用型の
光記録媒体に対してはタンジェンシャルチルトの検出を
行うことができるが、信号が予め記録されていない追記
型および書換可能型の光記録媒体に対してはタンジェン
シャルチルトの検出を行うことができないという課題が
ある。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、光記録媒体のタンジェ
ンシャルチルトを検出することが可能な従来の光ヘッド
装置における上に述べた課題を解決し、感度の高いタン
ジェンシャルチルトの検出を行うことができると共に、
信号が予め記録されていない追記型および書換可能型の
光記録媒体に対してもタンジェンシャルチルトの検出を
行うことができる光ヘッド装置および光学式情報記録再
生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる光ヘッド
装置は、光源と、光源からの出射光を光記録媒体上に集
光する対物レンズと、光記録媒体からの反射光を受光す
る光検出器とを備えている。そして、光検出器は、反射
光の光記録媒体の接線方向における一端側の領域であっ
て光記録媒体の半径方向における両端部,反射光の光記
録媒体の接線方向における他端側の領域であって光記録
媒体の半径方向における中央部,反射光の光記録媒体の
接線方向における一端側の領域であって光記録媒体の半
径方向における中央部及び反射光の光記録媒体の接線方
向における他端側の領域であって光記録媒体の半径方向
における両端部の各々を個別に受光する受光部を有す
る、という構成を採っている。
【0015】上記構成においては、光記録媒体からの反
射光を、光記録媒体の接線方向(タンジェンシャル方
向)における一端側かつ光記録媒体の半径方向(ラジア
ル方向)における両端部、光記録媒体の接線方向におけ
る一端側かつ光記録媒体の半径方向における中央部、光
記録媒体の接線方向における他端側かつ光記録媒体の半
径方向における両端部、および光記録媒体の接線方向に
おける他端側かつ光記録媒体の半径方向における中央部
の各々の領域に分割し、各部の光の強度の変化から光記
録媒体のタンジェンシャルチルト(タンジェンシャル方
向の傾き、即ちラジアル方向を軸とした回転方向に生じ
る角度変化)を検出することを可能にさせる。
【0016】即ち、光記録媒体からの反射光の、光記録
媒体の接線方向における一端側かつ光記録媒体の半径方
向における両端部、光記録媒体の接線方向における一端
側かつ光記録媒体の半径方向における中央部、光記録媒
体の接線方向における他端側かつ光記録媒体の半径方向
における両端部、および光記録媒体の接線方向における
他端側かつ光記録媒体の半径方向における中央部の各領
域は、光記録媒体にタンジェンシャルチルトがある場
合、集光スポットがグルーブとランド(光記録媒体に形
成された溝の凸部と凹部)のいずれの上に位置するかに
応じ、強度がそれぞれ変化する。
【0017】具体的には、光記録媒体に正のタンジェン
シャルチルトがあり、かつ集光スポットが光記録媒体の
グルーブ上に位置する場合、または、光記録媒体に負の
タンジェンシャルチルトがあり、かつ集光スポットが光
記録媒体のランド上に位置する場合は、以下のようにな
る。
【0018】光記録媒体の接線方向における一端側かつ
光記録媒体の半径方向における両端部、および光記録媒
体の接線方向における他端側かつ光記録媒体の半径方向
における中央部の強度は、光記録媒体にタンジェンシャ
ルチルトがない場合に比べて弱くなる。また同時に、光
記録媒体の接線方向における一端側かつ光記録媒体の半
径方向における中央部、および光記録媒体の接線方向に
おける他端側かつ光記録媒体の半径方向における両端部
の強度は、光記録媒体にタンジェンシャルチルトがない
場合に比べて強くなる。
【0019】光記録媒体に負のタンジェンシャルチルト
があり、かつ集光スポットが光記録媒体のグルーブ上に
位置する場合、または、光記録媒体に正のタンジェンシ
ャルチルトがあり、かつ集光スポットが光記録媒体のラ
ンド上に位置する場合は、以下のようになる。
【0020】光記録媒体の接線方向における一端側かつ
光記録媒体の半径方向における両端部、および光記録媒
体の接線方向における他端側かつ光記録媒体の半径方向
における中央部の強度は、光記録媒体にタンジェンシャ
ルチルトがない場合に比べて強くなり、また同時に、光
記録媒体の接線方向における一端側かつ光記録媒体の半
径方向における中央部、および光記録媒体の接線方向に
おける他端側かつ光記録媒体の半径方向における両端部
の強度は、光記録媒体にタンジェンシャルチルトがない
場合に比べて弱くなる。
【0021】従って、光記録媒体で反射された光の各領
域における強度の変化から光記録媒体のタンジェンシャ
ルチルトを検出することができる。
【0022】さらに、本発明の光学式情報記録再生装置
においては、上述の光ヘッド装置を用い、その光検出器
の出力から生成されたタンジェンシャルチルト信号に基
づいて駆動回路がチルト補正手段を駆動し、記録再生特
性に対する悪影響がなくなるように光記録媒体のタンジ
ェンシャルチルトを補正する。
【0023】以上のように、本発明の光ヘッド装置およ
び光学式情報記録再生装置において光記録媒体のタンジ
ェンシャルチルトを検出する場合、タンジェンシャルチ
ルトに対する光記録媒体で反射された光の各領域におけ
る強度の変化が大きいため、感度の高いタンジェンシャ
ルチルトの検出を行うことができる。
【0024】また、本発明の光ヘッド装置および光学式
情報記録再生装置において光記録媒体のタンジェンシャ
ルチルトを検出する場合、光記録媒体で反射された光の
各領域における強度の変化から光記録媒体のタンジェン
シャルチルトを検出するため、信号が予め記録されてい
ない追記型および書換可能型の光記録媒体に対してもタ
ンジェンシャルチルトの検出を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1乃至図8
に基づいて本発明の第1の実施形態を説明する。図1
に、本実施形態たる光学式情報記録再生装置1のブロッ
ク図を示す。この光学式情報記録再生装置1は、光ヘッ
ド装置210と、この光ヘッド装置210を介してフォ
ーカシング及びトラッキングを行う対物レンズ駆動手段
211と、この対物レンズ駆動手段211の駆動回路4
3と、後述する光検出器9の出力に基づいてフォーカス
誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する信
号処理回路42とを備えている。
【0026】上記光ヘッド装置210は、レーザ光を出
射する光源としての半導体レーザ6と、この半導体レー
ザ6からの出射光を平行光化するコリメータレンズ2
と、コリメータレンズ2の透過光を透過させる偏光ビー
ムスプリッタ3と、この偏光ビームスプリッタ3の透過
光を直線偏光から円偏光に変換する1/4波長板4と、こ
の1/4波長板4の透過光をディスクD上に集光する対物
レンズ5と、ディスクDからの反射光を所定の複数受光
部に分割された受光面にて受光し各光強度を出力する光
検出器9と、光検出器9の手前に配設されてディスクD
からの反射光を分割して光検出器9の各受光部に導くホ
ログラム光学素子7およびレンズ8とを備えている。
【0027】かかる構成により、半導体レーザ6からの
出射光は偏光ビームスプリッタ3にP偏光として入射し
てほぼ100%が透過し、1/4波長板4を透過して直線
偏光から円偏光に変換され、対物レンズ5でディスクD
上に集光される。ディスクDからの反射光は対物レンズ
5を逆向きに透過し、1/4波長板4を透過して円偏光か
ら往路と偏光方向が直交した直線偏光に変換され、偏光
ビームスプリッタ3にS偏光として入射してほぼ100
%が反射され、ホログラム光学素子7で+1次回折光と
して大部分が回折され、レンズ8を透過して光検出器9
で受光される。
【0028】まず、上述したホログラム光学素子7につ
いて詳説する。図2はホログラム光学素子7の平面図で
ある。ホログラム光学素子7は、入射面に回折格子が形
成された構成であり、回折格子は図中に点線の円で示す
対物レンズ5の有効径を含み、ディスクDの接線方向
(タンジェンシャル方向)Tに平行な3本の分割線およ
び半径方向(ラジアル方向)Rに平行な1本の分割線
で、領域10〜17の8つに分割されている。
【0029】格子の方向は領域10〜17のいずれにお
いてもディスクDの接線方向Tに平行である。また、格
子のパタンは領域10〜17のいずれにおいても各領域
ごとに等間隔の直線状であり、領域10,17における
間隔は最も狭く、領域11,16における間隔、領域1
2,15における間隔、領域13,14における間隔は
順に広くなる。
【0030】さらに、格子の断面形状は領域10〜17
のいずれにおいても鋸歯状であり、鋸歯の上部と下部の
位相差を2πとすると、各領域への入射光(ディスクD
からの反射光)は+1次回折光としてそれぞれほぼ10
0%が回折される。領域10〜13における鋸歯の向き
は+1次回折光が図の左側に偏向されるように設定され
ており、領域14〜17における鋸歯の向きは+1次回
折光が図の右側に偏向されるように設定されている。
【0031】図2に示す如く、上記ホログラム光学素子
7の領域10にはディスクDからの反射光の接線方向T
における一端側(図2における上部)の領域であってデ
ィスクDの半径方向Rにおける一端部(図2における左
端部)が入射し、領域11にはディスクDからの反射光
の接線方向Tにおける一端側の領域であってディスクD
の半径方向Rにおける中央部の左半分が入射し、領域1
2にはディスクDからの反射光の接線方向Tにおける一
端側の領域であってディスクDの半径方向Rにおける中
央部の右半分が入射し、領域13にはディスクDからの
反射光の接線方向Tにおける一端側の領域であってディ
スクDの半径方向Rにおける他端部(図2における右端
部)が入射する。
【0032】また、ホログラム光学素子7の領域14に
はディスクDからの反射光の接線方向Tにおける他端側
(図2における下部)の領域であってディスクDの半径
方向Rにおける一端部が入射し、領域15にはディスク
Dからの反射光の接線方向Tにおける他端側の領域であ
ってディスクDの半径方向Rにおける中央部の左半分が
入射し、領域16にはディスクDからの反射光の接線方
向Tにおける他端側の領域であってディスクDの半径方
向Rにおける中央部の右半分が入射し、領域17にはデ
ィスクDからの反射光の接線方向Tにおける他端側の領
域であってディスクDの半径方向Rにおける他端部が入
射する。
【0033】次に、上述した光検出器9について詳説す
る。図3に、光検出器9の受光部のパタンと光検出器9
上の光スポットの配置を示す。
【0034】光検出器9は16個の受光部18〜33を
備え、受光部18〜25と受光部26〜33とはそれぞ
れ長方形の受光面を一本のディスクDのラジアル方向R
に沿った分割線とこれに交差する三本のディスクDのタ
ンジェンシャル方向Tに沿った分割線で八分割して形成
されている。
【0035】これに対して、光スポットL34はホログ
ラム光学素子7の領域10からの+1次回折光に相当
し、半径方向Rに平行な受光部18,19の境界線上に
集光される。光スポットL35はホログラム光学素子7
の領域11からの+1次回折光に相当し、半径方向Rに
平行な受光部20,21の境界線上に集光される。
【0036】光スポットL36はホログラム光学素子7
の領域12からの+1次回折光に相当し、半径方向Rに
平行な受光部22,23の境界線上に集光される。光ス
ポットL37はホログラム光学素子7の領域13からの
+1次回折光に相当し、半径方向Rに平行な受光部2
4,25の境界線上に集光される。
【0037】光スポットL38はホログラム光学素子7
の領域14からの+1次回折光に相当し、半径方向Rに
平行な受光部26,27の境界線上に集光される。光ス
ポットL39はホログラム光学素子7の領域15からの
+1次回折光に相当し、半径方向Rに平行な受光部2
8,29の境界線上に集光される。
【0038】光スポットL40はホログラム光学素子7
の領域16からの+1次回折光に相当し、半径方向Rに
平行な受光部30,31の境界線上に集光される。光ス
ポットL41はホログラム光学素子7の領域17からの
+1次回折光に相当し、半径方向Rに平行な受光部3
2,33の境界線上に集光される。
【0039】即ち、受光部18,19にてディスクDか
らの反射光の接線方向Tにおける一端側の領域であって
ディスクDの半径方向Rにおける一端部の分割光を受光
し、受光部20,21にてディスクDからの反射光の接
線方向Tにおける一端側の領域であってディスクDの半
径方向Rにおける中央部の左半分の分割光を受光し、受
光部22,23にてディスクDからの反射光の接線方向
Tにおける一端側の領域であってディスクDの半径方向
Rにおける中央部の右半分の分割光を受光し、受光部2
4,25にてディスクDからの反射光の接線方向Tにお
ける一端側の領域であってディスクDの半径方向Rにお
ける他端部の分割光を受光する。
【0040】さらに、受光部26,27にてディスクD
からの反射光の接線方向Tにおける他端側の領域であっ
てディスクDの半径方向Rにおける一端部の分割光を受
光し、受光部28,29にてディスクDからの反射光の
接線方向Tにおける他端側の領域であってディスクDの
半径方向Rにおける中央部の左半分の分割光を受光し、
受光部30,31にてディスクDからの反射光の接線方
向Tにおける他端側の領域であってディスクDの半径方
向Rにおける中央部の右半分の分割光を受光し、受光部
32,33にてディスクDからの反射光の接線方向Tに
おける他端側の領域であってディスクDの半径方向Rに
おける他端部の分割光を受光する。
【0041】次に、信号処理回路42について説明す
る。上記各受光部18〜33は受光する光強度に比例す
る電流を出力する。各受光部18〜33からの出力をそ
れぞれV18〜V33で表わすと、信号処理回路42で
は、フォーカス誤差信号をフーコー法により、(V18
+V20+V22+V24+V27+V29+V31+
V33)−(V19+V21+V23+V25+V26
+V28+V30+V32)の演算から算出し、駆動回
路43に出力する。また、信号処理回路42では、トラ
ック誤差信号をプッシュプル法により、(V18+V1
9+V20+V21+V26+V27+V28+V2
9)−(V22+V23+V24+V25+V30+V
31+V32+V33)の演算から算出し、駆動回路4
3に出力する。さらに、信号処理回路42では、再生信
号を、V18+V19+V20+V21+V22+V2
3+V24+V25+V26+V27+V28+V29
+V30+V31+V32+V33の演算から算出し、
例えば、光学式情報記録再生装置1が接続された上位装
置に出力する。
【0042】さらに、信号処理回路42は、光検出器9
の出力からディスクDの対物レンズ5に対する接線方向
Tにおける傾き量を示すタンジェンシャルチルト信号を
生成するチルト信号生成部212を有している。このチ
ルト信号生成部212では、タンジェンシャルチルト信
号を(V18+V19+V24+V25+V28+V2
9+V30+V31)−(V20+V21+V22+V
23+V26+V27+V32+V33)の演算から算
出し駆動回路43に出力する。
【0043】図4〜7を参照してディスクDのタンジェ
ンシャルチルトを検出する方法について説明する。図4
〜6にディスクDからの反射光の強度分布の計算例を示
す。計算は、半導体レーザ6の波長660[nm]、対物レ
ンズ5の開口数0.65、ディスクDの基板厚0.6[m
m]、トラックピッチ0.5[μm]、溝深さ70[nm]の条
件で行った。図中の色が濃い部分は強度が強い部分、色
が薄い部分は強度が弱い部分にそれぞれ対応している。
【0044】図4は、ディスクDにタンジェンシャルチ
ルトがなく、かつ集光スポットがディスクDのグルーブ
上又はランド上に位置する場合の強度分布を示してい
る。この場合の強度分布は、光軸を通りディスクDの半
径方向Rに平行な直線および光軸を通りディスクDの接
線方向Tに平行な直線に関して対称である。また、ディ
スクDの半径方向RにおけるディスクDからの0次光と
+1次回折光の重なる領域(二つの色彩の濃い領域の内
の左側の領域)の左端寄りの部分、およびディスクDか
らの0次光と−1次回折光の重なる領域(二つの色彩の
濃い領域の内の右側の領域)の右端寄りの部分における
強度が比較的強く、ディスクDからの0次光と+1次回
折光の重なる領域の中心寄りの部分、およびディスクD
からの0次光と−1次回折光の重なる領域の中心寄りの
部分における強度が比較的弱いことがわかる。
【0045】図5は、ディスクDに+0.2°のタンジ
ェンシャルチルトがあり、かつ集光スポットがディスク
Dのグルーブ上に位置する場合、または、ディスクDに
−0.2°のタンジェンシャルチルトがあり、かつ集光
スポットがディスクDのランド上に位置する場合の強度
分布を示している。なお、タンジェンシャルチルトが正
の値(正のタンジェンシャルチルト)のときは、例えば
半径方向Rを軸として図4における反射光の上部でディ
スクDと対物レンズ5が接近し下部でディスクDと対物
レンズ5が離間する方向の傾きを示し、タンジェンシャ
ルチルトが負の値(負のタンジェンシャルチルト)のと
きは、半径方向Rを軸として図4における反射光の下部
でディスクDと対物レンズ5が接近し上部でディスクD
と対物レンズ5が離間する方向の傾きを示すものとす
る。
【0046】図5における強度分布は、光軸を通りディ
スクDの接線方向Tに平行な直線に関して対称である。
そして、ディスクDの接線方向Tにおける前側(図の上
側)においては、ディスクDの半径方向Rにおけるディ
スクDからの0次光と+1次回折光の重なる領域(二つ
の色彩の濃い領域の内の左側の領域)の左端寄りの部
分、およびディスクDからの0次光と−1次回折光の重
なる領域(二つの色彩の濃い領域の内の右側の領域)の
右端寄りの部分における強度が図4に比べて弱くなって
いる。
【0047】また、同じ前側において、ディスクDの半
径方向RにおけるディスクDからの0次光と+1次回折
光の重なる領域の中心寄りの部分、およびディスクDか
らの0次光と−1次回折光の重なる領域の中心寄りの部
分における強度が図4に比べて強くなっている。
【0048】さらに、ディスクDの接線方向Tにおける
後側(図の下側)においては、ディスクDの半径方向R
におけるディスクDからの0次光と+1次回折光の重な
る領域の左端寄りの部分、およびディスクDからの0次
光と−1次回折光の重なる領域の右端寄りの部分におけ
る強度が図4に比べて強くなっている。
【0049】また、同じ後側において、ディスクDの半
径方向RにおけるディスクDからの0次光と+1次回折
光の重なる領域の中心寄りの部分、およびディスクDか
らの0次光と−1次回折光の重なる領域の中心寄りの部
分における強度が図4に比べて弱くなっていることがわ
かる。
【0050】図6は、ディスクDに−0.2°のタンジ
ェンシャルチルトがあり、かつ集光スポットがディスク
Dのグルーブ上に位置する場合、または、ディスクDに
+0.2°のタンジェンシャルチルトがあり、かつ集光
スポットがディスクDのランド上に位置する場合の強度
分布を示している。
【0051】図6における強度分布は、光軸を通りディ
スクDの接線方向Tに平行な直線に関して対称である。
そして、ディスクDの接線方向Tにおける前側(図の上
側)においては、ディスクDの半径方向Rにおけるディ
スクDからの0次光と+1次回折光の重なる領域(二つ
の色彩の濃い領域の内の左側の領域)の左端寄りの部
分、およびディスクDからの0次光と−1次回折光の重
なる領域(二つの色彩の濃い領域の内の右側の領域)の
右端寄りの部分における強度が図4に比べて強くなって
いる。
【0052】また、同じ前側において、ディスクDの半
径方向RにおけるディスクDからの0次光と+1次回折
光の重なる領域の中心寄りの部分、およびディスクDか
らの0次光と−1次回折光の重なる領域の中心寄りの部
分における強度が図4に比べて弱くなっている。
【0053】さらに、ディスクDの接線方向Tにおける
後側(図の下側)においては、ディスクDの半径方向R
におけるディスクDからの0次光と+1次回折光の重な
る領域の左端寄りの部分、およびディスクDからの0次
光と−1次回折光の重なる領域の右端寄りの部分におけ
る強度が図4に比べて弱くなっている。
【0054】また、同じ後側において、ディスクDの半
径方向RにおけるディスクDからの0次光と+1次回折
光の重なる領域の中心寄りの部分、およびディスクDか
らの0次光と−1次回折光の重なる領域の中心寄りの部
分における強度が図4に比べて強くなっていることがわ
かる。
【0055】図7に、トラック誤差信号およびタンジェ
ンシャルチルト信号に関わる各種の波形を示す。横軸は
集光スポットがディスクDの溝を半径方向Rの左側から
右側へ横断する際の集光スポットと溝の位置ずれであ
り、aは集光スポットがグルーブ上に位置している状
態、bは集光スポットがグルーブとランドの境界上に位
置している状態、cは集光スポットがランド上に位置し
ている状態、dは集光スポットがランドとグルーブの境
界上に位置している状態にそれぞれ対応している。
【0056】図4〜6において、ディスクDの接線方向
Tにおける前側かつディスクDからの0次光と+1次回
折光の重なる領域の左端寄りの部分は光検出器9の受光
部18,19で受光され、同領域の中心寄りの部分は光
検出器9の受光部20,21で受光される。
【0057】また、ディスクDの接線方向Tにおける前
側かつディスクDからの0次光と−1次回折光の重なる
領域の中心寄りの部分は光検出器9の受光部22,23
で受光され、同領域の右端寄りの部分は光検出器9の受
光部24,25で受光される。
【0058】さらに、ディスクDの接線方向Tにおける
後側かつディスクDからの0次光と+1次回折光の重な
る領域の左端寄りの部分は光検出器9の受光部26,2
7で受光され、同領域の中心寄りの部分は光検出器9の
受光部28,29で受光される。
【0059】また、ディスクDの接線方向Tにおける後
側かつディスクDからの0次光と−1次回折光の重なる
領域の中心寄りの部分は光検出器9の受光部30,31
で受光され、同領域の右端寄りの部分は光検出器9の受
光部32,33で受光される。
【0060】このとき、トラック誤差信号である(V1
8+V19+V20+V21+V26+V27+V28
+V29)−(V22+V23+V24+V25+V3
0+V31+V32+V33)の波形は図7(A)のよ
うになる。
【0061】ディスクDにタンジェンシャルチルトがな
い場合、タンジェンシャルチルト信号である(V18+
V19+V24+V25+V28+V29+V30+V
31)−(V20+V21+V22+V23+V26+
V27+V32+V33)の値は、集光スポットがディ
スクDのグルーブ上またはランド上に位置する場合共に
0となるため、その波形は図7(B)のようになる。
【0062】ディスクDに正のタンジェンシャルチルト
がある場合、タンジェンシャルチルト信号である(V1
8+V19+V24+V25+V28+V29+V30
+V31)−(V20+V21+V22+V23+V2
6+V27+V32+V33)の値は、集光スポットが
ディスクDのグルーブ上に位置する場合は負、ランド上
に位置する場合は正となるため、その波形は図7(C)
のようになる。
【0063】ディスクDに負のタンジェンシャルチルト
がある場合、タンジェンシャルチルト信号である(V1
8+V19+V24+V25+V28+V29+V30
+V31)−(V20+V21+V22+V23+V2
6+V27+V32+V33)の値は、集光スポットが
ディスクDのグルーブ上に位置する場合は正、ランド上
に位置する場合は負となるため、その波形は図7(D)
のようになる。
【0064】まず、図7(A)に示すトラック誤差信号
を用いて、図中のaの状態すなわちグルーブに対してト
ラックサーボをかける場合について考える。ディスクD
のタンジェンシャルチルトが0,正,負の場合、図7
(B)〜(D)に示すタンジェンシャルチルト信号の値
はそれぞれ0,負,正となる。従って、このタンジェン
シャルチルト信号を用いてディスクDのタンジェンシャ
ルチルトを検出することができる。
【0065】次に、図7(A)に示すトラック誤差信号
を用いて、図中のcの状態すなわちランドに対してトラ
ックサーボをかける場合について考える。ディスクDの
タンジェンシャルチルトが0,正,負の場合、図7
(B)〜(D)に示すタンジェンシャルチルト信号の値
はそれぞれ0,正,負となる。従って、このタンジェン
シャルチルト信号を用いてディスクDのタンジェンシャ
ルチルトを検出することができる。
【0066】図8に、トラックサーボをかけた時のタン
ジェンシャルチルト特性を示す。横軸はタンジェンシャ
ルチルト、縦軸はトラック和信号で規格化したタンジェ
ンシャルチルト信号である。図中の点線で示した特性は
グルーブに対してトラックサーボをかける場合、実線で
示した特性はランドに対してトラックサーボをかける場
合をそれぞれ示している。グルーブ、ランドのいずれに
対してトラックサーボをかける場合も、タンジェンシャ
ルチルトの絶対値が大きいほどタンジェンシャルチルト
信号の絶対値も大きくなる。
【0067】タンジェンシャルチルトの検出の感度は図
中の実線、点線の傾きの絶対値で与えられる。図4〜6
に示す強度分布の計算の条件では、この値は約0.47
/°であり、感度としてはかなり高い。このように、デ
ィスクDで反射された光の各領域における強度の変化か
らディスクDのタンジェンシャルチルトを検出すること
により、タンジェンシャルチルトに対するディスクDで
反射された光の各領域における強度の変化が大きいた
め、感度の高いタンジェンシャルチルトの検出を行うこ
とができる。
【0068】タンジェンシャルチルト信号は、(V18
+V19+V24+V25+V28+V29+V30+
V31)−(V20+V21+V22+V23+V26
+V27+V32+V33)の演算から得られる信号に
限らず、ディスクDのタンジェンシャルチルトが0,
正,負の場合にそれぞれ異なる値をとる信号であれば良
い。
【0069】例えば、(V18+V19+V24+V2
5)−(V20+V21+V22+V23)、(V28
+V29+V30+V31)−(V26+V27+V3
2+V33)、V18+V19+V24+V25+V2
8+V29+V30+V31、V20+V21+V22
+V23+V26+V27+V32+V33、V18+
V19+V24+V25、V20+V21+V22+V
23、V26+V27+V32+V33、V28+V2
9+V30+V31等の演算から得られる信号もタンジ
ェンシャルチルト信号として用いることができる。
【0070】この場合、特にチルト信号生成部212
に、タンジェンシャルチルト信号の出力を外部操作によ
り調節するゼロ点補正手段を併設し、ディスクDのタン
ジェンシャルチルトが0の場合にタンジェンシャルチル
ト信号の値が0となるように、タンジェンシャルチルト
信号に必要に応じて電気的なオフセットを付加すること
が望ましい。
【0071】次に、対物レンズ駆動手段211の駆動回
路43について説明する。ここで、対物レンズ駆動手段
211はアクチュエータを有し、前述したフォーカス誤
差信号とトラック誤差信号に基づいて対物レンズ5の移
動を行う機能に加えて、当該対物レンズ5に対してディ
スクDの接線方向Tの傾き(半径方向Rを軸とする回転
による傾き)を自在に調節するチルト補正手段としての
機能を有している。なお、具体的なアクチュエータの構
成に関しては、例えばISOM/ODS’99テクニカ
ルダイジェスト20〜22頁に記載されている。
【0072】一方、駆動回路43は、信号処理回路42
からのタンジェンシャルチルト信号が0になるように対
物レンズ駆動手段211の動作制御を行う。従って、こ
れによりディスクDのタンジェンシャルチルトが補正さ
れ、記録再生特性に対する悪影響を排除することができ
る。
【0073】また、前述した図8に示すように、グルー
ブに対してトラックサーボをかける場合とランドに対し
てトラックサーボをかける場合ではタンジェンシャルチ
ルト信号の符号が逆になる。従って、グルーブとランド
では、タンジェンシャルチルトの補正を行うため駆動回
路43の極性を切り換える必要がある。
【0074】そこで、信号処理回路42には、前述した
トラック誤差信号に基づいてディスクD上の集光スポッ
トがランド又はグルーブのいずれに位置しているかを判
別する共にその判別結果に応じて駆動回路43の極性を
切り換えるランド/グルーブ切り換え動作機能が備えら
れている。
【0075】図9にチルト補正手段の他の例を示す。上
述した光学式情報記録再生装置1では対物レンズ5を保
持する対物レンズ駆動手段211をチルト補正手段とし
て説明したが、特にこのような構成に限定されず、例え
ば、図9に示すように、信号処理回路42を除く光ヘッ
ド装置210全体を保持し、これらを一体的にディスク
Dの接線方向Tに(半径方向Rを軸として回転する方向
に)傾けてディスクDの傾き補正を行うチルト補正手段
211Aを使用しても良い。
【0076】かかる構成の場合にあっては、駆動回路4
4は信号処理回路42から出力されるタンジェンシャル
チルト信号が0になるように、図示しないモータにより
光ヘッド装置210全体をディスクDの接線方向Tに傾
ける。これによりディスクDのタンジェンシャルチルト
が補正され、記録再生特性に対する悪影響が排除され
る。具体的なチルト補正手段の構成に関しては、例えば
前述の特開平9−161293号公報に記載されてい
る。
【0077】さらに、チルト補正手段の他の例として
は、光ヘッド装置210の光学系中に液晶光学素子を設
置してディスクDのタンジェンシャルチルトを補正する
形態も考えられる。この形態においては、タンジェンシ
ャルチルト信号が0になるように、液晶光学素子に電圧
を印加してディスクDの基板に起因するコマ収差を打ち
消すようなコマ収差を発生させる。具体的な液晶光学素
子の構成に関しては、例えばISOM/ODS’96テ
クニカルダイジェスト351〜353頁に記載されてい
る。
【0078】(第2の実施形態)次に、本願発明の第2
の実施形態について図10及び図11に基づいて説明す
る。なお、本実施形態で示す各構成の内、前述した光学
式情報記録再生装置1で示した構成と同一のものについ
ては同符号を付して重複する説明は省略するものとす
る。
【0079】図10に、第2の実施形態たる光学式情報
記録再生装置1Aのブロック図を示す。この光学式情報
記録再生装置1Aは、前述したホログラム光学素子7に
替えて同位置に円筒レンズ45を配設し、光検出器9に
替えて受光部の数が少ない光検出器46を同位置に配設
してなる光ヘッド装置210Aを有し、さらに、信号処
理回路42に替えて光検出器46の出力に基づいて各種
信号を生成する信号処理回路42Aを備える点において
光学式情報記録再生装置1と異なっており、他の構成に
ついては同様である。
【0080】上記円筒レンズ45とレンズ8とは光軸に
沿った方向においてその2つの焦線が異なる位置に設定
されており、光検出器46はその2つの焦線の中間に設
置されている。
【0081】図11に、光検出器46の受光部のパタン
と光検出器46上の光スポットの配置を示す。光検出器
46は、ディスクDからの反射光である光スポットL5
5を受光する受光面を、光軸を通るディスクDの接線方
向Tに平行な3つの分割線とこれに交差するディスクD
の半径方向Rに平行な1つの分割線で8つに分割してな
る受光部47〜54を有している。
【0082】ディスクD上の集光スポットは図の上下方
向が接線方向Tであるが、円筒レンズ45およびレンズ
8の作用により、光検出器46上の光スポットL55は
図の上下方向が半径方向Rとなる。従って、受光部51
にてディスクDからの反射光の接線方向Tにおける一端
側の領域であってディスクDの半径方向Rにおける一端
部の分割光を受光し、受光部52にてディスクDからの
反射光の接線方向Tにおける一端側の領域であってディ
スクDの半径方向Rにおける中央部の半分の分割光を受
光し、受光部53にてディスクDからの反射光の接線方
向Tにおける一端側の領域であってディスクDの半径方
向Rにおける中央部の半分の分割光を受光し、受光部5
4にてディスクDからの反射光の接線方向Tにおける一
端側の領域であってディスクDの半径方向Rにおける他
端部の分割光を受光する。
【0083】さらに、受光部47にてディスクDからの
反射光の接線方向Tにおける他端側の領域であってディ
スクDの半径方向Rにおける一端部の分割光を受光し、
受光部48にてディスクDからの反射光の接線方向Tに
おける他端側の領域であってディスクDの半径方向Rに
おける中央部の半分の分割光を受光し、受光部49にて
ディスクDからの反射光の接線方向Tにおける他端側の
領域であってディスクDの半径方向Rにおける中央部の
半分の分割光を受光し、受光部50にてディスクDから
の反射光の接線方向Tにおける他端側の領域であってデ
ィスクDの半径方向Rにおける他端部の分割光を受光す
る。
【0084】次に、信号処理回路42Aについて説明す
る。光検出器46の各受光部47〜54は、それぞれ受
光した光強度に応じた電流を出力する。各受光部47〜
54からの出力をそれぞれV47〜V54で表わすと、
信号処理回路42Aは、フォーカス誤差信号を非点収差
法により、(V47+V48+V53+V54)−(V
49+V50+V51+V52)の演算から算出し、駆
動回路43に出力する。また、トラック誤差信号をプッ
シュプル法により、(V47+V48+V51+V5
2)−(V49+V50+V53+V54)の演算から
算出し、駆動回路43に出力する。さらに、信号処理回
路42Aは、再生信号をV47+V48+V49+V5
0+V51+V52+V53+V54の演算から算出
し、例えば、光学式情報記録再生装置1Aが接続された
上位装置に出力する。
【0085】さらに、信号処理回路42Aは、タンジェ
ンシャルチルト信号を生成するチルト信号生成部212
Aを有している。このチルト信号生成部212Aでは、
タンジェンシャルチルト信号を(V47+V50+V5
2+V53)−(V48+V49+V51+V54)の
演算から算出し駆動回路43に出力する。
【0086】本発明の光ヘッド装置の第2の実施の形態
においては、本発明の光ヘッド装置の第1の実施の形態
において図4〜7を参照して説明した方法と同様の方法
によりディスクDのタンジェンシャルチルトを検出する
ことができる。
【0087】従って、駆動回路43では、信号処理回路
42Aから出力された各信号に基づいて対物レンズ駆動
手段211の動作制御を行い、フォーカシング,トラッ
キング及びタンジェンシャルチルト補正を行うことがで
きる。
【0088】(第3の実施形態)次に、本願発明の第3
の実施形態について図12及び図13に基づいて説明す
る。なお、本実施形態で示す各構成の内、前述した光学
式情報記録再生装置1で示した構成と同一のものについ
ては同符号を付して重複する説明は省略するものとす
る。図12に、本実施形態たる光学式情報記録再生装置
1Bのブロック図を示す。
【0089】この光学式情報記録再生装置1Bは、光ヘ
ッド装置210Bと、この光ヘッド装置210Bの対物
レンズ5を介してフォーカシング,トラッキング及びタ
ンジェンシャルチルト補正を行う対物レンズ駆動手段2
11と、この対物レンズ駆動手段211の駆動回路43
と、光ヘッド装置210Bの光検出器58からの出力に
基づいて各種信号を生成する信号処理回路42Bとを備
えている。
【0090】上記光ヘッド装置210Bは、レーザ光を
出射する光源としての半導体レーザ57と、この半導体
レーザ57からの出射光を平行光化するコリメータレン
ズ2と、この平行光を透過させる偏光性ホログラム光学
素子59とを備えている。
【0091】さらに、光ヘッド装置210Bは、偏光性
ホログラム光学素子59の透過光を直線偏光から円偏光
に変換する1/4波長板4と、この1/4波長板4の透過光を
ディスクD上に集光する対物レンズ5と、復路において
偏光性ホログラム光学素子59により回折されたディス
クDからの反射光を所定の複数受光部に分割された受光
面にて受光し各光強度を出力する光検出器58と、を備
えている。
【0092】上記光ヘッド装置210Bは、上述した各
構成要素が半導体レーザ57からディスクDまでの間で
一列に配設されており、従って、光ヘッド装置210の
ような偏光ビームスプリッタ3が不要な構成となってい
る。さらに、半導体レーザ57と光検出器58とがモジ
ュール56内に一体的に設置されている。
【0093】上記偏光性ホログラム光学素子59の平面
図は、図2に示したホログラム光学素子7の平面図と同
じである。従って、以下の説明ではホログラム光学素子
7の各領域と同じ符号を使用して説明する。但し、偏光
性ホログラム光学素子59は、例えば複屈折性を有する
ニオブ酸リチウム基板上にプロトン交換領域と誘電体膜
から成る2層の格子が形成された構成である。さらに、
格子の断面形状は領域10〜17(図2参照)のいずれ
においても2層の鋸歯状であり、プロトン交換領域の深
さと誘電体膜の厚さを適切に設計することにより、鋸歯
の上部と下部の位相差を常光、異常光に対して独立に規
定することができる。往路の常光に対しては、鋸歯の上
部と下部の位相差を0とすると、各領域への入射光はそ
れぞれほぼ100%が透過する。一方、復路の異常光に
対しては、鋸歯の上部と下部の位相差を2πとすると、
各領域への入射光は+1次回折光としてそれぞれほぼ1
00%が回折される。
【0094】次に、上述した光検出器58について詳説
する。図13に、光検出器58の受光部のパタンと光検
出器58上の光スポットの配置を示す。
【0095】光検出器58は16個の受光部61〜76
を備え、受光部61〜68と受光部69〜76とはそれ
ぞれ長方形の受光面を一本のディスクDのラジアル方向
Rに沿った分割線とこれに交差する三本のディスクDの
タンジェンシャル方向Tに沿った分割線で八分割して形
成されている。
【0096】これに対して、光スポットL77は偏光性
ホログラム光学素子59の領域10からの+1次回折光
に相当し、半径方向Rに平行な受光部61,62の境界
線上に集光される。光スポットL78は偏光性ホログラ
ム光学素子59の領域11からの+1次回折光に相当
し、半径方向Rに平行な受光部63,64の境界線上に
集光される。
【0097】光スポットL79は偏光性ホログラム光学
素子59の領域12からの+1次回折光に相当し、半径
方向Rに平行な受光部65,66の境界線上に集光され
る。光スポットL80は偏光性ホログラム光学素子59
の領域13からの+1次回折光に相当し、半径方向Rに
平行な受光部67,68の境界線上に集光される。
【0098】光スポットL81は偏光性ホログラム光学
素子59の領域14からの+1次回折光に相当し、半径
方向Rに平行な受光部69,70の境界線上に集光され
る。光スポットL82は偏光性ホログラム光学素子59
の領域15からの+1次回折光に相当し、半径方向Rに
平行な受光部71,72の境界線上に集光される。
【0099】光スポットL83は偏光性ホログラム光学
素子59の領域16からの+1次回折光に相当し、半径
方向Rに平行な受光部73,74の境界線上に集光され
る。光スポットL84は偏光性ホログラム光学素子59
の領域17からの+1次回折光に相当し、半径方向Rに
平行な受光部75,76の境界線上に集光される。
【0100】即ち、受光部61,62にてディスクDか
らの反射光の接線方向Tにおける一端側の領域であって
ディスクDの半径方向Rにおける一端部の分割光を受光
し、受光部63,64にてディスクDからの反射光の接
線方向Tにおける一端側の領域であってディスクDの半
径方向Rにおける中央部の左半分の分割光を受光し、受
光部65,66にてディスクDからの反射光の接線方向
Tにおける一端側の領域であってディスクDの半径方向
Rにおける中央部の右半分の分割光を受光し、受光部6
7,68にてディスクDからの反射光の接線方向Tにお
ける一端側の領域であってディスクDの半径方向Rにお
ける他端部の分割光を受光する。
【0101】さらに、受光部69,70にてディスクD
からの反射光の接線方向Tにおける他端側の領域であっ
てディスクDの半径方向Rにおける一端部の分割光を受
光し、受光部71,72にてディスクDからの反射光の
接線方向Tにおける他端側の領域であってディスクDの
半径方向Rにおける中央部の左半分の分割光を受光し、
受光部73,74にてディスクDからの反射光の接線方
向Tにおける他端側の領域であってディスクDの半径方
向Rにおける中央部の右半分の分割光を受光し、受光部
75,76にてディスクDからの反射光の接線方向Tに
おける他端側の領域であってディスクDの半径方向Rに
おける他端部の分割光を受光する。
【0102】また、光検出器58の正面中央部には半導
体レーザ57およびミラー60が設置されている。半導
体レーザ57からの出射光はミラー60で反射されてデ
ィスクDに向かう。
【0103】次に、信号処理回路42Bについて説明す
る。上記各受光部61〜76は受光する光強度に比例す
る電流を出力する。各受光部61〜76からの出力をそ
れぞれV61〜V76で表わすと、信号処理回路42B
では、フォーカス誤差信号をフーコー法により、(V6
1+V63+V65+V67+V70+V72+V74
+V76)−(V62+V64+V66+V68+V6
9+V71+V73+V75)の演算から算出し、駆動
回路43に出力する。また、信号処理回路42Bでは、
トラック誤差信号をプッシュプル法により、(V61+
V62+V63+V64+V69+V70+V71+V
72)−(V65+V66+V67+V68+V73+
V74+V75+V76)の演算から算出し、駆動回路
43に出力する。さらに、信号処理回路42Bでは、再
生信号を、V61+V62+V63+V64+V65+
V66+V67+V68+V69+V70+V71+V
72+V73+V74+V75+V76の演算から算出
し、例えば、光学式情報記録再生装置1Bが接続された
上位装置に出力する。
【0104】さらに、信号処理回路42Bは、光検出器
58の出力からディスクDの対物レンズ5に対する接線
方向Tにおける傾き量を示すタンジェンシャルチルト信
号を生成するチルト信号生成部212Bを有している。
このチルト信号生成部212Bでは、タンジェンシャル
チルト信号を(V61+V62+V67+V68+V7
1+V72+V73+V74)−(V63+V64+V
65+V66+V69+V70+V75+V76)の演
算から算出し駆動回路43に出力する。
【0105】本発明の光ヘッド装置の第3の実施の形態
においては、本発明の光ヘッド装置の第1の実施の形態
において図4〜7を参照して説明した方法と同様の方法
によりディスクDのタンジェンシャルチルトを検出する
ことができる。
【0106】従って、駆動回路43では、信号処理回路
42Bから出力された各信号に基づいて対物レンズ駆動
手段211の動作制御を行い、フォーカシング,トラッ
キング及びタンジェンシャルチルト補正を行うことがで
きる。
【0107】(第4の実施形態)次に、本願発明の第4
の実施形態について図14乃至図16に基づいて説明す
る。なお、本実施形態で示す各構成の内、前述した光学
式情報記録再生装置1Bで示した構成と同一のものにつ
いては同符号を付して重複する説明は省略するものとす
る。図14に、本実施形態たる光学式情報記録再生装置
1Cのブロック図を示す。
【0108】この光学式情報記録再生装置1Cは、光ヘ
ッド装置210Cと、この光ヘッド装置210Cの対物
レンズ5を介してフォーカシング,トラッキング及びタ
ンジェンシャルチルト補正を行う対物レンズ駆動手段2
11と、この対物レンズ駆動手段211の駆動回路43
と、光ヘッド装置210Cの光検出器85からの出力に
基づいて各種信号を生成する信号処理回路42Cとを備
えている。
【0109】上記光ヘッド装置210Cは、レーザ光を
出射する光源としての半導体レーザ57と、この半導体
レーザ57からの出射光を平行光化するコリメータレン
ズ2と、この平行光を透過させる偏光性ホログラム光学
素子86とを備えている。
【0110】さらに、光ヘッド装置210Cは、偏光性
ホログラム光学素子86の透過光を直線偏光から円偏光
に変換する1/4波長板4と、この1/4波長板4の透過光を
ディスクD上に集光する対物レンズ5と、復路において
偏光性ホログラム光学素子86により回折されたディス
クDからの反射光を所定の複数受光部に分割された受光
面にて受光し各光強度を出力する光検出器85と、を備
えている。そして、この光検出器85は、偏光性ホログ
ラム光学素子86、コリメータレンズ2の2つの焦線の
中間に設置されている。
【0111】上記光ヘッド装置210Cは、上述した各
構成要素が半導体レーザ57からディスクDまでの間で
一列に配設されており、光ヘッド装置210のような偏
光ビームスプリッタ3が不要な構成となっている。さら
に、半導体レーザ57と光検出器85とがモジュール2
13内に一体的に設置されている。
【0112】上述の偏光性ホログラム光学素子86は、
コリメータレンズ2からの平行光を常光としてほぼ10
0%透過させ、1/4波長板4を往復で透過して往路と
偏光方向が直交したディスクDからの反射光を異常光と
してその大部分を±1次回折光として回折する。図15
は偏光性ホログラム光学素子86の平面図である。偏光
性ホログラム光学素子86は±1次回折光に対して円筒
レンズの働きをし、+1次回折光における母線および−
1次回折光における母線は、ディスクDの半径方向Rに
対してそれぞれ+45°および−45°の角度を成して
いる。
【0113】偏光性ホログラム光学素子86における格
子の方向はディスクDの接線方向Tにほぼ平行である
が、格子のパタンはディスクDの接線方向Tおよび半径
方向Rを漸近線とする双曲線である。偏光性ホログラム
光学素子86は、例えば複屈折性を有するニオブ酸リチ
ウム基板上にプロトン交換領域と誘電体膜から成る2層
の格子が形成された構成である。プロトン交換領域の深
さと誘電体膜の厚さを適切に設計することにより、格子
のライン部とスペース部の位相差を常光、異常光に対し
て独立に規定することができる。往路の常光に対して
は、格子のライン部とスペース部の位相差を0とする
と、入射光はほぼ100%が透過する。一方、復路の異
常光に対しては、格子のライン部とスペース部の位相差
をπとすると、入射光は±1次回折光としてそれぞれ約
40.5%が回折される。
【0114】図16に、光検出器85の受光部のパタン
と光検出器85上の光スポットの配置を示す。光検出器
85の受光部の内,受光部87〜94が偏光性ホログラ
ム光学素子86による+1次回折光(光スポットL10
3)を受光し、受光部95〜102が偏光性ホログラム
光学素子86による−1次回折光(光スポットL10
4)を受光する。
【0115】光検出器85は、光スポットL103を受
光する受光面を、光軸を通るディスクDの接線方向Tに
平行な3つの分割線とこれに交差するディスクDの半径
方向Rに平行な1つの分割線で8つに分割してなる受光
部87〜94を有している。さらに、光検出器85は、
光スポットL104を受光する受光面を、光軸を通るデ
ィスクDの接線方向Tに平行な3つの分割線とこれに交
差するディスクDの半径方向Rに平行な1つの分割線で
8つに分割してなる受光部95〜102を有している。
【0116】ここで、ディスクD上の集光スポットは図
の上下方向が接線方向Tであるが、偏光性ホログラム光
学素子86およびコリメータレンズ2の作用により、光
検出器85上の光スポットL103および光スポットL
104は図の上下方向が半径方向Rとなる。また、偏光
性ホログラム光学素子86の±1次回折光における2つ
の母線は互いに直交しているため、光スポットL103
と光スポットL104は、上下および左右の強度分布が
互いに逆になる。
【0117】従って、受光部91(98)にてディスク
Dからの反射光の接線方向Tにおける一端側の領域であ
ってディスクDの半径方向Rにおける一端部の分割光を
受光し、受光部92(97)にてディスクDからの反射
光の接線方向Tにおける一端側の領域であってディスク
Dの半径方向Rにおける中央部の半分の分割光を受光
し、受光部93(96)にてディスクDからの反射光の
接線方向Tにおける一端側の領域であってディスクDの
半径方向Rにおける中央部の半分の分割光を受光し、受
光部94(95)にてディスクDからの反射光の接線方
向Tにおける一端側の領域であってディスクDの半径方
向Rにおける他端部の分割光を受光する。
【0118】さらに、受光部87(102)にてディス
クDからの反射光の接線方向Tにおける他端側の領域で
あってディスクDの半径方向Rにおける一端部の分割光
を受光し、受光部88(101)にてディスクDからの
反射光の接線方向Tにおける他端側の領域であってディ
スクDの半径方向Rにおける中央部の半分の分割光を受
光し、受光部89(100)にてディスクDからの反射
光の接線方向Tにおける他端側の領域であってディスク
Dの半径方向Rにおける中央部の半分の分割光を受光
し、受光部90(99)にてディスクDからの反射光の
接線方向Tにおける他端側の領域であってディスクDの
半径方向Rにおける他端部の分割光を受光する。
【0119】また、光検出器85の正面中央部には半導
体レーザ57およびミラー60が設置されている。半導
体レーザ57からの出射光はミラー60で反射されてデ
ィスクDに向かう。
【0120】次に、信号処理回路42Cについて説明す
る。光検出器85の各受光部87〜102は、それぞれ
受光した光強度に応じた電流を出力する。各受光部87
〜102からの出力をそれぞれV87〜V102で表わ
すと、信号処理回路42Cは、フォーカス誤差信号を非
点収差法により、(V87+V88+V93+V94+
V97+V98+V99+V100)−(V89+V9
0+V91+V92+V95+V96+V101+V1
02)の演算から算出し、駆動回路43に出力する。ま
た、トラック誤差信号をプッシュプル法により、(V8
7+V88+V91+V92+V97+V98+V10
1+V102)−(V89+V90+V93+V94+
V95+V96+V99+V100)の演算から算出
し、駆動回路43に出力する。さらに、信号処理回路4
2CAは、再生信号をV87+V88+V89+V90
+V91+V92+V93+V94+V95+V96+
V97+V98+V99+V100+V101+V10
2の演算から算出し、例えば、光学式情報記録再生装置
1Cが接続された上位装置に出力する。
【0121】さらに、信号処理回路42Cは、タンジェ
ンシャルチルト信号を生成するチルト信号生成部212
Cを有している。このチルト信号生成部212Cでは、
タンジェンシャルチルト信号を(V87+V90+V9
2+V93+V96+V97+V99+V102)−
(V88+V89+V91+V94+V95+V98+
V100+V101)の演算から算出し駆動回路43に
出力する。
【0122】本発明の光ヘッド装置の第4の実施の形態
においては、本発明の光ヘッド装置の第1の実施の形態
において図4〜7を参照して説明した方法と同様の方法
によりディスクDのタンジェンシャルチルトを検出する
ことができる。
【0123】従って、駆動回路43では、信号処理回路
42Cから出力された各信号に基づいて対物レンズ駆動
手段211の動作制御を行い、フォーカシング,トラッ
キング及びタンジェンシャルチルト補正を行うことがで
きる。
【0124】
【発明の効果】本発明では、光ヘッド装置が、光記録媒
体で反射された光を、光記録媒体の接線方向における一
端側かつ光記録媒体の半径方向における両端部、光記録
媒体の接線方向における一端側かつ光記録媒体の半径方
向における中央部、光記録媒体の接線方向における他端
側かつ光記録媒体の半径方向における両端部、および光
記録媒体の接線方向における他端側かつ光記録媒体の半
径方向における中央部について個別に受光する受光部を
有する光検出器を備えている。
【0125】このため、従来のように回折光学素子から
の±1次回折光からタンジェンシャルチルトを検出する
場合と異なり、本発明では、タンジェンシャルチルト信
号の生成に際して、光記録媒体からの0次光と±1次回
折光との重複部分からタンジェンシャルチルトの検出が
行われることとなり、当該検出の感度の向上を図ること
が可能となる。
【0126】また、本発明では、光記録媒体からの反射
光の上述した各領域からタンジェンシャルチルトの検出
を行うので、他の従来例の如く再生信号におけるビット
誤り率を測定する必要がなく、信号が予め記録された再
生専用型のみならず追記型、書換可能型の光記録媒体に
対しても有効にタンジェンシャルチルト検出を行うこと
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に開示したホログラム光学素子の平面図で
ある。
【図3】図1に開示した光検出器とその受光部に対する
光スポットの配置を示す正面図である。
【図4】図1に開示した光ヘッド装置におけるディスク
からの反射光の強度分布の計算例であって、ディスクに
タンジェンシャルチルトがなく、かつ集光スポットがデ
ィスクのグルーブ上又はランド上に位置する場合の強度
分布を示す説明図である。
【図5】図1に開示した光ヘッド装置におけるディスク
からの反射光の強度分布の計算例であって、ディスクに
+0.2°(−0.2°)のタンジェンシャルチルトが
あり、かつ集光スポットがディスクDのグルーブ(ラン
ド)上に位置する場合の強度分布を示す説明図である。
【図6】図1に開示した光ヘッド装置におけるディスク
からの反射光の強度分布の計算例であって、ディスクに
−0.2°(+0.2°)のタンジェンシャルチルトが
あり、かつ集光スポットがディスクDのグルーブ(ラン
ド)上に位置する場合の強度分布を示す説明図である。
【図7】図7(A)は信号処理回路で生成されるトラッ
ク誤差信号を示し、図7(B)はタンジェンシャルチル
トがない場合のタンジェンシャルチルト信号を示し、図
7(C)は正のタンジェンシャルチルトがある場合のタ
ンジェンシャルチルト信号を示し、図7(D)は負のタ
ンジェンシャルチルトがある場合のタンジェンシャルチ
ルト信号を示す線図である。
【図8】図1に開示した光ヘッド装置におけるタンジェ
ンシャルチルト特性を示す線図である。
【図9】他のチルト補正手段の例を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図
である。
【図11】図10に開示した光検出器とその受光部に対
する光スポットの配置を示す正面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図
である。
【図13】図12に開示した光検出器とその受光部に対
する光スポットの配置を示す正面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図
である。
【図15】図14に開示した偏光性ホログラム光学素子
の平面図である。
【図16】図14に開示した光検出器とその受光部に対
する光スポットの配置を示す正面図である。
【図17】従来例を示すブロック図である。
【図18】図17に開示した回折光学素子の平面図であ
る。
【図19】従来の光ヘッド装置におけるディスク上の集
光スポットの配置を示す説明図である。
【図20】図17に開示した光検出器とその受光部に対
する光スポットの配置を示す正面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 光学式情報記録再生装置 5 対物レンズ 6,57 半導体レーザ(光源) 9,46,58,85 光検出器 18〜33,47〜54,61〜76,87〜102
受光部 42,42A,42B,42C 信号処理回路 43,44 駆動回路 210,210A,210B,210C 光ヘッド装置 211 対物レンズ駆動手段(チルト補正手段) 211A チルト補正手段 D ディスク(光記録媒体) L34〜L41,L55,L77〜L84,L103,
L104 光スポット(反射光)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源からの出射光を光記録
    媒体上に集光する対物レンズと、前記光記録媒体からの
    反射光を受光する光検出器とを備え、 前記光検出器は、前記反射光の前記光記録媒体の接線方
    向における一端側の領域であって前記光記録媒体の半径
    方向における両端部,前記反射光の前記光記録媒体の接
    線方向における他端側の領域であって前記光記録媒体の
    半径方向における中央部,前記反射光の前記光記録媒体
    の接線方向における一端側の領域であって前記光記録媒
    体の半径方向における中央部及び前記反射光の前記光記
    録媒体の接線方向における他端側の領域であって前記光
    記録媒体の半径方向における両端部の各々を個別に受光
    する受光部を有することを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出器の出力に基づいてフォーカ
    ス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する
    信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における一端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における両端
    部を受光する前記受光部と前記反射光の前記光記録媒体
    の接線方向における他端側の領域であって前記光記録媒
    体の半径方向における中央部を受光する前記受光部の出
    力の合計と 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における一端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における中央
    部を受光する前記受光部と前記反射光の前記光記録媒体
    の接線方向における他端側の領域であって前記光記録媒
    体の半径方向における両端部を受光する前記受光部の出
    力の合計との差に基づいて 前記光記録媒体の前記対物レンズに対する接線方向の傾
    き量を示すタンジェンシャルチルト信号を生成するチル
    ト信号生成部を有することを特徴とする請求項1記載の
    光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記光検出器の出力に基づいてフォーカ
    ス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する
    信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における一端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における両端
    部を受光する前記受光部の出力と 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における一端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における中央
    部を受光する前記受光部の出力の差に基づいて前記光記
    録媒体の前記対物レンズに対する接線方向の傾き量を示
    すタンジェンシャルチルト信号を生成するチルト信号生
    成部を有することを特徴とする請求項1記載の光ヘッド
    装置。
  4. 【請求項4】 前記光検出器の出力に基づいてフォーカ
    ス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する
    信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における他端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における中央
    部を受光する前記受光部の出力と前記反射光の前記光記
    録媒体の接線方向における他端側の領域であって前記光
    記録媒体の半径方向における両端部を受光する前記受光
    部の出力の差に基づいて前記光記録媒体の前記対物レン
    ズに対する接線方向の傾き量を示すタンジェンシャルチ
    ルト信号を生成するチルト信号生成部を有することを特
    徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記光検出器の出力に基づいてフォーカ
    ス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する
    信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における一端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における両端
    部を受光する前記受光部の出力と前記反射光の前記光記
    録媒体の接線方向における他端側の領域であって前記光
    記録媒体の半径方向における中央部を受光する前記受光
    部の出力の和に基づいて前記光記録媒体の前記対物レン
    ズに対する接線方向の傾き量を示すタンジェンシャルチ
    ルト信号を生成するチルト信号生成部を有することを特
    徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記光検出器の出力に基づいてフォーカ
    ス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する
    信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における一端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における中央
    部を受光する前記受光部の出力と前記反射光の前記光記
    録媒体の接線方向における他端側の領域であって前記光
    記録媒体の半径方向における両端部を受光する前記受光
    部の出力の和に基づいて前記光記録媒体の前記対物レン
    ズに対する接線方向の傾き量を示すタンジェンシャルチ
    ルト信号を生成するチルト信号生成部を有することを特
    徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記光検出器の出力に基づいてフォーカ
    ス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する
    信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における一端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における両端
    部を受光する前記受光部の出力に基づいて前記光記録媒
    体の前記対物レンズに対する接線方向の傾き量を示すタ
    ンジェンシャルチルト信号を生成するチルト信号生成部
    を有することを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装
    置。
  8. 【請求項8】 前記光検出器の出力に基づいてフォーカ
    ス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する
    信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における一端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における中央
    部を受光する前記受光部の出力に基づいて前記光記録媒
    体の前記対物レンズに対する接線方向の傾き量を示すタ
    ンジェンシャルチルト信号を生成するチルト信号生成部
    を有することを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装
    置。
  9. 【請求項9】 前記光検出器の出力に基づいてフォーカ
    ス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成する
    信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における他端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における両端
    部を受光する前記受光部の出力に基づいて前記光記録媒
    体の前記対物レンズに対する接線方向の傾き量を示すタ
    ンジェンシャルチルト信号を生成するチルト信号生成部
    を有することを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装
    置。
  10. 【請求項10】 前記光検出器の出力に基づいてフォー
    カス誤差信号,トラック誤差信号及び再生信号を生成す
    る信号処理回路を備えると共に、 この信号処理回路が、 前記反射光の前記光記録媒体の接線方向における他端側
    の領域であって前記光記録媒体の半径方向における中央
    部を受光する前記受光部の出力に基づいて前記光記録媒
    体の前記対物レンズに対する接線方向の傾き量を示すタ
    ンジェンシャルチルト信号を生成するチルト信号生成部
    を有することを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装
    置。
  11. 【請求項11】 前記チルト信号生成部に、前記タンジ
    ェンシャルチルト信号のゼロ点補正手段を併設したこと
    を特徴とする請求項2,3,4,5,6,7,8,9及
    び10記載の光ヘッド装置。
  12. 【請求項12】 請求項2,3,4,5,6,7,8,
    9,10及び11記載の光ヘッド装置と、前記光記録媒
    体の前記対物レンズに対する接線方向の傾きを補正する
    チルト補正手段と、前記タンジェンシャルチルト信号に
    従って前記チルト補正手段の動作制御を行う駆動回路と
    を備えることを特徴する光学式情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記信号処理回路は、前記光検出器の
    出力に基づいて前記光記録媒体上の前記光源からの出射
    光の集光スポットがランド又はグルーブのいずれに位置
    しているかを判別すると共にその判別結果に応じて前記
    チルト補正手段を駆動する前記駆動回路の極性を切り換
    えるランド/グルーブ切り換え動作機能を備えることを
    特徴とする請求項12記載の光学式情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記チルト補正手段は、前記対物レン
    ズを前記光記録媒体の接線方向に傾けて前記光記録媒体
    の前記対物レンズに対する接線方向の傾き補正を行うも
    のであることを特徴とする請求項12又は13記載の光
    学式情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記チルト補正手段は、少なくとも前
    記光源と前記光検出器とを含む前記光源からの出射光及
    び前記光記録媒体からの反射光の光路上にある前記光ヘ
    ッド装置の各構成要素を一体的に前記光記録媒体の接線
    方向に傾けて前記光記録媒体の前記対物レンズに対する
    接線方向の傾き補正を行うものであることを特徴とする
    請求項12又は13記載の光学式情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記チルト補正手段は、前記光源から
    の出射光の光路上に設けられ、前記光源からの出射光に
    対して所定のコマ収差を生ぜしめる液晶光学素子である
    ことを特徴とする請求項12又は13記載の光学式情報
    記録再生装置。
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