JP4184771B2 - アライメント装置、成膜装置 - Google Patents

アライメント装置、成膜装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアライメント装置に関し、特に基板とマスクとの位置合わせを行うアライメント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、基板とマスクとの位置合わせを行うために、図8に示すようなアライメント装置105が用いられている。アライメント装置105はマスクホルダ180と、マスクホルダ180の上方に配置された基板ホルダ170とを有している。
【0003】
基板ホルダ170は棒状の保持部材176を複数本有しており、各保持部材176は鉛直方向に向けられ、その下端にはフック179が形成されている。マスクホルダ180には板状のマスク108が水平に配置されており、各保持部材176の下端をマスク108上で同じ高さに配置し、各フック179に板状の基板107の縁部を乗せると、基板107がマスク108上で水平に保持される。
【0004】
基板107を保持した状態で各保持部材176を一緒に下降させ、基板107をマスク108に乗せる。その状態で不図示のカメラにより位置ずれ量を測定した後、各保持部材176を一緒に上昇させて基板107をマスク108から離す。
【0005】
測定された位置ずれ量に基づき、各保持部材176を水平方向に一緒に移動させて位置合わせを行った後、各保持部材176を一緒に下降させて基板107をマスク108に乗せる。その状態でカメラにより位置ずれ量を測定し、位置ずれ量が解消されていればアライメントを終了し、位置ずれ量が解消されていなければ、再び位置合わせを行う。
【0006】
ところで、従来のアライメント装置105では、基板107の縁部をフック179で支えるため、基板107が大型の場合には基板107の中央部分がたわむことがある。基板107がたわんだ状態で位置合わせを行うと位置ずれが起こりやすく、また、基板107がたわんだ状態でマスク108に押し当てると、基板107がマスク108に押し当てられるときに、基板107のたわんだ部分がマスク108と擦れ、基板107のデバイスが損傷する場合がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−241924号公報 (第3−4頁、第2図)
【特許文献2】
特開平9−209127号公報 (第4頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の要求に応じるために創作されたものであり、その目的は、大型の基板を位置合わせ可能なアライメント装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、板状のマスクを保持可能なマスクホルダと、前記マスクホルダの上方に配置され、板状の基板を前記マスクに対して略平行に保持可能な基板ホルダとを有し、前記マスクホルダと前記基板ホルダとは相対的な移動が可能に構成され、前記マスクホルダと前記基板ホルダに、前記マスクと前記基板をそれぞれ保持させた状態で、前記相対的な移動を行い、前記基板と前記マスクとの位置合わせを行えるように構成されたアライメント装置であって、前記基板ホルダは静電吸着装置を有し、前記静電吸着装置は、前記マスクホルダに保持された前記マスク上方に前記基板を位置させた場合に、前記基板の上側表面に当接可能な吸着面を有し、前記静電吸着装置上にはコイル状のバネが複数個鉛直に配置され、前記静電吸着装置の前記バネの中心位置の下方には前記バネよりも小径の貫通孔がそれぞれ形成され、前記バネと前記貫通孔には、上端にフランジが形成された棒状の仮保持部材が挿通され、縮められた前記バネ上に前記フランジが乗せられ、前記仮保持部材の下端にはフックが設けられ、前記バネは前記フランジに対して上向きの力を及ぼし、前記フックを上方に持ち上げて前記吸着面に接触させ、前記フランジが押圧されると前記バネが縮んで前記フックと前記吸着面とが離間するように構成されたアライメント装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のアライメント装置であって、内筒と、前記内筒に挿通され、前記内筒内で上下移動可能なロッドとを有し、前記静電吸着装置は前記ロッドの下端に取り付けられ、前記内筒の下端には、前記内筒を降下させると前記フランジに当接されて前記バネを縮める押圧部78が設けられたアラインメント装置である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のアライメント装置と、前記アライメント装置の下方に配置された成膜源とを有する成膜装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下で図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1の符号1は本発明の成膜装置の一例を示している。この成膜装置1は、搬送室2と、複数の成膜室3とを有している。ここでは成膜装置1は3台の成膜室3を有しており、各成膜室3はそれぞれ同じ搬送室2に接続されている。
【0011】
図2は成膜室3を示す斜視図である。図2を参照し、成膜室3は装置本体である真空槽12を有しており、真空槽12内には、成膜源である蒸着源13が真空槽12内の底壁側に配置され、蒸着源13の上方には本発明のアライメント装置5が配置されている。
【0012】
図3はアライメント装置5の内部構成を示す図面である。アライメント装置5は、軸部60と、XYテーブル40と、動力源50と、基板ホルダ70と、マスクホルダ80とを有している。XYテーブル40は真空槽12の天井の真空槽12外部側の面に取り付けられている。
【0013】
動力源50は第一の昇降モータ51と、第二の昇降モータ52と、回転モータ53とを有しており、それらのモータ51〜53はXYテーブル40上に取り付けられた取り付け台42に取り付けられている。従って、それらのモータ51〜53は取り付け台42を介してXYテーブル40に取り付けられている。
【0014】
軸部60は3重構造であって、最外周の外筒61と、該外筒61内に挿通された内筒62と、内筒62に挿通され、外筒61及び内筒62の中心軸線上に位置する棒状のロッド63とで構成されている。真空槽12上には筒状のベロース44が鉛直に向けて取り付けられており、軸部60全体はこのベロース44に鉛直に挿通されている。
【0015】
各モータ51〜53は、下方から回転モータ53、第二の昇降モータ52、第一の昇降モータ51との順で位置しており、回転モータ53は軸部60の鉛直方向の中心部分に位置し、第二の昇降モータ52は内筒62の真上に位置し、第一の昇降モータ51はロッド63の真上に位置し、外筒61の外周は回転モータ53に接続され、内筒62の上端は第二の昇降モータ52に接続され、ロッド63の上端は第一の昇降モータ51に接続されることで、外筒61、内筒62及びロッド63は各モータ51〜53によって吊り下げられている。
【0016】
回転モータ53の下方位置には封止部43が取り付けられており、封止部43は外筒61の外周に気密に取り付けられ、ベロース44の上端は封止部43に気密に接続され、その下端は真空槽12の天井に気密に接続されている。
【0017】
真空槽12天上のベロース44の下端で囲まれた位置には開口13が形成されており、ベロース44内と真空槽12内は開口13を介して接続されている。即ち、封止部43と外筒61との間、封止部43とベロース44の上端との間、真空槽12天上とベロース44の下端との間は気密に構成され、真空槽12の内部とベロース44の内部は外部空間から遮断されている。
【0018】
回転モータ53を起動すると外筒61がその中心軸線を中心として内筒62及びロッド63と一緒に回転し、第一のモータ51を起動するとロッド63が上下に移動し、第二のモータ62を起動すると内筒62が上下に移動するようになっている。
【0019】
外筒61、内筒62、及びロッド63の下端はそれぞれ真空槽12内に突き出されている。外筒61と封止部43との間、外筒61と内筒62との間、及び内筒62とロッド63との間にはそれぞれ磁性流体シールが設けられているので、外筒61が回転するときや、内筒62及びロッド63が上下に移動するときも真空槽12内が気密に維持されるようになっている。
【0020】
真空槽12天井の真空槽12内側の面にはアーム85が固定されており、マスクホルダ80はアーム85によって真空槽12内に吊り下げられている。図3はの符号8はマスクホルダ80に乗せられたマスクを示している。
【0021】
基板ホルダ70は板状の装置本体72と、装置本体72に内蔵された正、負の電極73とを有しており、装置本体72と正、負の電極73とで静電吸着装置71が構成されている。
【0022】
装置本体72は絶縁物で構成されており、装置本体72の下側の面を吸着面89とし、後述する基板を吸着面89に接触させた状態で、正、負の電極73に正、負の電圧をそれぞれ印加すると、基板が吸着面89に静電吸着されるようになっている。
【0023】
ロッド63の下部は真空槽12内に突き出され、その下端がマスクホルダ80上のマスク8よりも上方に配置されている。装置本体72は、吸着面89がマスク8に対して平行にされた状態で、ロッド63の下端に取り付けられている。装置本体72は、ロッド63を上下させるとマスクホルダ80上のマスク8よりも上方位置で上下に移動し、X−Yテーブル40と回転モータ53によって、マスク8と平行な平面内でX軸方向、Y軸方向、及びθ方向に移動するようになっている。
【0024】
装置本体72上にはコイル状のバネ77が複数個鉛直に配置されている。装置本体72の各バネ77の中心位置の下方には、バネ77の径よりも小径の貫通孔がそれぞれ形成されており、それらの貫通孔とバネ77には棒状の仮保持部材76が1本ずつ挿通されている。
【0025】
各仮保持部材76の上端には、バネ77の径よりも大径のフランジが設けられており、フランジがバネ77の上端に乗せられることで、仮保持部材76全体がバネ77に支持されている。
【0026】
仮保持部材76の下端はマスク8よりも上方位置であって、装置本体72の吸着面89よりも下方位置まで突き出され、その下端には後述する板状の基板を載置可能なフック79が形成されており、フック79と仮保持部材76とでメカニカルチャック75が構成されている。
【0027】
内筒62の下端は装置本体72よりも上方に位置し、その下端には、取り付け板91を介して仮保持部材76と同じ数の押圧部78が取り付けられている。各押圧部78は仮保持部材76の鉛直上方位置にそれぞれ位置しており、装置本体72を静止させた状態で、内筒62を上方から降下させると、押圧部78の下端部が仮保持部材76上端のフランジに当接されるようになっている。
【0028】
更に押圧部78を降下させると、それに伴ってバネ77が縮んで仮保持部材76が下降し、フック79と装置本体72との間の隙間が大きくなり、後述する搬送ロボットにより基板をフック79と装置本体72との間に挿入される。図3の符号7はフック79と装置本体72との間に挿入された基板を示しており、その状態では基板7は吸着面89と非接触な状態で、フック79よりも上方に位置する。尚図3では搬送ロボットは省略した。
【0029】
その状態で押圧部78を上昇させると、復元力によりバネ77が伸び、仮保持部材76が上昇する。仮保持部材76の上昇によってフック79が上昇すると、フック79が基板7の縁部に当接し、更にフック79が上昇すると基板7が搬送ロボットからフック79に乗せられる。フック79に乗せられた基板7が、搬送ロボットのアームよりも高く持ち上げられると、搬送ロボットのアームを吸着面89とマスク8の間から退避させることができる。
【0030】
バネ77はフランジが押圧されていなくても縮められた状態になっており、常にフランジに対して上向きの力を及ぼしているので、フック79に基板が乗せられておらずフランジが押圧されていないときには、フック79は上方に持ち上げられ、吸着面89に接触するようになっている。従って、基板7がフック79に乗せられた状態でバネ77が伸びると、基板7が吸着面89に接触する。
【0031】
真空槽12には真空排気系59が接続されており、予め真空排気系59により真空槽12内に所定圧力の真空雰囲気を形成しておき、基板7の表面が吸着面89に接触した状態で電極73に正負の電圧を印加すると、基板7が吸着面89に密着した状態で静電吸着される。
【0032】
上述したように、吸着面89は装置本体72の下側の面で構成されているので、基板7が静電吸着された状態では、基板7は装置本体72よりも下側で保持されるが、基板7は縁部分だけではなくその中央部分も静電吸着されるようになっているので、静電吸着された状態の基板7にたわみが生じることがない。
【0033】
吸着面89はマスク8に対して平行になっているので、吸着面89に静電吸着された基板7は、マスク8に対して平行になっている。従って、装置本体72をマスク8に対して垂直方向に下降させると、基板7がマスク8に対して平行な状態を維持したまま下降し、マスク8の表面に押し当てられる。
【0034】
真空槽12外部にはCCDカメラ55が設けられており、窓部56を介して真空槽12内を観察可能になっている。基板7とマスク8には不図示のアライメントマークが設けられており、真空槽12内の真空雰囲気を維持し、基板7をマスク8に押し当てた状態で、基板7とマスク8のアライメントマークを観察し、マスク8と平行な平面内でも基板7とマスク8の位置ずれ量を求める。
位置ずれ量を求めた後、基板7を装置本体72に静電吸着した状態でマスク8に対して垂直方向に上昇させ、マスク8から離す。
【0035】
次いで、基板7を装置本体72と共に、マスク8と平行な平面内でX軸方向、Y軸方向、及びθ方向に位置ずれ量が無くなるように移動させて位置合わせを行う。位置合わせ終了後、基板7をマスク8に対して垂直に下降させると、位置ずれ量が無くなった状態で基板7がマスク8に押し当てられる。
【0036】
本発明のアライメント装置5によれば、基板7は静電吸着装置71に静電吸着された状態で位置合わせが行われる。上述したように基板7は静電吸着された状態ではたわみが生じないので、位置合わせのときに基板7の位置ずれが置き難い。
【0037】
また、基板7はマスク8に対して平行な状態を維持したまま、マスク8に押し当てられるので、基板7とマスク8とが擦れにくく、予め基板に配線膜のようなデバイスが形成されてる場合でも、そのデバイスが損傷し難い。
【0038】
次に、上述した成膜装置1を用いて薄膜を形成する工程について説明する。
予め、搬送室2内と真空槽12内に所定圧力の真空雰囲気を形成しておき、図1に示すような基板搬送装置4を搬送室2に気密に接続し、成膜対象物である基板7を基板搬送装置4から搬送室2内に搬入する。
【0039】
次いで、搬送室2を成膜室3に接続し、図6(a)に示すように、搬送室2内に設置された搬送ロボット9のアームに基板7を乗せ、真空槽12内に搬入し、仮保持部材76のフック79と吸着面89との間に挿入した後、基板7を仮保持部材76のフック79に乗せて、基板ホルダ70に仮保持させる。
【0040】
真空槽12内の真空雰囲気を維持した状態で、図6(b)に示すように基板7を吸着面89に接触させて、静電吸着装置71に静電吸着させた後、図6(c)に示すように搬送ロボット9のアームを搬送室2に退避させる。
【0041】
基板7を静電吸着装置71に静電吸着させた状態で、マスク8の表面に押し当て(図6(d))、図6(e)に示すようにCCDカメラ55により位置ずれ量を求めた後、図7(f)に示すように基板7を静電吸着装置71に静電吸着させた状態でマスク8から離す。次いで、真空雰囲気中で、基板7をマスク8と平行な平面内でX軸方向、Y軸方向、及びθ方向に移動させて位置合わせを行う(図7(g))。
【0042】
位置合わせ後、図7(h)に示すように基板7を静電吸着装置71に静電吸着させた状態でマスク8に押し当て、図7(i)に示すようにCCDカメラ55により基板7とマスク8との位置ずれ量を再度求め、位置ずれ量が無くなったことが確認されたらアライメントを終了し、位置ずれ量が無くなっていなかったら、位置ずれ量が無くなるまで図7(f)〜(i)の工程を繰り返す。
【0043】
上述したように、本発明のアライメント装置を用いれば、基板7を位置合わせするときに位置ずれが置き難く、正確に位置合わせが行われるので、位置合わせをやり直す必要がなく、結果としてアライメント工程に要する時間が短縮される。
【0044】
蒸着源13には蒸着材料が予め配置されており、アライメント終了後、蒸着材料を加熱すると、真空槽12内に蒸着材料の蒸気が放出される。マスク8には所定パターンの開口が形成されており、放出された蒸気はマスク8の開口を通って基板7の表面に到達し、薄膜が成長する。
【0045】
薄膜が所定膜厚まで成長したところで成膜を終了し、基板7をマスク8から離す。搬送ロボット9のアームを基板7の下方であって、マスク8よりも上方位置に配置した状態で、基板7への吸着力を解除し、フック79を下降させると、基板7がフック79から搬送ロボット9のアームに乗せられる。
【0046】
その基板7を搬送ロボット9により搬送室2に一旦戻した後、新たな成膜室3に順次送り、成膜を行えば、基板7表面に複数の薄膜が積層される。各成膜室3での成膜が終了した後、基板7を搬送室2から基板搬送装置4に取り出せば、薄膜が積層された状態の基板7を得ることができる。
【0047】
以上は、基板7をマスク8に対して平行な平面内で移動させて位置合わせを行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、マスクホルダ80が移動手段に接続され、基板7を静止させた状態で該移動手段によりマスク8を基板7に対して平行な平面内で移動させる場合や、基板7をマスク8に対して平行な平面内で移動させると共に、マスク8を基板7に対して平行な平面内で移動させる場合も含まれる。
【0048】
基板7をマスク8に押し当てる方法も特に限定されず、基板7を静電吸着装置71に静電吸着した状態で静止させておき、マスク8を基板7に対して垂直に上昇させる場合や、または基板7を下降させると共にマスクホルダ80を上昇させる場合も含まれる。
【0049】
静電吸着装置71の正負の電極73に電圧を印加するタイミングは特に限定されず、基板7が吸着面89に密着した後に電圧を印加しても良いし、基板7が吸着面89に密着する前に電圧を印加しておいてもよい。
【0050】
吸着面89を構成する装置本体72の表面は平坦である必要はなく、基板7の上側表面が接触可能であって、基板の中央部分と縁部分の両方を同時に静電吸着可能なものであれば、例えば装置本体72の凹凸が形成された面の、凸部先端が位置する平面で吸着面を構成してもよい。
成膜源の種類も蒸着源に限定されず、本発明の成膜装置の成膜源としては、スパッタ源などを用いることもできる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、静電吸着装置に基板を静電吸着させた状態で位置合わせを行うので、基板のたわみが起こらず、位置ずれが置き難い。従って、従来に比べ正確に位置合わせが行われるので、位置合わせをやり直す必要がなく、アライメントに要する時間が短縮される。また、基板を静電吸着装置に静電吸着させた状態でマスクに押し当てるので、基板とマスクが擦れ難く、基板が損傷を受けにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる成膜装置の一例を説明する斜視図
【図2】成膜室の一例を説明する斜視図
【図3】本発明のアライメント装置の内部構成を説明する図
【図4】基板を静電吸着装置に静電吸着させた状態を説明する図
【図5】基板をマスクに押し当てた状態を説明する図
【図6】(a)〜(d):アライメント工程の前半を説明する図
【図7】(e)〜(i):アライメント工程の後半を説明する図
【図8】従来技術のアライメント装置を説明する図
【符号の説明】
1……成膜装置 5……アライメント装置 7……基板 8……マスク12……真空槽 13……成膜源(蒸着源) 70……基板ホルダ 71……静電吸着装置 72……装置本体 73……電極 75……メカニカルチャック 76……仮保持部材 79……フック 80……マスクホルダ 89……吸着面

Claims (3)

  1. 板状のマスクを保持可能なマスクホルダと、
    前記マスクホルダの上方に配置され、板状の基板を前記マスクに対して略平行に保持可能な基板ホルダとを有し、
    前記マスクホルダと前記基板ホルダとは相対的な移動が可能に構成され、
    前記マスクホルダと前記基板ホルダに、前記マスクと前記基板をそれぞれ保持させた状態で、前記相対的な移動を行い、前記基板と前記マスクとの位置合わせを行えるように構成されたアライメント装置であって、
    前記基板ホルダは静電吸着装置を有し、
    前記静電吸着装置は、前記マスクホルダに保持された前記マスク上方に前記基板を位置させた場合に、前記基板の上側表面に当接可能な吸着面を有し、
    前記静電吸着装置上にはコイル状のバネが複数個鉛直に配置され、
    前記静電吸着装置の前記バネの中心位置の下方には前記バネよりも小径の貫通孔がそれぞれ形成され、
    前記バネと前記貫通孔には、上端にフランジが形成された棒状の仮保持部材が挿通され、縮められた前記バネ上に前記フランジが乗せられ、
    前記仮保持部材の下端にはフックが設けられ、
    前記バネは前記フランジに対して上向きの力を及ぼし、前記フックを上方に持ち上げて前記吸着面に接触させ、
    前記フランジが押圧されると前記バネが縮んで前記フックと前記吸着面とが離間するように構成されたアライメント装置。
  2. 内筒と、前記内筒に挿通され、前記内筒内で上下移動可能なロッドとを有し、
    前記静電吸着装置は前記ロッドの下端に取り付けられ、
    前記内筒の下端には、前記内筒を降下させると前記フランジに当接されて前記バネを縮める押圧部78が設けられた請求項1記載のアラインメント装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のアライメント装置と、前記アライメント装置の下方に配置された成膜源とを有する成膜装置。
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